キミがついた優しいウソ

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3:Naa.:2017/03/08(水) 02:23


桜舞い散る4月を控えた3月1日のこと。
明日は3年生の卒業式だ。

私は1年だからまだ縁のないこと。

うちの学校はキリスト教主義だから礼拝堂という教会みたいな建物が学校にあってそこで式をする。

礼拝堂は狭くてとてもじゃないけど全校は入れない。

だからかは知らないけど、生徒会とかホームルーム委員とかクラスの代表の人だけでる。

もちろん私は出ませんよ。

先輩と仲良くするのとか苦手な私だったから先輩に思い入れなんてひとつもないし出たいなんて思わない。

ただ休みだラッキーみたいな。

そんな皮肉な女子高生。
私の名前は 嶋 那波 (シマナナミ) 。

外見は一言にまとめると不真面目な方だ。

化粧禁止なのに化粧しててスカートなんてパンツ見えるぞ級。

髪型はセミロングくらいの長さで耳上ツイン。

ブラウスははだけまくりの第二ボタンまで全開。
ブレザーのボタンは寒さお構い無しに全開。

お気に入りのキティちゃんの赤色のスニーカーソックスに茶色のローファーとわけのわからない組み合わせ。

そんなだから先輩に目をつけられているのもある。

でも聞いてほしい。
この真っ黒な髪の毛を染めたことは1度もない。

それだけが私の自慢。

別に先生に反抗したいとかじゃないんです。

ただ自分の好きなようにしたい
ただそれだけのことなんですよ。

男グセも悪くて彼氏と長くて1ヶ月。
早ければ1日で破局するんです。

人を本気で好きになれない私。

そんな私の前に現れたのはキミでした。

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