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5:莉沙:2016/11/14(月) 20:11 ID:KQg

ID違うけど、同じ莉沙だから。

【少女の夢は知っている】
看護師さんが出ていってから数分。
私は、深い、深い、眠りに落ちていったのだった。


横井side
病院を訪ねる。
俺が、好きな立花彩がいるトコに。
真理子ちゃんたちも一緒に。
ニガテだとしても、お見舞いくらいいいよね、真理子ちゃん。
「横井君。病院に何か用事?家族が病院にいるの?」
真理子ちゃん、今日、彩ちゃんが倒れたこと知ってて言ってる?
ニガテだとしても、気付いてよ。
「真理ちゃん、私、もう帰らなきゃだから、先帰るね。バイバイ。」
真理子ちゃんにくっついていたひとりが帰った。
すると、おそらく適当な言い訳を付けて帰る人が増えてきた。
やがて、俺と真理子ちゃんとひとりの女の子のみ。
立花彩の病室、501。
「真理子ちゃん。彩ちゃんの病室に入るから。君も行こう。」

彩side
病室の前で声がすると思えば、病室のドアが開いた。
想像してた、上杉君が来てくれた?
「彩ちゃん。横井だよ。あと、真理子ちゃんとぉ、、、誰だっけ?」
向井さんはプンプン怒りながら横井君に名乗った。
プンプン怒るほどのことかなぁ?
「向井音祢だよ、横井君。」
向井音祢さん…佐田真理子…
どうして来てるの?
「あの…何か用事かな?」
佐田真理子は、怒りながら言った。
「ちょっと、立花!」


続く


莉沙:2016/11/15(火) 21:22 ID:KQg [返信]

>>5の続き

【少女の夢知っている】
真理子side
立花、ムカつくんだけど。(ごめんなさい、アーヤ。)
立花は口を開いた。
「何か用事?」
テメェ、見舞い来てやってんだよ。
用事?じゃねぇし。
「音祢、ピアノなかったっけ?」
音祢に話をふってみた。
音祢がうなずいてくれれば、ピアノって嘘ついて立花の見舞いから解放されるはず。
「真理ちゃん、忘れてた。ごめん、横井君、立花さん。先いくね。」
音祢と病室から逃げる。
成ッ功っ!
「音祢、うまくいったねっ!」
音祢も嬉しそうに笑ってる。
私、いいこと思い付いたじゃん。

アーヤside
佐田真理子、向井さん。
って!
横井君とふたりっきりっ!
「彩ちゃん、大丈夫なの?」
ううううう、うんっっ!
口に出してないのに、緊張してるのバレたかも。
「彩ちゃん、緊張しすぎ。俺、クラスメイト。覚えとけよ?」
そうなんだけど…
横井君は、途中でおしゃべりしてくれてね、優しく。
私も慣れてきたのに、
「帰んなきゃ。ごめん、今日帰るから。明日、また来る。じゃあな。」
横井君…
バイバイ、また来てね。


でも、もう会えなかったのだ。


「行っちゃった。」
静かな病室…

ウウウウウッ  ウッ!




ブツッ





立花彩は、気を失ったのだ。


続く


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