12歳。ー12年後の世界ー

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3:AYAMI・アヤミ 元メル:2018/07/22(日) 19:05 ID:NXM

それでは始まります!START🌟

「蒼井さーん!」先輩看護師に呼ばれて、振り返る。
蒼井結衣、24歳。夢だった看護師になりましたー。
「はい、なんでしょうか。」 
「607の患者さんの担当、あなたになったの。骨折の方だから、丁寧に手当てをしてね。」
「分かりました!頑張ります。」
「うん、よろしく。」
患者さんは、新人水難救助隊の人。若い男性らしい。私と、まさかの同い年!
どんな人なのか、すごく気になるー。
607の部屋に入る。
「失礼します。今回、担当させていただきます、蒼井結衣でー・・・・!あ、あの・・・・」
驚くのにも無理ない。ベットにいたのは、桧山だったんだから・・・・!

「!!!蒼井?蒼井なのか?!」
「桧山・・・・覚えてたの?私のこと。」
「当たり前だろ。高校が違っても、ずっと覚えてたよ。自然消滅かと思ってたろ?」桧山が笑う。面影は、変わってない。

実は、私達は高校が別々になり、連絡を取らなくなっていた。
「にしても、水難救助隊になれたんだね!銭湯の後継ぎはやめたんだ。」桧山の家は、銭湯を営んでいる。
「やめたっつーか、手伝いはしてる。でも、これからは母ちゃんのいとこの娘さんが継いでくれるらしいぜ。」
「へー、良かったじゃん!」
桧山と話すのは、久しぶりで楽しかった。

「あ、そうだ。なんで、骨折したの?」気になっていた。
「水難救助隊の訓練中に、なぜか骨折した。水の中だったのにな。」ぷっと、私は吹き出す。
「アハハ、桧山らしい。何にも変わってないね、ホント。身長以外ね。」
12歳の時は、私の方が高かった。中学も。
今の桧山は、180センチあるらしい。それに比べて、私は168センチくらい・・・・。
「ホント、蒼井ちびになったな。」
「もう!調子のんないでよ〜」
二人で笑い合う。こんな時間が、続けば良いのにー。

「さてとっ、手当ては終わったから、もう行くね。明日も来るから!」「おう、じゃーな。」
そうして、桧山と別れた。


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