ウルトラdistortionバカの武勇伝【第五章】

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831:ミルク牧場◆X. 次回、我死す!ファイトスタンバイ!:2018/03/22(木) 02:21

「っは、おれにはっ.....なんもなくてっ、...なのに、おまえ、は...クロノはっ、おれを、見捨てないで、いてくれるっ.....」
カズマの手に力が入ったのがわかった。
クロノの服の背中の部分がくしゃりと歪む。
クロノは、カズマの過去を深くは知らなかった。しかし、数年たった今でもこんな状態になってしまうほど、傷ついてきたのだろう。
少しでも落ち着くように、背中をゆるゆるとさすってやるも、未だカズマの過呼吸が収まる様子はない。
「クロノはっ、しらねぇだろ、うけどっ.....おれっ、この家に....必要と、されなくて、.....追い出されたも、同然っ、なんだ.....」
苦しげに呼吸を繰り返しながら、ゆっくりと告げる。
カズマは、クロノに自分の弱った姿を見せたくなくて、必死に自分を押さえ込んでいたはずだった。しかしぽつりぽつりと話し出すうちに、なんだかとまらなくなってしまい、涙があふれる。
クロノは、なにも言わない。きっと幻滅したのだ。
ああ、無様だ。
お前の知る東海林カズマはこんなんじゃないよな。
わかってる。ごめん。
せめて、こんな顔を見せないように俯くも、クロノの服の胸元を涙で湿らせてしまったから、もうこいつは気がついてるんだろう。
ぐすぐすと鼻をすすって、しゃくりあげていると、そっとクロノの手がカズマの頬に添えられた。
きっと、そろそろ引き剥がされるのだろうと察し、謝ろうと口を開いたその時だった。
「.....っ、ごめ、んん!?」
ぐいとクロノの目線までに顔をあげさせられたと思ったら、口を塞がれた。
クロノの唇で。


ミルク牧場◆X. 怪人ホモクレ:2018/03/23(金) 20:58 [返信]

>>740 月が綺麗ですね(おまけになる?)
>>796 トラウマ鬼丸家出だし
>>802 出だし修正案
>>826 過呼吸1
>>831 過呼吸2


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