二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ
一人は星を見た 一人は泥を見た
さて…君は何方を…にあわねぇぇ!!
やめだやめ!はい、終わり!シリアスブレイク!
…ま、始めようか、奇妙な非日常を
【 nOT y Ou 】
( __ 空は我 )
【 M oN St e R 】
( 我は空の一部 )
【 H Ar d kI lL 】
( 我が怒りを示せば )
【 YOU 】
( 同じくして空も怒るであろう )
『 ドゥ , ファス , ジョール ,メイ 』
( 犬 牛の一切を視界に収めず 女のみに顔が向く )
『 赤坂に合わせてやるよ 』
( 首を出せ )
…赤仮がなんだって?
(一瞬動きが止まってしまい、身体が震えながら聞いてしまいながらも、しっかりと武器は構えているようで)
『 赤坂に会わせてあげよう 』
『 赤坂に会わせてあげよう 』
【 花を咲かせてあげよう 】 【 バージンロードだ 】
『 タクシーが必要だね 』
【 切符ごと持って行けばいい 】
『 おいで 首をねじ切ってあげる 』
( 女を見据えて 一歩 一歩 進む道には 生きてるしゃれこうべ
踏む 砕ける 散る 飛ぶ また歩く 踏む やがて 地面全部が )
…っ…うるさい…うるさい…うるさいうるさい…黙れ黙れ黙れェッ…!!私様の脳内まで入ってくんじゃねぇよッ!!
(頭を叩きなんとか思考を正常に保とうとするも、精神的にショック大きかったのか顔色悪いままで、二丁拳銃急所…とは言えない位置にぶっ放していて)
『 赤坂に会わせてあげよう 』『 何で 何で 何で 何で 』
『 内腐症 』『 心臓が腐っちゃった! 』【 赤坂に会わせてあげよう 】
『 赤坂に会わせてあげよう 』
『 親族の方ですか? 』 『 赤坂に会わせてあげよう 』
【 内腐症 】
『 首をねじ切ってあげる 』
( 女の目の前 はっきり見える
のっぺらぼー 顔の無い黒 笑ってる 黒 口がない 黒
地面は全てしゃれこうべ 足を噛まれる 脳が砕けて飛び散る )
『 赤坂に会わせてあげよう 』
( 目の前の黒が顔がないまま女に問いかける )
……頭おかしくなる…いい加減にしろ…
…何が、目的……本当に…
(赤仮に何かされてると思えば、一旦手を止め訳も分からない幻覚に問いかけ…慣れたのか、虚な目を見開ききっており)
…………返答によっては、本気で、やるから
......... [ にこっ ]
…… 同じ 所
( ゆっくり と…右手を、 何も持っていなかった...
手の中に 原型をとどめていない 人型の頭の ... 魂 )
『 連れて行ってあ げ る ♪ 』
[ 《理解不能》 ]
握り潰された脳 四散するもう何かもわからない魂
目のない 黒の貌に .... 赤い舌のように 垂れる血と 張り裂けた大きなおくち
『 お なじ と こ ろ へ 』
……………偽物でも、本物でも…怒らせた…
…だから、やる、本気で、私様が…
(大きな口をどこからか取り出した高周波ブレードで一刀両断、さっきよりもやる気も生気も失った目をしながらも、敵が持っていた物を哀れむように見ていて)
…赤仮は、死んだの?
[ カタカタカタカタ ]
《 知らない 知らない しらない しらないしらない》
地面のしゃれこうべのおしゃべり
[ ケタケタケタケタ ]
『 内腐症 』
(両断された 黒の頭が )
…頭、おかしく…なってるか…
……………
(話しても、見ても、聞いても、何をしても、意味がないと判断したのか、黒の頭に水色の小刀を突き刺し…正直だるいのか、いい加減にして?と言い)
『 死んだ 』
( 女の後ろで 黒の声 )
『 魂は腐った 肉は滅んだ 』
『 まぁるでカタツムリの出来損ない 』
『 会ってあげる? 会ってあげる?
大っ嫌いとか気持ち悪いとか いくらでも言ってあげる? 』
[ きゃははははは ]
『 もしかして ... 行かせて欲しかったり?
お な じ と こ 』
……君…いや、君達に聞きたいけど…
…友達を、そんな簡単に滅ぼせるんだ?…へぇ…そっか…
(武器構えるのやめては此方もニヤリ笑い)
…じゃあ、君の彼氏もできるの?自分の手で、滅ぼせるんだ?そりゃあ凄い、狂人だね?クレイジーだね?相思相愛なのに、彼の命、終わらせられるの?
(仮面を仕舞い…三日月のように、目と口を歪め)
『 にに っ きゃははは ... 』
[ ぱんぱん ]
「 だっと、うぇい… 便利ねぇ?この… 『ボヘミアン・ラプソディー』」
( 欠伸をしながら、隣を通り過ぎる… やたらと大きい袋を引きずる黒
手を叩けば、異形黒の数が倍に増え… )
「 …… 今は忙しいから、さっさと目覚めていると良いのですわ 」
「 …ヴェン,ムル,リーク… ごめんあそばせ 」
……はぁぁ、後で覚えとけよ邪神…正々堂々戦えとは言わないけど…
(本体黒の元に大きな紫色のビルを落としつつ、向かってくる異形黒にはそのまま眉間黒白二丁拳銃で撃ち抜き)
……さっさと帰るんだったら帰れ、疲れた…
「 あらあら、まだまだ疲れて貰いますのだけれど?」
( ひょいっとビルを避けると… )
『 Another 』
( 歪みを発生させ、その中へと飛び込んだ … )
『 ぎゃっ 』『 ぐふ 』『 あ''、』
あっさりと死に至る異形たち…
「 …… ##,###,####!」【 メテオラッシュ 】
(置き土産と言わんばかりに、黒は空へと滅びを呼ぶ… 赤黒く光る
星の群れ、地球との衝突など無縁な筈のそれが、纏めて女の元へ… )
「 ……赤坂さんは日頃の恨み含めて… ですわね 」
( 黒が去る、 歪みは跡形もなく… )
…はぁ、私様にそんな単調な攻撃当たると思う?
とりあえず…今回は私様の負けだ…今度は必ず討ち滅ぼす…逃がさない…
(星の群れを目の前にしても慌てずに、白い十字架背負っては正座して祈り始め…辺りに鈴の音鳴り響きメテオを空へと反射し…流石に疲れたのかぽりぽり頭掻いていて)
……ま、いっか…
・・・・ ザレ城 正面入り口 ・・・・
[ ~☆~☆~☆~☆ ]「 ..... 」
( 目ぇ回して扉にもたれ掛かっている… 大きな袋の下敷きになって、
更に身動きを取れない状況になっているのは… 黒くて小さい奴 )
「 ....... おぇっ 」
(…そんな倒れている黒の目の前の土が盛り上がり…)
…大丈夫か?黒の旧神…立てるか?一応問おう…
……しっかり、取れたのか?…問うまでもなかったか…
(ゆっくり立ち上がり軽々と袋持ち上げながら、念の為手を差し伸べては小さく笑み浮かべ)
( 重しが無くなってやっと動き出す、下から現れたのはやはり黒…
…まだ目が回るのかくらくらとした動き )
「 あ ァ ....わぁ わたくしをォォ ....誰だと思っていますの…
ナイ=ア、ザレッドの所有の… 旧神ですのよぉぉ... 」
( 若干思考力の方も低下している様だ、伸ばされた手を取り
そのままもたれ掛かっては威厳も何もない態度 )
(袋を片手で持ちながら、支えとばかりに伝え操り動きを支えて)
…うむ、そうだったな……歩け…なさそうだな…
ゆっくり、気をつけたまえよ?
(ペース合わせながら歩き、体調崩していないか一応問いかけ)
「 ……ふっ… 目が回るだけですわ、家主様の心配には
及びませんわよ…?それよりもわたくしの妹たち、ですわ 」
( 足取り覚束ないものの 頭の方は深呼吸ではっきりとなり
今日も今日とていい土の香り漂う家主を見上げて )
「 あ ザレッドは?」
………あぁ、そうだったな…一応、部下達が頑張って病気の進行を遅らせてくれている…とはいえ、頼めるか?リンゴを…
(少し弱い笑み浮かべながら、思い出しつつ親指立てて)
…あぁ、彼は…寝ているようだ…とても疲労していた
「 …… 林檎… というか、どれか分からないから…[ ごそごそ ]
じゃーん、みんな持ってきてしまいましたの 」
( …ヤケクソ極まる量と種類、それが袋の中にみっちり )
「 ……丁度いいですわ… 彼と一緒に… うぅん… 」
……助かる、では、後は我等に任せて…眠っているといい…
(少々孤島の人物が可哀想と思うも、受け取ればザレッドの部屋向かわせ)
…彼の私室だ、分かるよな?
「 So good luck.... 皆さん、優秀ですものね… 」
( 伸びをすると、慣れた道を歩いて行き )
・・・・ザレッドの自室・・・・
[ ガチャ ]「 ……… 」
( 敢えて静かに、出来るだけ無音に… ちょっと暗い部屋の中に入る
なんども自室の様に出入りしていて、部屋の内容… ベッドの位置まで知ってる )
「 ……ふぁぁ 」
…くかぁ…くぅ…すぴぃ…
(ベッドにうつ伏せなって疲労からか布団被らずに寝ており、少し身体や顔には多少の傷付いているのが分かり)
「 ……… 」
( 寝ていること、それだけが重要なのでそれを確認して…
服を全て脱がすと 自分の舌をぺろり、と… )
《 治療中 》
「 ....ん…[ ぎゅくっ ]」
( 唾を飲み込む… 目の前には傷が癒え 服も着せ直された彼の姿
体に悪いから、と仰向けにして 自分が隣に滑り込んでから 掛け布団を被せて… )
[ ぎゅー ]
…おつかれ、ザレッド
( 首辺りに腕を回して〔自分の小ささで難儀した〕、ぎゅうっと
身を寄せる… 耳元で、そっと労いを囁くと 頬に唇を近付けて )
………………ん………あれ………?
…俺…傷…つーか…こんなお行儀よく…あ……
(すっかり二度目の日も暮れて長い時間寝ており、パチっと目が覚めれば傷一つない体に布団被り寝ていたことを不思議に思うも……
…となりで寝ている人物見ては察して笑み浮かべ)
……ありがと、ナイア…
(小さく耳元で囁き更に首元に……そっと口付けして)
「おおっ おい!落ち着けって!安静にしとけっつーに言われたろっ!?」
「 ……私めは使用人私めは使用人私めは使用人私めは使用人 」
( 医務室近く、大廊下… 掃除用具を持つ白黒を引き止めるは
サラシを巻き直して元気そうな月夜の両腕、それは一進一退 )
「 だめだぁっ!こいつ折れねぇっ... 誰か!何とかしてくれぇっ 」
「 業務は掃除料理修復頼みごと警備強化雑用全般 」
(……そんな白黒と月夜を、薄灰色の何かが纏い)
…二人ともだ…大馬鹿め…ドクターストップ…もう暫くは安静にしていろ…?怒っていないからいいものの…すぐ戻らないと…
(指鳴らした途端…そのまま二人を医務室へ逆戻りしようと下に見覚えのある土の波が二人を転ばし連れて行き)
……やれやれだなぁ…全く…
「 おわぁっ 」「 …… 」
( やっっはりまだ、回復出来ていない2人は大した抵抗なく… )
「 わたたた また また本体、暴れてますー か?」
( 忙しなく下手な手伝いを続けている白黒のそっくりの…
ギクシャクした、義体はまた焦げたおかゆを手に走ってきた )
…うん、暴れてる…というか君達も休んでていいんだよ?…この城に元々住んでいる者達に任せなさい…
(焦げたおかゆ受け取りながら転びそうなのもあり少し不安そうに見ていて……実際、今ほとんどの家事などは疲れて休んでいる手腕以外がやっており…)
…あぁ、それとニャルちゃんは…少しお仕置きだからな?
(運んでいる波の方チラリと見ながらさらっと告げて)
「 ……Yes ウィート キャント 」
( 少し正気を取り戻した向こうから か細く返事が戻って )
・・・・ 食堂 ・・・・
『 損傷率76%オーバー… くー…なんでコンバイラ居るのさ… 』
…やっぱり大変だねぇ…
…ほら、できたけどこれでいいのかい?
(食堂担当・味覚の魔物…もといヴェルメリオ、手伝いながら冷蔵庫の氷補給しており、料理に少しの酒加えつつ)
『 ありがと、氷鬼... いやしかしさぁー ほんとビックリだよ!
やさしーこのハデスちゃんがいっちょ、ダウンした面々の為に
【 ツリーオブライフ 】の苗木を取りに行ったってのに... まさかのバイド船団!』
( 出された食事、栄養ガッツリのそれをやけ食いしながら
愚痴気味でヴェルに武勇伝の様に言い散らかすハデス )
『 そりゃあ私ですし?フラガラッハ砲身やゲインズ3機程度なんのその!
....けぇどゲインズIIIにタブロック増援?無理です無理!速攻で苗木回収で
戻って来ましたけどご覧の有様ですよっ』
…ん、そーですか…んぐ…ごくっ…ぷっはぁぁっ…うんうん、もっと話して?
(武勇伝はいい酒の肴になると思ったのか一瓶軽く飲み干し、料理皿に移し渡しながら隣座り頷きながら聞き)
…へぇぇ、そりゃすごいねぇ、おつかれー…
ん…ちなみに…そとのけはいはそれ?
『 ッッぶづっ!? 』
( 慌てて料理を吐き出し、それを気にすることもできずにレーダー… )
『 ... 違う、バイド係数0.... けぇどだ!
現在マスターは黒ちゃんとウフフな途中!盗さ...
2人の安眠のためにも休んでられるかぁっ!』
[ ギゴガゴゴ ]
『 吹っ飛ばしてやる! 』
( 戦闘機形態へと変形、超速で窓から上空へと… )
…げんきだねぇ、くひひ…ごきゅ…ごきゅ…けふぅぅっ…
(当然いる訳もなく見間違いであるのだが、両者気付いておらずなんやかんやで二本目突入)
…あれ?ていうかなんかふじゅんなこといってたような…
・・・ザレッドの自室・・・
「 ………前から思うけど、キミってなんで
そんなに体温高いのさ?わたしが冷たいだけ?」
( 眠る場所をザレッドの隣から、ザレッドの上に寝転がる
スタイルに変更した黒、言いながらも その暖かさを堪能しているらしく )
…知るかよそんなの…あれじゃね?体内でも小さな手が暖めてるんじゃない?
(自分も少し眠気覚ますように本読みながら適当に…
…にしては結構怖い事答えており、窓の外に何か感じれば…大きな手で窓塞ぎ)
「 ふーーん… 血が暑いのかと思ったけど 」
( ザレッドの本をトントン叩きつつ、[ そそそ ]、と
脇の方へ移動すれば、傷の有無を確認して )
「 …あらやだ、ストーカーでも居たのかしら?」
[ カチャ ]「 …?」
( 机の下辺りで、超微小な異音を聞きつけて ベッドを降りて下を覗き込む )
んなわけあるか…血が沸騰って…柱の男かっての…
(ボソッと呟きながらも苦笑浮かべていて、物音聞こえれば呆れた顔しており)
…はぁぁ、またいやがんのか…
[ シュッ ]「 わッッぷ!?」
( 覗き込んだ、黒の顔に向けて下の何かが… 霧状の何かを吹き付け
それを大きく吸い込んだ黒は素っ頓狂な声をあげながらすっ転んで… )
「 うぇれ へ… く …… ーー ー…… 」
( …寝た。見れば 酒を飲んだ様に顔が赤い )
…はぁぁ、めんどくさいんだから…全く…
(ナイア受け止めベッド寝かせながら、下にいる何かに向かって手を伸ばし…いつの間にか手は触手のようになっていて)
( さして抵抗なく触手は机の下のものを引きずり出す、それは )
[ パシャ ] ( 監視カメラ )
( 酒で満たされた噴霧器も付いて居た )
…………(無言で監視カメラ壊し…変な機械も喜ぶであろう鬼の部屋に手浮かせ運ばせ…犯人特定できたので少々呆れ怒った顔しており)
……あんの機械がよぉ…
「 …………… 」
( 眠れない )
「 ……ルージュさん… 私めは、いつ…働ける様になるのですか?」
…そうだなぁ、最低でも3日後だな、君は…あぁ、ホテプはもう数時間したら大丈夫だろう、私の診断に間違いはない…
(パラパラ何か服の雑誌見ながら冷淡に告げ)
「 ………ふ… 」
( 「そうですか」との言葉も無しに、口から流れたのはため息のみ
働く事責務を果たす事、それらを行えない自分自身への呆れの様にも感じられ )
「 …… 」
( 今の環境に白黒は、紛れもなく「変わった」という印象を抱いている)
………本当に不思議な縁だな、今思うと…自分達と君達は最初敵だった筈なのに…
…あの子が、接してくれたからか…ふふっ…
(手腕の彼を思い浮かべながら小さく微笑み…懐かしいように感じていて)
……あ、所で罰の件だが…
「 …罰則…
( それすらも、本来白黒には無かったもの。自身を縛るべきものを
白黒は得られたことが少ない 森の生活ですらも、白黒は最大にして
唯一の支配者となってから久しい )
… はい、あの時の様な覚悟は出来ております 」
( 俯きながらも白黒は改めて思う
少なくとも 私自身を好ましく変えることができた と )
…言っておくが君が思っているより自分激しい罰とか与えないからな?……んーーー……そうだなぁ…まぁ、少し置いておこう、この罰は…
(意地悪に何処かの誰かに似た笑み浮かべながら人差し指立てていて、念の為点滴注入しながら子供扱いするように浮きながら頭撫で)
「 …… 承りました、ルージュさん 」
( 静かに撫でる手を払い除ければ、側にあった本を手に取り
迷い無くしおりを挟んであったページを開いて その文字を目にする
それだけに没頭するために )
……
(続く無言の時間、ただ黙々と両者とも自分のしたい事をしていて)
「 くふぁぁ ... ぅー 」
( 再びザレッドの部屋、唸る様に寝込んでいた黒は
いつしか気持ち良さげにぐっすりと眠り込んでいて… そもそも
眠りの原因と悪夢要因が酒だった、それが切れれば あとは天然の
夢と眠りに浸れるというものなのだ )
「……ひゃ うぇっど… 」
……………何、どうしたー?
(なぜかルービックキューブと格闘していて机の上には揃えられたのが数個あり…手のリハビリ運動中)
……また夢魘されてる?
[ ポスッ ]「 あいてっ 」
( 寝返り数回の末、ベッドから地面へ転がり落ちた。 )
「 ……いったぁ… もー いい夢見てたのにさぁ 」
……そーなの…?…で、何かあったの?
(頭撫でながら首傾げつつ聞いてみて)
…俺は…ん、やっと完成
「 あら…?それが、噂に聞く… …うーんと
はずるきゅーぶ?って奴かしら?」
( 軽く伸びをして、傾いた目の前の人の顔をを持って )
「 わたし?…こんなの 」
( ぴょんっとザレッドの近くに寄ると、ザレッドの体に
思いっきり抱きついて… )
「 分かった?」
…惜しい、ルービックキューブな…
(無抵抗のまま抱きつかれても平然としていて)
…いつもと変わらないってのが分かった…
「 どっちだっても一緒じゃないかしら?ま 気分は良いけど 」
( ぽきぽきと全身を伸ばし、最後に深呼吸して )
「 んーーっ!… 異常甲殻類でも見に行こうかしらん 」
…何、モンスターでハンターでもすんの?
(異常甲殻類と聞いて思い浮かんだのはあるモンスターで)
……まぁ、いってら
「 大間違い、というかウォッチングですのよ?
まぁ、行ってきますわねー … 」
( 衣を纏い、心底楽しそうな気分を更に行く場所を想像して増やせば
これまた楽しげに扉に手を掛け )
「 …… ザレッドの、血… 良い味でしたわよ?」う
……わお、カニバリズム…
…(少しぺろりと此方も舌舐めずり)
…ナイアの血も、美味しかったよ?(手が注射器のような針になっていて)
「 っふくくっ!… 近い内、本当にする事になりそうですわぁ〜…」
( するり、と下腹部を抑えた後 ちょっと笑みに満ちてる口を抑えて
扉を閉めた )
「………ほんっとに…」
………しかし、本当になんだろうな…血吸い取ってみたけど…なるほど…?
(空の試験管にさっき吸い取った血を入れながらそれを自分の血と混ぜていて)
……俺もおかしくなってんなぁ
[ 反応 ]
( 旧神側の妙に深い色の血が、別の血へ反応して自ら動く様に同化を始めた )
( 同化された側の血 つまりザレッドの血に色の変化は見られない…が
拒絶を起こすこともなく、同化されてから時間が経つにつれて
血 単体から 異界的魔力物質と 生命力が生成される様になった… )
……ふんふんふふ〜ん…
(そんな事は知らず当の本人は呑気に寝転び並べられた漫画読んでいて、しかし鍛錬的な物怠る事は無くあちこちで知恵の輪を弄っていて)
[ 変異 ]
( 血自体が増える生命力、そして形を変化させる魔力により
変異したザレッドの血(以後変異血液と呼称)は、統制する意識が
無い為、血には宿らないもの… 意識というものを持ち始めた )
( 変異血液は意識する、己の繁栄と増殖こそ生命体としての義務である
その為にはもっと強い体を 広い場所を増殖の場を… 手始めとして、新しく
作り出すための体に必要な様々な物質吸収の第一歩 )
( ガラスを溶かして吸収し始めた )
……ん?……え、何、スライム?………ほれ
(ガラス溶けているのでようやく気付くも変な存在に変わりはないので戸惑っており、なんとなくチョコ目の前に差し出してみて)
……いや、でもこれ俺の血?…え、そういう能力無いぞ?
[ 成長 ]
( ガラスを吸収し終えその情報で硬い体を作る最中
血は目の前にある食物と思わしき物に反応出来た、今は
成長途上、摂取しない手はない そして… )
( 高いエネルギー、未だ体である流動体を動かし食物を摂取する事に
成功した変異血液は 代価としてこの食物の高いエネルギーを得た
これだけあるのなら… そう判断する変異血液、その体を少し膨張させる )
……おー…なんか可愛いな、こういう育成ゲームって面白いしな…
(今度は何処からかさっきよりも多い健康的なお菓子を取り出して目の前で猫と遊ぶように横に振っていて)
…んーーー……しかしどういう感じなのかな
[ 感覚 ]
( 摂取 摂取 摂取、変異血液は体の形成のために必要な大量のエネルギーを
急速に蓄える事に成功していた、今現在における必要最低限は上回る、
そう判断した変異血液は新しい体の構築、そして元となる姿を調べる… )
( 突如として変異血液の意識内には大量の存在の情報が流れ込んで来た
それらは約数京にも及ぶ生物やそれに近い存在の詳しい情報、変異血液が
何よりも必要としていた物を、旧神側の血が提供していた )
( まず 周囲を確認する為に変異血液は必要な『感覚』を次々と
生み出して行った… 中型犬ほどまで膨張した流動体に 目が出来た
更に外から見えない内なる体に 必要な全ての感覚が完成した。
__ 次の段階へ )
………でっかいな…思ってるより…柔らかいんだろうか…
(急激に成長したのに多少引くも、好奇心には勝てないのか手を近づけて撫でようとしており)
…あー、こういう時ナイアとかいたらよかったのに…ざーんねん…
[ 覚醒 ]
( 覆っていた膜を破り目の前の手首を千切り捕食する
これより第2形態『 ラヴェジャー 』としての姿を得た変異血液
(以後変異体と呼称)は俊足の体、残る流動体の性質を生かし
排気口に突っ込んで近くに居た生命体から姿をくらました )
第2生命体 ラヴェジャー
ネコ科スピード系生物と爬虫類系パワー生物の特徴が混ざり合わさった見た目を持つ
変異血液の次なる段階に位置する「生物」、骨が無くまだ体が殆ど流動体の
ままであるが、旧神側の血が提供する強大な魔法力と生命力が不定形ながらも
古代爬虫類の殺傷力、パワー・ネコ科スピード系生物の長所を生み出し
捕食に申し分ない体を作り上げた、サイズは小型犬程度
……………………ふーーーーーーーん………??なるほど……あんの血液スライム…ただじゃおかねぇからなぁぁッ!!
(手首簡単に生やして指鳴らし浮いた手で先程の変異体を探し始めて、本人結構キレたのか手擦り火花発生させていて)
[ 捕食 ]
( 排気口に生息するネズミなどの小動物、中には蛇などの捕食者も混じるが
変異体はこれらを苦もなく捕食し、順調にエネルギーを摂取しつつ次なる
能力を覚醒させ、更に捕食効率を上げている… 次の捕食シーンでは )
[ 透明な何かに吊り下げられ、ネズミが必死でもがいている ]
( 咥えたネズミを丸呑みに、そしてそのまま排気口を進む変異体が得たのは
カメレオン、グラスフロッグのほか多数の生物を掛け合わせて生み出した
『完全なステルス』、体温や匂い、霧を発生させての透明化はエネルギー摂取
に加えて安全性に大幅な貢献を果たす )
( 最初の地点より遥か離れた変異体、かなりのエネルギーを蓄えた
現在の段階で、次の形態への構想を練り始めた、その間に捕食を続ける )
…あー、あーあー…城内にいるものに告ぐ…変な赤い血のスライム?もどきが城内徘徊中…見かけ次第捕獲か…処理しろ、以上、因みに結果獰猛だから、気をつけて…
(放送しつつも大量に小動物捕食されてしまったのが廊下見れば分かり、簡易的に告げた後急いで走り探して)
[ 成長 ]
( 十分なエネルギー、しかし 次の段階に移行するには不十分
理解を重ねた上で変異体はそう判断し身を悶えるように唸り始めた
全ては生物の決まりの為… )
( 廊下、広い廊下 その中心、目立つ場所に
赤い奇妙な物体が一つあった )
(……そんな赤い奇妙な物体を土の檻が閉じ込めてしまい)
……さて、そこで止まってもらおうか?…といっても拒否権など無いのだがな…えぇ?…生命体よ、こんな小さな騒動起こして…面倒だ…
(目の前に現れ鬱陶しそうに答えながら、そのままどんどんきつくしていき)
[ 脱皮 ]
( 廊下に落ちていた物体、不自然なまでに動かない物体が、
捕食形態の形が意味するもの… それは、皮。背部が張り裂け
中から何か巨大な物が滑り出したかに見える… ただの ぬけがら )
------- ザレ城北部 大型生物飼育エリア -------
( 今、1匹のイリエワニが断末魔を上げ物言わぬ死体となった
その腹を裂き、中身を貪るイリエワニ以上の巨体を持つ爬虫類系生物…
大型恐竜程まで巨大化した変異体は、多くのエネルギーを求めて
白黒が管理していた大型生物を飼育しているこのエリアに息づく
生物の殆どを皆殺しに、そのエネルギーを得ていた )
( ふと 変異体の発達した聴覚が、流れるある音を捉えた
それは水系生物プラント、シロナガスクジラまでをも生育可能な
白黒の力作。既に 両膝を水に浸からせていた変異体は、水の中を泳ぐ
イルカの群れを目に収め、舌と涎を ダラリと垂らした )
(そんな事は気付いておらず、城の中ではもう帝王が仕留めたと思われていて安心状態、それがぬけがらなんて事には違和感覚えるも気付いておらず、皆再び日常に戻ろうとしており)
(……そんな中、ある獣人は獣の声と…血の匂いで、大型生物飼育エリアにゆっくりと入って来た…実はこの中には面白い楽しい友人もいるため不安だったのだが…その不安は的中、目の前で起こっている惨劇に…気がついたら炎が、赤い異生物に向かって発射されていて)
[ 水蝕 ]
( 熱、危険 それを理解していた変異体は一足先に水棲プラントへと飛び込んだ
…尻尾と足、それどころか 全ての部位にエラやヒレなどの部位が生え揃う。
水への参戦用意を整えた変異体は逃げ惑うイルカに目を向けるが… 向かい側から
変異体へと戦いを挑むものが居た )
( ホオジロザメ、現代の海に生きる猛者… 強者であるが故に
鮫も シャチもクジラもダイオウイカも…あらゆる海の強者は生態系の
危険を感じ取っていた そして乱すものの強大さをも… )
( しかし滅ばせはしない、だからこそ挑もう 自然の神秘は暗黙のまま
先陣を切ってホオジロザメに続くクジラにシャチ達に固く共通の決意を結ぶ
速度を上げ 大口を開く先陣、守る為に挑む勇者の矢 )
( それらを前に 同じく、ただ生きる為に食らう変異体も…
ただ 生きる為に… ホオジロザメ達へ向けて 海の中響く咆哮を放った )
___ 第3形態
(そんな中息も絶え絶えでこの変異体が何をしようとするのか分かれば…)
……全員っ!!全匹っ!!今すぐ逃げるんだぞっ!!!
(大声で魚達に命令、何処からか取り出した鉄爪装備しながら、変異体に向かって攻撃続けていて)
[ 海戦 ]
( 声は虚しく 勇者達の無謀な戦いは始まってしまった
急所、鼻先を殴られ 大きく後退したホオジロザメ、しかし怯むことはなく
変異体の腕に渾身の噛み付きを決めた、骨も皮もある為痛みにもがく変異体 )
( 離さないホオジロザメ、動きを制限された変異体は突撃する巨体
シロナガスクジラによって2匹まとめて深海へ向けて体当たり、そのまま
深海へと沈んで行く… 血を吐く変異体、後を死に物狂いで追う勇者達 )
( 水圧で滅びようとも、守らなければならない … 覚悟を決めていた
彼らは 迷う事なく海底へと沈んで行った )
( 変異体が 咆哮する )
(城内…いや、外にも響く咆哮に魔物や城内の者全ては気づき危険生命体の存在はどうにかしないといけないと分かり、とても皆警戒しており)
(そして向かい合う獣人は、その異生物に向かい炎を吐き出し…同族がやられたのに、罪悪感感じながらも少し顔苦しそうにしていて)
[ 騙異 ]
( 海底、勇者達が亡骸の跡… 油を漏らす頭を食い千切られたシロナガスクジラ
胴体を豪快に食い破られたダイオウイカ 最早動けないシャチの群れ、水を救う
べくして挑んだが、何も出来ずにエネルギーを提供したに終わる深海生物達… )
( 最後の1匹 白い腹を引き裂いたホオジロザメを放り捨てた
今までよりも遥かに巨大な深い赤のバケモノ、特級変異体は咆哮する )
( 今まで得たエネルギーの爆発的解放、水による自重緩和による巨大化
捕食効率強化のためのタコを基とした大量の強靭な触手、そして生きる為の
怒りに 自らの存在に対する不快感と拒絶に怒り狂った眼のない巨大な口を持つ
最大最悪の姿。旧神と見まごうようなバケモノが 海の底に有った )
(その巨大な口の中に、弾丸がぶち込まれた)
……やぁっと見つけた…えぇ、おい…?
…おい俺の血使ったスライム…覚悟できてんだろうなぁ?
(戦闘準備しながら小さく冷酷に告げ)
[ 戦闘 ]
( 破壊と、再生 口の中で一連が行われた変異体は
目の前に現れた『敵』を認識する、それが相なれぬものだとも )
( 透明化した触手 していない触手、それらを交互に使い分けて
敵を捕らえに移動する、本体は大きく水を吸い込み始めた… 吸収
しているのはプランクトン、遂にそれを喰らってでもエネルギーは
大きく補充され始めていた… )
(無言の集中、気配だけで察知し四方八方から来る触手を避けて…撃ち抜き…それの繰り返し)
…おら、どうした俺の分身さん?…本体はまだまだ元気だぞ…
(言葉通じると思えないが手招きして煽っており、背後には巨大な拳が浮かび…)
[ 吐熱 ]
( 予兆も何も無い、触手を再生しつつ敵を追い続けていた
変異体はおもむろに敵へ口を向けると一切の躊躇なく熱の塊を
体の中で高密度化して形成すると即座に発射した )
( 発射した熱のの影響、それは変異体に少なく無い影響があった
口は溶け、歯は残らず消え失せ、触手の再生が遅れ… プランクトンを
吸収する余裕すらも無くなってしまっていた )
……っ…!!!
(多少苦しみ歯を食い縛り…目の前の熱の塊を構えていた拳で防御、当然火傷程度では済まず手はドロドロに溶けて中の白とピンクの中身が見えており…餌になると判断したのか、熱を消してから巨大拳を消して……)
……いい加減捕まれよこいつ…!
(口数少ない、久しぶりの本気の命がけの戦闘、触手は再生しても泥仕合にしてでも処理するという意思が見えるようにすぐに撃ち落としていて…肉は相手の好物になるので、違う倒し方を考えていて)
[ 騙体 ]
( 吸収が使えず、追いつかない触手の再生… 敵に痛撃を与えたが
それ以上に変異体は消耗を身に課してしまっており、現段階において
ジリ貧という最悪の状況に追い込まれていた、戦況は実は逆だった )
( 溶けた口の再生を諦め、変異体は判断を深めてゆく…
デカイだけでは、大きい体と多いエネルギーだけではー。
凝縮、効率化が必要だった、幸い その為のエネルギーは
未だ内に大量に秘めている 血の力で生み出される分も豊富 )
( 変異体の体が裏返る様に、触手までをも用いてその巨体を
大きく ただグロく、面妖な『繭』へと包んで行く… 10秒以内に
その変化は終わり 動きの無いその物体は水の浮力に攫われ
水面へと姿を現わす… )
( 水面にて 浮くままその奇怪な全貌を地上へ表した変異体…
その姿は 憎々しく蠢く繭、あるいは生まれかけの卵の様にも見えた
……何が生まれるかなど 想像したくも無いほどに…
それは邪悪の奥底の腐臭を撒き散らしていた
__ 第2形態。)
__第3形態へ
……おいおい、まじかっ、それはまずいんじゃないのかっ…!?
(繭状の形になっているのが気づけば流石に焦りだが、寧ろチャンスとも捉えて一気に攻撃何発も送り込み、叩き込み…しかし、傷つく気配もなし)
[ 生誕 ]
( 今、変異体の中で一つの今までよりずっと小さな
それでいて最も優れた物が形作られつつあった、それははっきりと
外界への脅威として伝わり、それに気付く変異体は完成を急ぐ )
( 旧神の血が教えてくれた … ある、一つの生命体の体の作り
今の自分の全エネルギーを凝縮する事で全てを解決できる
自分という生物の最終近くの段階… )
( 攻撃に耐えられる殻も実はもう限界が近い、ほぼ完成した
その『人型』に 変異体は自らの意識 能力全てを注ぎ込んだ… )
殻が 割れる
……っ!!これがこいつのチャンスっ!!逃せば長くは来ないっ…!!!そこだぁっ!!
(割れた殻にいち早く反応し…そこに向かって指を鋭利にし突き刺し、そして諸刃の剣とばかりに鋭利指から毒酸が出てきて…それが、おそらく第二形態に向かっては最後の攻撃)
[ パシッ ]
( 突き刺さる筈であったザレッドの鋭い指、それは手首を…
見覚えのある腕に掴まれ、寸前で止められていた 毒の酸が
虚しく下へと滴り落ちる )
『 ……… 』
( その指の先に居た存在… 殻だったものの血や欠片が舞い散る中で
凛としてそこにある美しく、無機質でさえあるその姿は はまさしく…
『ニャルラトホテプ』の物だった )
第3形態[到達点]アロガント-フェイク
白黒の服、白黒そのままの容姿でこそあるものの
ヘッドドレスが無く、仕込み武器が無く…何より
爪や髪の色、真紅の瞳の色など全体的な色が深い赤で構成されている
肌の色はオリジナルと同じ
……おいおいおい…ニャルちゃんの姿に化けんのは無しじゃねぇか…?…もっとも、別に情は湧かないけど…
……さて、どうすっかな…おそらく身体能力は彼方の方が上…おまけに厄介な能力…あの感じだったら氷や炎も効くか怪しいしな…
(指は必要な犠牲、掴ませたまま新たに生やす事でそれは用済み、必死に脳内考え込みながら目の前の相手から目線はずさず…この状況長くは持たないと理解していて)
[ ブゥンッ ]
( さして興味もなく、腕を何処かに放り投げた…目の前の
敵にまるで警戒を見せず、今までとは一線を画す今現在の体、
捕食の必要性がまるで存在しない体、顔を傾け、自らの両腕を見ていた )
あらゆるパワーに 満ち溢れている
………あーー、なるほど、そっか、所謂完全体か……そりゃそうだよな、捕食する必要もねぇよなぁ…なるほど…
(腕組みながら何かブツブツ話しており目の前の敵から此方も威圧感下げて頷きながら…飛ばされた腕が震えていて)
『 …〒=♪\○♪=☆\〒 』
( 口を開く 意図の読めないぎこちない声が死屍累々の
フロアに虚しく響く… その言葉を何度か続けた後、その眼を
目の前の敵へ向けた そして… )
『 YoU hAVe BeEn … 』
『 KILL....YOU 』
( 片手を軽く上へ )
……………ほんとに、似てんなぁ………全く…めんどくせぇなぁ!?今日は俺達が力を発揮できる日じゃねぇってのによぉ!!
(何故か飛ばされた手が…戻ってこようと死角からフェイクに向かって喉辺りに飛んできていて…その手の持ち主はバックステップ距離を取り……何か彼も姿が少々変わり始めていて)
[ ベチッ ] [ ドゴッ ]
『 ? 』
( 避けずに命中、体制崩して前のめりに倒れこんだ )
『 ? 』
( 起き上がろうと… 竜の時の要領が上手くいかず、また転けた )
……ちっと制御うまくいかないかもしんないけど…やってやるよ…!
(そうして彼は魔物…?
前のような百足姿…?
…ではなかった、全身が赤い装束で包まれ目元も隠し謎の帽子を被り…右手は大きな、それも鋭利な、まるで剣のような爪三本
左手は…棍棒状の手で太く大きくなっており、骨も所々から露出してるのが垣間見える
…更に頭から…曲がりに曲がった手、少し尖った手が生えていて…見た目はかなり、怪物に近づいていた)
…こんくらいしないとできなさそうだし…やってやるよ…
【 閻羅 白夜行 】
( 仕方なく倒れたままの赤者が片手を上げる
海に陸に散乱した死骸たちは死して尚束縛を受け
異形の怪物へと変化して… 城へと向かって疾走する )
【 アースクーラー 】
( 最早意味を成さないプラントは更に氷河期の様な氷の世界へと包まれる )
『 ……… 』
( 自らの力に驚く前に、この体の扱い方を… )
……あー…くっそ、かったりぃ…
(急に屈み…狙いを定めて…謎の異形の怪物や、倒れている敵に向かい、掌から…刺を高速で射出し、さらにいつもの能力は扱えるのか迎え撃つように異形の反対側に無数の手が浮かび)
[ ごろんっ ]
( 攻撃を見付けた赤者は転がって避け、怪物たちは泣く様に
悲鳴を上げながら攻撃を受け、掌と交戦を行う )
【 ソーサリー ショック 】
( 五つの属性が暴れ狂う様にプラントに発生する
しかしー… 向かって来た竜巻に赤者は跳ね飛ばされ
踊る炎の波に怪物たちの一部が呑まれ… 完全に制御出来ていない )
( 旧神の血が 何らかの情報を伝達する )
………ぁー…だりぃ……かったりぃぃ…!
……でも、この姿のほうが慣れてんだよな…ぁっ!!!
(棍棒構えて迫る攻撃には防御をして、頭から生えた手を伸ばしては転がっている赤者に向けて伸ばして…)
(…制御が効かないのか刺が途中までしか届かなかったりもしている)
『 学習完了 』
( 刹那、向かって来た腕の指3本が切り飛ばされた )
( 消えたと思われた赤者の声は上から聞こえる…其処には
足を第二形態のものへと変化させ、天井から釣り下がる…
まるで、かつてのニャルラトホテプと見まごうような )
『 …我が強さ、我が生命 我が体に流れるは旧き神と貴様の血… 』
( 口を開く、赤者のあらゆる部分は… まるで、先ほどの無邪気とは違う
釣り下がりながらも 威圧と攻防一体を成立させた体の使い方、纏う気配に
殺意は混じり、何よりその眼… 相手を見下し、それでも冷徹に敵を葬る
【 あの眼 】がそのまま 赤者の中にあった )
『 故に父様…貴方を超えさせて頂きます 』
…って…地味にいってぇんだけど…?
(ギランと目を尖り光らせ…
天井から釣り下がる懐かしい顔と雰囲気を捉えて
自分の頭から垂れる血をぺろり舐め取り)
……
(悠長に敵が喋っている間に…
決してその体から発される威圧と気配に油断はせず腕を再生し…新たに四本の腕を生やし…
いつの間にか肌色も黒に近い色になって…魔物状態に近くなっていた)
……来いよ、まだまだ生まれたての赤ん坊…
…てめぇは才能タイプ、努力がまだできてない…
…だから、俺には勝てない……
………これは必然だよ、残念ながらな?
『【 黒煙の弩 】』
( 顔をしかめる事もなく 天井の一部を変化させ
黒いバリスタへと変形させては単発の弾を何度も撃ち放つ!)
『 しかし知り尽くしてはいるのです… 今や私はオリジナルと遜色ないっ!』
( 地面に降り立つ、脚を元に戻して腕を第二形態へ変化させ
赤熱化させたそれを振るって紅い斬撃をザレッドへと飛ばせば
それに付随して生成されたバリスタが追撃を行う )
『 まずは父様、貴様を超え… 次は母様を超える 』
………『 ハンドガン・滅 』
(ボソッと小さく呟けば四本の腕がいつものように弾丸…
しかし、よく見ると弾丸の形状がスナイパーライフルのように鋭くなっておりバリスタの弾破壊しながら攻撃進め)
……残念、圧倒的に足りないものがあるんだなそれがっ!!
『烈怒・鎌空羅』
(棍棒状の腕を前に突き出し…
メキメキと音を立ててそれは、巨大な鎌と変形し…空間ごと、裂いて、赤い斬撃をバリスタと共に消し…きのせいか少し近づいており)
…じゃあ、さっさと越えてみろ…お前の言う母様は…数分で終わらせたぞ?
『 っ…!【 紫電-ライブ 】!』
( 岩塊から変形した戦闘機が旋回しながらザレッドへ機銃攻撃 )
『 【 チェリー ディ-ロス 】!』
( 紅い液体が宙に現れ それぞれが発光する球体となり
連続で突撃を仕掛けてくる、本体は更に衝撃波を放って )
( 怯む、敗北要因を作ってしまった事を悔やむ間を無くし
更に激しく攻撃を仕掛けてザレッドから距離を取り… )
『 赤ん坊にっ… 無茶を言うのですね…っ!』
……諦めろ、お前は既に負けてるんだよっ…!!
(技を使う必要もなし、
頭から再び生やした手が乱暴にぶん回り…機銃を弾き、4本のうちの一本がハンドガンで壊し)
…『カタパルト・ダーラ』
(紅い球体に対抗するように空間に拳が浮かび…
突撃を向かい撃ち、未だに大した傷は負っていない)
……距離を取ったなっ!!『苦労・茗倭人』っ!
(4本の腕の一本が…鋭くなりツボを指して…短時間のチャージ…そして…
前方に向かい爪構えたまま高速突進っ!止まる気配見せず何されても止まる気配無し!)
俺はスパルタでいくんだよっ!…お前は作る気も無かったからなぁっ!
『 っっ! 』
( 自己進化 自己再生 学習…確かに、そのスペックは眼を見張るものがある
しかし、それはオリジナルとは程遠いものだと… データ以外を見ていない
赤者には分らなかった、現に 今… )
『 げぐッ!? ぐ … う えぇ っ … っぅ…!』
( その速度に反応出来ず、爪は胴に突き刺さり そのまま壁へと突進され
壁と縫い付けられれば… 深々と刺さる爪が、容赦無く赤者の生命を奪う )
『 い たっ…い…? な な… わ た、し… がぁ 』
( 理解は、追い付いていなかった。あの眼は 困惑と痛みに鳴りを潜めて
ただの女の目と化し、纒われる気配に殺意は無かった )
( まるで… 弱かった )
『 ぁ… ぐっ! 【 ライフアップ 】!』
( 両手で深々と突き刺さる爪に、まるで敵わなくも引き抜こうとか弱い
抵抗を行い、魔力をどうにか体力へと変換、それでも拘束は解除できない )
……お前が言う母様なら、こんな状態でも…突進される前でも後でも…落ち着いて行動してた…そこだよ、お前が弱い所は…
(……少し彼女を真似ながら冷徹な、明らかなあの眼をしていて、鋭い爪は返もついており決して抜けない、本当に、殺意しか無かった)
……そう易々体力回復させるかよ……
……『ライフ・スティール』
(ある幽霊直伝の技、4本の腕がしっかりと四肢を掴み…残っている僅かな体力も吸収、無駄な足掻きはもうできない)
『 ぁ''っ… ? ぅ えっ あぐ おぁ''っ 』
( 傷口は開いたまま、血が流れる 次々と命が流れて行く
何も出来ず 必死で血の力を繋ぎ止めようと魔力を体力へと変換する )
『 そ な… ぅ わ …たし、 が… う''え''ぇっ 』
( 体の痛みが極を超える。ひどく血を吐き、なんの希望も
持たない ただ深いだけの目は 服が大きく破け、全身に力が入らず
腹と壁が縫い付けられ… そんな、自らの美しくも強くもない姿を映していた )
『 …… ぁ…… 』
( 血が、更に流れる… 最早何の力も残されてはいない
体を癒す魔力もとっくに残ってはいなかった 、元よりない望みは、絶たれた )
( それを 完全に理解してしまう )
( ただ、自らのズタボロと化した姿を見下ろしながら
避けることの出来ない絶望を前に 体が完全に死ぬ前の
儚みか、涙を流す位しか動きは無くなった 言葉すらも )
………終わったんだ、そのまま楽に逝け……
(最後の最後まで体力を搾り取ってから…爪を引き抜き、傷口に…小さな何かを握った手を入れて…
完全終了…表すように徐々に元の体に戻り)
…俺が悪いとはいえ自分の餓鬼…やんなきゃいけないとは、酷だな…全く……
(そのまま背を向けて歩き出し)
[ ペチッ ]
( 入れられた『何か』… 辛うじて、意識だけは残っていた
赤者は 最後の望みを掛け、それを体へと吸収する… 何かの衝動 )
( 吸収させられた何かを知り得ることもなく
赤者は衝動を具現化した 何らかの姿へ… …? )
『 おえっ おえぇ… っ!? 何を喰わせた!何だこの姿!貴様!』
( …旧神のとしてのすべての力、ザレッドの力を失い
今まで喰らった命をすべて吐き出しては、吐き出されたそれにより
陸と海、序でに白の生物たちが再生されていく中でも、赤者は
自ら喰らったものの検討も付いていない )
( 今の赤者、いや 大劣化人間体とも呼べるその姿は…
先ほどの姿の特徴をそのまま小さくしたような、黒より小さい
と言うか幼い人間状態、そして喰わされたのは『中和剤』)
『 うっぐ…!【 雷光 】…?【 メテオ 】!【 ナイツブレイカ 】! 』
( 何も出ない )
(…騒いでいるのを尻目に振り向きはせずゆっくり…)
……さて、お前には今三つの道がある……
…一つ、その姿のまま俺に襲い消滅するか…
…二つ、どこか静かな場所で静かに暮らすか…
……三つ、この城に住むか…選択肢としてはこの三つ…
…あぁ、勿論いつでも俺の命は狙って構わないが…勿論容赦なくその時は罰を与える…
…まぁ、父さん母さんと居たいなら3番をお勧めする…
(魔力入りの瓶を後ろに向かい投げて)
[ コンッ ]「 いてっ !?」
( 取り損ねて頭にぶつかる瓶、慌てて拾って飲むも… )
「 うぇぇっっ!?」
( 吐き出す… 不味いのも、ある… だが、何より 二つの血が失われ
魔力も進化能力も再生も何もかも失っているのだった、それを実感して
心の底から青ざめ、表情にも伺う事なくそれが出る… )
「 …っ!(1.死ぬ 2.遠からず死ぬ … 残るなら… )…ぅ 」
( 1と2… こんな姿では二つとも成功する事など 万に一つもありはしない
力も失われている… 屈辱的、辱め、しかし… )
「 ……ごめんなさい、城に…住まわせて下さい 」
( 丁寧に座り、土下座… 屈した、それだけだった )
[ ウ''ル''ル''ル''ル''・・・ ] 「 ひっっ!? 」
…ま、土下座はしなくてもいーんだけどよ…
……力も無いだろうから鍛えて貰えよ?…あ、俺はパス、だるいしめんどいし…
…さーて、どう説明すりゃいーのかな…っと…
(大きな手が小さくなり、姿も変わった者を包み込み…怯えている姿に笑いこみ上げるも耐えて…
そのままこちら引き寄せ…いつもの姿に戻りながらニヤリと笑み浮かべ)
…ようこそ、君も住人だっ…っと…へい、ステイステイ…
「 わっ わっ ? このっ! 子供扱… い される 、べき… か… 」
( 一瞬、抵抗しようと思って出来ない事に気付き、その上血縁に関して
言うのであれば、こういった扱いは当然なのだ… そう、理解を得つつも )
「 ……くぅ… 」
( 理解と、実はこの姿になってから込み上げてくる否定したい感情
そして、かつての姿を忘れかける中で微妙と恥ずかしさが表情に現れる
流石子供という事になって感情表情操作も出来てない )
……俺もお父さんって事になんのかぁ…感慨深いなぁ…やべぇこれ怒られそう…
……つーか、ナイアがこれ認めてくれるかだし…とりあえず部屋戻るか…お前の部屋はまた作ってもらうからな?
(つい癖で頭を優しく撫でながら抱き上げてそのまま私室に戻りつつ…彼方此方の修復を浮かせた手でやっていて)
…まぁまぁ、大きくなったらまた俺の命取りに来いよ…一から魔力も全部覚え直しだな?
(ガチャと扉開けながら私室入れば………見覚えのある、後ろ姿)
「 あら、ザレッドも丁度… 誰?」
「 なぁんだ?攫ってでも来たんか?ええ 」
( 芋の皮を2人で向いていた者、黒と 月夜 )
( ふざけた態度の月夜に反して、怪訝な表情の黒は言う )
「 … 父様、あっちは… 母さん、て事で良いの?」
( 撫でる手を微妙な表情で受けながら、空気を読まない発言が響く )
………………………………えーーーーと…………
(気まずい雰囲気、言い訳考えるも…でそうにない、現実は非情である…仕方ないので…)
……あのー、ナイアの血と、俺の血合体したら…デキちゃいました
(正直に伝えた)
( 数秒の間が空く )
[ パシッ ]
( 瞬時に子供が ザレッドの手から離れる…
黒の後ろ、怪我をした身でありながら目にも留まらぬ速度
そして子供を抱えてザレッドを睨み付けている、白黒 )
「 3回殺っときなさい 」
「 あいよ 」
( 黒の指示、それを受けるは月夜と言う名のサラシ巻き
ザレッドの胸ぐら掴むと、引き摺る様に扉の外へ… )[ ガチャッ ]
「 え え え え… え、 え? 」
( わけのわからない事態に、子はただまごつくだけだった )
うん、気持ちは分かる、分かるけど待ってください、本当に訳があるんです、色々、ちょっとあの、しっかり理由話させてくださいっ、お願いします、話せないと俺本当にだめ、あの世行きになっちゃつから、待って、ほんとお願い
(さっきまでとは全然違い冷や汗も流し完全に焦って早口で理由説明しながらも許される雰囲気じゃなく
「 ……男ならァ」
( 扉の外で 手を離されたザレッドに向かい、骨を鳴らす月夜は言う )
「 腹ァ括れってんだぁよォッ!!」
[ バキッ グキッ! ゴキャッ ボキィッ!ドガボコゴシャァッ ドパァンッ!]
「 ひぃっ!?」
「 ……で、そういった子みたいなのだけれど… ニャル?」
「 …っあ、はい …おめでとうございます… 」
( 呆れた様に外の音に耳を澄ませる黒、子供に見惚れて
一瞬混乱した白黒、ただただ怯える子… それに気付いてあやす白黒 )
「 …えっと、赤飯… 」「 …貴女まで馬鹿にならなくても良くってよ?」
……感慨深いな、自分の部下が子を作るというのは…
(にゅぷりという音と共に天井から顔を出して自然に雑談に参加)
…あぁ、その子の部屋だが…また作ろう、我に任せておけ………それと、あいつの言っている事にも一理はある…が、とりあえず、此処は我に預けさせてくれ…赤仮が罰を与えたいらしいのでな…
「 あら、家主… …… 」「 …… 」
「 よー 終わったぞ… ん?あんたかぃ?家主って 」
「 っっ …[ ぶくぶくぶく ]」
( 黒と白黒はやれやれといった顔になり、子は泡吹いてがっくり…
入って来た人物は月夜、それも臓物含めた返り血と… なんかボロ雑巾を引き摺って )
「 …あー、とにかく出来てしまった以上は子として認めますけれど…
専用のお部屋はまだ早くってよ?ザレッドと私の部屋に住まわせますわ 」
( 椅子に掛け、落ち着いた様子で応対を行う黒 )
「 ………… 」「 ん、コイツ入るの?ほれ 」
( 床に付いた血などを掃除する白黒、ボロ雑巾を掲げる月夜 )
……やるのはいいがその子供の前ではやるなよ、余りにもショックが大きい…そして了解した…
(ボロ雑巾受け取りながら戻る…前にもう一度顔を出して)
……あぁ、それと黒君、子育てできるのか?
(……人によっては失礼とも思いそうな発言だがそんな気は無く単純な質問で)
「 ……… 」「 ……… 」
( その言葉を聞いた、月夜と白黒の2名はほぼ同時にそっぽを向く )
「 …ふふん、安心して下さいまし?家主様
そこのバカと完璧主義を育てたの、わたくしですわ 」
「 … [カクカクカクカク ] 」
( 黒の腕に移っていた子は、まだ気を遠くしていた )
「 だから気にする必要ナシ!…けれど、人との関わりには手を借りますわよ?」
…ならよし、まぁ、我も部下の飼育にはとても時間がかかった事もあったからな、また手伝えるときにでも手伝わさせてもらう…ではっ…
(今度こそボロ雑巾引っ張りながら…潜り消えた)
( 一連の出来事の後、未だ気の遠い子を抱えて頭を撫でる黒… )
「 …さーて、わたくしは色々やる事があるけれど
貴女たちはどうなのかしら?」
「 私めは生物飼育プラントの管理を… 」「 ん、レギ猫に礼をしとかなくちゃな 」
( 各々、やる事を挙げては実行の為、部屋の戸を開いて出て行った
…部屋に残ったのは、親と子の2人… )
「 ……私と、ザレッドの ね… 」
( 確かに、どっちにも似ている子の頬を撫で… )
「 …段階、飛び越えちゃってるじゃない 」
……しかし、色々と驚くものがあるな…
………………子供か…………ふむ…………
………どうにも、退屈はしないようだな…
(ザレッドを赤仮の私室に落としながらボソッと呟き……地中で大きな溜め息を吐き)
[ トキトキトキトキトキトキトキトキトキ ]
「 ………… 」
( またしても闘技場のど真ん中、今度は無言で焼いていた
おかしな音で回る肉焼き機、焼かれているのは処理済みのアナコンダ… )
………今回こそ食欲ないぞ?…流石に…
(そっぽ向きながら焼ける音だけ聞いており
…少し悲しそうで、そのまま目を瞑ろうとして)
「 ……うぅむ… ニャル曰く、蘇った動物たちも快復に向かっているらしいが…
…すまねぇな、妙に騒ぎを広げさせちまった 」
( 喰わないと聞いて、生焼けのそれを丸飲みに )
「 うめっ… んぐ… … あんまりナヨナヨしてくれるなって
苔でも生やすつもりかい 」
…………苔も生やさないし、色々考えてる事がある…
……まだ、弱いなって、つくづく思うぞ…ほんと…
(いつもの陽気な雰囲気とは逆に物悲しそうに見向きもせずにいて)
……何も止めれなかったし、寧ろ…
「 あ''ー?」
( ひょいとレギオンの足を掴んで持ち上げれば
そのまま振り子のように )
「 だったら尚更そんな湿ってどうするってんだ
んな暇あるなら殴り合え、オレが居るだろーがよ 」
………やーだ、考えてるの、今……
…また後で、やるとしても…だぞ……
(持ち上げられてはチラリ後ろ見て小さく炎吐き、戦いたいのには拒否しないが今する気分ではないと言い)
「 ……なるほど、考える事か… そういう時期だってんなら筋は通る、ほれ 」
( とか言いつつそっと地面に降ろす )
「つっても、湿りすぎて腐ったら殴るかんな?」
……腐るかバカ……
……まぁ、あいつみたいに魔物化すればいいんだけど…
(丸まりながらも少しだけ気戻った様子)
「 おうよ、どーせオレはバカさね… 」
( 手ェひらひらさせて闘技場から離れ )
・・・・寒い部屋の前・・・・
( 異様なまでに 仕事は無かった )
( プラントは何故か管理がなされ、生物たちの健康状態も良好
誰が頑張ったのか白の仕事全てが終わって居るという有様、やる事ナシ )
… と いう事で…
「 …ヴェルさん、いらっしゃいますか?」
…んひひ、いるいる…いるよぉっ、ふへへ…
(既に酒飲み状態…イメチェンしたのか髪の毛は水色混じりになったショートで、何故か笑いを堪えていて)
…さっきちょうどいいさけのさかながいたんだけど…くくっ…んで、なんだい?
( すっと右手が上がる、握っているのは… 東洋酒 )
「 …辛み酒です、付き合って下さい 」
ぜんぜんかまわにゃいよー…せくはらはやめてね?
(勢いよく頷きながらも…念の為服は正して、胡座かき)
「 …貴女様がしなければ 」
( 早速、飲む )
「…あと、カフェインが入らなければ 」
……もうしないよ、あたいはんせーしたもん…
(盃に注いだのを飲みながら)
……かふぇいんはしらない、きをつけて?
「 …… この城の方々って無駄に有能な方多いんですよね… 」
( 酒がちょっと入ったからかサラッと漏らす )
「 もっと働きたいっ …というのに前の城とは違って
必要以上を求めない、広大を求めない、手伝うどころか
全てやって下さる… 自らを持て余す感じが… こう… なんというか… 」
………それのにゃにがわるいんだー?
そりゃあだぅてニャルがしようにんとおもっていてもあたいたちはただのどうきょにん、るーむめいと、しんゆうとおもってるんだぞ?
……たまにはやすみでもとってばかんすでもいったらどうだ?
(秘蔵の戦闘用ではない酒を注ぎながら盃傾け当たり前のように此方も言い)
「 …… … っても…… 」
[ しくしくしく ]
「 …… うぅ … 持て余してしまうんですよぉ …前の … 体に染み付いた …
あの仕事量… 疲れない体っ!かかない汗っ 楽過ぎてっっ… うぅ … 」
( それはかつての社畜精神故の悩み、職業病 )
『 くくっ 』[ カラン ]
………えぇぇ……いいことなのに…なんでぇ…?
……そういわれてもなぁ…
(戸惑いの色隠せずにいて困ったように首傾げながら目の前のメイド人生しか送っていない者をチラリと見て)
「 … ほら 誰も理解してくれ、… ない…よ ぉ よ… 」
[グッ ] 「 ぇ… 」
( 飲み過ぎたか、もう瓶が空 )
「 うぅ …… ヴェルさん… そこのぉ …それ 下さい… 」
( … 机の上にいつの間にかある焼酎を指差す、注意力が下がってる )
………あ、うん、どーぞ
(下手に言っても傷つきそうな状態で特に何も言わずに焼酎瓶ごとあげて)
……にゃんか、くろうしてるんだなぁ
「 ありがと ぅ… ござい … んぐっ …… 」
「 はぁあっ!?」
「 はぁ ふぇ… ひぇ ぅぇ れ …ゔぇ 」
( 受け取り、また一飲み … 何か、とてつもないほどに悪酔いを起こした )
焼酎ラベル内容
( 高濃度カフェイン入り )
………………(ラベル見て、冷や汗、かいては…扉に手をかけ猛ダッシュで逃げ始め)
……うんめいってひどいにゃぁぁもぉっ!!
[ ガチャン ]
運命は時に殴りたくなる物でさえある
( 扉の鍵は… 何故か扉ごと固定された意味のわからない状態
明らかに隙間は超強力接着剤、材質は… オリハルコンと黒檀。)
[ ぐっ ]「 ……っっ 」
( そうでなくても、既に肩には華奢で 絶望の腕力を宿す腕… )
…………あの、ほんと、だめ、にゃる?あたいこういうのほんともうやだ、き、きらいになるよ?ね?お、おねがいだからやめ…
(開かない扉にイラつき強引に突破しようとするも
……肩掴まれる悪魔のような腕
震えながらやめてくれそうな事を精一杯言い)
「 っっん く …… あ'' ・ … は…? …
… ヴェル… さん、 私… なにを… 」
( 凍えるような感触、その衝撃が脳まで達する…
目が覚めたように冷静を取り戻し 手を離す )
『 … 吹き矢か 』[ カラン ]
……………ひゅぅぅ、よかった、よかったぁぁ…
(呼吸乱しながら少し涙目になっており、とりあえず今出している酒類は仕舞いながら…理由説明始めて)
「 … そ そんな …… 」
( 事の重大さに唖然、そして過ちに… 思わず頭を下げ )
「 申し訳… 本当に申し訳ありません… に 二度までも…っ 」
[ トス ] 「 んっ !?」
[ ヒュッ ]
( 首筋に刺さる針、次にはヴェルに飛んで来て… )
ん、い、いや、かまわな…んへっ!!?
(油断していた事もあり簡単に首筋刺さってしまい)
……ふぇ…んぇ…ぇ?
「 か っ う … ぐ … ん…?」
( 身動きが取りづらい、それはニャルの方の症状… 体が鈍るような
それどころか動かない様な、兎も角身の動きが酷い )
「 … ヴェルさん、大丈夫… ヴェルさん、あの… 」
( ヴェルの方の針からは、いつかの甘い香りがしていた
…そう かつて黒に乱暴をした、あの時の興奮薬液… しかも )
「 ……特濃… どころ か…げ、 げん… 原液… 」
( 効果の方も上がった(劣化?)しているらしい )
…………にゃるぅ…んへへ…にゃるぅ…
(……次に見せた顔は蕩けた笑み、酒酔いとはまた違う顔の赤さを見せており、ニャルの腕をガシッと掴み)
……こんやはたのしもうねぇ?
「 っあ … え、 あ … ぅう ヴェル… あぁ… 」
( 先程、ヴェルが受けた恐怖と同じ様なものを理解して… しかし… )
「 …… はい 」
( 持ち前の性癖、それに心の底にかつてあったもの… それらが
今の自分の中で燃え上がる、自分の中身を別の色に染め上げて…
今の状況に対して、心の奥底からの嬉しさを感じて )
( しかし、それでも … 今の自分の理性、そこだけは絶対に
屈しまい と。冷静さが残る部分で、動かない体から神経を
出来るうる限り抑え込む… 二度とない様な出来事とは言えど
これに屈してしまったら… もう 止められない )
……あはーはぁ…ひさしぶりのぉ…おにのよっきゅうかいほうたーいむ…
(目の前の相手の四肢を氷で拘束しながらあの時よりも更に激しくなりそうな雰囲気漂っており)
……しぇきにん、とれよぉ?
(こしょばすように足裏、脇、腹に小さな氷塊当てて溶ける感触を与えながら本体は上にのしかかり目線合わせる形で顔も近づけて)
「 … 逃げませんよ … ですから… 」
( くすぐる様な感触だけは平気、しかし 恥ずかしく顔近付けられて… )
「 … 貴女様の…好きにして下さい 」
( そっぽを向いて目を閉じる、なすがまま )
……じゃ、えんりょなくぅ……
(いつのまにか新技術、にゃるやないあを見て覚えたのか氷の触手という器用なものができていて、それが…耳からどんどん入っていき、口から出させないように口づけは当然しながらじわじわと冷たい空気になり…
……氷塊が溶ける水垂らして)
「 ー ん … ん 、ん… 」
( 安らかに目を閉じたまま、大した反応示すこともなく
口付けに舌を絡めて( 舌とか指とか細かい所は動く ) )
……(無言で攻め続けており、一旦口離し『カフェイン入り』の酒を口に含みもう一度口づけ…する時中身も一緒に)
……こうふん、おしゃまんにゃいよぉ…(絶え間なく氷触手は耳から入り…脳内の近くで溶け、変に感覚が壊れ始めており)
「 っ?… んく… っ あ … 」
[ トスッ ]っっ!?
( 脳への攻撃は手馴れたもの… しかし、カフェインの酔いだけは
… また刺さる針、途端に 体は自由が効き始めた そして目の前に… )
「 …… 」
( カフェインにより、冷静も 底も壊れてしまった
無理やり氷を砕き、背中に手を回して小さな体を抱きしめ
再び舌を入れて中を撫で回す こっちもかなり… )
…んぅぅっ!?…ひぁっ、にゃらぅ…え…ぁ…
(疎かになっていた事もありすぐに抱かれてしまい舌入れ撫で回されて…完全に攻守逆転した様子)
…むぁっ…まだ…まだぁ…
(しかし諦めていなかった、冷たい空気を固めて再び流しながら、発現している尻尾に向かい…手伸ばししっかり、掴み)
[ カチッ ]
「 …………… っ … 」
( 極度の酔い、興奮 カフェイン…その上で、鋭い棘の付いた蜥蜴の尻尾を
握ってしまったヴェル… 今、白黒の理性に関する大事な糸が 一時的に切れた )
[ グッ ]「 ………… 」
( もう、止められない ヴェルを押し倒し 両手をそれ以上の力で抑え
両足で ヴェルの無防備な股を広げて… その上で、舌を絡める それも
股を広げさせたまま 腕を押さえつけたまま ただ、一方的に 激しく嬲る )
ぁ…から…だめ…んぁっ…っぅ…くぅぅ…
(声を出す、止める余裕もない、もう、されるがまま、抵抗できなかった
舌絡めてはいるものの、それ以外の体の部位は痺れたように動かなくなり)
「 …っ ……… 」
( 一通り、抵抗出来なくなるまで撫で回して
自らも上着を脱ぎ去り、冷気が尚も頭を刺激する中
ヴェルの胸元を 股を 脱がす、露わにする… もう 欲望を
統制してくれる冷静さは 絶たれていた )
( 露わになった、ヴェルをそのまま 座る自分の膝の上に乗せる
また、背中に手を回して抱きしめる 上の対位から舌を絡める 嬲る… )
( 肌が触れ合う、白黒の肌は ただひたすらに 熱い )
んっ…ぁ…(此方も欲望セーブできず…一緒に、舌を絡め、嬲って、たくさん、弄んだ)
(対照的に、鬼の肌は、とても冷たく、気持ちいい、体温となっていた)
(……数時間にも、及んだ、そんな気が二人はした…)
「 っはぁ … … はぁ … 」
( もう 嬲り尽くした、そう 思えるまでになってから 一旦舌を引く
興奮はピークを過ぎ掛けた頃… 一本の触手を 腕くらいの長さで千切り
…… 露わになっていた自らの股、そこに一方を当て もう片方を… )
「 ……… (ゴクッ)」
( ほぼ、正気を失いかけた白黒でさえも… 今、やろうとしている事…
それに 冷や汗と… 止めどない、欲望と 愛しさに揺らいで… もう一方を
目の前にだらりと冷気を流す 小さな鬼の股に付ける )
( 両腕を掴む 胸と、胸を合わせる じっと、顔を見る… 止められ ない )
…ぁ…ん…ひぅ…ぅ…
(気絶しかけ、もう意識もはっきりしていない、頭がクラクラ、何も、無抵抗)
……にゃ…る………
………
( 対位を、前に崩す )
[ ブチッ ]「 ーーっっっっ … 」
( 股から 異物感と… 激痛と、その後で 何か流れ落ちるのが分かった… )
( ただ それだけだった 頭の中が真っ白に染まる )
( 度重なる無茶苦茶、早速脳は耐え切れずに
繋がったまま、ヴェルの上に覆いかぶさる形で 意識を手放した )
『 録画終了ー ,,, クキキ 良いねぇ,,, 』
(……………数時間、ずっと、ずぅっとその体勢で、まぁ、うん、完璧に、アウトな訳だけども…)
(……目を覚ませば、上に体重かかる感じと少々…あそこからかんじる異物感察してしまい…
そこからの行動は早く…証拠隠滅、急いで服脱ぎ…
…焼け酒、ニャルを放置したまま大量飲み始め)
( 遅れて 目覚めた白黒 …… )
「 死んで詫びます 」「 殺して下さい 」
( 目覚め 服を整え )
『 ,,,売りつけんの何処が良いか,,, 』
( 城から飛び去る最中 )
………………………(無言、ノーコメント、そりゃそうでもある)
(酒飲みすぎたのか腹ぽっこり膨らんでしまっており…酔ってはいるものの、それでも、喋ろうとせず)
「 ………… 」
心情
( どうしよう やってしまった 死ぬしかない でも詫びなければ
裁きを受けよう しかしまず納得して許しを けどどうすれば 死ぬしか?
でもそれじゃ本当に許してくれたか あああああああああああ )
「 …… 一生 魂賭けて償わさせて下さい
お願いします 許… して 下さい… 」
…………………(ニャルとは目線を合わせようともしない…?窓の方見ている様子で…急に酒瓶を落とした)
……ぐーーー…すぅぅぅ……
(…………寝ていた、酒の飲み過ぎである、ただ、色々勘違いされそうな所は残っている為…問題はそれをどう消化するかである)
「 ………… 」
( まず ベッドへ寝かせ、掛け布団… 荒れた部屋、散った… 赤い 液体
それらをまとめてぱっぱと片付け、酒瓶を洗い 中身を入れ替え 破けた服を
全て編み直し、改造されたドアを直し… )
[ トクン ]
「 ………… 」
( 全てをやり終え、椅子を用意し ヴェルの眠る隣で
座り続け… 喪った、自分の下腹を撫でる… )
「 どう… 謝ろう 」
(…そんな事は知らず、涙溢しながら寝ており、無意識に体を守るように抱いてしまっていて)
……にゃる…ぁ…ぅ…
(…………トラウマしかできていなかった)
( …… )「 …… 」
( 穴があったらそこに入ってしまいたい、震えた動きに
申し訳なさと悪寒に背中が凍り付く )
… ………
( まず、二度と酒を飲むまい… )
………………ぅぅぅ……
(悪夢に魘されているのか唸っており、
涙溢しながら冷や汗かいていて…)
(……とても気まずく、しんどい状況)
「 ……っっ 」
( 急ぎ、涙を拭って湯たんぽだの毛布だの持ってきては
眠り話のようなものを集め… 死んで済む問題ではない
出来うる全てを行わなければならない、後悔は全て済んでから )
「[ ぱんぱんっ] …っ! 必ず謝らせて頂きますっ
ですから先ずはやること出来うる事全て!」
( 自分の頬を叩く、それもオーバー気味に
眠り話を読みつつ 温度に気を配りながら頬を撫でる )
………………ん………ぁーーー……
(撫でられるのに反応しては寝返り打ち転んで)
(……気のせいか部屋の気温いつもより少し上がっていて)
[ ゴスッ ]「 ぅっ 」
( 不快感を感じ取り、即座に撫でを辞め… 少し埃の
溜まった部屋を片付け始めた、出来うる限り長い時間を使って )
「 …… …? 暑…くは、 ないですけれど… 」
…………………
(再び無言、静かな時間流れて…何か違和感)
(……氷と氷で反射した石が火花起こしており…それが酒に移っていて)
「 ………… 」
[ パチパチパチパチ ]
( 至って、白黒は冷静に対処を行う… 魔法力を用いて酒の火を… 酒の火を
……酒の火を……… )
「 !?」
[ カチカチカチカチ ]
( 濃度の高すぎる酒によりねっとりとした炎!消えない!燃え広がる!)
「 なんて酒を飲んでたって…っ 」
( 急いでヴェルを抱き抱える )
………………『コールド・プリズン』…
(ボソッと呟かれたそれは、一気に火を包み消し…低温世界、北極並みに寒くしては…キランと目をいつのまにか開けていて………)
……ニャルちゃん、なんか色々ごめんねっ!
[ ! ]
( ササッとベッドにヴェルを下ろし その前に正座 土下座 )
「 ………… 」
…………………そんな身構えなくていーよ…
…んー、じゃあ約束何個かして?
「 ……Yes my order 」
( 姿勢良く立つ、そしてそのまま )
「 …何なりと 」
………じゃあ、まずその1…
…あたい達が魔物状態で暴走した場合止める事
その2…一週間に一度でいいからあたいの部屋にお酒補充…
………その3……敬意を払って?……以上、いやまぁ…思い付くのはこれぐらいだけど…
(頭抱えながらもしっかりと言い)
「 魂に刻みましょう… yes order、fool is yes 」
( そろそろ、戻るべきだろう… 昔の記憶をはっきりと頭に刻み
返事を返す度に、冷徹さを取り戻しつつある事を実感し )
「 … 只今より皆様方へ仕えし愚か者は機械となりましょう
絶えることのなかった非礼、目に余る使えなさ… それら一切を
消去し、ただ仕えさせていただきます、これで良いでしょうか?」
………………はぁぁぁ……
(大きな溜め息吐けば…ぺしんっ、少し強めに頭叩き)
……そんなんしたら、あたい達は怒るからね?
…………今度こそ本当に……しちゃうかも…
……あたい達は今のニャルちゃんしか知らないんだ…だから、今のままでいて欲しいんだよ…
「 って… ?」
( 油断、流石に痛い )
「…… …了解致しました… なら、ちょっと怒られる程度の…
愚か者のまま、そんな感じですね?」
( … 私はずっと愚かなまんまだな )
( 溜息を吐く、ヴェルの肩に手を置いた後… 凍り付いて
感覚が薄い、自分の左手を溶かす… )
「 ……思いっきり、体動かした方が良いのでしょうか 」
……うんうん、それでいいんだよ…
(部屋の気温いつも通りになり心地よいぐらいになりながら陽気笑顔浮かべ)
……さぁ?どっちでもいいんじゃない…?
…あっ、そうだ、酒の肴の話なんだけど実は…
「 …また酒の… 」
( 少々呆れながらも、ちょっと荒れた部屋を片付ける )
……もう飲まない飲まない…違う違う、それを話したかったんだよ…
(耳元で小さく内緒話)
……実はザレッドがさぁ……面白い服…着てて…
「 …… あらあら、なら似た出来事がありますよ…
つい先ほど、その愚かなお手手さんが面白い形になってしまいまして… 」
( 小さく内緒話を返す )
……んゆ?…あ、多分その後だと思う…
…赤仮の部屋から出てきてて…んで、このー…女っぽい服着てて…
「 …あらあら… あらあらあら…… 」
……だから、今多分…自室に戻ってるんじゃないかな?
(にひひと笑いながら人差し指たてていて)
「 それはそれは楽しい出来事ですこと… 最近、彼と姉様の間に
…おっと、ともかく 恥が上塗りされるという事ですか… ふふっ 」
( 部屋掃除を続けつつ、ベッドの下を覗く )
……どうにもザレッドって黒歴史が多いって聞いたけど、それ本当みたいだねぇ…
…秘蔵の酒とかないよ?
(雑談しながらも一緒に何となく覗き)
「 ……? 」
( …うっすら、妙な表紙の本のようなものが見え
それを手に取ろうと手を伸ばす )
……………え、あ、待ってっ!
(何かに気付いたのか手を掴み目線合わせる形にして)
「 ……む…… 」
( 妙な本に、妙な反応 そしてそれがあった場所… )
「 …… 」
……………………察して
(深くは言わない、目には何故か決意のようなもの見えて)
「 …… ほんとにやる、も… 単なる脅しではありませんでしたか、流石 」
( ゆっくり手を引く )
……………そういう意味じゃ…ぅぁぁ…
(此方も此方で黒歴史発掘された感覚に身悶え)
「 …まぁ、別に… 良いですけれど 」
( ゆっくり頭を撫でる )
………しないっ、しないからねっ…!?
(誤解されているような気がしてならないので弁明)
「 … あら、もしも の話なのですけれど?」
( ゆっくり頭を撫でれば、諭すように )
「 …まぁ 、その もしも が… 子を受けても 構わない
そんな類なのですけれど 」
…………ニャル、早速だけど命令………今日は部屋から出て行って…
(少しムキになったのか扉に指差しながらいつの間にか顔真っ赤になっていて)
「 …あら、申し訳ありませんでしたね…
では 仰せのままに 」
( 戸を開け、静かに出て締める… )
「 ……… 自由、良いものですね 」
……ほんと、自由っていいよなぁ……
(いつの間にか前から聞き慣れた声…容姿を見れば……)
(整えられた髪に少し化粧してあるのか肌白くなっており、白色の袴を着ていて…顔は明らかに不満そうで)
………ほんっとあいつよぉ…
「 … イメージチェンジに失敗した、と言ったところですか?」
( 腕を組み、からかうように横を通り過ぎる )
………君の姉と俺等の仮面のせいだよ…ったく…
(とぼとぼ自室帰ろうとしていて、溜め息止まらず深呼吸するように吐いていて)
「 … 姉様達に関しては貴方が全面的に悪い事を理解なさっていますか?
そうで なければ、私めが今から分からせて差し上げますけれど 」
( 無表情、目を閉じて歩きながら )
……なんでそうなんのぉ……分からせられたくないから別にここは退くけど…
(不満そうにしながら廊下歩いては頭抱えながらもしっかり向かい)
「 … 子というものは合意、それも幾多もの苦難を母が経て産まれる命
その段階すっ飛ばした上でろくな詫びも最初に入れようともせずしゃあしゃあと
申すのですから、姉さんが月に変わってお仕置きを果たしたまでの話 」
( 白黒の自室の前、扉を開けては入り )
「 … 私などの話に付き合う間があるのならさっさと愛し人と子に
構って差し上げなさい、あの子の存在により私は今より伯母という事に
なるんですから、メインの世話を貴方が焼かなくてどうするのです 」
…………はいはい、分かりましたーっと………
……つーわけでたでーまでーす…
(がちゃり自室扉開けて入り…頭掻きながら少し申し訳なさそうに)
……親かぁ…
「 ん… 父様か、おかえり 」
( … 机を前にやたらめったら分厚い小説を開いているのは、子 …
少し大きめのリボン付き、白と赤混じりの似合った服を着ていて
その服を作るなりして着せたのであろう、黒はソファに座ったまま寝てた )
「 母さんはお疲れしてる、あんまり騒がないで 」
………父様呼びはやめてくれ、恥ずかしいというか…精神に刺さる…
……騒がないよ、全く…
「 むぅう だったらなんて言えば… 私だってどう呼ばれるかも知らないのに 」
( 一旦本を閉じる )
……まぁ確かにザレッドって呼ばれるのはあれだしな…んー…呼び易い呼び方でいーよ、うん…
……そして名前か…考える事が多いな…
(考え込みながら小さく唸り)
「 じゃあ、父様 」
( にっこり笑って見上げる )
……………はぁ…
(頭抱え後悔、少し自分も疲れたのかあくびして目擦りながらベッド向かい)
「 … え ?」
( 何が気に入らないか知れない子は、少し混乱気味で親に付いて行く )
「 …はふー… ぁ ー … ポニテとガラケーはやめろ… 」
( 黒の寝言 )
………俺はもう寝るけど……こういう時ってなんだ、読み聞かせでもしたらいいのか?
(子育てなぞした事ない身、戸惑いながらポンポン寝ている横のスペース叩き誘い)
……こういう事って母親…つーかナイアの仕事じゃ…
「 … うぅん、私は … 私のことだけなら自分でできる
… けど 、確かに… 」
( 恐る恐る、ザレッドの隣に寝転がり )
「 … 父様が居ない間、母さんは… 私には何も分からなかったけど
いろんな事をやってくれてるらしかった、この服も手で作ってくれたし…
『てきせいしんだん』、というのもわざわざ、何か脳に座った
母さんの友達らしい人にやってもらったりした… 」
「 … 父様 … 怪我は、無い… みたいだけど 」
……あー……なるほど……なんか、すっげぇ迷惑かけてんな、それだけ聞くと…
…じゃあ、質問だけど…名前はまた後日決めるとして…何でもするけど…お前は何したい?
(頭撫でながら優しい声で問いかけ…服に疑問持たれないの幸運に思い)
……まぁ、色んな事を追々やっていかなきゃってのは分かるけど…
「 …… 、 ……無理なことだって、証明書付きだけど… 」
「 … 強くなりたい、あの脳の人にも分からないような… 私の伸びるところを探したい 」
( 頭を撫でられれば、少し悲しげな顔をして上記 )
…
………まぁ身長は伸びるだろ、後スリーサイズ……って冗談は置いておいて……
……(頭に手を当てたまま何か感じ取り始めて)
…………ぁ……っ……あ、あぁ…安心しろ、お前は恐らく、俺達よりも強くなる存在だから…
「 … 父様が母さんに悪口言われてた理由もわかる 」
………冗談だっての…うーん…そうだな、強くなるにはまず過去を知るべき…と、俺は思っている…
(苦笑浮かべながら咳払いし話本題入り)
「 …… その過去含めての… 診断書を多分、今 母さんが持ってる 」
「… 絶望的なんだって 」
……………あーーーー……そ、そっか…んーー…
…じゃあ、他人の過去でも知るか?……何か他人から盗める物は盗めばいい…使えるなら使えばいい…んじゃないか?
…だめだ、こういうコーチむかねぇ…
「 …… もう明日でいい 」
( 理不尽な事を言えば、布団の中に潜り込み )
「 … おやすみなさい 」
……はいはい、おやすみ……
(そのまま隣で此方も目を閉じて)
……信じたくもないなぁ…………
(小さくポツリ)
『あいつらの目の前で、俺が胸を刺されるとかさ』
( トレーニングルームにて 子… )
「 やぁっ!」[ ゴムッ ]「 ぅぅ … 」
( サンドバッグ相手に思い切り殴りかかり、軋みすらしない
相手に対して自分は大打撃を受け、うずくまる )
……はぁ、全くダメだな…元の姿の方が強かったな…絶対……
……ていうか、拳の握り方はだな…
(溜め息吐きながらもしっかりと見ていて
指導しながら背中撫でて気休め程度にはしてあげて)
「 … ぅ … 何やっても診断書通り… 」
( 指導を受けつつも、心の中で青さが広がり )
「 ……… ぅぅ 」
………はぁ…どうすりゃいいんだろうな…?
……あー、一応ルージュに簡単な霊術なら…俺も教えてもらったし、お前にもできるんじゃないか?
(困ったように見ながら一つ提案し)
「 …何でもかじってみる … 教えて、父様 」
( 大きく伸びをして 気合いの風に備える )
…………んーと、ていってもそうだな…これって魔族?…つーか俺等しか使えなかったんだけど…血が入っているとはいえ出来るかな…
……とりあえず、イメージ、してみてくれ…?
(目の前で手から薄い紫色の小さな霊力の玉を出し
……首傾げながら、じっと見ていて)
「 … やってみる 」
( 父を真似て、両手を胸の前に祈るような仕草で… 力を込め
それでも出ないので、目を閉じ もっと力を込めて )
「 ん んー 、、、 んんーーーーーー っ 駄目… 」
( ちらちら、と… 渾身の霊気に当てられたか
紫色の埃が手の中で1つほど出ていたものの… )
……素質はあるな、うん……とはいえ最低限でもこんくらいは…
……無理矢理力注入…いやいや、ダメだな…
(とりあえず頑張った証として頭撫でながらも
どうしようかと考えていて)
「 ……… 父様… ダメかなぁ… 」
( 様子からして、芳しくない… 頭を撫でられた事に
内で喜びが生じても、それは父の様子で掻き消された… )
「 はぁ … こうなると… 機械、とかかな… 」
…………んーー…いや、一応もう一個…出来そうなのはあるけど…あー…でもどうだろうな…可能性的には低いけど…
(大丈夫と言うように抱きしめながら少し高い高いしつつも…子供の悩みは親の悩みでもあるため、此方も本気で考えて…一個の結論に辿り着き)
……もしかしたら、俺みたいに体の部位の増殖…ができるかもな…もしかしたらだけど…
( 増殖……? )
( 子は、試しに想像してみる… 自らの手足が!頭が!
まるでアメーバのように増殖する様を!それが集合して敵を!
悲鳴をあげ哀れな者が自分の四肢に食われ死ぬ様を!!!)
[ ふるふるふる ]「 !!!!!! … 」
( 心の底から怯えきった表情で壊れた人形のように首を横に振る )
……おぉっ…分かった分かったそんなに怖いか…
…じゃあ霊力か…まぁ、機械になるのか…難しい
(ポンポン宥め背中叩き苦渋の選択に此方も悩み
どちらが良いというようにチラリと様子見)
「 ……… 」
( 想像してみる …… )
「 ………う 」
( 子には聞こえぬ、小さな声がザレッドの耳元で… )
『 まっすたー マスター、機械だったら耳寄りな話があるよ?』
………
(想像している内に、耳から聞こえる声に意識集中)
……ん、とりあえず早く言ってくれ…
……俺としても不安な所があるんだから…
「 ……父様? 」
( 父の様子に違和感を感じれば、怯えた様子は加速する )
『 んっくく… 中を改造は不安、かといって地獄の特訓も…
だったら、必要な時に外付け機械なんてのはどう?』
『 そう … か・め・ん ライダー… 我ながら良い案だと思わない?マスター 』
…………なるほど、その手があったか…
……じゃあ赤仮の仮面複製して…いや、お前等の準備ができてるんなら任せるぞ…?
(ブツブツ話し終わり、悩みが解消されたので大きく息吐き)
……とりあえず、機械でいいか?
(怯えた様子の相手に屈みながら話しかけて)
『 おっけおっけ!… くっひひ、よーやく私の部屋を見せる時が来たねー
マスター… 上手い事装着者をその気にさせて、マスターの部屋にある
クマの絵の右目を押し込んで?そしたら多分心臓が飛び出るから!』
( ウキウキしたような声はそれ以降止まる… )
「 きっ 機械…… 」
( 想像が、また嫌な考えを生み出すも…
目の前を見た そこにあるのは母と同じように、優しさを見せてくれた… )
[ すーーっ はぁー ]
( 深呼吸を一つ、そして )
「 … っ分かった!父様!機械にする!」
………無理は言わない、勿論、嫌になったり命の危険を感じたら言えよな?………じゃあ、とりあえず、俺の部屋行くぞ……プレゼントがある…らしい…
(決めてくれた相手に嬉しいのか笑み浮かべ…
…念の為の事も言いつつ、手を握りゆっくりと自室戻り)
「……… 」
( こくり、とこんどは一度縦に首を振る
静かな決意、そして子 特有の暖かさが伝わって )
・・・・ 黒の自室 ・・・・
「 急ぎなさい ジョール用抗魂蝕液を増量、グラビトン生成用品加工は?
… 出来てないじゃない、やり直し。高品質の黒魂石を確保しておきなさい
必要によっては虚無の塩も使って構わないわ、一刻も早く、ほらそこ死ぬわよ 」
( 改装された地下室にて、多数の古代を従え
巨大な大釜の周りで忙しない作業を続けている )
…さて…じゃあ…
(自室に帰ってきて、目の前にあるクマの絵画を少し唖然としながら見ていて)
……えーと、これの右目を押し込むんだったかな…
『 ウ''オ''ォ''ォ''ォ''!!』「 ひぃっ!?」
( 押された目、何と怒るようにして巨大化するクマの頭!
咆哮と共にその口は数秒以内に2人を丸呑みに…… )
暫しの暗転
『 ウェルカム!ようこそ小さなオブリビオンへ … 』
早速目に入って来た… あの、小さき黒機
……………あー、何個か言わせろ?
一つ、手間かけてんな、そこは褒める
…けどよぉ?
二つ、子供が怖がったらどうすんだぁ!!?
お前まじで分解して…
…醤油出す機能つけてやんぞごらぁっ!!
(いつの間にか親バカみたいな感じに、子供を守るように抱きながら目の前の黒機に怒鳴り叱り)
『 まぁまぁ、セコム完璧だって事の紹介兼ねてるんだから
怒らないでよマスター、あと液体流す機能なら間に合ってます 』
( 周囲は幾多もの設計図やメモ、構想書などが張り付いている鉄の壁
薄く電気が付いた一本道を進みながら、黒機は振り向く )
『 3つめ以降は生きながら聞くね、あるかどうか知らないけど 』
・・・ 一方 子 ・・・
「 ………… !!! っ ………………」
( あまりの恐ろしさに父の腕の中で言葉を無くしていた )
……で、三つ、いつの間にこんな所作ったんだ?
…それと四つ、次からはもっとほんわかとした感じに移動させろ、いいな?
(子を流石に恐怖しているのが分かれば頭撫でて…ぎゅっと抱きしめつつ、大丈夫、大丈夫だから…と優しく言い……一応辺りを見渡していて)
『 いやはや、本当にあったよ3つめ… ああ、私がR-13A…ケルベロス
として復活した時からでーす、いや 私って機械的には孤立してますし?
補給とか完全な修理とか設備足りませんし?… てことで、デイドラじみた
あのメイドから暇つぶしに力を借りたりー、島から強奪したりー… ほったら
かしだったあの蜘蛛再利用したり、で この通りっていう訳です!
完成は最近ですけどね 』
( 道を進むうちに、脇にはガラスが現れ… その向かい側には無限とも
思えるような果てしない近未来重工業区間、エネルギーキューブらしき
物体を精製する大型機械、黒い装甲などの加工を行う悪魔のような像
そしてそれらを円滑に動かす為の無数の作業機… それらが無限に広がっていた )
『 ハイパーインダストリ、見えるもの以上に多くのことやってますよ… っと、
それに関しては善処善処 次までには海に沈む感じに変えておきますね 』
( 道の先に、これまたガードの固そうな扉が… )
「 っ… っ… 」
( 最初のが響き過ぎた、撫でられい言葉をかけられると同時に
顔を父の体に埋める、子というものには早すぎる光景であった )
………ったく、すげぇけど、次からはちゃんも許可もらえよ?
……で、その、変身できる奴はどこにあんだ?
…本当ならお前ら素直に褒めるけど、子が怖がってるから無し、特別給料も無しだな
(子を背負いおんぶする形にしながら、目の前の広がるメカメカしい光景に驚き見渡していて…本題と言うように扉に近づき)
『 まぁまぁ プレゼンツは逃げませんよ、焦りなさらずーっ』
( 言い終えるや否や、扉を開く…)
正に、仮面ライダーの展示館…
数えることは不可能な種類の装着式インダストリスーツ、それらが
全て無傷で万全の状態でカプセルの中に保存されていた…
『 さぁてこれら全てが現役稼働状態!どうですかマスター!
これでもまだ減給とか言いますか!?ほらほら!』
「 ……父様… これ、何?」
………すげぇから情けで減給3割な、脅かしたのに変わりはない…
……あー?…えーと、これはな、戦闘用スーツ…でいいのか?簡単に言うなら…
(見渡しながらもしっかりと罰は与えて、子に簡単に教えながらどれがいいか聞き)
『 あらひっどい 』
「 え… と …… 」
( 肩を落とすハデス、それを目に止めず ずらりと並ぶスーツを見て回る子ー
…その足は、【 QUICK MAN 】と書かれた、赤が基本、三日月の様な金のマークが
胸に、形と色が同じ三日月飾りのついたヘルメットのある、何処と無く昭和ライダー
の様なスーツの前で止まる )
「…父様、これ… は 良いの?」
……これ仮面ライダーじゃねぇだろ…あれか?お前さてはゲーム倉庫見たな?
……まぁでも、構わないと思うぞ、俺そいつ好きだし…
(かなりの鬼畜ゲームだったため記憶に残っており笑み浮かべながら親指立てて)
『 さぁー?ま、【 MEGA 】とか【 呪縛者 】とか… マスターの
部屋にあったものは大体再現されてますよー?オリジナル作ってたり
機械学じゃ再現できないものは省いてますけど 』
( むしろ得意げに機械は言い、子はカプセルに触れる… )
[ QUICK MAN ]「 えっ 」
( 閃光、その後に… )『 成功っ!神に感謝しなよー?』
「 …… っ た!?ち 父様っ!何これっ!?」
( あたふたとする子、喜ぶハデス… 纏われていたのは
確かに速度のロボットのもの… しかし、フェイスマスク、黄色い
マフラー等、仮面ライダー1号を思わせる装備が追加されているスーツ )
『 はいこれマスター、スペック 兼取説 』
( 慌てる子をよそにハデスはザレッドに一冊の本を渡す )
…………んーー、そうだな、こういうのは俺よりあいつの方が実戦経験もあって詳しいか…格好いいなおい…
(ブツブツ言いながらも興味深そうに説明書読み出し)
……細かい説明はめんどくさいし、とっとと実践するか、戦闘場行くぞ……仮面様の指導だ
「 え あ… これ!どうや『はいはいまいどありーーっ!』
【 現世召喚 】「 わっ わーーーーっ!!?」
( 暗転 )
( 気が付けば、其処は壁に飾られた熊の絵の前… きちんとザレッドの部屋 )
「 ………… ?」
( 変身ベルトを腰に付けていること以外、元の姿になっていた子は
ただただたじろぐばかり )
………ん、さっさと行くぞ、時間が勿体無い…
(たじろいでいる子を前にしても特に気にせず背負いすぐに戦闘場走り向かい)
「 わっ!? ち 父様揺れる揺れるーーーッ!!?」
( 走る勢いに驚く )
・・・・戦闘場脇・・・・
「 . . . 珍味っつたって . . . まじで何なんだこりゃ?」
( また肉焼き機、串には … 何やら、漫画的表現のたんこぶらしき物が
4つほど刺さっていた、一応肉汁は垂らしている… )
………よしっ、また出たぞ、たんこぶ
(そんな中獣は穴から出てくる青い謎の生物の頭
ポコッ音と共に叩きたんこぶ出していて、料理チラ見しながらも逆に生のやつを饅頭のように食べていて)
「 . . . よく食う気になるな . . . せめて火を通せよ、火を 」
( こんがりと焼肉色になった… みたらし団子色の珍味を
眺めて、串を持ち上げる… 匂いはいい、匂いは… )
「 . . . 」
……回復する感じはするぞ?
(もきゅもきゅ、柔らかい噛む音聞こえながら…
静かに聞こえる足音に耳傾けて)
まってまってもっとゆっくり!父様ぁーっ!
( 悲鳴じみた声 )
時間が惜しいんだよっ…!!!
それに戦闘場にはどっちにしろあいつらが絶対いるっ…!!
(逆に切羽詰まった声、大扉バンッ!!…
勢いよく開かれ…)
…食事中失礼諸君、赤仮のバカはいるかな?
(おんぶしている手と…背負われている子)
[ ぎゃムギャムギャムギャム ]「 っ!っ!っ!っ!っ! っっ💢💢」
( なぜかむしろ焼いた方がゴム質で食いづらいふにゃーの肉を
無理やり食おうと悪戦苦闘! )
「 はわ わわ … わ 」
( 以前、父を血祭りに上げたであろう奴の姿を見て … )
…ぷふふっ…くふふふっ…
(珍しく笑っていて煽るように大口開けて肉食らいつき味わっていて)
……あー、いるのかな?…つーか、お前ら一旦どっか行け、ややこしい…
(手払いしっしっとしながら子の頭念の為撫でて)
(……客席、一人座っていて)
「 っ ……… っっ 」
( ザレッドの要望を聞くと、肉を咥えたままレギオンの
うなじ辺りを掴んで持ち上げ、外へ… 持ち方は、子猫の持ち方だった )
「 … 猫さん… ?なの?父様 」
……あー、そいつは…うん、猫の獣人って考えればいいと思う…
(手腕は自分でも実はあまり分かっていない事言いながら目の前の仮面と月夜と話し合い)
……むぅ
(そんな本人は食事中邪魔されたのか少し不満そう
「 .................... 」
( 肉を咥え、猫を抱き抱えるみたいにレギオンを持てば
静かに客席まで歩く… ゴム質の肉はまだ2つ余ってた )
「 … 猫さんでは… ある、って事?」
( じぃーっと耳や尻尾を眺める、父に抱えられたままの子 )
………まぁ、うん、そうだな……俺にもよく分からないけど…まぁ、猫ではあるな、ブルーなんとか…
(確かと言わんばかりにうろ覚えの情報を伝えてはしっかりと頭撫でて)
……はなせよぉ…ぅぐぐ…
(尻尾激しく揺らしながら抵抗はしないものの持たれる事嫌そうにしていて
目の前の肉一個に齧り付き)
「 … えっと… 父様、あの人が猫さんってことは分かったけど…
私、ここで何を?」
( ちょっともがいて地面に降りようとし、辺りを見渡す )
あぁ…それは…
(説明しようとした瞬間……)
エクストリーーーーーーッム!!!!
始めましょうかぁっ!!戦闘苦手だけど色々別っ!!来なよ娘さぁんっ!!
(……何故か異様にテンションが高い付喪神、いつの間にか中央に立っていて手招きしながら大きく笑み浮かべていて)
……だ、そうだ、俺達は見てるから…頑張れ…
(……少し疲労して答えて親指立てて健闘祈ってる様子)
「 ぇっ? 」
( 客席、その事を理解した
当然、それは絶句に変わる )
「 いや 父様、 私… 」
…………頑張って、な?
なんか後で何でも言う事聞くから…!
(少し申し訳ないと思っているのか声小さくなっていて、手腕は、父は…そのまま子を…
…ライオンのように、戦闘場へ子を放った…)
……まぁ、安心してよ?私加減は分かってるし…
それにそれに、もしかしたら勝っちゃうかもよ?
(流石に少し落ち着いたのか咳払いした後
先程のテンションとは違い説明していて)
「 えっ 」 ( 放り出された子、 空中でさらに混乱を迎える )
「 わっ … わぁっ!? わっ わぁーーっ!?
《 QUICK MAN 》… てぇっ!?」[ ダンッ! ]
( 地面まであと数メートル… と、行った所でベルトが発光!
瞬時にこの姿をあのヒーローのスーツで覆い!体勢を立て直して
戦闘前ポーズを取りつつ着地した!)
「 … ぇ …?」
( 子は、未だに理解が追いついていなかった )
………にひ、そうこなくっちゃぁねぇっ!!?
(変身してポーズ取った目の前の相手ににかぁ…笑み浮かべて嬉しそうに反応しながら…
…此方も仮面被り変身…体から光が溢れて…!!
…謎の煙が晴れた後にはヒーロースーツ…!…?
………なんか色々違う気がする
四肢にタイヤが付きバイクのヘルメットのような頭部、背中からはパイプ露出しており、足にはジェット付き……おまけにメカメカしいデザイン)
…さて、準備はできたかい?…私の名前は…ん…
……『シンソク』って呼んでくれればいいよ!
「 ぇっ え え? …《 メインシステム 戦闘モードを起動します 》 え''っ!?」
《 サイドアーム QUICKBOOMERAN を解放 》「 っ あ、はい!…?」
( もう理解などどこか彼方、取り敢えず言われた通りに跳躍…
スーツの力は素晴らしい、その跳躍は一気に天井近くまでの距離を得る )
「 っ こ これっ… 私!?」( ナビゲート通りに右腕を赤仮に向けて )
「 クイックブーメラン!」
( 3wayの斬撃型エネルギー波が散開、そのまま赤仮へ纏めて一直線に飛ぶ )
いい動きじゃんかぁっ!!
そうでなきゃ面白くないもんねぇっ!
(流れにしては中々よい飛躍に攻撃、褒めながらも
決して油断はせずに目の前の似たようなスーツ姿
ヒーローから目線離さず…)
……だけどまだまだ攻撃が甘いっ!!
(エンジン音轟かせ足から車輪が飛び出し
ローラースケートのように地面を滑り…そのまま
真下まで来ては…真上の相手に向かい空気の弾丸
見えないが音…ポォンッ!という音だけはして)
「 へっ? うわぁっ!?」《 ダメージ0.3 戦闘続行に支障はありません 》
( 空中機動に慣れない機装はモロに空弾を受け壁に激突するも、まるで傷など付かず )
「 っっ こっ のぉっ!」《 装着者の戦意向上を確認 機能を上昇します 》
( 微々たるものの、驚きの重複と怒り… 血の中、僅かに残っていた
戦闘に関するセンスがそろそろスーツという力を経て、子の内に蘇る )
「 クイックブーメラン !」
( 更に先ほどと同じ攻撃、それを地上で行い 惑わす為に移動 … )
[ ドゴォッ ]「 わたぁっ!?」
( 移動したと思った瞬間、機装は壁にめり込んでいた… そう、このスーツの
本領である、『加速』… その1秒以内の30秒間は余りにも使いづらい物だった )
………あーー、大丈夫?
……えーと…
(攻撃躱して壁にめり込んでいる所を見てはさすがに困惑、しかし油断はしておらず…距離を取り)
(………彼女も戦闘苦手なはずなのだがウキウキとしていて)
「 っく!なんのぉっ!」
( 壁から抜け出し、自身のありえない速度を確かに見た機装
即座にそれを攻撃へと転じる為、赤坂に向けて突っ込んだ!)
《 装着者の使用度レベル解析完了 最適化を行います 》
…………悪いけどこちらも、スピードには自信があるんだよっ!!
(突っ込まれても冷静対処、タイヤを前に突き出し
きっちり防御し…逆に腕からターボ噴射しながら
アッパーカット!……お得意の必殺技みたいな
ものである)
……久しぶりのこれは楽しいねぇ、やっぱり
《 最適化完了 》
( 止められた筈、その場にいた筈… 機装の姿は既にそこから離れた場所
更にそこで、高速移動後に衝撃を和らげる体勢を取り、相手を見据えている )
「 …… ?」
( 慌てるほどの疑問ではない、しかし… あまりにも、このスーツに
いきなり体が馴染んだ事に… 子は冷静ながらも疑問を浮かべる… しかし )
「 クイックブーメラン!クイックブーメラン!クイックブーメラン!」
跳躍する!連射する!
( 今、自分の中で燃えつつある一種の闘争本能はさらなる飛躍を求めた! )
………早い、ねぇっ……!!
でも捉えられないスピードじゃないしっ…何より…攻撃が弱いっ!!!
(アドバイスのように強めに言い…簡単にブーメラン避けて何個かはキャッチし投げ返し…!
豪速というようなスピードで再び真下まで来れば…
砂を勢いよく巻き上げたっ!たかが砂にあらず!
威力はショットガン並み!)
……まだまだ甘いよっ!もっと強く気高く飢えるのさっ!
「 ……… 」( 窮地に於いてこそ 力は開花する )
( 最適化されたスーツを纏う子… 天井に着地し、下を睨むその視界は
数時間前までとはまるで違った物となっていた )
飛んでくる三本のブーメラン … 巻き上がる砂、そして向こう側にいる…
見える 見える …!
( 飛び出す!)
全てが見えるっっ
( ブーメラン二本を掴み取り、そのままナイフのように扱いもう一本を弾く
そしてここより真骨頂!加速化視点と圧縮時間により巻き上がる砂全てを
叩き弾く、破裂させる!消しとばす!二本のブーメランは機装に辿り着く前に
全ての砂を弾き落し、その身を無傷で赤坂の元へ!)
「 ちぇぇすとぉぉぉっ!」
( 両腕を振り上げる )
……動きは良くなってきてる…でもっ!!
そんなに声上げたらダメ…だし…しかもっ!!
(砂弾き落とされたのには流石に驚くも感情前に出さず…
……笑みを浮かべ絶対にかわせないであろう距離
……背中のパイプが稼働し…黒煙と共にジェット噴射!!目の前の向かってくるヒーロースーツ彼女に
攻撃!)
……経験の差だよっ!これがっ!!
「 っっはっ! しま … 」
《 装備解放 クイックブレード 》「 っ ………!」
( 迫る熱気、腕を交差させて防御しようとした… その時、右腕が強く光る
判断 行動雷光の如し 迷う間も無く右腕を引き、左手を光る部分へ移動し…
『取っ手』を掴む、引き抜く 抜刀!)
噴射熱と黒煙[断ち切り]相手の目の前で着地する…
( 左手に握られたそれ、腕程もある大型のクイックブーメラン
近接にのみ特化されたその装備は、正に光速の斬撃を繰り出していた )
「 ………!」
( 起き上がり、構える )
……ふーん…かっこいいじゃぁん…?
へぇ…こっちもそういう事してみたいなぁ…んきき…くひひ…けひひ…
(何か様子変…というより、口がどんどん裂けているような……!?)
んふはっ、えひっ、ふへっ、いひぇっ!んへへへへへへへっ!!けひひっ、かひっ、あひひひひひひっ!!
(急な、狂気……分かりはしないが、目は赤く、紅く光り…パキパキ、音を立てて…背中が割れそうになっており……)
(……どこかで見覚えある、そう、魔物化、しそうになっていた、何故か)
……………………
……………………
[ ふるふるふるふるふるふるふるふる ]
「 ……………!! ……!!!!……………!!!!!!!」
( …目覚めたのは戦闘センスのみ… 目の前の悍ましい姿
その急な豹変… 自動的に変身解除され、ただその様子を
涙目 、何故か口だけは笑ってる状態で棒立ち、体は震え… )
《 着用者の戦闘意欲消滅を確認 》
あひっ、けひひひっ、んひひっ、ねぇっ、いいかなっ?ホンキ出しちゃっていいかなっ!!?
(既にスーツは解けて徐々に変貌していく…
……面影もない姿、首は長くなり目の場所は包帯で包まれ…体は丸くなり二本の細い足で立つ姿勢…腹から口は裂けて、背中からも黒い翼が生えていて…至る所に黄色い目が大量に付き……
……片手に人の顔を模したランタン…
もう片手に…心臓が乗せられた天秤……
……半魔物化完了し…目の前の怯えている獲物を
無数の目が…ギランと睨み付け)
ぷっつん
[ ぽすん ]
( SUN値 )
( あぶくを吹いて仰向けに倒れこむ… )
…………くひ、かひ、ふひひはひ…!
(倒れても容赦しない…ドスン、ドスン、一歩一歩足音が響き…倒れ込んだ目の前の相手に掴みかかろうとして……)
(……気づけば子を背負う父親の姿…そして…)
「 さぁて 」
[ ズドォンムッ!]
( 魔物の目の前 巻き上がる戦塵 )
[ ペキッ ポキッ ]
「 解決不完全燃焼 . . . 後の酒味、良くしてもらおうじゃねぇか?」
( 何度も見た、サラシ巻いた大女 )
くひっ、かひっ、こひひひっ!!!
(目の前の大女から距離を取り…意外にも身軽な
動きで…
…足がバネのように曲がり…腹の口開き舌が食おうとしながら…!!一気に距離を詰めてきており…!!
ランタンや天秤は、一度上に投げ捨てられ…!
無数の眼は、離さず、何処にいても敵を捕らえる
『監視』していて)
「 遠慮無く来な!こちらとら肉弾戦で負ける気はねぇ!」
[ ジッ ベキィッ! ]
( 舌を掴んでむしろ引っ張り歯を殴る )
「オラァッどうしたどうしたどうしたぁーーっ!」[ ドドドドドドッッ!]
後に突っ込んで来る体を今度は張り手で押し返す )
……ぎへっ、かひっ…えひひ…ぉひっ…!
(少々痛んだのか目が潤んでいて…その目から涙が弾丸のように飛んできたっ!!切れ味抜群!!
押し返すのには抵抗せず…逆に吹っ飛ばされ距離取り…ランタンキャッチ、天秤は長首にかけて…
…急な暗闇、ランタンが、辺りの光りを吸収し…
……完全なる暗闇に染まり…
…謎のむにゅり…ぐにゅり…奇妙な音が鳴って)
[ ズッズッ ]「 デケェのが泣いてんじゃあ . . . あァー!?見えんがヴォケェ!!!」
( 暗闇の中で喚き散らす、さてここで旧神の再生能力について触れよう…
基本的に、古の者達は標準として高い再生能力を持ち合わせており、腕が取れる
目が潰れる内臓消える程度の傷であれば、何しなくてもほっときゃ治る位のもの )
( そしてこの脳筋テホプは魔力云々一切を捨てて体の方に強さを回している…
次々と鋭い涙が貫通するが、切れた部分が即再生、チートである )
「 ぅぁぁあぁっ、 ぁああ … 」
( 気絶中の悪夢に魘される、子 )
……ひゅきき…くひっ、けひっ、んひっ、あひひひひっ!!
(カーンッ…天秤の音が鳴り響く…
…突然首に縄がかけられたっ!!そしてそれが吊り上げ…そう、天秤は目の前の相手にランダムで何かの処刑を…中々にえぐいものである)
(…追い討ちとばかりに涙が、心臓や目という弱点を狙い出し…本気で、目の前の者を、シようとしていた……)
…んひっ、かひひっ…こひゅっ…っ…
(しかし、笑いは小さくなっていて…少し、酸欠になっていた)
「 ゥ 」
( さすがに首がこれでは声が出ない、上がって来る酸素に眩暈を起こすも
涙の痛みで正気を取り戻す… それを繰り返し 参ったな、と考える最中 )
… 笑ってやがる
( 盛大な勘違いが始まる 、そもそもこいつ最初から笑っていた
つまりオレを笑い者にし続けていたそして今も辛くなるぐらい笑ってる
つまり
つまりは クソったれめぇぇえぇぇっっっ!)
「 ガ ・ ・・・ ぁゴ ガ ぐ ぅガぁぁぁ...!」
( 怒り形相そのままに首の縄に手を掛ける … 何処からか火の粉が舞い散る、キレた)
かひひっ、くひっ、けひっこ…ひっ…っ…かひゅ…っ…
(…突然、糸の切れた人形のように、充電の無くなったスマホのようにプツリ…意識が消えたのか…
…黒煙吹き出しながら元の人間姿に戻り…
…縄は消えて…ランタンや天秤は何処か見覚えの
ある孤島に飛んで行った…)
…ぁ…ぅ…
(疲労、筋肉痛、色々積み重なり動けない状態)
[ ガッ ]「 おうよォてめぇ . .. 1人でへばってんじゃアねぇぞこの野郎!」
( 怒りで前が見えない月夜は見る間にへばった赤坂を掴み上げ怒鳴る )
「 さんざァオレをコケにしやがってこのもやし野郎がぁっ!
塩にでも焼いて食ってやろぉってんだ、アァんッ!?」
………………ぁ………
(完全に意識失っているが仮面は手に持ったまま…
目も閉じていて大きく呼吸しており)
……ぅ…え…
「 .. . . だぁぁーっ 気ィ萎えるじゃあねぇかよォ .. . レギ猫!居るか!?」
329:メラー・レギオン◆rDg 巨炎の獣人:2020/01/15(水) 02:32 ………なにぃ?
(鼻ピクピク動かし…何か匂い記憶していた様子
……少し眠そうに、だるそうに答えて)
「 ほれっ!」( 結構ぞんざいに赤坂を、けれど正確にレギ猫の元へ投げる)
331:メラー・レギオン◆rDg 巨炎の獣人:2020/01/15(水) 02:44 ……にゃに、これ…
(尻尾でくるり受け止め…スンスン、少し鉄の匂いが目立つため嗅いでいて)
「 ぃーや、どうもおかしくなって襲い掛かってきたんだが . . .
説明は面倒だ!死ぬ前に医務室に吹っ飛ばしてしまえ!」
………うーい…
(だるそうに答えては尻尾で包みあくびしながら一緒に連れて行き)
( …そんな、日常的狂気を他所に )
「 … 失礼致します、家主様 」
( ドアを開け、中に入る )
……何の用かな?
………騒がしいのは置いておくが…
(すっかりこの日常にも慣れて以前より表情も
柔らかくなりながら、入ってきた使用人を見て)
「 城外の見張り砦の設置、及びそれに使われた費用と
人員配置についてご報告に上がりました 時間をお取りになれますか?」
( お辞儀をひとつ、そして懐から書類の束を取り出す )
…………構わない、今は暇していたからな…
……そうだな、あの機械達にも対抗策が…いつ来るかも分からない現状ではな…
(丸机の上を指差しながら真面目な顔付きで)
「 ありがとうございます、では砦の詳細から… 」
( 書類の束を机に置き、両手を下に添え )
「 建設した砦は城を中心として周辺に7つ、鋼鉄と溶鉄岩を用いた
東京ドームと同じサイズのものを高射砲、大砲で武装してある物を
責められにくい立地の場に造られております その他の費用含めて
砦に関する費用はこの様に 」
( 書類の内1枚を差し出す… 500万円、異様に安い )
……構わない、が、もう少し費用を足して念の為防御を固めておいた方が良くないか?
…それから武装が少々足りないかもな、これだと乗り越えられる奴は乗り越えられる…
雷の砲撃とかが可能ならそれも加えておいた方が
よいな…
(書類マジマジと見て告げながらも一応判子は押し
……頷き、チラリと目を見て)
「 砦の増築に於いては配置してある人員に一任しております
家主様のご心配は無用です、それについての資料は… 」
( また、1枚の資料を差し出す…
長 R-13A2 、そして 変形後の姿の写真… )
「 性格に問題こそありますが、優秀かつ味方という条件を
はるか超えて満たし切っているこれ以上ない人物です、ご安心を 」
……ならよし、採用……
…因みに、こいつは裏切らない…と考えてよいんだろうな?
(資料見ながら少し疑い深く…)
……まぁ、いいか、さて次の資料をくれるか?
「 彼女はザレッドの従者です、あのバカはすぐに騙されますが
従う者に大小の違いあれど妙に忠誠の深い者が多い様ですよ?」
( 資料を差し出す…
他に砦で働く多くの者たちが書かれているが、個々の能力の割に
やはり給料等の金額は異様に低い )
………だろうな、それが彼の魅力でもある…
惹かれやすいとでも言うのかな、流石だと思うよ
……まぁ、それなら信用できるね…
…それよりこんなに費用が少なくて大丈夫かい?
(資料一枚一枚じっくり目を通して言い…流石に不思議、奇妙に思ったのか問いかけて)
「 …東、ドヴァートゥース砦 兵長クラストフ
138年前没、現 星の智慧派教団所属… 」
( その言葉を聞き、目を閉じる )
「 南、ラットターン砦 狙撃兵 佐竹 勝三
50年前没、現 星の智慧派教団所属… 」
( 目を開ける )
「 これでお分かり頂けましたか?」
……………なるほど、分かったよ…
……信頼もできるし、実力もある…そして…
…安賃金にいけるね、中々に優秀じゃないか…
(笑みを浮かべては文句無しと言うように判子押し
嬉しそうに頷き)
「 報告は以上になります、ご質問はございますか?」
( 資料を整え、机に置く )
……特に無い…逆に聞くが、其方に質問はないかね?
(トントンと資料整えながら机の中仕舞い)
「 は… では、城に私の他にも使用人を入れるという噂を耳にしましたが…
噂は噂、私でも知り得ぬが為その事についての真偽をお伺いさせて頂けませんか?」
( 両手を下に添える )
………あぁ、それか…一応入れるつもりではあるな…
…君はまだ働き過ぎと言う感じがあるし…
……それに、もしかしたらという事もある…
…君が倒れた時は、我等がやる…とはいっても
我等にも限度はある…だから緊急という訳での雇用だ、後は君のサポート…
(大きく頷き正直に答えて)
「 …… 」
( …はっきりと、否定を口にするつもりであった… その言葉が
心の中で遮られる 働き過ぎを気にしてくれた… この城の方々の
心の扱い方、それが … )
「 …確かに、聞きました… 身に余るまでの待遇に感謝致します
…長々と、申し訳ありませんでした では、失礼します 」
( 切り上げると、使用人としての自らを崩さずにドアの外…
…昔からあった 何かの詰まりみたいなもの… それの正体を
初めて理解した気がする… )
「 …… 」
( 胸に手を当てた後、残る業務を頭の中で整理し 次の場所へと進む )
……気持ちはよく分かるが…
…我は決めているのだ、頼りっぱなしにはしないと…雛が巣立ちするように、いつかは一人で対応しなきゃ行けない問題がある…
…だから、その時まで、ゆっくり休ませないと
…彼等はその為の希望なんだから…
(一人、初めて本心を告げて…そのまま消える
…ように地面に潜り)
(……そして、眠そうにしている…のんきにあくび
している手腕が私室にひと…いや、二人)
「 …父様はあくびが好きなのか?」
( 折り紙で手裏剣を作る子、恐怖気絶はすっかり消えた )
……正確には平和が好きなだけ…
…退屈、のんびり、それがいいんだよ…
(ウトウトしながら…急にハッとしたような顔に)
……そういやまだ名前決めてねぇ…
「 … 」[ とンッ ]
「 イッチバン重要なこと忘れんなーーっ!」
( か弱いパンチ、錯乱した時の黒に似た非力パンチが
父の体に連続で襲い掛かる… 怒った顔も気迫も、錯乱した黒に似て… )
………あっはは、ごめんごめんごめんっ!
…どーしよっかなって悩んでて、はは…
(乾いた笑いしか出ずにピコハンみたいに軽く
受け止めていて)
「 もーっ!だっからいつも変な事でひどい目にあわされるんだ!
小さな人からも母さんの妹さんからも聞いてるんだぞー!」
( ぱちぱち怒ってのしかかったり(軽い)頬を叩いたり(痛くない)の
攻撃を執拗に行う、当人は痛いだろうと思っているらしい )
[ ガチャ ]「 ザレッド〜、こやみちゃーん、居るかしらー?」
はは…痛いからやめてー…
…それと精神攻撃は素直に痛いからやめようねー…
(嘘言いつつも少し堪えたのか申し訳なさそうに)
……いる…って、あれ?もう名前決まってたっけ?
「 ぐるー、んぁ?あ 母さん 」
「 はーいはい、ただいまねー…ん、取り敢えずの
呼び名が無くてどう呼べばいいのかしら?」
( 振り向いて母を呼ぶ、こやみ… 黒は荷物を机に置いて
ザレッドの隣にぽすんと座った )
「寂しくはしてなかったみたいね?2人とも」
………寂しくはねぇよ、なんで俺まで子供扱い?
(溜め息吐きながら答えては二人の頭撫でて)
……で、名前だけど…どうしような?
「 他ならぬだんな様がわたくしをそう扱うから、それ以上の理由って?」
( 言いつつ、娘のもっちりした頬を撫でる )
「 あふぁひゃ… やめへ 」
「 …んーぅ… 確かに問題なのよねぇ… 何を思って血を混ぜたのかは知らないけど!
こういう時のために名前の1つや2つ!考えててもいいんじゃ無いかしら?」
………まぁ確かにそれ言われちゃ何も言えねぇけど…
(頭撫でつつたまーに髪の毛手入れし)
……だよなぁ…で、それを踏まえて…考えてみる…
…けど、全然思いつかない…ってのが現状…
…どうするよ?
「 眠眠 」「 はゃ、?」
( 娘にぴっと指差し、何やら呟くと
あっという間に父の膝の上で、娘は眠りに落ちる )
「 寝かしつけるにはこれが良いのよねー… … わたくしも
ちょぉっと難しいですわねぇ…ニャルも、テホプも最初っから
名前が決まってるんですもの、私だってそう… 故に分かりませんわ 」
……便利…おやすみ…
(頭優しく撫でながら小さく呟き…
本題入れば困り顔…)
……俺達も、名前なんて付けてもらったのはクリムゾン様だしなぁ…正直よく分かってない…
…技名と同じ感じで付けるのはおかしいし…
…ナイア…ニャル…ホテプ…
…アラド?……なんか違うな…
「 …確かにわたくしの血ですけれど、ザレッドの血でもありますのよ?」
365:ザレッド・イニール◆rDg 剛手腕の魔人:2020/01/17(金) 02:00 …………と言われましてもだな…んーーー……
……ザラド?……あーだめだめ、こういうネーミングセンスがねぇ…
「 ……… ぅーーーん」
367:ザレッド・イニール◆rDg 剛手腕の魔人:2020/01/17(金) 02:07 ……………思いつかねぇ……
…………ぐぅぅぅ…
「 …祟螺木、違う… 晶陽 … うぅーん 」
・・・・ メインホール続きの大廊下 ・・・・
埃の横行を許さぬ徹底的な業務の果て…妖しくある
魔の城としての雰囲気を取り戻した大廊下のどこか…
日陰のある場所、そこの木椅子に姿勢よく座っている 業務を終えた使用人は
「 ……( ーっ ……ふーー … )… 」
( …静かに… 彼女は、油断に満ちた寝息を立てていた )
……いやいや、お疲れ様だねぇ…
…全く、普段もこうしてゆっくり寝て欲しいものだよ…
(ゆっくり久しぶりに酒瓶と…鬼鉄棍棒持ちながら
……謎の獣みたいな城の外にいた化け物を
地に出来るだけ着けずに引っ張り……
…座っている横にお菓子やジュースを少しだけ
置いておき…起こさないよう慎重にキッチン
向かい)
「 ………… 」( ぬゅり )( ズッ ズッ )
( 未だ姿勢よく眠る使用人、その背中から伸びる… 肉色の触手が
隣に置かれたお菓子を… 袋を破いて食べ、器用にジュースの蓋を開け
本体が意図しないまま食事を始めた… )
「 …… 」(
(……一方、自室にて……)
……名前何個考えたかな……
…ラブ……ブレッシング……ラック……
……クリミナル…駄目だ、全然方向性が違う….
「 はぁー ー…… ーー … 」
( やがて、こやみを抱いたまま毛布を被せて寝始めており )
………ざいみ…いっそそのあだ名ってのも…
……俺とナイアの名前を取って……
(眠る事無くブツブツ考えていて)
『 ミィリィ、なんてのはどぉ?マスター 』
[ ガタガタガタ ]
( 海を泳ぐクジラの絵が揺れ… 声 )
……………センスあんなー、お前…そうしようかなぁ…
……ミィリィ…か…
(大きく頷き二人の頬を撫でながら
別の手が絵に向かい親指立て)
『 そっれは そっれは!どぉーぉーも!』
( またガタガタ揺れる )
『 ミィリィ・イニール、この際黒ちゃんにも
イニール、付けるべきだとは思わない?!マスター 』
…………また減給すんぞ?
……それに、この名前は俺だけなんだよ…
…付けてもいいけど、ったく…
(恥ずかしそうに頬掻きながら答えて)
『 あらごめんなさい、これ以上減らされたら
ハーゲンダッツが食べられませんねー 』
( 茶化すように絵が揺れる )
『 あーらあーら、それ 絶対黒ちゃんに聞かせないでくださいねー?』
…………まぁ、今回は許してやるけど…次変に煽ったらそろそろ罰与えるからな?
(絵の方睨みつけては溜め息吐きつつ呆れていて)
……寝てるし聞いてないっての…つーか俺も聞かせたくないわ…恥ずかしいし
『 あ、そーそー…まっすたー 最近私出世したんですよーえー 』
381:ザレッド・イニール◆rDg 剛手腕の魔人:2020/01/18(土) 00:34 ………あ、そーなの?…ふーん…
(興味無さそうに本棚から適当に取り出し)
『 えー冷た… んしゃぁ、あのメイドの隠し撮りでもいる?』
( カタカタ )
『 あ、そーそー… かくしど…うぅん、調査に関して
私と似た事やって外部に情報流してるネズミが最近居るんだよねー 』
………………………ふーーーーーん………
(興味無さそうに息吐き……ゆっくり本閉じ立ち上がり…絵の中に手を突っ込み)
……今すぐ吐け、吐かなきゃエネルギー没収すんぞ、ハーゲンダッツも…
『 わーぎゃーいったぁーっ!!わがった言うから!掴み無し!やめて!』
( 慌てて拘束を解き、絵の中から飛び出てくる )
『 いってて… あいた… んもぅ、短気だなぁ… 何から聞く?』
………早く言え、時間が勿体無い…
(ブツブツ今にも襲い掛かろうとしていて)
……といっても流石に俺は行かないけど…色々まずいしな…
『 うぇぇ…何聞きたいか言いなよ … とりあえず、【ネズミ】から… 』
( 机に下り、本に座る )
『 【ネズミ】は盗撮魔、情報泥棒の筋では有名な『妖精』だった
名前、容姿、種族とか殆どの個人情報が分からなくて、知られてるのは
金の為ならどえらいことなんて幾らでもやる守銭奴的な奴で、その知識こそが
この世のあらゆる存在にとっての最大の武器となる、って事らしーよ 』
( ザレッドの手に、USBを投げる )
『 今現在は私の地下組織が全部抹消したけどさ、メイドと氷っ子になんか盛って
バーニングラヴを隠し撮り、それをばらまいて大金を手にした事もあるみたい 』
……なるほどなるほど……こう言う時はあいつにやってもらうか……
……ったく、厄介な事をしてくれんな…
(ブツブツ言いながらどこかに電話かけ始めて)
『 …んー、で もう行っていい…ですかねマスター?
あの… ほら、私砦用の兵器開発の任を…持ってますし?』
……ちょっと待て……あー、もしもし…?
…んーと、ネズミの駆除を頼みたい…報酬…んー…じゃあ、紅色の辛味と緑色の酸味…あぁ、別に…
大猪の牙もかまわない…ん、よろしくー…頼むよ、
便利屋さん……
(ぷつり電話切り…行ってよしとばかりに手を離し)
『 ふーっ…やれやれ飛んだ目に… あ、最後に伝言、というか届けもん 』
( 背中から端末を取り出し、それを巨大化させてザレッドの手に置く )
『 差出人はあのメイド、なんかちょっと眠そうだったけど 』
(それじゃ、とそそくさに絵の中へ )
………??
(心当たりもないため受け取るが、とりあえず起こさない程度の手の空間の中で…端末セット)
……なんだろ
《 少々間抜けなれど対等なる友人様へ
“ 最近 戦いに関して自らの体が鈍っているのを感じています
今にも何者かが襲い来るかも知れない中で私がこれでは使用人として
首を吊りたくなるような失態を犯してしまいかねません、それ故
貴方と今一度、姉さんも姉様も邪魔しない形での戦いを展開し
戦闘のセンスとスキルを取り戻したいと思っています 【報酬込み】”
使用人より》
………報酬はいらねぇんだけど…まぁ、答えてあげようか…主人…じゃねぇな、友だし……
(端末仕舞い深呼吸しながら向かい)
「 … … …ー [ハッ]… … …ー 」
( 客席、待ちくたびれたか…それとも働き過ぎか… 椅子に座りつつも、こくり ぱちり )
……待たせたか?
(眠そうな相手の後ろにいつの間にか…様子見しながら近寄り)
「 …[ぐりぐり]…いえ 私も先程この席に、それでは 始めましょうか 」
( 眠気を無理やり覚ますと、中心へ進む )
………一個いいか?
…あー、その、此方は魔物化して平気…か?
(向かい合う形で中心に向かい)
「 …私の身に関する心配事で有るのなら、それは過ぎた考え事ですよ 」
( 向かい合って立ち、腕を組む )
………それもそーか…いや、少し考えていてね…
…じゃあ、やるかい?
(深呼吸し終わり…指鳴らしながら答えて)
( 腕を解き 流れる氷河の如く… 静を体に 冷たさを瞳に
澄み切った空気の美しさを構え__ 隠れた 恐ろしき腕を此方に向けた )
「 両者上々… 」
( 向かう相手への冷視、それは前述と共に極へ達する )
「 参ります 」
……………ふぅぅ…………さて……
(大きく息を吐き……少し荒んだ目を向けて
気合入れるように頬を叩き、腕伸ばせば…
…風圧で髪を靡かせて)
……容赦しなくていいからな?
(手が360度回転し、銃の構え)
「 ……… 」
【 圧力 】
( 右手を払う、すると旧神の前方を扇状に
吹き飛ばす半透明の壁が広がり、ザレッドへと迫る )
【 サンドウェーブ 】
( 地面が変質… ベルトコンベアの様に旧神の方へ地面が回る )
………圧殺が好みか?…なんてなっ…!
(複数の手を合体させ少し弱体化しているものの
自分を作り出し…圧力の壁に向かいラッシュ)
……中々面白いじゃんっ…
(手が複数集まり大きな翼へと変形し
空を飛びながら)
【 岩石剣山 】
( 手を振り上げ、それに呼応し変形する岩の棘が
蛇の様にザレッドを追って襲い掛かる )
「 ……… 」
【 重力球 - 黒星世界 】
( 追い討ち 岩の棘で狭まる空中を、更に体力を吸収する
暗黒の球をいくつも無から生じさせ、濃密な攻撃の元へ晒す )
………やっぱ技…だね、ナイアとはまた違うや!
……しょっこらぁっ!!
(分身で壁を破壊し操っている使用人に向かい攻撃
…一方本体、右腕に力を込めて少し骨露出させ
拳大きくなり…岩の刺をぶっ壊し…
……暗黒球は、他の手がキャッチし少し痛むも
跳ね返していて)
…派手なだけが攻撃じゃない…!
「 …貴方も、腕力だけで私に挑まぬ事です 」
( 片手で分身のパンチを封殺、そのまま腕を掴んで流れる様に背負い投げ…
挙句その分身を跳ね返された重力球へ投げ、左手を後ろに引く )
( 冷気が集中する… )
「【 凍傷の蜘蛛 】 」
( 毒の様に不定形な氷柱を分身乗せに向けて左手から放つ )
「 …… 」
………むぅっ…!流石だな…ふぅぅっ…!
……【ヒート・ハンド】…っていってもこれは
技って言うのか…ねっ!
(冷たい温度はある鬼のお陰で慣れているのか
手を擦り摩擦熱上げてそれを魔力込め…
…いつものハンドガン発射)
「 … … 」
( 身を屈めながらザレッドの下まで走り避け、バターナイフに
毒を塗って6本投擲、そのまま壁を蹴り 空に躍り出れば )
【 フロストサウザンド 】
( 凍傷の毒を内包する研ぎ澄まされた蛇の牙、瓶に入れた
それを空で回転し、全方位へ鋭くばら撒いての弾幕攻撃 )
……むっ…よっこら…しょぉいっ!!
…【ハンドナイフ】…
(分身が元の手に戻り…指が鋭利なナイフに変形、
バターナイフ弾き…骨外しながら弾幕なんとか
弾き…一本を跳弾としてナイフ投げ)
「 …… 」
( 壁を蹴ってザレッドの横をすれ違いざまに油壺を投げ
向かい側の地面で着地、そのままスカートの裏より… 狙撃銃を取り出す )
「【 強火の付加 】」
( 砲口が赤く爛れ、火花が散る状態になった狙撃銃のスコープを覗く… )
……ったく、火事にすっ気かよおぉいっ!!
(油壺喰らい感触で何か正体分かり
狙撃銃のスコープに指入り…内側から破壊
防戦一方となっているものの余裕そうにしていて)
……そろそろ攻めていいかもな
「 …私はこう思っていますよ…『 かかったな、阿呆 』」
( 壊れた狙撃銃を手放してバックステップ、そのまま指に巻いていた
見えないほど細い糸を引く… 直後、ザレッドの背後で炎が炸裂、其処は
先程旧神が蹴った壁、炎に混じって火炎壺の熱した破片が飛んでくる… )
【 竜狩りおとぎの岩砦 】
( 両手を払い、大きく後ろへ下がれば… 迫り上がる岩の砦
上に備えられた巨大な岩のバリスタに投石器がザレッドへ攻撃を仕掛ける )
………お前は次に、『本気を出してください、そうじゃなきゃ、私は倒れませんよ』と言う…知らんけど!
(地面を殴り砂を巻き上げ炎を消し…
…拳を構えた、新技…?)
…名付けて、『フィストショット』!
お前らみたいにネーミングセンスは無いから
シンプルだよっ!!
(充填に2秒かかっているもののその威力はハンドガンとは比べ物にはならず、
拳型の弾が岩を貫通してニャルをしっかり
攻撃…防御と共に動きながら狙い付けていて)
[ ビッ ]「 …… 」
( 直前まで見えなかった弾丸が頬を掠る、かすり傷はすぐに塞がるが
確かな威力と速度に警戒を課す )
「 【 無念の百鬼夜行 】」
( 朽ちた鎧を纏うスケルトンの群れが次々と地面から湧き、弓 刀 怨術と
各々の武器を用いて迫ってくる )
……っと、いいもん持ってんなお前らっ…!!
借りる…返さないけどなっ!
(少し擦り傷を負うも気にせず、刀を持った
骨野郎から倒し…刀を手にしては
くるくる回す…単純な動きだがしっかり弓など
攻撃を弾き…爪弾、さっきより鋭利で速度の
あるのを…全十発、囲むように放ち)
「 ファランクス 」
( その声が響けばスケルトンの群れの動きに変化があり… 大盾を持った
スケルトンの一団が瞬時に現れ、旧神の周りをぐるりと守り固め、槍を持つ
一団が防御陣の中からその中から槍を投げ、突き 補充する )
【 大地剣山 】
( ばらけたスケルトンを一部巻き込みながら、再び岩の蛇が襲う )
……ぉっ…いっつつ…でも助かる!
(槍を足に食らってしまい、そのまま姿勢崩す
…も、ただでは転ばず、寧ろその勢い利用して
くるっと回り上飛び…岩蛇脳天直撃させて
崩れた岩を防御陣に投げつけ)
「 ……その程度でファランクスは崩れません 」
( 二重に重なった盾の壁に阻まれ、岩の勢いは阻止されあべこべに
槍の多くが突き出される )
【 心象妖術 色欲 】
( ザレッドの背後より… ナイフを持った黒が笑顔で頭を撫でる )
……思ってるより激しい……な…っ…はぁぁ…
…幻惑に騙されっか…!
(再びフィストショットにしてどれだけ防御できるのか試していて…
……背後から漂う気配に、少し驚くも溜め息吐き
腰に手を回しバックドロップ)
【 聖剣 】
( ファランクスが崩され 格闘技による隙を晒した瞬間…
ザレッドの脇腹を浅く切り裂く 風の様な剣閃、陣形とは反対側で
“それ”を下段に構えるのは 旧神… )
「 … 静は、十分ですね?」
( 天使の柄を持つ、白銀の聖剣 それは戦の得物としてあまりにも美しく
聖剣と呼ぶにはあまりにも禍々しかった )
[ かつて天使から貰った 白い剣 ]
……っ……あーあ…あー…服ごとやりやがって…
…全く、自動回復力もお前らに比べたら落ちるんだからな?
……あぁ、十分だ…
(少しつい癖で傷を抑えるも笑み浮かべ…
此方も簡単とはいえ硬い骨でメリケンサックを
作り……剣に反発するように刺が生えていて)
……さて、魔物化しないでどこまでいけるか
「 …… 」
( 一礼で言葉に対しての物を返し 間も無く構えと同時に鋭く斬月を放つ )
( ダガーを持った右手を盾の様に扱い一瞬で肉薄、ダガーを地面に突き刺し
それを中心に勢いを殺さない足払い、そのまま回転の勢いを利用し上段への
ダガー、剣によるなぎ払い 三段攻撃 )
……ブロックだ…!
(腕を前で交差させ何処からの攻撃にも大丈夫なよう構えており足を軸に新たに4本手を出現させては
伸ばして一回転、威力見た目より強く、風圧発生させ手刀で相手の首筋狙い)
「 返し、二の腕甘い 」
( 風圧を寧ろ水流の様に扱い易く攻撃の手から逃れれば
向かって来る手刀に剣の切っ先を叩き付け、ダガーの一撃を腹に飛ばし
リーチがギリギリ届かない距離にバックステップ )
「 …ここは私の距離です 」
( ダガーと剣を交互に扱い斬月を次々放つ )
……それより長いのが俺の腕だっ…!!
…まだやれるっ…!!
(腕の途中から更に腕が生えて…樹のようになって
いて鋭くリーチ伸ばし傷を手で防ぎながら
汗垂らし再び爪弾飛ばし)
「 …… 」
( 耐久度が限界のダガーを投擲し、一歩退いて剣を両手持ち
シノギを行う日本刀の様に構え… )
『 斬 』
( __ 無数の浅く 深い傷… 伸びてきた腕に 最早傷の無い部位を見つけるのが困難な
程の密度で、傷は付けられていた… 一瞬で この滅多斬りを行なったのはザレッドの
側を吹き抜けた一陣の風… 人斬り風の様な、一瞬の大技の元… ザレッドの背後で
冷酷に彼を見る、使用人の視線 )
「 次は足ですか?」
……あーあ…流石だよ…うん…なら、俺もさぁ…
…少し本気出さなきゃいけねーよな?
(傷を付けられた腕を切り捨て…ギランと目つき変わり、此方も本気…首回し背後のニャル見ながら
……姿変わり、子と、戦闘した時の姿…
右手は刀程の爪三本…左手の棍棒は骨が鋭く大きくなって…頭から生えた手も赤い鋭利な爪、そして小さく鱗がついて…少し進化していた)
…こんぐらいしねーと、失礼だったな、お前には
「 …出し惜しみなどと言う負け惜しみをする程
貴方は私に対して優位を取れているのですか?」
( 片手持ちに戻すと、左手で何かを伺う様な仕草 )
「 ……何れにせよ… 切るのみ 」
……現状、優位ではないね、まぁ…でも
…悪いけどこれで終わり…!すぐに形成逆転…だからね!
(棍棒が膨らめば…風船のように破裂し血の勢いに乗りながら刺が高速射出
四本の黒い腕を生やし…棍棒再生させながら二本の手が銃の形に構えて…また、発射、ハンドガン・滅…スナイパーライフル並みの弾丸が飛び
…くるくると、自分の姿を真似たような
大剣を構えていて)
「 …… 」
( 弾幕の嵐、一部は弾く 一部は相殺る そして避ける 接近 )
「 …戯事の前に体に力を入れて下さいませ 」
( 生えた 阿修羅の如き腕の内 銃と棍棒の二本をどうせ再生するからと
断ち切り、服に掠りもしない攻撃を嘲笑うかの様に片手持ちを維持したまま )
( 横に剣を払い 扇状の斬月を飛ばす )
……戯言でもねぇんだよっ…
…生憎、魔物に近づいてる分、頭働くっ!
(棍棒と銃は僅か1秒で再生し…
…跳弾計算しながら追い込む形になり
ダメ押しに刺射出すれば…弾丸と反射し足を撃ち
…大剣が、簡単に飛ばした斬撃を受け止め…消す)
……防戦一方なのに変わりはないかもしれないが
俺はそっちの方が得意だなっ!
「 ……言いましたが 」
( そろそろ、両手で剣を構える… 嵐の様な攻撃を次々と捌く
剣を突き立てる衝撃波で死角からの攻撃は消滅 剣閃も見えない
攻撃の捌きようは身に攻撃を許さなかった )
「 ……む 」
( 射出された刺のうち一つが胸に深々と刺さる )
………やっる…とも言い切れないか、大丈夫?
(戦闘中とはいえこれで相手が倒れたりしたら
此方としては笑い物にならないので
念の為心配しながらも、さらっと次の攻撃準備)
「 …舐めすぎですか 」
( 戦闘の影響か 森時代の再生力が復活している… 刺を抜いて直ぐに
再生は始まり、もう穴は閉じられつつあった )
「 ……そこで攻めないあたり、やはり貴方も舐めてかかっている様ですね …
…… 久し振りに、使うとしましょうか 」
( 聖剣を鞘に収め 服の裏へ放る )
……心配するまでも無かったか…
…甘いっつわれても…情が湧くもんは仕方ねぇだろっ!!
……まぁ、いいけどよっ…!!『苦労・藍為手』!!
(前と同じ…ではなく四本の腕…前とは違う腕が違うツボを刺せば…幻影発生し、突き上げアッパー爪立てて!幻影も攻撃仕掛けており…あの時と同じスピード!)
「 ………… 」
( 爪が間近に迫る … その時でさえ 尚、避けるそぶりも平静崩す様子も無く
…ただ、左手を地に添えた… )
『 罪悪根塊 』
( 爪が ニャルを貫く!
…… 引き裂かれたはずの肉… 依然として無傷の彼女が そこに )
…………ちょぉっと今のは理解できねーや…っ…!
(反応できないであろう速度でもう一度、爪立てて突き上げ…肉裂き…傷をしっかりと付けさせ…
…少し不満そうにしていて)
「 ……」
『 闇の内で飢えよ 血の雨に研ぎ澄ませ 』
( 手の下の闇が 深く ) ( 今度は血を吹き、突き上げられて体が動くが 平然 )
『 人の世に業ありて汝は災禍の芽とならん 』
『 灼けし古城に響く 去りて共に現れよ 』
………………これだねぇ…格上って感じ…!
……やっぱ強いよ、皆っ…!!
……敬意を払うね…やっぱり…!!
(爪弾…先程より大きさも威力もスピードも倍以上に強くなっていて…再生スピードも早く連射…
…ハンドガン・滅、刺と合わせて弾幕の嵐…
……一発、高めて回転…風を纏い、大幅に威力が
上がったそれは、確実に命中した)
『 故に 応じよ 』
( 全弾命中 … 動かない故に滅茶滅茶に傷付いている旧神の体は…
…五体満足 目立つ致命傷は何も無かった )
『 腕を扉として通じ 今ぞ模れ 』
『 我が手の内に… 』
「 災禍あれ 」
( 最も深い闇より その一振りを握り、引き摺り出す
… 服諸共、傷が癒える中で中断に構えたその剣… そう かつて振るい続けた黒い剣 )
「 …さぁ、刮目せよ 」
【 デモンブランド 】
……超回復…中々にやばいな………まぁ、いいか…
(黒い剣を目にしては…久方振りに、湧き上がる
恐怖、戦闘したいという欲もあるも、何故かそれしか思い浮かばず…棍棒が大鎌に変形ししっかり
防御できる姿勢はとっていて…
気のせいか息も荒くなり、口から血も垂れ)
「 ……無意味な足掻きをおやめなさい 」
( 黒い剣を地に立て、その上で両手を置く )
「 破壊 防衛 再生 魔 何において何を比べたとしても… 」
この剣は遥か上です
【 黒波 】
( 軽く突かれた地は 吹き上げる様に黒い衝撃を吐き出す
それは中心に黒い剣を 津波の様に侵食する破壊を決して遅くはない速度 )
……っ……あーあ…あー…!!
(苦しそうに胸抑えながら飛び…
なんとか躱して、此方も空間裂く斬撃…
距離を縮めさせ、津波も一瞬、小さく消し…)
………っ…っ…はぁ…
「 …敗北を宣言なさって下さいませ 」
( 今一度、剣の上に手を置く )
……………っ…ぅぶ…んぶぶ…えほっ…おぼっ…!!…ぅ…ん…!!
(口元抑える…も、黒くなった血をどほどぼ吐き出してしまい…苦しそうに頷きながら、息…吐き
吸い…繰り返し)
「 …… …、一旦は私の勝ち、とは言い難い所ですが…
まずは医務が必要ですね 」
( 救急箱を手に取り、まず近寄る )
…っ…は…なん…でっ…なんでっ…なんで…!
(頭抑えて混乱、前はこのように酷くならなかった…)
「 …?まず落ち着きなさい、ザレッド 」
( 様子がおかしい 手早く張り倒し、外傷を消毒 異物除去 薬液包帯で巻き直し )
( 地面から引き摺り出す… 大型棺桶ベッドに放る )
……っぁ…やだ…やだ…やだ…やだ…!!
(ガクガク震えて…何か変、外傷しっかりと
治っても胸抑えたままで…涙目)
……っぁ、だめ、だめ、だめ…
「 …… !?… 」
( … 様子に、慌てる事もなく思考を早める 棺桶を引き
真っ直ぐに向かうはルージュの元 … )
・・・ ザレッドの自室 ・・・
「 …… こやみ、ちょっとお留守番 頼めるかしら 」
「 え?…ぁ うん 良いけど 」
…っは…やだ、やだ…ぁっ…ひぎゅっ…ぎっ…!
無理っ…無理…!無理無理無理…!
(胸を抑え…鼓動の音が、棺桶内から聞こえる程
大きくなっていて過呼吸になり
カチカチ歯を鳴らす音まで聞こえ…大きく跳ねた)
…………医務室………
(……何かを察した幽霊は、大きく溜め息吐き
静かに立ち上がり…
透けて、身を隠した)
[ バキッ ]「 ん 」
[ ズムッ ]
( 引っ張る速度、それに足し跳ねる… 後ろを確認しなかった白黒は
跳ねた棺桶に抵抗できずにそのまま下敷き )
「 ……… 」
・・・医務室・・・
「 ルージュさん、居るかしら?」
( ノックの後、返事は聞かずに入ってくる )
………っぁ…はーっ…ぁ…っ…ぁ…
(再び大きな鼓動の後…
棺桶が、破られた
巨大な赤い腕と手が、抑えていた胸から生えて…
…目はどこか、遠い所を見ている様子だった
…棺桶から出ては、指を捻り…何度も捻り…解除
指先から竜巻を起こしていて…それを棺桶の下
白黒に向かい発射)
・・・医務室・・・
…言っておくけれど何もできない、あれに関して
私は何もできない…
(少し浮きながら登場し…呆れたように頭抑えて)
【 変わり身 】
変わって椅子が砕け散り 少し離れた場所で使用人は腕を引く
「 … ( 錯乱… した風でもない… 何れにせよっ )」
( 腕を前に全速の突進 戦闘場へ向けてザレッドを掴んで一部を壁を壊しつつ
無理やりに被害が少なくなる場所へと… )
・・・ 医務室 ・・・
「 …本人も私には話しませんでしたわ、出ないという
絶対の自信、もしくは防ぐ術があったのではなくて? 」
( 高まり始めた妹の気配… もう片方を感じ取り )
…………っ……っ…!!!
(血脈が高鳴り…更に二本…黒いドリルのような腕と…白い触手のような腕…後ろから生えていて…頭から再び水色の手…どんどん大きくなり、同じ大きさ…阿修羅とは違うが、六本の手と腕…
壁を壊して勢いを無くし…猿の腕のような骨を
手にしては、何処からかラジカセを持って来て)
・・・医務室・・・
…………
(ノーコメント、少し辛そうに顔俯けて喋らず
…戦闘場の方をチラッと見ようとし)
「 ………っ 」[ カ''カ''カ''カ'' カ''ッッ ]
( 更に凶暴化する体… 止まるわけにはいかない と
ラジカセの所在が気になるものの勢いを強め )
・・・医務室・・・
「 …私の妹なら、死もなく破壊も押し止められますわ…
私に出来る事は最善の為のピースを探す事ですのよ、彼の為にも 」
「 …それで、方法は無くって?それとも… 困難なのでして?」
………っ……あー…ぅ…
(ラジカセのスイッチ入れては…ノイズ混じりの
テンポもバラバラな不思議な曲が流れ出し…
そのテンポに合わせるように黒と白の手が
リズムとるように叩いていて……
…再び放たれた爪弾、先程より…素早さが段違い
音が聞こえたと同時に…壁に到着していて
…回転は止まらず…壁をも砕き穴が出来ていて…)
・・・医務室・・・
……魔物化っていうのは、今の私達には辛い…
…デメリットの方が大きいまでもあるんだ…
…一応方法はある…最も簡単で、最も難しい…
………抑えていた傷の場所、胸…心臓を刺す…
…ちょっぴりだ、深過ぎると…彼は消滅するし
浅過ぎると、止まらない…難しい塩梅…
…大体2.5cm刺せば、魔物化の暴走は止まれる
「 ………… !! 」
( 威力… それに気が向けど、怯む暇はない 両手で掴み一気に押し出すっ )
[ ドゥォォォっ ]
「 ……さぁ、お好きなだけ暴れて見せなさい 」
( 空中で投げ出されたザレッドと 自身、下にあったザレッドの体を戦闘場の地面へ蹴り落とし
自分はシャンデリヤに着地して、不安定な彼の体を眺める )
… 姉様、早く
・・・・
「 ……むぅ… 確かに、困難ですわね… 私では、無理ですわ
出来るとするなら、それらを実行可能な… 私の三女しか居ませんわ 」
( … 暫し、考える… それをする以上、ニャルにだって大きな隙を求めるだろう
だが、そんな物を作れる剛腕を持つ存在がどこに居る?それもあれに耐え切れる
高い耐久力を併せ持った…… )
「 ・・・・ 居ますわね、普通に 」
…てぇ…ぅ…ぁー…
(呻き声を上げ…傷を負う…も、すぐに治ってしまい
リズムに合わせて…赤と水色の手が伸びて
目の前の白黒に向かい暴れて…先読みしたり、的外れだったりとバラバラ…
…少し真似ているのか、じっくりと目が追いかけていて…逃げ場を無くすように、出入り口が肉厚な手で塞がれ)
・・・・
…そ、そうなのかっ!?それなら…可能性は…
……なら、任せてもいいのか?
ズレたら…恐らく何方かは確実に…
(一瞬喜ぶも、首を振り意識戻して…
…一転、不安そうに問いかけ)
「 … … 貴方ではありませんね 」
( 正確さも何もない、避ける事に苦労を感じない… パワーは高い
だけの木偶の坊に対して 白黒は攻撃を仕掛けていなかった )
………
・・・・
「 森に居た頃のニャルを見てなくって?技量は衰えるどころか
本人が自覚せぬまま寧ろ冴え渡っていますわよ、皆のお陰ですわ 」
( 方法を聞き、算段を頭で整え… ドアを開く )
「 心配なさる事はなくてよ… そろそろ、わたくしも起きましたもの 」
……ふぁ…っ…!
(…赤色の手が伸び足りず寧ろ足場になる…と思っていると一気に急加速、建物を破壊しながら伸びて、
更に考えているのか…足を爪弾が狙い撃ち
……リズムは黒と白の手が相変わらず取っているが
徐々に叩く強さが激しくなり…振動と音で攻撃)
・・・・
……ならよかった…じゃあ、頼む…
(自分では力量不足だと分かっているのか
簡単な回復薬を渡しつつ、検討を祈るというように
消えて)
「 …その素質の無い音はやめられませんか?」
( 顔をしかめる程度で音の害を済ませ、避ける 避ける…
そろそろ建物の害がひどくなってきているのを見れば 更に顔をしかめ )
「 そろそろ待たんかィオラァッ!」
( ラジカセ含めた頭部に極烈パンチ
見れば入口の手が粉砕されている… 無論その大女は )
「 さて、よく留めておいたわね ニャル… 」
( 三姉妹集合、アイコンタクトで三女は頷き 次女は構わず拳を振るっては
ヘイトを一心不乱に… というか倒す勢いの拳 )
………っ…っ…ぁ…ぁぁ…!
(ラジカセ壊されては悔しそうに頬を掻いていて
一瞬フラつくもすぐに戻り…
……何処かで見たように、赤い血液が発光し…
…光の球体が、ミラーボールのように浮き上がり
大量のレーザーを発射っ…
…四本のカラフルな腕がバンバンッ…リズム良く
地面を叩き衝撃波を起こして…
徐々に拳が膨れていて)
「 範囲は私が対処するわ、2人でやりなさい 」
【 アースフォース 】( 地面の衝撃を大地の衝撃で相殺 )
【 ブレインシャイニードル 】( 太陽の光を手の内から放つ それは千の針となり光線を砕く )
「 おらっ… じゃあっ!」
( 後ろへ回り込み、体格差を物ともせずに地に足つけ巨体を持ち上げ )
【 大地剣山 】「 ……… 」
( 岩の蛇が幾重にも重なり 腕を拘束して三女が巨体の胸に飛び乗る …
スカートの裏より、果物ナイフを取り出す )
……ッ……っ……!!!
(台風のように四本の腕が回り…周りに近寄っている者どもを吹き飛ばし…しっかり打撲音も聞こえ
猫騙し…のように両手叩くも、聞こえるは爆音
猿の腕の骨を上に突き出せば…元の細い両腕が光を放ち、レーザーを受け止め…ヒビが入り破壊
バリスタのように骨を発射しながら
…先程よりフィストショット(特大)が出されて)
「 フ''ッ!!! 」「 …… 」
( ニャルは飛び退き、テホプはモロに食らって壁にめり込む…
三者全員音に関しては全く気になっていない )
【 圧縮空間β 】
( 黒が腕を振れば 全方位より一部分だけ狭まる空間が
骨もショットも圧縮して潰し、めり込むテホプを自分の近くに )
「 っつつ… 手加減しなきゃならねぇってのにコイツは酷くねえかぁっ!?」
「 落ち着きなさい、緩和し続けるのよ 」
( 言う間にニャルは再び肉薄、足払いを仕掛ける )
………に……な……て……
…く…な…ぁ…!
(圧迫空間…腕が鎌に変化し、空間ごと切り裂き
真空波を放ち…厄介と判断した後方に向かい
ハンドガン連打…爪弾、フィスト、彼の持っている全ての弾幕が襲い
足払いは触手がしっかりキャッチし…地面に叩きつけ、壁に向かい投げつけ…
…咆哮したと思えば土埃が舞い…視線遮られ)
「 っ!! 」「 ぅっはっ! おぉいやるなぁっ!」
( 受け身取ってなるべく痛みを減らすが、流石に効いたらしい
テホプがニャルを庇い、普通に2人ぶんの弾幕全てを肉体で受け止める )
「 ……!」
( 黒は思った以上に悪い戦況を前に少し焦り、衣の蟲腕で
弾幕を防ぎ、じっくりとザレッドを見定めようと… した途端 )
「 …獣かしら 」
( 土埃、パワー故に舞う量が凄まじい… 蟲腕に警戒させつつ土煙を睨む )
……や…ぁ…に…て…
…く……い……ぅ…ぅ…
(…弾幕は止まらず発射されていて、止まる気配も無く…徐々に威力も高まり、負担が大きくさせ…
……シンプル、上から黒を襲い…両手が衣を掴み
…破壊して、額に生えた水色の手が黒の頭を…
…掴もうと、大きく開き
他の手は妨害とばかりに拳を放ち…
…小さな四本の腕がツボを刺し始め)
「 あぐっ 」( 衣は生きているものの 瞬時に頭を掴まれ、更に拳で打撲… )
「 ぁっ!テメェッ!!!」「 …… 」
( 無論、背後の2人が見逃すはずもないもう手加減しないとばかりに拳を… ニャルに
諌められて手加減しながら背中に掴みかかるテホプ、次は頭に飛び乗り 指を切り落とす三女 )
……くひ…!
(ツボを押された結果…巨大であのスピードが
出せるようになり…白、黒、赤の手が三人を掴み…お手玉のように
扱い…全員の頭をぶつけさせて…
嬉しそうに笑み浮かべ空いた両手で馬鹿にする
ように拍手
…傷は塞がっていて…本気で、やりにきていた)
……
「 …死にたい様ですね… ザレッド 」
( 難なく立ち上がる三人の内… 間違いなく怒気を発する者1人 )
「 …分かってるわね?許可はするけれど 」
( 手加減で手に負えないと判断する黒… まだ暴れんとするテホプを
押さえつけ、仕方ないと言うため息を吐く )
「 ……… 知っておりますよ… それに、このバカに… 」
徹 底 的に、教えてやる良い機会でしょう
( 握り締められた右手から 血が滲む )
………ん……
(手招き、挑発の合図
…再び高速で相手に向かい…
…ガシッと頭掴んでは、容赦せず地面に叩きつけ…
…再び弾幕の嵐、先程よりも激しく、避けるのが難しくなっている…
…目から血が流れたと思えば、その血が木のように少し熱く放出されて…
……怪物のようだった)
[ ''''''''''''''' ]
視界全てが 肉色のそれに覆い尽くされた
「 …一旦、避難が妥当ね 」
( テホプを掴み、綺麗さっぱり消え失せた弾幕を尻目に 影に飛び込む )
=♪○-☆\×〒-☆-÷-×=☆〒÷〒÷〒
無数の触手が腕を射し貫き 地面へと放られた無残な者を
見下す様に地面を踏みつける者 その者ありて ただ世は縮む
( 触手を纏う 貌の無い巨人の虚構 )
その名を ただ怯える者たちは死を間際にこう叫んだ
“ ニャルラトホテプ ”
( 染まる世界 壁に広がる腕を呑む肉の海
怒りも恐れも感じぬ ただ虚構がそこに立っている )
…かはゅ…っ…っ…!
(血を吐き出し…傷は瞬時に治るものの血が足りていない、一転、攻守逆転していて…
…猿の腕が鎌に変化し、それを掴み切り裂く…
…あまり効果は無いのは分かっている
…黒い空間から、折られた手が突き刺し…
…これも意味があるように思えなか)
濁流 肉の波__ 幾重にも幾重にも幾重にも 触手の海が雪崩を打つ
へし折れる腕 腕 腕 縫い付けられる無残な者 動きすらしない虚構
( その貌に 何かが宿る事もない )
激しく打ち付ける 波 波 波
へし折れる 足と腕の骨
………っ…
(これ以上抗っても無駄と判断したのか
悲鳴は上げず…それでも苦しそうな表情
涙目…で、されるがまま、押さえつけられ
ゲームオーバー…抵抗もしなかった)
[ サクッ ]
( 心臓 破らぬ様に… されど深く 虚構の指が胸に刺さる … )
「 ……… 気分は如何ですか?」
( 悪夢の様に… 虚構と 肉の壁は消え、巨体の前には何時もの 白黒 )
………
(刺され…丁度、あの時見た予知と似ていた…
…煙が体から出て…此方も何時もの手腕の魔人
容姿もすっかり戻り…かくんと頭下がったまま
ぐっすり寝ていて)
………………
( 様々な事に関する溜息ののち、予備の棺桶が無いので
仕方なくこの間の抜けた男を背負って… 意外と重さを感じながら医務室へ… )
( 邪魔をするものも手伝うものも居ない道中は 無駄に長く感じた )
「 ……… 会っ変わらずの間の抜けた奴 」
……かく…ふぅぅ…
(少し辛そうな表情だがぐっすりと寝ていて、医務室連れてかれるまま…何故か腕プランプラン…
…折れているせいか触手のよう)
・・・医務室・・・
…あー、お疲れ
「 …元気なのは大変結構です、わんぱくが過ぎる様ですけれど 」
( ベッドに背中のものを寝かせ 潰れて閉じてある左目を鏡で見る )
……くかー…
(疲れからか涎垂らして睡眠)
…なんというか、お疲れ様だな、二人とも…
…休養していくか?
(幽霊は二人を気遣い安眠用ベッドを用意)
「 いえ… 業務を終えた後、やらねばならない事がひとつ
出来てしまいました 」
( 潰れた左目の上からロクな治療もなしに包帯を巻くと
少しだけ遠くを見て、ドアを開ける… )
「 …(いかづち… ) … 」
( 今は城の業務へと その身を進める )
「 ふぅーん … ヤル気ね?あの子 」
( ザレッドの治療を既に終え 体は健康体の彼の隣で座る )
……くかー…くぅ……
(ぐっすり安眠ベッドで寝ていて、徐々に顔も緩んで)
……全く、無茶はダメだからね?
…無理しすぎたらドクターストップするから
「 あの子に関しては心配ないですわ… 暫く
この城を離れる事になるでしょうけれど、あの子なら… 」
( いつの間にか、こやみ(ミィリィ)もザレッドの片脇に入って
体を縮こめ、ぐっすりと眠っていた… 黒だけが起き、周囲を見張る様に )
「 …… まぁ 妖塚の世廻りに行くあの子の事は… 一旦、置いときましょう…
重要なのは、このぐっすりしたお人が再発しないか?…そして、様子からして…
何処の死にたがりが手を加えたのか、知る必要がありますわ 」
……まぁ、あの子が怪我大量になったら無理矢理垂れ戻すからね…
(外へ出て行った彼女を悲しそうに見ながら
黒を見てはコクリ頷き)
……再発はしないと思う、思うだけで可能性は
あるが…慣れたし、多分大丈夫…
…問題はその手を加えたのが分からない…原因不明…なんだよ」
……
「 …そう、それですのよ… 彼から異物感は感じませんわ
それに大っぴらに手を加えたのなら私の妹が見逃すはずもなし
魔法で手を加えようにも私とか… それ以外にも色々居ますのよ?」
( なのに… )
「 さらなる問題として… 皆様、彼と同じなのでしょう?
これが実験段階のお試しなら… かなり、まずいとは思わなくて?」
…………私達も、暴走する可能性はある…
…現に赤仮が、この前暴走していたしな…
……本当に厄介だ…
(対処法も無いため頭抱えており)
…彼女がやるとは思えない
……また別の勢力が…?
「 …ニャルも居ないし… 確実な対処のできる人員が減った状態ですわ…
うぅん、わたくしでもあんな器用な事…というか未経験な事を成功させる
事も自信ないですわ… 」
「 んなら、よー ひとつ、姉貴の . . . ヨ?さんとアザ?さんに来て貰ったら
事はなるんじゃあないのか?」
( …隅の方のベッドで寝てた… 大女が口を挟む )
「 …此処は我らの地ではないのですのよ?
無闇矢鱈と此処で頭を集めれば戦争が始まりますわ
… けど、あの2人にもまた… うぅん、なるべく手は借りません 」
……手数は多い方がいいと言うが…それは最終手段だな…
…赤仮はまた起きる可能性が高い、彼女は単に眠っただけだしな…
…とにかく、私も暴走するかもしれないと言うことは肝に銘じてくれ
「 …… 」
( それを聞き、黒はじっくりと思案に耽る… )
「 . . . ぁー、姉貴にはあまり頼れねェなァ 、『有限期』入ってんだろ?」
「 …… 」
( その言葉を黒は無視し、思案に耽り続ける… )
「 まぁ . . . そーゆーこった 、医者サンよォ 姉貴は今 必要以上の力は使えねェ 」
…………参ったな…辛いものがあるんじゃないか、それは…
…いや、何、無理する事はいけないが…
(椅子に座りながら少し物悲しそうに)
……大丈夫、暴走なんて…しないはずだ…
「 ……… 親として、情けないけど 」
( 思案の世界から一旦戻り、彼の隣で眠るミィリィを眺める… )
「 この子に… 戦ってもらうかもしれないわ 」
「 いや . . . ったってガキじゃねェかぁ 」
( そんな事もいざ知らず )
「 ……はぅ ん… 」
( 子は気持ち良さそうに眠るばかり )
……精密動作性と持続力が必要だな、その子には
…かといって…
(指導していた赤仮をチラリ)
…彼女のようになってしまうかもしれない
……機械の子達は?
「 … ハデちゃんの強化作業は想像を絶する速度で進行中ですわ
現在4の砦が完全改装完了、残る砦も下地は出来ておりますとの事よ 」
( …一旦、不穏な話を無視して )
「 人員の方もニャルが強く命令したからいつまでも従順、砦の方は
心配無いですわ… しかし、あの子結構彼の前ではふざけて怒られてるけれど
仕事量の方は酷い事になっていますのよ… 多分、ニャルと同じ位
無理働してるんじゃ無いかしら?…さっき見かけたけど、ちょっと煙吹いてて… 」
………ダメだな……はぁ…参った…
(結構絶望的な状況に溜め息吐き頭を抑えていて…
どうしようかと考えるも有効な案思いつかず)
……何が足りない…?
何がいる…?
[ さく さく さく ]
「 …はっきり言って、家主様に動いて貰ったほうが確実ではなくて?
わたくしたちでどうにかならない可能性が高いのならそうすべきですわ 」
[ さく さく さく ]
「 オレも ぶん殴る位なら出来っけどよォー ニャルみたいな器用さはねェ 」
[ さく さく さく ] [ さく さく さく ]
「 - - - 奇っ怪なユーレーさん あまぁい紅茶はなくて?」
「 ……… 」「 . . . 」
……いやいや、クリムゾン様もなる可能性があるんだぞ?一番強いんだから彼が暴走してはもう終わりだよ…
(遠い昔の記憶、少しトラウマ思い出しており)
…2.5cm、ズレも無いから厳しいだろうな…
…ん?紅茶は無い…というかここは医務室だ
生憎だが帰ってくれ……
(……ここでおさらい、今部屋にいるのは
ナイア、テホプ、ルージュ
そして寝ているザレッド、赤仮、ミィリィ…
…会話は四人………四人?)
[ さく さく さく ]
「 ………貴女、タスマニアで蕎麦食べるって言ってましたわよ?」
「 セイウチの子肉を求めてとも言ってたなァ 」
「 飽きた くっきーおいひー 」
( 掴み所ないナイアと同じくらいの… 青い聖職者風の装いでクッキーを
行儀もなく両手で食い漁っている… 青髪少女、しかし乗ってるものが…
杖が突き刺さった飛んでる大きな脳、明らかに可笑しいが2人は触れない )
[ さく さく さく ]