深海の底から産声を。

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219:◆Alvin. (;`・ω・)つdice3:2017/07/25(火) 01:31



 ───ねえねえ、暇だから遊ぼうよー、奏。ボク疲れちゃった。ていうか退屈なんだけどー。ねーね、遊ぼうよ?ほらほら、鏡の中から見ていないでさ。
( それは、真っ暗な夜の出来事だった。銀の月明かりだけが窓の外ガラス越しに流れて来ては一筋の白い光に包まれた。鏡合わせのそのまた向こう側、キミは今日も来てくれたね。なんてちょっぴり嬉しく思っては、お愛想笑いの表情を向けた。鏡の向こうに居るキミはボクと瓜二つ。両手をくっつけてはキミもボクと同じように、掌を合わせるんだ。鏡の向こうなんだから当たり前なのだろう。でも貴方は笑わない。無表情に見据えては、口元だけを動かした。変わりゆく表情に自分は段々と、貼り付けていた笑みを無に帰して。 )

 そ、う……?


◆Alvin. (ノ ゜Д゜)ノdice4:2017/07/25(火) 01:43 [返信]


 >>219

 ────。
 ( 鏡合わせの君と僕、僕の姿を見た君は一瞬にして虜となる。お人形遊びはもう繰り返し過ぎて出尽くしたのかな、使い古した汚れ塗れの茶色く濁った布切れと、真綿が散乱しているね。タイクツだったろう?君の赤い瞳は “ 忌み子の印 “ 。ヒトは皆して君を傷付け、決め付け、隔離した。この小さくて広いお城は君だけの国。国を隔てる国境は、あの真っ白の扉だけ。後は換気程度に開け放たれた窓と、退屈しのぎに投げ捨てられた玩具達。どれも歪な形。
 ……あぁ、かわいそうに。僕が君の代わりになれたなら。変わってあげるよ、変えたげる。さ、名前を呼びなよ。 )

 みお。今、行くから……ね。


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