番外編お泊り会!〜雪菜【アイシクル】視点〜
「え?お泊り会・・・ですか?」
「そう!ほら、私達ってアイシクルの事何も知らないじゃない?」
アイシーさんの提案にわたくしもダイヤモンドダストの方々の事を分かっていない、どうやら提案したのはガゼルさんらしくガゼルさんを見れば顔を背けている。
「そうですね、いいですよ。わたくしも皆さんの事よく知りませんから、少しでも知りたいです」
「やった!じゃあ、部屋は・・・アイシクルの部屋でいいかな?」
「はい」
ネッパーさんに言えば、何か逆に反対されそうですからこの話の事は報告しないでおきましょう。
あ、部屋散らかっていますから練習が終わった後片づけておきましょう。
練習が終わるとわたくしは急ぎ足で部屋に戻り、汚い所を掃除する事にした。
爺やが昔制限時間内に部屋の掃除が終わったら、父上や母上に隠れてお菓子を貰っていた。
爺やの作るお菓子はとてもおいしく時々ですがお菓子の作り方も教わっていた。
「そうだ!」
〜数分後(風介【ガゼル】視点)〜
「失礼するぞ・・・」
「あ、こんにちは」
何だろうか?アイシクルの部屋が輝いているように見える・・・。
「アイシクルの部屋・・・凄い綺麗」
「いえ、これでも汚れている方なんですよ?」
何処がだ!?部屋の端を見れば、ホコリ一つもない。
これを汚い?綺麗に見えるぞ!それは皆も同じなのか、目を点にしてニコニコと天使の様な微笑をしているアイシクルを見ていた。
「これで汚いとか言っているアイシクルにとっちゃあ、私達の部屋って凄い汚れてるって事だよね?お兄ちゃん」
「そうかもね・・・」
部屋を見れば何かの本?みたいな物が机に置かれていた。
「その本・・・」
「あ、はい。アルバムですね」
「アルバムって・・・ネッパーも居るの?」
「まあ、居ますけど見たいならどうぞ」
アイシクルに渡されたアルバムを開くと、いかにもネッパーっぽい男の子の後ろに涙目でその男の子の服を掴んでいる女の子が居た、雪みたいに白い肌でスノーホワイト色の髪の毛をしている女の子でこれはアイシクルなのだと分かった。
「本当、小さい頃から一緒に居るわね。ネッパーって案外面倒見もいいのね」
「はい、今もそうですけど病弱な私を気に掛けてくださいましたから、今も迷惑を掛けてるんです。本当は病弱じゃなかったら皆さんとサッカーしたいんですけどね」
純粋だな・・・私はそう思えた。
部屋を見渡せば机には本、ベッドの所にも本と至る所に本がある。
「至る所に本があるね」
「小さい頃から本が好きでしたから、本でいつも外の事も想像していましたいし!」
「へえ〜」
アイシーは近くにあった本を取ると、ペラペラと本を読み始めた。
題名はすべてが英語でよくよく分からず、私の頭の上に?マークが浮かぶ。
本の中身もすべてが英語でさらに混乱に陥る、これを小さい時から見ていると思うとアイシクルは相当優秀なのだろう。
「よくこんな物読めるな〜」
「はい、英語は爺に教えて貰っていましたから!大体は読めますよ」
さすがお嬢様育ちだな・・・。
続く