暗殺教室〜もうひとつの物語〜Part5♪

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779:凪海◆L6 (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2016/05/23(月) 20:48 ID:ySs

新作!(おそらく長編)
あ、しつこいようですけど海はでるんで。よろしく!

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渚side

海「こんちはー」
あぐ「海、もう学校終わったの?」
海「うん。あ、殺せんせーもこんちはー」
殺「はい。こんにちは」

 元気よくE組の校舎に入ってきたのは本郷海。本校舎の生徒なんだけど、何故かよくE組に来る。そんでもって、本校舎生徒の中で唯一。殺せんせーのことを知っている。彼女は元・殺し屋なんだって。ビッチ先生の後輩らしい。

海「やっほ、みんな!」
倉「あ、海ちゃん。おっはー」
海「おっはー」

 海は倉橋さんとハイタッチをしてから僕のところへやってきた。

海「やっほ、渚」
渚「おはよう、海」
カ「また来たんだ、海」
海「また来てやったんだよ」

 そう言いつつ、海はカルマくんともハイタッチをしていた。

海「今日はいったい何をするのかなぁって、見学ついでに遊びに来た」
不「今日は烏間先生が造ったアスレチックを攻略するんだよ」

 僕の隣の席にいる不破さんの目は燃えていた。アスレチック攻略は岡野さんの得意分野なんだけど、最近は不破さんもハマってきたようだった。

海「マジで⁉ じゃあ私もそれに参加する!」
岡野「海っちもやるの? 負けないよ〜」
海「ひなた強いよなぁ。ま、私も負けないけど」

 A組の生徒なのに、海は僕らE組に対して仲良く、対等に接してくれる。
 彼女が僕らのクラスにやってきたのは4月になってからだ。



4月

あぐ「あ、待って、海!」

 雪村先生が慌てる声が聞こえて、僕らはなんだろうと廊下から顔をのぞかせた。

海「へぇ、ここがE組かぁ」
あぐ「もう」

 雪村先生が困ったような顔をしていた。そこにいたのは、女子だった。ていうか……。

渚「ジ、ジャンヌ⁉」
海「? あ、渚じゃん。久しぶりだね」
奥「だ、誰ですか?」
渚「え、えーっと。僕の幼なじみというか、昔の知り合いというか……」

 どう説明すればいいんだろうか。

海「ちなみに、本名は本郷海。椚ヶ丘中学校A組の生徒です!」
寺「ケッ。A組が何の用だよ」

 寺坂くんが迷惑そうな顔をしていた。

海「だって、あぐりさんがE組のみんなと仲良くしてほしいってお願いするからさぁ。どんな子がいるんだろーって思って見学を……。お、あ! しにが……じゃなかった。殺せんせーじゃん。お久しぶり! って、一か月ぶりか」
殺「う、海さんではないですか⁉ あれから体調の方は?」
海「へーき、へーき」

 え、殺せんせーとも知り合い?
 いったいどうなってるんだ?



岡野「じゃ、海っち。さっそく行こうよ!」
海「オッケ。負けないからなぁ」

 海は岡野さんと一緒に走って教室をでていった。
 さてと、僕も校庭にでようかな。


凪海◆L6 Σ(゚ロ゚」)」:2016/05/24(火) 22:04 ID:ySs [返信]


あかりside

あか「うー……」

私が机に突っ伏して唸っていると、友だちの唯香が声をかけてきた。

唯「どしたのよ、あかり」
あか「お姉ちゃんに彼氏ができたらしいんだけどさ、なかなか教えてくれないんだよ……」
唯「え、彼氏⁉ たしかお姉さんって柳沢って婚約者がいるんじゃなかったっけ?」

唯香にそう言われた瞬間、私はふふふと笑った。

あか「新しくできた彼氏さんが、柳沢からお姉ちゃんを奪ったんだよぉ〜!」
唯「何それ、すごっ!」

この話を初めてお姉ちゃんから聞いた時、本当にすごいと思った。あの柳沢からお姉ちゃんを奪うとか、まるでラブコメみたいだった。

唯「あかり、あれ」

唯香が指し示した方向、窓の外を見た。手を振っている子がいる。

唯「今日も来てるんだね」
あか「うん。……唯香、私帰るね」
唯「うん、バイバーイ」

教室をでて校門前に走っていくと、椚ヶ丘の女子制服を着た子が待っていた。

あか「お待たせ、海」
海「教室で話し込んでたみたいだけど、大丈夫なの?」
あか「全然平気ー」

海は私の双子の妹……と、世間的ではなっている。本当は血が繋がっていない赤の他人。柳沢の実験の被験者だったらしいんだけど、お姉ちゃんにある日、連れられて私の前に現れた。



海「はじめ、まして……」
あか「……お姉ちゃん、この子誰?」
あぐ「柳沢さんのね、実験の被験者だった子なの」

柳沢がどんな実験をしていたかを私は知らない。でも、国で非公式の実験をしているということはお姉ちゃんから聞いていた。

あぐ「一応ね、私たちの妹なのよ」
あか「い、妹⁉」

私は目を白黒させた……。



海「そろそろ暑くなってきたから、今日は冷しゃぶにしない?」
あか「いいね、それ!」

私たちが仲良くなるのに、そんなに時間はかからなかった。今では一応、なんでも話せる仲。

あか「ねぇ、海はさ」
海「うん?」
あか「お姉ちゃんの彼氏さんに会ったことある?」

そう聞くと、海は目を大きく見開いた。
え、何その反応……。

あか「ねぇ、どうなの?」
海「あ、会ったことはあるけど……」
あか「むぅ……。私だけ仲間はずれじゃん」
海「あ、あはは。でもその人……人か。うん、その人ね。けっこう忙しい身らしいんだ。でも、いつかは会えると思うよ」

曖昧な答えを返された。


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