私の目的は、人に影響を及ぼすこと。人を動かすこと。
そうだ。今も昔も変わらない。俺の根源的な欲求は、人を操作することだ。
それだけだ。思うがままに影響を及ぼし動かし望む結果を引き出すことだ。
それだけが喜びだ。あーすっきりした。それしか俺にはないんだ。
これは絶対に忘れまい。俺のしたいことは、人を通して、人を操作して事を成すこと。
俺は人が嫌いだが、俺に影響されていく人は好きだ。愛おしい。
人に影響し、人に求められ、依存され、動かすことに喜びと快楽を覚える。
のであれば。この根源の欲求を利用しない手はない。
それが例え邪なものであろうが悪であろうが傲慢であろうがクズであろうが構わん。
俺はそれが楽しいんだ。仕方ないだろ。それが俺なんだ。
嫌われてもいい。俺を嫌いな人間は俺を認識したんだから。影響を受けたことに変わりないだろう？
どうしてこうなったのか。幼稚園の頃が原因だな。
私を好いてくれた人を嫌いな人にけしかけてそれを遊具のてっぺんから見て嗤っていた。
私が手を下さずとも、私を好きな人が嫌いなものを駆逐してくれる。
私は戻ってきた人に目を細めて感謝を伝えればいい。
盤石だ。いや、不安定だ。いつも揺れる。いつ敵になるかわからない。
そのスリルすらも楽しんでいたように思う。
腐った性根だ。けどそれも自分なら受け入れるしかない。
今、日常が辛い理由がよくわかった。そんな自分を本気で閉め出していたからだ。
良いヒトとして振る舞い続けていたからだ。もう限界だ。
良いヒト終わり。元の俺に戻る。あぁ。でも。大人だから、表現は考えよう。
ヒトを操作したい思いも、誰かを味方につけてそれに動いてもらうことも、
ヒトを利用し上に立つ喜びも、使いようだ。
要は、私はその方法が好きなのだ。その方法を用いるのが目的なのだ。
ならば、その方法の目的としてヒトを幸せにすればいい。
私はヒトを操作できてハッピー、相手は幸せになってハッピー。
一石二鳥だ。ヒトを幸せになれるように操作する。その隙間にちょびっとだけ、
俺の愉悦を混ぜる。それならいつまでも続く。いつまでも遊べる。
いつまでも同じ事をするためには相応の報酬がないと。
開き直っちまえ。