見えなくても、一緒だから

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8:美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/11/05(土) 17:00

小説

そんな日々が続き、もう鈴が来てから1週間が経とうとしていた。

そんな中、忘れ物は全く持って解らない。

「ねぇ瑠偉………、ノート貸して。」

鈴がいきなり話しかけてきた。

「へ?いいけどなんで?」

ノートって……、何か思い当たるものが出来たのだろうか。

「いや、ちょっと宿題やろうかなって……………。」

「は?」

僕は鈴に冷たい反応をしてしまった。

何故宿題をやるのだ?

鈴はもう勉強なんかしなくて良いはずだ。

だって僕にしか見えないし、忘れ物が見つかったら鈴は帰るのだ。

「だって……、勉強しないとダメかなって思って。瑠偉とか皆は頑張って中間テストの
勉強してるのに、私は何もしないでふらふらしてるんだよ?同じ15歳なのに。」

鈴は、頑張り屋なのか。

そういうことなのか。

納得はしにくいが、まあ『皆と同じ様に勉強したい』という意味だろう。

「解ったよ。でもこの5ヶ月間、新しいこと普通に習ってたし。鈴解るの?」

僕がそう聞くと、鈴は笑った。

「いや、だから気付かなかったの?授業中ずっと、私居たんだけど。」

へっ?

「え、嘘、知らな……」

僕が言い終わる前に、鈴が愚痴り始めた。

「っていうか、瑠偉の隣の村田美零さん?なんか瑠偉にめっちゃ話しかけてるよね。
気持ち悪い。」

え、それはどういう意味なんだろうか………。

「休み時間に春陽が美羽たちと話してて、聞いちゃったんだけど。村田さんって瑠偉の
こと好きらしいよ?近くに私が居ることにも気付かずに、本当にムカつく。」

「まあ、落ち着いて………。村田さんのことは片付けとくからさ。」

鈴ってこんなに愚痴るヤツだったのか……。


美音◆.wmpFy.Zyhxio:2016/11/05(土) 17:03 [返信]

訂正です。

○「休み時間に春陽ちゃんが美羽ちゃんたちと話してて、聞いちゃったんだけど。
村田さんって瑠偉のこと好きらしいよ?近くに私が居ることにも気付かずに、
本当にムカつく。」

です。


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