~プロローグ~ るりは今日もいじられていた。いつもの事だし、自分でも笑えるから良いけど。 『転校』その二文字を聞かされた時、私は嫌だった。 いじられていても大親友だっている、この地を離れたくなかった。犬猿の仲の人とも仲良くなれたんだから。 けど、お父さんの仕事だから仕方がない。当時2年の私はそう思った。 だから引っ越しは受け入れた。 その時は思いもしなかった。これから、とても過酷になるなんて。 これから、自分が壊れていくなんて…