貴女に沈丁花を

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52:水色瞳◆hJgorQc:2020/06/27(土) 21:22

>>51
感想ありがとうございます!頑張って面白い小説を書いていきます!

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[会話中心です]

>>50
大聖堂を出た三人は、大きな市場にやって来た。
食料、衣服、道具、露店。それらが雑多に集まり、ものすごく大きな規模になっているのだ。

「おおーっ、すごい!」スミレは思わず声をあげる。
「ふふー。ここでご飯にしようかー」
「いいですね。おすすめってありますか?」
「ネアのおすすめならどこでもいいよ!」
「よーし。とっておきのお店に連れていってあげるよー!」

数分後。
「いらっしゃいま────って、ネア様じゃないですか!ようこそ!!ご注文は!?」
「あの、いいですってそういうのー······」
「お得意様なの?」スミレはわずかに目を見張らせる。
「ここ、本当にいいお店だからねー」
「おや、貴女たちは。噂になってましたよ」初老のウェイターが水を持ってきて言う。
「あ、お久しぶりですー。······そうですか、何かありましたかー?」
「いえ、特に何も。ただ、一部の人が暴発してたそうですよ。お気をつけください」
「······迷惑なんだけどなー」
「やっぱりネアって人気者なんだね」
「大丈夫、私の一番はいつまでもスミレだよー」

(あの、ウェイターさん)アヤメはテーブルに伏せながら呟く。
(何でしょうか)ウェイターも応じた。
(平気なんですか)
(早く慣れた方が良いでしょう)どこか遠い目をして彼は答える。
(······うう······)

その時。
「いらっし······へ?カルトナ様!?」

────「え?」「ん?」「あ」「あれ?······よう」

カルトナが偶然、そう、本当に素晴らしいタイミングで入店した。


「······ああ、貴女がスミレか。ネアがお世話になってるな」
「あー、この人は私の師匠だよー。伝説の魔法使いって言われてるねー」
「······はじめまして。スミレです」スミレはぺこりと頭を下げて、「いえ、むしろこっちがお世話になってるくらいです」と付け足す。
「仲がいいようで何よりだ。で、こっちの突っ伏してるのがアヤメだな。······おいどうした、酒でも飲んだのか?」カルトナは帽子を傾けて黒髪を見る。
「······なんで平然と······いやまあ、いいですか。はじめまして、アヤメです」
「ああ、なんとなくこいつらのことはわかってるからな······あ、そうだ。ついでだ、相席していいか?」
「「「どうぞ」ー」」





[ちょっとあとがき]
変な所で切りました、すいません。


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