「ウォータースライサー!」
ジュビアはルーシィを見つけると容赦なく攻撃を当てる。
「虹流の、咆哮ー!」
この大きい水槽に虹の波動が広がる。
今回は外に出たら終了なんて事はなくそれぞれの頭の上に体力、魔力の総合数値がゲージになって表されている。
そのゲージが空になればその選手は退場、というわけだ。
「ちょっ?!…うあぁぁっ!」
一気に6名退場。
1ギルド、2人まで出場参加。ここ以外は2人出している。
(相手は…あたしを抜いて14人。)
「ルナ!お願い!」
ルーシィはキツそうに顔を歪めるジュビアをルナに任せて先を急ぐ。
ーーーーーーーーそう、エルザとウェンディの元へ。
「虹流の翼撃!」
隙をついて攻撃を仕掛ける。…が、そんなルーシィの攻撃はウェンディの天竜の翼撃によって打ち返される。
「うわぁっ!?」
「っく!」
いや、打ち返されてはいない。ガードされただけだ。
ウェンディの力ではルーシィの力に勝てない、そういう事だ。
「ルーシィ…」
エルザは切なげにルーシィの名前を呼んだ。
(ダメだよ、こんな事してちゃ…)
「換装!水紋の鎧!」
(新しい鎧だ…)
「うわ。あぶなかったー……よし、虹流の宝剣!」
ルーシィはエルザの攻撃を避けて次の攻撃の準備に入る。
換装魔法のようなこの『虹流の宝剣』
様々な色の宝石で彩られた、虹流の力が込められた剣は七色の宝石が輝いている。
「いくよっ、サーシャイライト!」
勢いよく剣を振れば水は剣の動きを真似、竜巻を作った。
ルーシィ以外、すべての選手は竜巻に飲み込まれていく。
「ふぅ」
すべての参加者のゲージが空になった為、ルナとウンディーネは戻ってきた。
2人は水の聖霊。先ほどの攻撃も無意味に等しかった。
「おぉっとー?!これはセイバートゥース、ルン選手の完全勝利だぁーーー!」
ルーシィは特殊なメガネ式機械ラクリマで顔、口元を隠しています
髪の毛も特殊な髪飾りで金髪を隠しています!