ヒロアカ 【夢小説】

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27:ぜんざい◆A.:2016/11/13(日) 10:52 ID:T0I

新しく長編開始! ×re!
【雲雀がヒロアカ世界に転生しました】


 気が付いたら、僕は子供になっていた。目が覚めたら、っていうベタな展開。腕を見てみればトンファーはない。指輪もボックスもない。周りを見れば、並盛でもない。自分の細い腕も足も小さくて不便、思わず溜め息を吐いた。



「……なにここ、意味わかんない」



 どうにかならないのかと指を結んでは開いて指輪を思い浮かべる。トンファーは最悪購入すればいいし、最優先は指輪やボックスだ。すれば驚いたことに指輪が人差し指にはまっており、片方の手にはボックスが握られていた。トンファーはイメージしても出なかった。
 しばらくどういうことだとボーッとしていれば、この世界の僕の母親らしき人が指輪を見て「!? 個性なのね!」と言ってきた。個性ってなんだろうとか考えていたら、腕を引かれて病院に連れていかれた。

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 どうやらこの世界には『個性』と言う超常能力を人類の八割が持っているらしい。僕の個性は『雲の守護者』よくわかったな、とか考えてふぅんと鼻を鳴らした。
 渋々親と言う存在に頼み、トンファーをもらって僕は高校に入るまで、やはり風紀委員として、最強として在っていた。
 周りは草食動物より全然弱いし、まだ獄寺とか、山本の方がマシだった。つまらない。
 そこで知った事。この世界にはその個性を使って犯罪を犯す敵(ヴィラン)と、そいつらから一般市民を守るヒーローが居るらしい。そのヒーローを育成するそれに特化した『雄英高校』。そこになら少しは強いやつも居るのかな。今まで喧嘩した奴は個性に頼りきりで相手にならなかったから。
 ここ数年使っていない個性、ボンゴレリングを左手で撫でて、ふっと笑う。
 今まで育ててくれたなんて恩着せがましい親に雄英に行くとだけ伝えて願書を提出した。自分の通う学校はすでに支配下に置いているので従順だ。僕は学ランを羽織って左腕に風紀の証を付けて、試験に挑んだ。



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