法魔省 ユグドラシル

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3:初雪 トリップ省略:2017/09/18(月) 19:19

南へ7、8時間。電車で下っていった。電車内で食べた駅弁はとても美味しかった。
黒いスーツを来てカバン一つで引っ越し先に向かう姿は傍目には取引先へ向かうサラリーマンだ。
だが、現実はそんな気楽なものでは無かった。電車内でも私の憂鬱は止まらなかった。
だがここは一層、島国根性ならぬ事務経理担当部根性で押しきってやると心に誓ったのが
出発から6時間、12時だ。マンションの現地入りを13、4時に考えている。マンションには
家から持ってきた荷物一式がもう届いているころであろう。

最後の電車を降り運命の場所に降ろされた。東京とは比べ物にならないが田んぼが広がっている訳ではない。
まずまずといった所だ。駅から歩くと住宅街。そこから歩くと後ろに山が見える。それから歩くと商店街。
まだまだ歩くと、マンションがある。205号室。家には大量の荷物が運び込まれていた。
ふう、とため息をついて開けると夏目漱石大先生の坊っちゃんがあった。なんだかんだでまだとってあったのだ。
と思った。坊っちゃんは自分が中学一年の時買ってきてもらった本だ。坊っちゃんみたくくっそ田舎ではないから
よかった。自分的に田舎はタチの悪いのが多いと思っている。
ちなみに明日は日曜日。明日、町を下見することにした。
一通り家具や日用品を整えたもう辺りは暗い。ベランダに出てみるとそこまで星が見えなくて萎えた。
ほう嫌だとその日は寝た。

起きた時普段と違う部屋の表情に唖然としたが、その後状況を把握した。
サァテ、町を探索だ。


初雪 トリップ省略:2017/09/18(月) 19:31 [返信]


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