「って、おーい?」
リナちーは、すぅすぅと可愛い寝息を立てていた。
心が高ぶりすぎて失神ってやつ?
ホントにあるんだね、こういうの。
「つーか、メチャクチャ恥ずかしいこと言っちゃった!
なんだよ『全部受け止めてあげる』とか、何様だよあたし!」
う わ ぁ ぁ ぁ ぁ 。
あたしは、頭抱えてうずくまった。
その前は、あたし何言ってたっけ?
あぁやだやだ、思い出したくない。
恥ずかしくて死にたくなる。恥ずか死ぬ。
けれど、それを言う原因になったリナちーを責める気にはならなかった。
可愛いって思ったのも、好きって思ったのも、あたしの本心だもんな。
起こすのもかわいそうだけど、確かリナちーは門限あった。
このまま放っておく訳にも行かない。玄関まで背負っていこう。
母さんに頼んで、車でリナちーの家まで送ってもらう事にする。
「あらあら、リナちゃん寝ちゃったのね。
ふふっ、王子様はエスコートかしら?」
「誰が王子様だ。あなたの娘ですよ。
母親が年頃の我が子に、そういう事言うかね?」
「女の子として見て欲しかったら、少しはリナちゃんを見習ってみなさい?」
「へいへい」
ごもっともですお母様。正論に生返事する。
親子仲は悪くないけど、時々変な方向であたしをいじるからな、この母。
街灯が灯り始めた夕暮れの道。
母さんはリナちーを気づかって、静かに車を走らせる。
あたしは飽きることなく、車の中でリナちーの寝顔を眺めていた。
-END-
|_ ̄)お目汚し失礼致しました。
葉っぱ天国の規約上、過激なのはNGとの事ですが、
服着たままだし、キス+アルファ程度だし多分大丈夫…だよね?
読んで頂き、ありがとうございました。
よきかな〜