月を埋葬

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11:かちか◆p2:2019/01/15(火) 21:44

そんな奇妙な同棲生活が始まってからというもの、斧を持って追いかけ回した相手を『友達』などと言い出す胡散臭い墓守は、しかし思いの外協力的だった。宣言通り衣食住やその手伝いなどは全て申し分なく、時には机に本を並べて読み聞かせまでしてくるほどである。
ただ食事はさらさらとしたスープか、体の調子が良い時でも少し具材を足してとろみを出したものがせいぜいで、骨喰いに言わせれば「水みたいなもん」だった。しかし栄養があり、かつ食べやすいものになるように工夫を凝らしているのは確かだし、いつも骨喰いの隣で食事をとる彼の分のメニューを見れば、より良い食材を骨喰いの分にまわしているような気さえするのだった。

そして、ほんの少しずつ、ふたりの距離は縮まっていくことになる。

>>10
依紗さん、ありがとうございます。ちょっと更新が滞ってしまいましたが明日からはまた精進して行きますのでよろしくお願いします!


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