>>120のつづき
「も…もしかして、このデンキZって…」
「私が作ったものです」
ハラさんの言葉にサトシは黙り込んだ。むしろサトシは何故カプ・コケコからZリングをくれたのかが気になっていた。
「あれは、カプ・コケコが何故かデンキZごと持っていたんですが…まさか、サトシ君だったとはね…」
「え?何のことですか?」
サトシはハラさんの言っていたことがよくわからなかった。ハラさんは「いや、こっちの話です」と言う。
「……………」
「それに、してもサトシ君」
「はい?」
「あの凶暴なポケモン…“キテルグマ”がサトシ君に懐いてるのが……」
「へぇー、キテルグマって言うのか…」
キテルグマはサトシを強く抱きしめていた。サトシは首を閉められて窒息死しそうになる。
「ゴホッ!!ヒヘブフハ!フフヒヒ…!!(キテルグマ!苦しい…!)」
「キーッ!!」
キテルグマはすぐに首を閉めるのをやめた。サトシは「死ぬかと思った…」と大袈裟に言う。