【おそ松さん】二次創作

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7:V:2018/04/08(日) 18:59 ID:nPg


「__で? 何がどうしてこうなった」
俺の前にしゃがみこんで問いかけるそいつの顔は真剣で、いつものあのへらへらとした面影はない。
「……カ、カラ松の櫛……割ったら。なんか急にキレた。短期だと思う」
「いやなにお前被害者面してんの?」
末のふたりを探しに出掛けた三男の代わりに、長男がつっこみを務める。
「……割と、恐かった」
ぼそりと呟く。まだ喉に違和感が残っているし、掴まれたパーカーはよじれてまだそのままだ。
「……カラ松はな、キレたら俺や十四松でも相手にならんかも知れん」
「え」と間抜けな声が出る。力自慢のふたりが歯が立たないとなれば、対して力のないトド松や俺はひとたまりもないだろう。十四松、チョロ松、おそ松兄さんが止めてやっとといったところか。
「つっても、ホントにカラ松がキレたとこ見たのは初めてだけどなー」
と言って豪快に笑う。笑い事じゃねぇぞボケ。こっちは危うく殺されるとこだったっつーの。
「ちゃんと謝っとけよ、一松」
静かに、諭すように言って、ぽんと頭を撫でる。「触んな」「ひどぉい」という会話のあと、おそ松兄さんは外の三人を探しに出ていった。
「……」
ソファで静かに寝息をたてるカラ松は、どこか苦しげに見えた。にしても顔が恐い。チンピラのそれである。あんなに恨めしそうに『落ちた』のだから、その通りと言えばその通りだが。
「……櫛ぐらいなら、買ってやるか」
せめてもの償いのつもりと独りごちた。


V:2018/04/08(日) 19:04 ID:nPg [返信]


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