タルパ短編小説

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36:七氏のムクロ氏:2016/03/16(水) 21:51 ID:3uI

>>35 十人十色だからね。そういう人もいるさ。
感想わざわざありがとうございまーす(*´∀`)




ファミレスから出ると、オレたちはぶらぶらと町を歩いた。
たまに、「あ、うちのタルパが今さ……」と、タルパの状況を話出したりするもんだから、タルパと一緒に楽しんでるんだろうなー、と思った。
だから、よく、由紀子さんが笑い出したりするのは、きっと、タルパが何か面白いことを言ってるからだと思う。

「オフ会っていいよねー。タルパのこと、どうどうと言えるし!」
「うんうん。うちの子ったら、夢乃ちゃんに同意してるよ。ふふ。照れてる照れてる」

女子組は、コンビニで買ったプリンを食べながら話している。
が、プリンはなかなか無くなろうとせず、そのプリンの様子からは、二人の会話があまり途切れていないことが分かる。

「たーくん、帰ったら、一緒にタルパのこと詳しく考える?」
「ん?あぁ、そうだな」
「コウモリに変身できて、人間にも変身できるドラゴンねー。厨ニだねー」
「人のタルパのことに口にださないで下さい、ジャスティスさん」
「敬語やめろよ。……酷いなぁ」

男子組の方では、悲しいことに、オレのタルパのことがいじられる。
もう一度言うが、悲しいことに!
別にいいと思う!どんなタルパでも!
ドラゴンとコウモリは大好きだし、人間の方が想像しやすいんだから、コウモリや人間に変身できるドラゴンなタルパでもいいと思うんだ!
それを否定するとは……と、オレは拳を震わせた。

が、そんな負の感情も、一気に吹き飛ぶことが。

「えうああああああッ!?」

大声で夢乃さんが騒ぎ出す。
周りの人がチラチラと見るが、そんなのお構いなし、とでも言うように叫び続ける夢乃さん。

「ど、どうしたの!?」

由紀子さんが、夢乃さんの肩に手を置く。
夢乃さんは興奮気味(とても不気味だ)に話出した。

「あのね、あのねッ!?しょっ、触覚か!感覚が!凄い鮮明に、ハッキリと!タルパの、マ、マリカが私の手を握る感覚が!触覚がね、凄いのよ!今、一気に!」

正直、何を言っているか分からない。
オレたちが困惑していると、そこで、タニシが止めに入る。

「静かに。周りの人が見てるし、タルパのことをそこまで大声に言っちゃダメ。触覚化が一気に進んだのかな?それは良いことだ。けど、今大声で言っちゃダメだよ」
「そ、そうだよね……。で、でもね?一気にさ……!こう、きたのよ……!感覚が!一気によッ!?」
「落ち着けってば。おい、由紀子、頭叩いてやれ」
「なんでアンタがやんないの?」
「女の子を叩く趣味はない」
「私もないわ」

夢乃を止めるのに、30分掛かった。
周りの人の視線がとても痛く、恥ずかしかったのはオレだけではないはず。

それからは、夢乃は大人しくなり、皆で色んな店に行ったりして、楽しんだあと、駅で別れた。

とりあえず、どんなタルパを作るかは決まった。イメージはバッチリ。
あとは会話を始めるだけ。
今日のオフ会はとてもいいものだった。
楽しかったというのもあるが、タルパについて色々教わった。
ただ、全てを一言でまとめるのなら、「愛」だった。

タニシは言っていた。
愛を注ぐから、暴走しないのだと。

夢乃さんは言っていた。
愛があるから、私は毎日楽しいと。

由紀子さんは言っていた。
両者に愛がある、というのは素晴らしいことだと。

正義さんは言っていた。
タルパは愛の固まりだと。

家に帰ると、さっそくタルパの絵を書いた。
すると不思議なことに、その絵に愛着がわいてきた。


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