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の主様に許可取って新しく作りました。
本家に付いていけていない人向けのスレなので本家に出てくる登場人物は使わないように。
>>31
×ふっも
◯ふっと
(本家の主とここの主(自分)は違います。自分は本家の主様に許可取って作りました)
34:匿名:2018/07/10(火) 22:57 「山中ァ…」
その呼びかけに、今までとは比べようもない憎しみが滲んでいるように思えた。
「いつからだ?いつから気付いていたんだ?」
「最初から、ですよ。ずっとずっと前から。あの時あなたを議員と間違えたのも勿論計画内です。なんならシルクドゥソレイユを手配したのも私です。すべては、あなたの化けの皮を剥がすためにね」
平静を装って、山中は淡々と告げる。しかしその額にはうっすらと汗が浮かんでいた。
「この市長ごっこも、もう少し長引くものと思っていましたが…思いの外早かったですね。さすがです。市長………いや、ワタル」
「…へぇ…なかなか面白いことしてくれるじゃねぇか。」
渉は笑顔だが、その目は笑っていない。
「あっ、あの…」
そこに、ふと山中でも渉でもない声が上がった。
―――――この場面から遡ること数分前。
渉達のエキセントリックな催しを眺める観衆に紛れる男の姿があった。
歳は初老手前といったところか。眼鏡をかけ少し白髪の混じった髪を耳の上で切りそろえる中肉中背といった佇まいをしており、どこかの会社の管理職と云われればしっくり来るだろうか。
この男こそ渉がすり替わる前の本物の市長であり、今壇上に立っているはずの男だった。
「なんで私はアイツと間違われたんだ…?」
疑問文の独り言がふいに口から発せられた。
仮に事情を知る者がいたならおそらくは男と同じ疑問が口をついたであろうと予測でき得る程にこの男と渉は全く似ていない。
勿論、間違われた際には連日、役所へ行って必死に自分が本物の市長であることを訴えたが、市長直属の近衛兵や、部下の役人達はまるで取り合われることが無かった。
ヤケを起こした男は闇ギルド『深淵の変質者』に時限爆弾を購入した。ステージの下にそれを設置して祭を渉もろとも木っ端微塵に破壊しようと心に決めて。
しかし、余りの見事なパフォーマンスにすっかり脱帽してしまい、渉に市長の座を明け渡す決意をし、手元にあったリモコンで爆弾を解除―――――しようとしたが
「作動しない…?」
今日二度目の疑問文の独り言が男の口から発せられた。
「あっ、あの…」
渉と山中が声がした方向を振り返るとくたびれたホンモノの市長の姿があった。
「十二(じゅうに)市長!!」山中が男の名前を役職付きで叫ぶ。
「爆弾止まんない…」
十二市長が決まり悪そうにそう言うと、
「え?」
「え?」
残りの男二人が異口同音に声を発した。
十二市長の発言により渉と山中の間に流れていた重々しい空気も一気に霧散する。
「十二市長!?私あんたに話しましたよね、この計画について!何爆弾なんか設置してんですか!」
「ご、ごめんよ山中……つい」
「ついじゃないですよ!ああもうそれ貸してください」
山中が十二市長の手からリモコンを引ったくろうとすると、その横からすっと別の手が現れた。
「貸せ、俺様が何とかしてやるよ」
其処にいたのは、見るからに貧乏そうな中年男性。
藁を紐で括ったものを体に巻きつけている。
「俺様は元科学者だったからな…と、この線を切れば、と…」
そう言うと彼はリモコンを側の川に投げ捨てた。
「何をするのか貴様…‼」
鬼の形相をした十二市長は貧乏人に飛びかかろうとするが、貧乏人はそれを片手で跳ね除ける。
「まあまあ、そう急ぎなさんな。すぐこの爆弾は消えますよ…」
と貧乏人が口を開いたその瞬間、川の中で大きな音がした。
パフォーマンスに目を奪われていた観客たちに、悲鳴が起こる。しかし、それはすぐに止み、会場内に沈黙が流れた。
あげ
43:匿名:2018/07/15(日) 19:29 …と誰かが会場が静かになった時に言ったのでさらに会場の雰囲気が冷たくなった
そして皆が思ったであろう
皆(((((あげって何だ?????)))))
俺が世界を股にかけるスパイ、アゲィルフ様だ。正体を知られた以上消えてもらうぜ、シベリアにな。
45:匿名:2018/07/15(日) 20:16まずは十二市長貴様からだ!氏ね。[ーピーーーーーーー(規制音)を市長に噴射する。]
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