カコちゃんの小説を書いていきます。
小日向♥カコちゃんを期待している人は注意してください。
あくまでも二次小説です。
「小日向……くん。ほ、放課後に、話したいこと、あるんだ」
私は、小日向君をまっすぐに見つめてそう言った。
今までの自分からは考えられないほどの大きさで。
「……?分かった、放課後、だね!」
「うん……!」
私は、小日向君に伝えたいことがある。
明日の、卒業式までに。
そして、私にとっては人生の分かれ道となっていく、放課後。
小日向君、来てくれてるかな。
「相原さん‼」
「こっ、小日向君!」
私より少し遅れて小日向君が待ち合わせしていた場所にやって来た。
待ち合わせ場所は、私が一番好きな場所。
ピンクで綺麗な花を咲かせる、桜の木。
「……あ、の。私は、小日向君に伝えたいことがあるんだ。とっても大切…な、話」
私は勇気を振り絞って説明していく。
小日向君は、うなずきながら聞いてくれる。
そして、私はすーっ、と息を吸った。
あ、れ……
なのに、声が出ない。まるで、心臓のドキドキが喉を塞いでいるようだ。
……静まれ、落ち着け、私。
そして、伝われ……!
「好きです‼付き合ってください!」
喉を塞いでいるようになっている状態から脱出すべく、好きです、と言ったつもりがすべて声に出ていた。
どんどん顔が熱くなっていく。
告白しても、こんなに辛いの…?
それとも⎯⎯⎯
「…………ごめん、いま考えられない。明日、返事するから」
「え………」
ごめん、という言葉に敏感になっていたのだろうか。
てっきりフラれたと思った。
「ごめん……」
「あ、謝らなくっても……」
『下校の時間になりました。まだ、残っている児童は……』
そして、その日はあっという間に過ぎてしまった。
「今日は卒業式ねー」
「じゃあねー」
「おかーさん」
そんな声が聞こえるなか、私は小日向君を探していた。
⎯⎯ 一刻も早く、返事が聞きたい。
恐れる気持ちもなく、ただ返事を待っていた。
その時、見慣れた背中が。
「小日向君…!」
「相原さん!」
そう、小日向君も探してくれてたんだ。
私はその時、心の中が少し明るくなった気がした。
「昨日の返事だけど……」
私は、ごくっと唾を飲み込んだ。