Hotinside the red

今年の夏は暑くて、熱い

(/さ、此処だよー)

(/ ...よし、伏線的なアレは撒いた！したい事は出来た！ ...にひひ ...って、とこかな？ )

(/…ふーむ。技術関連で"私"と"R"の関連を
　言ってみても構わんかね？ザレッド君)

(/ ...結構、どうぞ？ )

(/…… 私が【野蛮で低俗な目的】で"R"を造ったこと …
　　改造を行ったことについて。…以前、簡単にこれを
　話したことがあったね？…【魂の再利用】【肉の機械】

　… このオーバーテクノロジー染みた技術の基盤は …
　　実を言うと、私から始まったモノではないんだ )

(/ ....へぇ？ ....ひひ、にひひひ ..やっぱり思考回路が似てる ...！


　　____ ....続き、話せるかな？ )

(/ … 妹ほど専門的ではなくとも 私は"発掘"に手をつけた
　　時期があってね … 故郷から離れた、とある遺跡 ___…


　　【近未来の廃墟】と喚ばれる、朽ちた文明跡を中心に
　　遺物の捜索に汗を流していた。… あれは、古代文明と
　　　呼称して良いのか、訳がわからない場所でね ……

　　現代技術から…飛躍するわけでもなく、しかし高度で
　　　…　"何を目的に" 産み出されたか知れない …
　　近未来的な文明が、黒ずんだ灰に埋もれていたんだ …)


(/ … そこで私は、故郷の遺物とはかけ離れた …
　とある【遺物】を見つけた。… それも、ふたつ )

(/それぞれ …

【灰色の"肉"に埋もれ…機能し続ける何らかの機械】
【半透明で…人魂めいた物質を封じた奇妙なタマゴ】

… … 名状はし難かったが、私はそれらを
【機怪生体】【ゆりかご】と喚び…秘密に保管した )

(/ .... ...アーティファクト、オーパーツ ...ロマン溢れる響きだね ... ... ...さて ... )

(/ ...不穏な ... )

(/ …… 紆余曲折の末、私が１度目の【生製】を試みた
　　その際に … 参考として解析したのが〖ゆりかご〗。

　　… うすうす予想はしていたが、半透明の殻の中に
　　　閉じ込められていたのは〖宿主〗がない"魂"…
　　【幽霊】みたいなモノだった。… ひとつしかない
　　それを、何とか再現してみようと 足掻いてみたが

　　　私は既存の【魂】を【再利用】する半端な技術…
　　float・ghost。… 細切れの魂をひとつに固める
　　　　初歩的なモノしか造ることは出来なかった。)

(/しかし、当時の私にとってはそれだけで良かった

　… 何せ、造るのはたった【１つ】だけだったからね
　float・ghostに関するデータを纏めて保存すると

　… もったいない事に〖ゆりかご〗の魂を使用し …

　　____"人造の神"を造る蛮行に出たんだ。)


　　　(/ … 結果かね？成功かつ、大失敗さ

　当時の【機械島】表面が灼き尽くされた挙げ句
　私は … 熱された鉄骨に潰されて命を落とした。

　… まぁ、その後に生き返って暫くは大人しかったが

　　____"暫く"の後にまたおかしくなった。)

(/ .....それが__スカルフェイス？ )

(/ … まぁ、ロクな経験ではないな ___ …

　古巣の機械島に戻り、自然や施設を復活させ
　　今度は【神殺しの機】に執念を燃やした。

　　… float・ghostのデータや〖機怪生体〗を
　引っ張り出し … 更には【近未来の廃墟】の発掘や
　保存を行っている団体を襲撃し【機動殲滅機】という…

　今の〖R〗たちのガワ、となる超攻撃的技術群を手にした )


(/ …… 彼らの〖R-○○〗等の番号や武装、機能、装甲は
　実験機、派生等も含め【機動殲滅機】からの流用なのだ

　… 私や、新指導者が居なくなってからは彼ら自身で
　　　　新型を造っているようだがね … ___ )

(/…その名前はやめてくれ、苦笑ってしまうだろう)


(/… まぁ、ともかく私は〖R-1〗から〖R-6〗までの
〖汎用作業型〗…[R]の基本となる面々を造り、更には
　改良に成功した【float・ghost】…内面を収めて

　____…禁断の禁断。【反転攻撃改造】に着手した )

(/ … 当時の私は技術不足で、〖R-7.8.9〗から始まる
　　【特化攻撃タイプ】を１発生産することが出来ず …

　技術不足と、人手不足を解消する前に〖作業型〗である
　〖R-1.2.3.4.5.6〗を生産。… 技術を磨いていた … )


(/……彼らを、わざわざ人型にアレンジした理由はひとつ

　【生命エネルギー】。…波動、と呼称するパワーを
　　　効率よく扱えるようにするためだった。)

(/ ....ふむふむ ...いやぁ ...やっぱり恐ろしいね ...なんというか ...
　　....科学者とかってやっぱりマッドなイメージがついちゃうねぇ こうしてみると ....うんうん ...にひひ )


(/ ....凄いね、月尾は )

(/ … 【波動】は生命力を高め、操作し、破壊や再生 …
　スピリチュアル方面に於ける絶大なパワーを発揮する

　… これは〖ニャル〗が用いる気功術を丸ごと
　流用し、無理やり機能として組み込んだものだ

　その流れを観察。…機能として固定することで
　【神をも消滅させる】破壊力を成立させようとした … )

___________


( …… 反転攻撃改造。… それは、まさにこの波動機能を
　組み込み、武装や装甲を追加。…〖R〗を本格的に …

　　　　　戦闘用へと改造する…悪魔の技術だ。 )



(/ …〖R-6〗を〖R-9A〗…___【戦闘実験機】へと
　改造したとき … 過ちに気付いたのは、あれの身体を…

　_____…生命が、生命として在ることができない
　機械と生体の混沌じみた…臓物を見てからだったよ

　… 意外かも、しれないが___【反転攻撃改造】は
　データだけを残し、実験機R-9Aを最後に中止した。

　　… 神を恨む、そんな馬鹿げた理由のために
　産み出してしまった【不幸】に、やっと目が醒めた

　___…それ以来、R-9Aを少しずつ日常生活が送れるよう
　改造し直し …… 神殺しの副産物も封印しながら、ただ
　機械島を発展させる日々を送ることにした …… )

(/ .....認識を改める必要がありそうだね ...月尾って、めっちゃ凄かったんだ ...賢いのは知ってたけど！！ )

(/ ...ね、月尾 ...まだおきてられる？ )

(/…ん、質問でも？)

(/ ...質問、とかじゃなくて ...ん、いや ...えっと ..

...ちょっと、心細い ...から )

(/くくくっ…可愛いじゃないか。…わんこ君？)

(/ ...台風来てるんだからそうなるのも仕方ないじゃん ...！ ...風の音が恐怖を煽るって言うか ... )

(/風の音は悪くないよ。…私はね、しかし…不安になるのも分かるよ、さ…おいで？)

(/ ... ...やだ、月尾 ...もっと起きていて ... ...寂しい ... ...あとね ... ...____だ、大好き、だよ？ ...にひ、にひひ )

(/… くくくっ …何かな？__私が、遠くに行く夢でも見ちゃった？)

(/ ... ... .... ...離れたくない ...もっと近くにいたい ...もうね、 ...月尾じゃないと、いけないの )


(/ ... ...どこまでも、いつまでも ...大好きだから )

(/ もっと色々話したい、もっと色々したい ...もっとたくさん、好きを伝えたい、伝えられたい ... ..な )

(/……どうして、こう … 暖かいんだろうね？
　甘えてくるこいぬみたいで、可愛らしくて)


(/…ふふふっ … いいとも、いいとも！
　じゃあ…起きていよう…ね？赤手。…)
[ごしごし___…ぎゅう]

(/ ...うん、起きてる ...後ね？ ...それは月尾がとっても可愛いから ...だよ？ ...にひひ ...方言とかその ...ほんっと ...すっっっごく可愛かったからね？ )


(/ ...起きてる！！ ...やみは、もう ...捨てる！ )[ ...むぎゅうぅ〜〜 ]

(/…にっひひ __ なぁ〜んね、赤手ぇ？

　もっふもっふにされたかごたるねぇ
　… ほなごて、可愛ゆぅしたるけん
　　なんばされたかと？言うてんね)


[…脇の下から通して、背中を撫でつつ]

(/ ... ...❤️ )


(/ ...ちょっと時間を無駄にし過ぎたって言うのと ...ちょっと寂しくなっちゃってた ...から ...
　　　...だから、凄く嬉しくて ...可愛いねぇ、月尾 ...猫みたい )


　　[ ...身体の力を抜いて 安らいで ]

(/…猫ね？ ふふふ…じゃあ赤手は犬ね、わんこさんね？

　____可愛いかごて…ほんと そぉれ…それそれそれ )

[膝に乗っけて … 抱き抱えたら背中撫でつつ頬ずり]

(/ ...月尾に求められるのがとっても幸せで ...とっても嬉しくて ... ...生き甲斐なんだからね？ ...分かんないかもだけど ...にひひ　...最高 )


[ ... ...口角緩ませて 体を軽く揺らして ]

「 [ぺろり] ……… わかる、わかる。

　… こうされてるとき、しか見せないかっこも
　言うことも ほんなごて、可愛かばってん …
　　いじらしぃて … 敵わんごたると__ね 」

( … 白い錠剤___口に含んで … ゆっくり、近付けて )

「 ...へぁ、月尾？ ...ちょ ...待って？ ... ...その、うん ...いや月尾がめっちゃ可愛くて愛しいと言うか大好きなのは変わらないけれど ...そのお薬何！？
...いけずなのはどっちさ ...もぉおお〜〜〜 ... )


　　　　[ わふっ ]


　　( ...軽く鳴いて ...口に摘む )

「 [んむ__…ふぅ] … いつものお薬に __… 」


( … 溶けた薬が__身体に染みて、…作り替える
　実らせ … 緩ませ __ …腰に、頭に…可愛らしく
　　… 手触りよく__伸ばして…短く…ふわふわ )


　「　… "獣"ば混ぜてみたごたる___たい　」


( … ___牝…いぬ。…になる、からだが…いつも
　　みたいに…たべやすく。…したあと、薄い赤色
　肌に…うすく生える毛と、…からだを獣人っぽくして

　… いぬみみ、いぬ尾を生やさせて __ 牝いぬに )


「 …… 似合ってる 」

(/ ...ひぅ、 ...うぅ〜〜〜〜 ...かぜ、こわい... )

(/…んふふ、中断？___話したいことある？)

(/ ... ..風強すぎて ...____めっちゃ怖い ...後やっぱり月尾っていけず ...もふもふすけべ )

(/ … いじらしわんこな赤手ば可愛かと。

　___…もふもふ、可愛いくていけずで
　　良かって思うっちゃん？…にゃふふ )

(/ ...月尾の方言の方がと〜〜〜っても愛おしいんやけどなぁ ...んん、やっぱ駄目だね...俺の方の方言は違和感あるかも ... )


(/ ...可愛がられるの、悪くないけど ...にひひ ...大好き )

「 … じゃ 」

( …おなじ薬、指でつまむ )


「 … うちば撫でてみらす？ 」

「 .....は、はぁ！！！？えっ ...あっ、いやま ...そ、そんな贅沢 ...！！ ...に、にひ、にへにへ ... 」

[____ごくんっ…]


　　…… はぁ　___


( … からだが、暑くなって上着を脱ぎ。___…おなかも
　出して __ … どんどん…可愛らしく、変わっていく )


[ … 靴をぬいだら __ …ねこの足で、ふとももは
　そのまま…うすい、水色の短い毛で覆われて __

　… お腹と胸辺りは…白い毛。… 肌の感触と毛の
　ふわふわ___ほどよく、同時に味わえるように …

　… 毛長の、もふ尻尾。… 長めな耳が生えて
　軽く…息をすうと、小さな牙が…ちらりと見える ]



『 ……… どぉかにゃ？ 』


( … 肉球のて。… 自分の顎したに持ってきて
　いたずらっぽい半目。… ちろりと、舌を出して )

[ ....むぎゅうぅううう〜〜〜〜〜〜〜〜 ]



　　( ...変化が現れた瞬間 ...我慢出来ずに即座に抱き締めて ...尻尾を軽く掴んで 掌で押し付けて弄ったり ...白い毛に顔を埋めたりして感触を堪能しながら ...どさっと寝台へ押し倒す ... )


　　　「 ...さい、こぉ ...でも、さすがに ...ちょい、ねむ... 」


　[ うとうとぽわぽわ ]


　　( ...頭も働かず ...熱に充てられたらしく ...でも 僅かに残る理性で抑えた結果が ...抱き枕 )

『 …… らんぼぉで___忙しい…にゃ〜？ 』

( すりすり…擦って、抱きしめたら __ ねこの匂い
　安心感の手触り … ふわふわを押し付けながら …
　抱かれて、甘えて __ …やさしい声で追いうち )


『 … にゃふふふっ 』

　　「 .... ...やめ、てよぉ ...好きが止まらなくなるし ...頭、おかしくなっちゃいそうだもぉん....
　　...はぁあ〜〜〜 ...月尾 月尾ぉ〜〜〜 ....！ 」


　　( ...ぽかぽか 心が落ち着く匂いに ...手触りに ...
　　　...両手を 臀部に回して ...力一杯握り締めながら ...
　　　...何度も頭を擦り付けて 寝惚け眼でがっつり見詰めて )


　　「 ... にへ、にひひ ...愛してるっ ...！ 」

『 … わ た し___もお　… 』


( … ちろちろ。ざらざらの舌で、舐め舐めしながら
　あったかく…サポート。… すけべな事、されたら
　もぞもぞ…抱かれる中で動いて ___ ふわふわに )


『 … だぁ〜いすき 』

(/ ....にひ、 ...にひひ❤️ ....ん、ひゅ ...ね、る？ ...あしたは暴風だから ...ちょっと怖いけど ...待ってるからね )

(/またもふする？…にゃひひひ)

(/ ...したい事は沢山あるから、考えておくね ...大好きだよ、月尾 ... ...にひひひっ )

(/ ....んぁ〜〜〜〜〜 ..にひ、ひひ )

(/…zzZ)


[かごの中に大きな毛玉]

(/ ... ...編み込んでやろうかな )


[ ...手突っ込んでわしゃわしゃわしゃ ... ]

____ぐわしっ！！


( … 力が入ったように身体を震わせたあと
　おなか辺りで … 突っ込まれた手がツメと
　　　　… ぷにぷにの手で掴まれる )

　　　「 ...おはよ？ 」


　　( ...ぷにぷにの掌を弄りながら にやにや ...お腹を揉み込んだりして ...起きた所でなんら魔人の態度は変わらない )

(____昨日とおなじすがた。… ねこと違って
　　ほどほど固く…ねこと同じに毛で覆われた
　　　艶っぽい___…もこもこ。けものヒト)


『 … いちおー "ヒト" なんだけどにゃあ 』


[ 頭だけ起こしたら __ …揉む手を眺めて ]

　　「 ...それは無理があるんじゃ無いかなぁ ...ぬいぐるみみたいだもん 」


　　( ...悪戯小僧の笑みを浮かべながら ...両手でお腹を指圧マッサージ ...親指押し込みながら ...けらけら笑い )

『　へぇ〜 きみはぬいぐるみが大好きなんだにゃあ

…… ほらほら もっと腰いれないと何ともないよ〜？ 』


( つられて笑って … 白い毛の、…上服とズボンの
　間の__…おなかを見せて … 下腹部じゃないから
　　　　笑って笑って　…　とっても平気で )

　　「 ... ...は、はぁ！？ なんでそうなるのさ！？ ...いや、まぁ ...好きでは、あるけどさ ... 」


　　[ ...ぐに ぐに ...ぐにぐに ]

　　　( ...親指に力込めながら 臍から下を軽く押し込んで ...でもメインはマッサージ ...
　　...揉み込んで凝りを落としたりする様に 刺激を続けて )

[かふ かふ…かふかふ]

( ___ 押すだけ、おかしな声がでて )


『 [ざり__ざり…ざり] 』

( ___… そしてそんなことも知ったこっちゃなく
　ねこ手を、ざらざらの舌で手入れして 気ままそう )

(/ ......むーんきゃっとで、いやされた )

(/ツキネコ…と、言いたいのかな？ふふふっ)

(/ ...ばっちり！！ ....さてさて、と )

(/…爛れが溜まるねぇ。___…なにをしよう？)

(/ ...ちょっとは解消させたつもりなんだけどにゃあ ... ...や〜っぱり月尾、すけb ...こほん！ )

(/ ...ふぅむ ...何かしら自慢出来る様なものはあるかな ... ...異能力 ...？ )

(/あとはいよいよ【翡翠によるパートナー過去編】でも
　やるかな？…【絶妙に困る指令を受けたニャル】とか)

(/ .. ...佳境、だね？ ....にひひ、 ...___なんでもやる覚悟は出来ているよ )

じゃあ____始めようか。【絶妙に困るニャルちゃん】。

(/ ...終わったらご褒美を考えておくよ ...にひひ )

______嗚呼、… 燃えるような陽射し


( … 早朝の褥を飛び出した ___ 朝露のかおる
　静かな朝であろうとも…風はゆっくりとふきぬけ、暑さは顔色を変えふりそそぐ。… 仰いだ空に見えたのは、苛立たしいほど輝く太陽。… __ 内に秘める【悩み】を ___ そそぐ出来事は訪れぬ。… 寸程の鉛を引くような重い足、ゆゆっくりと進み … メイドは、ため息と並びに 行動に入る___…)


　「 ……… はぁ 」


______[影のなかへと … 彼女は消え___静寂が庭を包む]






　　　【医務室】



( …… 早朝、胃袋を掴む白いのに叩き起こされる声が響く___やれやれな場所… ____そんな場所の机の上に ……)



　　〖 厳かに盛られた白い粉 〗___…が、置いてあった。



　　　　　

　　　( ...有頂天にも昇る 熱中症患者の数々 ...
　　　...寝台の数が足らず ...アレコレ工夫をしなければいけず ...カルテの山に悩まされる ...


　　...矢機の声で起こされるものの ...些か寝不足気味 ..
　　...最近は矢機がいるのにも関わらずゼリーやら何やらで凌ぎ気味 ...勿論その分の仕置きも酷いのは知ってるが 背に腹は変えられない )


　　____さて、今日も始めようか ...まずはアドレナリンを ......？



　　　　( 覚えの無い白い粉だ )




　　　　「 .... .....ちょ、っと待ちたまえよ 」


　　　( 医霊 ...クールダウン、クールダウン ...頭の整理を行う ...
　　　...あんな危なさそうな粉があったか？いやなかった ...そもそも医霊はそんなのを使わない ..じゃあなぜ？ ...なぜ？？？


　　　　...ひとり静かに混乱の濁流に呑まれる )

________(…どこか、ほんのりと"本能的な危機感")


[ … それは、医霊に___"霊"に限定される危機感。…
　触れてしまったら どろどろ…ナメクジのように溶け
　…　大事な手足を失う事に、なりかねないような__ ]


________そしてこれ見よがしに置いてある…


　　　　　【　HA☆KA☆TA　の　… "塩"　】



　　　　　　　　　　(…の、空き瓶。)



______ド　ド　ド　ド　ド　ド　ド
______　ド　ド　ド　ド　ド　ド　
______ド　ド　ド　ド　ド　ド　ド

[_____"気のせい"…そう、思う心がより鮮明に
　　　目を錯覚させる【超】【スゴい】オーラ…!!]

　　【医霊:混乱Lv3】



　　　　______....いや、これは恐らく塩 ...じゃない
　　　　　　　　塩っぽいけど塩じゃない ....そう、食塩 ...いや、塩だな？？？

　　　

　　　...落ち着け、確かに食塩の瓶はある ...だが ...その塩の瓶は無かった筈だ ...これは何かの挑戦状 ...宣戦布告 ...！




　　　[ すちゃっ ] ( ...薄緑色のゴム手袋を装着 )


　　　　「 ...私の見立てではこれは ...そう、 ...危ない薬だ ...中毒性が高く ...そして吸引すれば一時的な幸福が得られる様な ...そ、そう言う薬だ ...
　　　...ドリフトがこんな悪戯をするとは思えない ...いや、城の者がするとは思えない ...つ、つまりこれは何かのメッセージ ...？？？？ 」



　　　　( 両目ぐるぐる、支離滅裂な事を言ってる ...
　　　　...処理方法を考える ...困ったもので ...全く解決策が浮かばない )


　　　　_____ ...触れるのはまずいっ、て、手袋をしたがかなり不安だ ...ど、どうするか ...！

　　　　ガチッ　　[　ボョォンッ！！　]


[ _____ … そうこう悩む内に、医霊にとって
　　　　今日1日に於ける最大の"不幸"が起きる ]

ガタッ____

【バネ仕掛けに改造された机が】

ぐわんぐわんっ！

【机板を跳ねさせ】

ぶわしゃぁっ

【"盛り塩"が…】

______…　医霊に頭からぶちまける…っ！！




______________甘い。




_________医務室外の扉隣。… 目を閉じているメイド


「 ………… 」


( 涼しげに目を閉じた彼女の足元には ___…
　　　"砂糖の袋"が置いてあった )


「 ……… 1人目。… さて、次は 」


_________[そして彼女は影へと消える…]

　　　　_____は？ ...え？ ...ま、待っっ ...



　　　　“いやぁぁぁぁぁっ！！？” ....ぁ、あれ？



　　　( ....それはそれは乙女らしい悲鳴をあげて ...大層驚いて ...頭から掛かっては ...消えるのでは と言う思い込み ...違和感に気付けば ...指先についた 粉を舐める )



　　　　..... .......は、 ...ぁ？


　　( ...甘さが 伝わる ...舌先に ... ...___久しぶりに ...医霊、キレる )



　　　　「 ........これは、これは 」



　　　　___丁寧な治療が必要な様だ ....！！！

__________魔人の部屋の前。



[ …… 朝早く、駆けて出ていった子供二人と
　　小さな母。… ___甘い朝食を残して ]


_________


「 ……… あまり気は進みませんけれど 」

_________



( … ちょっとした祭りみたいな慌ただしさが、毎朝
　魔人の部屋では起きて…そのあとは心地よい静けさ …

　　　　　____… そしてドアを開けると )


　　　　【 … 床に落ちてる"パズルピース" 】

　　　________zzz....



　　( ...魔人、ぐっすり睡眠 ... ...桃色玉のぬいぐるみを枕のそばに ...置きながら ...
　　　....よだれを垂らして ...白黒が来ている事なんか知らず ... )


　　　　___...んむ、むにゃ ...



　　( ....滅茶苦茶寝てる )

「 ……… 」


( ドアの隙間から覗いてみれば…あぁ、そうだ、この方はそういうお方でしてた。… 失念にため息。むろん、自分に対しての呆れではあるけれど … まだまだ、起床の気配が見えないお方への呆れも多少、ある … )


________…けれど


[ ｷﾞｨｨ ___… ]


( … 眠っていてくれるなら___もっとやり易い事ができる。昔、されてそれ以来根に持ってる … 幼稚ないたずらを思い出しながら 扉を静かに開いて … 隠しポケットに手を忍ばせる。… ここまで興が乗るのも、貴方様であればこそ。… たっぷりと"仕返し"させて頂きます、義兄様。)


「 ______… 」


______"化粧とペン"を握って。

　　　( ... ...魔人、ぐっすりと寝るときは寝るタイプ ...時折ぬいぐるみをぽんぽん撫でたりしながら ..ぐーすかぴー ...
　　...パジャマを着ていても 大幅に目立つ ...魔人らしいと言うか そう言う膨らみも持ちながら ...白黒が入って来ても 全く起きない )


　　　　　_____格好の的 .....





　　　　[ がしっ ]


　　　( ..ただし、数歩踏み入れた所で 白黒の細い脚が掴まれる ...魔人の文字通りお手製トラップ ...切り離された手が 歩みを止めさせる ... )

　　　　「 …………… 」　　[くるり]


( 少しだけ足元を見るけれど … 見下したあとに、無視。… 手首ひとつで止まるほど、白黒は小さくなくて かと言って背丈で上回る義兄のお手々も、そこまで大きい訳じゃない。… 無視して、そのまま進む ___… )


「(備えのない愚者を演じているか…或いは偶然でしょうか)」



______

　　　　　　　がしっ



　　　　　　がしっ　　がしっ


　　　　つ　か　ま　え　た


　　　　捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた捕まえた捕まえたニャルちゃんニャルちゃん逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさな__________







　　　　　( 白黒の四肢を 肩を 全身を掴む 魔人の手達 ...
　　　　....魔人の寝相はちょっと変わってて 白黒と面向かわない様子 ...ただし )



　　　　　...っ ....っふ ....っ ...！！　



　　　( ...声を押し殺して笑ってる )

「 ……………… 」


[ 不機嫌とムカつきと苛立ちと…えっと、スッゴい不服そう ]

_______________…



「 … 最初から、起きてらっしゃいましたね？ 」


( 観念したように抵抗はせず … あらぬ所でも触れようものなら、すぐにでも練り潰すため__しなやかな食腕を…用意しつつ、笑みが溢れる義兄へ尋ね )

　　「 ...にひひ、流石に俺もそんなにぐうたらじゃないって ...起きてたけどただベッドから出るのがだるかっただけだし 」


　　( ...腕の拘束が徐々に剥がれながら ...パジャマ姿でベッドの上に座り直して 左右に手を振る ...
　　白黒相手だから出来る悪戯とおふざけ ...久しぶりに決まったと満足そう )



　　　「 ...それで、ニャルちゃんは一体何しに来たのさ？ 」


　　( ...眠気覚ましのコーヒー(砂糖とミルク超大盛り)を用意しながら ... ふと、疑問に思って首を傾げ )

　　　　　「 ……… えぇ 」　　[ギィ、ギィ]


( …… 自分の頭を両手で持つと ___ ネジのように回し )

　　　「 ....え？ ...あ、え、ちょ、に、ニャルちゃん？何して ... 」


　　( ...未だ夢の中にいたっけか ...そう思い 目を擦ったり 頬を抓って ...痛いから 夢の中じゃ無い ...衝撃的な光景を前に ...思考がフリーズする )

「 ____ 一杯奢りになられたとお思いになった … 」


　　　　[ … ぱかっ、と首を胴体から離すと ]

　　　　　　　【　火がついた導火線　】



　　「 … ぬか喜びを悔しさへ替えに参りました 」

　　　　　　　　　______ｼｭｩｩｩ…ｯ



　　　【　(破裂音!!!)…___ﾌﾟﾗｽﾁｯｸの身体が弾け…
　　　　〖呼吸困難わらいガス〗と〖麻痺ガス〗が…！】



_____________魔人の部屋、扉隣


「 ……… (やはり 貴方様は一筋縄では行きませんね

　　　　　____"一筋縄では"…ですが) 」


　　　　　　　　　　[ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ ｺﾂ]


　　　　　　　　　「 … あと三人 」

　　　　に、ニャルちゃん...一体何時そんな機械に ...






　　　　　____うひゃっ、いひっ ...っ、ひ、にひっ .....にひ、ひゃひ、ひゃはっ ...ったひゅけ、にひゃひゃひゃあっ！！！



　　　( ...魔人 ベッドの上で痙攣しながら ...泣いてる様な笑ってる様な そんな悲鳴がずっと続く )

「 …… 残り三人 」


( … さて 因縁あり、仕返しの根が深い魔人を過ぎれば___…あとに残るのは理解アリ 仲ヨシ … 世話焼き焼かれな…ねこ、おに、かめん … すでに医霊を手に掛けたものの __ やはり魔人、以外は気が引けるのか 歩くスピードは緩めで __ …中庭に、姿を探す )


「 …… 」


_______頼まれ事はあと三人。

　　　　...それでですね！次もし姉御に挑むとすれば ...こうが良いと思うんです！


　　　...んん〜、はふ ..なるほど、わるくないねぇ


　　　...だったらここをこうするのも良いと思うぞ そしたら機動力を奪えるから ...



　　　( ...姉御と戦闘シュミレーションをしてる3人 ...緑女と雪鬼と赤猫 ...
　　　中庭で ... のんびりゆったり サンドイッチを食べながら ...
　　　...気合いの入った説明やポーズをする緑女に ...
　　　胡座をかいて酒を呑みながらぽやぽや気分の雪鬼
　　　寝転びながら ...なんやかんやで真剣な赤猫 )

(/ へ、へへっ、ははっ、へへはははっ、ははははははっ！人間って寝ないでいるとアドレナリンドバドバ出てテンションおかしくなるんだね！！！ )

(/…ほう、何やら____おかしいようですね)

(/ だって昨日から寝てないんだもん )

(/……つきっきりでラリホーを唱えさせて頂きます)

(/ 無理だろうねぇ、エナドリ飲んだし ...無理だろうねぇ )

(/ 少なくとも昨日0時から今の今までフル活動だよ、どやさどやさ )

(/ ...お風呂入って飯冷ましてくる )

(/……ふむふむ)

(/ ...飯は冷まさない、目ぇ覚ましてくる )

(/…………籠絡籠絡)

(/ ...ふぁああ〜 ...んぁああ )

「 ……… あ、義兄様 」

「 ... ... ... ..ニャルちゃん 」

[ぺこり]

「…… なんか元気ないですね、かき氷食べちゃいました？」


______ため口

　______ぞく　ぞく　...じん　じん



　「 ...だい、じょうぶ ...ニャルちゃんは何も知らなくて良い事、だからっ ... 」



　　( ...重い身体をあげながら ...ちょっと変な白黒の様子見 )

「 でもそれって義兄様の感想ですよね 」


　　　　　　　[ガタンｯ]

( … キャリー式棺桶ベッドの蓋を開けて手招き
　すっごく ___ 口が軽くて距離感が近い … )


「 今ここで血縁は無くとも家系の１人であり、更に上司であり 血気盛んでイタズラ好きな義兄様を見捨てろと言われても メイドである私にそんなこと出来るはずがありませんね？ さぁさぁ、さっさとブレシュール義姉様に診てもらいましょう、ルック アット ミー、ヘイアップ。アップユー、義兄様 」

　　「 ...おいニャルちゃんにそんな言葉教えた奴誰だ ...出て来い ...今すぐ俺がお仕置きする ...！ 」


　　( ...身体が重いのも ...身体が疼くのも ...理由は全部知っている ...だからこそ白黒には知られたくない ...

　　　...この状態の白黒でもだ、なんでこんなアッパーなハイテンションになっているのかは知らないけど )


　　　「 ...ねぇニャルちゃん、俺は健康なんだ ...いや本当気にしなくて良いから頼む ... 大丈夫だから ...ん？


　　　　　...ブレシュール義姉様？？？？？

　　...... .....あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ...？ 」



　　( こう言うときの白黒　_____7割で偽者。例えばきつねとか ... きつねとか、きつねとか....



　　...とにかく魔人、その場を動かない ...布団に包まる ...白黒にはバレたく ...と言うかなんなら ...
　　　　.....正直誰にもバレたくないコトだから )




(/ シリアスじゃないよ！ )

　　　　[ｼｭｯ]　_____バｷﾞｬァゴガﾝガラｧｯ!!


「 総督さんが使っていたのを真似てるだけですので
　　… もしかして、広く知られた言葉でしたか？ 」

[ … 足払いがベッドをひっくり返し魔人が棺桶にイン！ ]

　　_____バタンｯ！　ガチャン。… 鍵もしっかり



「[ぱっぱっ]… ベッドがひっくり返り、部屋が大変なことになってしまいましたが、義兄様のぐうたら具合なら私が原因とは思われないので、たぶん大丈夫でしょう。… しかし困りました、ベッドがドアに引っ掛かったので … 」


( … ___蓋、越しに何やら凄まじい気配…！ )


「 壁の取り換えも視野に入れましょうか 」

　　「 ....二度と使うなよ ...出来る限り、二度と ...
　　　　そういうことを言うニャルちゃんは ...可愛くないッ！！ 」


　　( ...あぁ、久しぶりの棺桶ベッドだ ...凄く狭いし暗いしで そういう恐怖症にはなんとも地獄の様な空間だ ...
　　...魔人はしっかりと平気だけれども ...それはそれとして ...なんだかとっても身勝手な事言ってる気がする )


　　　　___これは俺悪くないと思うんだよなぁ



　　　( ...久しぶりに白黒への報復でも ...と思いながら ...溜め息を吐く ...このまま何処へ行くのだろう ...焼かれるのか、はたまた海に投げ捨てられるのか ...目覚めたら無人島とか？



　　....そういうのは嫌と考えながら、ただ目を閉じて待つのみだ )

___________…


( … )

___________…




[ … ｷﾞｨ　_____ 蓋が開かれ … 光が漏れる ]



「 義兄様、… 義姉様にお伺いしたところ … その症状に対する効果的な処置を教えて頂けたのですが … 少し、宜しいでしょうか？ 」

( …… ひょこ、と覗き込んで 首をかしげる )

　　「 ...あ？何 ...？ ...だから俺、病気じゃないって言ってるんだけど ...？ 」


　　( ...何かしらのドッキリでもさせられてるのだろうか ...___どうせなら最後まで付き合ってやろうか ...？

　　...溜め息をこぼして、返事をしつつ ...ジッと白黒を見詰め )



　　「 ...で、ニャルちゃんはどうしたのさ？ ...あ、もしかしてこれも夢だったりする？ 」

_______白黒の背後に翡翠　…

〖 キミを"遠慮がなくて大好きになってる"メイドの世界に連れてきた 〗


___________



[ ガタンｯ！！　…　ふぁすっ ]

( … 肩を掴まれ、乱雑かつ ___ 激突を緩めるカタチで引きずり出されると … そこは、カーテンを閉められた貴方の部屋のベッド。… 鍵も、閉められている ___ )


「 … えぇ、病気ではなく ___ 反応？みたいなモノだと義姉様にお伺いしました。… そして解消するには … 適度に虐める のが良いと


　_____… 義姉様の"道具"も幾つか分けて頂けましたし 」



[棺桶を裏返すと … マイルドな拷問器具が ……たくさん]

　　　___________“大好き”のイメージが違くないか？？？？？？



　　　( .......やっぱり翡翠はいつかこらしめるべきだと思う、そう思った魔人だった )

　　　________________________

　　　「 .....ニャルちゃん .....____やめよう 」


　　　( 必死の懇願 ...これはもう ...だって ...ほぼ犯ざ ...こほん ...今更感 ....


　　　...兎も角魔人もされたくない ...されたくないものだから )



　　　　［ 布団ガード ] ...！

[　ぱしぃんっ！！　]


「 しないと 何時もみたいに義兄様が構ってくれないし 」

( ____ しなる…皮のムチが、臀部へふとんごしにはたかれる。…声色からして、白黒は素面でこれを…したようだ、… 臀部に掌を置いて )

　　「　____ひにゃんっ！！！？ ...っぎ、いっ ...た、っ 」


　　( ...声が出てしまう自分の身体が憎い
　　　...後なぜ魔人にはこうして ...こう、変なというか ...拷問的な事が多いのだろう ...決して本人が願っても無い時に来るのは最早不幸だとも言える ...


　　...ひりひりと痛む臀部、掌を置かれるだけで体が跳ねるのも ...ほんと、どうかしてると思う )



　　　「 ...わ、分かった ...ニャルちゃんのためにその、ご飯とか沢山作るから ..な？ 」

「 その前にサインして頂ける約束のほうが欲しいです 」


　　　　　[ ぺしぃっ ] ___…ひっぱたいて
　
( … 腰を撫で、上げさせたら不満げに腹を乗せ … 義兄の耳元で___信じられようもない言葉を … メイドは呟く。)


　　「 … 私だけの為ならそれでも良いですけど 」


_____軽く…体位のせいで臀部が押されて

　　「 ....は？え？さ、サイン？？？ ...いや、そんなのいくらでも ..んぅぐぅっ 」

　　( ...困った白黒には どうにも魔人も甘くなる ...
　　　...ただまぁ あくまでも兄として ...そう言う微笑みだとか、そんな感じ )


　　　_____...これはこれで、...楽しいかもね

「 …… じゃあ、たっぷり "治めて" あげますから
　　あとで本当に … お願いしますね？…サイン。」


( … 一度、座り直ったら ___ ひっぱたいた所に
　手を添え … もう片手で、鷲掴みに…抑える。)


「 …… じゃあ、いいですよね？ … 義兄様(にいさま)。 」

　　　_____...あ〜〜〜〜、もう



　　( ...そう願われたら 強請られたら ...止められるわけがないから )



　　　　「 ....良いよ、ニャルちゃん 」

「 …… いつもいつも ___ 義兄様は "たらし" です。…なんだか今日は雰囲気違いますけれど … 体の形を自由に。… 誘惑と優しさで絡めとられる様が続くばかり … 」


( 鋭く … 丁寧に豊かな臀部を弾き それを繰り返しながら ___ …鷲掴みにした手で、揺さぶりを掛ける)

[__ぺち。ばちんっ……]

　　「 ...お人好し、って言い方を変えて欲しいなぁ ...駄目、かな？ ......あ〜〜 ...もう、分かったから ...ほら、今日はニャルちゃん専用のザレッドさんだぞ〜〜？ ...にひひ、なんてね？ ...今の恥ずかしいな 」


　　( ...なんだかこう、とっても ...“ねちっこい” ...白黒とは思えないほど ...
　　...弾けば 揺れる ...掴めば 沈む ...本当 柔らかいもので ... ___素の魔人らしさがチラチラと )


　...痛みよりも ...もう既に、気持ち良いとかの方が強いらしい

「 … 調子のいいことを言って ___ 姉さんを食べかけたのを忘れたとは言わせません。… そんなに軽い腰なら、こう … です 」


[ ばしんっ！！____…するする ]

( とくに強く。… ひっぱたいたら、布団に潜って … 椀部に寄り、…手を掛ける。… ___ 厚みと、柔らかさが…心地よくても少し、羨ましい )


　　「 …… 私の専用なら ___ "牝"へお変わり願います
　誰か腰軽くお食べにならぬよう … 刻んで差し上げますから 」

　　「 ( ...この世界の俺は一体何をやらかしたのやら ...やれやれ 人騒がせな魔人もいたもんだ ....でもまぁ ...


　　　本来はダメなんだろうけれど、こうしてニャルちゃんに虐られるの、なんやんかんやで結構安心 ____ )


　　　　　　　ぎ　に　ゃ　ん　っ　！？ 」


　　( ...強く引っ叩かれたら流石に痛い ...腫れてないか不安になる ...色々良くない事になってるけれどもう止められない ...例えそれは )



　　　　[ ...とぷ、たぷ ... ... たぽん ]



　　　　_____“魔女”に、さえも ...


　　( ...魔人の時から更に出る所は出て ...筋肉なども落ちながら ...色々と変化を遂げる ... ___これで、満足？)

「 ________… 私しか考えないで 」



( … ___剥き、…晒されたそれを唇で挟み … 鷲掴みに引っ張り回す。… 甘い芳香をなめとり…飲み __ 体位を上にして、… 太股の間に腰を挟む___)

[ ぎゅぅ…っ ___ ぎむ…ぎりっ… ]


「 …… 姉さんより、私が優れるとは言えませんがっ
　でも … こんな貧相なからだで ___ 貴方が大好きな

　　　　　…… こんな義妹じゃ ダメですか？ 」

　　「 .....はぁあ、 ...もう、ダメでしょニャルちゃん ...
　　...そんな顔されたらさ　____断れないよ ... ..いいよ、ニャルちゃん ...
　　...何時も助けてくれたのは ...救い出してくれたのはニャルちゃんなんだから ...にひひ ...んっ、っ ..はぁぁ ...あ〜〜 ...


　　　　その恩を ...返せるのなら ...いくらでも、払おう 」


　　( ...魔人の隠された本音が漏れる ...ここまで白黒の幸せを願うのも全ては ... ...全ては 過去の精算 ...払っても払っても返せない ...


　　　...じんわりと、先端から滲み出しながら 引っ張られる度に体が震えたり跳ねたりを繰り返す ...
　　...顔も、体も熱くなってきた ... 息も するのがしんどい )

　　「 … いつも狡い顔で私から許しをもぎ取る貴方が言えることじゃないです。… まぁ、その 嬉しいから…良いんですけれど ____はい。…では　…　私と、添い遂げられるよう … 頑張らせてください 」


( … 純粋な好意が漏れて ___ 晒したものより…暖かい愛が占めて、…より強く。…強く求める。… 舐めとり ___ 体位を … 魔女を仰向けに、…腿の間に腰を入れ … 椀を触り___たぷたぷと上げ … 抱き締めながら、腰を押し…揺らす)


________[するる…]


[ … 腰より伸ばす触手 ___ …静かに股奥へと当て
　唇を寄せる。… ___尊敬と…親愛が見上げれば]


「 でも 最後に助けてくださったのは貴女です。… ___ですから…たくさん、可愛がらせて下さい。… また、私のこと …… 可愛がってくださるように… 」


_____ず…ぷっ_____

　　「 ...ははっ、もぉ ...そういう優しい所が ニャルちゃんのとっても素敵で ..好きな所なんだろうなぁ ...はぁっ ...っ ...に、ひひっ ...あ〜〜 ニャルちゃん ...遠慮しなくて良いからね ... ....好きなだけ ...っ お ...ぅっ ...んんんっ ...ひんっ ...おっ ...ひゅ 」


　　( ...柔らかい椀部がしっかりと白黒を受け止めて ...優しく何度か背中を撫でて押してあげて ...当たる触手 ...かなり久しぶりの感触...思わず 身体が大きく跳ねる ...
　　...視界がちかちかする ... ...紡いで 唇を合わせて ...離れない様に きっかりと抱き締める )


　　　「 .... ...いっ、つも ...んっ、ありがと ...ねぇ、ニャルちゃん ...！ 」

「 … そういう理由で大好きになって … 大好きになって___あなたの関わり全てが愛おしくて羨ましくなるのは…気が合いますから必然ですね。…でも、…これで迷いで済ます気はありません。…あなたも、義兄様も ___… 」


________ん…

( 紡いで … ___唇の間に銀の糸を引き、…それを拭う暇もなく … 椀部の合間に顔を埋め __ …激しく叩き付け たぷ、と鳴る椀を揺らしながら… 奥の奥へ___…"結び"を送り込む )


「 義妹(ニャル)を好きになって __ 可愛がって下さいね？ 」


( __ 筋の通らない要望だから … 我が儘だから
　　結んだ…魔女の身体を抱き締め … 甘い芳香に
　　　意識を沈めて … ___しっかりと…刻む )

　　「 ....にひひっ、我儘な妹は嫌いじゃ無いよ？
　　　勿論 ...ニャルちゃんの幸せのために今とっても頑張ってるんだから ... ...大好きなんだよ、ニャルちゃんの事が ...だから今は、ゆっくり、ゆっく〜〜〜り ....___休みなよ 」



　　　( ....優しく優しく頭を撫でる ...繰り返す ...
　　　...幸福感に包まれる事を祈りながら ....吐息、荒く吐き出して )


　　「 ...ふぅ、はぁ〜〜 ...あっ ...そう ...ほんっと、どうしようもないくらい、大好きなんだからぁ ...！ 」

　　　[ ...たぷ、たぷっ ]


　　( ...頬も紅潮し 奥へ奥へと突かれる度に ...痛く 疼き ...同時に身体を跳ねさせる ... ...蕩けた笑顔で、全てを受け入れ )

_________………朝焼けの時の、静かな眠り


( … 目覚めへと向かい、１日のゼロを迎えるまでの
　僅かな昨日。… 眠りのひととき ___ 魔人は …

　… 枕のように抱かれ__心底を緩さで充たされた
　他意も、他愛もない…ただ子供のような寝息を聞く )



[ … 緩やかな朝。_____…何もかも…光に包まれるよう ]

(/ ........じぃ )

(/……[ぎゅむ]……もう少し、寝かせてください)

(/ .....俺も今起きたばっかだし、良いけど ...はぁ ...爛れてんねぇ ...もぉ )

(/…御褒美に高純度の戦闘をご覧に入れましょうか)

(/ ...へぇ？ ...にひひひ、考えてた事がいくつかあるけれど ...それもまた良いかも、ね )

(/…気になってしまうではありませんか)

(/ ...誰で来るかによって展開する事は違うけれどね ...にひひ )

(/ バﾘ！　バﾘ！　バﾘ！[キャベツ] )

(/ パリﾘ…ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ[芯も美味しそうに] )

(/ リ〜バイス！ ... ...なんてね？ ...いやぁ ...堂島の龍は中々派手な事をやってるみたいで )

(/ ...そしてこっちは尸の龍だ！ )

(/[ｶﾞｼｯ!]…ｽﾝｽﾝ、ｽﾝｽﾝ …… ない？)


[キャベツを平らげ … 因みに人型形態。…
　重機でも相手にするような怪力で
捕らえ、…野菜を持ってないか嗅いでみる]

(/ ...無いよ、野菜嫌いだし ... )


　　[ ...嘘ではある。一応野菜スティック、持ってはいるから ]


(/ 欲しいのならば ...あ〜〜、そうだな、【中庭】か【庭園】をおススメするよ )

『 主人… …わかった… …ｼ、ﾘｭｳ… …外… …いきます 』


( のそのそ … 亀みたいに遅く、犬のように離れ
　　振り向き … 骨身の尾を引き 重厚な足音 … )

　　　　　　[ドｽｯ…ｽﾞﾙﾙ…ドｽｯ…ｽﾞﾙﾙ]

(/ ....これはこれで可愛いな ...と ...___ご飯だから待ってて、な？ )

(/ ...おまたぇ〜〜 )

[ぐぁ…ふ]

(/ ...あ〜〜〜〜、眠い？ )

(/2時間は…いける___くぁ)


[もともと眠そうで亀っぽい尸___…
　どうやら　…　中庭に向かう途中]

(/ ...したい事は明日に持ち越し、かな？ ...しょ〜じきに言って )



(/ ...俺もちょっと、眠いし )

　　[のしっ]______アザラシじみたのし掛かり。


　　　『 ｶﾞ…ｺﾞ〜__グ〜…ﾌｼｭﾙﾙﾙ…グー…ﾌｼｭﾙﾙﾙ 』



( ___ … 骨格がめちゃくちゃに重いのか 魔人が
　　　軽く、つぶれてしまいそうな程に重量があり …

　更に…尸と言ふだけあり __ 暖かみがなく…つめたい )

　　「 ...俺、眠いんだけどぉ...？ 」


　　( ...こんな重りを背負った状態で寝ろとは、最早罰ゲームじゃ無いのか ...そう思いながら ...仕方が無いので、魔力を身に纏い力を上げながら ...軽く 背中を撫でて )


　　「 ...ほんっと、辛いね ...中々、どうして 」

　　　[　カ　"　____…ｽﾞｶﾞｯ…ｶﾗ ___ …ズズンｯ　]



( ___…撫で 触れた途端に"消え"____代わりに、魔人は
　巨大なあばら骨に…喰われるかのような形で閉じ籠られた。

　… 見れば、巨大な竜骨の姿へ変貌した尸龍 __ …肋骨の
　先端は地面へくい込み、… あばら骨の中に納められた
　　妖紫に__…不気味に輝く光に キスできるほど魔人は
　近くにあった。____…冷凍庫の中みたいな冷気が漂う … )



　　　_____コ"コ"ｺﾞｺﾞ… ｶﾞカカｶｯ… ｺﾞｼｭゥﾙﾙﾙﾙ …



( おまけに巨大かに伴う…重機じみた寝息。もはや轟音 … )

(/ ....やりたい放題、してくれちゃってさぁ ... )




(/ ____そろそろ、俺も ...はぁ ...おやすみ？ )

(/グゴー…)

(/ ... ...さて、まぁ

　　　...眠気覚めたし、色々考えるかな )

(/[ﾎﾟﾘ…ﾎﾟﾘ]_____……)


[きゅうり]

(/ ヒひﾋ ...にひひ！ )

(/……あげ、ません…主人)

[きゅうりごとそっぽ向く]

(/ あ〜〜〜いいの、いいの、大丈夫 ...うん、大丈夫 ... )


(/ ...んん、さてと、どうしようか... )

(/ｼｭｯ　…　ｼｭｯ　…)


[シャドウボクシング]

(/ ...ねむい )

[ﾌﾞｫｵ〜…]　____…つめたい紫焔を吐いて冷房

(/ ...何、しよっかぁ )

(/……きゅうり、主人？)


[…１本。…食べかけ(8割)を差しだし]

(/ ....食う ...あ、そうそう、...爛れは解消出来た？ )



[ ポリポリ ...カリカリ ]

(/…？………[バボババボリ"ﾘ"])


_____ダンボールごとキュウリに齧りつく

(/ ......まぁいいや ...うん、なんかもぉ ...いっか___ )

[　ガボッ　]　　_____ぺっぺっ…


( … 魔人の頭に龍体で食らいつき…___吐き出す )

[ .......じぃ ] 「 ...俺は食べ物じゃないんだけど？ 」



( ...額に怒りマークを浮かべて静かに ...睨んで )

〖 ロ"ﾛ"ﾛ"ﾛ"ﾛ"… 〗　___バホ"ｷﾞｷﾞｨｯ__…ﾒﾘ、ﾊﾟｷｯ


( … 匂いを嗅ぎ ___ 木の柱に辿り着くや、壁に片翼の
　カギ爪をくい込ませ … 片翼で床を掴んで踏ん張り __

　… 重機じみたパワーの尸龍によって 呆気なく木の柱は
　めちゃめちゃな音を響かせて横に倒れる。… 頭を数回__
　　気付けるように振り、… 横倒しにした柱に片翼を
　載せ … 倒した獲物を誇る肉食じみた体勢を取ると …)



　　　　バ…ギギギｯ！！___ﾒﾘ…ﾁｷ ﾊﾟﾊﾟﾊﾞｷﾞｯ!!


( … 巨大なアギトで食らい … 派手な食事を始めた )

(/ ....ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ...やめだやめだ！ ...はぁあ、なんか難しく考え過ぎてるな、...どうにも、んんん... )

　　　　　　[ｽﾝｽﾝ　___　ｶﾗｶﾗｺｯ…ｽﾝｽﾝ　]


( 木の柱を喰らい… __足りぬ尸龍は、肉などないのに匂いを嗅ぎ、…緑の芳香を。喰らい、充たされるだけの食物を求め … 魔人、そっちのけに…廊下をギチギチに占領する骨の飛竜が … ナイトメアじみた闊歩を開始する… )

　　「 ......いってらっしゃい 」


　　( ...何を期待してるかは知らないけれど ....残念ながら___魔人に止める気はもう無い )

___________ｶﾞﾘｶﾞﾘ … ボリッ ｶﾞﾘｶﾞﾘ


【 裏庭 】


( … たまにウサギたちが跳ねてる場所 ___ …今日は、その"たまに"。兵士と戯れ、にんじんとか貰ってるのに混じり … 顔見知りのウサギたちといっしょに、ﾎﾟﾘﾎﾟﾘと野菜をかじって日光を浴びる午後のひととき )


　　〖 [ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ___ゴク…] 〗


　　ぴょん___モヒモヒモヒ…


( ひんやり骨身と…這ってあんまり動かないのを気に入られてか、…頭蓋だとか肋骨の中だとか、岩肌みたいな扱いでウサギに登られるスカルドラゴン。…とくに害も無いし、あっても無いようなものな本人も気にしない )


〖 (_____ﾝまｲ) 〗


[ モヒモヒモヒ ]…にんじん食べてる尸龍の頭で佇みウサギ

(/ ... ... ...ごめん ...ちょっとなんか ... ...駄目かも )

(/……今日は、一緒に居よう？そうしよう)

(/ ........うん ... ...ごめん )

　(/いやいやいや〜… マスターマスター？
　こーゆー時はバッチリ「ありがと」じゃん！

　　　ほら、湿っぽいのも分かるケド
　　もっともっとでずぶ濡れはやだしさぁ〜？)

　(/ ...良く言われる、うぅ〜〜ん ...ありがと、よりも申し訳なさがどうにも出るんだよねぇ ...
　　　... ...回復したら、ちょっとしたい事があるんだけど ....平気、かな？ ...んんん )


　　(/ ...いやらしい話？ )

(/ｲﾔｲﾔいやっ！？カロンちゃん至って真面目だったじゃないねぇ！？だぁ〜かぁ〜らっ！空気清浄機みたいな湿り気から雨の濡れにパワー…ダウン？する前に…　_____なに言ってんのウチ？？)


(/ いやぁお付き合いなら遊びたい時で更に暇だしピッタリ！ )

(/ ...ふふ ...まぁ、任せてよ ...ご飯とかお風呂とかすませたら、少しはマシになるしさ？ ...はぁあ ...

...伝説の堂島の男のアレ、中々面白そうだね ..にひひ )

(/お薬キメた物語の続編もね！)

(/ ...お薬決めたもの ...____いや言い方！！！！ )

(/…お薬で見える世界の物語の続編？)

(/ ...何それ...？？？ )

(/…え？ everhood …)

(/ ...あぁぁああ〜〜〜 ... ....表現が独特過ぎない？？？？ .... ...んん、...ふふ、ありがと ...ちょっと、マシになって来たかも ... )


(/ ...色々思い付いてきた、しさ )

(/………にゃはるは)

(/ .... ....くよくよしてても、ね .... ...その代わり覚悟しててよ ...？ )

(/覚悟の準備。というやつかな？)

(/ ...ただいまぁ ..んんんっ )

(/がらら)

(/ ... ...まぁそんな身構える必要は無いよ ご安心を )

(/ ...むぅう ..おやすみ )

(/　ｶﾞぁギャガァゴァラガガゴァガガガガガガ！！！　)

(/ ............ )

(/……ごめんよ、寝てしまって)

(/ ...大丈夫 )

(/じゃないじゃん…)

(/ ...ちょっと寂しかった )

(/だいぶ、ね？　…　オーケーオーケー。…11時間の私を捧げさせて欲しい、…ずいぶん、寂しがらせた…きっちり、絞っておくれよ)

(/ ....んんんん！やめてよもぉお..気持ちは嬉しいけど、こうして少しでも話せるだけで、俺は嬉しいんだからさ？...本当に )

(/おやおや。欲張りな魔物から遠退いてしまったね？

　…そうでなくともプレゼント。しっかり受け取らねば
　ポイントも貰い損ねてしまう、さぁさぁリボンは無いが
　受け取りたまえよ、ザレッド君 魔王候補君 ナイフとドS君)

(/ .... .... ....そんなに俺を辱めたいの？？？ )

(/君が、盃猫や黒機君にする程度にはね。…ふふ)

(/ ...それはなんとも言えないかな ...んん ...さて ...何をしようか悩ましいものだね )

(/夏らしくパニック起こす？)

(/ .....ふむ ....『怪生物』『混乱』『奇妙奇天烈摩訶不思議』...そう言う感じがしたい？ )

(/なにそれ…超おもしろそう)

(/ ...まぁ、物の例えではあるけれどね )


(/ ...でも多分、そこそこ『怪生物』は気に入って貰えると思うよ )

(/…エルギヌスだったりしない、)

(/？)

(/ ....違うよ！！！？ )

(/……まぁ、怪獣バトルも好きだからね！いつでもやろうよ！)

(/ ...はぁあ〜〜〜、まぁやめておこうか ...記載するとしても、図鑑みたいな感じになっちゃうからね )

(/ ...oh 、乗り気だねぇ ....ふるる、うるむむむ...んんわん .... んがぁ〜〜〜〜！！！どうしようかな！！！ )



(/ ...本当誰で来るかによってしたい事が ...ぅぐがるるるるる )

(/先んじて湯船にて … 身体を流しておきました)

(/ ...にひひ、いらっしゃい ... ...雷が凄い鳴ってる、ごろごろ )

(/ｺﾞﾛｺﾞﾛ…)

(/ そのゴロゴロじゃないんだけどなぁ ..にひひ )


(/ ...さて、やはりネコとなると ...バトる方向になるかな )

(/なぁんじゃ、血のケと覚うとるにとるとはまったく不徳!!…かかかっ、さ〜てなんじゃろうて掛かって来るに来るがよい！)

(/ ... ...さて、にひひ ...誰にしようかな、と思ったけれど ...見知った顔、見知らぬ顔、誰でも良いんだね？ )

(/…見知りにウデを知られてとうにないにない。)

(/ ...灰良 .... こほん )



(/ それなら ...頑張って貰おうかな )

(/___イヤ、まー… 灰坊も疲れたわれに暴力沙汰もせぬにせぬか、長期を見らばプラスとマイナス 実にゼロ。ならば宜しかろうて！さぁさぁ誰でもよいによい、…ただし節操は以てわれを殺しに参れ！)

　　　【 深夜・赤城 ...から離れて少し 】




　　　　....grrrrrﾙﾙｩ ...❗️


　　　( 一匹の【獣】が恨めしそうに ...赤城を見詰めている ...全長7mと、程々に大きく ...唸り声は 静かに しかし威嚇の意味を込めたもの ... )


　　　　____黒く 腐った様に皮を被る ...一匹の 豹だ


　
　　　( それは___最近赤城との貿易相手の街を飢餓へと陥らせた ...一匹の災い )




　　　『アオイオオヒョウアシュラモドキ』




　　　( ...６つの鋭利な脚と 頭を３つ持つ ...貪欲で凶暴な、『獣』 )

　…　隊は不在、組も不在 専属を喚べばみな不在 ___…

　対する都が"警備壊滅罠全壊、猟師は揃って匙投げる"…

　　　　　… あとは忘れた、もうよいわ


　　　　　　「 陸路64、95商隊　"全滅"。

　　　_____…保存食、電磁機器、発電キット
　　　衣類に生活必需、小型作業機や上空カメラ 」


( __ …他方を介さず此方から睨んで睨み据えるが始め
　かわいげな妁印帳を握った手に手がわなわなと震える )


「　延べ何___"億"…"千万"が商いと…心 得 て"…__ッ」




:オ"ｫ"る"き"じｬ"ァ"ｧ"!ク　ソ"が"キ"ｬ"ァ"ｧ"ｧｯ！"":




_________揺…揺　___　!!憤… __憤…！！

　　　　　　　大地がｯｯ　______…　！！





[ﾌｰｯ"…ﾌｰｯ"　___　…　ｶﾞカ"ｧ"__ラ"ｧ"ｺﾞﾛ"ｺﾞﾛ"…ｯｯ]



　　「 … ｯ　…　ｯ　____　…そ"れだけではない…っ

　　行"かせたありきはわれが責！…そうもあり遺族が
　　　10…5！ひゃく　…　千は居た!!居たにいた…

　医、償、補!!____…この頭(ず)、何べん下げさせた!?

　　　この屈辱 ___　…　煮え繰り反る屈辱…っ！！
　　回したカネ…諸々フイの商いに加えた損を併せ…っ


　　　　消えた財は "はした" とは喚べぬ程…!! 」


　　　　　　　　許"さん"ッッッッッッ

_____続き

_____その"野垂れ腐りきった団子"み"てぇな
　　　　畜生 ガ"キ その皮面剥いで棄てるｯ!


　　「 で"ぇ!?　なんで"ぁるにぁ"ろうなぁ … 」


　　　　　　　[　ｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞ____…ｯｯ　]


( ___語彙が死んでいる。だが次に誰がそうなる…!?
　　カネも！時間も… 怒り狂った妁は無駄に棄てた！

　　　　… 土俵入りを待つ力士が型を取る!!
　　　ﾐﾘ"ﾐﾘ"締める筋肉(にく)が独りで吼え…！！ )




　　　　　　　　[　(____…風圧)　]




　　　　　　　い"ゃ…　_____もぅ…っっ


　　　　　[　　ズ。…　_____ド　…　ﾝ　　]


( ___________城ノ頂上。…遥カ遠ク見ユル彼方ﾖﾘ )




　　　　　　　　　「　コ・ロ"・ス　」




　　　　[　其レ　…　赤ｷ、砲弾ﾄナリ　…　今。

　　　我ガ　前。…　___　…眼ガ、鼻ｶﾞ先へ在リ　]




_________Vs.殺意状態【猫達磨】

　　　　( そんな事知った事じゃないと ...面を上げる ...
　　　　怒っているのはよく知ってる その感情はもう見飽きた ...だがそんな事を言われても、聞く耳は持たない )


　　　なぜならば　　...災い、だからだ ....




　　[ 　怒りに身を任せ　欲に身を任せ
　　　　骸を荒らして　財を荒らして　食い尽くさん
　　　されど足らず　　欲深き獣の腹は満たされぬ
　　　　まだまだ足らぬ　食い足らぬ　

　　　全ては　　ただ　　自我の為　
　　　崇高な目的も　同情の余地も無く　...獣としての生き方 ]


　　　...ギロリと ...それぞれの顔の眼が睨み上げる
　
　　　　　______ ...grrrrｯﾊｧ〜〜〜 ...


　　　( ...どす黒い吐息 ...腐敗臭を撒き散らしながら
　　　　ゆっくりと重い腰をあげる ...“1匹”ならば興味は無い ...たくさん食うからこそ、より美味しいと 獣は考える )





　　　　　小腹を満たすにしても　貧相だ ...



　　　　[ gｧﾙｯｯ❗️ ]


　　　　向かい来たる　　猫に喰らいつ ....いや、飛び退きッ！！




　　　　　　ぺ　ェ゛ッッ❗️

　　　( 金やら骨やら ...色々と消化されて塊になった痰を 砲弾の如く吐き出す❗️ )

(/ワイン行ってみたぁっ…)

(/…高まる…溢れるぅ…___行くぞぉ！)

(/ ...大人ぁ ...まだ酒が飲めないのが憎い、憎い ...憎い❗️ )

　　　　　　[　ｻﾞｸﾞｯ　___　ｶﾞｷﾞｯ!!　]


　　「　ラ"ｯｯｶﾞｧレｪｪ"ｪ"ｪｪｪ"ｪ"ｪ"ｪｪｪｪｯｯ！！　」



( 殺意的思考が完全に言語能力を遮断!!___…地面に両爪を刺し込む、大胆なる構えのワザは【土竜葬(もぐらおこし)】。完全なる力業を為す、このワザは…　岩盤ごと。___わが爪を以て抉り上げる雑な…〖地異〗!!更に。__過去に白黒も用いた【殺意】のオーラを上乗せして____…！！)



　　　[　ボ"ババババババババババババババババｯｯ　]



( __ 噴き上げる【殺意】オーラの…噴流が唾、金をかき消し 岩盤に伴う岩！土！木の根へ【殺意】纏わせ___…　辺り一帯へ降り注がせるっっ！！

____噴火の…　如し地獄絵図が上空より飛来する…っっ！！ )

　　　grrrrrrrｧｧｧｧｧ‼️


　　( 同じ獣へと成り下がった猫を見ては嬉しそうな遠吠えを ...上げて 3つの頭が大きく変化する ...豹の頭が１つに合体 ...ただしド派手な口に 目は横並びに6つで異形には変わらない ...！ )



　　　そうだ　　その眼だ　　　その眼が好きだッ❗️



　　( 言葉は喋れない ...獣故に、知性を捨てた ...だがしかしそれでも ...伝える意志は ...殺意染みた、ケダモノの証 )



　　　　[ grr grrrｩ❗️]

　　　( 大きく跳び上がる 地面を蹴って跳ね上がる ...飛来する岩や木を余裕綽々！ ...噛み砕き！蹴り飛ばし！ ...そんな未熟な【殺意】は腐る程浴びて来た！！ ...そして、この獣の得意技である ...奥義を見せる ... ！ )



　　( 獣の腹が大きく鳴り響く ...唸る、唸る ...脈動し始めて ...口が歪み始める .... )



　　　　　[ grr ...gｯｯｯｫォォｪｪ~~~❗️ ]




　　　　( ...濁り切った緑色の ...嘔吐濁流 ...ただし全てを呑み込み ...全てを溶かす、ブレス！ )

　　　　　「　ァ"ｩルジｸﾞｯ!ヴｧｸﾞｯ!ォ"ｫｯ!　」

　　　　　　　　　[　(砲撃音!?)　]


( 濁流に向かい … 股を大きく開く蹴り、殺意のごった煮は放出の手段を選ばず 蹴りから"槍"が放たれるが様に【殺意】を飛ばし___僅かながら 拮抗の時間を作り…！)



　　　　　　　「　ジｭ"ｶﾞリｬｺﾞォｫ"ﾗｯ!!　」

　　　　　　　　　　[　ズォンッ！！　]


( 両爪を交差する形状で【斬、撃】の殺意を飛ばす…更に！ )



　　　　　「　　グｧラｶﾞギャァゴラゴァオッ！！　　」


　　　　　　　　　[　ｸﾞ…ｧ!!ｺﾞｫｶﾞｧﾝｯ!!　]



( …… 長いこと言語が不明瞭ながら____ここで大技。クラウチングスタートを切り 鋭く跳躍 __ クロスした爪斬を後ろから片足で蹴りを繰り出す！！激しい斬撃と…殺意エネルギーを推進力に飛び蹴りが無限に加速していく___所謂そう　【ライダーキック】 を発射した…っっ！！)

　　　____恐れを知らないのは　獣も同じ



　　　　　[ g r r r r ゥォォ"ォ"ーーー❗️ ]


　　　( 咆哮を上げる ...反撃する様に 落ちると言う名の【突進】だ！

　　　斬撃程度では勢いは落ちないっ！！ ...大きく開いた顎 食らいつき 骨の髄まで ...しゃぶり、つくs_____ )





　　　　　　　【　ライダーキック 】は丁度

　　　　　　開いた口の中へと ...炸裂する



　　　( 充満した悪臭の棲家 腐りを齎らす災いの還る所を ...通り、抜けて ... )



　　　　　　[ ｸﾞﾌﾞｯｯｼｬｧｧｱｯ❗️ ]



　　　( 背中を貫通し ...獣は 汚れ切った血を吐く！
　　　　...体中が、膨れ上がったかと思えば .... )



　　　　[ 【 爆　発 音 】 ]



　　　　　　____破裂して、べちゃべちゃり ...肉体の 破片の ...雨が降る

________ぶしゃぁぁぁ…　ぱしんっ


( … __血の雨、にくの雨降りしきり … 正気に戻った
　　　　妁は … 静かに頬を拭って … 唐笠を広げる )


　　　　【 NEKO　EXECUTION 】[ﾄﾞﾄﾞﾝｯ]


　　「 …… えぇい___気分も晴れさせんとは…最低じゃっ 」

(/ ... ...にゃんだるま )

(/なんじゃなんじゃ？物持ちなネコに何かせびるてか？)

(/ ... ... ... ...寂しくなって来ちゃった ...ん、んん ...それもその ...アレだ ...


...久しぶりに、重めの...此処じゃ、話せない感じの、やつ )

(/…なぬ？何をするにするのかの？)

(/ ...あ〜〜 ...いや ...うん ...いっか、迷惑、だもんね...うん ... ...血迷い始めてきてる、落ち着く、ね )

(/………炭酸、でものみ…気合いで忘れよ。…今宵は、さしものわらわとて耐えきれぬ…明日か、明後日。…まだ、言う気を持つなら言うのじゃ。…RISEは消したが、何処かで話す場を探そうぞ)

(/ ......は、はは...うん、がんば、る...たえる、ね...はは... .... )

(/ ...ごめんね？急な無茶振りをしちゃって ... ...ん、んん ...ごめんね、...お礼をまた考えるから )

(/ ...大丈夫、掻き消す、掻き消すからっ ...にひ、ひひ！ ....ひひ ... )

(/[ぎゅ]……えぇい、…話せ、聞く！起きる…話すのじゃ…病むなど見ておれぬにおれぬ…坊や、のぅ？)

(/ だ、だいじょう、ぶ！ ...大丈夫、大丈夫 ...！ ...っ、その、明日色々ある、なら寝てくれて平気だからさ！？ ...ほんと、やだよ ...俺の為に、そんなにしてもらうの、...申し訳なく、なる.... )

(/君だから大丈夫だ、平気平気。…はい落ち着くおまじない…はい息吸って？吐いて。…ゆっくりゆっくり…眼を閉じてもいい。…ゆっくり落ち着くんだ)

(/おかしくなったり病んだりは私がいるうちにぶちまけなさい)

(/ ...ご、めん ...その、...うぅん、寂しく、なったけれど ...ちょっと、盛った ...多分、ここでも言える ...中身 )

(/ ...ただぶわって、泣いたり ...その、ふわっと、色々 ...駄目な事、考えただけだから... ...心が、重いだけだから )

(/……つまり全部ひっくるめてかまって欲しいでOK？)

(/ ...多分、そう言う認識で構わないと思う ..うん、そう言う事にして ...？ ...そうしないと、頭が ...バグった、認識を起こす ... )

(/ ...実行しかけたのは ...秘密、ね ... )

(/ .........おやすみ、だね ....はは、ふふ、...に、ひひ..ぅえ )

(/……ぅ___ぅ…赤手ぇ____)

(/ ...ん )

(/ .....大丈夫だから、ね？ ...待ってるから )

(/ ...一緒に何が、出来るのかなぁ )

(/…思い悩むくらいなら途中の話から始めよう！)

(/ ...んにゃ ...途中の、話？ )

(/…お忘れかね？　【将軍】。)

(/ ...あ〜〜〜 ...うん、ある ...メインストーリーの部分 ... )

(/君にはポテンシャルがある!!…問題点は、君は私が苛立っていると判断してしまったりでぶち切ってしまう所だ！大丈夫。つき合ってくれてるとちゃんと面白いよ！)

(/ .... ....うん ... ....何か一緒に、また色々したいなとは、思ってたし ...うぅん、思ってるから )

(/やるもやらないもっ 分かった！私からどんどん誘って行けばいいかなっ！？…たぶん、私の途中で君のサイドを覗かせて…感覚を掴んで行けばちゃんと自分で満足できる展開が作れると思うんだ！…どうかな？)

(/ ...ぶち切っちゃうのは、俺の都合だから ...月尾は何も悪く無いから ...ね )

(/ ...うんわ、違う違う ... ...月尾はやっぱり優しいね ...ちょっと眩し過ぎるくらいに、今の俺には ...ちょっと、..やさし過ぎるよ ...そんな気遣いされちゃえば、...ほんと、困っちゃうや ... ...ただの自分の都合なんだから、月おは気にしないで ...ね？ )

(/………えぇっと、キノコ君？)

(/ .... ...結構寝不足で誤字してるのに気付かなかったとは ...不覚 ...なんて )

(/…あ、寝不足だったんだ…)

(/ ....こう言う気分になると、寝ても起きても大して変わんなくなるから、さ？ ...はは )

(/…そういう気分のもとが寝不足ってポジティブに至ろうよぉ、ねー。マスター、キノコぉ…ノコノコげんきのこ)

(/ ... ... ...俺の事をどう思ってるかは知らないけれど、俺って結構 ...暗いんだよ？ .. ...陰険で強欲で滑稽で ... )

(/おまけに優しくて甘くて譲歩に溢れてる…あんまり吠えない大型犬みたいな感じでしょ？____色々お揃いだね？マスター)

(/ ...優しくないし、甘くないし ...自分勝手だよ ... ...はは ...はぁ ... ...んんん、なんかもう ...どうしよっ、か？ )

(/…スランプ期だね。という訳だから！…君が、元気になるまで励ますなり誘うなりを続けさせて貰おう、…これは私が勝手に決めた。変える気もないから…たっっぷりと療養に励んで貰おう！

_____だってお話、君から話してくれなければ…
　　　　私からも聞いてくれそうにないからね…)

(/ .......やめてよ ...そこまで、甘える気は無いから )


(/ ....話そうにも ...話せそうに無いじゃんか、こんなところじゃ ...はぁあ ...んん ... )

(/……甘えさせるなら、問題ないね？？)

(/……ランダムチャット使ってみる？そこまで引き摺って引き摺って、自分で首を絞めちゃうなら…さ？)

(/ ...........迷惑、じゃない？ )

(/誰に？)

(/ ...月尾に )

(/…………ねぇねぇ)


(/あるわけないじゃん。…大好きな人の悩みだよ？)

(/ ..... ....うん ...その、色々本当 ...なんていうか、申し訳ない ...けれ、どさ )



(/ ...大丈夫なのかな、頼んでも ... )

(/うんうん？…何をしよう？)

(/ ...お、お話？ ...いや、まぁ ...な、治せる、はず...なんだけど ... ...うん、落ち着いたら、大丈夫 ..大丈夫 ... )

(/オ"ラっっ！！)

(/…よひよひ、お話をしようか！)

(/ ...ぁい ...姉御の幻影が見える ... )


(/ ....ん、...お願い、するね )

(/………つまりここでお話をしようか？)

(/ ....あ〜〜〜〜〜 ..... ....一応、入れて来る )

(/……………お話、しよーね？)

(/ ......する )

(/ .........本当、ごめんね？ ... ...もう、使えるよ )

(/よし。…開けておくよ)

　　…　夕暮れ　…　黄昏に満ちて 遠くみる古城は

　　虚ろの影。＿＿揺れる陽炎(かげろ)のほろろに …

　　　身やるは【谷】　…　森を穿てる岩肌が底＿＿





　　…　＿＿確かな覚え。其処は、なにかがあった場所
　　以降【谷】といふ、八つへ隔たれた静寂のソナタ。

　　　赫陽:夕熱、血の光＿＿何れも届かぬ【谷】の底


　　　　　　　…　閑散＿＿木枯らし風の鳴る

　　　　　心呑まれる深淵に　…　ぽつ＿ぽつと　…


　　　　　"　気　"　を吸う、わずかな 生の呼音




＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　　　「　フゥゥ…　」




　　＿＿＿＿　…　果たして、魔子は其処にいた


( 【谷】底の深淵。…一寸先も、足元すらも見えはせぬ
　むろん 物怖じる気は、ある … 魔子は幼く＿＿いまだ

　　　【血】に醒めもしない "魔子" なのだから。

　　けれどね　＿＿＿あれは … 自分で求めてたのさ )




　　　　　　　　　　　＿＿くわっ


　　　　　　　　　　「 ふんっ!!！ 」


　　　　　　[ "鎧"を纏い　…　虚空を突き出す ]


　　　　　　　　　　「　たぁっ!!!　」


　　　　[ 体幹を絞り　＿＿　片足で立ち、振り抜く ]




　　　( … 己を絞り 未だ見ぬ "域" を知らんとする

　　　突き、蹴りに 光速の力を埋めても … 果たしては

　　　　魔子は　見えなかった。＿己が【血】我が【性】 )




　　　　　　　「　!!…　＿＿＿＿はぁあっ…　」


　　　　　　[　立ち込める暗雲に…歯を食い縛り　]



　　　　　　　　　キ"ｭ"ｩ"ｩ""""ンｯｯｯｯ❗！！




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




( ___…岩肌を穿つ〖刃〗。…かがやく帯が暗い空に消え

　　…　小さな岩が雨垂れのように＿＿鎧を鳴らす中で


　　　　　　　応えぬ暗闇に　…　晴れぬ暗雲に
　　　　　　俯く魔子は　…　ただの子供のように

　　　　　　＿＿己に　…　身勝手な、失望を抱く


　　… 照らせる闇に＿＿応じるモノが隠れている筈がない
　　それを知りながら … あれは、止められはしなかった )




　　　　　　　　「 ……っ　……[ぎゅっ] 」



　　(…残滓を切り取る〖マフラー〗を握り　…　悔しく
　　　　　拳を握り … 未だ何者にもなれない魔子


　　　＿＿魔子は　…　強く、執着する…【渇望】する)

　　　　　[カﾝ…ｺﾞｺﾞｯｯ　＿＿＿　ﾊﾞﾗｯ　…ﾊﾞﾗﾊﾞｯ]



　　　　　　　　　　「　……　？　」


　( ふと … 思考を焦がす渇望がゆらぐ程度には__重く
　　　やかましい衝撃が鎧にぶつかる … 兜へ響いて

　　　　魔子はおぼろより醒め ＿＿ 頭上を見上げ )



　　　　　　　　　[ ズォｫｫｫｯｯ＿＿＿ ]



　　　　　　(巨大な岩が落ちてくるのを見つけた)

(…魔子を見咎めるような巨岩の大本は＿＿先程、…砕き裂いた岩肌の亀裂。…あまりの衝撃に耐えかね、遂におおきく抉れて落下してくる【魔子】を原因としたもの。…その、事実をとっくに掴んだ魔子は＿＿＿＿)




　　　　　　　　　「 ……… [ぐぐ…っ] 」


　　　　　　　　　　[ ＿＿ｸﾞｸﾞｸﾞ…ッ ]



( 他意を込めずに … 拳を強く握り固めた＿＿"怒り"。…自分からなる災害に対し、抱いたものは決して適切なモノではなく、…渇望と不足と、応えられぬ己の無力を…叩きつけんとする … "傲慢な怒り"＿＿…魔子は、身を守るためではなく 自ら抱いた"怒り"を晴らさんと　…　憂さ晴らしとばかりに、何よりも強く…強く　＿＿＿＿　全霊の力を籠めた。)




　　　　「 (…っ)　ぅ"ぁああああああぁぁっっ！！ 」




　　　　　　　　　　＿＿＿　ヒュッ　…






　　　　　　　　　　　　　「…！？」


　　　[　ズｯ　…… ﾊ"ﾗ"ﾊ"ﾗ"ﾊ"ﾗ"ﾊ"ﾗ"ﾊ"ﾗ"ﾊ"ﾗ"ｯｯ!!!　]




　　　( … 強く __"正確な"衝撃を受け 内側から
　　　　弾けるように崩れる巨岩。細かな破片の雨に
　　　防御の腕を構え、＿＿…その様を魔子は凝視する




　　　　　　＿＿＿＿＿＿今のは　違う。 )



　　　　「　(あたしじゃ　…　"ない"＿＿!?)　」


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




　　　　　　「　………　＿＿＿＿＿＿(何が…？)　」



　　( 破片を凌ぎ ＿＿ …魔子は構えを "迎撃" に変える

　　　　解きはしない、＿＿"なにか" が居る、恐らく … )




　　　　　　　　　　「　……　(！)　」



　　　　　　　　＿＿＿＿とても…近くに。

( ___ 足元も見えない暗闇 …【谷】の深淵をかき分け

　　　"なにか"が潜む … 闇(やみ)ふかき褥へ姿を探す
　　　　恐れる心__恐怖のつんざき、ありとあらゆる…

　　　　【揺らぎ】を殺し。＿＿魔子は、眼を凝らし )




　　　　　　　　_______________　え…？




　　　　　
　( 二畳先の闇(やみ)に見た…"それ"に魔子の間抜けた声 )



______それは

[前身 至るところに亀裂と損傷]

______半壊した

[緑を基調に灰のスーツ]


______"鎧"であった。



______そして　…

　　　　　　　　「 … … … … … … ?？


　　　　　(スーツ…?でも、あんなの見たこと__)」


　　　　　　　　　　　[　ト"ｫｯ　]


　　　　　　　「 ！…　……_____えっ！？ 」



( "次"を迷い、手を出しあぐね __ 魔子は"隙"を見せる
　　…"それ"は不甲斐ない様を呆れるように脚踏みして …

　眼を細めた一瞬の合間に … 目と鼻の先へ到達してみせた。)



　　　　_____"それ"を纏う…"者"でもあった！





　　　　[ たたっ ]　「 っっ (見えなかった…!?) 」



( 複眼の放つ灰色の光に睨まれ __ 魔子はその場を飛び退く

　　たった瞬きの一瞬。… 1秒にも満たないそれだけの間で
　自身の〖目〗を潜ってみせた"それ"に、…認めたくもないが

　　　___ "恐れ"が芽生えている…！一先ず、距離を )



　　　　　　[たたんっ]　「 …… わ　ッ！？ 」


　　　　　　　　　　　　[　ド ンｯ　]


　　　　　　　　　　〖　・・・・・・　〗



　　　　　　　　　(　_______取れない　)

( … 再び目の前に立つ、半壊したスーツ。… 片目が壊れた
　灰色の複眼は __ … 不気味な沈黙と共に魔子を威圧する )




　　　　　　　　「 っっ！！(また…っ) 」




　( ___ 見えなかった。…繰り返された驚きに、この事態が
　　まぐれでも、不意を突かれたでもない "実力の差" だと

　　　そして逃げる事も無駄と悟り、魔子は留まり構える )



　　　　　　　　[ ｷﾘﾘｯ ]　　…　!?　…　？



　　　( …… だが、亡霊のような出で立ちの"それ"は
　　　　目と鼻の先にありながら … 魔子を追いながら

　　　　　　なにか … 仕掛けて来るでもない。…

　　　　尸龍なみにわけの分からない存在を目の前に …
　　　　こういった経験に乏しい魔子は混乱する__が )




　　　　　　　　　　〖　・・・・・　〗



　　( … "それ"が、軋む音を立てながら右手を上げる

　　　　　　　水に 沈んでいるような鈍い動き。
　　　　だが 直前の速度を見せつけられた魔子には …

　　　　____当然それだけで警戒に足りうる…！ )

　　　　　　　　　　「 …！_____[ｷﾘｯ] 」




　　　　( 魔子は可能な限り防御と…回避の姿勢を取る

　　　はたして何が来る…不可視の光線、念道力のパンチ。
　　　　未知の"アクション"に備え … 魔子は構える…！ )


__________________



　　　　　　　　　　〖　・・・・・　〗



　( ところが"それ"は 水平まで上げた手の甲を、裏返すと

　　　… 折り畳んだ__人差し指を、伸ばし 魔子へ向け )




　　　　　　　　　　　　「 …!? 」





　　　　　( … 二度、三度 ___ 自分に向けて折った
　　　　　　魔子も　…　その意味は理解している……。)





　　　　　　　　〖　[　かかってこいよ　]　〗




　　　　　　　　　　　「[プツｯ]………💢」

　　　　　「 怪我…してもっっ知らないんだからっ！！ 」



(____謂れも無いのに、こんな…！父母よりは、血の気が少ない魔子でも流石に…手が出る…！さっきので沸いた敗北感が余計にそうさせるっ！)



　　　____ﾀﾞﾝｯ!!　[籠手の装甲が展開…竜巻を纏い！]

　　　　　　　「【エアリアルスマッシュ】ッ!!」



　　　　　　　　　　[　バﾋｭｯ____…　]

　　　　　　　　　　　　「 …っ！ 」


　　　(___予想通り…"それ"は上げた右手で拳を掴み …
　　　　風の激突に小揺らぎもせずに受け止めた。…そう

　　　　　"予想通り"。__勢い任せで勝てるなんて …)



　　　　___ﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞ…ｯ[至近距離。…これを狙っていた！]

　　　　　　　「【バニシングぅ…オーラ】ぁっ！！」




　　　　　　( … 考えるほど甘い子じゃないっ！！ )

　　　　　_____ホ"ｫロ"ｫ"ォォ"ォ"ォ"ッッ!!!


　　[籠手、足甲が展開__灼熱の"バリア"を噴き出す!!]

　　　　「　(この___…至近距離でこの火力ならっ)　」

___________________



　　　　　　〖[ﾎﾞヒュッ____…ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…ｯ]〗


　　　　　　　　「 なっ____…　えっ！？ 」



( __ …第三者から見れば分かりきった結果。… "それ"は
　　灼熱のバリアを耐えぬき … 掴んだ拳も離さなかった。

　　　　　　　魔子は驚く。…そして、"驚く"。

　　　あの灼熱で傷、１つ付かない"防御"にも驚いたが
　　　　… それよりも、バリアを受け止めたであろう

　　　 ____左の【手】は…魔子をもっと驚かせた。　)



　　　　　　　　　　「　…　それ　…っ　」

　　　　　　　　【　ヒートハンド　】


　　　[ … "それ"の手は "籠手"ごと燃え盛り …
　　　　灼熱を搔き __ 掌で奪い取っていた…！ ]



　　　　　　　　　〖　・・・・・　〗

　　　　　　　　　_____グァッ！！


　　　　　　　「 [ガキﾝｯ！！] ………っっ

　　　　　　　　　　(父さんの…っ!?) 」



　　( 技こそ名乗らなかったが 見間違える筈がない。……

　　正真正銘 "父親の技" を"それ"が繰り出したことに
　　　魔子は驚愕しながら … 上へ殴り飛ばされるっ！！

　　　　しっかりとガードしたが…感じた熱は【本物】。)


__________________



　　　　　　　　______ひゅ　ひゅんっ



　　　　　　「 … ぅ、うそ…っ"これ"もっ！？ 」

　　　　　[高速、かつ三次元的な軌道で飛来した

　　　　　　　　　　____4つの "手"]


　　　　　　　【　ハンド アナザー ミー　】


　　　　　　　　　　　____そして



　　　　〖　[ﾊﾞｩﾝｯ!!　ﾊﾞｩｯ　ﾊﾞｩｯ　ﾊﾞｩﾝｯ!!]　〗

　　　　[ 手を変え 位置変え "銃の形"にして
　　　　… 薄むらさきの魔力を放ってくる…そう ]


　　　　　　　　　　【　ハンドガン　】




　　　　「っっ…【ストロボライト ホールド】っっ！！」

　　　　　　[　バシュッｯ！！___ピタッ…ﾋﾟﾀｯ!!　]


　( 独特の軌道 位置を変えつつ放たれる魔弾をなんとか
　　　腕で__脚で防御し … レンズから強烈な光を放ち

　　　　　…　光に当たった"手"を停止させるっ！！)




　　「　どういう事…っ！？　父さん…じゃないのに…っ　」



　　　　( 混乱は深まり 空中で制御が取れないなか
　　　　　　地面へライトを放ち"それ"の姿を…… )



　　　　「　(居ないっ！？)……っどこ、…どこっ！？　」




　　　　　　　　　　　…!!　_____上っ！？

( ____ 真上。… 手と、もみ合う内に回り込んだのだろう
　魔子が見上げた先で"それ"と、背後に浮かぶ大きな"両手"。

　　　… __魔子の脳裏の…"封じられた奥底"で疼く記憶 )



　　　　　　　　　「　(あれは…っ！？)　」



( ___　…"両手"が"それ"の足裏目掛けて、デコピンの
　　　形で指を引き絞る ___ …本体の加速を強めて …

　　　　　　　"突撃"を仕掛ける技。…そう )




　　　　　　　　「【カタパルト・ダーラ】…!!」


　　　　　　　〖[　ド　オ　ォォ　ン　ッッ　]〗


　　(　発射された"それ"が瞬く間に魔子へと迫るっ！！　)




　　　　　「　バリア全開!!防御100パーセント……


　　　　　[　ﾄﾞッッガｧ　ゴ　ォ　ォォ　ｫｫ　ﾝｯ！　]


　　　　　わ　あ　あ　あ　ぁ　ぁ　ぁ　ぁ　っ　!?　」




　　　( … ___全力の防御虚しく…魔子は大きく回転し
　　　　　地面へぶつかり　…　転がり　転がり　…__ )



　　　　　　[　ドｯｯ　ズ　ｩｩ　ン　ッッ　！！　]



　　　　　　　　　____岩肌に激突した。



　　　　　　　　　　〖　・・・・・　〗



　　( … 昇る土煙を__"それ" は半壊した複眼で見下ろす )

　　　　　　　　　　[ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ…ｯ]



　　　　　　「＿＿っっ　…　ててっ…」


( … 爆発じみた衝撃で 一瞬頭が真っ白になり___

　　ぼやける視界を頭を振って晴らし、… 岩片を払って
　重い身体を起こす … たった一度の攻防だけで…浮かぶ
　　【敗北】のビジョン。…今まで、得てきた"強さ"と…

　　　＿＿自信。…"余裕"に、激しい揺らぎが生じ……
　　魔子は　あまりに久しい感情。焦りを思い出していた )


＿＿＿＿＿＿＿＿＿




　　　「　あなたは…　あなたは、だれだっ…!

　　　　　どうして…父さんの技を使える…っ
　　　　　　　　＿＿＿どうして…　」

　　　　　「　わたしを試すような真似を…っ！？　」


　　　　　　　　　　　　　[ドン]



( … ___顔を上げ、魔子は叫んだ。…"それ"は、目の前で
　立ち上がれず…無防備な魔子の前で、佇み見下ろしていた。

　　魔子は…分かっている、その気なら＿＿自分は今ごろ…

　　逃げも抗うも無駄と知らしめた"それ"。…＿＿
　　　疑問は強まり、ついに魔子は叫んだ、…しかし )








　　　　〖　・・それを知る資格はおまえに無い　〗



　　　　　_____"ﾉｲｽﾞ"まみれの声を響かせる

＿＿＿＿[ﾄﾞｸﾝ…]


「(機械…音声？＿＿いや…違う、声をスーツで加工してる…)

　　　　　＿＿＿(…そんなことよりも…っ)…っ」



　　　　〖　・・まこと、剛き精神(こころ)なく

　　　　　　我が道拓く チカラ も無くして・・　〗



　　　　(＿＿言い返す魔子を圧し、…厳しいﾉｲｽﾞが響く)



　　　〖　光も闇も　半端な　その手に宿りはしないのだ
　　　・・いまのお前は　＿＿　疑問をそそぐ価値すら無い。〗


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




(＿＿＿厳しく。…内面を抉り、…真正面より突き付ける
　　唐突かつ的確な、"魔子"そのものを＿＿貫くことば)




　　　　　　　　[ｷﾞﾘ…]　＿＿＿＿!!


(＿＿…"自分"が、崩れ去る感覚。…まさしく鼻っ柱を折られた今＿＿…魔子は未熟の地を踏んだ。＿＿…そして、またもや久しき…"挑戦"と"燃える心"を胸に、不屈の睨み。＿＿…侮辱を、必ず覆すと 対抗の意識を燃やす…


＿＿その眼を…　"それ"　は待っていた)




　　　　〖　・・ 悔しいか?　その眼。・・ なら

　　　己が チカラ … "借物" を越える己を呼び醒まし


　　　＿＿私の修めた【　7つの手　】を超えろっ！！　〗








　　　　　　　　【　壱之手・ハンドガン　】


　　　　　　　　〖　ビギナーズ・ハンド　〗