匿名板で小説書きたいのです

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1:匿名:2015/08/06(木) 22:48

つい建てたけど……まだまとまった考えを持っている訳ではないです。
何か案がある方、コメントお願いします。決まり次第気楽にばんばん書きたいです。
※注:自分の文才を上げるためでもあるので、下手くそでもよろしくお願いします。

2:匿名:2015/08/06(木) 22:54

ジャンルは?

3:匿名 age:2015/08/06(木) 22:56

>>2
わがままを言わせて頂けば、日常系以外なら(学園物語など)何でもOKです。

4:匿名:2015/08/06(木) 23:07

ファンタジーかSFを読んでみたいとは思う

5:匿名 age:2015/08/06(木) 23:17

>>4
コメントありがとうございます。
分かりました。では、明日から早速始めます。
何かご指摘がありましたら、よろしくお願いします!

6:匿名 age:2015/08/06(木) 23:18

ちなみに私は、用事意外は毎日ここに来ます(都合が悪い時は書き込みます)

7:匿名 age:2015/08/06(木) 23:20

万が一>>1の偽が居たら申し出ます。

8:匿名:2015/08/06(木) 23:23

ということは、ちょくちょく様子見に来るってことか。
長さとしてはどのくらい?短編?

9:匿名 age:2015/08/06(木) 23:28

>>8
序盤は既に考えつきましたが、短編になるか、長編になるのか、詳しくはまだ決まっておりません。
ただ、少し更新が遅くても、放置するつもりは無いです。

10:匿名:2015/08/06(木) 23:58

えぇ……ここでやるのかよ

小説板ってのご存じ?

11:匿名:2015/08/07(金) 00:00

匿名民のレベルの高さに色んな意味で期待してるんだろ

ここで書け。

12:匿名:2015/08/07(金) 00:18

安価で絵描くスレが建てば皆こぞってそのスレの真似をし、安価でコナンの小説書くスレが上がれば似たようなスレがまた現れる。

これらの事象は全て偶然だ、と言われればそれまでだけどどうかな?スレ主?

もしも流行を追いかけているつもりだったなら一度良く考えて見て欲しい

俺も匿名板来て日が浅いころやったことがあるからな。一応忠告しとくは

13:匿名 age:2015/08/07(金) 20:38

>>10
はい、既に書いています。
>>12
注意不足でして、そういうことは特に考えていませんでした。ただ、書きたいなって思いまして。不快に思われたならごめんなさい。忠告してもらった事項を常に考えて書き込みます。ありがとうございます!
>>11
ありがとうございます!

14:匿名 age:2015/08/07(金) 22:21

{序章}
 辺りは薄暗く、空には灰色の雲がたちこめている。ざあっと少し強い風が吹き始めた。
ここは墓場だ。
そんな場所に立つ少女は、黙って前を見つめていた。歳は十四程度か。その長い黒髪が風に吹かれ、さらりさらりと横に流れる。
彼女の視線の少し先には白馬が立っていた。いや、よく見るとあれはただの白馬ではない。額から少し長い立派な角が一本はえている。この白馬は一角獣、ユニコーンではないか。その凛とした瞳は、自分を見つめる黒髪の少女を真っ直ぐ見つめ返している。
墓場には黒髪の少女とユニコーン以外、生き物の気配は無い。
「ユニコーンさん」
しばらくして少女が呟く様に言った。その声に反応したのか、ユニコーンの耳がぴくりと動く。
「今になって、わたしの前に姿を見せるなんて・・・。こんな事になった後に?」
ユニコーンはただじっと少女を見つめている。少女は続けた。
「酷いじゃない。あなたのために犠牲になった命は、一体なんなの?」
ユニコーンは口をきいた。
「それは人間達が勝手にやったこと」
男の様な女の様な、若い様な年老いた者の様な不思議な声だ。今度は少女が黙ってしまった。
「おまえの事は、ずっと見ていた」
ユニコーンはそれだけ言うと、くるりと後ろを向いて歩き出した。
「ま、まって!!」
無意識の内に少女は言葉を発していた。一角獣が顔だけ少女を振り向く。
「わたしは・・・どうすればいいの」
「好きにするがいい。おまえはもう自由だろう」
「で、でも。もう、無理なの。いつも通りの生活に戻るなんて・・・無理だよ」
少女は視線を地面に落とした。
墓場の地面には、たくさんの死体が転がっていた。武装している兵士に平民の様な服装をしている者までいる。だがそのほとんどが大人の男だ。
「みんな・・・・ごめんなさい」
少女の目から涙がこぼれた。
「ごめんなさい、ごめんなさい・・・・」
誰に向かって言っているのか、少女は何度も何度もその言葉を繰り返した。ユニコーンは再び押し黙る。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
墓場には少女の悲しげな声が響いていた。

「・・・・わかった」
やがてユニコーンは言った。少女は顔をあげる。
「丁度探していた。この役を引き受けてくれる者を」
「何?」
「『墓場歩き』」
「・・・・はかばあるき??」
少女は訳が分からないと言った。ユニコーンは説明する。
「つまり、墓場の管理人だ」
「え・・・・・」
「おまえはこの世界の墓場を歩き回る、全ての墓場の管理人になるのだ」
ユニコーンは頭を少し震わせ、まだ理解しきれていない少女に言った。
「やるもやらないも、おまえの自由。わたしに決定権などない」
少女は困った様な顔をした。
「今はまだよく分からないけれど・・・」
そのまま続ける。
「ねえ、今度はいつユニコーンさんに会えるの?」
一角獣は一瞬だけ寂しげに立派な角のはえた頭をさげ、すぐにあげた。
「おまえが本当にわたしを必要な時、わたしはそこに居るだろう。さあ、この先の墓場に行くがいい。そこで全てが分かる」
そしてユニコーンは今度こそ、墓場を走り去った。

その場には黒髪の少女だけが残された。

15:匿名:2015/08/07(金) 22:27

ユ ニ コ ー ン さ ん

16:匿名:2015/08/07(金) 22:28


クロワッサン「ユニコーンさん!?ユニコーンさんじゃないか!!どうしてここに!?自力で脱出を!?」

17:匿名:2015/08/07(金) 22:28

ユニカスぺラペラですやん!

18:匿名:2015/08/07(金) 22:29

なかなか面白そう

19:匿名:2015/08/07(金) 22:30


ユニコーンはさん付けで呼ぶこと。守らない奴は墓場行き

20:匿名:2015/08/07(金) 22:30


ユニコーンさんの人気に草www

21:匿名:2015/08/07(金) 22:31

次はよ

22:匿名:2015/08/07(金) 22:33

最近ついたてたとか勢いでたてたっていうスレ多すぎだろ

誰に言い訳してるんですかね?

23:匿名:2015/08/07(金) 22:35

>>22
いいから書かせてやれよ!
面白けりゃ盛り上がりつまんなけりゃ叩かれるだけ。

24:匿名:2015/08/07(金) 22:38

>>23
すまんな

25:匿名:2015/08/07(金) 22:39

>>24
あ、いやまあ気持ちは分かるよ

26:匿名 age:2015/08/08(土) 14:52

{1}
 荒れ地を、幼い少女が歩いていた。9歳前後の歳に見える。薄く短い茶色の髪で、何の飾りも模様も無い白いワンピースを着ていた。
「お腹すいた!焼き菓子が食べたい!!」
周りの空気は寒く、霜が降りそうだというのに彼女は元気な様子だ。
「誰かいないかな?焼き菓子くれる人」
少女は、先程からずっと休む事なく荒れ地を進み続けている。独り言を呟きながらだ。
「何でこんなに気持ち悪い土地ばっかりが続くの?」
誰にともなく質問し、答えの様なものは自分で見つけたらしい。
「まあ、いっか!ずっと進めば、何かはあるよ!」
明るく行こうとばかりに、スキップをし始めたが、彼女の気分は大して上がらなかった。

それからしばらく歩き続けた少女は、さすがに嫌になったのだろう。ついには叫んだ。
「なんで何も見えてこないのー!!!」
辺りにはその叫びが少しの間響いていた。
周りには何も無いので嫌になった。信じられないが、彼女は全く疲れてはいない。だがそのせいで、少女は益々嫌になってしまうのだった。

「なんでこんな事になったんだっけ?」
歩きながら、少女はこの荒れ地に踏みいる前の事を思い出そうとしてみた。
「……………………だめだ!!」
だがすぐにうつ向いたまま息をはきだす。
何故か、少女には何一つ思い出す事ができなかった。覚えているのは自分の名前、年齢、好きなお菓子。肝心な事が出てこない。
「何で思い出せないのかな?」
段々と苛々してきた少女は思い出す事を諦め、勢いよく顔をあげた。
「……………あ」
何かが彼女の目にとまる。
「お墓??」
かなり遠くだが、少女の進む先に墓地と思われるものが見えた。
「確かお墓にも屋根がある場所、あったよね?」
墓場で一夜を過ごすなど薄気味悪いが、当分は雨風をしのげそうな場所がこの先進んでも、あの墓地以外無さそうだ。荒れ地が続くだけだとしか思えない。
少女は空を見上げた。先程より怪しげな雲がたちこめてきた気がする。
「………いいや。どうせあそこに泊まるの、今日の夜だけだし」

決意した様に呟くと、少女は遠くに見える墓場を目指して駆け出した。

27:匿名:2015/08/08(土) 18:34

「ユニコーンさん」


これコピペ化して改変とかで流行らせようぜ

28:匿名:2015/08/08(土) 18:55

ネットde小説()の無意味さ

10年続けりゃ凄いけど
まぁせいぜい黒歴史にならないよう
頑張れヽ(´ー`)ノ

29:匿名:2015/08/08(土) 19:21

>>28
いいじゃん、人それぞれ趣味が違うんだからさ。無意味でも。

30:匿名 age:2015/08/08(土) 22:53

明日は午後に更新する。

31:匿名 hoge:2015/08/09(日) 22:23

>>30
ああ、スレ主…
お亡くなりになりましたか……

やっぱり小説書くのて難しいね
俺も頑張るは

32:匿名 age:2015/08/09(日) 22:56

「こんばんは・・・おじゃましますよー?・・・って、誰も居る訳ないか・・・」
少女は墓場の入り口にたどり着くと、おそるおそる中を爪先立って覗き込んだ。
墓場は不気味に静まり返っている。この空気と少女の白いワンピースは、ひどく場違いだ。

「はあ。早く夜が明けてくれないかな・・・」
墓場に入ってすぐ、少女は糸が切れた様に座り込んだ。いくつもある墓石の一つを背もたれ代わりにして寄りかかる。
墓場から見上げる空は、灰色の雲ばかりがたちこめて益々不気味だ。
「お化けでもでそう・・・」
黙っていると更に怖くなってしまいそうで、少女は独り言を続ける。
「ううっ。焼き菓子・・・」
少女が呟いたのとほとんど同時だった。
ガサッ
背後の茂みで物音がした気がする。彼女の体が一気に固まった。
ガサガサッ
「え・・・。ま、まさか・・・」
少女は涙目で振り返る。すると、黄色い二つの目と目が合った。
「う、うああああ!!」
そのまま悲鳴をあげ、墓石からはって離れる。少女は数秒深呼吸をして落ち着きを取り戻そうとした。それからもう一度先程の茂みを見つめる。
「・・・・ん?」
茂みをガサガサといわせ、そこから姿を現したものに少女は驚いて叫んだ。
「へ・・・蛇・・・!!」
一匹の蛇だった。茶色と黒の斑模様をした蛇が、茂みから少女の前に出てきたのだった。
「こ、こんにちは」
毒があるかもしれないと、少女はそのまま苦笑いで蛇との距離をあける。
「シューッ、シューッ・・・」
蛇は真っ赤な舌を出した。そしてそのまま続ける。
「オ・・・・・イ・・・デ・・・」
「えっ?!!」
蛇が口をきいた。枯れ果てた声で。それだけでも驚愕すべきところなのだが、おいでとか何とか言われた気がする。
少女は反射的に返した。
「ひょっとして・・・キミがこのお墓のお化け??」
蛇は舌を口の中に引っ込めると、もう少女には目もくれず茂みの中に戻っていってしまった。
「・・・・・・」
少女は何も言えなかった。
雨に濡れても構わない、とにかくこの不気味な墓場を出て先に進もうと、力が入らない体で無理矢理立ち上がる。
「誰?!!!」
突然墓場に叫び声が響き渡った。少女が出した物ではない。
「うああああっ!!ご、ごめんなさい!!」
今度は反射的に謝っていた。少女はせっかく立ち上がりかけていたのに、驚いて腰を抜かしてしまった。
そんな少女の前に、人影が浮かび上がった。少女は尻餅をついたままその人影を見上げる。人影は逆に少女を見下ろして言った。
「わたしの墓場に、おまえは一体何の用?!」
女の子の声だ。少女の前には女の子が立っていた。だが少女よりかなり年上に見える。十七歳くらい。服装も少女とは真逆だった。
黒いワンピースだが袖の部分だけ赤くなっていて、靴もまるで葬式にでも参列していそうなものだった。長い黒髪だ。黒い瞳は今少女を睨み付けている。
「何の用?」
その問いに少女は困ってしまい、黙る。というより怖くて声が出ないのだ。彼女はただその女の子を見上げていた。

33:匿名:2015/08/09(日) 23:00

>>32
お!復活したか
長過ぎて読めないけど頑張るんやで

34:匿名 age:2015/08/09(日) 23:01

>>33
OK^^

35:匿名 age:2015/08/11(火) 10:25

「何の用?」
黒髪の女の子は更に少女を睨み付け、これで三度目となる質問をする。そこで少女はようやく我に返って、咄嗟に頭に思い浮かんだ事を言った。
「えっと、その………わたし、雨、嫌いだから……」
女の子は一瞬拍子抜けした様な顔になりった後、腰に手を当てて空を見上げた。
「雨なら滅多に降らない。この辺りは昼でも薄暗いから。特にこの墓場の空気は……」
と、そこまでで言葉を止め、意味あり気に薄笑いを浮かべた。ずいっと少女の眼前に顔を近付け続ける。
「……ずいぶんと不気味でしょう?」
少女はぶんぶんと縦に首を振った。それからふと疑問に思ったのか、恐る恐る女の子に訊ねる。
「あの、キミは……何者?」
女の子は少し考える様な仕草を見せたが、少女の質問には答えてくれた。
「ユミ。墓場の管理人。…この墓場は、わたしの物よ。大体不法侵入しているあなたの方こそ、誰なの?」
その女の子、ユミは少女を再び睨み付ける。少女は慌てて先程思い出した名前を教えた。
「わたしは、サファイア」
「さ、サファイア?……宝石の?」
相当痛い名前だと思ったのだろう。ユミは顔をしかめて聞き返してきた。少女、サファイアはさあ?と首をかしげる。
「そうか。あなたは家族達とかからはぐれてここに来た。そうでしょう?」
ユミは突然、なるほど、という顔で頷いた。
「さあ?」
だがサファイアはまたもや首をかしげる。ユミはまたか、とうんざりしてサファイアに立て続けに質問し始めた。
「何歳?」
「9才」
「お母さんやお父さんはどこいるの?」
「さあ?」
「出身地はどこ?それともこの辺りに旅行にでも来たの?」
「分かんない」
「通ってた学歴習得所とか覚えてる?」
「何それ」
「………他に覚えている事は」
「焼き菓子が大好きです!」
「………………」
これでは会話にならないと、半ば呆れ気味にユミは溜め息をついた。
「… これからどうするの?」
最後にユミは尋ねる。サファイアは座り込んだまま、うーん、と腕組みをして考えた。そして勢いよく笑顔で立ち上がる。
「まあ、いいや!しばらく寝れば、何かは思い付くでしょ!」
「寝るって……どこで?」
唖然とした顔でユミは聞き返した。
「ここで!一人なら怖いけど…このお墓管理人、ユミがいるから大丈夫だよね!」
サファイアの自信満々な笑顔を、今度はユミが黙って見つめる番だった。

36:匿名:2015/08/11(火) 11:49

頑張ってください

37:匿名 age:2015/08/11(火) 11:53

>>36
ありがとうございます^^

38:匿名 age:2015/08/11(火) 21:34

しばらく旅行で更新できない。
16日頃再び更新する。

39:匿名 age:2015/08/12(水) 22:54

「そういえば、ユミはこのお墓の管理人だって言ってたよね」
自分を呆れた様に見下ろすユミに対し、サファイアは訊ねた。やはり年の違いからか、立ってもサファイアとユミはかなりの身長差がある。
「そうだけど」
ユミは答えたが、サファイアは更に質問してきた。
「さっき私の事『不法侵入』って言ってたよね。じゃあさ、このお墓にお墓まいりに来る人は?不法侵入になるの?」
これにはユミは首を横に振る。
「そうはならないけど。でも、ここにはお墓参りに来る人なんて居ない。ここは忘れ去られた墓場だから」
サファイアはいまいち分からなかったが、適当に相づちを打っておく。
忘れ去られたお墓?そんな場所本当にあるのかな?
内心はこう疑問に思っていた。
「一夜明けるまでの短い間だけど、あなたの事は何と呼べばいいの?サファイアは、少し長いし....」
どうやらユミは、観念してサファイアを一晩この墓場に居させる事にしたらしい。サファイアは笑顔で答えた。
「何とでも!好きに略してくれちゃっていいよ!」
ユミは少し考えて、それから言った。
「じゃあ、マーガレット」
「ま、マーガレット?!」
これにはさすがに驚いて、サファイアは叫んだ。
サファイアとマーガレットには何の接点もないからだが、ユミは逆に困惑した様な表情になる。
「え?だって、サファイアと言ったらマーガレットでしょう?」

40:匿名 age:2015/08/16(日) 15:42

{2}
 サファイアとしては納得がいかなかったのだが、ユミは頑としてマーガレットを譲らなかった。好きに略していいと言ったのはサファイアなので、それならばもう何でもいいやと諦めた。

先程の墓石に寄りかかって座り、サファイアはそういえばさ、と再び切り出した。
「ユミには居ないの?」
「何が」
ユミは憂鬱そうに返す。ユミはサファイアの座っている墓石の向かい側、そこより少しずれた位置に転がっている墓石の一つの上に立っていた。
サファイアは続ける。
「家族とか」
びくっと、ユミはサファイアの顔を見た。
「家族………」
そのままサファイアの顔を見て呟く。しかしその黒い瞳には、自分の顔を通り越して何か別のものを映そうとしているようにサファイアには思えた。
「居ないの」
「へ?」
突然返されて、サファイアは間抜けな声を出してしまった。
「家族」
ユミは寂しそうに、にこっと笑って答えた。
「…そっかぁ」
聞いちゃいけなかったのかな、と思いながらサファイアは言う。
しばらく静寂が続いた。
だが、ユミが再び口を開く。
「みんな、戦で死んだらしいの」
墓場の大木についた枯れ葉が、強い風でかさかさと揺れる音を聞いていたサファイアだったが、その声で我に返った。
「いくさ?」
聞き返すと、ユミは頷く。
「珀麗帝国との」
「はくれい??」
どちらもサファイアには聞いた事もない言葉だった。
サファイアは西地方の国の方が馴染みがある。サファイアの好きな焼き菓子は西地方の菓子だから、ひょっとしたら自分は西地方の出身なのかもしれない。自分の事については全く思い出せないが、西地方の国の名は少々言える。その自分が知らない国という事は、その珀麗帝国とかいう国は東地方にあるのだろうか。人間同士の争いも、西地方では『争奪』という。
「ねえ、ユミはどこの国出身なの?」
巡り始めた思考を一旦停止し、サファイアはユミにたずねた。
ユミは、相変わらず強風で揺れ続ける枯れた大木を見て答えた。
「………忘れたよ」

41:匿名:2015/08/16(日) 19:23

ちゅーにびょー

42:匿名 age:2015/08/16(日) 20:51

>>41
まだそれほど重症ではないと思う。

あれ?これって>>1に言ったのかな。

43:匿名:2015/08/16(日) 22:26

>>42
内容は知らんけどネット小説でここまで続けられる奴は久しぶりに見た

失踪するなよ(束縛)

44:匿名 age:2015/08/16(日) 22:31

>>43
ありがとうございます。
でも、私はまだ五個の小さいまとまりしか書いていませんよ。
こんなに早く失踪したら小説なんて言えませんしね。←謎のプライド
ファンタジー(になってるか?)ものです。つもりです。ぜひ暇潰しにどうぞ。
後、鼻から失踪する気はありませんので、よろしくお願いします^^

45:匿名 age:2015/08/16(日) 23:15

44のままは演技悪いな。
age


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