天使の館

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3:伯方さん:2021/11/07(日) 18:04

喫茶店の路地裏を通り、出る直前に目を瞑って二礼二拍手一礼。
目を開けて路地裏を出るとそこにはあるはずのない森が広がっている。
眼前には森の中にぽつんと佇む一軒の洋館。
そこには天使がいて、願いを叶えてくれる。

それは都市伝説だと思っていたが…
「本当にあったんだ……」
口をぽかんと開けて洋館を見つめていると、洋館から男性が出てきた。
男性、とは言い切れない。肩幅や体格は男っぽいけど顔は女らしい。
喫茶店の制服のような服を着たその男性は口を開く。
「ようこそ。」
その声は中性的で、喉仏も見当たらない。
身長はおそらく180cmは越えているだろう。
年齢は二十歳を越えているか越えていないか。
にこりと微笑みながらドアを開け、私に入るようにと促した。


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