ゴリ実「いねーよ」パシッ ドギャァア K奈の頬をかすりながらさらにその後ろへと飛んでいった枕は、凄まじい音をたて壁へ激突し、そのままめり込み床に落ちることはなかった。 枕は風圧とぶつかった衝撃によりもはや原型を留めておらず、詰め物はあたりをフワフワと漂いながらもやがて重力に逆らうことなく落ちていった。 K奈の頬に赤い線が一筋はしった。