☆☆探偵チームKZ・G事件ノート part1☆☆

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426:葵子◆MQ:2016/02/12(金) 21:14


こんばんわ。

*コアラs*
初めまして!葵子です(*^ ^*)
呼びタメしていい?私はおkです、よろしくね〜!

*白猫*
うん、是非書いて!!
楽しみにしてますね。


初回>>98 前回>>415
+青い海原は知っている+

あの後信乃と彩は、
海の後ろの雑木林に隠れて毛野達の様子を見ていた。

見張り始めて数十分で、事態は激変した。

「義母さんが、けのがいない!って言ってる...」

ここまで声が届かないため、読唇術で
信乃が実況する。

最初に気付いたのは信乃と毛野の義母だった。
信乃と毛野が入れ替わった事には気付いていない。

「やっぱり、おれが聞いてたけいかくとは違う...」

毛野から聞いた、と信乃は言う。
信乃行方不明の発覚はなるべく遅らせると。
なのでいくらなんでもこれは早すぎる。

故意に、気付かせたとしか思えなかった。

「毛野がなんか言ってる。
お、れ...か?け..おおさかす...た..い..大丈夫、..こ..お..いいしゃんがいる?」

唇の動きだけでは会話を読み取るには限界があった。
しかし、彩がその言葉を読み解いた。

「おれが毛野を探す、大丈夫、このお兄ちゃんがいる、だと思う...!」

信乃が毛野(信乃に変装中)を食い入るように見つめた。

「ひとの少ないほうへいってる!」

追いかけるまでも無かった。
何故なら、毛野と翼はまっすぐこちらへ向かっているのだから。
_____________
長めなので二回に分けます。


葵子◆MQ:2016/02/12(金) 21:19 [返信]


初回>>98 前回 +青い海原は知っている+

どんどん近付いてくる2人に息を飲む。
這いずるようにして竹林の奥へ引っ込む。

「嘘...バレてる?」

呟く彩の口を信乃が手で塞ぐ。

「しぃっ!」

毛野達はどんどん進んで...竹林の前で止まった。

「おまたせ。」

竹林の前で立つ『誰か』に、毛野が声をかける。
彩たちに気付いた訳では無いらしい。
とりあえずそれに安堵する。

「いえ、よく来てくれたわね。」

澄んだ女性の声が聞こえた。
ひゅっと、隣で息を呑む音が聞こえた。

「まさか...!?ほんとに、かあさんだ...」

切れ切れに、聞こえる抑えた声は、
細く、弱く、糸のようだった。

_____________

「毛野、そちらのお兄さんは?」

信乃と毛野の"かあさん"が聞く。

「表の計画にきょうりょくしてくれた人だよ。」

毛野が答える。
翼は混乱しているようだった。

「どういう事?表と裏って何?この人って誰だよ。」

「巻き込んでしまってすみません。こちらの話ですわ。」

完璧な、淑女の笑顔。
しかし、目には狂気と欺瞞が渦巻いている。

翼は居心地悪そうに息を詰める。

そして、微笑んだきり毛野とかあさんは会話を続けた。

「ここにいるのは、信乃には知られていないのですね?」

「...しられてない。」

かあさんは平然と問うた。
その質問のあいだじゅう、ずっと隣で黙ってる信乃。
小刻みに震えていて、いまにも消えてしまいそうだった。

彩が信乃をぎゅっと抱きよせる。

「本当に、貴方は私の子供に戻るのですね。」

信乃は弾かれたように顔を上げた。
その目は開かれ。目一杯に恐怖が塗りたくられていた。

毛野はこの世で最も残酷な言葉を吐いた。

「うん。」

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信乃くん、裏切られます。あと3話(ぐらい)で完結!!


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