次の日になると、係がもう決まっていた。私は廊下に貼ってある係を見た。
「放送か…」
私は少し嬉しそうに言った。
「マナちゃんおはよ〜!」
星子ちゃんは私の後ろからヒョコッと出てきた。
「何の係だったぁ〜?」
「放送だったよ」
私は嬉しそうな顔で答えた。
「なれて良かったじゃん!」
星子ちゃんはニヒヒと笑った。
「おーい!マナちゃ〜ん!」
教室の出入り口からクラスメイトの子が私を呼んだ。
「何?」
私は首をかしげて聞くと、お姉ちゃんが居た。
「お姉ちゃんどうかした?」
「あぁ。間違ってマナの箸入れてた。マナの方に私の入ってると思うから持ってきて」
お姉ちゃんから箸を受けとると、私はランドセルを探すと、『黒島マユ』とお姉ちゃんの名前が書いてある箸を見つけて、お姉ちゃんに渡した。
「サンキュー!」
お姉ちゃんはポニーテールの髪を揺らしながら自分のクラスに戻った。