☆☆探偵チームKZ・G事件ノート part1☆☆

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364:葵子:2016/02/05(金) 18:45


ユカさん、すごい荒らしてるね。汗
まあ、無視かな??w

*威月*

いきなり呼びタメでゴメンねm(_ _)m
葵子です、よろしくね〜


あの、リレー小説ダブってない??
私とゆもんが書いたやつと、白猫が書いたやつと。
どーする?どっち続ける??

でわ、小説更新。

初回・>>98 前回・>>240
+青い海原は知っている+


翼はそんな様子を微笑ましそうに見ていたが、
やがて毛野に疑問を投げ掛けた。

「それで、依頼って?」

毛野は急に真剣そうな表情に変わる。

「信乃を、祖母の家まで送ってほしいんだ。」

そしてちらり、と海辺で寛ぐお婆さんと女の人を見やる。

「あの人達に、気付かれずに。」

あの二人の保護者だろうか。
そんな想像を巡らせている間に、翼は毛野と話を進め始めていた。

「おばあちゃんの家までどれくらい掛かるの?」

「電車乗り継いでいっても、駅まで歩く時間を合計すると片道で小一時間は掛かる。」

翼はぱちぱちと目を瞬かせた。

「とんぼ返りしたって2時間掛かる。その間バレないようにって、無理じゃね?」

今は四時なので帰ると六時になる。
二時間経ったら日も傾く。気温も下がり海で遊ぶには向かない時間になる。
そんな時間まで子を放る親には見えなかった。

毛野は首筋を掻いた。

「やっぱ無理か。じゃあバレてもいいから、せめてばあちゃんちまで送ってやってくれない?」

彩は眉をひそめた。

「帰りはどうするの?」

信乃は元気いっぱいで手を挙げる。

「おれ、一人でも帰れるよ!」

瞬間、毛野が信乃をきっと睨みつけた。
続いて、申し訳なさそうに彩と翼を見やる。

「危ないから...申し訳ないんだけど帰りもここに送ってほしい。」

確かに、そんな遅い時間に小学生がひとりは危ないかもしれない。
しかも知らない場所だし。

そう納得した彩の横で、信乃がおおきな声を出した。

「それっておれの耳が聞こえなくなったから?」

彩が驚いて信乃の顔を見る。
翼は知っていたのか特に表情を動かさなかった。

そう意識してみると、
信乃の右耳には小さな補聴器が付いている。

毛野の顔がすっと青ざめる。
慌てて、弁明するように言った。

「そういう事じゃねえよ。
二時間かかったら遅くなっちゃうから頼んでんだろ。」

信乃はぎゅっと眉を寄せた。

「うそつき。前だったらこの程度ならできるって、
言ってくれただろ。」

ざくり。

そんな音が聞こえてきそうだ。
毛野は傷つき、泣きそうな顔をしながら信乃に叫んだ。

「そんなん、しょうがねえよ!実際、前と今じゃあ違うんだから!」

毛野の表情を見て、信乃も傷ついた顔をする。

「おれはなんにも変わってない!変わったのは...変わったのは毛野がおれを見る目だけだよ!!」

信乃はそう怒鳴り散らすと、ばっと駆け出した。
彩がちらっと翼に目配せをし、信乃を追いかけ走っていった。

_____________

二人の姿が小さくなり、人混みの向こうに消えると、
毛野は砂浜にへたり込んだ。

そしてぎゅっと膝を抱え、座る。

翼は何も言わず、毛野の隣に腰を降ろした。

そのまま、どれくらい経っただろか。
波音に紛れそうな細い声で、毛野がぽつり、呟いた。

「...小2の頃さ、おれたちの家荒れてたんだ。」

毛野はぎゅっと、膝の中に顔を埋めた。

「その時信乃は耳が聞こえにくいって言い出した。
でも、ママもパパもイライラしてたし、
それぐらいがまんしろっておれ言ったんだ。」

毛野の声が不意に高くなり、震えた。

「そしたらっ...」


_____________

以上!じゃあね〜


葵子:2016/02/06(土) 16:43 [返信]


*ゆもん♪*
変にスレあげてごめん。

*黒猫*
うーん、それも勿体無いね〜
2つやっちゃう??


でわ、小説更新。
初回>>98 前回
+青い海原は知っている+


「そしたらっ...右耳、聞こえなくなっちゃったんだ...」

震えた声は細く、弱く。
顔はけしてこちらを向かない。

「...あの後、けっきょくパパも出ていった。
おれは、家族をこわして、信乃の耳をうばったんだ...」

細い、嗚咽が漏れた。毛野は顔をあげ、翼を向く。
毛野の目は身に抱える闇を映し出し、ひかりのない黒を浮かべた。

「あいつ、この間自転車にぶつかった。
ほねは折れなかったけど、危なかった。
まだ補聴器にも慣れてないんだ、ひとりで歩くなんて...」

毛野の目から次々涙が溢れ、頬をつたり落ちていく。

「おれ、どうすればいい?」

泣きながら、問う。

「おれ、信乃がしんぱいなんだ。どうすればいい?どうすれば伝わるかな...」

翼は毛野の頭に、ぽんと手を置いた。

「...多分さ、伝わってるよ。」

毛野が泣きながら翼を見る。
翼は続けた。

「俺がみるとさ、あいつ寂しがってるように見えるよ。
頭では分かってても、自分が前と同じに扱って貰えないのは寂しい。
まだ、自分の気持ちに折り合いがつかないだけだよ。」

毛野の頬をまた涙が伝った。

「ほんと?信乃おこってない?おれまちがってないかな...」

翼は毛野の髪をぐしゃぐしゃっと撫でた。

「ほんとだよ。信乃も分かって、仲直りしてくれるさ。」

夏の日差しも、慰めるようにふっと柔らかくなる。

「うん...もう大丈夫、ありがと。」

暫く経って毛野は言った。
まだ返事は重かったが、翼はそれが泣いたあとだからだと思っていた。

だから、気付かなかったのだ。

毛野の瞳を淀ませるもう1つの理由に。
この事件の、真実に。

_____________

以上!じゃあね〜


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