【名探偵コナン】工藤新一の命日

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1:宮野志保 ◆j6:2018/07/14(土) 20:53 ID:1qU

―オレは工藤新一の姿に戻れなくなった。
アポトシキンの解毒薬を摂取し続け、抗体が出来てしまったのだ。―だけど、まだ1%の望みはあった。
でも飲むのを止めた。
「貴方、分かってるの!?確かに、1%の望みはあるわよ。けど99%の確率で死ぬのよ?1%は1%なの!工藤新一だけじゃなく、江戸川コナンまで居なくなったら彼女の悲しみは…どうなると思うのよッ!」灰原に大声でまくし立てられたからだ。

11:宮野志保 ◆j6:2018/07/27(金) 20:12 ID:huo

>>10
ありがとう!!これからもよろしくね(^-^)

12:宮野志保 ◆j6:2018/07/27(金) 20:30 ID:huo

その帰り道、オレは色々考えていた。つい、正体を明かしてしまった事。工藤新一は死んだ事になった事。
「ん?あれ、工藤君?」
聞き覚えある声に、少し声が高くなったような感じがしてつい後ろを振り返った。
その声の主は世良だった。
「せっ世良?」
高2の時に見たより、髪も長く背も低くなった様な印象を受けた。
「今日、葬式だったんだろ?…工藤君の」
世良は用事があって葬式に参加出来なかった。けれど、こうして気にかけてくれたのが嬉しかった。
「ああ、安室さんやFBIに協力して貰ってな。」
安室さんやFBIに事情を話したら、すぐ協力してくれた。しかも、極秘で。
「ゴメンね、私も行ければ良かったんだけど…」
自分の事を[ボク]と呼ぶのを止め、女らしくなった。
「良いんだよ、気にかけてくれたのが嬉しかったんだからよ」
オレは世良です頭をポンと撫でる。オレが少し背伸びするだけで届く背の高さ。
「…今でも考えてる。あの時、《秀兄のFBIの捜査員にならないか》って誘いを断らなければどうなってたかなって…」
そう、彼女は赤井さんのFBIの捜査員にならないかという誘いを断った。

13:宮野志保 ◆j6:2018/07/29(日) 20:40 ID:q/k

「にしてもお前、綺麗になったな」
心の中で言ったつもりが、声に出していた。
「…え//く、工藤君?そんな事言うと、私襲っちゃうよ?」
照れかくしなのか、襲うという世良の頬は赤く染まっていた。
「襲えるもんなら襲ってみろよ、世良の姉ちゃん?」
わざと"世良の姉ちゃん"と呼び、挑発してみた。
「んーやっぱ良いや、蘭ちゃんに悪いし」
えへへと笑う世良。やっぱ女らしくなったな、コイツ。
「んじゃ、またな、工藤君!何かあったら相談しろよー!」
今では世良はオレの良き理解者の一人だ。

14:そらら@優理花◆NY:2018/08/03(金) 16:33 ID:HAg

おお、世良ちゃんもでた!これからの展開に期待!

15:宮野志保 ◆j6:2018/08/04(土) 17:16 ID:6pM

>>14
ありがとう!期待してて(笑)

16:宮野志保 ◆j6:2018/08/04(土) 17:28 ID:6pM

そんな事を考えるとながら、博士の家に寄る。
葬式が終わったら、寄ると約束していたのだ。
「よ―博士」
返事が無い。―約束忘れてどっか行ってんのか?
もう一度呼び掛けようと思った所に、人影が見えた。
呼び掛けに答えなかった博士に文句を言ってやろうと「おい、居るなら返事しろよ…」言いかけたオレに「あら、工藤君?来てたの、いらっしゃい」博士の変わりに答えたのは、声の高い女性―フサエ・キャンベル・木ノ下だった。
―そう、フサエブランドで有名な彼女。実は、博士とフサエさんは結婚していたのだ。探偵団達のフォローもあって、二人共素直になった。
「フサエさん、博士は?」

17:そらら@優理花◆NY:2018/08/04(土) 19:44 ID:HAg

え、博士、どうなったの!?

18:映姫さん:2018/08/11(土) 03:42 ID:RuI

切ない…。
とても続きが気になります!

19:宮野志保 ◆j6:2018/08/15(水) 19:31 ID:NmM

>>17
えへへ、それは続きを観てね(*^^*)


>>18
観て下さってありがとうございます!
更新すると言っておきながら更新出来ず、すいません(汗)

20:宮野志保 ◆j6:2018/08/15(水) 20:02 ID:NmM

フサエさんに聞くと、「博士(ひろし)さんなら、今トイレよ。すぐに戻ってくると思うわ」―んだよ。心配して損したと、思いつつ無事で良かったと思う。その後、間もなく博士がトイレから出てきた。「なんじゃ、新一。遅かったのう」
呑気にそういう博士。―ホント、人騒がせな奴だぜ。
「遅いって、こっちは博士の事、待ってたんだぜ?―まぁ、遅れたオレも悪かったけどよ…」
そう、途中で毛利探偵事務所に寄り、正体を明し、その後世良に会った。―言わなきゃな。蘭に正体を明かした事。博士にも、勿論灰原にも。
◆◆
「―な、なんじゃとぉ!?蘭君に正体を明かしたァ!?」
驚く博士、ジトメで睨む灰原。ま、そりゃそうか。
「…全く。いつかやるとは思ってたけど―いくら何でも、早すぎよ?今日、葬式したばかりじゃない!蘭さんだって、気持ちの整理が追いつかないじゃない」
思った通り、灰原は怒ったような、呆れたような、声色でまくし立てた。―この三年間で、何十回繰り返しただろうか。このやり取り。そんな事を考えていると、「―ちょっと、聞いてるの?」「はい、反省してます…」他に思いつく言葉がなかった。変に言い訳したら、さらに相手の機嫌を損ねるだけだ。―これも三年間で培った物だった。


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