脱獄組のカオスすぎる日常。

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409:依夢◆T2:2020/09/16(水) 21:37

暗い創作がしたくなったので置いとくね。ほんと暗いよ、みんないない世界。
ナナコさん視点。

「みんないなくなっちゃったな。」

途中までは、すごく順調だった。
みんなで牢から逃げられたところで最初に、逃げ遅れた幸奈が捕まって、そのまま目の前で、警察に。
そんな幸奈をみた千夏(今思えば、千夏はただの部下で、怪盗なのだからそんな現場は見たことがなかったんだと思う)が、助けに行こうとして、足を撃たれた。
わずかながらに残っていたすみれさんの治癒能力で治したけれど、刑務所からの加護を受けれなくなった分じゃ、傷は全部はふさがらなかった。

アジトに戻って、暗い雰囲気で約一か月過ごしたけれど、警察に見つかって、逃げている最中に走れなくなった千夏が言った。

「もう、いいです。大丈夫ですから、逃げてください。お願い…みんなに幸せになってほしいから…」

最後まで連れていくと泣き喚いて、ちなっちゃん、やだ!ちなっちゃん、と叫び続ける依夢を抱えながら、そこから離れた。最後は、一生懸命顔をこする千夏の顔を一瞬見ただけだった。

それから、アジトのあった街をはなれて、廃墟だった場所に身を置いた。
幸い、私たちのことを知らないくらいの田舎で、みんな親切にしてくれた。
ある日、里帰りだとかで、都会から帰ってきた一人の男が私たちの正体を見破った。
 
みんなで逃げたけど、刑務所からでて実体化したすみれさんは、ほとんどもともとのスペックに戻っていて、実戦経験もあまりなかったからか、2人の負い目を感じていたのか、

「足止めします、逃げてください。わたしは、いいんです。もう、死んでいた身です。それと、依夢さん、小さいのでいいので、爆弾を一つください。ほら、早く…え?」
「私ね、伊達にすみちゃん大好きしてるんじゃないから…、死んでも一緒って、約束したでしょ…?ナナコちゃん、早く!私の最期を見ていいのはすみちゃんだけなんだから。」

散々言い合いをしてきたすみれさんと雷羅だったけど、やっぱり、泣かずには無理だった。
絶対渡さない、といった依夢から、やっと退社したんだからストレス発散させてください、と目に涙をためたすみれさんの顔を見て手を緩めた依夢から彩目がとった。
後で、手をつないだままの焼ー死体が見つかったと知った。

ごめん、ごめん、ごめん、ごめん。
ここ最近、もう何回謝ったか数えられない。
多分、他の2人もそう。
依夢も、雷羅もしゃべらなくなった。ここら辺から、依夢が自分の罪の重さを再確認しだしたのか、目に見えてやんでいった。
 
拳銃の音が聞こえて、依夢が取り乱した。無理もなかった。
どうにか逃げようとしたとき、もともと体の弱かった雷羅が倒れた。原因はわからないけど、いろいろ休めていなかったせいでもあると思う。

今度は、私たちが出てからシステムが解かれて、廃墟になった刑務所に戻った。灯台下暗しとはよく言ったものだ。食料もあったし、警備はなくなり、誰も来ない。三か月くらい経ったか、依夢が言った。

「私が、いなくなればよかったね。」
「!!」
「ごめんなさい。」
「…やだ。やめて…そんなこと言わないで…」
 
初めて、涙をこぼした。
次の日、ベッドに依夢がいなかった。屋上へ飛んでいくと、依夢の靴がおいてあった。
依夢は、いなかった。
私のせいだ。私も死んだらいいの?でも、こんなの繰り返したくないよ…。なんで、おいてかないでよ。

喉にナイフを突きつけた。

これが、最初の記憶。

これをもう、何万回も切り返した。死んでいく順番や場所、死因は違くても、最後に私が残される。
脱獄しなければ、普通に処刑された。

あと何回、私は自分を頃せばいいのだろう。


暗くてごめんよ…。


ナナコ:2020/09/17(木) 16:40 [返信]

スゥ………ファァァァ………何これめっちゃ好き………心臓止まった………キャラが可哀想なの大好物………


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