１７歳のあの日の私で時間が止まったままなんです。
もう二度と戻ることは出来ないのに、あの頃に戻ることだけを考えて前に進めません。
もう家出をする理由もなくなり、私は１９歳になりました。
高校生だった世間を何も知らなかった当時の私は、小学校の頃に転校した先でいじめられるようになり、中学にあがっても、いじめは酷くなるばかりで、中２の時に精神病院に入院しました。幼い頃から家庭環境がうまくいっておらず、暴力や育児放棄をうけていました。トラウマや孤独感が不安な気持ちを生み、学校でうまくいかない原因は親にあったと思われます。
退院しても学校へ戻ることができず、不登校となりました。引きこもりとなりその時にこのサイトをみつけ当時はこの掲示板に悩みをうちあけていました。親身になってくれる男の人がいて、画面をみながら涙が止まらないこともありました。
５年ぶりにこの掲示板に戻ってきました。
高校生になることもできず不登校を繰り返し、ひきこもる家の中では毎日親に怒鳴られ、居場所なんてありませんでした。
自殺未遂を繰り返し、精神科に通院し、自分は普通のことすらできない人間だと自覚していました。
〝幸せな未来なんて無い〟
そう思っていました。
髪の毛を坊主に近いほど短く切り、ずっと着ているボロボロのジャージをみにまとい、ずっと普通になろうと背伸びをしていた自分を認め、もう頑張らないと決めました。
自分はダメな人間だ。人に嫌われる人間だ。ゴミクズ以下だ。・・・そうやって自分を認めると気持ちがスーッと軽くなり、もう人生に諦めて自由に生きようと決めてから、あまり他人が苦にならなくなりました。
親が高校へいけとうるさかったので、通信制の高校に入学しました。
そして５泊６日のスクーリングをうけなければならないことになり、いきたくなかったのですが、「ダメでもともと。嫌われてもともと。どーでもいい」と思うようになっていた私は、頑張る気もさらさらなくこのスクーリングへでました。
そこはある島で、９月ということもあり、まだまだ夏が抜けない暑い季節です。
はじめてあう同級生たち。先生に教室に案内されてすみっこの席につきました。
窓側なので、外の景色がよくみえ、山なんてみえました。
男子も女子もそれなりに、話していたり、楽しそうにしている様子を私は鼻で笑う気分でした。
「バカバカしい・・・」
初めから絡むつもりなんてなかったから。
どうせ人は離れていく。嫌われる。無理したって、しょうがない。
「ねえねえ、次の教室一緒にいかない？」
ひとりの女の子が私の机の横に立ち、そういいました。
外からそのこに視線を変えて、
「いや、いい」
素っ気無くそう答えた。
茶髪に短いスカートをはいたうるさそうな女だった。
怪訝な顔で、他の女子のほうにいったそのこは、その女子と一緒になって私のほうを睨むようにみた。
（どうでもいい。どうせ嫌われるなら自分から嫌ってしまえ）
そう思った。
夜は民宿に移動し、１０人くらいの女子と共にすることになった。
暗くまったく喋らない私を誰も気にすることは無く、どの女子もそれぞれの部屋で友達を作って盛り上がっていた。
私は２階のベランダ側のところに布団を敷いて、自分の陣地を作った。
今までいじめで、避けられていた。
隣の女子の布団から自分の布団を切り離した。
自分から孤独の道を選ぶ。でもそれが、なんだか清清しい気持ちにさせた。
本当は無理したくなかったんだとわかった。友達なんていらないんだとわかった。
夕食がでた。
騒がしいテーブル。それぞれが会話していてうるさい。
私は食欲もわかず、食器を片付け、２階へあがった。
先生にお風呂に入るようにいわれたが、また女子と絡むことを考えれば、気分が悪くなり、拒否った。
布団だけがしかれた静かな部屋。他の生徒がいない２階はなんだか気持ちを落ち着かせた。
考えてみれば１４歳の時に入院して不登校になっていらい、家から出たのも、親から離れたのも初めてだった。
それがすごくすごく自由に感じて、いい子を演じてきた。１４年間の自分とは違う自分でいれるような不思議な気持ちになった。
１階でまだ騒がしい食卓にいる先生に、
「ちょっと外に出てきます」
と伝えた。
時計の時刻は８時過ぎ。
先生は「１０時までには戻ってきてね」といった。
携帯だけを握り締め、ジャージにぞうり姿で、外に出た。
民宿の玄関の戸をピシャリと閉めた。
あれだけ女子の笑い声でうるさかったのに、外はしーんと静まり返っていた。
目の前には道路があり、その先には海岸があった。
小さい船がいくつか止まっていて、真っ暗な景色にオレンジ色の街灯がともり、車ひとつ通ることの無いような、無音の空間だった。
私はわざとぞうりをひきづるように足音を立てながら歩き、防波堤まで歩いた。
オレンジ色の街灯がともるだけで、よくみないと足場は暗かった。
船の所までくると、周りに誰もいないことを確かめて、海の傍まで近づいた。
胸の高さまである、岩場があり、その先を覗き込むと、真下は海だった。
真っ黒い海でだった。深い深い海だった。
私はその岩場の上に登った。
なんだかフラフラする。疲れたんだろうけど。
こんな岩場の先までくれば、民宿からもみられることはないし、一人になれる。
寝転がってみた。
寝返りを打てばそのまま海に落ちるほど狭い。
頭の下に手を敷いて、片手で携帯をひらいた。
登録者は２人。
母親と昔の親友。
日にちをみて驚いた。
その日は９月で親友の誕生日だったから。
私は何ヶ月かぶりにメールを送った。
〝誕生日おめでとう。素敵な１年になりますように！〟
５分ほどで返信がきた。
〝ありがとう！ 高校生活、お互い頑張ろうね☆〟
親友はなにもしらない。
私は普通の高校生になってると思っているんだから。
もう何年もあっていないのに、いじめられていたこと知っているはずなのに、いまでも連絡をとれる唯一の友達・・・。
なんだかホッとした。
だから間違えても、連絡したくなかったあの人に・・・メールを送ってしまったんだ。
〝お母さん、家に帰りたい。もう限界〟
母からの返信はなかった。
それでも返事を待った。
♪～♪～♪～♪～
１時間ほど経って着信音が鳴った。
〝頑張りなさい〟
メールを読んで携帯を閉じた。
フッと口元が緩んだ。
「あっはっはっはっはっはｗｗｗ」
笑いが止まらない。
涙が・・・溢れ出した。
そして一瞬で無になる。
気持ちが一気に冷める。
そして子どものように声を出して泣きじゃくる。
わ”ぁー－ん う”ゎぁあ”あ”ーーーーん
落ち着いた。
岩場の上にまた寝そべった。
睨みつけるように空をみる。
夜空には数え切れないほど輝く小さな星たちがいた。
生まれて初めてこんな空をみた。
もっとよくみようと星をみつめる。
目に涙が溜まり、ぼやけてよくみえなくなる。
流れ落ちる涙。拭いても拭いても、溢れてとまらなかった。
「このキレイな星をもっともっとみたいのに・・・！」
そう思えば思うほど、私の涙が邪魔をする。
涼しくなった夜に、私の顔だけが火照り、熱かった。
熱い涙を流した。
どこまでも果てしない海。
ずっとみていたかった・・・。
朝になり、家に帰りたいことを先生に伝えた。
私は体温計を温め熱があることにして、家に帰らせてもらおうとした。
家に連絡がつき、帰っていいことになった。
先生は黙って下をみている私に何かを話していた気がする。
それは「人生はこれから」とか「私なんてもっと辛い経験をしたのよ」とかそういった有り触れたことだった。
話の中で先生がいったこのワンフレーズだけは耳に残った。
「途中でどっかに行っちゃったりしないでね。ちゃんとおうちに帰るのよ」
「はい。真っ直ぐ家に帰ります＾＾」
私の心の中で、何かが確信に変わった。
島から船に乗った。
教頭先生がバス停まで見送りに来た。
小さい船で、私は外に出た。
大きな荷物は宅配で送ってもらうことにして、私はお気に入りのバッグだけをもっていた。
船は勢いよく動き、ときより水しぶきがかかる。
時刻は午後に入る頃で、眩しく照らす太陽、青くキラキラと輝く海、遠くにみえる小さくなっていく島。
鳥なんて気持ち良さそうに空を舞って、温かい日差しに包まれて寝てしまいそうだった。
バス停まで教頭先生が送ってくれた。
ここから市内まで２時間ほどバスに揺られ、市内の駅についたらそこから実家のある県まで新幹線で帰るようにいわれた。
バス停でバスを待つ間。私はその県の地図を手に取った。
笑顔で教頭先生に手を振ると、私を乗せたバスは出発した。
しばらく窓の外をみていた。
海が続く・・・。
自由に生きよう
誰も私を知らなくていい
仕事して静かに身を隠して生きていこう
私ってばれないように名前を変えよう
自由がいいから、由から始まる名前にしよう
ありふれた名前がいいよね
ゆ・・・か
ゆ・・・り
どちらにしようかな。
苗字も決めないとなぁ。
年齢は２０歳以上にしよう。
２２歳くらいでもばれないよね。
誕生日も出身地も、全部決めておこう。
もう、二度と今の名前を口にすることの無いように。
絶対に、あの家には戻らないように・・・
強く生きていこう
そして、バスは、市内の駅に着いたのだった。
仕事は夜がいいと考えていた。
風俗でもなんでもいい。
なにか刺激が欲しかったんだと思う。
駅についた。
時刻は午後４時頃。
携帯で母に最後の電話をした。
「もしもし。お母さん？もうすぐ家の近くの駅に着くよ。あと１時間くらいで家につくから」
「そう。駅に着いたらまた電話して」
「わかった。ばいばい」
電話を切る。
嘘をついた。家の近くにいることにした。
そうすれば、どこでいなくなったのかあしがつきにくいと考えたから。
携帯を二つにバキバキと折って近くのゴミ箱に捨てた。
地図はその地方のことが載っていた。
私は東京にいこうと思った。
財布の中は７千円だった。
ヒッチハイクでいくことにした。
駅で止まっている車をみたけど、関東へいきそうなものはなかった。
市内で一番栄える人が集まる場所にいけば、よそから来ている人もいるかもしれない。
そう考えて、街まで電車で向かった。
私のイメージで栄えているところはドンキホーテと風俗街があると思っていたので、駅に書いてある地図をみて、街に向かったのだ。
街と思われる、アーケード街で電車を降りた。
若い人が多くいて、賑わいからして間違ってはいなかった。
迷いながらも歩みを進めた。
生まれてから１７年間、ほとんど家の近所から出たことのなかった私からすると、そこは異世界にみえた。
みるもの聞くもの全てが、新鮮で、歩くことが気持ちよかった。
人気の無い路地に迷い込んだ。
自販機でコーラを買って、飲んでいると、スーツを着た中年のおじさんが声をかけてきた。
「お嬢ちゃん、うちで働かない？＾＾」
坊主ほど切っていた髪も肩に着くまで伸びて、ジャージだけど下は暑いからショーパンを履いていた。
お嬢ちゃんって私のことだろうか？
何より先に、行動にでていた。
「仕事、探してます」
店の中に通される。
それが何の店かくらい、なんとなく想像がついた。
個室に通され、店長という人がきた。
細身で優しい笑顔のおじいさんだ。
私は２２才と嘘をついた。
おじいさんは信じてくれた。
「君は可愛いし、スタイルいいし、うちで是非働いて欲しいなぁ～」
私も働く気でいた。
やったぁ！これで暫く身を隠すことができる！！
「なにか身分証もってる？」
その問いに
「みぶんしょう・・・？」
と問い返した。
私は身分証というものを知らなかった。
なんとなく仕事で必要なのはしっていたが、夜はいらないものなのかと思っていた。
私がどうしようと困っていると、おじいさんは言った。
「夜の１０時過ぎに社長が来るから、一度会ってもらうといいよ」
「会ったらどうにかなりますかね？」
「そういう時は、ちょっとご奉仕してあげなさい。そうすれば働けるから＾＾」
私はおじいさんから貰った名刺を大事に持った。
１０時頃にまた電話します。といって、お店を出た。
お店を出た私は嬉しくなって、得意げな笑顔をした。
仕事がみつかる、家も借りれるようになる、そうすれば身元がバレずに生きていける！
それから歩いていると、私はどんどん道に迷ってしまい、気がつくと、夜になって辺りは暗くなり、時計を見たときにはもう夜の１０時を越した時だった。
電話ボックスを探そうにも、今時分がいる場所が人が栄える賑やかな場所でないことは分かっていた。
静かな住宅街の近くの川原にいた。
歩きつかれて、ベンチに倒れこんだ。
「わたしこれから生きていけるのかな・・・」
寝転んだ先に見えるのは、夜空だった。
市内は島とは違い星がみえない。
その代わり、キレイな満月がベンチの上に被さる木の葉の隙間から輝いて見えた。
「きれいだなぁ・・・」
この暗い世界をあの月が照らしてくれる。
曇り一つ無い空に、汚れ一つ無く輝き続ける月。
満月の光が私に勇気をくれた気がした。
方向音痴で道に迷い、疲労の果てに、絶望しかけていた。
それなのに、気づけばもといた街に戻ることができていて、人混みの中を歩いていた。
私の心情とは裏腹に賑わう街。
真っ暗な世界なのに、そこは光に満ち溢れていた。
しばらく歩いて今度は街から外れないように気をつけた。
方向音痴は相変わらずで、結局もといた場所に戻っていた。
マクドナルドに入り、２階の窓の席に座った。
気をつけないと、親のことだから警察に連絡してるだろうし、ここでみつかるわけにはいかなかった。
ポテトをかじりながら街の様子を眺めていると、マクドナルドの前の道路に白い軽の車が止まった。
中から３０～５０代くらいの白いワイシャツ姿の人たちが３～４人降りてきた。
どの人も、首から何かをさげている。
みたことある何かの職員の人だということはすぐにわかった。
降りてきた職員はマクドナルドのほうに歩いてきて２階を見上げた。
ばっちりと目が合った。そして、１階の入り口の中に入ってきた。
私は荷物をとり、２階の女子トイレの中に逃げ込んだ。
個室に入り鍵をしめた。
息を潜めていた。３０秒ほどして女子トイレの扉が開く音がした。
そしてすぐに閉まった。
私は２分ほど身を潜めたが、逃げなければまずいと思い、トイレを出た。
店を出ると車はまだ止まっていて、それをみて全力で走った。
探されている恐怖心からか、どの道に入っても白い軽の車が目に止まり、ナンバーがすべて同じようにみえた。
きっと幻覚をみていたのかもしれない。
マクドナルドを目印に、ぐるぐると路地を駆け抜けていた。
ドンキホーテの横を通り、人通りを抜けて、角を右に曲がり大通りにアーケードの中に入ろうとした、その時だった。
「ねえ、なにしてんの？」
ギョッとして声のするほうへ振り返った。
「え？」
目の前には２０代くらいの男が２人いて、黒い帽子を被った細身のほうがニコニコと私に笑いかけていた。
言葉に詰まっていると、男は楽しそうに私に笑いかけてきた。
「その眼鏡って、度が入ってるの？＾＾」
当時は少し前に流行った黒縁の大き目の眼鏡をかけていた。
この男は何がそんなに面白いのか笑顔が絶えず、もうひとりのがっしりした金髪の方は、つまらなそうに付き合っていた。
「入ってるよ・・・」
「ちょっと貸して！」
外して渡すと、自らがかけてみせ、
「おおーホントだ！＾＾」
とよりいっそう笑顔になった。
でもなぜか、そんな笑顔に信用がもてた。
直感だったんだ。
この人の笑顔で私の警戒心は溶けていった。
それ以上に、この人といると落ち着ける気持ちに気づいた。
話すうちに私も自然と笑っていた。
そんな時に目の前をさっきの職員らしき大人が通り過ぎた。
名札のようなものをさげている。ひとりは５０～６０代くらいの年配で、その人たちは私の方をじーっとみていた。
そしてなぜかニヤニヤと笑っている。私の中に一気に恐怖心が甦った。
「あのっ、あのね・・・」
「どうしたの？」
「私、本当は家出してきたの。この土地もよくわからなくて、さっきの白いワイシャツの人たちは施設の職員かもしれない。追われてるかもしれない」
黒い帽子の男は驚くような真剣な表情に変わった。
「いくつなの？」
「１８・・・」
咄嗟にうそをついた。１７歳だと通報されると聞いたことがあったからだ。
「私、ここから離れたい！だからもう行くね」
この人たちに迷惑をかけたくない気持ちもあったが、正直、この人たちも私服の警察官なのではないかと疑ってやまなかった。それほど極限状態だったんだと思う。
「待って！！俺んちさぁ、ここから５分くらいのところなんだけど、とりあえずそこに逃げよう？」
信用できる人だと感じ取っていた私の心は揺らいだ。
信用すると決めた時、私は本当のことを口にした。
「でもわたし本当は１８歳じゃなくて、１７歳なんです！」
それにもうひとりの金髪の男は笑った。
「おまえ辞めとけよ～ｗ 巻き込まれるぜ？」
そして男は携帯をとりだし電話をかけた。
「おまえどこにかけてんの？」
黒い帽子の男が尋ねると、
「警察」
と返ってきた。
「おい、やめろって」
ふざけるように笑い合いながら携帯を奪い合う。
正直、〝警察〟という言葉に恐怖だったけど、２人のやりとりをみていた。
「わかった。電車賃だすからさ」
金髪の男は電車賃を受け取ると、「俺、知らねぇからな」
と言って、別方向へ歩き出した。
「よし、いこう」
「・・・大丈夫かな？」
真っ直ぐ前をみつめながらも口元が笑っている男を私はただみつめながら、並んで歩みを進めた。
もっと広く世界を見てみなよ
過去なんて変えられないし戻れないんだからさ
あの時 ああなったのは親のせいだ なんて考えはもうやめて
辛い思いを経験してきたからこそ
貴方に何か意味があるんじゃないんですか
>>8
１年半が経ちました。
家出少女ではなくなった。
いま私に残るものは保護観を飛んだということだけ。
母親とも普通に連絡を取り合い、
家にも普通に帰れます。
それなりに夜の仕事で働いて、お金を稼いでホストに飲みにいったり、
私は普通の夜で生きる１９才になりました。
このとき声をかけてくれた黒い帽子の男とは去年の１２月に会って以来、行方がわかりません。
街に出ても、右も左も私を知る者ばかりです。
ホスト通いの毎日で、そのぶん仕事を頑張って、好きな人もできて、自分から告白したり、シャンパン入れたり、男に貢いでもらったり、ブランド物を買ってもらったり、髪の毛を巻いたり、お姉さんっぽいキレイな洋服を着たり、たまにナンパ待ちのときのようにパチンコ屋の前に座ってみても、声をかけてくるのは知り合いばかり。
たまに酔っ払いのおじさんに絡まれて、前の私なら服の中に手を入れられて胸を触られても、じっと我慢することしかできなかったのに、今なんて平気でおじさんをぶん投げられるし、痛めつけてやれる。
去年の４月に出逢ったホストをきっかけに、恐喝や喧嘩と堪えなくて、警察からも逃げるし、悪いことをすることがストレス解消だった。
黒い帽子の男にまた再会したくて、あの街に戻ったときに、出逢った一つ年上の男がいた。
半年間ほどその人の家で生活していた。暴力DVをうけていた。
別れて出逢ったこのホストに、私は逆DVをするようになった。
負けたくない気持ち、男に対する不信感からだった。
それでも私を愛そうとしてくれた男だったけど、私の強くなりたい気持ちはまったく悪いほうへといってしまった。
警察に捕まり、出所してきて再会しても、もう愛されることは無かった。
出逢う人は夜の人ばかりで、昔の知り合いのホストに紹介された暴走族のリーダーの家で寝泊りするようになり、ナンパ待ちをしてみても誰も声をかけてはくれない。
かけられても、ホスト、飲み屋、風俗、社長、どの人も夜の人ばかりで、朝方ひとりでいるところに声をかけてきたヤクザさんと数ヶ月を共にした。
刺青をいれたり、コンクリート詰めされる人間の現場もみた。本物の拳銃や大量の札束。闇金のお兄さんに気に入られ、ホテルに連れ込まれ、レイプ。信じていたホストから集団レイプ。
それでも、毎日、寝る所を探して、食べるものを恵んでもらい、人のぬくもりを感じようともがいてきた。
逮捕されていこう、親と再会し、病気になり弱った親はもう家出前の強くて怖い人ではなくなっていた。
母親も父親も弱くなっていて、突き飛ばしてぼこぼこにしてやった。
家の中をめちゃくちゃにしてやった。
いい子を演じてきて、その姿がいまでも本当の私だと信じてやまないバカな親。
保護観察処分をうけても、わたしは飛んだ。
親の協力の元、警察にも話を通さず、家から離れた。
今の私は、１７歳のときの家出少女ではない。
家は無い。少女でもない。
家なき子、ホームレス。なんでもいい。
見た目は普通の女以上に「キレイ」といわれ、モデルなどからのスカウトも多い。
半年前までジャージだった私が、なんだかんだキレイな洋服をみにまといばっちり化粧もして街を歩く。
誰が見てももう〝家出少女〟ではない。
自分がどうしたいのかわかりません。
たくさんの出逢いや影響を受けて自分を見失ってしまったんだと、大人からはいわれます。
生きがいをみつけようにも、何もありません。
みたい世界は全てみたと思います。
感じたい感情もそれなりに体験してきたと思います。
やりたいことも憧れも、一通りやりました。
どんどん底辺でなくなる自分が嫌いです。
ゴミクズのように生きていたあの頃の自分に戻りたいと思っています。
１７歳の家出をした、あの日に戻りたいのです。
あの日の〝私〟に戻りたいのです。
世の中を知らなさすぎた。
みるものきくもの、ふれるもの、感じるもの、全てが新鮮だったあの頃に。
人を信じることをやめなかったあの頃に。
愛情を感じられていたあの頃に。
涙を流せたあの頃に。
純粋で素直で真っ直ぐと言われたあの頃に。
いまなんて感情が無い子と思われます。
何をいっても疑われ信じてもらえません。
感情は感じるものではなく考えるものになりました。
考えないと泣けないのです。考えないと笑えない怒れない。
自然じゃないんです。
汚いです。汚い大人のなかにいます。
騙すことも平気でできます。お金なんていくらでも稼げます。
もういやなんです。
こんな自分が。
結局わたしは誰かのために生きているのです。
自分の着たい服ではなく、人に好かれる服を選んでしまうのです。
もう何がしたいのかわかりません。
求めるものは１７歳と変わらないのに、年齢だけが重なっていきます。
私の中ではいまが精一杯なのです。精一杯、頑張って生きているんです。
これ以上、どうしていけばいいのかわかりません。
本当に見たい世界はもう全て見たんですか？
世界は案外、思っているより広いですよ^^
きっと今からでも遅くないです
みさきさんの言う『あの頃』にきっと戻れます。
だって、みさきさんにはまだまだ
時間があるじゃないですか
人に信じてもらえないのは辛いですよね
私もそうです
自分にも他人にも嘘をついて
感情をコントロールして嫌われないように
心にもない笑顔貼り付けて
勘のいい人に、「笑ってはいるくせに
これっぽっちも楽しいって思ってない」
って見透かされて
よく、大人に言われるんです
「貴方は本当に純粋で優しそうなお顔をしてるわね」
って
大人の目は腐ってる
毎日飽きるくらい自分の顔を見るけど
優しさの欠片もない顔ですよ
おっと自分の話になってしまいました
つまり、貴方は自分がどうなりたいか
長い人生の中でどうあってありたいか
が比較的ハッキリしてると私は思いました
世の中には、自分は何で生きてるか
どうありたいか
そんな疑問を抱えてのうのうと生きている方はたくさんいます
私もそのひとりです
貴方の気持ちよくわかります
とは言いません、いや、言えません
貴方の気持ちはきっと
自分にしかわかりません
長々話してごめんなさい
誰かに思いっきり愛されてみたいんじゃないですか？
13：怜：2014/02/01(土) 10:31 ID:IvI 今住んでいるところを
思い切って離れてみてはどうですかね
まだ知らない世界たくさんあると思います
夜の世界なんて体でしか繋がりはないです
だから知らない土地に行って
本当に貴方を愛してくれる人に出会って
本当の貴方に変われると思うんです