マジカル☆ガールズ 町を守る三人の少女

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23:ましろ◆r. 書き直し:2018/03/15(木) 19:27

「タブルンは、魔法が使えて戦える女の子に変身するためのアイテム!あなたなら、きっと使えるわ!」

「は、はあ……」

魔法使いになれ……私は今、とんでもない話をされてるのかもしれない。

信じる信じないの話は、今起きてることを見れば吹き飛んでしまう。問題はそこじゃない。


「私が、魔法少女……」

テレビアニメでは、かわいい女の子が魔法の力で強くなるのをよく見ていたけれど、
それが私となると、どうも実感がわかない、というか、私でいいのかな?


「友達を助けたいっていう、優しくて強い思い!ピッタリよ!」

「星川さんを、助けたい……」


――さっきも思ったじゃないか。そうして、あの男の人に立ち向かおうとして……
魔法少女になったら、今度こそ……!


「なるならなるで早くしろ!定時で上がりたいんだよ!」

サラリーマンの男の人が、大声で口をはさんでくる。
定時で帰るって、ほんとに働いてる人みたい。

…さっきから一言もセリフがない!



「言ったわね?後悔しないでよ!」

妖精さんは、えらく強気だった。


「ふう……」

そして私は、魔法少女になることを決めた……ん?
いざ手に取ってみたけどタブルンの操作って、どうしたらいいの?


こういうものは、自然と頭の中に入ってくるものと思っていたけど……

「……」

何も浮かんでこない。ここまできてどうしよう。


「ど、どうしたの!?」

様子がおかしいのを心配したのか、妖精さんが話しかけてきた。

「変身の仕方……わかんないよ」

「あっ」

うっかりしてたみたいな顔をした妖精さんは、気を取り直すように咳をして話しだした。


「魔法少女らしく、言葉が必要よ。その言葉は―――」


「……わかった!」

もう一度、私はタブルンを掲げて、言葉を叫ぶ……!


「マジカル・チェンジ!」


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