黄緑星音 オリジナル小説

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38:黄緑 星音◆veI:2016/08/10(水) 18:15

第九章  何だったの…

 
転校初日が終わって家に帰った。

「ただいま…。」
「おかえり。」

洗面所に向かい、手を洗う。
画鋲が刺さった数ヵ所が痛い。

転校して友達ができて楽しく過ごせるかもしれない。
そう思っていたのに、まさか由優がいただなんて。

放課後、私は聞いてしまったのだ。
由優がクラスの女子に、私をいじめようと言っているところを。
優しそうな子は反対してくれていた。
でも、ココの女子は由優に逆らえないみたい。
優しそうな子も由優に言い負かされて頷いてしまった。

次の日。
登校して教室に入った
由優は来ていないみたいだけど、何人か教室にいた。

「おはよう。」
「…」

あれ、聞こえてなかったのかな?
無視っていう可能性もあるけど、私は声が小さいから聞こえていないんだと
信じて、少し大きな声でもう一度言ってみた。

「おはよう。」

そしたら、気の強そうな子がつかつかと近づいてきた。

「なに?」
「あんた、口を利かないっでよ。うち、無視してたのに。分からないの?
無視してるって。バカなの?これからもっと無視するし、いじってやるから。」

いじる?
いじめるじゃなくて?

「いじるっていじめるの間違い?いじめ?」

そう言った。
そしたらその子が…。

「いじめじゃないよーだ」
「えっ!?」
「あ、言っておくわ。うちの名前、麻視ユリカ。覚えときなっ!そして、
これから気安く口を利くんじゃないよ!」

麻視さんは仲間らしき子のところに戻っていった。

何だったんだろう…。

でも、麻視さんとの出会いは、私の学校生活に大きく影響するとは、
このときは思ってもいなかった…。


   💛続く💛


新登場人物

麻視 ユリカ   Asamiru yurika
 クラスの2番目のボス。
 由優を慕っている。
 美結の学校生活に大きな影響を与える(らしい)。


玲夢◆dwc:2016/08/12(金) 19:34 [返信]

美結が心配になる

>>40
了解です
続き楽しみに待ってます


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