今 目覚めの時
今 牙を剥く
踏み出せ 破壊の 野望の一歩
殻に閉ざされた私達 遂に破り
私達の時間の始まりを 奴等の日常の終わりを
ーーーーーーー誰も邪魔はいらない 楽園を
[ ティウンティウンティウン・・・ ]
「 ……父様、ワザとやってない?」
「…ちょっ、ちがーーーー」
(ーーーーーーーーー瞬間)
(足元にワープゲート…それぞれ同時に開き、それぞれがそれぞれの場所へ…)
(赤の城の者達は機械達…
旧神達は…刺客達と、バラバラになってしまい)
(落ちた先の運命は……その後は、本人達しか知らない未来)
・・・何処か知らない海の上・・・
「 ……あら、蒼ちゃんねぇ 」「 - -- -- 何でよりにもよってアンタなのよ 」
・・・何処か知らない空の上・・・
『 復活したと思ったら此処何処ぉっ!?』
・・・何処か知らない浜辺・・・
「 ………… 」
・・・何処か知らない溶岩の“中”・・・
「 アホか''ぁぁぁぁぁぁぁっ!?あ''っっつ''っ!!!?....あ''っっつ''ぅっ!?」
・・・谷の前・・・
「 --- 何か、疎外感を感じる気がする 」
一方赤の者達
・・・森の中・・・
「…やられたな、はぐれる事になるとは…皆の者は大丈夫だろうか?」
・・・氷上・・・
「…あたいにとっては丁度いい…が…」
「……何で自分も此処なんだぞ…ぁあ、温めたい…寒いぞ…」
・・・地底・・・
「…暗い所を察するに…これは…地面の中か…狭いから苦手なんだよな…」
・・・街中・・・?
「…うっわ!?す、凄い凄い!き、キラキラしてるし、な、なんか走ってるっ!?」
「……とても不安でス、ニャル先輩…大丈夫でスかね…」
・・・孤島・・・
「……あれ?この地は…何処か懐かしいような…」
「……ぁーー…っ…」
「…よし、裏切り者はこっちに…いやいや、クリーナーが居ないっ!?…はぁぁ、何やってんのさ、使えないなお前!?」
「……まぁまぁ、いいじゃん…私様のシナリオに間違いは無いんだよ…さぁ、暴れてよ?皆…!」
(ーーーーーーー海上、水面、近づく魚影)
・・・・何処か知らない海の上・・・・
「 ……それにしても …… 我ら、ならやっぱり海ですわねぇ… 」
「 何呑気に言ってる訳?さっさとアンタも手伝いなさいよ 」
「言い草酷すぎませんこと?」「 当然よこの黒タコ 」「 言いますわねぇ蒼タコ 」
( 何らかの術式展開中… )
・・・何処か知らない浜辺・・・
「 ……私めのもてなすべき方は… …貴方ですね?」
・・・街中・・・
……キ''ャォ''ォ''ォ''!''!''〈学園戦争より〉
・・・海上・・・
「……ハッハーッ!!呑気に喧嘩なんかしてるんじゃねぇぞこの間抜けどもがぁッ!!!お前らの首を奪って大金貰って暮らしてやるんだよ!!」
(サメのような姿をした…所謂使い捨て、大きく口を開き牙を立てて、まずは目の前の蒼に向かい、首筋狙って噛みつこうと)
・・・浜辺・・・
「…ま、可愛らしい子っ…いやぁねぇ、倒さなきゃいけない相手だなんてっ…!…でも、そういうのゾクゾク…するわぁ…」
(…喋り方だけなら女性だが…見た目のゴツさ、所謂オカマ…刺だらけの鞭を持ち…橙色のドレス姿…顔つきもしっかりと男で髭も生えている…見る者によっては精神的ダメージ)
・・・街中・・・
「…ハッ!ま、まさか…今のが…ご、ゴジラみたいな…恐竜…?」
「…馬鹿言ッてンじャないでスよ!ほら、迎え撃ちまスよ!」
【オ''ェェェェッ】「 あっ 」「 ん?」
( 瞬間、衣が吐いた。…備えとしておきたかったのであろう
無理やり収納されていた『 ドラゴニュウム 』『 バリキマックス 』
『 イチヂ・セイチョー 』『 ゴレム 』数瓶が纏めて開かれたサメの口へと … )
「 -- - --- 何、アンタ?」「 ……このバカ 」【ギャウッ】( 衣に拳骨が食らわされた )
・・・何処か知らない浜辺・・・
「 ……お褒め頂き、恐縮です… しかし、私めは貴女様を手に掛ける理由を
持ち合わせていません… どうか、今の場はお見逃し願えませんか?」
( 畏まって礼をひとつ、凛とした態度を露程も崩さずに )
・・・街中・・・
( __ジェット噴射の音が耳をつんざく… 翼を広げ 奴は上空より
獲物へと向かって… “爆撃”を伴い急行化してきたっっ )
キ''ャォ''ォ''ォ''ッッ
姿を現わした銀色の凶悪。『 再生メタリドリー 』
ミサイルランチャー 焼夷弾を用いた絨毯爆撃を初っ端から開始。
vs 再生メタリドリー〈学園戦争 [ 機械所属 ]〉
「…んぐっ…?…あ?なんだかれ…?体がすこぶる調子いいぜぇっ!?んだよんだよ?お前ら敵に塩を送ってんのかぁっ!?いいぜいいぜ!それなら…徹底的にぶちのめさせてもらうからよぉ!」
(当然それが全て飲み込まれ…メガロドンのような、巨大なサメ、牙も鋭く…ただ目の焦点は合っておらず…)
VSツアディータヴ(使い捨てのトップ)
・・・浜辺・・・
「んまぁ冷たい子ねぇんっ…しかも私を本当に女性扱いするなんて…惚れちゃうじゃないのぉっ…
…でもダメね、私もこれが命令なのよ、恨まないで貰えるかしら?白黒子猫ちゃんっ…!」
(海に向かい鞭を一振り…瞬間、モーゼの奇跡のように海が割れて、砂地に亀裂が入った…
…獣のような目が、鋭く睨み付けた)
VSホド(恐れの感情)
・・・街中・・・
「や、やっぱり恐竜…いや、翼竜?……どっちにしろ、僕もやるからね!」
「…ッたく、分かりましたッ!」
(爆撃を行なってきた相手から両者とも視線を離さない…二人とも戦闘は苦手…だが、何方も強い旧神二人とあまり離れる事なく行動をしてきた…
友人は銃を構えて…狙い撃ち、あまり効果は無いのも承知済み
清掃員は鞄から入る筈ないサイズの大砲を設置…分身と連携使い玉もセットしていく)
「「かかってこいッ!!」
「 - -- - - - 黒タコ 」「 文句言えませんわぁ… 仕方ありませんわねぇ… 」
( 渋々前へ出る黒 … 衣を脱ぎ捨てると 指示を出す )
「 …まぁ いい運動にはなるんじゃないかしらぁ?」
【 ウ''ォォォォォォォォ ォ ォ ン ___ 】
( …全長400M、タカアシガニやら蜘蛛やら…そんな感じの形をした…
『 怪獣 』へと衣が変貌する。)
・・・浜辺・・・
「 ……お引き取り下さい 」
( 白黒は、そう 告げるのみ… 当然、動じる事はなくて )
・・・街中・・・
[ ス''ゴォ''ォンッ ] ク''カ''ァ''ァ''ァ''ッッ
( 命中。予想通り装甲板に阻まれて効果は無く… しかし
抵抗という選択肢は確実に効果があった。…着陸する凶悪
翼を大きく広げ 威嚇する様なそぶりを… )
【 ミサイルランチャー 】( 背部からミサイルコンテナが空中へ射出される )
ニヤリ
「…はぁ?」
(衣が自分以上の…化物、怪獣に変貌してしまえば動きが止まってしまうが…見掛け倒しだと判断したのか…)
「……舐めんなくそがァァァッ!!!」
(尖ったヒレと牙を立たせてドリルのように回転…水の勢いを利用した突撃)
・・・浜辺・・・
「…んまぁ、釣れない子ねっ…そんなに私と戦うの嫌いかしらぁんっ?」
(くねくねと動きながら寂しそうに髭を触りながら聞いてくる…目だけ乙女のようになっていて)
・・・街中・・・
「……遠くっ!もっと遠くに!」
(叫んだ瞬間…全然ミサイルコンテンツが落ちて来なくなる…【距離】が一つのフロッソの能力、大きく叫び指で範囲を決めれば、それを近くか遠く、選択が出来る…)
「…ナイスでス!」
(当然それを見逃さず…大砲をミサイルコンテンツに向かい発射
メカリドリーには…スタンガンを持った分身が歪みと共に近付き)
「 破壊光線 」【 キュハ''ッッ 】
( 瞬間 反撃。3つの蟲脚が胴体を… 『 ゴレム 』の効果により貫けずとも
ガッチリと受け止め 大きく開かれた口部… 其処へ外からではない
内側より溢れ出る熱のエネルギーを集中させる……!)
・・・浜辺・・・
「 ……私にもやるべき事があるのです… それに …… 」
!''!''!''!'''!'''!''''!''''!'''''!'''''''
“海全体が浮かび上がる様な地の底より響く衝撃”
( 急に空は嵐の比では無い暗闇に覆われ 神鳴りが響き渡り
豪雨が浜辺一帯を覆い尽くす )
「 ……“巻き添え”は私でも嫌です 」
・・・街中・・・
( 撃墜されたミサイルコンテナを確認 舌打ちをしつつ格闘に移行 )
ク''カ''ァ''ァ''ァ''ッッ!!!
( 刃のある尾、鋭い爪を持つ豪腕による格闘に当てはまるのか不明な
質量攻撃、大型トラックほどもある巨体より振るわれる暴力は尋常では無く )
「…ぉごッ…チィッ!!!化け物がぁッ!!!…火には…水ッ!!!」
(自分も同じ化け物だが渾身の突撃を受け止められてそのまま溢れ出るエネルギーを感じてしまえば
負けじと体内の膨れ上がった水を勢いよく…ジェット噴射…それも徐々に勢いが強くなっていく
水の勢いだけで島が削れ取れそうな…まるでレーザー)
「これでてめーらもおしまいだぁッ!!ゲッヒャヒャッヒャァッ!!!」
・・・浜辺・・・
「…んまぁっ、何よあれ…やーね、不気味だわぁ…化粧が崩れちゃうじゃ無いのっ…」
(豪雨が降り始め、雷鳴轟く漂うただならぬ気配に常人なら失神しているだろうが…
…全然怖がらず、頬を膨らませていて)
「……だからってそれで逃げていい理由なのかしらねぇ?」
(何故かついて行こうと…)
・・・街中・・・
「………ボクサーのジャブがあんなに強い理由知ってる?…それはね、速いから…その暴力を表す攻撃も…疾ければ意味がない!!」
(片手に銃を持っているとはいえ相手からの攻撃を左右に跳び走り躱す…俊足と呼ぶに相応しく
たまに銃を撃つ…狙いを此方に集中させるかのように)
(…清掃員は分身だけを残し…後は歪みに隠れて行動…10のコンビネーションを見せようとしていた)
【 吐熱 】
( 激しいエネルギーの爆発、それはただ単に圧縮された熱エネルギを大砲の原理により
口内で炸裂を起こして熱戦を放射するためだけの物… ただ それだけですらも… )
音と 光が一時的に消え去った。
( 水流が纏めて蒸発 抗うものは何一つなく 捕らえた三本の腕先ごと
【 滅閃光 】は撃ち放たれた )
・・・浜辺?・・・
''''''''''''''''''''''
「 ……あの… 私は巻き込まれたく無いのですが… 」
( すんなり距離を取ろうとする白黒、付いてくる者に対して困惑し… )
__遂には 島全体が振動を …… …… 何か、揺れ方がおかしい…?
「 …… … ん…… っ!?… … あぁ …もしかしなくても… 」
「…は?規模おかじーーーーーーーー」
(それが最期の言葉、当然それを口内に向かい発射されれば…頭部は消滅
サメは歯が抜けても再生は出来るという噂があるが…流石に、頭部は大体の生物は修正不可
体が萎み…残ったのは首から上の無い、サメのヒレが生えた人間だったもの)
・・・浜辺・・・
「…いやぁぁんっ、あんな怖い物の側に一人で置かないでぇっ?」
(……聞くだけでも吐きそうな猫撫で声、無理矢理着いていく…が、突如地震のような揺れに足元がふらつき)
「…わわっ、今度は地震?…一体何なのかしらぁ?」
(ふらついたのも一瞬だけ…すぐに両足を地面に着けてバランス保っている辺り矢張り何処かおかしい)
・・・街中・・・
キ''ャォ''ォ''ォ''💢
( ちょこまかと鬱陶しいと言わんばかりに突然凶悪は
地面へ向けてプラズマ炎をぶっ放す、地面で炸裂する炎の波は
自分の温度程度平気な凶悪を中心に広範囲へ広がり )
【 ミサイルランチャー 】[ シュドドドドドッッ ]
( 7台のミサイルコンテナを空中へ撃ち放つ )
・・・街中・・・
「…っ!?…ま、まずいっ!ミェンさんっ!!?」
(跳ねて自分は逃げれるものの広範囲に広がる熱に大丈夫かとチラッとよそ見しながら…
汗をかきつつ足先少し焼けてしまい火傷の痛さに顔歪めるも戦意折れる事無く…
急に相手の方へ…跳び)
「…待ッてましたッ!!」
(ミサイルコンテナに向けて大砲を連発…使い物にならなくなるがそれでも充分活躍はした
ジェットパック背負った分身の一体が…フロッソを掴み、そのまま空中でも移動出来るようになり一気に突っ込んで)
「 ……うんうん!やっぱりいいパワーですわぁ… 」
「 -- -- - -- 昔っから火力バカね、アンタ 」
( 残った体を貪る衣を愛らしく眺める黒と
冷めた雰囲気でせっせと術式を作る蒼… )
相手が 悪過ぎた
・・・島!?・・・
=♪-☆〒♪-\÷=××\×〒♪\♪=♪\=♪\☆\×〒÷-%♪=×\♪%☆=×…♪\♪=!''!'''''!''''
( …今、間違いなく爆発じみた音だがー 『声』が間違い無く
『島』から聞こえた。段々と海から離れて迫り上がる島… )
「 ………全責任は貴女様が負って下さい 」
( 腕を組み、二の足踏んでしっかりと立ち… )
・・・街中・・・
[ ス''ゴォ''ォンッ ]キ''ャ''ァァーーーッ
( 全てのミサイルコンテナが誘爆、一瞬にして凶悪は爆炎に包まれ
怪鳥の様な悲鳴が響き渡る。…一点、何か高熱の集まる様な熱の玉が… )
【 プラズマレーザー 】
( 爆炎による視界不良の中 頭に来た凶悪がエネルギを集中
一点貫通力がゲバってる【プラズマレーザー】をジェットパックの
激しい音のする方角を割り出し 出し抜けに撃ち放つ )
・・・・海上・・・
戦い…終了?
(…何故かまた、ワープゲート…先程とは別の場所へと二人を運ぶ)
・・・島…?・・・
「……んもう、仕方ないわねぇ…私の責任だしぃ…」
(地面から聞こえる声…先程入れた亀裂…全てを察すれば大きく溜め息吐いて頬を撫でながら
素直に白黒から離れる…)
「……この島を始末…あら、今の上手くないかしら?
…あ、そうそう、その後で一緒にしましょうんね?」
・・・街中・・・
「「……捉えたッ!!!」」
(二人の声が重なる…ジェットパックの素早さを高め、その勢いでフロッソを離す…止まらず、頬をプラズマレーザーが掠るも…掌を開いて…
…メカリドリーの頭部に手を伸ばす)
(…分身が囮とばかりに友人に声を変換したり攻撃したり…本体は…深呼吸して、何かの準備)
・・・・・
「 あら 」「 また -- - 」
・・・ーーー・・・
「 ……あの… 手加減…して…下さいませんか…?」
( 海 7、9、13、48の方角より… …そう 呼ぶには太すぎる…【触手】が現れ
いよいよ 島の外角や砂やら自然やら土そのものが落ち始め…黒を基調とした…
‘ 旧 支 配 者 ’の気配 … それも……
白黒が 小粒に見える様な……… )
「 …… 【 ガタノ=トーア 】……様…… 」
・・・街中・・・
【プラズマレーザー】キ''ャォ''ォ''ォ''ッッッッ!!!
( 目の前にいるのならば好都合 とチャージとかの概念無く
手を伸ばして来た者に対して容赦無くプラズマ砲を撃ち放った
…見れば 分かった… 凶悪、その意識はあまり多方向へと向けられなかった )
__それこそが 凶悪と相対する者たちが見た… 【 好機 】
「…いやぁ、凄いわねぇ…本当…怖い…
…なんて、言うと思ったのかしら?」
(大量の太い触手、旧支配者のプレッシャー…
…怖がる様子も無く…鞭に何かを込めたかと思えば勢いよく振る…13本の触手に
…精神系麻痺の毒、吸収すればものの数秒で亡くなってしまう特別製の物…)
・・・街中・・・
「…僕は…囮なんだっ…でも…!」
(丁度よく勢いが落ちて…下降しプラズマ砲は…背中の服を擦り少しだけ傷がつく…
…ギリギリだったが、足を触れれば…勝利は確定)
「……僕の能力は…距離…そして、重力…
…どっちも、頭を使わなきゃ行けないってレッドから言われたんだ…でもね…
…ヨグのおかげで僕の頭は絶好調!…完璧なシナリオ…!……重くなって…工事現場の鉄骨のように…落ちろぉっ!」
(…清掃員の本体はそして、落ちる所に…丁度立っていた)
・・・ガタノ=トーア・・・
「 ……… 」
《 旧神体 弱点は無い 》
〒×-♪○♪-☆=☆-×〒×-!!!!!
( サイズ差に毒が通じず 巨体は何も見えないように暴れ始めた
触手のうねりが海や雲を叩き割り 咆哮…に見えるいびきは嵐といかづちを呼ぶ
……いびき )
「 ………寝ぼけていらっしゃいますね… 」
( 冷や汗を流す思いで口部を見ていたニャルは……
〈 巨大ないびき 〉を掻こうとしている様子を見た )
「 …… 」
【 そろそろ 眠ります 】
「……あらぁ、お眠なのんねぇ…ならこのまま寝させてあげようかしら…もっと深い眠りに…」
(寝ぼけてこの動きという中々ふざけた動きをしながらも暴れる触手を尻目に向かってくる触手は鞭で受け止め…
…今度は眠りの毒、あまり効き目が薄いのは分かっているが…完全に効果が無い訳では無いのは分かる)
「…破天荒な子ねぇ、この子」
(流石に少し呆れながら髭を撫でていて…一本だけ触手を千切りたくなってしまうが我慢)
トクン ____ . . . . .
( 触手を通じて回っていく睡眠液… …高層ビル群がそのまま動いている様な
スケールの触手達が ピタリと静止する 眠っていただけ効果があるらしく……
大きく息を吸い込み 【真空空間】を周辺の海域にまで及ぼし__ 走馬灯が如く
景色がスローモーに…… )
「 此方へ 」
( 〔防御〕不可能を判断した白黒はすぐに相手へ触手を伸ばし、両手で
自らの自前で扱う力を練り合わせた術式を展開、明らかな焦りを見せる )
・・・街中・・・
[ ト''ク''ォ~ン ]キ''ャ''ァァーーーッ
( 体が巨大であるという重力を相手にするに当たって[最悪]の相性を持つ
凶悪、増した自重に耐えられる筈もなく地面へ向かって大きく姿勢を崩し、落下 )
【プラズマレーザー】キ''ャォ''ォ''ォ''ッッッッ!!!
( それでも憤怒に突き動かされる破壊衝動は止まらない
重力を操る者へ向け首を筋力のみで捻じ曲げ 執念の咆哮を放つ )
(睡眠毒が
「…あら、別に大丈夫だって言うのに…優しいのねぇっ、チューしたくなっちゃうわ」
(視界がスローモーション、白黒が焦りを見せていても動じる様子も無く…何処かに恐れという感情を捨てたのだろうか、無抵抗で触手に包まれて…)
「……んもう、大きいわね、この島の子は…」
(展開している術式の中に入る…一応鞭は構えているとはいえ、流石に喰らえばひとたまりも無いだろう)
・・・街中・・・
「……っ!!ミェンさんっ!!」
(叫んだ瞬間…レーザー砲が何故か右に曲がる、その方向には…強力掃除機、分身諸共レーザーで破壊されてしまい、フロッソも少し引っ張られ…右頬を擦りやけるも直撃よりは安く、そのままビル内に体を突っ込んだ)
「……そしてとどめでスッ!!」
(草刈り鎌を構えて落ちてくる勢いを利用、瞬間を見逃さず…
ーーー頭部に突き刺し
落下している勢いなので流石に急所…と彼等は思っていた)
「 ーーーぁ… “ 違く問い果ては旧より離れ視ず在れ逝くを違き” 」
( 〒☆=÷\=☆×〒-♪-☆〒☆ )
・・・ガタノ=トーア・・・
【崩声】
・・・島と呼ばれた跡地・・・
___海は その一点より裏返った
=÷=☆し何処かへと消えしメイドたちを除き
より 深く成り果てた海の底へ__
ガタノ=トーアは沈む。砕けた星の欠片は共に沈む
・・・普通の無人島・・・
「 っっはぁっ … ……お怪我は…?」
( 何の気配、怪我の気配もない様子でまたもや浜の上
…満身創痍の疲れようで辛うじて立つメイドは、手を離した
相手に向けてそう問い )
・・・街中・・・
[ キ''キ''ィッ ]
キキ''ャ''ァァーーーーーッッッッッ
( 勢いを利用された攻撃は凶悪の胴体装甲板を深々と刺し貫き
瞬間、もがき鎌を振り外した凶悪は迷いなくブースターを起動
驚異の加速力で上空へと逃れる… ダメージは重い 敗走を決断させる程に )
・・・無人島・・・
「…んー、そうね、無傷よっ…本当に貴女優しいのねぇ…私ぃ、一応敵なのよぉ?」
(別に体に異常があるという訳でも無い、笑みを浮かべながら話続ける…
疲れている相手に容赦なく鞭を振るいながら)
「……細胞活性」
(ボソッと呟いた言葉…ニャルの疲労が無かったように…最初に橙色と出会った時のように元気になっていく)
「……中々面白い体験だったわねぇ…島が怪物だなんて…」
・・・街中・・・
「「ーーーー逃がさないッ!!!」
(二人ともそう叫ぶ…瞳は赤に煌き
両者ともスナイパーライフルを構えていて…
逃げる機械翼竜の…両翼に向けて
発射ーーーー
ヒュゥンッ
風を切る音、速度が衰えると言う事も無く…)
・・・無人島・・・
「 ……攻撃はされてませんから … ほら、今も 」
( ふらりと、体を揺らすが次第にピシャリとした立ち姿に戻り )
「 ……… 私の親族であるお方です… それで… これから如何なさいますか?」
・・・無人島・・・
「…んまぁ、そうねぇ…悩み所ねぇ…私は貴女が気に入ったし…あぁでもあの子の頼みもあるしぃ…」
(軽く鞭を当たらないように振り回す…小さな竜巻を出現させながら)
「………うーん…じゃ、ゲームをしましょう?
今から3分間、私は貴女を攻撃し続ける…それを全部避けて3分後立ててたら貴女の勝ち…それで終わり…そう、それがいつものゲーム…
…ただそうねぇ…貴女の場合は1分でもいいわよ?」
[ カ''チン ]ク''キ''ャ''ァッ
( 深いダメージにより集中の欠けた凶悪、翼膜を貫かれ 姿勢制御が困難と化す
ブースターの噴射により安定を試みるが 壊れた装甲板や損傷などの要因が重なり失敗。
恨みの篭った叫び声を吐きつつビル群へと錐揉み落下し …… )
[爆発音][閃光][燃え広がる爆炎]
( 不時着地点でもある爆心地よりキノコ雲が上がる… 其処から一気に
閃光と止めようのない爆炎が全方位へと押し寄せてくるっ!)
・・・無人島・・・
「 ……お言葉に甘えさせて頂きます… では、どうぞ 」
( 目を閉じ 命令を待つ様な姿勢で俯く… )
「 ……避けられなくとも、立っていれば良いのですか?」
・・・街中・・・
「…ッ…出来るだけ伏せてッ!!」
(歪み…正確には瓦礫の壁とその他諸々で壁を作ったが当然そんなので防ぎ切れないのは分かっている…ので、急いで穴を掘り…その中にしゃがみ込み)
「…分かりました…!」
(…友人、ビルの中と絶体絶命…仕方がないので自分の体を触り、重力を添加
ビルの床を崩して壊しながら一気に硬い地面…をも壊し抜けた所で重力解除…
流石に後ろ部分が痛いが背に腹は変えられず…痛みに泣きそうになってしまうも耐えて)
・・・無人島・・・
「…そうね、立ってたらいいわっ…じゃあ、耐えると思っているから…ね?」
(スタートと呟いた瞬間
台風の目にいるような感覚、辺り一面が吹き飛び地面は裂けて背後にある木達も折れていく…
本人はただ、乱雑に鞭を振るっているだけで能力も何も込めておらず
5秒経つだけで辺り一面物体は無くなり)
「 …… 」
( あちこち、エプロンドレスが避けて白い肌が露わになっているが
肌そのものへの傷は無く… 目を閉じ、意識を深く保っている状態も変わらず )
「 ……… 」
・・・炎に包まれた街・・・
衝撃が無くなり 吹き飛ばされずには済む様になっている…けれど
( 建物という建物で焔が踊り回る。爆発により瓦礫で歩けない道を
人々が逃げ惑い… 炎に巻かれては 踊り 炭となって倒れ、また逃げ惑う )
___焦熱地獄
・・無人島・・・
「……20秒」
(なぎ払い、一閃打ち、連続…次々と攻め方が変わり直接当てているにも関わらず痛みも無く傷も出来ずにいて…)
「……30秒」
・・・街中・・・
「…えほっ…んぐ…っ…はぁ…うわ…や、やば…これ…ど、どうしよ…」
(瓦礫を退かして出てきたはいいものの逃げ惑う人々や炎で焼かれる人を見て自分もどうすればいいのかと…)
「…こッちでス!皆さン!」
(大声で叫ぶ清掃員…分身達が最小出力のウォーターカッターで炎を消しながら…
出来るだけ一直線になるように注意…
この辺は流石に慣れていた)
・・・無人島・・・
「 ……… 」
( それに 何か思うことはあれど口に出すことはなく…
ただ 痛み無いままに受け続け、損傷は服のみ )
「 ……… 」
・・・炎に包まれた街・・・
( 一瞬 人外的な能力に戸惑うも、指示通り進もうとする人々へ向け… )
__ぃ〜〜っ! わぁーーっ!
助けて 助けてっ ころっころわっ ころ っ 殺されっ
( __別の方向から来た混乱に逃げ惑う人々とぶつかり
彼方此方と混乱の渦に叩き込まれる… 彼らは逃げて来たのだ、背後より 響いて来た )
ォ'' ォ'' ォ'' ォ'' ォ'' ォ'' ォ'' ォ'' ォ'' ォ''
__掠れつつも 憎悪溢れた悪魔の呼び声を 道連れ喰らわんと生きていたバケモノの姿を
・・・雷光煌めく戦闘空域・・・
《 _ _ _ _ 見 覚 え の あ る 場 所 、見 覚 え の あ る 仲 間 達 _ _ _ _
_ _ _ _ _ な の に _ _ _ _ _ なぜ _ _ _ _?【 R-13Bの記録より 】》
青い空 __雷光が走る 火を吹き ナニカが墜ちる
再び私に殺到する 同じ戦闘艇達へ向けて__ 私は 再び砲を向けた 。
( __もう 来ないでくれ )
必死の祈りも 叫びも 彼らには通じない…
夏の暑い日差しを受けて ____空を Rが舞っていた
・・・島だった跡地・・・
「……40秒」
(ついに毒も入り始めた…痺れ毒、神経毒、睡眠毒…
…じわじわと鞭が紫に染まり、針山のように刺が多くなれば)
「……残り10秒…これを耐えて終了よ
『フィアー・ヴェノム』」
(…毒の種類が変わり、筋肉の収縮が続き、全身の筋肉痛、血圧の降下など筋肉毒に変わり、未だ傷は無いものの、毒を皮膚から吸収してしまえば…
それは、白黒に対しては一種の強化で)
・・・焼け焦げた街・・・
「…ッ、まだ生きてるンでスかしぶといッ!!」
(背後から聴こえた咆哮に、有り得ないとばかりに睨むもこのままでは民間人も全てが被害に遭ってしまう…自分は救助と避難誘導で精一杯…なので)
「……僕が…やって…みせるっ!」
(決意を込めた宣誓、バケモノの姿を視界に捉え…重量を弾丸に込めて、少し速度は落ちるも…威力は倍増していて
脳天目掛けて…6発全弾放つ、狙い撃ち)
「 ………… 」
( …かつて、姉さんが言っていた事がある… )
__良いかァ?筋力に限らず己が持つチカラって奴は必ずしも
無理してりゃあ手に入るなんてモンじゃァねぇのさ ... 要るのは
『 適切な負荷 』だ!体を壊さねえょうにイジメ抜いてこそチカラは開花する!
………
( 姉さんは正しかったのだ… 己の内側より 後押しする様な感覚が、
私の心へと正解の間隔を裏付ける。)
( 解毒する間も無く 侵入する毒は打ち負け 白黒が秘めたる力に呑まれ … )
・・・炎に包まれた街・・・
【 プラズマ火球 】ォ''ォ''ォ''ォ''
( 半壊しながらもそのフィジカルは圧倒的であり
口部より放たれた火球が一点集中にした事で狙い易い
弾の群れを消滅させ その間にも焔の向こう側から バケモノが姿を現わす )
( 下半身は吹き飛び 断面より臓器や切れた配線を引き摺って
物理的に様々な物が欠けた上体のみで 両腕で此方へ這い寄ってくる
… 何より 頭部半分が溶け 再び固まった異様を呈する憎悪と吹き上がる憤怒を
唯一の原動力に “殺意”意外の精神を淘汰した怪物と呼ぶ以外に仕方ならないその姿は
既に 生物という生易しい概念に当てはまらない事を一目で示していた。)
“ キ''ギ ギ ォ''れ ト し''こ'' グ へ オ チ'' ろォ''ォ'' ォ''ォ''ォ''ォ''!'''' ”
・・・跡地・・・
「……あぁ、やっぱり貴女…素敵…余裕では無いけれど耐えちゃって…私の異常も消しちゃって…しっかり60秒…」
(腕時計見ながら時間確認…
しっかり立って…何処か雰囲気も変わったのに安心し、鞭をしまっては…)
「……約束通り、貴女の勝ちでいいわよ?私はもう貴女に対して手は出さない…」
(何も持たず…両手を上げて見せる 相手にとってプラスになった事を何も後悔はせず)
・・・・炎の街・・・・
「…ッ…化物でスね…どいつも…こいつも…!」
(当てられる殺意、両腕を這って向かってくる化け物、身を包む恐怖、城の旧神や赤の者達に及ばないとはいえ清掃員にはきつかったのか恐怖が身を包み…少し、動きを止めてしまい)
「……大丈夫、ミェンさん…あんなの…
…全然怖くない…ただの…壊れかけの人形…!」
(そう言うも小さく身震いしており…向かってくる殺意たっぷりの憤怒から視線を離さず…目を閉じて…拳を握り締めた後、一気に脱力
(彼が最初に会った友人は、魔人、血を分け合った友達
彼女は、蒼の旧神、その側に、いつも騎士の旧神…全てが強い者達がしっかりといた
彼にとって、こんな殺意は…耐えれるモノ)
『ウゥルカーヌス・ピラストロ』
重力は、軽くする事も出来る…倒れて先端が燃えている電柱を軽々と片手で拾い上げ…そのまま、向かってくるバケモノに向かい投げる
ーーぶつかる直前に…重量は元に戻して)
・・・無人島・・・
「 …… 」
( いざ 目を開き、腕を組む…
分かるのだ 自らを中心に流れる大気が
また一段と… 己を高めたという事実を )
「 ……多くを問う事はしません、しかし…
……依頼、の件は以下がなさるのですか?」
( 指を鳴らし、衣服を修繕しつつ )
・・・炎に包まれた街・・・
キ''ャォ''ォ''ォ''
( 電柱を真正面から喰らい 仰け反って後退するバケモノ
また 欠ける頭部 その度に深まる執念はそれ以上の後退を許さず
一転して反撃を決意させる )
【 プラズマ火球 】ォ''ォ''ォ''ォ''ォ''ォ''ォ''
( 身が削れることも厭わず火球を吐き散らし
前脚のみで体を引きずり突進する 体に焼きつく焔は
見てそのまま バケモノの憎悪を示し それだけ勢いを増していた )
・・・無人島・・・
「……あぁ、それなら大丈夫よ?別に…確かに任務は失敗したのだけど、流石に島も跡形が無かったら…大丈夫でしょうね…バレはしないと思うわ?」
(辺り一面が平地になってしまい島と呼ぶにはあまりにも質素な場所…人がいたとは思えないだろう
ニヤリと笑みを浮かべながら軽く頷き)
「…あぁ、そうだ、名前を聞いてもよろしいかしら?」
・・・炎に包まれている街・・・
「……連続で、ぶつける」
(少し“両碗が黒く”染まりながら…今度は崩れた瓦礫を集めて先程よりも太く大きくなった石柱
当然重さも…先程より2倍に込めて顔を痙攣らせながら勢いよく飛ばす)
「…させませン…!」
(飛んでくるプラズマ火球…分身が何体も集まり、それを自分の身を以って犠牲になり
…最後の武器、鞄から…青色のナイフが鋭く勢いよく飛び出し、向かう亡者の腹部に向けて突き刺しーー)
・・・無人島・・・
「 …… フリーランスという事ですか … 大胆さは嫌いではありません 」
( 少しだけ、表情を和らげる… 既に 両手で術式を展開しており
向かうべき場所という知り得ないはずの物を見据えて今を話している )
「 …私は何時もの名を言おうと思いますが… …貴女に対しては
少々捻る方が良いでしょうね… …貴女の名を伺いましょう、その後に 」
・・・凶悪的な決着・・・
( 頭部を吹き飛ばす二本の柱 叫び声すら許さずに 腹部へと突き刺さるナイフ。
__その最後はあっけなく、脳を失い ナイフにより身体機能が失われた凶悪は…
足掻くことも無く 地へと倒れ臥す…。)
黒い雨が降った。憎悪の焔は次第に消え去り 人々は半信半疑ながらも
次第に心を落ち着かせる__ 全ては 夢の跡のように非現実的で…
丸焦げの遺体に 半壊する街並みの__ 深い 爪痕を残すのみ
・・・谷の前・・・
「 --- --- --- ハチミツ酒も飲み飽きた 」
・・・無人島・・・
「…そうねぇ、ホドっていう名前が気に入ってたんだけど…」
(相手に対して止める気配も無く、見守るだけ…顎に手を当てて考えた後、白黒に対して本名を名乗っていいかもと判断し笑みを浮かべて)
「……ヤンカイ、それが私の名前よ?…気軽にヤンって呼んでもカイって呼んでも…」
(…一応相手は敵なのだが気にする様子も無く恐れず話して)
・・・街中・・・
「……決着だけど…」
「…ある意味負けでスね…」
(惨状広がる街…明らかに自分達の力不足…彼女達ならと思ってしまう二人だが、今は束の間の勝利を喜び…
…街の瓦礫などの掃除にかかった)
・・・谷の前・・・
「……何で酒とかそんな不味いものが飲めるの?」
(…嫌悪感を示す声が上から聴こえてくる…かと思いきや下からも、左右からも…)
「 ……ヤンカイ、ヤイ姐ですね… 」
( 術式が完成する直前、曇りなくスッキリとした表情を浮かべて )
「 …… … 夜鳩 … 人間として、そうであるのなら私はこの名を用います…
……夜鳩{やはと}はまた、貴女と何処かで交わりたいと思っていますよ 」
では 暫し
( 術式を握り潰し メイドの姿が忽然と消え去る… )
・・・谷の前・・・
「 --- --- --- 生憎 味の付いた水の中ではコレの味を飲み慣れていてな ---
仮に このジョッキの中身が泥水でもドン・ペリでも、私は水の味以外には感じないだろう --- 」
( ジョッキを地面に置き髪を整える )
「 相対するお方の名を聞こうか 」
「……ヤイ姐、始めてそう呼ばれたわね…ふふっ、本当に…夜鳩ちゃんは扱いが上手いのねぇ…
……生き残って欲しいわ、まだ話したい事があるもの」
(嬉しそうな表情を浮かべつつ…そのまま浜辺に立てば…水面を歩き孤島を目指して進み)
決着………?
・・・谷前・・・
「……どう考えても不味いじゃんか…気持ち悪いよ…本当に…」
(ふわふわと浮いているように見える…三角座りで目の下に隈が出来た…男か女かわからない人、桃色の羽衣を身に纏い…後は雲のような物で体が隠されている)
「……大体最初に名前を聞くって…嫌悪感を示すよね…まぁ、いいけど…
…えっと、シャラル…嫌悪の感情……あ、カーソウっていう子は同じ双子だけど…懐いてくれないんだよね、何でだと思う…?」
・・・谷の前・・・
「 シャラ侯の人格が七割、そして双子の人格が三割の原因と思われるな ---
や、これは失礼してしまった。--- 私は魔族武者、名をザラァークという 」
( 非礼の詫びとして深くお辞儀を1つ 、嗜まれた動作の1つ1つはひどく優雅で )
「 して シャラ侯の要件は --- たった今 名乗った名を覚える物か覚えなくて済む物か
それを一応伺いしたい 、これは可能の内に入るのだろうか?」
・・・谷前・・・
「…素直に接さなくていいのに…シャラルは敵だよ?…別に、双子も似てるから、シャラルと…“哀しみ”の感情だからね…」
(こてんと首を傾げて…雲のような物体で隠しているとはいえ明らかに露出は多く、此方も優雅に体育座りのまま、無表情を貫き)
「……そうだね、覚えてもらっていいよ?残念な事に双子のあの子と違って…シャラルは戦闘向きじゃないんだよね…でもザラァークさんと戦闘しなきゃいけない…面倒だよね…だから…
…遊ばない?ちょっと…」
(……重なる、赤い凶暴な…兜を壊した張本人の姿…しかしその言葉に狂気も含まれず…本当に子供らしい微笑みで)
「 --- --- --- 大富豪かね?それともチェス、将棋、リバーシ、UNO --- 」
( 早速トランプを取り出して器用にシャッフルを行う )
「 --- しかし シャラ侯の様な方ほど、戦闘は強力な者であると
私は思っているのだがな --- 」
「………そんな道具なんかいらない、シンプルなゲームだよ…というかそういうのはシャラルじゃなくてーーー」
(言い掛けた口を閉じて、改めて遊びの内容を伝えるーー)
「隠れんぼ、流石に知ってる…よね?隠れんぼ…」
「 --- --- 良いのかね? --- 私は生きる闘い以外の物をした事が無いぞ?」
( ちょっと理解し難い事を言いつつ --- 何か、口を滑らせかけた事をしっかりと
記憶し、不敵に笑いかけてみせる --- 得意である事を誇示する様に 魔法力を用いた
透明の姿や環境に合わせた変色を扱って見せて )
「 --- --- この通り 私はあらゆる遊び方を知っているよ --- しかし シャラ侯が
自ら私へ得意分野を挑戦して頂けるとは 」
『……それはシャラルも同じ…というか自慢しないでくださいよザラァークさん…気持ち悪い…というか、シャラルが隠れるんだから、勘違いしないで?』
(刺のある言い方をしながら嫌そうに睨み付けていて透明になったり変色するのを見ては分かりやすいぐらいに爪を噛み…
とりあえずルール説明と仕切り直せば浮いたまま近付いてきて)
『……10分以内に“三回のミス以内で”探し出すこと…ザラァークさんは探すのもその口調だったら得意なんでしょ?』
「 あぁ 言われずとも得意は多い --- しかし 気分を害したのならば謝罪しよう
--- これでも如何かな? 」
( ハニーナッツの瓶詰めを袋から取り出す )
「 --- 隠れんぼか --- 始めるのならば、そろそろ始めなければならないな
私と言えども、暗い中でシャラ侯の様な方を探すのは骨が折れる 」
「……そんな甘い物が好きなのに見える?シャラルを馬鹿にしないで貰えるかな?
ーーあぁ、別に暗さとか関係無いけどね」
(少し離れて自分の服…と呼べるか怪しい物体に手を突っ込み)
「……それじゃ、始めよっか?…10秒目瞑って?」
「 --- ふぅむ --- やれやれ、私はご機嫌を取るのが下手だな--- 」
( 言われ、目を閉じる --- 念の為、懐に忍ばせた鋼鉄の短剣に意識を向けて )
「 ---1---2---3 」
「……じゃ、やろっか」
(ふよふよと何処かへ離れる音…そして本が捲れて開く音)
ーーーーー『おとぎ話の世界』
「 ---4 --- ん --- っ!? 」
・・・御伽噺ノ彩る世界・・・
( 一瞬の 妙な感覚 --- 6秒で堪らず目を開けば 其処は --- )
「 --- --- ありのまま --- 今起こった事を説明できそうに無いな --- 現在、進行形で 」
(目を開けばそこは…さっきまで薄暗かった谷とは違い、色鮮やかな世界…
ファンシーでメルヘンで…城や森や人魚の入江なども様々…
そしてそのおとぎ話の住人達も何事も無いかのように歩いていた)
「……あーあ、まだ目開けちゃ駄目なのに…まぁいいや…」
(もうその声が聞こえた頃には…姿も無く)
「 --- むぅ これは参ったな --- 何が何やら 検討も --- 」
( 頭抱えて暫く 生来近寄りがたい雰囲気の世界を眺め --- これも
闘いなのだと自分をカラ元気で奮い立たせながら、取り敢えずは捜索 )
「 --- --- --- --- --- 」
( --- 騎士が この世界を歩く以上、元の鎧姿の方が幾らか似合っていただろう
そんな事が思えるほどに この世界は摩訶不思議の塊であり 可笑しかった )
(これは幻覚、そう思っていても中々リアルな世界で潮風の香りもすればお腹が空きそうなお菓子の家もあり、この広大な世界に隠れているらしい…が)
(城の壁に何か人型の凸…所謂透明人間のような物や人混みの中に普通に紛れている者や…と、何故かたくさんシャラルも居て)
「……シャラルは普通に隠れてるからね?」
(直接脳内に声が響き)
「 --- 助かるよ --- ノーヒントは流石にレジェンダリクラスの難易度だ 」
( もう疲れたらしい )
「 --- --- 」
( 取り敢えずは 城の方へ向かう )
(…三回ミスしたらアウトというのは矢張り)
(ともかくヒントしか無い場所…透明のような人が隠れている先程の桃色に近付いた所で)
「ーーーーー本物を探すんだよ?分かってる?」
「 --- 分かっているよ --- しかし、私はシャラ侯という存在をあまり知らなくてね --- 」
( 意外とあっけらかんとした調子を崩そうともせず、興味深げに城の壁を撫で )
「 --- --- --- それで、本物と言われてもね --- 」
「……だから、シャラルは普通に隠れてるよ?……人間の子供が出来るように普通に…」
(仕方がないので大ヒント…時間は過ぎる一方で、残り25分……)
「……じゃあ、残り5分になったら大ヒントを上げるから…本当は嫌だけど」
「 そうか、それでは --- 見て回るとしようか --- 未知とは甘く
故に深く進まねば理解はし難い --- シャラ侯もいる事だ、楽しくなるだろう 」
( そう 答えながら --- お菓子の家、『 ヘンゼルとグレーテル 』へ近付く )
「 --- --- 今の時代、人間たちへ伝わる御伽噺は全て軟化した内容が多い ---
幼い兄妹が迷い込み 魔女を殺害する、この『 ヘンゼルとグレーテル 』も 」
「………まぁ、いいけど…」
(回り始めた相手に対して少し思う所はあるものの脳内に話続けながらーー)
「……童話っていうのは中々面白いよね…考察もたくさんされるし、映画にもなるんだ…
でもこれはハッピーエンドの物語…」
「 --- その通り 意味の再定義が無ければ多くの場合この話はグッドエンドだろう ---
--- 魔女は悪魔と同意義であり、清く正しいのは人間である。時代が生んだ
名作は当時の風潮を表している --- 故に誰しもが、幼いうちにイメージを固めた 」
( お菓子の家に触れ、中から聞こえる鍋の音に耳を傾ける --- 幼き頃に
聞き続けたお話に触れている、というのは とても感傷的で --- )
「 私にしてもそうだな --- 故に 今はシャラ侯と共にこの世界を見ている 」
「……昔は魔女狩りというのもあってね…悪魔との契約者と言われた魔女…と言われた被疑者は…それはそれは何方にしろ耐える事の出来ない苦痛を味わうしか無かったしね…」
(窓から大鍋を煮ている子供とかまどでパンを焼いている老婆が見え
それが幻覚だとしてもとても幻想的で、確かに戦闘向きでは無いが楽しい物で…)
「…何それ、プロポーズ?…気持ち悪いな…
有名なバッドエンドと言えば…あぁ、『にんぎょひめ』か…」
「 シャラ侯が無理やりにも私の近くに居るのでそう形容しただけの話だ ---
--- ふむ、それは知らないな --- 少し プレゼンをしては貰えないだろうか?」
( 人魚の入江へと足を運ぶ --- その前に、ちらりとお菓子の家を見て )
「 --- --- そのプレゼンを聞く前に --- 聞きたいのだが
この世界は一体幾つのお話で出来ているのだろうか 」
「……解説とか面倒なんだけど…まぁ、それのついでに隠れているシャラルを見つけてくれるなら別にいいかな…」
(明らかに30分程度で回れる世界では無いので別にいいが…次々と作品の題名を言う)
「…『シンデレラ』『ラプンツェル』『白雪姫』『親指姫』『赤ずきん』『オズの魔法使い』『眠れる森の美女』『ヘンゼルとグレーテル』『不思議の国のアリス』『かえるの王子様』『美女と野獣』『人魚姫』……他にも『マッチ売りの少女』『魔弾の射手』…シャラルが望めばたくさん作れるよ?」
・・・御伽噺・・・
「 いずれも、よき御伽噺!」
( 笑って入江に到達すれば、いきなり近くの籠をひっくり返して )
・・・極寒の世界・・・
ピ キ っ __ パリ
( 氷に 亀裂が走る )
・・・御伽話の世界・・・
「……外れ、普通に隠れてるとは言ったけど、そんな安直な場所には隠れて無いよ?…後2回」
(ブブーッと脳内にクイズで間違えたような音…その中には何も居らず…)
・・・極寒・・・
「……ねぇ、燃やしていいかー…?…寒いぞ…」
「…それをしたらあたいが大変なんだからやめてくれ…」
(二人は何故か喧嘩…というか寒そうに丸まって震えている獣人とどうしようかと悩む鬼…)
・・・御伽噺・・・
「 --- やれやれ --- それにしても --- 」
( 落ち着いて、思考を落ち着かせようと入江の人魚たちを眺め --- )
「 --- 美しいな。--- 私が知る、人魚とはまるで違う --- 」
( 彼女(?)らが水面より跳ねる姿を目に収め 自然とそんな言葉が漏れた。
--- 上体、下半がそれぞれ異なる生物のものであっても違和感をほとんど感じない
綺麗な弓なりの体 --- 母なる海で 柔らかく舞う当に幻想的な光景は事実美しい )
・・・極寒・・・
[ __チッ チッ ____ ハ'' キ ィ ィ ッ ]
( ヴェル達の近く ... さらに大きくなった亀裂から冷水が噴き出すっ
更には薄くなってしまった氷の下に ... 巨大な影がうっすら.... !)
・・・御伽噺・・・
「……そりゃ、昔居た人魚を参考にしてるからね?…そもそも人魚は美しいのが当たり前じゃんか…」
(上は人間、下は魚でも違和感が無く尻尾を跳ねさせて水しぶきを上げて遊んでいるのは見ているだけで此方も楽しく涼しくなり
人魚の入江の向こうには髑髏の旗を掲げた所謂海賊船とやらも…)
「……回るのはいいけど、残り17分だよ?…探せなかったら…アレだから」
(時計塔の長針はちくたくと動き…短針が小さく揺れて)
・・・極寒・・・
「……っ…あー…そっか、敵の場所か、忘れてたぞ…」
「……仕方ないねぇ…あたいがやるべきか…」
(巨大な影と噴き出す水にやっと戦闘意欲が湧いたのか二人とも自分の武器を構えて
それぞれ冷たい息と暑い息を小さく吹き…)
「……久しぶりに“合体技”でもするかー?」
「…余裕が出来たらやろうか…大歓迎だけどねっ!」
・・・御伽噺・・・
「 夢のような世界を花に、というのなら喜んで冥利に尽けるだろう --- 歓迎だ 」
( いつの間にか 心の底に花が咲くような楽しさに満たされて世界を回り始めた
--- しれっと 森の中にあった段ボールをひっくり返して )
・・・極寒の世界・・・
[ ト'' パ ァァァッッ ] . . . ォ ォ ォ ォ ォ ォ
( 氷の板をぶち割り 凄まじい程までに巨大な ... 白い 生物が姿を現わす ...
その姿は サメ... 黒いはずの体は古傷の多く残る白い鮫肌であり 頭の先に
まるで「イッカク」を連想させる体と比べれば 細長い一本角 ... 何処か
神秘的で雄大な姿を 氷の上へと現れ... )
( ... その 鼻先辺りに何か居る )
ォ ォ ォ ォ ォ __!!
( サメ自身も何やらその存在に腹を立てており... 飛び出した勢いで空中に躍り出ると ...
何の不運か その存在を下にして落ちてくる地点が2人のいる場所...!)
・・・御伽話・・・
「ーーーーわーーーーハズレ、後一回だよ?…そんな傭兵みたいに隠れないし、バレバレじゃんか?」
(一瞬声が漏れる…もそこにはハズレのお札、時間と同じで此方も回数をミスしたならどうなるかは分からない…
脳内に響く声も一定、焦った様子も何も無い)
・・・極寒・・・
「……ユニコーンみたいだな」
「…言っている場合じゃ…んぐっぐ…!…ないでしょぉっ!」
(角を見て素直に感想漏らす呑気な…身震いを起こしている獣人、爪に炎を纏いながらじっと見る、獣人なりの視力で色々と確認…
鬼は一気に酒を飲み干せば体内の水分を氷に変えて…そのままかまくらのように壁を作る…念の為二重層)
・・・御伽噺・・・
「 --- いやはや、ユーモアを理解してみようとすれば裏目に --- ふふ 」
( 本人も、そんな状況を楽しみながら --- 街に 出て )
「 --- --- --- ほう 」
・・・氷海・・・
オ オ オ オ オ オ__!!!
( そのまま落ちてくる白鮫 ... の 鼻先から先に落ちてきた ... 常識的だが十分大きい
人型がかまくらに着地 ... 何か言っているが吹雪の所為で聞こえず、ただ衝撃音が聞こえ ... )
「 “ 吹雪で何言っているか分からない” 」
[ ク''ッッッ ]オ オ オ オ オ オ オ
フ''ォォォォッッ
( ... Oh my GOD ... あろう事か 人型は落下してくる白鮫の角を掴んで受け止め ... 巨体の重量を
逆に押し返すほどの腕力でリフトアップを維持し ... 更には 離れた氷塊へ振り回して投げ飛ばしたッ )
( ... 人型はそのまま咆哮の様なバトルクライを上げ 白鮫に向かって行こうと ... して 転ぶ )
「 “吹雪で何言ってるか分からない”」
・・・御伽話・・・
「……どう考えても普通じゃないじゃんか、ザラァークさん…普通歩く先にダンボールが落ちてますか?」
(呆れたように言いながら街中ーー)
「……まぁ、沢山いますよ、そりゃあ」
(幻覚とはいえ…マッチを売っている寂しそうな少女、声を出さない女の子と王子のような格好の良い人、小人、皿などの食器、木こりやかかし…など多種多様な物語のキャラクター達が街を歩き過ごしていて)
・・・極寒・・・
「……ねぇ、あれどっちに参戦したらいいんだ…?」
「…わかんにゃいけど…いまのうちに…たくわえる…」
(何か置いてけぼりにされたようによく見えない人型と白鯨とで喧嘩を始めている…
チャンスと思ったのか…鬼は酒をどんどんと飲んで…獣人は…体をじわじわと温める)
「……敵…敵だよな?」
「……さぁ…」
・・・御伽噺・・・
「 --- 良い関わりだ 良い交わりだ --- 良い、見納めの光景だ --- 」
( 光り輝く様な 心を豊かにする世界の様子を深く眺め
自然と浮かぶ微笑を街へ 空へ --- 向けては 虚ろの溶ける
そんな感じの気力が体内へと満ち足りていくのを感じて )
「 --- --- --- 良い 」
( その後は 最初に居た場所へと足を進め始めた )
・・・氷海・・・
オォォォォオォォ!!!
( 氷塊に叩き付けられた白鮫が怒り 角を振り回して人型を攻撃 ...
吹雪で前が見えていない人型はモロに突き上げを喰らって... 罵倒に近そうな
叫び声を上げつつかまくらの前に落ちてきた )
「 ッッ てェなぁッ!畜生ッ!?」
( 半分氷に埋まり... すぐさま出てきた... 人型、大きめの人物が叫ぶ...
...よく見れば 全身の肌は何にもなっていないが... 着ている服がおかしく、
所々と言うか全体が灼け爛れ、冷え固まった溶岩らしきものが付着している... )
・・・御伽話・・・
「……全てハッピーエンド、なんて言うのはただの願い…そんなのは実行出来ないんだよね悲しい事に…」
(別に騎士を怪しむ様子も無く、手を振ったりと何処か暖かい…幻覚とは思えない人達
微笑浮かべて元の場所に戻れば…大きな溜め息、諦めたような)
「……ゲームオーバー…かな?……ザラァークさん」
(何かを察したのか…声はゆっくりと脳内に響き
時間はまだ6分余っている…)
・・・極寒・・・
「……っ!!あの声はっ!!」
「…なるほどんねぇ…んへへ…とめれるわけだぁ…」
(二人とも声と身長で判断…少し焦げた跡などはあるが恐らく…そうなのだろう)
「……テホプっ!!」
「…てきじゃあにゃいし…あのでっかいのぶっとばそうか!」
(二人はそう言えば…鬼は傷の治療というか…冷え固まった溶岩を無理矢理剥がしながら、酒をごくりと…
獣人は大きく息を吸い込み…白鯨に向かい、火炎放射器のように盛大な炎を吹き出して)
・・・御伽噺・・・
「 --- そうであるかどうかは --- シャラ侯 貴女が知っているのでは無いのかな?」
( 相変わらず物腰穏やかに --- 最初の場にあった 切り株に腰掛け リュートを取り出す ---
--- 騎士は 惜しむ様におとぎの大世界を眺め --- アレンジされた ヴェートーベン最後の作曲
『 鎮魂曲{ レクイエム }』を奏で始めた )
( 夜を迎え始めた世界の下 ___ 色鮮やかに安らいだ明るい世界であるだけ 物悲しく響く )
「 --- ___夢は終わる。そして 必ず朝は来る --- 悪夢だとしても 同じ ---
読み終わったおとぎ話のように いつかは消え去ってしまう --- 目覚めの時だ 」
・・・氷海・・・
ォ''ォ''ォォ . . .
( 火炎放射を受けた白鮫が怯むが ... 咆哮の大声量に炎が弾け飛ぶ )
「 っっ てェ ... んァ?あァ、鬼っ子... ってェんだこれ張り付いて ... 」
( ... どうやら 海底火山の中心から脱出したらしい ... 服がこんがりと焼けて
灼け爛れているが 本体の肌には溶岩がこびり付くだけでダメージにはなっておらず )
・・・御伽話・・・
「……はぁぁ…ん…もぉ…」
(大きな声が脳内…小さな声が切り株の中から声が響く…旋律もこの世界だからか流れるように広がっていき、少しずつ暗く染まっていく…
じわじわと世界が元の灰色に戻っていく…)
「ーーーーーーーーーおめでとう…って言うのかな?」
・・・氷海・・・
「……咆哮で炎が消し飛ぶか…厄介だぞ…!!」
(そう呟きながら相手が離れている内にと…)
「……『炎獣・巻回の長蛇』」
(小さく呟かれたそれは…炎の竜巻、上空に蛇のような頭が着いていて…
白鯨を炎の渦の中に閉じ込めて狭まっていく…)
「…んぅわ、いたそ…ていうかなんでだめーじになってないのさぁ?」
(疑問に思いながら少し力を込めて溶岩を引き剥がしては、微小の酒と治療薬を混ぜた物を渡し)
・・・御伽噺・・・
「 いや 違うね --- シャラ侯、貴女は私の --- 賛美の言葉を受けつけるか否かを審判する側だ ---
同時に 感謝の言葉でもある --- 有意義かつ とても 素敵な世界の風をありがとう --- 良き 夢だった
--- かつて見た 夢の島と変わらぬ程に --- 」
( --- 鎮魂曲が 終わる __ 目を開ければ そこは元の景色 --- 醒めた夢の 寂しげな残り香 )
「 私も --- 良きものが 見られた 」
・・・氷海・・・
[ ヒュウッ ][ カ''キカ''キ''ィィッッ . . . . . ]
( 火に巻かれる事を当然良しとはせず 何と白鮫は巨大ながら高く跳躍 ...
当然 それだけで火からは逃れられないのは理解しており、巨体を捩り
角を下にした一直線の落下 ... 重量から氷の板は瞬時に叩き割れ 氷海へと
白い巨体が沈む ...!)
「 ぃっ いてでで っ .... ソフトに剥がしてくれよォ ったく ... 」
( 瓶ごと噛み砕いて飲み込み、バンバンと頬を叩いて気合いを入れ直す )
「 っしャァっ! ...聞こえてたぜェ?“合体技”っ ...興味あること言うじゃねェかィ?」
( .... 氷の下から聞こえてた )
・・・御伽話・・・
「……流石にそこまで褒められると嫌悪感は示す…けどそれも、ちょっと…
…本音を言うなら嬉しかった、隠れんぼは終わり…
(世界は元に…谷前に、灰色の静かな物悲しさが残る場所…真後ろから声が聞こえては…)
ザラァークさん、其方の勝ちだよ」
(またふよふよ三角座り…何故か雲の物体の面積が減っており四肢で隠さなければとなっているが本人は別段気にしておらず)
・・・氷海・・・
「…潜られた…っ…」
(当然白い巨大鯨が沈めば波は揺れて今二本足を着けている氷の地面も揺れて少しバランスが崩れかける…も、二人とも自分の武器を突き刺して耐える)
「…かみくだくもんじゃないけど……うん、がったいわざ…ひさしぶりだしできるかもわかんない…がったいわざだよ…」
(…アイコンタクトを取りながら準備しようとするも…)
「…やっかいなのがぁ…このじめん、こおり…だから、あのこにふり…あたぃのこおりがつよくなっちゃぅ…」
(酒を更に数本飲み干して…顔を赤らめていき)
・・・醒めた夢・・・
「 --- そうか 勝利か --- その雲が生み出す --- 夢に勝った、か --- 」
( 思う所 数々あり --- の 前に 悩ましい格好を見て )
「 あぁ シャラ侯 --- 貴女の性こそ知らないが 私にはそれを隠して欲しい
--- それにしても --- その雲 --- 」
( --- )
・・・氷海・・・
「 ... 地面が氷じゃなきゃ良いんだねェ?」
( ニタリと笑い ... 当然のように傾こうが二の足で平然と立っており )
・・・谷前・・・
「……シャラルって呼んで欲しい…ん、分かったけど…」
(仕方がないので幻覚の雲…仕方がないので羊のように体を覆い)
「…それに、結構おまけの勝利だからね…?…嫌悪感は…少し湧くから…」
・・・氷海・・・
「……んぇ?できる…の?」
(流石に辺りには海…氷以外の地面が見当たらない)
「……っ…ふぅぅ…」
(体内で炎を溜め込みじわじわと辺りが暑く…地面の氷が溶けていき)
・・・谷の前・・・
「 --- 分かった、ザラァークは貴女をジャラルと呼ぼう --- 」
( その様子を見れば安心し、腰を下ろす --- )
「 --- 勝利云々の話は私もどうとかは思えん --- 何しろ ---
ジャラルは私をいつでも殺せた筈だ 」
・・・氷海・・・
「 ... 女に二言はねェさ ... !一丁いくぞぉッ!」
( ヴェルからかなり離れた位置へ俊動、張り手を地面に打とうとする様な
“予備動作”を構え ....!)
「 喰らえ寒ィのォ... 【 轟天轟地 】ィィぃっッッッッ!!!!」
[ ハ''コ''オ''オ''オ''オ''オ''オ''オ''ッッッッッッッッ ]
( ... モーセも腰を抜かすだろう。叩き付けられた拳から上下一直線に
氷の世界へと亀裂どころか【 裂け 】が生まれてその余りの衝撃は空の雲を
消し飛ばしては吹雪も悲鳴を上げて止む... 海に響いた振動は 白鮫を氷の上へ押し出した )
オォォォォオォォ!!!
「 んじゃっ ちょっと耐えてろよォ?」
( 怒り溢れて海から飛び出す白鮫、氷塊を巨大な口で噛み砕き
猫を見据える中... なぜか海へと飛び込む月夜 ... )
・・・谷前・・・
「…なんでジャラル…シャラルなのに…はぁ…ま、いいや…」
(眠そうに軽くあくびをしながらくるんと回り)
「……ふーん…なんでそう思ったの?……幻覚は所詮幻覚だよ?」
・・・氷海・・・
「……相変わらず派手だなっ!テホプっ!!」
「……やりすぎにゃきもぉ…ま、れも…ひゃんふ!」
(鬼は今持っている酒を全て飲んでいき…呂律もろくに回らない
猫は体内で炎を集めて…汗を垂らす、その汗で氷の板に穴が空くほど…)
「……待つから…信じてるぞ!」
「…いいこんびだんにぇ、しょっちはほっちで…」
(…相変わらずの超怪力だとも思いつつ)
・・・谷の前・・・
「 --- あの時 私はこの体を動かしている感覚はありませんでした ---
幻覚の中に意識はあれど、この体はこの体 --- 死なばそれで終わり
それに 私は鎧も着ていなかった --- 私を 亡き者とするのであれば ---
あの幻覚、私を拘束するほどの威力を持つあれを使う間なら
私は牙も毛皮ももがれた獣、仲間を呼ぶなり直接手を下すなり、できた筈です 」
( 袋から いくつかの本を取り出す )
「 --- 国許に伝わる童話で --- 【 命の代金 】です。お納め下さってはくれませんか?」
・・・氷海・・・
オオオオオォォオオォォッッッッ!!!
【 氷床峯華 】
( 海水 氷塊を体内で圧縮 ... それを氷河のブレスとして巨大な口から撃ち放つッ!
圧縮されただけの冷たき物体は白鮫の巨体と圧縮力により空気を凍らせるほどの咆哮!
見た目通りの大自然的破壊力を惜しげもなくぶっ放してきたっ!!)
・・・谷前・・・
「……その通り、おとぎ話の世界に、ただ精神を閉じ込めただけ…本当に夢の中、無防備に体は晒してあった…確かに、しようと思えば出来た…でも、しなかった理由は…自分でも嫌だけど
気に入ったんだよ、ザラァークさんが…そんなに褒めて『見えない子』もしっかりと見つけてくれた…』
(無表情だが頬は少し赤く染まり、照れ隠しのように頬を掻く)
「…ありがたく受け取るし…また作るよ、楽しめる世界を…シャラルに不可能なんか無いし…」
・・・氷海・・・
「……準備は?」
「…おーへー…」
(向かってきた大自然破壊ブレスに…それぞれ片目を閉じて…風神雷神のように構える)
「…炎と氷は表裏一体」
「あたぃたちはふたりでひとり…」
「熱く熱く、赤くなり、全てを焼き尽くす、大地を火の海に染め上げて」
「つみぇたくつみぇたく、あおくなりぇ、しゅべてをいてちゅかす、うみをこおりのだいちにそみぇあげて」
「その二つの力を今ここに…!」
「…くらわしぇよう、あたぃたちのきょうりょくを!」
(詠唱終了…下から迫る巨大な咆哮がーーー)
「「『赤猫青鬼・螺旋空烈砲』ッッッッッッ!!」」
(瞬間、咆哮を打ち消す…炎と氷の波、幾重にも重なり、辺りの氷をへし折るように砕く
大蛇のような波動…冷凍窒素の温度と溶岩の温度、二つが合わさり
白鯨に向かい一直線に軌道も変えずーーー)
・・・谷の前 旅立ちの風が吹く・・・
「 --- その時には --- 何の裏もなく 私もまた夢を見たいものです 」
しかし ---
“ウォオオォォォ”
( __東の空 --- 沈む夕日を背に 飛竜の姿をした存在 --- 『 ドラゴン 』が現れ
此方へと向かってくる --- それを 騎士は鎧を纏いつつも --- 敵意なき目で見ている )
「 --- 私も この戦いへ旅立たねばなりません --- ジャラル侯 --- この戦いを ---
--- 生き残る理由を 与えてくださった事 --- 感謝致します 」
[ ダンッ ]“ スリよ,如何なる用か?”
「 --- 西 --- 私を待つ場所へ --- 暫し、失礼致します --- 私の夢を 抱いて下さるお方よ。」
( ドラゴンに騎乗する 騎士 --- 夢の輝きを背に 戦地へと向かうその姿は )
“あい分かった,すぐに向かおう”
( __とても 武者とは言えない程に ___ 優雅で 美しかったという )
・・・氷海・・・
[ !''!''!''!'''!''''!'''''' ]
( 巨体 巨力のぶつかり合い ... ヴェル達のすぐ側に 深々と突き刺さる... 角 )
オ'' オ'' オ'' オ'' オ'' オ'' オ'' オ''
( それでも ... 巨大な“命”は生きていた。根元近くから角が折れ飛び
顔の大半を焼け焦がされ ... 氷つけられようとも... 氷の上に 未だ倒れぬ気配なく... )
[ カ''シ''ャ''ァァァァァァァ ]
( ...天変地異はまだ起きる... 白鮫の横で ... 白鮫のサイズなどゆうに超え
大氷塊が抉り出される ... その 下に ... )
「 ッッッッッッッッ オ レ達のォォ 勝ちだァッ!!!」
( 大声量 ... 月夜は、氷塊を投げる気配 “無く” 叫ぶ )
・・・谷前・・・
「……シャラルは…祈っておくから、ザラァークさんが生き残る事を」
(武者にしては綺麗な、そして負けないぐらいに幻想的な竜騎士の姿…ある小説に『ドン・キホーテ』という偽りの竜騎士が居たが…何もかもが違う格好良さと美さ)
「ーーー全てが夢で終わりませんように」
(幻覚でも実態にも出来ない、ただの願いを込め、ふよふよと何処かに…飛んで行った、シャラルなりの戻り方)
「……あ、でもシャラルとは呼んで欲しかったな…」
・・・氷海・・・
「…もういっかぁ…」
「……そんな無理しなくていいぞ、ヴェルちゃん…だって、自分達の…勝ちだから」
(信頼し切った関係…白鯨に背を向けて赤猫は丸まり…
鬼は多少疑いながらもその場に胡座を掻いて座り)
(何方も未だ白鯨が生きていたのに、余裕の貫禄)
・・・氷海の決着・・・
_____
( 自ら 見上げる程に ... 天を衝く その規模の氷塊 ... 白鮫は 自らの及ばないモノを知り...
敗れ 静かに月夜から背を向けた...。)
[ カ''リカ''リ ]_____
( ... 白鮫が 去る__ 誠に 主として近い力を持つ者... 強者こそが この行動を選ぶ
そして 既に“勝利”した主たる月夜も... その氷塊を 後ろへと投げ落とした ___ 追撃を
辞めたのだった... 静かな ... 決着 )
「 ... ぁぁーー . . . . . . 」
[ ハ''タ''ッ ]
( ....仰向けに 月夜が倒れる ... そう 別に気合があるだけで凌げる戦闘とは違い...
生来月夜は暑さにも寒さにも耐性は持っていないのである。... 無論 戦闘後には )
「 [ ガチガチガチガチ ]っっぃぃぃぃ さ さぅ さ 寒みィぃ ぎぎ ... し ... 死ぬ .... 」
・・・敵 本陣近く [ 紅島より少し離れた小島 ]・・・
っ はぁっ はぁっ ……!
「 んっぅ …… いつまで出てくるのっ…!」
( 孤立無援の子が1人… 運悪く 単独でこの地へと飛ばされた、ミィリィ・イニールは
… 様々な面での限界を迎えていた )
( 変身した子を中心に 生物機械問わず倒れた敵達が広がり
それぞれが燃え 切られ 爆散させられ… ミィリィ自身の様子を見ずとも
様々な手を尽くしたという事が容易に知れた。… その 子、自身も… )
「 … っ たぁっ!」( 兜飾りが半分折れ、スーツの所々に損傷が見られる スカーフに至っては消失 )
( 自身の戦法を確立する生命線たる… 武器エネルギーも底を尽く、心身ともに限界だった )
・・・氷海・・・
「……お疲れテホプぅ…」
(そんな中役立つのは全身カイロ…体はぬくぬく暖まっていてもっふもふ…仰向けに倒れたテホプの腹の上に乗り緩んだ笑みを浮かべ…
…さらっと口付けをしつつ)
「……はぁ、やれやれ…ん…さぁて…むかわなきゃ…」
(じっと眺めていたがお邪魔だと悟れば壊された氷の床の修復…正確には道を作って
回復すればすぐにでも向かおうと思っていた)
・・・小島・・・
「……あァ?お前…」
(近づいて来る最近聞いたばかりの声…巨漢の影…よく見れば赤い鎧に覆われて頭を面倒そうに掻きながらしんどそうにしている…ガキを見つければ大きな溜め息)
「…そういやてめぇそっち側だったなァ…」
(ギロリと…最初のように睨み付けていて右腕を構えている…)
(両者の間、目の前で土が盛り上がり…そのまま穴が空く…何故か拳が突き出ていて)
「 むぎ ュっ ...!? ひょっ . . . むぅ っ ... れ ぇ ... ぎぃぃ ... 」
( 暖かい感覚が お腹から全身へじわりと広がる.... それは 幻覚では無く
しかももふもふした感覚もあった__ しかし メリットだけでは無いのが.... まんざら
...嫌でも 無いかも.... 腹に乗られて脱力してる所に 唇に柔らかい感覚 )
「 おみぇ ぇぇ... はら ... ひゃめひぇ ... 」
( ...何も 表さなくても分かる... あっという間に 月夜はオチてて )
・・・敵 本陣近く ・・・
「 ひぇっ …… あれ …おじさん…?」
( 怖い顔にすっごく… 驚かずに、見知った顔を凝視する…
…しかし 目の前の人が何なのかは分からないが… 周りが危ない。)
遠巻きに銃や弓を構える敵の包囲
「 ……っ!( …もう… 使うべき…!?)……[ ボコっ ] ひゃっ!?」
( 今度はほんとに腰を抜かす… 今度は 地面から手だった )
「 ……… えぇ…?」
・・・氷海・・・
「……んはぁ、テホプぅ…んひへ…」
(ザラザラな感触のする舌で頬を舐めながら、じわじわと体を温めて
ゆっくりと優しいキス…尻尾で足裏をくすぐったりと遊んでいると…)
「……ずっりゅぃ…」
(何か色々我慢できなくなったのか鬼も来て…正反対に冷たく耳朶をかぷり…
さらっと持ち上げて移動しながら、冷たい吐息を耳に吹き掛け長い舌で首筋くすぐったり…
遊び道具…)
・・・近い小さな島・・・
「……ま、どっちにしろ…お前には色々謝んなきゃいけねぇなァ…」
(大きな舌打ちしながらエネルギーを回して右腕がどんどん巨大化していき…ぐるりと後ろ、遠距離射撃しようとしている敵達の方向を向き
…地面から突き出た拳と共に何かが降り立ち…左腕を巨大化、土埃被りながら人影が敵達の方を向き
双腕が振り下ろされーー)
「……このガキの邪魔すんじゃねェぞ雑魚共ッ!!!」
「……俺の子供に…ミィリィに…手ェ出すんじゃねえよッ!!」
(二つの巨大な拳、その風圧だけで…銃や弓を構えていた敵達は弾け飛び、小さな怯えている子供を守るように二人は立っていた)
・・・ 氷海 月夜に遊ぶ鬼ャ猫 ・・・
「 んひぇ ... ったく ... んっ ... ん .... ぅぅぅ ぅ !!!? 」
( ...続く、猫の弄り... 脱力してても耐えれないほどでは無いので
受け入れようとした途端に ... )
「 は フっ ひ ぃィ.... はうっ ひょっ ... お みぇ ぇらぁ ... ! .. あ ひゃめっ みゃあぁ ... 」
( 2人(?)に増えた悪戯っ子、新たに弄ばれる耳と 首への暖かく 冷たい責めを
堪えるには 月夜という受けに関しては小娘のウブでは無理な話、甘く悲鳴を上げては
全身がびくびくと震え ....
簡単に 負けてる )
・・・近い小さな島・・・
『 ーーーー!!! 』『 ーー!?』『 ーーー!!』
( 蹴散らされた敵兵に代わって近未来的なパワード・スーツを纏った騎兵達が前に現れ
エネルギーライフルと呼ばれる実体弾に近い特性を持つ電撃弾を連続で撃ち放ってくる )
( 謎の音声と共に散開 … すぐに波状攻撃のし易い陣形に組み直されると、後から出てきた
重騎兵が中心から巨大な青色の斧を振るって突っ込み、援護射撃が分厚くなる… 練度が高い )
「 [ ごぼぶく ] ……… 」
( … 一瞬で出てきておじさんと共に凄まじい轟音を放った父… ボロボロのアーマーでは
常人とそれほど防御力が違わないミィリィへの衝撃吸収が不十分で… つまりは 少し後ろに
吹っ飛んで気絶してた。…脆い )
・・・氷海…戦闘終わってるのに何してんだ此奴・・・
「…んむぅ…てぇほぷぅ…にゃむ…」
「…かわいぃねぇ…あたぃはすきだよぉ?」
(二人はアイコンタクト取って…何故かコンビネーション取り始めて、二人が耳許で囁きながら耳朶甘く噛んだり舐めたりとし始めて…
尻尾が腹を、氷が背中をくすぐり)
「……かっこよくて…こういうとこも…ん…すき…だぞ…」
「…かわいくてぇ…ほんと…いいねぇ…」
(脱力している所を…首筋をキスマーク付けるように甘噛み…
冷たい筈が二人の体はほんのりと温まっていて)
・・・小島・・・
「……あァ?誰だお前」
「…こっちの台詞、俺は父親、お前は誰だよ?…なんだその腕」
(後ろで気絶している子供をチラッと見た後両者溜め息…何方も何処か似ている
目を尖らせ…魔人は赤の瞳を輝かせながら指パッチン、すれば無数の手が子供を守るように浮き
巨漢は右手と左手を前に突き出す…)
「……魔力は俺様がやってやんから、邪魔すんなヒョロガリ」
「……物理は俺が全部ぶっ壊すから、下がってろよ」
(…ある意味子守りの最恐のコンビ、弾丸は両者とも受け止めて血が流れてしまうも顔歪めず…気絶してしまった子供を守り
拳の弾丸を飛ばし武器を破壊していく魔人…風圧だけで武器を吹っ飛ばす巨漢
…阿吽の呼吸)
・・・氷海・・・
「 んっ ぅぅ む .... ぁぁぁ ..... おぃィ.... 」
( ... 擽られる... 重量が無ければ、腹はどうとでもなる...
暖まって体力は充分、氷の上に立てば .... 2人の頭を掴む )
「 おぉ ま ぁ ぇ ら ァ... ! ! ! 」
( 散々、好き放題やられて 弄りまわされて __ 自尊心が砕け散った代わりに
激しくは無いが結構なプンスカっぷりを示す ..... )
後は 言うまでもないだろう__ また 何処かへ続く
・・・小さな島・・・
『 おぉっと其処までだ … 止まれ 原始人 』
( 背後より 声、それと共に再び包囲する… “ 先程まで死んでいた敵兵 ” )
『 そして 妙な考えは起こすなよ…?しかし貴様ら纏めて、共通の弱点とはな えぇ?』
( 背後、5mほど離れて2人を見据えているのは… 機械製の 忍者とも言うべき
姿をした…【 敵】。… 声は その背後の男が発していた、その 自信の元は… )
( 忍びが抱えている物にあった。… いつの瞬間からか 攫われていたのだ
小脇に抱えられている、ミィリィへと男の拳銃が突き付けられている )
・・・小さな島・・・
「…ちっ、てめぇのせいだからなァ?」
「…お前が後ろに気付かなかったせいだろ」
(睨み合い…確かにさっき弾け飛んだ筈だが何故か生きている、子供の頭に拳銃が突きつけられているので簡単な身動きは出来ない…普通なら)
「……魔人をなめんなっての」
「…ふーん…やんじゃねぇかヒョロガリ)
(更に背後から手が近寄り…拳銃をはたき落とそうとバレないように…)
・・・謎の空間・・・
(暗闇に包まれた…球体状、ドームのような空間…
何故か再び黒は其所にいて…)
「…久しぶりっ!ブラックちゃん…もとい、お友達?」
・・・夜の小島・・・
[ ヒ''シッ ]『 …出来る男は 其方だけでは無くてね… では、頼んだよ 大将 』
( 地面に落ちた 八つ裂きの手!…男が反応したのでも 忍びが反応したのでも無い
… 証拠に 2人とも微動だにしていないのだ… 夜闇に紛れて 何かが居る )
「 フン!__手だか足だか、伸ばすやら増やすやら --- 伸ばすなら __ 」
( 忍び そして男がミィリィを連れたまま … 夜闇の存在がはためかせる
マントの中に消え …… 存在が三日月の光落ちる中 腕を組んで堂々と言い放つ )
「 おれのために白旗でも伸ばしているのが合っているぞっ !フハハハハハハー 」
( __紅色に逆巻く出で立ち --- 《 バンパイア 》が此方を見据えていた )
・・・謎の空間・・・
「 あらあら … 何かしらぁ、天体キット使うのには有意義そうな場所ですわぁ 」
( 初手無視、周囲を興味深げに見渡し… )
「 うふふ 今日は楽しい時間が続きますわねぇ 」
・・・小島・・・
「……やるんならァ、一発で決めろよバァカ…」
「…てめぇは手出し出来なかっただろさっきから騒がしいんだよおいっ!!」
(子供を守れなかったせいか喧嘩を始める…吸血鬼という、最狂の存在を目の前にしているというのに
睨み合い)
「…チッ、雑魚じゃあねぇか、結局…」
「……とにかくあいつらぶっ飛ばしてからだ、その話は…」
(顔に青筋を立たせて何方も苛立ち…ギロリと睨み付けながら両者背中を預けて構える)
「…俺様に合わせろよ阿修羅野郎」
「……しゃぁねぇな馬鹿力…」
・・・謎の空間・・・
「……おいおいおぉい!?まぁた無視かよ君ぃ!?…雑魚だと思ってんな!?これでも感情の幹部の一人なんだよぉ!?」
(紫色の帽子と学生服を羽織った人物で片手にメガホンを持っており流石にまた無視されたのに苛つき、目を見開きながら睨み付けて)
・・・ 夜の帝王 ・・・
「 フッフッフッ 帝王を前にして自ずと準備すら出来ない --- か
貴様らもゾンビとなってこのバンパイアに服従するしか無いようだ!」
[ ォォーー…… ]
( その言葉を機にゾンビ達が次々と迫って来たッ 殺された相手に対して
憎悪も怯えも怒りも無くただただ向かっていく様はまさに死兵!)
・・・謎の空間・・・
「 あらあら … 別に、今気づかなくてもよろしくないですこと?」
( かるーく反応して謎の空間を歩き回る )
・・・小島・・・
「…『ヒートハンド』」
(手を激しく擦り上げれば摩擦熱で再生不可能になるようにゾンビを溶かしていき…
同じように空中に浮いた無数の手が擦り上げ大量のゾンビを相手…)
「……てめぇを相手すんのは俺みたいだなァ?…チッ、これだから嫌なんだが…」
(面倒そうに頭を掻き毟り地面を勢いよく叩けば地面を割り)
・・・謎の空間・・・
「……私の名前、知りたいよねっ!?ねっ!?」
(流石に少し寂しくなったのか後ろをついて行き一応仲間な筈なのに相手に傷が無いの不思議に思い)
「…???」
・・・夜の帝王・・・
「 ほう --- 凄まじいパワーだ --- 人間も何らかの行為を興じれば
此処までの力を引き出せるようになるのか。」
( 詮索するように腕を組んだまま 地面を割る野蛮人に視界を置く )
「 その点だけで言えば お前は数ある下等劣種である人間の中でも
超人と呼ばれる部類に入るだろう成功作品だ。」
・・・謎の空間・・・
「 知る事は任意、そしてわたくしは知る気などなくてよ … あら いけない 」
( 少し口に指を当てて、ハッとした感じを態とらしく表現 )
「 …流石に剥製の名前が分からない、ではわたくしの沽券に関わりますわねぇ 」
( 意地悪く笑う… [ 教える = 黒の沽券を守る。教えない = 黒の気分を守る。]
… 本当に中身まで意地が悪い )
・・・雷光煌めく戦闘空域・・・
総撃破数 89
( _ _ _ _ 堕ちる 堕ちてしまう _ _ _ )
__皆を 堕としてしまう
『 ・ ・ ・ 』 ___ あの日 お人好しな魔人に跪いてより 分かっていたハズ__ なのに
( もう ブースターを点火することも出来ない__ かつての仲間たち・・・
泣く事はない それは自分で堕としたのだから 当然 __。)
それでも ___
【 熱源の接近を確認 】
『 _____来たね 』
( 纏わりつく罪と亡霊の幻覚を振り払って 光の尾を引く一筋の“ 矢じり ”を
___心の痛みをも押し殺して 私は見据える__ 【 R -9A 】。)
・・・夜の帝王・・・
「……人間じゃねぇよ、俺様は…俺様は機械人…そして…能力者なんだよ……
…所でよぉ、面白い話をしてやる…この島は土に魔力が含まれてるって知ってるか?」
(地面に両手を付けて…紫色の光を薄く放つ土を片手で掬いながら笑みを浮かべて)
「……そして俺の能力はァッ!!魔力の吸収ッ!!これがどう言う事かァ分かるよなァ〜〜ッ??」
(ニヤリと笑みを浮かべて…土にあった光が無くなり変わりに…巨漢の腕が更に太く大きくなって…)
・・・謎の空間・・・
「…仕方ないなぁ〜〜〜〜…私はっ!そうこの偉大で華麗なる私は!!…紫色!驚き!桃の木!山椒の木!!…ホーライでございます!………分かったよね!?」
(何故かスポットライトに照らされて空拍手…流石にこれで覚えてもらわないとと心配していて)
「……ねぇ、前一回会ったよね?…え、違う?…ねぇ、ちょ…あれ…?」
(不安になってきたのか自分の記憶を辿り能力を確かめる…確かにお友達、前しっかりと作ったお友達…
メガホンを構えながら笑みを浮かべて)
「…と、とにかく!覚悟は出来てる!?」
・・・雷光煌めく機械の残骸が降る空・・・
(ーーーーー雲に紛れて一人…白い天使のような輪っかと服を着た人物が…どんどん近付いてくる)
・・・夜の帝王・・・
「 無駄無駄無駄ァっ!このバンパイアは 夜に生まれてより 全ての超人たちを超えたのよっ 」
F I Aaaaaaaaaaa ! ! !
( 仰け反った!?違う!余りの感情の昂りを体が表現しているのだ!
響き渡る雄叫びの声!ゾンビたちは一層いきり立って襲い掛かるのだッ )
・・・謎の空間・・・
「 わたくし、記憶にございませんわよ?」
( そう言うと 空間に手をかざす… 深海の水に触れるような… とは
いかなくとも十分に深みのある感覚が手に伝わる… )
「 ーー んー 」
・・・雷光煌めく戦闘空域・・・
( ___【 R - 9A 】アロー・ヘッド。接近の距離が縮まる度 私は気を引き締めるが ・・・
視界に R - 9Aとは別 ・・・ まるで 天使のような姿が映り込んでいた、レーダー反応は無い。)
『 ・・・“ 君のすぐそばに 天使がいた ” か ・・・ 』
( 仲間たちと共に 好んでいた “ 海と空の歌 ” の再現じゃないかと 私は笑う
__アロー・ヘッドが接近する、天使の幻覚も共にある・・・ 自虐的な気分を
残り少ない戦意へ変えようと 私は雷光の矛先を 向かってくる 矢じりへと向けた )
・・・夜の帝王・・・
「……まだ分かんなェのかお前なァッ!!…エネルギーに変えれるのは何も筋肉だけじゃあねぇんだぜッ!!」
(腕の中から異常な…グツグツと何かが煮上がる音、血液が沸騰しているらしく…苦痛に顔を歪めるもそれも終わり…)
「…溶岩とまでは行かないが、フライパンに入れた油みてーにグツグツだァッ!!」
「…爆弾って奴だよゾンビ共!」
(遅くなったと魔人が登場…風船のように膨れ上がった腕を切り落とし…巨大な手の壁の後ろに隠れる
瞬間ーーーーー熱血の雨、辺りに火花が飛び散りドジュゥウと聞いていて気持ちの良い音を奏でる)
「…名付けて『レイン』!」
「…技名ねーんだな、おっさん…」
・・・謎の空間・・・
「……………っ…ぅ…な、泣くな泣くな…相手は敵だぞ、驚きだぞ…あんな泣き虫じゃあないんだからぁ…」
(メガホンを構えているとはいえ精神的に負けてしまいそう…色々ときついのだ、相手の薔薇には刺しか無い…
因みに壁は声が反射するようにとても柔らかく…)
「……何だこの扱い…お友達を間違えたか…?」
・・・雷鳴の天空・・・
『…貴女、仲間…機械…同等………』
(片手にステッキを持ち…糸目の天使を模したような…実際浮遊というか雲の上に立っていて)
『……私…名前…ゲッチョウ(月跳)…喜び…感情…排除…戦闘…可能?』
・・・夜の帝王・・・
「 フッフッフッ . . . 自信作をどうもありがとう、これで確信に変わったッ 」
( 溶ける!燃える!倒れるゾンビ達!しかしやはり 倒れる気配が到底しない
のがこの男ッ そして 血液に当たって耐えたのではない 、 止まっているのだっ
空気中!何の障害物のない空気中 まるでそこに壁があるかのようにバンパイアの
前で全ての血液が移動を停止しているのだッ こ これはっ!!)
「 強靭!!無敵!! そして これがっ 」
( 網膜に血液が集中!圧力で大砲のように血液の刺突が炸裂ッ
空気中で変化したその血液は強酸じみた溶解力とスピードを持つっ!
当たれば __ 死ぬッ )
「 “ 血の力 ”[ ブラッドパワー ]よぉぉぉぉ!!! 」
・・・謎の空間・・・
「 ……あのね?」
「 雑魚の顔なんて一々覚えちゃいないのよ 」
( 先程から自分の気分を害そうと必死になっているような
“ 誰かも知らん奴 ”に向けて威圧を伴って言い放つ )
・・・雷光煌めく戦闘空域 【 BOSS 】・・・
( __天使の幻覚から聞こえる 今の私にとって皮肉たっぷりの言葉の数々 )
『 ・・・ 亡霊が添える花ってヤツかな __ 』
【 ライトニング波動砲 】【 スタンダード波動砲 】
( つぶやき終えるのとほぼ同時 、アロー・ヘッドが波動砲を撃ち込み
それを避けてライトニング波動砲をお見舞いする・・・巧みな軌道で
回避し そのまま自分の射線に持ち込んでくるアロー、私はミサイルで迎撃する )
____私が左を向いているのに対して ・・・ 彼女は 右を向いていた
( ・・・皮肉だなあっ )
・・・夜の帝王・・・
「……策はァ?」
「……ある、一個、上等なのが…だからてめぇも合わせろよおっさん!」
(えげつない速さで向かってくる血液の大砲…呑気してるのがこの男達炸裂すれば確かにやばいだろう…当たればだがーーー)
「「……じゃあスタートだなッ!!!」
(それぞれが飛んでまずは躱し…血液があまり意味ないと分かった今する事、吸血鬼の弱点となる日光やにんにく…だが今は真夜中、持久戦は得意だがジリ貧なのも確か!そこで…彼等が取った行動は…意外ッ!)
「「熱してッ!!溶かすッ!!」」
(口だけなら先程と変わらない…魔人が“銀”のナイフを持っておらず、巨漢が立ち止まり右腕にエネルギーを回しつつ再び地面の魔力を吸い取ってなかったらだが)
・・・謎の空間・・・
「……っ………ぁ……!」
(嫌でも思い出される、元の人間だった時の記憶、威圧が重なってしまう、悔しそうに唇を噛み…血を漏らしながらメガホンを構える…)
「……っ…っ…!!…遊び…ましょうよ、お友達…!…私の能力を解除するまで…貴女の呪いは解けないんですから!」
(絞り出した声は掠れてはいるがしっかりと伝える事が出来て…涙目ではあるがしっかりと相手を見ていて)
・・・戦闘空域・・・
『…『鈴蘭』…所謂…反射…』
(ステッキを掲げて祈りを捧げる…何処か孤島の主と似ている格好で、鈴の音が鳴り響けば…
半径50mの自分に向かってくる物体は全て跳ね返り元の発射した主人に向かっていく…小さく顔を歪めたも自分に向かってきた物体が無くなればすぐに行動)
『…… 『転姫』……』
(雲の足場に爪先が触れれば…短い距離を転移、それを繰り返して近付いていく…)
・・・夜の帝王・・・
「 F I Aaaaaaaaaaaaaa ! ! ! 」
( 叩き潰さんとバンパイアは跳躍!両手の爪を2人の首へと伸ばすッ
単純な行動には圧倒的脚力!圧倒的反応速度はまるでイージス艦の防衛システムじみた
防御力を思わせるほどの堅牢を誇るのだッ )
・・・謎の空間・・・
「 …… 何を 」[ キ''ュルン ]
( 何か顔を歪めて冷たく言い放とうとした … そうであるらしいと
雰囲気から嫌でも理解できる。 しかしその寸前… 心に傷を付ける前に姿が消えたのだ )
[ するり ]
「 …何も、そんな相手が欲しいのなら… 魔法を挟まずとも、私に言えばよろしいのです 」
( 替わり に … そんな様子で 後ろからホーライを抱き上げる者があった )
・・・雷光煌めく戦闘空域・・・
『 ? 』
( 天使の幻覚が何かしたような気がした。 が それに気を回すほど余裕はなかった
回避も攻撃の鋭さも 場数を踏み続けてきたアローの方が上だった。私を見据えて
スタンダード波動砲が連続で放たれる、不幸な事に 今のアローは特別カスタム仕様__
勝ち目はない、今のままでは )
【 アンカー・フォース 】
( 牙を持つ光球 最強のオプションを前面に備えてアローへと突撃する
当然 アローは回避するが、其処を私は光子ミサイルで狙い撃つ。
迎撃に飛んでくる波動砲 フォースを盾に再び突撃する私、流れは此方に傾いた )
・・・夜の帝王・・・
「……熱したぜッ!!!」
「…おーけ…ぇっ!」
(反射的に向かってくる爪を巨漢はガブリと噛み付き…魔人は銀のナイフで力任せに腕を切り裂き
相手が悪というのを忘れそうな程悪人顔を此方側もしていて
…少し辛そうに顔を歪めながら再び二人の腕が巨大になっていき…)
・・・謎の空間・・・
「…っ…ぁ…ぇ?」
(目の前の相手が消えて後ろから急に持ち上げられては小首を傾げてしまい
気付かないうちに涙が頬に垂れていて)
・・・雷光の戦闘空域・・・
『…私…可視…可能?』
(天使の格好をした相手が急に目の前に現れてはステッキを左右に振り
機械の体を分析、じっと糸目だがしっかりと見ている様子で…)
『…何方…味方…』
・・・夜の帝王・・・
「……熱したぜッ!!!」
「…おーけ…ぇっ!」
(反射的に向かってくる爪を巨漢はガブリと噛み付き…魔人は銀のナイフで力任せに腕を切り裂き
相手が悪というのを忘れそうな程悪人顔を此方側もしていて
…少し辛そうに顔を歪めながら再び二人の腕が巨大になっていき…)
・・・謎の空間・・・
「…っ…ぁ…ぇ?」
(目の前の相手が消えて後ろから急に持ち上げられては小首を傾げてしまい
気付かないうちに涙が頬に垂れていて)
・・・雷光の戦闘空域・・・
『…私…可視…可能?』
(天使の格好をした相手が急に目の前に現れてはステッキを左右に振り
機械の体を分析、じっと糸目だがしっかりと見ている様子で…)
『…何方…味方…』
・・・夜の帝王・・・
「……熱したぜッ!!!」
「…おーけ…ぇっ!」
(反射的に向かってくる爪を巨漢はガブリと噛み付き…魔人は銀のナイフで力任せに腕を切り裂き
相手が悪というのを忘れそうな程悪人顔を此方側もしていて
…少し辛そうに顔を歪めながら再び二人の腕が巨大になっていき…)
・・・謎の空間・・・
「…っ…ぁ…ぇ?」
(目の前の相手が消えて後ろから急に持ち上げられては小首を傾げてしまい
気付かないうちに涙が頬に垂れていて)
・・・雷光の戦闘空域・・・
『…私…可視…可能?』
(天使の格好をした相手が急に目の前に現れてはステッキを左右に振り
機械の体を分析、じっと糸目だがしっかりと見ている様子で…)
『…何方…味方…』
(ごめんバグ…)
126:バンパイア◆.s:2020/04/12(日) 14:46 ・・・ 夜の帝王 ・・・
「 ほう . . . しかしこのブラッドパワーの前では何者も無力!無駄無駄無駄!無駄よぉーー!」
( 『 体内と自身を中心に視界に入る半径3m内番の血を支配する力 』が発動!
紅く光り輝く吸血鬼の目が2人の腕に集まる血の温度を急激に低下させる . . .!)
「 これぞ !『 気化冷凍法 』の昇格版[ プロモーションバージョン ]!フハハハーーッ 」
・・・謎の空間・・・
( そのまま 抱き上げてきた人物は子供に対するそれのようにホーライの
足と背に手を回して、決して無理をさせない姿勢を作る… 見上げ形で、銀髪の優しげな顔が見える )
「 …… ニャル、と言います… あなたは?」
・・・ 空を舞う矢じりと狂犬 ・・・
《 分析結果…
【 R - 13B 】赤城所属 《 機械の裏切者 》
【 R - 9A 】 機械所属 《 英雄 》 》
{ ! ! ! ! ! }
( ___ 一瞬 何が起きたのかは分からなかった
気付けば 目の前にあるはずのフォースは無く
私は海へと真っ逆さまに・・・ )
『 ~ - gggg ・・・ 』
( 落下の最中__ アローの前に浮かぶ 4つの制御を持つ光球・・・
【 スタンダード・フォース 】が見えた。___奪われたのだと 私はやっと分かった
...堕ちる___ )
直後 海より激しく叩きつけるような水音。 飛沫が舞い 海へと還る__
『 ... 無駄な手出し ... 必要は 無い 』
( 後に残る 【 R - 9A 】が幻覚では無いと分かる 天使に向かって声を発する・・・
よく見れば そのボディは島へと交渉をしに来た、機械の使者そのもので )
・・・二人の強腕・・・
「……それがァ…どうしたんだよッ…」
「…温度が下がれば固形になる…骨にへばりつく…!」
(巨大になったまま今度は膨れ上がり…どんどん赤黒くなっていく、自分達の腕がどうなろうと知った事じゃあ無い、…高めた摩擦は火を起こす…もう、温度が下がらないように…
二人は腕に火をつけた)
・・・謎の空間・・・
「……ホ、ホーライ…ホーライ…じゃなくてっ!ブラックちゃんじゃないと!お友達じゃないといけないのっ!!」
(優しげな顔につい本音を漏らして…慌てて訂正、頬を膨らませて、もう一度メガホンをかまえる…)
「…あの子はっ!もう『嘘憑仲間《ライアー・ウルフ》』なんだからねっ!」
・・・星の降る空・・・
『……成程……… 『希星』』
(頷いた後にステッキを掲げれば…流れ星…正確には…巨大な石が、目の前の交渉者に向かい落ちてくる…
天使の格好をした機械は…自分の身が錆びるのを知っていながらも、水中に転移を多回利用して…そのまま抱き上げては火花が散る体を気にせず…陸地に寝かせ)
・・・ 揺らぐ夜の帝王 ・・・
( 瞬間 燃え上がる2人の腕ッ )
「 な ッ 何ィ〜〜〜ッ!? 」
( 一歩も引かぬ覚悟を前に帝王は一瞬たじろいだっ
人間まがいの存在がここまでの力と覚悟を示すなどっ
“ 全く ”初めての経験であるからだッ !!! )
・・・ 謎の空間 ・・・
「 …私が、お友達になれば… どう 呼ばれますか?…ホーライちゃん 」
( 膝に寝かせて、そっとメガホンを下ろさせる… 姉に関する心配は
全く無かった。… 寧ろ、今 心配なのはそんな姉に苛立たれている… )
「 私がなれば、心配ないでしょう…? お友達 」
( 頬を撫でて 出来うる限り柔らかく接して )
・・・ Stage 1 リザルト ・・・
『 --- qq 敵対行動認識 一時退却を実行 』
( 初見の攻撃に対応しきれず アローは翼の一部を欠損
戦力的な不十分を確認して、撤退を開始. . . 翼が欠けてもその速度は凄まじく )
『 ggg ggg . . . 』
( 水の中から引き上げられたカロンの損傷も 決して軽いとは言えない
対空レーザーによる深く抉られた胴体が、簡単に再起する事は不可能だという事を物語る )
・・・燃え上がる両腕・・・
「……俺の子供に…ミィリィに手ェ出したのをあの世で反省しろ吸血鬼がっ!!」
「…ぶっ壊してやらァッ!!!」
(更に燃えていない方の腕にも両者…合計4本の燃え上がる柱のような腕
目の前の威張っていた吸血鬼やそこらのゾンビどもを巻き込む…土地なんか気にしない連打ッ!!)
・・・謎の空間・・・
「…え?えーと…えーと…ーーーーメイドちゃん!」
(思いつかなかったので相手の格好から何となく察して…戦闘する気満々だったので少し消化不良なのか頬を膨らまし…
場所も声が反射しやすいようになっていたので色々残念…)
「……別にいいけど…府に落ちない…」
・・・墜落現場・・・
『…負傷、私…修理…不可能……仕方無… 『清喜』』
(…自分の体に取り込んである無事なコア…無理やり押し込んで回復を狙う…
…逆に天使の体も水に濡れてしまっている為一旦乾かしに入り…機械の衣を脱ぎ捨てた)
・・・ 夜の帝王 ・・・
[ ドボォォォォ ]
( メッタクソに凹む地盤 全滅するゾンビ . . . 少し離れ 両腕を少しずつ再生するバンパイア )
「 炎の連打か . . . ほんの少しだけ驚かされたが所詮はそれまでよっ 」
( 焦げ付いた服や体はまともに喰らっていた事を分からせるが . . . あの一瞬、血の力を
応用した血液冷凍防御や再生 挙句脚力で脱出してみせたバンパイアには余裕が蘇る )
「 それでは処刑の時間とッ . . . ムッ 」
( 腕を振り上げる吸血鬼、しかし . . . 朝の光が、一筋海へ落ちる )
・・・謎の空間・・・
[ ぎゅー ]「 はいはい、メイドが言うこと聞いてあげますから 」
( ちょっと不満げなホーライ、それに対してメイドは軽く抱き締めて )
「 もう お友達ですからね ? … 気軽に、なんでも言っても良いのですよ 」
・・・リザルト・・・
[ ヒ''リッ ・・・ zz gggg ]
( 大幅損傷 + 入り込んだ海水 + ねじ込まれた謎のコア
特異反応は起こり 生き物の様に傷が塞がったがコアの摘出が
不可能になった挙句全身から変な音を出し始めた )
キュイーーー キ''ュイーー
gg zzzz キ''ーキ''ーシ''ーーー
『 f ぉ Bっ ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ'' うBaべ ボ gぃ っ 」
( のたうちまわる様に ・・・ 全身が変異を始めている )
・・・夜明けの刻・・・
(辺りには炎が飛び散り、死体を糧としてキャンプファイヤーのように更に激しく燃える…
二人の腕は黒焦げどころか千切れてしまい、地面に落ちる…魔人でも再生に数秒掛かり、巨漢は残りカスの地面の魔力を自分の腕の回復に回して)
「……やっぱ吸血鬼にはァ…太陽だよなァッ!!!?」
「……それを待っていたんだよ…もうお前は逃げられないっ!!」
(太陽の光が夜に包まれた島を照らしていくと同時に、先程まで燃えていた炎を消す…正確には見えなくなっていく
ピシィッと人差し指を突き出して両者は笑みを浮かべ……)
(じわじわと広がる、光の領域)
・・・謎の空間・・・
「……戦闘したかった…ブラックちゃんと…はぁぁ…メイドちゃん…」
(悔しそうに頬を膨らませメガホンを無理矢理持ち上げれば構えて、見返りじーっと見つめ)
「…なんかメイドちゃん子供からよく好かれそう」
・・・嫌な予感しかしない結果・・・
『……疲労……損傷…中々…』
(体に付いた海水を取り除き笑みを浮かべているもあまり優れない様子…
機械の体の整備をしながら一応、容態の確認はして)
・・・ 夜開 ・・・
「 . . . 今日は命拾いをする様だな . . . しかし帝王はこのバンパイアだッ
覚えておくが良い!おれこそが主人であり貴様らをいつしか統べるのだとなッ 」
( 高笑い、光が自らへ届かぬうちに 翻したマントの中へ . . . )
___撃退成功
・・・ 謎の空間 ・・・
「 … 元気になってくれましたね… えぇ、私で良ければ、お付き合い致しましょう… 」
( 目を閉じて立ち上がり、指を鳴らしながら薄く笑う )
「 私が、子供好きというのもあるのでしょうか… 現に 慕ってくれる子が
いくらばかり居ますよ… さて、準備はよろしいですか?」
( 目を開け… チャイニーズカンフーじみた構え方をして )
・・・ 変化 ・・・
『 ヴィヴィヴィヴィヴィイィイィイィィ ppppgggggg 【 BOMB!】』
( 終いにゃ煙を吐き出し ・・・ 内側から炸裂する様にして爆発してしまった。
火薬と土埃が視界を悪化させる ・・・ )
「 ぅぇっへ ゴほっ ふぐっ ・・・ うぇぇ ぐぅるぅじぃ ・・・ 」
( 肉声の様な はっきりとした声が響く )
・・・照らされる島・・・
「………気に入らねぇな、あいつ…」
「…同感、次あったら灰まで残さない…」
(勝った気がしない…寧ろ負けたような気までする、結局時間によっての勝利…
……因みに二人は初対面で名前も知らない……だが守る物は同じだった)
………決着?
・・・謎の空間・・・・
「…えっ、本当!?…いいけど手加減出来ないよ!?…う、うん、別にその、えっと、自分を倒すつもりでいいからね!?」
(まさかの提案を受け入れてくれたメイドを嬉しく思うと同時に驚きながら距離を取り…)
「……じゃあ遠慮なく!『人間賛歌《ブレイブ・コラール》』っ!!」
(…メガホンを構えて…自分に対しての声援、自己暗示の様に話せばオレンジ色の…所謂オーラに纏われ)
・・・不思議・・・
『……分析…肉体…人間化…?…理解不能…』
(自分のコアにそんな力は無い筈と疑いながら土煙を払い馬乗りになってじっと見ている…)
『……不思議……謎……一体?』
(…興味が湧いたのか小さく笑みを浮かべていて)
・・・ 『手』掛・・・
___連れ去られた もはや戦えない様子のミィリィ
主犯は消え去り 手掛かりは... .... ....
( ゾンビの内 一体 ... 近未来的騎兵の全身が溶け ...
金属製の機械骨格の様なものが露わになった。
生物としてのあり方を否定した様なそれの質感は
何処か、あのおちゃらけた黒機の装甲に似ているような ... )
・・・ 音の空間 ・・・
「 … 両者じょう … いえ、違いますね…… 例えば … 」
( 口上の本気度を見直し 暫し、考えて… )
「 …… お互い、元気で… 楽しみましょうっ 」
( 正拳突きのような格好で、メイドはそう叫ぶ )
・・・変異体・・・
( 咳き込みながらゆっくり目を開ける… 人間体(アンドロイドボディ)に
普段の黒機形態を足して割らない様な見た目、背の方は人間ベースで…
変異の為か展開前のサイズ小さめの装甲を纏うのみで… 裸体同然 )
「 ぅえほ っ ・・・ あ''ー ・・・ 誰、あんた ・・・
てゆーかウチの体いまどーなってんの ・・・ てかお互い裸・・・ 」
( 取り敢えず目の前にあった天使の胸を揉む・・・マスター譲りのいたずらが出た。)
・・・邪悪・・・
「……あァ?何だこの機械…チッ…うざってぇ…」
(巨漢はそもそもあの子供の戦闘している所を見ていないのでそれが手掛かりだと知らずに何処かへ向かい…残った魔人は歯軋り起こしながら最悪な事に気付いてしまい…)
「ーーーーーーあんのド腐れ野郎がっ!!!」
(目は血走り…怒りからか自分の腕を掻き毟り…そしてふぅぅっと息を吐けば落ち着いたが、新たに目標…)
「ーーーーあのヘタレ威張り吸血鬼に身の程を教えてやる」
・・・戦闘空間・・・
「……想像していなかった戦闘の始まり…っ!!…でもこれはこれでいいかっ!」
(メガホンを構えて…大きく息を吸った後、勢いよくワッ!!叫べば辺りに音が反射して…鼓膜を攻撃する)
「…今しょぼいって思ったでしょ?ざーんねん!…色々凄いんだからね!?」
(…さっきまでの落ち込みようどこへやら、陽気に話しかけ)
・・・人間みたいな機械・・・
『……貴女、射撃…墜落…海落、故障…私…核心、挿入……瞬間、破裂…土煙…晴……人間体、変化…意味不明…』
(状況説明するもその本人も見ていた天使も訳が分からず、元は機械とはいえ見た目は何方も人間に似ている…
胸を揉まれても表情崩さずただ一言…)
『…………助平』
・・・ 音響空間 ・・・
[ ウ''ィィィィィンンン!''!'''!''' ]*イメージ
「 っっ!?」
( 音響空間により破壊力マシマシの爆音攻撃、しかしそこは旧神の物理的頑丈さ
鼓膜が破損するような事態は、無い… それでも メイドはふらつく… ダメージゼロ
というわけでは決して無いのだ )
「 …… やりますね …中々…!」
【 スターストーム 】
( 光り輝く星の渦が暗闇の空間を彩るように
メイドの手の内から迸った!広範囲へ徐々に衝撃を伝える…!)
・・・変な同類・・・
「 ・・・カタコトしか言えないワケ?ってか、助平って・・・
そりゃお前さんの事も言ってるんでしょーねぇ?」
( むっくりと起き上が… りつつも不可抗力と言う名のわざとで
天使の体と結構密着して、じろりと全身を眺める… 自分並みに精巧 )
「 へー ・・・ どこの誰が作ったんだか知らないけど__ すっごいかわいい 」
・・・音響ドーム・・・
「……えっへへ、凄い?凄いよね!?だよねだよね!!!」
(喉のケアとばかりに喉仏を指で押して向かう星の渦、辺りに人形をばら撒いて…次々に憑依、人形は壊れるもしっかりと無傷…笑みを浮かべ…今度はメガホンを心臓の位置に当てる)
「『生命叫喚《ハウル・リズム》』」
(脈動に合わせて辺りに広がるヒビ割れ…先程よりは弱いが不整脈、一定では無い爆音が耳を襲う…広範囲に攻撃はお手の物、人間は130以上のデシベルを聴くと鼓膜が破れてしまうとも言うので大体この技で決着は着く…)
・・・機械のような機械では無い…?・・・
『……先程、発言、私、貴女…似体…性格……同等』
(…じーっと見てくるセクハラのような視線に小首傾げながら結構密着されてきてる、特に抵抗するという訳でも無い
…人間の肌、所々火花は散っているものの、とても人間のような艶も放っていて)
『……カ…可愛い…違…貴女…一応…綺麗…私…以上』
・・・音響空間・・・
( 心臓の音、それが 音響空間による高い破壊力を以って“ 旧神 ” へ襲い掛かる… )
墓穴を掘った。
「 …… っ [ カクン ]…… 」
( それを聴くや否や… 意識を深く、無理やり落とされるように上体を脱力するメイド
その背中より …… 悪意なんてものではない 形容が不可能な気配が奔れかえっては“ 見据える ” )
‘ ×=〒♪\☆=× ’
・・・変な同類・・・
「 ・・・そっか、お前さんが助けてくれて・・・ ちょっと、待って・・・
あんたっ 火花火花っ 絶対耐水性ないのに海飛び込んだでしょっ!?あぁもうっ!
お褒めいただきありがとうねっ 後で弄ってやるから・・・!」
( 色々ふざけた事いいながら… その表情は一瞬で真剣味を帯び 天使を砂原に押し倒し
全身の装甲を展開する、早速火花の散っている所に変異したアームを触れさせ… )
・・・音響空間・・・
「………あ、やばい、やり過ぎた…?…大丈夫?」
(流石に上体の力が無くなったのが見えればやり過ぎたかと思いメガホンを離して近寄ろうとする寸前ーー
見えた、見えてしまった、あの優しさが嘘に見える、何処に隠してあったんだと言う程の、黒を表すモノ、どす黒い悪意、心拍数が上がっていく…)
「……っ…何か……やばい………!」
(驚愕し、冷や汗を流しながら無意識に後退り)
・・・同類同士・・・
『……私、反射…可能…全耐性……低い……
…修復…自分…』
(相手の表情が一変したのを落ち着かせようと色々話すも逆に心配させるような事ばかりで
右腕、顳顬、左太腿、脇腹、関節の付け根…等色んな所から火花が飛び散り今にも爆発しそう…)
『………私…修復…利点、功績…無…』
・・・ 醜に染る空間 ・・・
旧ナル者
( 後を追う そんな表現が正しいか 距離をとった途端に “ ソレは来た ” )
__盛大に飛び散る血の飛沫 メイドの背中を中心にして… ‘ 触手 ’の様な物が爆発的に増殖。
周囲へ そして集中して… ホーライへと殺到する 。
【 刺突 】【 溶解液 】【 締め上げ 】【 噛み付き 】【 毒素注入 】【 素粒子レーザー 】
・・・ 同類 ・・・
「 なんて言ってるのか分からんっっ !!」
( それは焦りの類の興奮が故でもあるが… 急げど手当は追い付かず
火花は散るばかり__ 万事休すかと手を休めかけたその時に… )
「 ぅ っっ ぇぇ !!? ォ っ . . . ご ェっ 」
( また のたうつような気持ち悪さに悶絶する黒機… 其れもその筈
またもや変異が起きていた、装甲の合間 合間から水色のチューブが
生き物のように飛び出し 天使の傷の中へ入り込んでいるのだ。)
【 ナノマシン注入 】「 ぅぅヴウゥっ っ !?」
( 身体中の血を抜かれるような感覚。
天使の中に解き放たれたナノマシンが外部からでは困難な修復を
秒の範囲で済ませていく… 役目を終えたチューブが戻り、目を回しながら
黒機も 正気を取り戻した )
「 ぅ っへ ・・・ にゃぃ いまの・・・ 」
・・・変化する空間・・・
「…や…られ…ぃ…いや…やらなきゃやられる…!!!」
(赤黒い、失神してしまいそうな恐怖の触手、驚きじゃ済まない、気絶してしまいそうなほど心拍数は上がるも…逃げられない、逃げたく無い
何故か、そんな気持ちが湧き上がり…今出せる最大の声…喉が壊れてもいい、だから、止めなければ…
向かってくる攻撃…打ち消そう、メガホンの準備…)
ーーーーーーー『音無世界《ハイ・シャウト》』
(向かってくる攻撃全てを灰…いや、塵にする、声の風圧、吹っ飛ばす、デンジャラスな…奇声
自分の出せる最強の音を数十秒続けて出しつづける…空間にヒビが入り、光が差し込んでも来ていた)
・・・似た者同士・・・
『……?…大丈夫…?…何…今…】
(諦めかけて目を閉じて…シャットダウンを数秒していた間に何故か体が元気に
先程までの倦怠感も無く、新品同様の綺麗な体に…変わりにしんどそうな目の前の黒機を目にして
大丈夫かと覗き込み…)
・・・ 崩壊空間 ・・・
[ ミリメ''チメ''チ メ'' チ''ィッ ]
( 真っ向からぶつかり合う触手と音圧、いつもの触手であれば分からないが
今は本体による裏打もない只の触手、圧倒的破壊力との鍔迫り合いに押し返され…
しかしタダで壊れる事はなく再生具現で突進力を補強 拮抗した力の押し合いが続き…… )
「 ……ん
[ ス''キ''ョ カ''ゴゥゥゥゥゥゥッッッッ]ーーーー!!!!?????」
( 覚醒。意識の戻るニャルを… 戦意を消した触手を纏めて…
崩壊する空間の外へと溜まった衝撃ごと音は吹き飛ばした。)
・・・妙な同類・・・
「 ・・・何言ってっか分かんないってぇ 」
( 吐いた後みたいな、気怠さを主とする動けない表情
砂浜に体仰向けに倒れ込んで気持ち悪そうに視線を動かした )
「 ぅぇぇ ・・・ ウチだってなんなのか聞きたい・・・ 」
・・・ひび割れた空間・・・
(収まった戦意、引っ込んだ触手…安心で此方もメガホンを構えるのをやめて…声を出す、流石にあの規模…枯れていて)
「……あ゛〜〜〜…つ゛か゛れ゛た゛〜……」
(…その場に座り、息を整えて気分が悪くなったのか顔も青ざめていき…)
・・・白と黒・・・
『……貴女…黒…私…白………黒…感情仲間、此方一人…強力…居る』
(仰向けで辛そうに黒機寝転んでいる砂浜へステッキ片手近付き…
微笑み浮かべながら唱える、体の不調の回復…)
『笑鐘』
(…正確には近くの生命体に対象の怪我、病気、その他諸々負の事を転移させるのだが…)
・・・ 空間 ・・・
[ ぎゅっ ]「 ……その … 申し訳ありませんでした… 私めの不注意で… 」
( 案外、無事… でも 無さそうなメイドがまた 後ろからホーライを楽な姿勢で
抱き上げる… 片手で抱きかかえながら、ホーライの目の前に見せたのは「100%オレンジ」)
「 ……飲みます…か?」
・・・白と黒が佇む浜辺・・・
「 ・・・ ふーん 、ぜんっぜん分かんないけどさ・・・
取り敢えずあんた何処の所属?・・・ウチを助けてくれたみたいだけど
此方とか言っているあたり赤城とかの所属では無いよね?」
( 敵では ないかな… 2度も助けられた事実にそう考えるも
全く理解できない喋り方にジト目で対応する… ように見えて
その視線は少し… )
「 ・・・えっとね? 可愛いし、目覚めた時にはうちに跨ってて・・・
その格好。・・・襲っていい?あ、ウチ カロンね 」
・・・割れた空間・・・
「……た゛い゛し゛ょ゛ぅ゛ふ゛…の゛む゛」
(ガラガラ声で無理に喋りつつ、オレンジジュースを勢いよく飲み干して…素の声に戻し出し
驚愕の表情を浮かべてそして今になって気づく、衝撃の事実)
「……なんでオレンジジュース好きって分かったの!?」
・・・同類の白と黒・・・
『……孤島……所属…私……ゲッチョウ(月跳)
貴女…機械…同等…戸惑…発見、優しい…独自判断…救助、気分的…』
(しっかりと孤島に住んでいると、一応目の前の敵に向かい堂々と言い、助けた理由もただ自分の気分らしく別にそういった感情は持っていない…筈だった
…が、相手からの言葉には流石に色々と隠せないらしく頭から煙を出していて)
『…却下、駄目、否定、助平、変態、屑、馬鹿、阿保、間抜け、鈍間………行為、否認』
(…とても慌てているのか急に罵倒の言葉も幼稚になり)
・・・ ひび割れた黒い瞳の空間 ・・・
「 ……いえ、私が …… うぅん、偶々持ち歩いていただけの事ですが… さて 」
( 空間の足場を確認してより 自らの身が安全なだけではない、ホーライにとっても
問題のない事、それを調べれば 腕を離して地面に下ろす… 後ろから抱き上げて
見えなかった表情、メイドのなんとも言えないような … 言わば白い微笑が見えて )
「 …もう 寂しくありませんね?」
・・・ 天使と狂犬の砂浜に ・・・
「 ・・・んー そっか、敵ねぇ ・・・ そーには見えなくなったけど?」
( … 何処か主人の面影というか悪癖の遺伝が見える。妖しく笑み浮かべれば
片手で天使の顎を上げ、ペロリと舌舐めずり… 気に入ったものに関してはデストロイの
範囲外ではあるらしい… 適当な所まで似始めた )
「 そーじゃなくても ・・・ ぎゅってするぐらいいーんじゃない?__月跳ぉー 」
・・・静寂な空間・・・
「……寂しいよぉ…ぅぅ…やだやだ…行かないで…メイドちゃん…もう戦闘とかどうでもいいから…主に従わないから…一人にしないでよぉ…」
(耳許で本音を漏らし、自分の今の思っている事を全て吐き出してスッキリしようとするも
全然悲しい気持ちは晴れず次第に頬を涙が流れていき銀のように綺麗な笑みが見えるも何故か心に空いたぽっかりとした穴が埋められず)
「…分かった…また来て…?お願いだから……其れと…後…なんか、変だけど…死なないで欲しいな?」
・・・砂浜…天使と黒機(暴走気味?)・・・
『…私、敵…貴女…救助…個人的気分…撃墜、今可能…』
(さらっとステッキを視界に入る程度に向けて急に顎を上げられ舌舐めずりに…悪寒と謎の恐怖が身を包み、視線を逸らそうとしながらボソッと小さく…)
『……抱擁…程度…許可…』
・・・ 静カ月鳴 ・・・
「 別に… 私は誰かを放っておこうなどと、神のような考え方はしませんよ… 」
( 抱きしめる抱擁、柔らかさを通じて 温かみは広がる )
「 ……… いつか 貴女も私の元へ… それまでは、 また いつか 」
___音の世界より滑り落ちるようにして…
・・・ 狂犬に惑う天使 ・・・
「 ・・・ツンデレめー?可愛いなぁー?もぉ 」
( 腕を広げ、… 拾った服を器用に着せれば可愛いものを見る目で )
「 心配しなくたって無知なコの清楚なんて脅かしても汚そうとは
思わないよーだ、こぉゆーのは段階踏んでから・・・て事で 」
( ステッキを持っていない方の、 手を 握る )
「 お友達から始めない?月跳ぉ 」
・・・ 西へ向う空の海 ・・・
「 --- --- --- --- --- --- 風の色が --- 妙だ --- 」
・・・静寂の中・・・
「……あっ…応援…出来なかったな…驚いてばっかりていうか、新しい発見が多い人…メイドちゃん…だったな」
(残っている温もりを思い出しながら独り、聞こえている訳も無いのにうろ覚えの歌を披露する)
「……これが……ニャルさんに届きますように」
・・・狂犬と天使・・・
『……褒め言葉…不要…少々…羞恥』
(何故か着せ替え人形のように服も着せられてしまい小首傾げている所を手を握られ…見つめられては断れない)
『……其れ位…可能…友達…無問題…宜く、黒機…嫌……かろん』
・・・空の海・・・
(何かが風を切る音…目の前を先程から白い鳥…いや、“紙”で作られた鶴が通る
そして一つ大きな紙飛行機に…人影が“二人”)
・・・孤島・・・
「……残りの駒は二人…切り札が一人…私様達大将が…二人」
・・・ 結びの厚い白と黒 ・・・
「 うひひっ 出来てるやつは褒めて伸ばせっ ・・・マスターが言ってた、気がするんだよねー
だから不要には出来ないよ?しても言うけど。まぁ よろしくね?・・・白機、月跳ぉー 」
( 自分のペースを押し通し続けるスタイルはまだ続く… 満面の笑みと共に握手を軽いハグに
緊張とかよそよそしさ破壊してやろって感じを惜しげもなく振りまく… こっそり、感触から
胸のサイズとか測りながら… )
「 ・・・んー ・・・ そろそろ行こうかなぁ、いい友達も出来たし!」
・・・ 闇雲の空 ・・・
“ スリよ 奇妙な鳥だ ”「 --- 刺激するな ゆっくりだ --- 」
( 問いを放つドラゴンを宥め 向かう場所への方角を向かわせ続けるは 騎士
__ハッキリ言えば暗雲以外のモノは見えない --- それを 騎士も理解している )
「 --- --- --- ‘ ムル ’ ウェン ’ リーク ’ 」
( 『言葉』は雲の合間より ドラゴンを覆い隠すようにして濃霧を呼びつけた
白い空の中 姿が覆われる中で --- 騎士は 何かを構える )
-----
・・・ 孤島 ・・・
『 結構な様ですね。提供した戦力は 役立ちましたか?』
( 映像が投射され 半透明の姿にて話を掛ける支配者
映像を運ぶ使者『 R-9a 』の傷は治まっていた。)
・・・白と黒・・・
『……友達…カロン…宜しく…尚…接触、性的…駄目…今…駄目』
(念押しとばかりに顔を近づけて注意…まぁ本気で嫌がっているという訳でも無いが
ステッキで軽く頭を叩いてから手を繋いでじっと見つめる)
『……目的地、孤島……一緒…行動』
・・・闇雲の空・・・
「…うちが狙っていいかな?あの…なんだあれ、ドラゴン?…紙飛ばしてやるから、あんたは作っといて?」
「……了解しました!いざとなったらこの私の能力もある為負ける筈は無い…で・す・がっ!!しっかりと念には念を込めますから!!」
(巨大な紙飛行機の人影二人から声が聞こえてくる、白い雲に隠されていても…追尾するように正確に紙飛行機が、本当の飛行機のような素早い速度で飛んでドラゴンの翼や足を狙ってきている
そしてどう考えてもこの空じゃあ考えられない…刀や鉄球、辺りにヘリコプターや大砲も見つからず…上から落ちて来る、鉄の雨)
「……うちらは強い…あれだよ!…えっと…あのー…鬼に金棒!猫に小判!豚に真珠!」
「…最後だけ違いますよー?…構わないですけどね!」
(何故か分からないが、とても余裕で楽しんでいるような…そんな感じ)
・・・孤島・・・
「……そうだねぇぇ?“手加減”してくれなかったら良かったな、私様の駒達も、あんたらの機械も」
(片腕を自分の体内に突っ込み…チェスの駒を空中に浮かせて隊列を並ばせる
不満そうにジーっと睨んでみながら)
・・・ 向かう場所 ・・・
「 ・・・んー それ、 何だけどさー 」
( 叩かれた頭をワザとらしくさすりながら、島とは別の方角を見つめ… )
「 ウチね?・・・目的は『勝ち』じゃないワケ、常に真ん中をキープするのはマスター。
・・・まぁ、どーゆーことかって言うと___ 目的地、あっちね?」
( 指差す場所、其処にはいくつか煙の柱が登る暗い島を見やる )
「 マスター、困ってるみたいだし 」
・・・闇雲の空・・・
“ スリ 敵だ ”
[ ハ''ッ ]
( 気配を感じ取り 追ってくるモノが生き物では無いと即座に判断する騎士
その行動は素早く、振り向けば投げナイフを --- 周囲へとばら撒いた )
「 --- ( この視界の中にドラゴンの速度 --- 追えるとするなら‘目’では無い --- )」
“ トゥール シュル ”
[ ボォッ ][ コ''ァァァァ ]
( ドラゴンの背、生えている棘を握り空戦に備える騎士 --- 此処からは騎竜の戦闘だった
背面を迎撃する鷹のように体の向きを真逆に回転させ 薙ぎ払うように“炎の咆哮”を放てば
《 中つ国の大竜 》を連想させる様な炎の元、金属であろうと剣や鉄球が消えて無くなった )
「 --- やるしか --- 無いか 」
・・・孤島・・・
( 不満そうな言動を前に 支配者はお辞儀を一つ )
『 戦争前に手加減のほどを願われましたモノですからね… ある程度制限を掛けました。
おかげで、此方も少なくは無い被害が出ましたが…… [ 爆発音 ]…何だ?』
___本部内への侵入を許しました!最高戦力での迎撃を開始します!
『 やれやれ…化石が… …こほん、失礼しました。当方の必要なデータは集め終わりましたし
城への被害が無いところまでターゲットは移動しました… 制限を、解除しましょう 』
・・・違う目的地…?・・・
『……不思議、目的…勝負…関係無…面白い』
(目指す場所が本拠地である孤島でも無く、また別の…ただ命があればそれでいいと言わんばかりに、不思議と口角が上がっていて)
『……煙、炎…?…危険…向かう……早く…』
(何かを察すれば手を繋ぎ…妙に暗い島へと転移を繰り返して向かい……)
・・・暗雲の空・・・
「…げっ、炎…!まぁドラゴンだから吹くもんか…!まずいな、うちと相性最悪…頼んでいい?カーソウ…」
「…お任せあれなのですよっ!!私の能力は無敵に近いんですからねっ!!」
(炎が此方にまで飛んで来るともなれば一人は少し焦ったような声…だが、もう一人のテンションは変わっておらず
何故か周囲の雲が…雷鳴を轟かせ始めて飛んでいるドラゴンに向かい始め)
「……でも、うちもまだ戦力外じゃないからね!そこは忘れたらあかんって奴!」
『かぶせ折り』
(急にそう聞こえたかと思えば…突然辺りが暗く…影も出来た、見上げれば巨大な、島のように大きな紙、それがゆっくりと降ってきた)
・・・孤島・・・
「…ま、それならいいんだけどさ?…こっちも切り札は準備万端だし」
・・・ 酔い ・・・
「 へっ ? ちょっ (転移)っっぶ (転移)げっちょっ(転移)」
(連続の転移…)
「 よぅっ(転移)酔うぅぅぅ 」
・・・ 闇雲の空 ・・・
( 驚くべき光景。空は神ならぬ紙の悪戯に闇と染めあがり
雲は雷を伴い牙を剥く --- 天変地異を疑う天の環境が寸分の間に現れる )
「 --- ‘ ストゥム ‘ ヴァ ‘ コール ‘ !!! 」“ ウルド ‘ ナー ‘ ケスト ”
[ グォルルルルルルッッ ]
( 騎士の“声”が雷雲を上書きとまでは行かなくとも 強大な拘束力にて雷を阻害し
ドラゴンの“声”はその身を疾風と化して --- その場からかなり離れた場所まで移動するも )
“ 広過ぎる 逃れられない ” 「 --- これ程とは --- 」
( かなり離れた【暗い】空の下 --- 未だ 紙の悪戯からは逃れられず )
・・・孤島・・・
『 はい それでは後ほど。』
・・・ 何処かの洞窟 ・・・
「 - - - - ---- -- -- 何処よ 、ここ 」
・・・連続転移・・・
『……我慢』
(長距離の転移はかなり体力を消耗するのだが…正直これでも変わっていない
とにかく煙の上がっている島に向かい)
『……彼処…大丈夫…?気配…変…』
・・・紙が落ちてくる・・・
「…追い討ち仕掛けますか…カーソウの雷も防がれたみたいだし…凹んだらダメやで?」
「こんな程度で凹むと思ってんのー?心外っ!!…任せといてよ?あんなのちょちょいのちょいだよっ!」
(雷の雲がその場に止まる…いや、止まっているように見えるほどゆっくり動いていて、あいつらの声が厄介と分かれば…それぞれ行動は変わる)
「…じゃ、スタートっ!いくよ?『ヘルワールド《天変地異を巻き起こせ》』っ!!」
(不穏な言葉が響いた途端、空が急に荒れて…大雨、雹、台風、雷鳴…は先程の雲に充填されている様子でとにかくあらゆる災害が襲ってきて…更に無数に背後から飛んでくるーーーーー鶴、くちばしの部分がまるで牙のように鋭くなっていて)
「…『千羽鶴』」
・・・孤島・・・
「……さぁてっ、どぉしよっかなぁ…!…来るまで…ていっても…うーん…あ、そーだ…あれ使っちゃうか…」
・・・謎の洞窟・・・
(ポタポタと水滴が落ちて、岩の地面にには水溜りがたくさん…少し潮風の匂い、向こうは遠いが…何か漂う、威圧)
・・・ 昏くある所への嘔吐 ・・・
ぉぇぇぇぇぇ
【 しばらくお待ち下さい 】
「 うェェ・・・ 近くに海あってよかった''・・・ 」
( 青い顔__ 傷は無いので海の水で洗い流し、綺麗にしてから天使の隣… )
___ 黄昏の孤島 __
・・・ 強者 ・・・
「 ---!!! --- もういい 十分働いた --- 此処からは私だッ 」“ 武運を祈る ”
( 圧倒的密度の攻撃を前に ‘ ブラウンドドラゴン ’ を守り切れないと判断。
即座にドラゴンより飛び降り、騎手の無いドラゴンは虚空へと消えて行った__ )
ーー 【 逃走戦 】ーー
「 ‘ --- ‘ ヴァ ‘ コール ‘ !!!! 」[ どオォォォォオォォ ]
[ ガンッ ガンガガガガガガガガッッ ガッ ]「 つ っ --- ! 」
( 武者の反応速度は空中に於いても衰えず。“ 声 ”により『 天候の初期化 』を
待機へと命令、単純である上に天候に限定されるだけその力は絶対的であり
荒れ狂う天候は一瞬にして晴天の空へと変わる。--- 自由落下に任せて地上へと
落ちて行く騎士、大楯にて凶鳥の群れを防ぎつつ、体勢を調節して落下速度を速める )
・・・ 何処か知れない闇の中で ・・・
( 威圧感__ 何かが存在するという確固たる証拠を掴み、蒼は其方へと向かった - ---- - - )
「 - - - - -- -- - - 大丈夫かな、フロ - -- - -- 」
・・・ 戦前のともし火 ・・・
____キノコ雲の発生より 10時間の経つ街
落ち着きを取り戻す者、取り乱し続ける者…
ある程度は治まりつつも 結局は傷が深い中で
空へ風を叩きつける 荒々しい羽音が響いた。
・・・体調不良・・・
『…余裕…気張って…頑張って…』
(…そう言う天使も顔が青ざめていて少し辛そうに頭を抱えながら…上がってきた蟹や魚に自分の体の悪い所を転移…させながらチラリと黒機を見る)
『……行く…可能?』
・・・墜落する騎士・・・
「……落ちてく!準備!!」
「…天候消されちゃったや…ま、いいや!じゃあ…はは、いつものアレだぁ!」
(先程まで荒れ狂っていた天候が嘘のように晴れ渡る…その声を恐るべきと思いながら、地上へと落ちていく敵を逃さず、一瞬上を向いていたものの、目印を見つければ紙飛行機は狙って飛び…)
「…… 『ドライブデスロード《歩けや危険地帯》』…ちょっと…寝るね〜?」
(墜落していく騎士の背中に…想定より少し早い冷たい感触…白いプラスチックの地面
周囲には…まるでゲームのダンジョンのように剣山、火炎放射器、落とし穴など様々な罠…)
「…さ、本番やっていこうか!!」
・・・終わった………筈・・・
「……はぁぁ…つ、疲れた…まだまだだよね…」
「…いえ、まだまだいるはずでス……?ーーーーーッ!!危ないッ!!!!」
(瓦礫に潰されかけていた人や火災に巻き込まれていた人達の救助…流石に疲労が体を包んでいて
風を切る…嫌な羽音に、清掃員が先に反応したものの……気付くのが遅れてしまい)
・・・ 薄暗き魔物の島 ・・・
[ ぎゅ〜っ ]「 ・・・行くー 」
( 隙を突いて熱いハグ。ちょっとホカホカした様子で変形
そのまま滞空していて… )
「 ま 移動させられてばっかは癪に触るし・・・乗る?」
・・・ 空は超常の戯れ事を見た ・・・
[ ドハ''ァッ ]「 ゔぅっ --- !?っっぐ っ ---!!」
( 衝突。加速の為に強い衝撃を背中へと打ち付けられた騎士は、
背骨が折れる感触に吐き気を覚えつつも即座に立ち上がり 背中の動きを
用いた魔法回復を行う --- その間にも攻撃は襲来、大楯を構えて回避に専念 )
「 --- 慣れない事はするものでは無いな --- っ 」
( 『不利』を自覚する騎士は周囲を見据えて空へ落ちる場所を探す__
火炎放射は鎧の耐性で強引に突破し、剣山は盾を構えてやり過ごした
落とし穴の底を見ては避け、無理のありすぎる慣れない動きに体力の消耗を感じ --- )
「 --- --- !!!( 此処で --- 死にたくは、ない ---! )」
・・・ 災来 ・・・
キ''ャ''オ''ォォォゥゥ!'''''
( 気付かぬ男の子… では “無い”… 纏まった《 避難者 》に振り下ろされる
‘ 巨大な ’ 凶悪の腕。逆巻く鮮血の雨に歓喜にも似た奇声に吠える凶悪の姿…
機械凶悪【 メタリドリー 】を一回り上回るような【 生身 】の大型個体。)
オ''ク''ァァァァ''!!!!!!!!
遺伝子操作大型凶悪。
【 再生ネオリドリー 】
・・・不吉な島・・・
『……了解…………?…変形?』
(ぎゅっと抱き付かれ、少し一瞬動きが止まってしまうも慌てて首を左右に振り意識を戻し
何故か変形し少し浮いている黒機に首を傾げたも…)
『……騎乗、飛翔…行う』
・・・狂乱の黒と黄の感情・・・
「…やっぱりうちの能力も強いけど…カーソウの能力エグい程強いなぁ…流石や…でも、ただでは見てられへんねんな…」
(四方八方から飛んでくる、熱、斬、冷、落石、その長い道の最奥に降り立てば…
太い絵描き用のブラシと紙…いや、地面に向けて筆を重ねれば…地面に薄い黄色の少し匂いがする物が…染み込み)
『油絵』
(ただでさえ向かうのは困難だが、更に足元も滑りやすくなり、おまけに落とし穴が向かえば向かう程増える…が、目標となる敵に向かう道は一つしか無く)
「……さぁさぁ、向かってきてみたら?…もう賽は投げられてるし、袋の鼠なんだよっ!?…なんか違う」
・・・再来・・・
「……またッ…来たンでスかッ!!?」
「…い…や…ち…ちょっと…違う…!…こいつ…!色々と、さっきの奴とは違うっ…!!」
(自分達が助けた、助けようとしていた命が集まる場から降り注ぐ鮮血の雨、広がる赤い水溜り
咆哮に、不思議と、さっきの機械には湧かなかった、恐怖が全身を包んでしまって
ーーーーーー二人とも、その場から動かなかった)
・・・ 暗い島の中で ・・・
「 おっけ カロン航空、ってヤツだね!」
( ふざけながら月跳を積載し… 弱く移動能力を起動 空へと浮かび上がり… )
「 うっひゃっ ・・・ 暗いの、島だけじゃ無いね これ・・・ 」
( 木々の裏 川の下… 目には簡単に触れない場所へ潜む 影 影 影 影…それらは全て
心臓に響くような唸り声を上げては 近寄るモノを待ち続けていた )
・・・ 空は超常の戯れ事を見た ・・・
「 言われなくとも --- 此処で果てるつもりは無い --- !」
( 騎士は此の期に及んでも冷静に状況を捌く、地面に流れる物を匂いから判断し
火炎瓶を投げて滑りを消し、斬撃は斧で叩き消す 大楯は岩などの破壊力を防ぎ
鎧は属性を強引に塞ぐ 更には研ぎ澄まされた神経をフルに発揮し 落とし穴をことごとく回避 )
「 --- っっ !?」[ ト''しゃっ ]
( ___しかし 兜がないだけの防御力の低下を、騎士は把握出来ていなかった。
『 安定呼吸 』の兜を欠いた騎士は 狭い空間で何度も冷気や炎により酸素が薄くなるのを
この波状攻撃の中で気が付き、回避する事は不可能だった、一瞬の意識の薄れ ---
今まで安定していた騎士の体勢が、崩れた。)
・・・ 厄 祭 ・・・
キ''キ''ィッ ケ''ェェェェエェェェ!!!!!!
( そんな少ない “ 2匹 ”に眼もくれず 凶悪は空へと躍り出れば “目標 ”を定め
巨大な体に反して妙に小さい、アンバランスであるだけ奇妙なまでに不気味な翼を
広げ、それでも機械凶悪に遅れを取らぬ飛行能力を見せ付け… 背後の 瓦礫を持ち上げる。)
[ フ''ォォォォ] クキ''ェェェェェェエ''ェ''ァッッ
( 悪い夢の様に回転しながら投げられた車ほどもある巨大な瓦礫、その破壊力は2人の背後…
腰を抜かした人の群れを薙ぎ払うには十分すぎる物を秘めていてしまった。またも 空に踊る鮮血
狂喜じみた雄叫びを強酸性の炎として吐き散らす凶悪。… 街が 灼けた __ 溶け始めた。
悪夢の破壊が繰り広げられる中 凶悪より逃れようと悲鳴を上げ 逃げ出す人々へ向け 悪魔の声が響く )
・・・飛び出せ、暗黒の森・・・
『……其れ…意味…違う……気…』
(少しずつ、少しずつだが浮上を始めれば、この島の“本当の闇“が徐々に見え……)
『……恐怖…獣…餌…本望…』
(長く滞在していればどうなったか…というのがあからさまに分かる危険な光景
聞こえる唸り声、見える影達…それらを横目に、もう一つの…焦げる匂いのする島へ向かい)
・・・アソビ・・・
「…口は達者だねぇっ!!?でもでもぉっ!?この事態を突破出来るのかなぁ!?もう、終わりだよねぇっ!?」
(火炎瓶が投げられ油に引火、広がる炎に一瞬驚き、慌てて後ろに退いて安全になり、罠を次々の回避していく騎士に驚きしか出ないも
騎士の意識の薄れ、バランスの崩壊、歓喜の表情を浮かべてあからさまにテンションが高くなり
とどめを刺そうと、分厚い本を数冊…それの紙を全部操作し…)
「……とどめだっ!!!『紙吹雪』ィッ!!!!」
(何千、何万とも言える大量の白い波…一点に集中し、螺旋を描いて勢いよく、尖を持ち
ガラ空きとなった足下から掬うように、一気に相手の鎧ごと、破壊しようと仕掛け……)
・・・ 災 厄 ・・・
「……ッ……ハッ……ぁ…!!」
(ーーー声が出ない、体の震えが止まらない、本気を出したあの旧神や、赤の者達と同じような、恐怖が身を包んでいた
背後、守っていた存在達が、いとも簡単にまた一人、また一人と消えていく、再び起こる火、灼けて、灼けていく瓦礫の山、人混み
悪魔の声に、指や眉を動かす事も清掃員は出来なか__)
「………っ……!!こ…こっちを見ろぉっ!!!!」
(起こっている悲鳴には届きそうにない、しかし、他の声より耳に残る大きな声を響かせ、注意を向ける、今のままじゃ勝てるとは思えない、彼の血を、使うしか無い、そんな覚悟もしていた…
そう、覚悟の目を…殺戮の限りを尽くす悪魔の機械に向けて…瞳の中に捉えた)
・・・ 次なる 地へと ・・・
『 ・・・うーん ヘンな事にしかならないね___ ま、ロクな道じゃないってことくらい
分かってるんだけどさ?・・・マスターなんだし 』
( 暫しの間… 静かな 空の移移動に心を落ち着かせ__ 何処かへ続く )
・・・ 意地と根性の100発勝負 ・・・
___悪意が近寄る 体を動かそうにも意識は遠のく
--- 今生の未練 それを断ち切ろうか。そう ‘ 諦め ’ た、時にこそ
『 生き残る 理由。』
! ! !
【 変性呼吸 】
「 ま - - - た'' --- いける --- っっ !」
( 瞬間 吐き気を伴いつつも脳が流れ込んできた酸素によって復活する
大楯を構えて紙を塞ぎ、顔を少々切り裂かれつつも気力を投げ打って駆け出す__
【 変性呼吸 】。酸素を産み出す為、体内の水分を魔力で変換し無理矢理呼吸を行う。
__下手を打てば 脱水により呼吸と同時の危機に陥る危険な変性 --- 最早 一歩も引けない )
「 名も知らん怪物にくれてやるほど --- っっ この命!! 安くした覚えは無いぃっ!」
・・・ もしもし、私 ・・・
う''る''せ''ぇ''し''ね''。
( ___そんな言葉は聞こえない。狂った怪物からそんな言葉など聞こえる訳が無い
……しかし どうしても…… だからこそ 感情あるものは そんなことが聞こえて 怖がるのだろう
“ 此方を向いた ” “ 砲哮 ”に対して。 )
ビロピロピロロン
( 地獄の如き 阿鼻叫喚の戦地を切り裂く様に… 場違いな音が
清掃者のポケットより 小さくも大きくもなく響く。)
・・・耐える 覚悟・・・
「……うげっ!?まだ…まだ、耐えやがったぁっ………!?…どうする、どうする…!考えろ…!うち…!」
(倒れた…と思っていた、しかし現実は小説よりも奇なり、此方に向かう根性の塊。
もう残っている紙も少ない、どころか無いに等しい、ただ相手も体力は少ない、ここは…諸刃の刃…引かずに、このまま迎え撃つのが一番と考えて)
「……起きてカーソウっっ!!最後の力を振り絞ってぇ!!……いくよぉっ!!」
「…むにゃ…ん?……あぁ!まだくたばってなかったのかぁ!分かったっ!!任せろ…っ!!」
(何方も恐らくこれが最後 ___
体力も回復しきっていない見ただけで分かる、ボロボロの騎士…対するは残りの紙も少ない黄色、寝起きの弱い黒色、意地と意地の、ぶつかり合い)
【蛇腹折り】【シールド『反り立つ壁』】
(残っている紙を重ねて…ばねの要領、伸びて騎士に向かうも、遅く、そして弱い ___
大きな盾…しかし、明らかに薄い…おまけに、鉄では無い、プラスチック、割られるのが当たり前…
突破、なんて容易いであろう、障害だった ___)
・・・不穏な音・・・
(明らかに場違い、惨状の現場に広がる…とてもユーモアのある電子音
碧い清掃員が慌ててポケットから取り出す…不思議と音は大きくなっていき)
「……離れる…よ…!」
「…で…ス…ね…」
(“分かってしまった”今ここに向かっている、対抗できる、憧れでもある、しかし恐怖でもある、【存在】
ーーーーーーー逃げろ
たった一言、それが全身に伝わるのを感じ、直ぐに錯覚、無重力を利用しては、炎と合わさり見えなく、消えていく ___
………後は任せたと、言わんばかりに)
・・・ 粗削りな 【 無 】死 ・・・
( --- 残り少ない 水分と呼吸 最適解を直感にて知るしかない今の状況で
“ 詠唱 ” の貴き声が瞬間 響き渡る )
___私は生あるもの 命を 魂を薪として 今日に明日に 永遠の日々を燃え盛るゆえに
彼方の近くー その力を ‘ 槍 ’として。 御姿を一筋の光へと変え 今
___その名を
( 弦を引くに如き 強く構えられた右腕、手の平より産まれる一筋の光は 輝きを増し
その姿を いかづちへ 構えられた長き 《 槍 》へと姿を変えた___ その様、正に{ 奇跡 })
『 ー ー ーーー 【 太陽 】ゥゥゥゥッッッッッーーーー!!!」
( 【 太陽 】は その貴き光を一筋の【 いかづち 】へと落とし
【 槍 】として 騎士の右腕より放たれた。
___しなる大弓をも超える 雷の鋭さが紙を 盾を切り裂いて突き進む。)
「 ------- っっ ( 頼むっ !) -----!! 」
( 全身全霊を放った 騎士は --- 外の光へ向けて、走るより他はない )
・・・ 【 旧 】 ・・・
チ''キ''ャ''オ''ォォォゥゥ
( 今 正に邪魔者を亡き者へと… そんな 様子だった凶悪は何を思うでも無く
ただ “ 獲物 ”に向き直る… それが 凶悪が見た ‘ 事の一部 ’に於ける最後の光景。)
( ___形容し難い浮遊感が身を包み続ける 肩から全身にかけて駆け巡る危険信号と
…痛み、視界は先ほどより空を見る以外の景色を映してはいない… 町から離れた上空
【 宇宙に近き場所 】にてぼんやりと回転しながら‘ 吹き飛び ’ 続ける凶悪は 事を
理解出来てはいなかった )
( 仮に 敵の手によるものだとしても… )
拳一打がこの状況を作り出すなど 誰も思いやしないのだ
「 ……… 命の危機は、ありませんね?」
( 元々 凶悪が立っていた場所、どこからとも無く 来た白黒 )
・・・・黄金の輝きを放つ……《死》・・・・
( 軽々と紙と壁を貫き______肉を抉る音。
雷の槍はそのまま灰の雲を貫き、橙色の光が差し込んで道を照らし……二人の影、しかし……………)
ーーーーーーーーーーッ!!!!
ぃっ……………..でぇぇぇぇぇぇえええっ!!?
( 壁の効果は僅かにあった、二人を貫くとまでは行かなかったが……黄色の右腕が抉り取られ、赤と白の肉面が袖からはっきり見える....痛みに歯を食いしばろうとする、痛い、痛い..涙が止まらずに地面にポタ…ポタ…血液と一緒に流れ出る
助けられたのか、不運にも黒は無傷…しかし、隣で苦しんで、悶えている…先程まで一緒に戦っていた相手が、もう終わりと思っていた相手が放った一撃…その一撃がここ迄するとは、思わなかった、とても_________もう、戦える精神じゃなかった)
( 死ななかっただけマシ、そんなのははっきりと分かっている、しかし…しかし…侮れない、そんな、相手だと、思った…)
( 精神が限界になったからか分からないが…空中に浮かぶ道にヒビが入り…崩れ始めた)
・・・ 【白黒】 ・・・
「……あ…っぁ…っ…うぅ…!」
「……先輩ッ……!ニャル…先輩ッ!!」
( 気付いた時には安心が、気持ちが安らぐような風が何処からか吹いていた________
それ程、目の前の白黒という人物は…とても頼りになって、強い人で…気付けば、大泣きをしていた、恐怖からの解放、勝てないと思っていた敵の消滅、………歓喜が、時間にしては一瞬、しかし、長く感じた…)
( この惨劇を見て、血の海を見て…守らなくては行けなかったという、自分の罪が降りかかる…本当に、命という物の…脆さ、それを実感し…少し、精神的に…強く… )
・・・【孤島】・・・
本当の戦いは……もうすぐ……
・・・ 青天の霹靂 ・・・
--- 今 私は落ちているのか ---? --- 浮いているのか --- 今は --- 前者であって欲しい --- 所だ ---
( 水分の限界。__空中へと投げ出された時、既に 騎士の体内にある水分は脱水の域に達していた
呼吸は 戻り --- しかし 意識を保てる程、気力は事切れるように --- 意識の断絶、気絶。
地上へと 堕ちてゆく --- )
-------
・・・ 朽ちるような街の下で ・・・
「 …… 」
( 周囲を見れば、風圧で今は吹き飛んでいる炎によるものだったのだろう
焼け爛れた、建築物と焼死体が織り成す 世紀末の光景が広がる… 見るに耐えない光景は
この子たちが今の今まで味わった、恐怖と 力の強さ… 【 戦い 】を見ずとも伝えられた )
「 ……… 」
( 静かに歩み寄り、後輩は抱き上げ 男の子は静かに撫でる…
… 今は次を求めるべきではないだろう、と … 白黒は知っていた )
・・・陽光に照らされて・・・
( 浮かんでいた道は..その浮力を失い、重力に従って落ちて、空中でバラバラになり残骸が雨のように落ちる
…なけなしの紙を使い、パラシュート、それであの二人は安心な筈…だが _____気が付けば、地上に堕ちる騎士に向かい手を伸ばしていた。
理由は分からない、ただの本能かもしれない、このまま落ちてくれた方が幸運、無理をしたら自分達も落ちるのは分かっている…
血の雫が垂れ、苦痛に顔を歪める_____期待、このまま生きて、必ず何かを成し遂げてくれるという期待の…黄色
このまま死んで欲しくはない_____哀しみ、心から叫んでいた黒色、確かに敵...今死闘を繰り広げた....敵 )
ーーーそれでも気を失った、彼女へと…
・・・深く残る悲しみと【無】・・・
( 空虚なーーー街だった所に響く泣き声、恐怖が晴れて、安心から、涙で顔を濡らして、目の前のメイドに頼る....
後輩も、いつもとはまた違う… 抱き付き、少しの間離れて欲しく無いという
....心を落ち着かせようと頭に乗る手の温もりを実感、友人は少しマシだった
二人とも話せるぐらいには回復…でも、話す事は一緒 )
「「……ありがとうございました(ございまス)!」」
____________________________感謝
・・・ 繋げよ命 舞い踊る空の中で ・・・
〜〜〜
--- 何だ
〜〜〜!
おい 煩いぞ --- 私は --- 眠 ---
〜〜〜〜!!
💢
「 うるっさいと言ッているだろうがぁっ!」
( 若干の丁寧と罵声が同居する声、声の元に振り下ろされる腕---
この場合 「 飛び起きる 」とする表現は正しくない様に思えた
何故なら 騎士の意識が完全に覚醒した時 --- )
[ ヒュゴォォォォォォッ ]「 ん''ッッ --- くぅっ!?」
( 自分が落下する勢いに空気が裂け 轟音が耳に叩きつけられる
起きて早々の凄まじい脳への衝撃、驚きに脳は目覚め 矢継ぎ早の驚きが続く
違和感のある右腕、何かを掴んだと見て横を見るや 其処に有ったのは敵の腕 それも---
『 落下の勢いを弱めんが為に身を呈した行動 』『 目覚めさせる為に叫んだ声 』。
明らかな利敵に相違ない様子に 当然騎士は困惑する --- )
「 -------!!! 」
( --- 騎士は 再び気付く、多少の疑問は抜きにしたとしても “ 生きなければならない ” 理由があると
そして 自らの勢いを弱めたが為に激しく傷付いている紙のパラシュートを見、次に地上との距離を測り
しからば何とするべきか? --- それを 今までの経験より弾き出す )
・・・ 病み街 ・・・
「 ……はい、では… 」
『 眠眠 』( 2人を指差し、あの催眠 )
( ……2人の意識が自分に向けられていた時にも
白黒は努めて冷静に周囲を見渡していた… 腐臭や悪臭が 街を覆い始めている )
・・・ 《 蒼 》・・・
“ 蒼い ” 波動が鍔迫り合う-- --- - 深き水の流れとも底知れぬ魔とも言えど姿掴めぬ
理解不能に極めて近いモノ、その “ 同一 ” が互いに悪意が如き概念の元
形が変じ 押し合い 喰らい 消し 呑み込み - - -- - 果てしなく 終わらない “ 論争 ” となっている
「 〔 - - --- - - 何なのよコイツっ - --- - !! 〕」
( 蒼い波動を放つもの、それは 無論 “ 常海に深く 旧きモノ ” - - -- 極めて冷静である
かのモノは多大なる焦りを見せ それ故に着々と自らのチカラを弱めて続けてあった
- - -- -- それも 其の筈 -- - いま 自分とぶつかっている 同じ “ 蒼い波動 ” 、その 源流 - -- - )
-- - -- - - -- - - - -
( その 大元、 “ 常海に深く 旧きモノ ” -- - - 自らと 何一つ相違は無い姿を持つ存在。
表情 感情の存在しないとしか捉えられない “貌” で こちらを攻め立てているのだった )
・・・ 加速する落下 ・・・
[ ....ビリビリ.. ビリリッ ]
( ...当然体重が増えれば落ちるスピードは小加速し、紙のパラシュートにも加重はされーーー嫌な音がはっきりと耳に入ってしまい…
……しかし、身動き等を取ろうとすれば絶対にこれ以上酷くなるのは目に見えていて...時間の問題..未だに地面は小さくしか見えていなかった、落ちれば...飛び散るだろう、惨状と言うものが... )
「 ーーーーーッ!ーーー!ーーーーッ!!」
「 …ーーー、ーーーーーッ..!」
( ーーー上から聞こえる、慌てるような声のような風の音と呆れているような風の音.. ただ、何かを変えようと、この状況を変えたいのは同じな様子.. 切り抜ける方法もある、しかし... 中々厳しい“代償”あれやこれやと考えているうちにーーーー限界を迎えた、紙のパラシュート、空気の受け皿を失えばーーーーーーーーーー落ちるだけ )
・・・ 腐敗 ・・・
( 受け答えする暇も無く.. ただ、二人は不意に眠りに誘われて、そのまま白黒の方に体を預けるかのように倒れ込み.. 疲労から寝息も立て、グッスリ..
仕方ないと言えば仕方ないが、終わりという物を主張するかのように街は暗く、腐り… )
・・・???・・・
「 ーーーーーーッ… 逃げなくちゃあ、いけない…こんな時だからこそ、逃れる… 彼女や彼等も迫って来ている… ならば、此処は… 」
( 孤島にて…仕方なく、怪物を作るのを手伝わされていた、しかし、襲撃等から察して…紳士のような服を着た幽霊は..
全身を一度透かさせて、着けられていた首輪を外し... 刀を体内に仕込んでから.. 逃げ出した.. 下層から漂うーーーーーーーーー旧きプレッシャーに押しつぶされない為、蒼い波動に潰されない為でもあったが...
とにかく、誰かに出会う事を祈ってーーーーーーーー )
( ーーーーーーーーーーーーーーーでもミスを犯してはいた... たった一つの、強大なミスーーーーーーーーーーーーー其れは、“アレ”をーーーーーーーー放置してしまった事 )
・・・ 流れ続く青いそら ・・・
「 ---! --- ぉぃ ! 私の脚にでも掴まっていろ --- !」
[ ー''ー''ー'' ]
( 思い付いた 苦肉の策、次第に加速していく落下の速度。
最早迷う暇もなく一応の助言を大声量にて掻き消されもせず叫び
黒い鎧のマントを引き千切り --- )
[ ーー ][ ー''ー''ー''ー''ー'' ]「 ---!!( 背に腹は変えられんとはいえっ --- くっ )」
( 挙句上体どころか全身の鎧を外し、ソウルとして収納すれば
重量は格段に減り --- 上体に纏っていた服を破き、肌を晒すも
気には止めずにマントを混ぜて紐を加えて結びを掛け --- )
[ フ''ワァッ ]「 ------ ( 良し--- )」
( 騎士の --- 腕と背中に結んだ紐を用いて広げる即席のパラシュート
重量が格段に減った為に安定性は優れているらしく、空気の圧に破ける事はなかった )
・・・ 病み街 ・・・
[ ひょい ]「 ……リタイアです、よく 頑張りましたね… 」
( カビの繁殖の様に 気持ち悪く… 止めようもなく広がる 病みの空気
病原体 腐る煙により重さを持ち始めた空気が空の光を遮断する為に全てが暗く
あの 酸性の炎による物なのだろう… “ 犠牲者 ” 達は 悍ましく変わり果て そこらを徘徊している )
( たったの “ 二つ ” が存在に引き起こしただけの筈が… その傷跡は深く、また癒えることも無い
せめて そんな地獄を見せぬ為に… メイドは2人を抱き上げ、布で簡易マスクを付けて… たった今
『 病み街 』となったこの街を 後にした……
___災害型兵器 “ 凶悪 ” の記録より。)
・・・ ??? 【 R 】・・・
『 此処で何している 此処は牢獄ではない 此処は外 適材適所として居る場所は後ろだ 』
( 望みもしない様な あの ケルベロスに似たノイズボイスが真上より響く )
『 繰り返す 戻れ 作業を続行せよ 期限は来ていない 続行せよ 』
( 無機質に内容を重複させる白い機体、・・・【 R-9A 】は “ 複数 ” の視覚で幽霊を捉える )
・・・ 視界に映るは ・・・
( 決死の覚悟で作ってくれたパラシュートのおかげか… ゆっくりと地上に落ちていく。青い、青い空が雲の隙間から見えて、生きているというのを実感し… その救ってもらった命を離さないとばかりに少し痛いぐらいにがっしりと脚と腰を掴んで、相手も落とさないように少し自分達が少し下になり… これで安心、そしてまた感謝… もう一つ湧き上がるのは… )
「 ーーーーーーーーーーーーーー! ( ごめんなさい…!) 」
(ただ一つ、謝罪____申し訳ないという気持ちだけ… 黄色は、トウリンはその気持ちで心の中が満杯になっていた… が、黒色もとい、カーソウはそんな事を考える余裕も無く…ただ__________)
( ___________ただ顔を青く染めていた、どうにも浮遊感による吐き気というか、どうとも言えない気持ち悪さが身を包んでいるらしい )
・・・ 反抗 ・・・
「 はは、そうだなぁ… 戻った方が良いんだろうねぇ、こういう時は、でもねぇ… 」
( 嫌な声のする方向を向き、体内に仕込んであった長身の… 自分より刀身の長い愛刀を銀色に光らせ構えながら、本当に小さな、軽い笑みを浮かべて… )
「 私は彼らの元に戻らなくてはならない、このまま此処で… 罪を作るのはもう沢山なんだ、それに… やっと、“治療”する方法も分かったしねぇ
‥ だから此処で此の魂、滅する訳には行かないんだ、分かるかい?機械君… 君とは泥試合になるんだ、絶対に… 何故かというと…
_________幽霊はある“弱点以外”では死にはしない… それに三大欲求も湧かないし、食べても飲んでもその渇きは潤せない… ただ、その代わり私は今… 片腕が無い、これは医者にとっても、生活にとってもとても不便で弱いんだ… そう、決定打という攻撃が恐らく出来ないだろう… だから、無理、という訳で見逃しては貰えないだろうか?
.. 言ってくれたんだ、私が昔、残虐に死骸にしてしまった人物が、________本当に辛いなら戻ってきていいと、だから戻らなければならない、その為に 」
( 当然、何箇所か嘘は紛れさせているし、勿論技も持っているが… 戦闘は久方振りで出来る自信が無い )
・・・ 地表の近くにて ・・・
「 --- それが 先ほどまで私を無き者にしようとしたヤツの言葉か ---?」
よく分からない心変わりをしてくれるなよ --- 私が悪いようにすら思える 」
( 助けられ、謝罪を受け--- 内心、言葉共に騎士は困惑の意思で一杯だった
今も命を狙っているのなら落下してる時点で助けなければ良かった筈であるし
しかしあれ程私を殺したがっていた --- にしては心変わりも早い --- 正直、精神を疑っており )
「 --- --- --- 積もる話は後で聞こう --- 取り敢えず、『 敵 』では無いのだろう?」
・・・ 死罪の刻 ・・・
( 長い、長い 熟達した人間性の言葉… それらを全て聴き終え 幽霊の前に移動する R の言葉は )
『 “ 精神障害 ” を確認、実用性 0.12% 逃した場合の損害想定 . . . 完了。
【 人造能力者製造機械部品 】の故障を確定、削除を開始します 』
( 酷く 冷淡で 、何より機械的だった )
『 《 メインシステム 戦闘モードを起動します 》 . . . NO MERCY 』
_____ 排除する。
・・・ 腕の魔人はマスターである ・・・
( 未だ煙が立ち上る腐臭の浜辺… 常識的に考えて近寄り難い場所 )
『 まぁっすたぁーーっ!! いるーーっ!?』
( そんな 似合わない声が響くまでは陰気しか無い光景 )
・・・ 普通ではない ・・・
「 …うち達も分かんない、でも.. なんか、分からないけど、騎士の貴女を見て何故戦闘しているのかとか分からなくなって.. なんて言うんだろ?怖気じゃ無いし… 」
「 つまりつまりっ!!… 何かの情が湧いたって事!… まぁ、貴女さんが優しいからそれに感化されたっていうのが多分.. 正解? 」
( 要するに… 自分達も分かってはいないーーーしかし、暗く淀んでいた目もスッキリと、煌きを放ったあの槍のように、光の道が差したかのようにーーー綺麗になっていた。
疑問に思いながら… モヤモヤとした気持ちもあるが、とにかく今は申し訳ない気持ちが心の中を埋め尽くしており… )
「「 …… ごめんなさいっ!!! 」」
( これだけの謝罪では許されないかもしれない、でも、それでもーーーーさっきまでの命を奪おうとしていた行為をとても反省していて… )
・・・ 覚悟と罪の償い ・・・
「 … そうなるに決まってはいるか、はは、困ったな、この交渉で終われば何も問題は無かったのだが… やむを得ないか 」
( 溜め息を吐いて… 白き光を反射し、曇一つもない、新品同様の様な長刀を構えては、気持ちを落ち着かせる…
_______一歩________また一歩_____近付く罪の気配、此処が審判、運命からは矢張り逃れられない、変えられないとつくづく思う… )
「 … こんな所で、墓を建てるつもりは無い、建てるのなら、あの城を墓標にしたいんだ… “君達”もそうだろう?」
( 呟いてから数秒もせず.. 地面から何か灰色と紫の混ざったような長い… 現世に邪悪な怨念を持った、ある被害者となった幽霊が透き通って出てきては、刀身と並ぶように数百名が上下左右に分かれて )
_______手を貸したまえ 集え 恨み晴らせ 成仏する為 奴に ぶつけろ
・・・ 暗い場所、悪い気分 ・・・
( 手と腕の魔人は頭を抱えて… いるどころではなく頭をぶつけて、守れなかったという事を複雑に思っていた、あの時ああすれば、こうすれば… なんて思っても過去は過去、変えられない )
「 … ん?……………… あぁ、カロンか?無事だったていうか… 来れたのか、最初潰れたから城にいるかと… 」
( 冗談を呟きながら無理矢理笑顔と明るい表情…… なんて言うのも数秒しか保たず、再び溜め息… とはいえ暗い所を見せるのは駄目と思えば、二本指立ててピース… )
・・・ 怪奇にふたつみっつの縁 ・・・
( --- 騎士の困惑は極に達していた、何故こうも打ち負かした相手に謝られなければならないのか
取り敢えずは、と着地地点からの周囲を見渡す。--- 前に、自分の足の )
「 --- --- まぁ、私の足から離れてからにしよう --- 取り敢えずは、まぁ 」
( スピンした後みたいに揺らめく吐き気じみた視界、呼吸の不足に水不足に腹は減り --- )
[ グルルル --- ]「 --- 体調を整えなければならないな 」
( 自らが上裸に近い状態なのも忘れ、騎士は現実逃避気味に腹の音を耳に収める )
・・・ Stage 2 【 狂 霊 】 ・・・
《 対空レーザー 》
( 隙だらけと言わんばかり… 感情を全く伴わない動きで R より赤と青の螺旋を描く
奇怪な光線が放たれ、本体は後退しつつ波動砲を連射、波状攻撃による動きの観察 )
『 感覚を終了させたいのなら抵抗を閉じろ 』
( 死せるものでありながら__ 希望を持ち 駆けようともがく幽霊
造られた命でありながら__ 何の感情も示さず ただ 与えられた言葉に答え続ける人形
冷たき体を持つ両者の空気は同じ様なそぶりも見せないまま、酷く 違ってぶつかり合っていた )
・・・ 空気を敢えて読まない奴 ・・・
『 んー 潰された瞬間空に居た!っ て、感じなんだケド… 何ココ?』
( 見渡せば死体 遺骸 遺骨 死骸、どれもこれも凄惨な死に方を想像できそうな
状態で四散しているモンばっかりで、おもわず『 うへぇ 』と月跳に抱きつき )
『 そんでさ … 何でさっきからマスターは腐ってるわけェ?カロンなんかガールフレンド出来たってのにさー?』
( 煽 )
・・・荒れていた空から離れた地へ・・・
( とりあえずしがみ付いていた両足から離れては … 急にどっと体に降りかかってくる疲労、肉体的にも精神的にもーーーとても体に悪かった出来事ばかり、命を落とす確率の方が明らかに高かった、だからこれで生きているのは奇跡に … 近い )
「 … あ、じゃあ簡単に魚とか、貝とか、食料取ってこようか?うちが … 嚢中の物を探るが如し … だよね?いとも簡単にやってくるわ … 」
「 … そーれーで!まぁ…服!服着て!貴女一応女性でしょ!喋り方変だけど! … 取り敢えず色々整えたら、後はもうすぐに行けるからね!」
( … 暫しの休息、腹が減っては何とやら、生えている草や葉を毟り取り、浅瀬にいる魚を掬うように紙使いは取っていき …
少々眠そうに目を擦りつつ片手を翳し、所々雑ではあるが… 先程と騎士と同じ軽装を錬成していき… )
・・・欲望を持つ者と持たぬ者・・・
( 飛んでくる波動砲は… 幽霊という種族に相応しいように“体の一部分が”透けていって、躱しては … 溜め息、無駄な戦いと分かっているからこそ、何方も命を落とす必要は無い )
「 … 本当に面倒な事だ、厄介事は嫌いだよ 君は良く働いてくれたみたいだね ゆっくり休んで欲しかったよ… 本当に … !」
『 ゴースト・バレット 』
( 刀身を向けながら話しては … 浮かんでいる幽霊達が、その場でどんどん縮まり、転がっている石の破片を取り込んで … 簡易型だが、鋭い槍のようになっては … 真っ直ぐと放たれて )
・・・明暗・・・
「 …何お前はお前でガールフレンド作ってんだ、此処一応敵陣だぞ?… てかそいつも敵… だった奴だろ?お前はお前で何してんだ 」
( 月跳もとい白は抱きついてきたのを優しく抱擁しつつ、じっと魔人を見て何かを探り … 魔人は、あまりにも自分に似た非常識な行動に少々呆れて、辺りに転がっている蝋燭のように溶けかけている頭を握り締め … 辺りに黒くなった液を飛び散らせ、無理矢理顔色を明るくーーー )
「 …別になんもない、こう、腐った敵とたくさん戦ったから、こっちも少しきぶ_______
『 今言動 … 嘘… 本心… 悲壮感… 激烈的…以上、かろん 』
…… あ〜 … えっと 」
( 顔色探って、真実に辿り着いては … ちゃんと、黒機に伝えて )
・・・ 戦後はカオスの風が吹く ・・・
「 --- 喋り方が変だとか、女らしくないとか --- 君達に言われたくは無かったよ。」
( 珍しくオフの状態にてタメ口にも近い発言を浴びせた後 日照りを逃れる様にして
木陰へと身を移す、冗談を抜きにしても騎士は満足に戦闘をこなせない状態にあるのだ
--- 服装的にも )
「 --- --- まぁ、何だろうな --- 私は今日で、何回 “ 何故 ” と言わなければなるまいか ---
--- 後で聞こう 今は君達に身を任せるとしよう 」
・・・ { 機械故に } ・・・
( 向かって来る “ 幽霊の弾丸 ”、それに対する行動も取れないか 攻撃を避けようともせずに )
[ バシュッ バシュッ ]『 軽度の衝撃。 損傷率 0 』
_____無傷
( 単に 体の硬さの為__ という、崩れ方では無かった・・・まるで『 幽霊の方 』から。
自ら崩れ去ったかの様な・・・ )
[ ウォン ]『 弱点報告は正常だった様ですね、私たちのパートナーは 』
( ・・・Rからでは無い、部屋に備え付けられた監視カメラより映された
あの男の姿、嘲り 煽りの類も無い ただの微笑を浮かべた機械たちの主 )
・・・ 真面目なカロカロ ・・・
『 だってさ、凄いでしょ?マスター ウチのお嫁さんはぁ?きひひっ 』
( 呆れた注意をほぼ無視して白機のお腹を軽く撫で、少し強く抱きしめた後に・・・
真面目に 引き締まる顔へところり表情が変わり、マスターの側へと歩いて来る )
『 ま。そーだねぇ・・・ 真面目な話、精神的な隠し物って相手がウチじゃ無くても
マスターには無理ヨ?月跳ぉが居なくても、多分ウチ分かっちゃうもん 』
( ぽんぽん、そんな音が出る程度にマスターの肩を叩けば・・・ 遺骸の内、一つ。
“ メタルブレード ” の破片が刺さった痛々しい姿のモノを拾い上げ、一瞥 )
『 ・・・何かあったんでしょ?・・・多分、肉親辺りのヒト 』
・・・ 一転した空気 ・・・
「 … まぁまぁ!取り敢えず… 少ぉしゆっくりしたら、頑張る!… んだよね?そうだよね?んと… 私達に任せてくれたら、一っ飛び… って程早くは無いけど!でもでも!まぁまぁ早めに着ける… よ?… だから、今は休んでて?ね?ね?」
( … 半ば無理矢理、木陰へ移動した騎士に葉っぱの掛け布団… 少し冷んやりとしていて、暑くなった体が心地よく冷やされて、血流的にも良くなるプライスレス…
今は動かなくても飯が運ばれる 偉い身分のような状況 … 楽しめと言わんばかり )
「 … 先に言うけど、栄養優先してるから、味は… しょっぱいよ? うちらあんま料理上手とかじゃないしね … 」
( …前言撤回、一気に不安になるような一言 )
・・・“空っぽ”同志・・・
「 …ははは、いやぁ、参ったねぇ… これだから、戦闘は面倒だし、嫌いだし … 厄介な物だと思うよ、そうは思わないかい?」
( 察しが付いたのか、声色は変わらないが … 表情は目を閉じて、辺りに浮かぶ幽霊達が役に立たないと思えば… 一度刀を掲げて 霊力 冷たい風が吹き始め …幽霊は刀に吸収されるように、集まっていき… )
「 … 『霊の集合地・天』まぁ、此処からが本番というモノ… かな、認めたくは無いが、君には少しやる気を出さなきゃいけないらしい …苦戦、するかもしれないからな… 」
( 薄白く、銀色に輝き、微かな光を反射し、傷一つ無い … 先程と見た目は何も変わらない、しかし… 刀身は少しゆらりと、陽炎のように揺らめき___不気味な圧を放っていた
浮かべる笑みも … 御巫山戯じゃ無い、ちょっと本気、垂れる冷や汗の気持ち悪い感覚… ‘久しぶりに生きている’ … 全身を包む、不快感と_____幸福 )
・・・鋭い機械にゃ敵わない・・・
「 … まぁ、カロン見てたらなんか … ちょっと安心したわ、気分が優れたつーか、やる気になったつーか… うん、ありがと… これは俺がケリをつけなきゃいけないんだよ … 大丈夫、考えて考えた結果 …もう負けないよ、あいつには 」
( 未だ辺りに散らばり落ちている遺骸を尻目に、いつもの明るい表情、ニヤリと笑みを浮かべては、悩みが吹っ切れたらしく立ち上がり手を伸ばしてストレッチ…
一つ一つ、行動を思い出して、何かおかしい所、弱点みたいな所を …記憶を頼りに探して… )
『 脈拍… 異常無し、気迫上昇… 表情… 明喜 …かろん、大丈夫 …多分 』
・・・ 今尚 受難は踊る ・・・
「 --- --- 」
( 騎士は思った。人は何故、苦難に陥るのかと
否 知性ある者は全て苦難に陥るのではないか、と
美味も不味いも知性の誉、“ 考えるから駄目なのだ ” )
___まぁ どういう事か?
「 」
( これより、胃の中に収める事になるであろう食物の酷さを憂いて ---
騎士は一瞬 考えるのを、やめた )
されど食わされる事に変わりはないだろう。__何処かへ続く。
・・・ 紅い城へと心の誉 ・・・
( 武器を構える幽霊、その気迫には 最早、諦めぬと固い意志は自ずと渡る )
『 ふむ、作業用の機器がバグを起こした。か… 面倒はある程度引き受けなくては
ならないというのが、同盟の辛い所ですねぇ… ‘ 覚悟 は良いか? ’ 』
( 投影の言い終えるや否や、R の攻撃が再開された )
【 陰正たるホーリーフレイル 】
〔 薄い紫の六芒星、R-9 が背負うモノにして [ 陰の正義 ][ 悪の滅殺 ]。
後押しを表す ‘ 背 ’ に浮かぶ 正義の力そのものから弾幕状に放たれるは、この世の未練者への制裁…
静かに輝く陰の御姿、“ 暗月光のアミュレット ” 〕
〔正義〕
『 R-9 は 出来ている 』
・・・ 遠慮の無い従者 ・・・
[ ポケッ ] 「 何で失敗した人だけに任せなくちゃいけないんだよーだ 」
( 襲い掛かるはデコパチンッ!・・・してから、ザレッドの砕いた機械の残骸を拾って
軽く月跳の隣り、勝手に呼んでるガールフレンドが立ってる中でどっかりと岩に座れば、
じろー っ ・・・と 情報を見つめて る、フリをしつつ )
「 ・・・甘い、甘いよぉ?月跳ぉー ウチのうずらのトンカチ頭なマスターはね?
あんくらいじゃァまた無茶とか失敗とか。・・・とにかく、まぁだまだ緩めちゃ駄目ヨ 」
( 真面目、そして重度のおふざけを入り交えたひでぇ喋りようを惜しげもなく披露 )
・・・似た信念、心理の違い・・・
「 …此方も厄介だよ、君のようなココロを持った者は退かないからね… 全く、‘‘時間が無い’’と言っているのに… 傷を負わなければお互い、うんともすんとも言わなそうだ ……… ‘‘覚悟’’か…ならば… 」
( 視界に浮かぶ、闇の正義、四方八方に飛び散っては岩を砕き向かってくる… 無理矢理刀で弾こうにも振動で動かなくなれば… 後は格好の的、体に命中しては修復される事も透けて通り抜けていく訳でも無く、しっかりと傷痕は残り、そこから白い煙の様な霊気が漏れ出ており…
…しかし、視線は逸らさず、寧ろただ… 『紅の目を獣のように光らせ』 漏れ出る霊気は、次第に形を作り )
「 なら、逆に始末されるという覚悟も… 出来ているって考えで … 良い… なッ!!」
【 霊剤噴霧 】
( そこに内ポケットに持ち歩いている…ちょこっと色々配合した爆薬瓶、霧状に舞い散った霊気、繋がる答えはただ一つで… 透けては、その瓶は真っ逆さまに落ちて …答えは明解に、辺りに…真っ白な光景が広がり …地中の中で爆音を起こし、道幅を広く、大量にヒビを入れた )
・・・頼り甲斐、ふざけ甲斐・・・
「 いった!?…誰の頭がトンカチ頭だよオイこら… !ったく… まぁ、良いよ、手伝ってくれるんなら頼れるだけ頼らせてもらうか… まぁ、つっても、やってもらう事は一つだけど… 」
( 不意打ちデコピン、少々ひりひり傷むので摩りつつ、深呼吸、軽く黒機の頭撫で…ようとして止めて、その代わり小指でほんのちょっぴりとぐりぐり… 滅入った気分は何処へやら、ただ小さく笑みを浮かべ、簡潔に纏めた手紙を渡し )
『 … 感情、脈拍数、判断 不可能 …アップグレード、承知… 信用、値しない、かろん、間違い、無し?』
( 小首を傾げてはこれで間違いは無いかと聞きつつ、辛辣な黒機信用して魔人が嘘ついてる可能性も視野に入れて )
・・・ 混迷する擬似生命 ・・・
【 目標 霊体以上反応多数- サーチ不能 後退 】
( 何をされるかは知らず、しかしとしても行動は疾い
霧から逃れんと背後へ距離を稼ぎ 、)
“ ヴィヴィ ” 【 ドールフォーム 肉眼視サーチ-可 = 敵 亡霊に異常を検知 】
( “ 生きた ” 人型形態、ドールフォームへの変形後 更に強化の先触れを見せる
暴走不良品に対するは 確実に “ それ以上 ” を求められたR-9 )
【 擬似波動の出力を解除 - 対象の執行Lv6以上を確認= 『 生命波動 』をアンロックします 】
・・・ Stage??? [ 生命 ]・・・
( 触れた感触が 冷たい )
「 ・・・うっびっ ! ・・・ ちょっとさぁ?マスター・・・ 」
( … 本人(機?)は気にする様子をちょっとだけ見せておく程度の反応
白機にくっ付きながら、(頭の中まで)簡潔なる主の手紙の中身を確認する )
「 んー ・・・ ま''! ウチが居る間はそこまで気にしなくていいって事ねー
そ・れ・にぃ、マスターってココロ読まれたりするのダメなの、メンタル豆腐なんだしっ 」
( けらり けらり、残骸の材質を調べて主の姿に薄ら笑いを浮かべて ただ・・・ )
・・・ 島へ続く[ ダイヤモンド-ブリッジ ]・・・
「 . . . . . . . . . . . . . 」
( 何処か__ そして確実に、目的地へと触れる場所へと続く 長い 長い氷の橋
海に一筋、幻想的な美しさを奏でる 小さな天才の作品を走り抜けるは..... )
「 ...................... 」
( ....やや、ご立腹な様子の大女が1人。
熱かったり、冷たかったりするチビっこ2匹を両脇に抱え
9時間のダッシュを続ける月夜はまだまだスタミナが切れそうにない )
( まんざらでもなかったかな?そんな心の照れ隠しは胸の中の奥深く。)
・・・一種の‘時間’稼ぎ・・・
「 … これは賭けさ、‘彼’が来てくれるかどうか、‘目覚め’に何かマイナスを起こさないか、そして何方も… 今の所は成功した、だから後少し…後少しなんだ… !」
( 危険信号、不穏な気配を無視してそのまま真っ直ぐ… 恐らく、全方位に対して、自分に対しては本当の死に繋がるであろう攻撃が来ると判断、ならば… それより、夙く、一点に集中、狙うは頭部… )
( 遠く背後からゆっくりと‘溶ける’地面を尻目に、地面を這うように移動してから…一気に上へと、突き上げ、シンプルだが… 速さと狙いは正確 )
【 黒真鯉 】
・・・毒舌機械従者・・・
「 …温度調整バグってねぇか?…ま、良いけど… うん、じゃ、そろそろ行くか?」
( 苦笑しか漏れ出ず… 相手の反応に少し不思議に思いながらもひとつ準備運動し…手紙には本当に要点だけ、『敵は忍びと吸血鬼(バンパイア)、ミィリィが忍びに捕まったまま、バンパイアの能力は恐らく血液を自由に操れる、弱点は色々と考えられる。』…本当に簡単に、箇条書き )
『 …承知、かろん、彼…能天気、精神年齢幼い…良し?… 後、距離… 』
・・・白銀で巨大な大橋・・・
「 …また寒いぞ… 今日は厄日だ、絶対にそうだぞ、なぁテホプぅ… 別の道無いのか… ?」
「 あたいにとってはとっても嬉しいけれどねぇ…あ〜…おさけぇ…お酒飲みたい… 此処でお酒飲んだら体丁度良いくらいにポカポカするだろうね… 」
( そんな中両脇に抱えられた赤と青のチビ2人は、ブツブツ文句、『寒い』『酒飲みたい』『寒い』『酒飲みたい』と交互に交互に同じ事繰り返し… ご立腹なのは知らぬまま、突っ切る風の心地よさ感じつつ、早く着く事を願うだけ… )
( …結構心の中で反省はしている、中々な怒りっぷりだった…でも、後悔はしていないし、寧ろ清々しい物はチビ2人の心の中にあった…)
・・・ 【 悪手 】 ・・・
“ ス''ッ ”
( 鮮血。… 四散する血と、‘ 小さな臓器 ’
苦悩の表情一つ見せず、脇腹へ貫かれる位置をズラし
自らを貫くその刃を… 【 掴む 】 )
【 発動- 生め … ぃ 】「 … ォ… っ は …動 ーー … 」
( そのまま 【 生命波動 】とやらを使おうとする刹那
… ただの機械のようにすら思えた R-9の顔が苦痛に歪む
まるで 【 生きている 】かのように )
・・・ 擬似生命 ・・・
「 ん? ・・・あー、ふーん アイスの食べ過ぎじゃない?マスターの、ね 」
( 白機の言葉にゴーサインを送りながらも、含みもしない表情にて
機械の残骸を片手に、向こうを… 『 海の一部 』を見据えて 己の肌に触れる )
「 ・・・冷たいなぁ(ぼそっ 」
【 光子ミサイル 】
( 装甲が展開、海の一部へ 炎の尾を引く鉄の矢が飛んで行くのを見送り、
何やら でもない、様な… その、『 自分の冷たさ 』に 表情が薄れていた )
「 ・・・・・ 」
・・・ 嵐 と 館 ・・・
💢
( ...月夜が怒るのも無理はない。まるでこたえてない2匹のイロチビが
正直耳をつんざく... それでも、月夜は無言に徹して走る。 ... マイペース相手は部が悪い )
「 .... ん? ... 雨.... 」
[ 6分後 ]
“ サ''ァァァァァァァァァァァァァ ”
「 !!!!!!! 」
( 今現在、月夜は近くの島へ向かい全力疾走( 水の上に浮いているッ )を試みた
2分と経たずうちに 空は暗雲に染まり、うちつける波の群れから2人を保護せんと
上着を被せ、腹の下で覆う様に走り続けていた。... 明らかに 妙な嵐なのだ )
( .....島に近付くにつれ、ぼんやりと静かな光が見え始める )
・・・機械のような、機械では無いような・・・
「 …おいおいおい、その顔といい感触といい…油断していたよ、騙し勝負的な物は負けだな…君はなんて言うんだろうな…『サイボーグ』『アンドロイド』『 人造人間』… どれが正しいかな… ?」
( 苦痛に歪む顔 … 医者として何か思う所はあるのか、顔は伏せたまま、刃は掴まれても…此方も離さず、力は込めたまま… 鮮血の舞った傷口から、微かに残っていた霞の霊を侵入させて内部を探り始め… )
( …相手がしっかりとした機械だと思っていた分、流石に驚きは隠せないが… それでも、表情には出さない、心も平常に保つ… この【執念の塊】の前で隙は見せてはいけないと判断していた… )
・・・一つの可能性・・・
「 …はぁぁ、ったく、お前まで暗くなってどうすんだよ… ほら、さっさと行… あ〜、いいや、ゆっくりしておけよ?」
( 溜め息吐いて先程のテンションが明らかに無くなっている黒機に向かい手を伸ばそうとしたが、何かに気付けば頭を掻きながら仕方ないので、1人でゆっくりと距離を取り… )
‘‘むにっ’’
( 突如右から頬を人差し指でむにぃと… 冷たさを無視するかのように少し強めにぐりぐり… )
『…… 頬突、かろん、悩み、駄目。何でも…大丈夫。
かろん、お茶目な存在。機械、NO機械… 何方、可能。』
・・・一つの終着点・・・
( 流石に嵐が吹いている中はちびっ子2人も外へ出ようとも、文句を言おうともせず… ただ、たまに危なくなった時にだけ、蒸発させたり、凍らせたりとサポート
… 何処か変な嵐により光景的にも薄暗くなっているが、そんな中指す光に…流石に不審に思う )
「 … てほぷぅ、絶対あそこ駄目な気がする、濡れるの嫌だけど…あそこはなんか違うと思うぞ… ?」
「 … ま、あたいはどっちでも?… 好きにしたらいいんじゃないかい?… いざとなったら尻拭いしてやるからさ?」
・・・ 【 痛み 】「 生命 」 『 命令 』 ・・・
「 ぃ''っ … ぁっ 」
“ ト''シ''ュ''ゥ''ゥ''ゥ'' “
( …『 生きた人間と遜色ない 』、簡素な情報のみを残して体内の霊が掃討された。
“ 血 ” を通じ、剣を伝って幽霊医者へと近付く《 生きる力 》は、確かにR-9 より放たれている…
しかし それに応じる様にこの機械は… 否。『 命 』が苦しみを覚え 嗚咽を漏らす
己を貫いている外部的要因だけでは無い… まるで “ 自分 ” そのものに対する生命の問題を 悲鳴を )
[ 死に体のR-9 より 何らかのの投影が 地面へ ]
‘ ウ''ォン ’
『 ふぅむ… その三択の中ともなれば、この機器は【 人造人間 】が近いでしょうねぇ、幽霊部品 』
・・・ 【 生きているということ 】「 R 」・・・
“ むにぃっ ”「 に''ぃっ ! ・・・ ちょっとぉ、イタズラはウチの専売特許だってのにぃー 月跳ぉ?」
( ロクに備えもなく受けた黒、カロンは怯んで意味の薄い反論を翻す
… カラ元気、相変わらず “ 妙に冷たい ” 肌でありながら、薄らイタズラ笑顔に顔は染まった
つまりは何時もの。というか 【 主人似の 】、初めて会った時みたいに腰の上に月跳を乗っけて )
「 ・・・ ふひひっ 、いーコト言うじゃん?月跳ぉっ たら、こりゃぁウチの嫁さん確定かなぁ? 」
( 細めた目尻の示す通り、月跳の顎に指で触れ 冗談なのかどうか判別しづらい声色… )
「 ま。 ・・・ 先に、マスター いこっか 」
・・・ 孤島の古い屋敷 ・・・
( 雨が激しく打ち続ける )
[ ト''ォッンッッ ]「 ぶっっはぁっ !! 」
( ... 孤島、開拓の気配など微塵も感じられないただ こじんまりとした自然の隠れ家
鬼や 愛猫の言うことも... 外の嵐の違和感も 当たり前だった、色々と 考えるべきでもあるだろう
...........................当然、ストレスマッハだった月夜にそんな判断力は残されちゃいない
発電施設もないと言うのに見える光 - 新築と遜色のない事が雨の中でも分かる外観
海岸にミニチュアをそのまま乗っけた様なおかしい立地 - 何より島の小ささに対する屋根の大きさ...
【 満 場 一 致 】で怪しい館の扉を蹴り開け そのまま前のめりに倒れ込んでしまった )
「 ......っっ !!! ぶぁっ くしゅっ!!! 」
・・・命の価値・・・
「 …ハハハ、そうかそうか… まぁ、もっと凄い者なんだろうな、その言い草だと… 侮っていたよ、君達の科学の力を… 」
( 刀は固定したまま傷口に… 痛み止めに近い塗り薬( (塗る時は傷口に塩を塗る痛み)を少しだけ塗り、正常な脈拍になっているか確かめながら、投影された者の姿は見ようとはせず、声だけをしっかりと‘‘覚え’’悲鳴を出させないように機械の声を抑えては、呆れたかのような溜め息。
聖人と呼べる程の器では何方も無いが、やはり親近感が湧く… ‘‘似た物同士’’ 気紛れで命に関わる問題は… 解決しようと動く、念の為後で集中治療はするが、今はこの『生命』を繋ぎ止める事にし… )
「 …さて、と、少しの間、話そうじゃあ無いか… 狂製作者」
・・・『白=喜び』・・・
『 … 嘘、無理無茶、駄目…。信頼、絶対…。…大丈夫、大丈夫…私…かろん、嫌い…NO…好き、YES…。』
( 視線を離さず真面目に話そうと続ける。一つこの黒機の正体について仮説が立ってしまいながら、少し残念そうに頭を一旦下げるも、もう一度… 今度はただ金色に光る、情報的なのは何も映っていない目を向ける…。膝乗せられても変わらず…たまにむにむに、頬突いて…冷たい感触確かめてしまい )
「 …あ〜、カロン?一応言っておくと… 頼れる時に頼った方が良いぞ?さっきの俺みたいに…」
( … 親指立てて何かを察するかのように話し )
・・・古臭く、不気味な屋敷・・・
( …あからさまに罠と思えるような、敵地にある御屋敷。外から見て光があったりするし、外観だけ新調したかのように綺麗な所から誰かが住んでいるのは確定、この嵐と言い…完璧に『誘い込まれた』…のだろう )
「 …警戒するぞ、テホプ、ヴェル…!」
「 … なんていうか、本当に済まないねぇ… 後でたっぷりお詫びするからね… 」
( 何方も其々の得意武器を構えて戦闘態勢、360度全部警戒だけはする… )
・・・ ‘ 天然と人造 ’ ・・・
「 …………'' 」
( 手足、流血による衰えによるものか R-9 の抵抗が収まる
反面 間違いなく何らかの、幽霊では無いナニカの痛みが宿る瞳を
怨みがましく 機械的に直線へと向けていた )
『 厳密に言えば、‘ 作ろうと思って作ってはいなかった ’ のですがね
《 なりそこない 》同士、惹かれるものがある様ですが その素体の魂は返却して頂きますよ 』
( 口も表情も動かぬ分、よく聞こえる 妙に不快感を伴う音声が響く )
・・・ 《 生きている 》 ということ ・・・
( 白機、ふざけて茶化す様な己の態度に触れもせず… 悲しげに 見下ろす姿に
黒機は ただ… 苦笑を返して見上げるだけだった )
( いきなり 頬に触れる手をぎゅっと握り締める )
「 ・・・ さぁさぁ!スローモーションは終了しゅーりょー!
ミィリィちゃんの居場所は解析出来たしマスターもリカバリー出来たし!
『 守る 』 物があるんだから準備以前に止まってる時間は無いよぉっ!?」
( 今までの 湿気臭い表情が《 隠す 》こともなく消え去る、肌の冷たさを感じさせない程に
何にも‘ 呑まれていない ’ 目的に向けた [ 心の強固な目 ]へと )
「 “ 後腐れはやる事がある時からするもんじゃぁ無いんだしっ!” 」
・・・ 怪異の気配 ・・・
「 ぃぃ .... ...... ... ぅぃ 」
( くしゃみに悶える月夜も 妙な感覚の鈍りを感じながら周囲を見据える... )
................
「 .... ... ... ... レギ猫と住むにャァ、悪かねェな 」
無意識に呟くのも無理はない
( 外の灯りの割に薄暗い事を気にしなければ... 良質な材木を用いた廊下が先ずは目に入る
玄関周囲には敷物以外の家具は見えず、それが丁寧にニスを塗られている屋敷の造りをさりげなく主張し
階段を交えて四つに枝分かれした道を 窓のない真白い壁が覆っていた... )
「 お邪魔するよォ 」
( 警戒する2匹を尻目に、月夜は丁寧に靴を脱ぐと 右方向の廊下を進み始める )
( .....しかし この時点で注意深く観察してみれば、以上の兆しは既にあった
外で大いに汚れて飛び込んだはずのテホプ、 その 倒れた地点に ‘ 汚れがない ’ 。
まるで 最初から汚れていなかったと思える程に )
・・・‘‘魂’’・・・
「 …そうだな、本当に、この機械の子と私は似ていると思うよ… 親近感さえ湧いてくる、あぁ、魂もそりゃあ要るだろう…其処でだ、取り引きをしないか?… 君達にとっても有益な物ではある、どうだ?」
( 声の響く方向に… 返事、答えてくれるかは分からない、一つの提案で、何か思う所があるのか見えないように拳を握り締めて、虚空を掴み…思い切り息を吸い込んでから、愚痴のように吐き出す
____________その取引内容は )
「 …『この機械の子の魂、私にくれないか?』…其方には… あまりくれてやりたくないが、私の持っている戦闘向きの魂達… そして、あの‘怪物’…今も培養液に浸してある、アイツだ、アイツを… あげてやる、私の研究、能力の集大成だ、損は絶対にしたいと、約束しよう… 」
( ____________損が激しく、徳が小さいような、内容。 )
・・・集中モード・・・
『 …承知、かろん、やる気…充分。… 私、同じ、一緒に…。…後で、話…』
( 元気に振る舞っている黒機を見ては… 何処か呆れる反面、凄いとも思い… 白にとっては、愛おしくも思えるようで… 今は、自分の気持ちは仕舞おう、それが合理的… そう思える程、テンション上がっているのを、嬉しく思えて )
「 …あ〜、やっぱそっちの方がカロンらしくてとっても良いな、後良い事言うじゃん… ま、そうだな、じゃ… 行くか」
( 頼れる存在、悪友のような… とにかく、信頼出来る黒機…いざ、すぐ側にある孤島へ… )
・・・ストレンジャー・ハウス・・・
( …当然猫耳はそんな情報を聞き流すはずもなく… )
「 …!?て、テテテ、テホプゥッ!?な、何、何言って… す、住む!?い、いや、確かに広いし良いかもしれないけどぉっ!!!ち、ちょっと待つんだぞぉっ…!!」
( …先程までの緊張感は消え去り、顔を真っ赤にしサンダルを脱ぎ捨てながら、同じ方向を着いていく… ただ、尻尾を立てて満更でも無さそうなのは後ろから見れば丸分かり… )
「 …やれやれだね、さて… 一体全体これはどういう事かねぇ… 」
( 少々奇妙に感じるも、原因が不明な為、取り敢えず着いて行き… ジーッと、辺りを警戒、見渡した… 指に唾液少量漬けて、風も確認しつつ… 裸足のままスローペースに着いて行き )
・・・ 等価交換 ・・・
- - - - - - - -
( 沈黙の間、必然的な判断力を試される時間が始まる
決めあぐねる事もなさそうな筈が 機械一つの魂に何やらの
執着を見せるが如く 時の止まる様な無音に周囲は包まれる )
『 ---良いでしょう、“ 魂 ” は間に合っておりますので
ある程度の情報を R-9 に持たせてお譲りする事にしましょうか。
私の口から聞くよりは、信用できる人形に聞いた方が良いでしょうからねぇ 』
( --- ‘ 成功 ’ か ‘ 失敗 ’ か、話術の対決は続きそうだ )
・・・ 終章の兆し ・・・
「 ・ ・ ・ 」
( 白機に… 月跳に、張り付くでもない 固くあるために自然とそうなる
本来の悪戯っぽい温かな笑みを返し、無言の承諾を伝えては 孤島へ向けて振り向く )
「 さぁてぇ・・・ 行くよ皆さん!用意はいいね〜?」
“ ヴィゴガゴゴ ”
( 変形 いっそ澄み切った漆黒の装甲が、今日も照り付ける陽光に煌めく )
小さな終わりの気配、近くもなく また、遠くもない
・・・ 気ままなテホプ ・・・
「 ...... ぉいおぃ、さんざ オレに所有の傷でも付けといてよォ?
今更恥ずかしがるもんかぁ?.... きひひっ、可愛いねェ 」
( 廊下を通り抜け、振り向きながらに満面の笑みで返すは今日も気ままな月夜の姿
....元々、警戒しながら入らなかった事もあり、割と気分良く屋敷の中を歩いている )
「 ........あァ、鬼っ子も離れんなよォ? 」
( こじんまりとした、リビングに入る.... 前に 途中、廊下にあった『 図書室 』の扉に、
妙な 気配を感じながらも ... ちょっと真顔をするだけで、氷鬼を呼びながら 突き当たりの
部屋、やはり 『 リビング 』に入り 割と良さそうな雰囲気を堪能して )
・・・価値観の違い・・・
「 …そうか、とても助かる、嬉しいよ… では、他に話す事は無い…のか? …それなら、もうこの機械には関わらないで欲しいのだがな… ? 」
( プレッシャーと緊張に押し潰されないように… 少し声は震えてしまいつつ、ただ一種の仲間、似た者を守る事は出来たので、其れは安心
水滴の落ちる音だけが辺りに響く静かな空間、相手の不安で嫌に思うような音声に耳を研ぎ澄ませては… )
「 …いや、もう話さなくて構わないよ… 『覚えた』」
( _____________彼女は聴覚の魔物…
機械で加工され、気持ちの悪い音声… 元の声を何度も聞くうちに脳内で大体作る事が出来た、雑ではあるが特定出来たことを嬉しそうにケラケラと笑い始める… ‘価値’は圧倒的にあった )
「 … この取引は、私の勝ちだな?」
・・・身悶えする獣、警戒する鬼・・・
「 た、確かにそうだけどだな…?そうはっきり言われるとすっごく恥ずかしいというか、照れるんだぞ…!
… でも、まぁ確かに、こんな広い所だったら… な、中々良いかもな〜… ?」
( 素早くなる脈動を必死に抑えながら、いつもの… ちょっとした愛情行動的な理由… ただの悪戯とテンションによるもので… 後は、そのまま本能にだった筈と自分に言い聞かせては、もう警戒心も無くなり…
ただ話しを続けながら、着いていき )
「 …… あんたら、緊迫感は何処行ったんだい?安心しなよ、あたいはそんな簡単にはやられ無いし、舐め過ぎ… 油断もしないよ?」
( 図書室の扉ジーッと睨むように見つつ、この状況で一人で行動する方が危険だと判断すれば、溜め息を吐きながらトボトボと… 外から見たら小汚かったのに、内装は小綺麗なのにあからさまな違和感を覚えて、金棒を… 地面には引き摺らずに肩に担ぎながら、リビングルーム…
目を細めて出来る限り気は抜かないようにし、それでも少し、猫と月夜ののんびりとした態度が少しだけ羨ましく感じて… )
・・・ 幽霊 ・・・
『 してやられた、と言いたいところですが --- 残念ながら、が同封されますよ 』
( 先程より睨み続けていた、R-9 の体が機能を一時的に停止する
それと同時 --- 周囲より【 波動の駆動音 】、躙り寄る様に 少しずつ大きく --- )
『 さて、何故 【 生命波動が幽霊に効くのか 】は扱える当人から聞くのが良いでしょう
わずかな武運をお祈りしますよ、それでは 今後とも 』
( 出し抜きは問屋が許さない )
・・・ 保護者 兼 ・・・
「 きひひっ... そろそろ、鬼っ子が寂しがっちまうからよォ?... よッと 」
( リビング、さも当然の様に冷蔵庫へ近寄る前に 後ろを歩いてる鬼っ子を抱き上げ
レギ猫には頬を撫でてやり、その上で慇懃無礼な様子を保ちつつ 冷蔵庫を開ける )
「 ........ ( ...ん、割と普通 )」
( 何らかの不明な肉でも入っているかと一瞬、気を引き締めたテホプだが
中身含めていたって正常な冷蔵庫は、ちょっとばかし古い菓子類や焼酎で埋め尽くされている
.... 酒があるのを見た途端、少し慌てて扉を閉めようとし... )
・・・騙し合い・・・
「 …ハハ、やはり彼女達のように上手く頭は回らないか… さて、聞こうか…機械の娘よ? 」
( 脳裏に浮かべるは… とある白黒のメイド、自分が一度命を絶たせてしまい、其れでも助け合いをし… 苦手な物を見つける方が難しく、尊敬出来た…
…一種の、憧れを抱いていた… ならば、自分も一つ… 信念を全うしよう )
「 …二つ、大事なのは二つ… 壁があれば防げるか、若しくは…【地中でも当たるのか】」
( ________利用できるモノは全て利用しろ、使える物は何でも使え )
( 消滅の危険が迫っているというのにも関わらず、恐怖は抱かず、寧ろいつもより冷静に、頭は回りやすくなっていた… 数秒、数秒で全てが決まる
これを生き残れば… 有利になる… )
・・・赤のチビと青のチビ・・・
「 …ちょっと、離しなよ、後ろはあたいが見張っておくから…!」
( 担がれてしまえばもう何を言っても聞かないだろう
、抵抗する事を諦めて楽な体勢になってから… ただし、最大限の警戒はして一緒に連れてかれ
… レギ猫は頬を撫でられれば嬉しそうに頬擦りし返し、尻尾をぴんっと立てて、逆の立場が良いと言わんばかりに頬を膨らませていて )
( …ただし、鬼の場合______
「______________おっさけぇっ!絶対こんな場所にあるのはレアっ!!絶対旨いっ!!」
これである、閉めようとした扉に無理矢理氷を挟み込み…焼酎瓶取り出してはニヤニヤと笑みを浮かべながら、取り敢えず、着物に仕舞い込み…明らかに質量的におかしいが、不思議と姿形も無くなり…
…そして何故か、古い菓子袋は空いていて…小さな羽音 )
・・・ 如何なるもの為か 故に知れず ・・・
( 再起動 --- 刀が深々と己を貫く状態でありながら
それに苦悶の声を上げる事もせず、幽霊を睨み付ける )
『 --- 返答を拒否 - 義理及び義務は無く - 敵 』
( 生命波動を使う前の状態、無機質を内外ともに地で行く状態
“ 有用 ” な情報の出所は絶たれ 開かれた隠し扉より、始末を行うであろう --- 存在が現れる
それは R-9 と同じく--- 無機質で 小さな体躯を持つ )
『 排除 』『 排除 』 『 始末する 』
‘ 生きた ’ だけの 機械
・・・ 探索旧神 ・・・
「 ぅっへェ ... 変な味したらすぐ捨てろよォ?
ん、ぁー? ... きひひっ、嫉妬かィ?よいしょォッ 」
( 嫌な臭いを嗅ぎ付ければ、すぐに扉を閉めて下がり ... 冷蔵庫の機能しない
そんな状態にしか見えない菓子類の状態にしか少しの疑問を持ちながら 今度はレギ猫
... 可愛らしい嫉妬の様子を見れば、片手に鬼っ子を持ち替え もう片手でひょいと ... )
「 きひひっ ... 両手に花だねェ 可愛いよォ?この猫に鬼っ子は 」
( 説明するまでも無い 両手に愛らしさを抱えた状態で
他に見るものもないリビングを後にする... ほっこりした気分が続く )
[ カチャッ ]「 ん 」
( ...図書室の扉より 金属の鳴る音 )
・・・ 城の者 ・・・
〔 白黒の部屋 〕
( 街一つの運命を 地獄へ叩き落とす激闘は終わり…
未熟な 2人は白黒に眠りを促され 整えられたベッドに運ばれていた
……当然、神経質な白黒は2人分の物を用意 扇風機まで常備のこだわりよう )
「 …… ふむふむ、まだ目覚めませんね 心配ですね 」
( 部屋の中心にて 煮える鍋を素手で持つ白黒… らしきが鎮座する )
・・・第二フェーズ・・・
「 … 君は、いや、君達は… やると決めたら徹底的にやるタイプみたいだね… そう言うしつこいのは、嫌いじゃかいが… 全く、面倒だよ… 」
( 流石に想定外… 小さいとはいえ闘志、戦闘力、心…その他諸々人間に近付いたような、ただ目的を達成するまで壊れないとも思えてしまう機械…
話も通じはしないのだろうが… 逃げれもしない、戦わざるを得ない… とても厄介な状況 )
「 …やれやれだね… 取り敢えず救えれるなら、救わなきゃな… 諦めというのが、医者にとっては一番駄目な事なんだ… 」
・・・薄れる警戒心・・・
「 …いやいや、発酵?的なのしてたら逆に舌が痺れて意外と旨いんだよぉ?…分かってないなぁテホプちゃんっ!…ま、後でのお楽しみかなぁ…ふふん!」
「 …というか、これ、重くないか〜…?えっと、無理はしなくていいぞ?テホプ…別に歩けるし… 」
( ドヤ顔で話す青鬼に… 少し不安そうに聞く赤猫、流石に2人分… 身長が低いとはいえ武器も持っているので重くないかと疑問に思い
それでも悪い気分はしないのか尻尾と耳が垂直に立っており、おまけに何か考えているのか…笑み浮かべ )
( 先程の羽音の正体は… ‘大雀蜂’
何故こんな所… それも奇妙に、体にDという文字が入っており…
同じく図書室に… 菓子袋を閉じてから、それも持って行き )
・・・まだまだ弱い・・・
( 2人とも意識はただ今丁度落ちて… 精神的にも、肉体的にも疲労満杯、それと同時に守れなかったと言う悲しみから、枕に濡れた跡を作ってしまい…
…気分的にも優れない、環境設備が充実していても、気持ちの問題だった… )
( …ただ、やはりお腹は空いているのか、煮えるような匂いに二人とも腹の音を鳴らして )
・・・ 心折な方々 ・・・
『 --- --- --- 』
( 追い詰められる幽霊 確か、自分を救おうと口先だけでも言ったはずの存在
--- 機械は応えない、幾らかの情報 それを届けると言っていたあの不快な声 。
心折るが為の 戯言であるのは 無機質を貫く R-9 の様子からして明白 )
( その間にも__ )
『『『 ターゲットを確認 排除する 』』』
( 距離を縮めた機械 暗がりに包まれたその姿が露わとなった
『 R-13A 』『 R-13A2 』『 R-9B 』、3機の内 黒い装甲を持つ2機は
--- 城に住まう、あの黒機の姿 昔の姿そのもの )
・・・ 恐怖遊戯 ・・・
「 ...んー ... ま、そうだな 悪ィ__ ちょいと、歩いてくれねぇか?」
( 図書室 前... 少々、真顔でレギオンとヴェルを降ろし 扉を眺める。
汚れない壁、冷蔵庫で腐る菓子類、‘ 妙な蜂 ’ ... 危険 とまでは行かずとも
既に 【 奇妙 】の文字は完成しており... そろそろ ‘ 危険 ’ の香りを 目の前の扉より__ )
( 扉に手を掛け、2人を制する )
「 よッ こらせ... んじャ ちょいッと挨拶して来るからよォ...?
ま''、チビチビやって待っときな 」
・・・ これでも旧生物 ・・・
「 あらあら あらあらあらのあら、お腹 空き空き丁度 いー 」
( 耳は良く、判断も早い
すぐさま… 【きりたんぽ鍋。】を、小皿に注ぎ分ける
ズレ果てた答えを出す事… それがこの存在、『 義体旧神 』の欠陥だ )
・・・願い・・・
「 …私は戦闘は苦手なんだ、何度も呟くけれど… 」
( 城内で見かけたような機械二機に追加で一機… 本気のあの姿を出さなければ勝てないだろうラインナップ
此処で生き残らなくては、逃げ出した意味も、全てが無意味になってしまう…
…先程自分が傷つけてしまった患者の機械… 同じような存在を守るように、刀を構える… )
「 …私の願いはだな…『 病気を治す』それも出来るだけ多くの、今不治と呼ばれているような物も、治して見せる… 数百年前から幽霊になってからも、これに変わりは無いんだ… そして、やっと… やっと『人格』の病が治せるかもしれないんだ… だから________
_________頼みますね、我らが王よ」
( __________瞬間、溶けた地面が落ちてくる…人型の黒い影と一緒に… )
・・・じわじわと追い詰める・・・
「 …待ちなよ、あたい達も… この状況は居た方が楽だ 」
「 …そうだぞテホプぅ… 流石にテホプに任せっきりになっちゃうだろぉ…?無理はしない方がぁ… 」
( 止めようとする二人… 真顔になり、再び警戒心を取り戻しては、腕を掴み止めようと… ただ、信頼しているらしく、力は本当に弱く寧ろ… 勇気を贈って見送りするかのよう… )
「「 …ただし、絶対に帰ってくる事、一時間以内」」
( …信頼しているからこそ、この条件を掲示して、少し強めに背中を押す… )
‘‘ブゥゥゥゥゥゥン’’ ‘‘カチカチ’’‘‘ガサガサガサ’’
( 扉の奥からは、無数の羽音… 歯を鳴らす音、何かが這うような音… 明らかに、何かが居る )
・・・目覚めは唐突に・・・
( 先に目が覚めたのは… 清掃員、匂いをおかしく感じて、まばたきしながら目を丸く… )
「 …いや、おかしくありませン?流石にそれは…もッと、他の食べ物ありまスよね…?」
( 病み上がりで食べる物ではないとベッドから立ち上がり指摘しようと… )
・・・ 生命波動 “ 欠点 ” ・・・
【 ライトニング波動砲 】『 新手を確認 』『 始末する 』『 散開 』
( 迸る雷光が土を切り裂く、R-9Bは回避の指示を飛ばし 13 二機が付随
内、一機が放った波動砲が先ほどの雷光の正体だった。--- 新手の大物に驚く事もない
昂ぶる事 怖じ気る事--- 【 以上 】も【 以下 】も明らかに存在していない感情の幅 )
『 --- --- --- 忠告 --- R シリーズ --- 我らの人間的要素は消失しており ---
原因は生命波動 --- 且つ 我らの核となる魂による問題 --- 医療行為は危険と判断される 』
( 先程から身じろぎ一つとして行わない、敵意の塊のような R-9 より
医療の言葉を聞きつけた途端、その様な電子音が響き渡る )
・・・ 恐怖遊戯 ・・・
( 腕を取られる、それに対する予想は出来れど その後は__ )
「 ぐぇっ ... かひぃー、オーダーキツイよォ?... きひひっ 」
[ キ''ィィィーーー ]
( ... 2人の顔を見渡した後、重々しいその扉を開き そのうちへと足を踏み入れる
まず 見えるのは本棚、それは当たり前の話。... そして 虫の音が響き続ける中で... )
「 Hello Monday、北の方からテホプさんがエントリーだ 」
・・・ 無駄な高性能は旧神のサガ ・・・
「 ぬー ? お口、合わず NO 文句 チクショー … 【 クッキンショック 】」
( 皿に注ぎ分けた段階で飛んできた声、擬態旧神はあやふやな口調を崩さずに
両手を大きく広げて背中で手を叩く… 次の瞬間、皿と鍋の中身は… 暖かい、【 ハッシュドビーフ 】
へと変貌。机にはミルクもあるし 何故か赤いクリームソーダまで置いてある )
「 あなた あなたがたがた、我ら我が主人本体。ニャニャルさんより保護を仰せつかっか 」
( …動作は畏まった正常なもの、容姿も白黒そっくりで… 纏めて吹き飛ばす様な口調の崩壊。)
・・・
・・・容赦はしない、出来ない・・・
「 …運が良かったな…ルージュよ 我が来たからには、この機械ども…ほんの少し小さいが、我に… 機械相手は、とても相性が良過ぎるんだ…
さて、『恐怖を感じない』というのは、子犬や羽虫よりも弱いという事だと我は思う、故に 貴様らは弱い、だが決して逃がさない、容赦はしない 」
( ‘‘柔らかいという事はダイヤモンドよりも壊れない’’
土は瞬時に泥の塊に変化し、向かう雷光の攻撃を吸収するかのように塞ぐ しっかりと標的を確認してから壁に手を着ける …すれば、急激に目の前の洞窟全ての土全体に… 細く長い、槍のやうな刺が無数に貫くように生え、感情を持たない機械に残念そうに呟き )
『害棘山地』
「 …これは贖罪の試練なのだよ、我々の過去に打ち勝てと、未来を守る為の試練だと、我等は受け取った 」
「 …そういう事だから、私が貴方の治療を辞める理由にはならない、不可能を可能にする、それに…
『医者は常に危険と隣り合わせだ 医者が諦めたら何も出来ない』…そう… だから、必ず治す… いや、‘‘直す’’ 」
( 集中する為に… 消えた片腕を再現、流石に元の腕に比べると不器用で精密動作性も落ちてはいるが無いよりはマシ…
紳士服の内部に潜めてあった、機械用の電子メス、そして… ‘‘音を聞き分ける’’ 聴覚の、集中 )
・・・見慣れた声と、見知った____・・・
( 図書室内には、何故か… 地面を貫通して植物の根が張り、本の紙には虫食いの穴が大量に出来ており… あちこちに虫が飛び交っている…
本棚から抜き取られた本の山の頂上に座っている人影がニヤリと笑ったかと思えば… )
「 … ふっふっふ、どうやら餌が来てくれたみたいですね?… まずは自己紹介から… 我が名はダレットっ!緑の冠を持ち… 女帝のアルカナを持つ自然の覇者!さぁ、貴様も我が愛しいグレートインセクトの餌…に…?」
( …見覚えのある容姿と聞き覚えのある名前に、緑色の髪が冠のようになったチビは止まる… 渾身の自己紹介、そして宣戦布告も一気に冷や汗が垂れて…気まずい空気 )
「 …お、お、お久しぶりですっ!姉御ぉっ!」
( …少し落ち着いてから出た感想がそれで、パァァと目の中に星マーク浮かべてキラキラと綺麗な顔して喜び… )
・・・自立型レストラン?・・・
「 …喋り方、私より不安定でスし、この能力はなンでスか… いや、とてもたスかる事に変わりはないンでスけど… というか、簡単に食べるので大丈夫でスよ?そンなたくさン用意しなくて… 」
( 空腹は最高のスパイス、腹が減っては戦は出来ぬ
色んな事を思い浮かべながら、取り敢えず手を合わせて食べる用意…
自分の武器である掃除道具を椅子にしている辺りは置いておいて、まだ暖かい出来立てホヤホヤなハッシュドビーフをスプーンでゆっくり、息を数回吹き掛けてからぱくり… )
「 …程良い甘さで、美味しいでス… ありがとうございまスね?」
・・・ 正体 ・・・
【 デュゥン 】【 デュゥン 】【 デュゥン 】…
( あくまでも… R-9 の体は必要以上の耐久力を持つ特別カスタム仕様
基本的に回避による戦闘が大前提のR機達は、中枢部を貫かれた途端に
3機纏めて光の粒のようになり 爆散し果てた、… 爆散した機械生命の中心
何らかの、と言うよりも 其れを動かしていたモノ、その場より逃れて壁の向こうへ
尾を引き 飛ぶは、“ 異様に磨り減った魂 ” 。)
『 --- --- --- --- 私達は --- 兵器だ --- 必要の無い物を自ら捨て去る様に作られているだけの存在
--- --- 医療行為そのものを否定していることは決して違う 私達のみに原因はある --- 』
・・・ 懐かれテホプ ・・・
( 真顔に近い無辺な表情、腕を組んで図書室を見渡しつつ )
「 おめェ... 見ねぇなァとは思ってたけどよォ? いつの間にこんなトコ来やがったんだ 」
【 充足威圧 】
( 喧しい羽音に嫌気が刺せば直ぐ様 ほんのちょっぴり程度の威圧感に頼り
羽虫達を黙らせる、その状態に満足するや 本の山に近寄って ちっこいのの息災な様子を確認 )
「 おぅよ、元気そうで何よりねェ... ダッコ 」
・・・ 汎用自立欠点式義体 ・・・
「 き''ー 本体 ほんたカラカラ、ニャール is 口調 ちょう似てますす ね 」
( カーペットに座し 『 \☆-\×-☆-÷\☆-☆〒〒♪= 』という調子で
ミェンの様子をメモに書き綴るのみ、無表情な所は更に本物らしいが
そのぶん余計に口調や奇行が目立つ。… そのくせ、料理も正常なら… )
【 スプレッティ-バブリング 】
「 洗浄に暇なっしんぐ 」
( 召喚された、光沢の美しい 泡… 何なのか理解せぬ内にミェンや
先程まで寝ていたベッドに当たれば 汚れの洗浄が簡単に行われ、清潔になる
……A型に近い本体の性質も結構な割合で引き継いでいるのです )
・・・それでも・・・
「 …呆気ない、いや、我等としては助かる… さ、治療を好きに続けたまえ、ルージュ… 」
( 取り敢えずの邪魔は消え去り… 時間は確保出来た
機械を動かすエネルギーが…魂というのは分かったものの、普通ならどうにも対処は出来ない… 壁の向こうへ飛んでいく魂は敢えて無視して… 呼吸を整えて、薄ら笑みを浮かべ----)
「 …私は医者だよ?…それも幽霊の… 何かを諦めて投げ出すと後味の悪いものを残すんだ… 私は知っているんだ、何度もそれを経験してきたから 」
( 自分の魂を一欠片、ほんの少しだけ取ってから、更に不浄の魂… なんかよりも清潔、聖人に近い者達の魂を融合させてから… 中枢部にパズルのピースを嵌めるかのように丁度良い形に変えて、慎重に入れる… )
「 …やれる事はやってみたよ、後は…君次第だ 」
・・・ 敵意無し ・・・
「 ほ、本当にお久しぶりですね…!何ヶ月って時間が掛かった気がします… !あ、因みにここは私の人間時代の別荘です!」
( 誇らし気に胸を張り、恐怖で黙ってしまった羽虫達を口笛し呼び寄せては一旦自分の腹の中へと戻させ…
…明らかに容量等見合っていないが、とにかく先程まで騒がしかった図書館が、その場に合うように急激に静かになり )
「 …さて、何から話しますかね… 話したい事はたくさんあるんですけど… 」
( 小首傾げながら、少し不気味な程にニヤニヤとしていて、全然変わってもいない相手に喜んで )
・・・メイド型万能機械・・・
「 … 一家に一台あッたらとッても便利そうでスね、貴女… スペックの無駄遣い感が凄いでスけど、圧倒的に… 」
( 相手の高性能っぷり目にしては溜息というか呆れにも近い感情が出てきて、清潔になったベッド目にしては… ほんの少し気になったのか、スーツケースの中から何の変哲も無いただのドライヤー取り出して乾かし始め… )
( … 未だ眠っている少し臆病な彼を尻目に、取り敢えず早く体力回復しようと考えていて )
・・・ [ R-type ] ・・・
魂__
( 欠けたものを補うようでもない 修復された訳でも ---
__だとしても 届く事は確実にある、磨り減り 目の前に浮かぶ幽霊より
朧げな、灯火のような魂は明るみを増し 機械の表情を多少なりとも__ )
「 --- キミの行為に --- 理解は、可能だ。同族意識と言うのか --- 善意か
どういう形であれ 私が意識するものと似たものであるのは確かだと思う 」
( 流暢な会話能力の復活は、片鱗のみではあるが R-9 の人となりを面前へ出しつつも
悲観的に、何よりそれを達観するような諦めに近い表情と声色--- 本来としての、精神が現れる )
「 -------- 今、私を縛っているものはない --- 善意を受けたキミに従うのが今の道なんだと思う
けど --- その前に聞かせて欲しい --- キミは私を助けた、それはキミの善意である事を信じてる ---
--- 私に価値を感じているか? --- 感情以外の要素を含めて 答えてくれ 」
( 妙に凛として 美しい声でありながら --- 生気を伴う言葉は無かった )
・・・ 姉御肌 ・・・
「 おうおゥ、相変わらずっつー訳でもねェみたいだねェ? ... 割と金持ちって奴かぃ 」
( まるで弟分の様に懐いてるチビの 意外な一面にちょっとした反応をするが
ぴょんっ と本の上に飛び乗って、わしわしと頭を撫でるテホプはダッコの思う通り
変わる所なんて無く、久しぶりの再会を満面の笑みで彩ってくれてた )
「 んー ... じャ、まず安全確認からやらせてくれねェかぃ?」
・・・ 癒し機能付き ・・・
( そんなミェンを後ろから抱き上げ … )
「 にゃんにゃにゃにゃんにゃん 」
( 本体とまるで変わらぬ、呆れるほどそっくりな柔らかさ
… 当然、頭を撫でられたりして得られる癒しも… )
「 (…… ) … リカバリ、できましたぁー?」
・・・ 【本音】 ・・・
「 … あぁ、価値は感じている、そりゃあ勿論だとも… 最もそれ以上に嬉しい… おっと、感情を含めてしまうな?
まぁ、とにかく… 良かったと思っているよ、救える命を救えた、自分の行動は無意味ではなかった、私の命がある限り、君達のような機械も救える… などなど、良い結果になった、だから価値は感じているよ…
ありがとう、君のおかげで、私はまた賢くなれたよ、自分の事についても、詳しくなれたし… まぁ、そんな所だ、長くなってしまってすまないな?」
( 本心、ベラベラと長く呟いては復活し、魂は輝きを取り戻して …簡単に装甲を塞いでから、両手を挙げる… あまりにも無防備で簡単に始末できる状況、まだまだ悔いはあるとはいえ、自分の答えがあまり良くないのは分かりきっていて…
深呼吸を思い切りしてから… 少し精神的疲労もあったのか、片腕に元通り… 塵のようになった幽霊はそのまま、成仏するかのように天井をすり抜けていき )
「 …さ、今がチャンスだ、君にとって… これは私の偽善、そう思ってもらって構わないからな 」
( ……… 何かを察した溶ける王は、そのまま天井に向かい体を溶かしていき )
「 …そろそろ我等の城も改造しなくてはいけないか 」
・・・変わり無し・・・
「 そうですそうです!人間時代はちょっとしたお嬢様だったり… 今は違いますけど、はは… 」
( 恥ずかしそうに頭を掻いて、少し残念そうに苦笑漏らしつつ、頭撫でられ嬉しそうに目を細め
本当に前と変わりも無い様に接していて、言われるがままに万歳して確認等しやすいように… )
「 …恥ずかしいんですよ?これでも私、乙女ですから!…さぁさぁ、早くやっちゃってくださいよ姉御!」
( ギュムっと足元まである薄黄色のロングスカートを踏んでしまいつつ、早く終わって話の続きをしたいようにも見えて )
・・・ 抱擁 ・・・
「 …私はぬいぐるみか何かでスか… まぁ、出来ましたけど 」
( 意外と気持ち良かったのを誤魔化すかのように少し恥ずかしそうに小さく頷き )
「 …… えぇっと…今起きたんだけど… そ、その…お楽しみ中…って奴かな…?」
( …男の子にとっては衝撃的な光景、何度も瞬きして、もう一度寝たフリ… )
・・・ 機械は遠い 遠い光を仰ぎ見た ・・・
「 いや --- もう、いい --- もう 充分 --- --- --- 」
( 機械の 試しをそのまま返される形 --- しかし、受け応えの筈が
R-9 の反応は薄く、暗がりが深ければ 飲み込まれてしまいそうなほど )
「 --- --- その --- “ 治療 ” は__ 私だけに、しておいてくれないだろうか
--- 諦めでも 悲観でもない --- 理由は --- 今、か 後に話せば良いかは --- キミが決めてくれ 」
・・・ ‘ 徐々に強まる扉の向こうからの気配 ’ ・・・
( 扉をちらりと見やり、何故か冷や汗を垂らして 月夜...少し慌て会話に戻る )
「 ん ... ぁァ、いャ そういう事じゃァ無くてだな ... 質問の受け応えっつー 形だよォ 」
( 困った様に笑いながら頭を掻く、とは言えど わざわざ乙女を辱めて何もなし。
と言うのもちぃと気になり 万歳をしたチビをひょいと持ち上げると その場にどっかと座りこむ
お互いの体格差を確認しつつ、ダッコを己の膝の上に置きなおし、背中を腕で支え... )
「 よーし、と... んじャ 少し時間取るがいいかィ?」
・・・ ミディアムスキンシップ ・・・
「 んみ、ウラ ゃま、しーなら あなた 様様も出来まうす ヨー?」
( ようといしょ、の掛け声が後に続けばさらに続いて
ミェンをベッドに優しく置き 頭を撫でてあげれば
今度はフロッソの掛け布団を剥ぎにかかった )
「 そもそももも 貴方あな あなた“モ'' eat と癒され必 よー デス故にに 起き 目覚ましー 」
( 無表情が地味に恐怖を煽る )
・・・未来の暗雲は晴れ始めた・・・
「 …ふむ?理由はよく分からないが… まぁ、別に良いが… まぁ、今聞けるものなら聞きたいのだけれど… 生憎、先を急がなければならない… 私達は特に… だから、また後で聞かせてくれ 」
( 少し意図が分からなかったのか小首を傾げて… それでも、今は精神的にも疲れていると思えば気を遣い
先程の治療が少し強引過ぎたかと思い始めて、また別の治療法を脳内で考え )
「 …【魂】は万能薬になり得るか… それと似た… なら、試す価値はあるかもな… そもそも、こっちの方が確率が高いのではないか…?」
( … 刀を拾っては、隻腕の状態のまま… ふよふよと浮き、今度は孤島側‘‘反対方向’’へと向かい… )
・・・ 異常な寒気? ・・・
「 …うん?分かりませんけど… まぁ、分かりました!時間なんか好きに取ってもらって大丈夫なのですよ!」
( 先程から少し鳥肌立ってしまうのが不思議に感じてしまいつつ
膝の上に座らされれば背凭れ扱い… 少々しつつこくこく頷き、安心感とっても高い姉御を頼っては… ただ暇そうに何かをするのを待っていて )
「 …もしかして、乙女の百合ですか?姉御… いや、そういうの嫌いじゃないですけどね?」
・・・羞恥心・・・
「むむむ、無理です無理です!そ、そもそも!僕、か、かの…彼女的存在が居ますですし…!恥ずかしいんですっ!!」
( 顔を真っ赤にして布団剥がれるのを必死に抵抗… というのも、布団を重くして剥がせないようにしている
睡眠だけで十分回復したと嘘を付こうとしたが…
‘‘ぐきゅ〜〜〜っ’’
… 流石に腹の音は誤魔化せない )
「 … 中々の恐怖でスね、ニャル先輩の… ぶ、分身?… でも分身がちゃンと話せたり出来るッて凄いンでスよね… 」
・・・ また 結ばれた縁 ・・・
( 航空機形態への変形、あの喧しい黒機と同じ様な動作を行い 光の尾を引く姿は何処か 幽霊じみていて )
「 --- いつまでの時となるかは知れない それまでの間とは言えど --- 従う事にする --- 」
( 名乗る事も 問う事もせずに、R-9 は其れに続く
自意識そのものが消失しているか その様な意欲のない行動の遅さ
--- 機械の頃の方がまだ覇気があったようにも感じるが__ )
「 --- 」
・・・ 増長する恐怖 ・・・
「 ... おめェよぉ? オレが相手だからって尻を軽くしてんじゃねェよ 」
( 自賛気味な苦言。ダッコの頭にコツンと弱めに頭を当てて、少しふざけて頬を合わせる、
割っと柔らかく、肉厚な感触がチビにも伝わる… が、ちょっとしたオマケにも 視線を向ければ気付く
月夜は少しだけ 笑った顔で弟分を見てたのだ、自分を慕ってくれる様子が嬉しかったのだろう )
「 まー おめェもそんな慌てなくたッて。良い相手のひとりやふたりぐれェ
生きてりゃ捕まえられるだろォさ ルックスも悪かねぇんだからよォ... って、質問ズレちまったな ... 」
( 自身の悪い癖だと頭を抱えて、そんな後にチビを可愛がるように頭を撫でてやる ... )
・・・ ミディアム “ レア ” スキンシップ ・・・
「 … 【 義体順応 】 -- --- - - - こんな感じで良いの?』
( 一瞬の光景を一言で表すのなら - -- そう、パズルが裏返るような感じ
‘ ニャル ’ を構成する全てがくるりと回ったかと思えば そこに立っている - - --
まさにその、【 彼女的存在 】 )
『 ほら!! 病人まがいにだってやる事は用意されてんだから!! グズってんじゃないわよッ 』
( 驚く光景は更に続く。
__物理的に持ち上げる事なんぞ不可能だろう超重布団を腕力で掴み上げるチビの姿があり
急かす様子はとてもそっくりで - -- - ただひたすらに非常識的な場面が作り出されるのだった )
『 - - -- 何言ってんだか。【 義体 】 ってのは本物で本物じゃない様な物よ 』
・・・ 似たモノ同士 ・・・
「 …私がもう1人増えたみたいだな、悪い気はしないし… ただ、成る程な、どんなモノにも完璧は存在しないという訳か… 」
( 間違いか正解かと言われれば___先ほどの選択肢はどうだったのだろうか、頭の中でモヤモヤと思う節はあるものの、着いてきているのを確認しては、取り敢えず動けるようになっている事に安心をする…
やはり原因は、先程の荒療治… と考えれるだろう、また対処法を考えなければ…
とは言え、これも一つの治療法、可能性を増やす事には成功した…
また詳しい事は… 孤島に行ってからになるだろう )
・・・不可解・・・
「 …だって姉御、あの騎士よりかは信用できる存在ですし、たっぷり美味しいご飯くれましたし、怖くないですもん 」
( 自分の思っている本音を告げ、柔らかい頬や体に身を擦り寄せては確かな暖かさを感じて
月夜の笑った顔に此方も笑顔で返す、嬉しいのなら此方も嬉しい、素直な気持ちがどうにも出やすいらしい身体をしていて… )
「 … 運命の人って奴ですかぁ、あんまり考えた事も無かったんですよねぇ… しかし、ルックスが良いですか 姐御の方が美人で強くて…好かれやすいですよね、絶対!
… さて、話は変わるんですけど、さっきから異常な程腹の虫が怒り焦って、私も鳥肌止まらないんですけど、これ何かのアラーム… というよりは、危険予知だったりしません?」
( 頭撫でられて嬉しそうに反応から一変、小声で周りに出来る限り響かないように、先程から姉御の反応がおかしい事にもなんとなく気付いて、何か関連性があるんじゃないかと聞き )
・・・蒼、碧… 萩色・・・
「 …に、似てる… い、いやでもそうじゃなくて!?そ、その!よ、ヨグとはまた別… というか、その、あ、貴女さん?とはほら!えっと…!あの…!」
( …焦って言葉が出てこない、真似とはいえ懐かしい雰囲気に心躍るも、てんやわんや、顔は真っ赤のまま伝えたい事も伝えられず…
… まぁ、布団剥がされてしまえば諦めたというか、ピシッと綺麗に立ち、急かされて何すればいいのかと、衣装を正しながら取り敢えず飯食べようとし… )
「 …哲学か何かでスか、いや、分かりまスけど… 矢張り高度な技術でスね」
・・・ 《 脱出 》 ・・・
ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ.... ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ....
( 突然鳴り響く 危険を感じる様な高い音、続いて赤い光 )
《 警告 施設内の異常な破壊を検知しました。
当施設の自爆コードの認証を並びに検知しました
緊急脱出通路を解放します 職員は直ちに退去して下さい 》
「 --- --- 生命波動を用いた 大規模爆発が自爆の内容 ---
幽霊や私の歪な魂にも危険は及ぶ --- タイムリミットは --- 」
【 03:00 】
〔 急かす様な危険の迫り来る音楽がサイレンより流れ出す---!! 〕
・・・ 予感の成立 ・・・
( いよいよ差し迫ってきた恐怖の瞬間を脳内でイメージし 月夜はため息を吐いた )
「 ... 勘がいいねェ ... 」
( 一旦、ダッコを本の上に降ろす... 奇妙な熱気にも 対照的な寒気にも
身に覚えのありすぎる感覚である事により 月夜は確信に近い悪い予感を覚えていた...
-.........下手を打てばこのチビは.... )
「 ぁー んー ... うむゥ... ... ダッコ?... 今、なァ... オレ 恋人と一緒にここ来てるんだけどよォ?
.... 今、そいつは... 」
・・・ 義体とは ・・・
『 それで良し。体力回復するまでは絶対安静!本体が言う命令なんだから - --
- -- - ん アンタ知らない訳? 黒タコもその妹も本体も蒼も、あの体は全部義体よ 』
( ハッシュドビーフをせっせか用意してやり - - -- 地味に座布団を椅子に敷くだの
水には氷を、玉ねぎのサラダを用意したりだの、対応がちょっとばかり違う )
『 ま。黒タコと妹たちは若干深く踏み込んでるみたいだけど - --
兎に角、アンタ達が見てるのは大体義体。巨人風の姿も本来の姿じゃ無いわ
そもそも肉眼で見える存在でも無いわね 』
・・・次から次へと・・・
「 …やれやれ、面倒な事は解決してもまたすぐに降りかかる… なんて言っている場合じゃ無いな、早く逃げようかっ…!」
( ゆっくり進もうと思っていたが、急遽予定変更、無理矢理手を繋いで出来る限り素早く浮遊して、道は変えずにそのまま真っ直ぐに向かう…
溜め息を癖のように吐いてしまう…それも当然、幽霊と機械にとっては存在が消えてしまうかもしれない一大事… )
「 …苦労が絶えないというのは、逆に有り難く、とても嬉しいなぁ… 本当に」
( …ただ、何故か微笑みを浮かべて、楽しんでいるようでもあった… )
・・・ 《しっとのほのお》『ジェラシーアイス』 ・・・
「 …あ、恋人いるんなら祝福しますよ?… 大丈夫!姉御の友達なら…あの騎士以外なら誰でも友達になれる自信はあります!」
( ドヤドヤ、ふんすふんす、そんな擬音が飛びそうな程にやけており、謎の自信を堂々と見せつけ…
…扉の隙間から漂い始め地から上へと広がる冷気と熱気… 混ざっているようでしっかりと分けられていて… おまけに視線も感じるような… )
「 …あ、ごめんなさいこのプレッシャー的に厳しいかもしれません…!」
( 素直、本能には逆らえない…冷や汗を額に浮かべて月夜に向かい体を預ける…というか、少し強いスキンシップみたいに抱きつく形に )
( ………それにより暑いような寒いような、温度の上下が激しい空間が出来上がり始めていて )
・・・ 初耳の事実・・・
「 …んむっ… んっ…美味しい… 凄い、ですね、その、義体?なのに…こんなに精密っていうか、美味しいっていうか…丁寧?…と、とにかく!僕は感動しましたっ…ご馳走様です… 」
( 熱々の状態のままスプーンで掬い、息を数回吹き掛けてから口に含む…口内に広がる甘過ぎず、辛過ぎない味をしっかりと噛み締めてから…喉を鳴らしてごくり、玉ねぎのサラダを今度は浸したりと… あっという間に完食、ぺろりと平らげてしまい…
… 一方清掃員は目を見開いたままで )
「 …ち、ちょッと待ッてください?え?てことはいつものニャル先輩達は本当の姿じゃない?…え?えーと…?」
( …頭から煙が出ている、理解が追いついていないらしい )
・・・ 本格的共闘 ・・・
「 --- 私は自分での脱出が可能だけど キミは?」
( 突然の行動に驚いた様な表情のまま 浮いて引っ張られる
ちょっとばかしシュールと言える状況、正直 楽なので肝の座った事に
移動の全てを幽霊へと任せて思考と視線に意識を傾け )
「 --- --- --- 存在というもの以外でも キミは妙な人物だね 」
・・・ ( スペシャルポジティブ ) ・・・
「 .............. ( しくじったねェ.... )。」
( 熱気と 冷気の感触には、いつか何処かで肌に感じた独特な嫉妬のぬめりを覚え...
その強さは 寧ろ熱気の方から多く出てくる事に 流石の月夜も言葉を失ってしまった )
「 ........ ぅむ、ちょッとばかし ... 離れてなよォ?ダッコ ... 近いと逆に危ねェ感じだ 」
・・・ 続く【 義体とは 】 ・・・
( 食器を回収して周る片手間、テーブルを拭いてキッチンで洗いに入る )
『 - -- 美味しい、って -- - - オリジナルの方はもう頂いてる訳? - -- ふーん 。
ちょっと、長くなるけど 聞いておきなさい。
- -- そもそも旧神って言うのは物質界に元々存在するタイプと、精神世界 -- -
分かりやすく言えば 【 思考 】という世界に居て肉体が存在しないタイプが居るの 』
『 何方も変わらず、無敵かつ絶大な力を持つのは事実なんだけど
精神世界に存在する旧神は物質界に与える事の出来る手段は少なく、また影響も少ないの
逆に 物質界から精神世界に影響を及ぼす事は簡単よ。あんた達が用いてる幽霊対抗策みたいな、ね - -- 』
( 【 物質界 】は当然肉体を持つもの達が住む世界の事を指し
【 思考の世界 】というのは、考えるという行為そのものを世界と捉える事で存在する
物質界が持つ肉体など、生物としての実体が無い存在達が居る場所、旧神以外にも【 神 】がこれに相当 )
・・・ 共同体 ・・・
「 …私も一人で逃げる事ぐらい可能だが、こんな所で更に疲労を負いたくは無いんだ、分かるかい?」
( 落ちる瓦礫の破片をしっかりと音で聴き分け、何方にも当たらないように気をつけて浮遊し避けて
…確かに危険な筈ではあるが受け答えする余裕はあり、返答しつつ視線はずっと前のまま…
…ついでに言えば、もしこの状況で敵が出た際には完全に機械に任せるようで )
「 …人物では無いな、幽霊だな… はは、まぁ、あの城には変人が多いからな、私もそうなったのだろう… 」
・・・ 【威嚇】 ・・・
「 …ももも、勿論これは離れます!いえ任せるのは申し訳ないと思いますしこれ自分が撒いた種ですけどね!?あ、相性の問題っていうか…!ととと、とにかく失礼します!!」
( 猛ダッシュ、身の危険には逃げ出す物… 図書館の裏、というより隠し階段から地下室へと降りて行く…
静かに扉は開かれ… )
「 …これで、邪魔者は居なくなったねぇ… ま、あたいはそこまで気にして無いんだけど問題は… 」
「 …前もそうだった、前も自分なんかよりアイツばっかり構ってたんだぞ… 食事も振る舞ってたし… アイツの事好きなのか?自分は大事… って前言ってくれてたのに… 嘘だと思いたく無いんだぞ…正直に、話して…欲しいんだぞ…?」
( 嫉妬を通り越した独占欲、隣にいる青鬼もドン引きレベル… 隣にいる彼女なら別に良かった、長年の付き合いだし悪癖にも理解が出来ていた
だが、あの緑色の髪は恐らく二回目… なのに、あそこまで親密度が高いと不審に思う、不安に思う、その赤猫は______
な ぁ テ ホ プ … ?
その赤猫は、涙を垂らした泣きかけ顔と________背中から小さな青い炎を出現させていた )
・・・ 理解不能&理解可能 ・・・
「 …… ??? 」
( 清掃員は話について行けず、頭にクエスチョンマークが浮かんだかのような顔をしており… )
「 …なるほどぉ… !すっごく面白そう…! 」
( 話が7割は理解出来て、逆に興味を持った… 萩色少年はただキラキラと目を輝かせている… )
・・・ 奇妙な縁ゃ 優雅なり ・・・
( 黙って話を聞き終えるや R-9 は次の行動を文字通り『 加速 』して遂行する事に決めた )
「 --- 聡明で 鈍感な私のマスターの名を聞こうか 」
【 スタンダード波動砲Lv3 】[ ヴァコォォンッ ]
( 《 スピードMAX 》に変換、命に影響のない《 擬似波動 》によるチャージを行い
腕を振りほどいて幽霊を追い抜き 未だ崩落の続く前方へ光の砲撃をぶっ放す )
「 --- 私は アロー --- いや 」
( 拓ける外への道と 光、それを背に 幽霊と顔を合わせる機械は言う )
「 エンジェル - ドリフト。 --- 私を支配できる --- 私だけの名 --- 」
・・・ バカ正直 ・・・
「 ・・・ ・・・
あァ、オレぁ逃げも隠れも言い訳もやりァしないさ 」
( 内心、魂が溶けそうな程に怖気を感じているのが本音でもあり
己を恥じているのもまた事実 ・・・ しかし、これを逃げては 女が廃る
__だけでは済まない )
「 彼奴ぁ、オレの弟分だ。関わる奴らにャ 相応の可愛がり方をしてやりゃァならねェのが
姉御と言われる奴の生き様に他ならねぇ・・・ けどよ? ・・・ レギ猫よォ オレぁお前が好きなのは
かわらねェし、いっちばん可愛がッてやってると思ってんだ、もし 今のやり方で 足りなくて・・・
不公平、感じてるってんならさ・・・ 」
( また、本を踏む事に嫌悪を感じつつもレギ猫の所まで歩いて来る・・・なり
頭を地面に 両手を地へ、所謂 土下座 )
「 ごめなさい、許してくれ 」
・・・ 妙に喋る義体 ・・・
『 - -- - ま。よーするに -- - 『 元々体を持ってない生き物 』がナイ=アの姉妹とか
オリジナルとかの部類なの --- - 何かに興味を持って、生物と関わってみたい場合には
こんな風に、生物を完璧レベルで真似た『 義体 』を作って、それに自分の
『 魂 』『 意識 』『 力の一部 』を収めたものが、アンタ達と関わってる『 旧神 』の正体ね 』
( ある程度を噛み砕き、理解する少年に頭よしよしをご褒美にしてあげる )
『 勿論、義体もノーリスクでは無いのよ -- - 元々関わることができない世界に来るんだから
【 明確な弱点 】【 死の適用 】が課されるの。しかも ナイ=アみたいにチカラの強い旧神が
義体を作ると、妹達みたいに【 強力な義体 】は作れなかったりするし、弱点も多くなる -- -
【 自分相応の見た目と性能 】しか作れない、それが義体なのよ
ぁ、因みに尻尾は全義体が標準装備してる感じね 』
( くるりと後ろを向いてフロ達の方を見て、ナイ=アの物に似た
すらりとした、毛並みの良い狼尻尾みたいな【 弱点 】を晒す )
・・・ 幽霊とはまた違う ・・・
「 …はは、心配するまでも無かったか、うん、とても綺麗で素敵な名前をしているんだな…
…では、私も名乗らせてもらう…『ブレシュール・ルージュ』… 聞き分ける事と、幽霊になってからは多量が楽というか、やりやすくなったな、構造が分かりやすくなったというのもあるが… 」
( 進むべき道は切り開かれ、光はまるで新たな人生を祝福しているようでもあった
口端を上げては名乗り返す… 意味は、‘‘傷の赤’’
医者にとってはとても似合い、嫌味にも聞こえるような名前… )
「 …天使が通る…なんでもない
じゃあ、行こうか… ドリフト?…それともエンジェル呼びの方が良いかい?」
( くだらない事を気にしつつ、光に向かって浮き進む… やっと、正しい行動が出来たと思えば、心は少しばかり軽くなり )
・・・ 素直 ・・・
( 赤猫は顔を下げたまま、ゆっくりと近寄る… 少しずつ、二本足から四本足になり、猫拳が思い切り… 頭を撫でた、ふわふわ、肉球の感覚で少し心を癒し )
「 …うん、やっぱり、それの方がテホプらしいっていうか… うん、そうだよな、もう顔上げて良いぞ?大丈夫… そして、ごめん
疑ったりして、ごめん… 自分も、ちょっと、妬み過ぎた… 」
( …代わりにと言わんばかりにたっぷり甘えるように背中に頭を擦り付ける… 尻尾は揺ら揺ら、気分が高揚し始めきっかけに左右に揺れまくり
…鬼は静かに見守り、少し我慢出来なくなってきたのか酒飲もうと… )
・・・ ゆうわく ・・・
「 …な、なるほどぉ…でもやっぱり凄いね… と、というかこの、尻尾とかも… 」
( …じーっと獣尻尾を見る、見るだけ、触るのは我慢、絶対に気持ち良いとは思うが我慢を少年はしていた…
そう、‘‘少年’’は… )
「 …お手入れの時間でスッ! 」
( 奉仕と好奇心には勝てず、分身使い相手の四肢をまずは拘束に取り掛かる… ゴム紐やロープ、後何故かガムテープ… )
・・・ 【 GO 】 ・・・
「 残り時間 1:43 --- 駄話で潰すべき時間は無いと思える 」
( 生真面目と優雅は2人の共通 --- かも知れない
主人を追い越して先へと飛翔する天通の後ろ姿には --- 未だ、暗いものは残る )
( それでも 先へは進む事になるだろう --- )
・・・ 怖 ・・・
( .........震える感触が背中だけでも伝わる程の、酷い怖気ようが感じられる...が
言葉を聞くや否や 待ってました、とばかりに急いで起きれば猫を抱き上げ背中撫で... )
「 ..................[ カチカチカチカチカチ… ]」
( 表情__.... そう、まぁ 全体的には ... 嬉しさを感じるような物ではあるのだろうけど
一瞬のうちに感じる恐怖だけとは言ってもバカ正直な月夜には相当こたえたらしい
...見事なまでの泣き笑い、無言なのも気を使うだのの話でも無い 心の余裕が消し飛んでいた )
( しかし肝が座るのも時間の問題。... 突然、耳を食んで少し強めに抱きしめる )
・・・ みわくのしっぽ ・・・
『 わっ 』
( 後ろを向いていたのが今の時点で少し悪く 元気な声をいきなり聞いて
前のめりの転倒という不利な状況 - - - 素早い分身達がそれに対して遅れを取るはずもなくて )
【 拘束時間 : 7秒 】
『 -- - 何する気よ 』
( 結果、四つん這いのまま此方に尻尾を向けた形で拘束されてる -- - そのまんまな姿勢。
蒼の義体ともなれば振りほどく力もなく、少し険しげな目で尻尾を揺らし 清掃員を睨むのみ )
・・・ 獣の威厳 ・・・
( … 先程までは、背後に百獣の王の幻影が浮かぶ程の威圧を放っていたが、背中撫でられれば… いつもの赤猫、ほんのちょっぴり暖かいままの穏やかでのんびりとした雰囲気…
月夜が怖気ついているのは知らずに尻尾を左右に揺らめかせているのもいつも… そして勿論、不意打ちには弱く… )
「 んみゃぃっ!?み、耳ちょっ…ふぐむっ… 」
( 体が跳ねるように反応して、強く抱きしめられる事に困惑隠し切れず…ただ、やっと泣いていた事に気付き、優しく拭おうと手を伸ばす…が、届かない、というより、抱きしめられて動けない )
「 …お疲れ様、だねぇ… 大丈夫かい?」
( 一応精神ケアの為に鬼は近付き… 軽く首を曲げながら、懐に仕舞ってあった… つまみ代わりのアイス取り出して、そのまま放るように渡し )
・・・ 清掃員の性 ・・・
「 …こンな綺麗で可愛らしい尻尾、お手入れしないといけませン!もふもふは優しく、そして丁寧にしなければその狼みたいな尻尾は…駄目なのでス!」
( …目の中星浮かべる程輝いており、鞄の中から色々取り出す… 専用しっぽ用ブラシ… なぜかブラシの毛の太さや長さなど違いのあるものが10本以上も入っていて… ‘‘清掃員全員’’がそれを持つ… )
「 …あ、あの…えっと、や、やめた方が… と、というより… だ、駄目だと思うんだけど…な?」
( …熱意に押され気味で、少年は気弱な精神に一時的逆戻り、恐る恐る手を伸ばすも…無理そうな雰囲気漂い… )
「 …大丈夫でス、綺麗にしてあげまスからね?」
・・・ 怖気消し ・・・
「 .................... 」
( 未だ口を開けずは怖気の念に苛まれている証...
アイスをそのまま大口開けて呑み込み、鬼に近寄る。
...少しおかしい所があったが月夜はバカ故に多少の変なところは許容する必要もあるのだろう )
【 ぎゅ〜 】
( レギオンを左手で、次に鬼を右手で、眠る際に人形を離さない幼子のように
強くも軽くもなく抱いて寄せる... 割と柔らかい月夜の体の方が、若干人形っぽくもあるけど
...当然恐ろしかった故にそれを取り払おうと 両手に花、という事らしい )
「 ......... 」
( しかし ..... スキンシップも怖気に有効、と言わんばかりに
膝に乗せたレギ猫は耳を揉み、前から少し気になってた氷鬼の角を甘噛み。
お分かり頂けただろう。 このひと、単純故に結構混乱しているのだ )
・・・ 抵抗に言葉は荒ぶる ・・・
『 嘘つけッ!!! そのガムテープとかロープ何よっ!? あたしをこんなにさせてっ-- -
乱暴する気でしょ? というかするとしか思えないわこの変態っ!!! 』
( 罵倒の言葉には繊細さ故の大幅な混乱による幼稚さも混じり 更に何とか
逃れようと足や手をバタつかせるという、無駄な抵抗に相違ない行動までが確認された
尻尾はその度に右へ左へと激しく振られるが 痛みを全く伴わない )
『 というかっ -- - - フロッッ!!! あんたも止めるんならもっと真面目に止めなさいよっ!!!
目の前でこんな事されてるって言うのに --- - このヘタレっ バカッ!!!! 意気地なしっ!!! 』
・・・ 午後のランチはドブの香り ・・・
--- 青い海を見ながら。それだけでも大抵の物事は気分良く進められる
ランチについてもご同様 波の音をBGMにカレーを口にすれば至福の心地が手に入る
そう カレーが不味かろうと ---
「 --- 関係は、あるなー --- うむ、不味い 」
( 回想を途切り 目の前の現実が “ 味 ” によって叩き付けられる
どす濃い塩の香りが鼻を裂くような刺激を与え、口の中に入れれば
水分が5秒以内に消滅する --- 鍋の中の物質、それは 見た目を無理に表現するのなら
『 シーフードカレー 』になるだろうか --- 単に煮込まれすぎた海産物の山。山。 )
「 --- --- --- 戦場の食料だ、文句は言えないとは分かるが --- ふぅむ 」
( いつ以来か全く知らん 嫌そうな顔をしつつも奇妙なスープを口に運ぶ者 ---
ザラァーク、彼女はドブ色の食事を堪能させられているのだった )
・・・ 一つのご褒美 ・・・
「 …はぁ、甘えたい気分なのかい?構わないけど…あたいみたいな小さいのなんかべ___
( 言い終わる前に抱き寄せられる… 生成した、軽い酒混じりのアイス食べられた事を嬉しく思うと同時に、恐怖を振り払おうと必死だし… 自分もよくする事だからと、別に咎める事は無い、眠れるように暖かく、そして抱擁の安心感に鬼は思う… 赤猫は赤面しているが
寧ろこれくらいで回復してくれるなら嬉しいものだ… だから、そう、だから… 油断していた… )
「 んみゅっ…!て、テテ、テホプ… !?み、耳駄目って、いいい、言った、言ったよな?言ったよ…なぁっ… ?」
( 赤猫はやっぱり先程と同じような反応… といっても不意打ち気味だったさっきのに比べて、揉むだけなのに過激に反応… している
尻尾をぴんっと立てて、紅潮しきった顔… とはいえ、まだマシ… 問題は… )
「 はうっ…ふや… ほぅぅ…!!りゃめ…りゃめろ… つのはほんとうに…!!りゃめ…りゃか…りゃぁ… 」
( 酒も飲んでいないのに舌足らず状態… 不思議と妖艶な雰囲気を保ち、薄水色の着物が、中途半端にはだける…
弱点を責められたら皆こうなる、と言うよりこの2人、‘‘不意打ち’’にとても弱かった )
・・・ 掃除屋の性 ・・・
「 こ、こんなの止めるのは…む、無理だし、そ、それに…そ、その、お手入れされるんだから… ぎ、逆に良いと思うんだけど… 」
( この光景を見ても少し清掃員を信じる純粋に近い性格… 罵倒されて慣れているとはいえ少々心にダメージ負ってしまいつつ、ベッドの上にて… 毛布に包まり、両手で顔を隠して… 隙間からチラ見状態、結構目を開いているし、ちょっと輝いている… 好奇心には勝てない、後でその代わりお詫びでも何でもする…心構え )
「 言葉遣いがなッてませンね… ?義体… というのは結局良く分かりませンが… 結局は…
もふもふ is Justice …なのでスよ、大丈夫、痛くはしませンからね?」
( …厳重にガムテープを四肢と口に貼りつけて… ロープで更に四つん這い体勢のまま吊し上げ… おまけにまた変な縛り方…
…清掃員が分身含め、両眼を輝かせて… ブラシを持ち、狼尻尾を__________
____________ この後は容易に想像出来るだろう… )
・・・ 飯マズ ・・・
「 …うちらの料理は言ったよね?栄養優先って… うん、これは不味いよね、なんでこうなるんだろうか
猿も木から落ちる?… 落ち過ぎだよねぇ…!」
( 紙使いことトウリンも流石に反省の色… 寧ろさっきの戦闘よりも反省している
産業廃棄物、生ゴミ、ゾンビが食うようなもの、羽蛇田蕎麦… 悪口ばかり思いつくようなモノ…
顔を青ざめさせて、製作者達もどうやったらこんな事になるのか分からない… というか匂いだけでも濃すぎて鼻に効く… )
「 …美味しいと思うけどな〜?2人とも舌が肥えすぎてるんだよ!絶対に!好き嫌いは駄目だし〜… お残しも駄目!ちゃんと食べよ?」
( …ペロリとまではいかないが残り半分程の量にまで到達している黒… 錬成したスプーンを向けて注意…
… 何故此処まで食えるのだろうか )
・・・ 【 マインド リターンバック 】 ・・・
......
ん?
( 漸く言っていいものか良くなかろうが兎に角も、正常に近い思考パターンというものを
長い 大人としては余りに長い癒しの時間を経て ... 2匹への弄りの途中静止、ぎゅうぅと音が
聞こえそうなくらい 両手に可愛いのを抱いて寄せる . . 幸せなこったろうとタカをくくれば
それは間違いじゃと月夜は思う )
「 ..... ェー .... うム... ... おゥ、どした?おめェら ... カワイイなりしてよォ 」
( その様子 まるで知らないとばかり... 事実、“ 脳内 ” が記憶を止めることもなく
ただ新鮮な感覚を与えて月夜は苦く笑う。... 脳が目の前、というか両手の中の現実を...
理解するのを やめた。)
( .......................何処かから、所在の分かる視線を感じる )
・・・ 憂鬱の貴きを得ず ・・・
「 --- カーソウ、私とこの子は特筆するほど変わった舌をしていないさ。
この味覚は普通というものに変わりはない --- 消去法で君が哀れな事にはなるが
正しさとしてはこれが良いのだよ 」
( ちらと見たのは己のステータス、状態異常の項目は
『 体力減退 』『 スタミナ減退 』『 集中損傷 』『 筋力麻痺 』。
暗殺者やってた頃でもこんな毒薬見たことないと内心で溜息を吐く )
「 --- --- --- もういい、私が作り直す --- カーソウ、まだ食材は残っているのかな?」
・・・ しょうきに もどった! ・・・
( 長い様で短い時間… やっと思考が落ち着いた頃には… 両側で身悶えを起こしているチビ二人、何方も顔は紅潮しきって涙とか汗とか… 色んな液体で全身的にぐちゃぐちゃ、少し強いぐらいに両方から腕を掴んでいる… ほんのり温かく、ほんのり冷たい、何方も同じな感じになっていた… )
「 て………… てほ………… ぷぅ……… 」
「 …しゅみ………ましぇん…………でひゅたぁ………」
( 察しが付きそうで付かない… 舌足らず、赤猫の猫耳と尻尾はふんにゃりと元気が無くなって垂れ下がり
氷鬼は… 何故か角が薄い氷で覆われていて、酒を飲んだ時とはまた違うような… 色っぽさ )
( …………で、結局隠れていた緑色のチビもとい…虫使い、先程までの光景目に焼き付けてしまい… 顔が爆発しそうな程に真っ赤っか
騎士とはまた違う恐怖を抱く… というよりかは、一種のトラウマ製造機… )
・・・ もう一つのチカラ ・・・
「 …あ〜、えっと、騎士さん騎士さん?… あの子の能力、二つあるけれどどっちも強力で… 一つが『空想』自分の思い描いた物をその場に出現… 複雑な物なら精製に時間は掛かるし、耐久性はあまり無し、後眠気が凄くなるの、でもう一つ… こっちが重要な方だと思うの?」
( そう言えば説明していなかったと思い出して、肩をちょんちょん突いてからトウリンは説明… ハイリスクハイリターン… こっちは別に問題じゃない…
問題はこっち…味覚が異常なのもこれが原因 )
「 ………『逆転』一応今も発動しているらしいんだけど… 発動基準が良く分からない感じなのですよ、うちでも分からない
名前の通り… 反対にするの、大体なんでも反対に出来る… らしいよ?… さっき言った通り今も発動… 正確には‘‘任意で発動が難しい’’… ランダムバッドステータス、泣きっ面に蜂な状況になる事が多くて… 」
「 残ってるよ!あっちにあります!」
( 指差した方向には… 既に黒色に変色しかけている野菜や魚、絶望しか残っていない現状 )
・・・ 【 --- LOL 】・・・
「 .......ァ、うーん... や・り・す....ぎィ、て 話だったか 」
( 変わらず愛でるまでの度胸は【 正常 】というアドバンテージに包まれた月夜に存在しない。
壁際、休む場所としては現時点という不確定環境にて最適クラスの位置に2人を置いて 上着を被せ )
....問題はさらに深くなった気がする
「 ... ぁー ... 待たせちまったねェ ... 色々質問、続きは... 大丈夫かィ?」
( 薄れた記憶の中に在る もう1人のちびっこの、位置( というか視線かね?)へと声を発し
ゆぅっ くり... 後ろの2人を気にしてか重く足取りを構え )
「 ....ダッコ?」
・・・ ザラァーク ・・・
( ぽすん 、空気の軽く流れる音の元は “ カーソウ ” と呼び掛けられた子の頭 )
「 よし。良い子だ --- トウリン、だったか? 」
( 軽く撫でる手を下ろし 黒い食材群の異臭に触れる事もなく
騎士は簡単な調理器具を取り出し始めた。真面目に料理を作るという
冗談のような環境内での出来事を発生させようというのである )
「 --- 別に私に対して奉仕の遠慮はしなくても良い --- 食事は貰った、休息もだ 」
( それ以上、何も言わず --- 魚を捌いて臓物と骨を引き抜き 鍋のお湯にぶち込む
残る野菜類や魚の身を切り刻みつつ、海水を煮詰め始めては --- )
「 “ 理由のない善意 ” は早い内に帳消しにする他ないからね 」
・・・ 👁 ・・・
は ぁ - - -- - はぁ - -- - - - -
ぅ -- -- - -- はぁ -- -- - -
‘ 地下 地の底とも言わない、岩に石と暗く囲まれた閉鎖空間の代表
焼け付いた壁に 凍りついた天井の異様を言葉にすることは出来ず
またこの原因を突き止めることは不可能である ’
( 空気を吸い 不要なものを吐き出す動作。生物としての嗜み
-- -- - - 壁に 背中を預けて殆ど倒れ伏している 蒼 には難しい事。
決戦の地 孤島 ___ )
・・・ 落ち着き ・・・
「 あ、は、はいっ!!なな、何でしょうか?あね、姐御?… し、質問でしたね!えっと… 質問って何でしたっけ?」
( テホプからの声で一気に現実に戻され… 一時的に記憶が飛んでおり、おまけに更に敬いの値ほんの少しあがっていて… とはいえ 敬っているからこそ、さっきまでの光景は置いておき 恐怖を振り払って深呼吸… してから気になる事をぽつり… )
「 …わ、私もあんな感じにしたい!… とか、心の底で思ってたりします?… い、いえ、姐御なら大歓迎ですよ?嬉しいくらいですよ?ただ心構えが出来ていないというか… 」
( ……… 訂正、 未だに少しだけ混乱していた、壁際に寄せた疲れ切って寝ている二人をちらりと見ては 少し期待するような目と同時に顔面は青くなったり赤くなったりを繰り返す…
…また訂正、 心臓バクバクなるほど緊張… 小心者には意外と質問するだけでも怖かった )
・・・ 摩訶不思議 ・・・
「 あ〜…… やめといた方が良いよ騎士さん?今までそうやって黒く変色した食材は調理してみたけど…まぁ、酷い有様だったからさ?… まぁ、うちらが料理したって影響も強いか… 猫に真珠!豚に小判!水泡に帰す!… 残念だけど、やめた方が… 」
( どうにか食べるように改善しようとしたものの、今までの経験から成功はしないと思い 出来るだけ優しくやめさせようと… 思ったが
真面目に努力している ただその姿だけでちょこんと座り静かに待つ…何処か忙しなく ソワソワと不安な気持ちは隠し切れずにいて )
「 貴女さんとっても優しい!うん、良く分からないけど美味しくなるんだったらもっと美味しくなった方が良い!頑張って!」
( 眠気を我慢しつつ、料理に取り掛かる騎士を応援… 何故かチアガールが持つアレを持って振り振り
本人からしてみれば… 良く分かっていないが 何故かとても嬉しい気分ではあった )
・・・近寄るは_____ ・・・
‘‘ぴた ぴた ぴた ぴた’’
‘‘ガチンガチン ガチガチガチ ジャキジャキ’’
( _________何かが近寄る足音 出るのは元凶か 仮面か それとも…‘‘それ以外の何か’’?
そんなのは当然蒼には分りもしない、ただ冷たくて熱い風が弱く吹き 独特な腐ったような生臭さが漂い 洞窟内に響く金属がぶつかるような音 )
( 此処で何が出たならば 一番幸福で 一番やり易いだろうか?戦って観なければ 分からない事
しかしこの状態で戦いでもすれば_____ )
・・・ ? ・・・
「 - - は - -- --- - -- --- - - -- - - 」
( 危険が迫ってる、だから何? 冷静に判断するのが正解なのはいつもと変わる訳ない
だからこそ今は息を潜めて。『 覚えのない気配 』なんだからこそ、やり過ごすのが -- - 『 正解 』。)
_______
( ぅ --- -- 悪臭で息が続かなくなってきた - -- - - )
蒼の判断は吉か 凶か
・・・ 好かれ姉御の色欲年 ・・・
( ーーーー )
「 〜っ .... んぅ ... うむ、ダッコ? ... まァ.... 後の事ァおれがなんとかする ...
今はちょいとォ ........ 新しい、同居人の.... 歓迎兼ねて、と.... 」
( 正直言やァ .... 興奮が冷めきってないのは猫だ鬼だけだの話じゃないんでねェ
そんな こんなで、オレを相手に期待してくれてるよーな弟分... その 柔らかい二の腕を掴んで
背をこっちに抱き寄せての。強引にやる... オレのやり口、そのまんまの最初 )
「 質問、兼ねて... ソフト アンド、ラブタッチでやるかねェ... 心配しなくたって しんどくはやらねェさ 」
( 顔をそっと近付け )
・・・ 摩訶不思議に生きた武者 ・・・
「 --- 」
( 自分の世界は何より深い。--- 他者の理解が難しいのはこの為でもあるが
基本的にはそれを、ひいては己自身を分かりやすく噛み砕く事が人付き合いの大切な部分だ )
( ぶち込まれた内臓等 --- 腐っているようにすら見える黒い食材に酒を振り掛け
予想通りポロポロと柔らかかった骨が溶けているのを見るや、自分で取っていた貝類、
その貝柱に加えてこれまた普通のワカメを入れ 混ぜる。 --- 騎士の作る、まずこの鍋は )
「 粥は、もうすぐ食えるな --- さて 」
( ‘ 山菜がゆ ’ と呼ばれる、東国にかつて存在した【 昔の法に触れる料理 】のアレンジ版
それを拵える傍ら、香辛料を混ぜ込んでひとかたまりにした魚肉と野菜に塩も揉み込み
用意していた --- 『 固まった溶岩 』の上に乗せる そのまま溶岩の下で焚き火を着火 )
「 --- --- --- --- 」
( 騎士の真剣味が凄まじい )
・・・ 【 正体 】 ・・・
‘‘ぴた ぴた ぴた ぴた’’
( 子供用スリッパを踏みつけたような足音は 更に大きく近付いてくる 生臭い悪臭も更に濃く、5mを越えるような影が通りすぎる
すぐ近く 壁に寄り添っている蒼に気付かないまま…? 足音も悪臭も離れていく )
( 通った跡には 謎の緑色の液体が付着し… 所々に落ちた ‘‘赤黒く柔らかい小さな物体’’
ぶよぶよと脈動を放ち 其処から地面が溶け広がる… 少なくても半径5m 正確には、‘‘腐り落ちる’’ )
( ___________まだ、安心は出来ない )
・・・ 強い意志 ・・・
「 あ、あね、姐御?ちょ、あ、あの、や、やっぱりまだ落ち着いてなかったり?と、というより、そ、その、口付けはやめておいた方が良いと思うんです?私腹の中に虫飼ってますし?やめましょ?ね?」
( とは言っているものの体や顔は抵抗をせず、寧ろ少ししやすいように身長差を縮めようと背伸びと顔を上向ける
顔は真っ赤で心拍数も高いままだけど… ちょっと違うような、違わないような… 良く分からない不安定な気持ち、しかし小心者とは言え… 弄ばれ続けるのは自分自身あまり好まない_____よって )
「 〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
( 逆に此方から 頬に軽い口付け…それだけでも、煙が出そうな程顔は熱く、煙まで出ているようで )
・・・ 見守り ・・・
「 …………(ゴクリ)」
( 圧巻、そして期待… 久しぶりにトウリンはそう思えた、黒かった食材達が色を変えて香りを立たせる
先程まで空いていなかった胃が空きストックを作るぐらいには腹も減り始めて… 静かに見守る、とても真剣に料理を作っているんだ、邪魔をしてはいけない… 一応、取り皿ぐらいは準備して )
「… ね〜ねぇ、なんでそんなにお料理上手なコックさんなの?…後で教えて!」
( のんびりほんわか… 大丈夫そうな所をカーソウなりに確認して、声を掛ける
笑顔を浮かべて、自分もやってみたいらしい… )
・・・ 。 ・・・
( 大きな足音が離れた -- - それが分かって私は胸を - 撫で下ろさない
多少の無理はしてでも 今、必要なのは呼吸だって事。悲鳴を上げてる肺がそう答えるから
腐臭のある程度、それも危険って分かるからハンケチで口を押さえて - -- 化け物? の
来た所__ 幸いな事に、分かり易過ぎる道標を置いて行くんだから馬鹿でもこの道は進める )
「 -- - - -- - ( あたしが -- - - こうなってんのよ -- - - ?)」
( 追憶は近いようで、 事実遠くの曖昧を招く-- - - 確かなのは 私は「 私 」に襲われた事。
そして -- - - - -- )
「 --- -- - - -- ( 助けにも -- - 来ないし -- - -- 音沙汰も --- - 無い -- - だから - -- )」
( 受け入れて 「 尚 」なんて事は下らないに決まってる。だから思わない
- - -- あたしはあたしの -- - - モノが ある )
「 生きてないと -- - -- ひっぱたくから --- - - - 」
『 フロ 』
・・・ 可愛がる尋問のスタート ・・・
「 ん ... きひひ、何だァ?おめェよォ .... 」
( やらかい。.... いやいや違う、先手持ってかれてちょいっとたじろいてっけど ...
直ぐに腰を上げてやれば姫さま抱っこ、軽〜い弟分の体重で腕が小気味好くって。
お返し って事で首筋をペロリとしてやったら、代わり番こにちょっとはだけた自分の胸に
ダッコの顔をおしっ付けてやる )
( ___鬼と猫にやられ過ぎて手慣れが見える )
「 ( ん... ) ... んー ぇえと ... まずは、よォ?.... ダッコ、おめー 敵陣側に命令されて...
オレ達をここで待ってたんだよなァ?... んでもって俺が来る事は知らなかった辺り... 違う気もするがねェ 」
・・・ 戦場ってのは工夫飯 ・・・
( ソースをぶっ掛け、空かさず鉄板焼きの要領が見え隠れする斧の扱い方を披露
ひっくり返った肉が十分な焦げ色をしているのを確認。またソースと --- 胡椒の味付け
大口サイズの肉布団といった見た目のコレは『 ハンバーグ 』に相違ない、汗を拭いて__ )
[ ぽすん ]( カーソウの頭から、またも柔らかい感触に伴う 音 )
「 何も、出来なかったから --- と、言うのが理由かな
--- 結局は生物、追い込まない限り大層な成長は望めない 」
( そのままふわふわ、と音が鳴りそうなくらい愛でる手付きで撫でてやる、騎士の一面。
--- 用意された取り皿を割と乱雑に取り上げ、その最中にトウリンの頭にも 腕をぽすん、そして )
「 よし --- 良い子だ 」
・・・ 監視 ・・・
( それとはまた別に‘‘見られている’’感触… 何処かこれは経験した事のある 不快感を持つ視線 360°全方位から見られているような …? )
「________おやおやおやおやぁ?やっぱり… 愛の力ですかぁ?… いやぁ、偉大だよねぇ、面白いねぇ?… でも無意味、だよ?… なぁんてね!」
( 天井から響くうざったらしい そして煽るような… 再現された‘‘思い浮かべている者の声’’ ケラケラと笑い声を上げる… 仮面を装着した者
前と変わらず仮面は黒 赤黒いドレスに 薄く見えるは光を失くした目… とはいえ会話は出来るようにと 一つの仮面の水目が光り 酸素しかないない泡を複数個 蒼に向かって放る… )
「 … さてさてさて?ヨグ・ソトースちゃん?君にはなんと今5つの選択肢があるのです… 多いねぇ?良かったねぇ!
1つ目 敗北宣言をして私達の配下になる!
2つ目 私と戦ってそのまま負けて… 消滅する
3つ目 所謂鬼ごっこ 逃げて準備をする
4つ目 貴女の知識、記憶、能力を無くして平和な場所へ生きる…… これがオススメだよ?
そしてラスト!5つ目は… さっき出したばっかりの怪物ちゃんの実験台になるか! …さ、どれ選ぶ? 」
( 仮面の後ろのニヤけた面が崩れる事は無く どの選択肢も可能と言わんばかり 声は高低差が大きく耳鳴りを起こすような不快感…
未だに大きな圧は背後から消えぬまま… 挟み撃ちの形
全てを否定するかのような返答を心待つ )
・・・ 矛盾を探せ ・・・
「 はぅっ…う、うぅ… 姐御はもっと自分の体を大事にですね… ?」
( 顔に柔らかいモノが当たっている状況の中小声で呟く… 大きく言う勇気は無いし言ったら損な気がする…
流石に恥ずかしさの方が強めで顔は相変わらず真っ赤。変な汗が少し出てしまいつつ ゆっくり深呼吸してから返答…
… ちょっぴりと匂いとか嗅ぐ感じになってしまったのは反省 )
「 んーと… 此処に確かに姐御みたいな旧神が来るっていうのは確定していたんです…ですよ?でも、騎士さんとかが一番来る可能性高く、姐御は此処には来ないって言われてたんです… 一応、ハイ 」
・・・ 食欲旺盛 ・・・
‘‘きゅるるる’’
( 先程まで空いていなかった胃が香りを感じては… 二人の腹から音が鳴る 食欲を刺激されて鮮やかな色味を作った料理をじっと見る… 生唾飲み込んでも物足りない 寧ろ更に空腹を煽るような… )
「 つまり…我慢?我慢すればいいの?そーいうこと?… 能力とか使わずに、頑張る!… 的な?」
( 騎士の発言にしっくりとは来ないまま… 黒は自分なりの解釈をする 頭を撫でられては嬉しそうに瞳を閉じてゆっくりと手に合わせて首を振る… 楽しい )
「 …暖かい手、なんて言うんだろ… ?… と、とにかく一飯君恩… だね、まさしく 」
( …感じた事も無いような温かい手と感謝の言葉に少しだけ頭がボーッとしてしまうも、役に立てた事が素直に嬉しいの小さく胸を張り )
・・・ ○ ・・・
-- -- - - -- - -
使え
嫌だ
使え
嫌だ
使え
嫌だ
「 -- - - - おめでたい事言うには要素が足りな過ぎやしないか?
とか、思わない時点でアンタの総合的得点はマイナスね。-- - - あたしだけに
拘ってこんな状況にしてるだけでも- - -- もう、アウトでもあるんだけど 」
( - -- - -- 見れば分かる、あたしの表情は余裕なんかじゃない -- - )
拒否の限界点は自分という存在
私の目的じゃない 潜在意識ですらない先の場所
城の マインド
島に アイ マウス
残る モール
「 - -- -- - - 口惜しい筈なのに -- - -- - そうも思えない 」
( 希望を背負って進むなら - - - 彼らは )
--------------------------------????
・・・ ぎゅー ・・・
「 ... うまい事、っつーか よォ?.... 言いくるめられてっからなァ?... おめェ 」
( 生意気、間抜け。ちょぃと発言が気に入らないってのはオレの好みの問題じゃぁある。
.だけどお仕置きは妥当だっつー事... ちょっと、どころかほぼ上裸の格好で抱き締めてやったら
勿論癒しだけで済ます訳ねェって訳で、服の下に手を突っ込んでやり... 柔肌、まだ素人の尻を揉んでやる )
「 ...... 騎士が、来るってぇ ... 時点でよォ?おめェがあの程度の用意で待つわけがねェし
だいいち『 オレ風 』とか言われてる所から怪しいと思う筈なんだよなァ... 間抜けは、すこぉし責めてやるよ 」
( レギ猫でも無かろうに 優しく耳を食んで口の中、耳朶に舌を遊ばせた )
・・・ 希望は飯と共にあり ・・・
( 2人の言葉に答える間も無く、--- 空腹が最高潮に達する時がやって来る
運ばれて来た大切りのハンバーグ、そして騎士特製『 海菜がゆ 』の完成だった )
「 聞きたい事は色々と、ある --- しかし飯を冷ますのは失礼な事だ 」
( 懐からも、2つ --- 瓢箪入り 冷水を取り出して2人に提供、自分はヤシの木を背に
2人を眺めるような位置どりを陣取っては )
「 遠慮なく、食ってしまうといい 」
・・・ 知識の層 ・・・
「 うぅん…やっぱり嫌われてるねぇ?ま… 別にそれはどっちでも良いんだけどさぁ?
真面目な話 貴女の知識 記憶 力さえ奪えればこっちは何の問題も無いのです 拘ります拘ります!… 一番面倒な駒は出来る限り強い戦力で抑え込むって言うのが、私達の考え… で・す・し?
_____余裕で貴女を始末してから戻れちゃうんです、全員倒せる… 戦闘苦手って言うのは勿論、嘘だよん!数分… いや、1分で始末出来るかも?… 流石に見栄張り過ぎたや、ごめんねぇ?」
( 何から何まで煽り尽くす 溜息吐いては人差し指で仮面をくるくる回す ジッと見詰めては離さない目的の為なら手段は選ばない )
蒼の存在価値は____________
仮面にとってただ利用出来るモノでしかない
「 容赦はしないよ?敬意を持って葬らせてもらう… からね 」
誇りさえも切り裂いて 回帰させるは命の為
そして彼女と暮らす 理想の場所の為 邪魔は消さなければいけない
・・・ 真実 ・・・
「 … あ、えと、その…あ、あの〜… ほ、本当の事言いますから、お、怒んないでくれますか?姐御…ひぃっ!?だ、だから… その、もっと姐御は自分の体を大事にと言いますか、自分なんかに振る舞う必要は無いんです?… わ、分かってます? 」
( 指摘でやっと自分の言っている事に気付く… 冷や汗タラタラ… 抱き締められる事を 嬉しいと思う反面恥ずかしいと思うようになり… ボソボソ静かに忠告というかアドバイス まぁ素直に聞いてくれるとは思ってないけど
口で弄ばられる耳朶のこそばゆさに耐えつつジーっと視線合わせては少し舌とその上に小さな羽虫を出させて )
「 …まぁ 真面目に話しますと?… その、大分余力残して… 姐御倒そうとしてました
腹の中の本当にやばめの虫使わず 所謂雑魚で戦おうとしてました… 以上 」
________何処かまだ違和感のあるような…
・・・ 言われるがまま ・・・
( 飯が置かれて冷水も用意… 食する前に勢いよく手を合わせてから…感謝を述べる 作った人に対して 食材のありがたみを感じて… )
「「 いただきますっ!」」
( 元気に声を出して食べ進める… 濃すぎず薄過ぎず丁度良く進んで水がたっぷりと欲しくなるような…表現し切れない程 黒は遠慮なく食べ進めて… あっという間に空皿にするも 黄は… ゆっくり というより、泣いていた )
「 …本当に、本当にありがとう… 初めてだよ、カーソウのあの黒食物を調理してこんなのにしたの
… これは一飯千金にしないと いけませんね… 絶対 」
・・・ ・・・
「 -- -- - - --- - - だから -- -- ----- -- アンタ達みたいなのは - --- -- - 」
[ かっ ]( 上擦るなどとうに超え 膝に崩れの生じたと、その上で )
( 地面に頬ずりしていれば誰でもが馬鹿らしいと言う。真面目なことも話している最中-- -
つい先程まで 生きる事に執着するような様子であった筈であるのに )
「 おめでたい。
-- -- - のよね 」
( -- - - )
うご かず。( 途切れた心音 ) 硬直 ( 冷たい血 )さだめ ( 死の適用 )
‘ 理解 ’
( 今という時間が確認出来ているのならばー こう、解釈しても問題はない
‘ 哀れんだ表情 ’ が残り滓として有るだけな - -- -
死体。 ただの 。 -- - - - - --- - 第1の 破片の 理解する 、ただ確実な蒼の -- -- - )
------------------
------------------
------------------義体とは
------------------魂とは
------------------------------奴の 正体は?
( 目の前にあるのは意味に不明の影を落とす 求めていた ‘ モノ ’ )
・・・ 馬鹿な 大女 ・・・
「 .........んー ... 口は、駄目。な? ... そこら辺はレギ猫だけだからねェ... 」
( 大分、柔らかい感触が掌の中って事だったけれと ... 求めてるみてェな視線
其れが動作からして何なのか察してやりゃァ、別の事をやってやる事にする。
ひっくり返してニャルみたいな人形抱っこ.... お、結構良いねェ こりゃ
お腹を摩ってやったら思わず舌なめずりが出る ... てな訳で、片手をダッコの下半身に
..... 大胆にやるのは突然が大事ッつーんで かいらしぃスカートを下にズラしてやった。)
「 ......それも嘘だねェ。 ......... ハッキリ言って、おめェ......
『 オレ 』に関連はあっても、『 倒す 』以外の目的があんなァ?
.............そうでなけりゃ........ オレが初めてここに入った時、『 グレートインセクト 』
っていう奴がいる訳ねーじゃねぇか?」
( お仕置きと言わんばかりの勢い... 露わになった、股に手を掛けられた )
・・・ ザラァークという人物 ・・・
--- --- --- ---
( 惜しみなく振り撒かれる幸せの感触に賞賛の声 --- まぁ、悪くないな。と
余裕ぶっていそうな雰囲気の騎士は、多少照れ臭そうにそっぽを向いて )
「 --- 本当に、元敵対者とは思えんよ --- 惜しみない賞賛には感謝するが
食事後、私の君達の関係をハッキリさせるための身の振り方 --- 白黒の付け方は考えてくれたまえよ 」
( その場にどっかりと座ってしまえば 騎士、自身も瓢箪の水を飲み始めた )
「 --- --- --- プハァー! --- 何せ、私の認識では中立だ 」
・・・ 良くもあり悪くもある ・・・
「 ………………賢い選択かどうかは… 今から分かる事、だけども… 言い逃げは腹が立つからね… 覚悟しときなよ?」
( 死体に興味は無い… こんな簡単に終わる訳が無い、そもそも突然過ぎる自壊 考えれば考えるほど… 残っている溝 大きな策に嵌るような気がして
止まった心音 冷たくなった血 …幾らなんでも突然過ぎる …元から死んででも居なかったら出来ないだろう? )
「 ………ヨグ・ソトース 『空虚』『無』的な事… だったっけ?… 貴女を理解するにはどうやら莫大な時間が必要みたいだよ… ハァ嫌だよねぇ?本当に…さぁッ…!!!あぁ… 腹立ってきた 落ち着かないと… 無駄な感情なんか露呈する意味は無い … そして結果 結果が全てなんだからね 」
( 知識の塊 それさえ獲れれば何も文句は無い ただ心に何か 虚しいような 変な気持ちも湧き上がり … 首を左右に振って 気のせいと思い込む
何重の皮で包み そっと持ってきたバッグに入れつつ 改めて凝視 …… 数秒してから仮面の赤の瞳を光らせ蒼のいた場を燃やす 荼毘 )
_______ 偽善者の世界
・・・ 欲求 ・・・
「 っ…ぅ、わ、分かりました分かりました!分かりましたから、そ、その手をストップお願いします!ぜ、全部!全部話しますから!… ひぅっ… 」
( 流石に危機感覚えて内股… お腹とかはギリギリ大丈夫にしてもその辺は自分の未来にも関わる事 …
抵抗も無理 この場からはどうやっても逃げられない 諦めて… ぽりぽり頭を掻いてゆっくり頬を膨らませては… 口から数匹細長い虫を見せ付ける …これが『目的』 )
「 …中々エグいのですけれどね? … ハリガネムシ、知ってます?カマキリとかに寄生して成長して成虫になるまで体内に潜んで、成虫になったら水場からカマキリを捨てて出てくる …アイツですね
んでまぁ… 私の体内にも一応数匹飼っているんですけどね?ちょぉっと… 限界来てまして、それで屈強な人の体ならこいつ全部預けても大丈夫かもって思いまして… てなわけで、姉御頼ろうとしたんですよねぇ… はい、すみません… 」
( _____虫をたくさん飼っている… 身体機能というか体内の臓器がどうなっているかは… 本人だけが知っている )
・・・ 立場 ・・・
「 …あ、なるほど …?うちは…えっと …」
「 そんなの…私は決まってる!騎士!騎士の方!こっちの方が得!凄い褒めてくれるし!色々してくれる!親っていうか…先生みたいな感じだし!」
( 黒には迷いは無い… また彼方側につくような素振り見せず完璧に忠実 …というよりかは騎士に嬉しそうに接している 既に飯は平らげて冷水も飲み干して … 幸せそうな顔をしているし 満面の笑み浮かべて騎士に近寄ろうとしてもいる )
( ただ、黄色は …どうしたら良いか分からない
白黒はっきりつける為にどうしたら良いかが分からない つく方は決めている…
しかしどうやって… ケジメをつければ良いのか 許してもらえるのかが… )
・・・ 奇妙な己の珍生 ・・・
( .... 数秒。要したのはそれだけ ... 大女の視線は急に、言うなら しおらしくなった )
「 ...... ぅゔーーーん ... ゃ、悩むんでもなく答えは出てるけどよォ?... 無理だねェ、そりゃ 」
( する、するする 。スカートを始めとして 脱がせてた着衣を丁寧に戻してやり
目的を吐かせた以上は ... とただの人形抱っこに切り替え、柔らかな弟分の頭を撫で回す )
「 .......... きせーじじつ、だろ... レギ猫の子... 差し置いてそりャあ.... 無理ってもんがあるよォ?
それに .... オレ、今.... ゔぅん、兎に角無理と駄目の役満だ!!」
・・・ 私と名のつく人柄 ・・・
( 強打ッ )
( 黄 、トウリンの頬に赤い --- 痣にすらなりそうな跡
全身を駆け巡る 頭には火花が散るような衝撃 )
「 覚悟だ 」
( 籠手を外した拳を握り締めているのは紛れもない --- 騎士だった。
全力で殴ったのも それが故意でないことも何もかも )
「 ケジメだ白黒だ、それを軽口で言うなり仕事で示すのは戯言に近い
真の覚悟を持つのなら --- 分岐点の目の前に居るのを自覚するなら手前の心構え位私の拳と ---
これからくれてやる言葉なぞも無しに言うがいい 」
「 確かに組織というものは敵対者へ --- 必要を越した報復を求めて来る ---
敵だった者へこうべを垂れるのも困惑するだろう。だがそれで私について来れると思うなよッ!?
私は何処であろうと草でも泥水でも喰らって死に物狂いに強者に噛み付いて来た!!!
そんな私の生き様は ‘ 修羅 ’ だ!!! 落ちてたどり着くところもない地獄業だ!!!!
--- ただ、いっときの休息 --- 其れだけを見て私に付こうとする小心者、貴様がそうなら --- 」
( 眼前に ___ ギラついて威嚇する 鋭いナイフが突き付けられた )
「 今直ぐ私の前から死んで失せろ。」
( 殺意に爛れた本気の視線ではある --- だが、騎士は意味を含める行動で促していた
『 私に付く覚悟はあるか? 其れでも生き残る勇気はあるのか? 』)
・・・ 孤島 海岸地帯 ・・・
『 戦力の再配置を急ぎなさい。弐級ヨロイグモ、アイアンゴーレム 『 老神 』…
今、ここに回すことの出来る最高の戦力を集結、来たる決戦に備えさせるのです 』
【 機械軍 】
( “ R機 ”、矢張り表情の無い其れから映し出される『 支配者 』の声が響き
其れに応じて機械の兵達が動く 、砂浜を闊歩する巨大な鉄人を始めとし … )
[ 空を征く巨大な機影 ][ 重く構える八足要塞 ]。… 今までとは別次元の兵力
『 …ゃれやれ、前支配者の制圧だけでも手がかかるというのに… まぁ出し渋る戦力もありません
彼らには引き続き … “ 最終段階 ” の用意を知らずのうちにやって頂くことに致しましょう、ホホホ。』
( 波乱の予感 )
・・・ 分かりきっていた寄生 ・・・
「 …ま ですよね、寧ろ大丈夫とか言ってたらドン引きでした、普通に…
だから甘い食べ物とかに潜ませようとしたんですよねぇ… 予想できてましたし全然大丈夫です!自分なら余裕で耐えれちゃいますからね!結構丈夫な体してるんです!」
【 ごっくん 】
( そんな音と同時にチラリと見せていた針金虫を再び体内に戻す… 慣れていると言っても内側からの痛みに小さく顔を歪める …体内からの痛みはどうやっても軽減が出来ない
頭が撫でられれば そんな表情も消え去り嬉しそうに目を細める まぁ、先程の赤猫や青鬼の反応からも察せていたのだが… )
「 ---- 結構モテてますよね、姐御 … うん、それだからこそ逆にこれは飲み込まなくて良かったかもしれません … 増やす時に中々 …言いようのない痛みと …………気持ちよさ、感じますけど 」
( ………ちょっと言いづらいような事も 結構気軽に話したり … いや、これはどちらかというなら口が軽い … )
・・・ オモイ ・・・
「 ……… いっ…… たい …なぁもう……… 結構激しめに打った感じですね? …うちらも慣れてるとはいえ痛いもんは痛いんだよ?
… 泥水で口拭く事や黒虫入りの腐ったパンを食べたりしてでも 生命を保ち続けて 地獄めぐり … 的な感じ? …そんなのは全然_____してなかったよ、貴女を始末しようとした時もそう… 覚悟なんか全くしていませんでした
まぁそれはカーソウも同じでしたけど … 私の右腕が吹っ飛んで戦意喪失 …貴女を舐めてましたよ、何方も えぇ、小心者です …
_____ですけどねぇ … 此処まで言われて引く程雑魚じゃ無いんですよ 『期待』ですね 貴女の生き様に …うちも命を賭ける価値はあるんですよ 貴女が嫌かもしれませんけど … うちらは貴女について行きますからね どう言おうと
-----こんな所で死ぬつもりはサラサラありませんって …事!
【 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ 】 … だっけ?確か … 」
( ヒリヒリ 痛む頬を左手で軽く撫でつつ一つの溜め息 自分達の心の弱さは自分達が良く知っている
堂々と言っているけど … やっぱり怒気は怖く感じる 冷や汗も垂れる
それでも …… 視線は外さずに 自分の決意を述べる 紙では無いけど …右腕に簡単な マジックハンドの五本指版みたいな義手が付けられる ____眠そうにしている黒 )
「 … 自分はもう決めてるの!騎士さんと 桃林の為にも! …一緒に着いていく! …罪滅ぼしというか 色々償わなければいけないから … 全てに対応する! …それに … ------いや、いっか!」
( 寝惚け眼を擦っては … 頷く 黒
この二人は ______何と言われようとついて行く どう思われようとも )
・・・ 主犯 ・・・
「 は〜〜… 私様も反省な訳 …‘‘素材’’が子供 …それが多過ぎた 赤と橙はまだ良かったとは言え … 甘い、甘過ぎる!ラスグッラ並 … 全く ……
私様と赤仮と……… あの怪物で … 全員とまではいかなくても …何人かは絶対に… 仕留めなきゃねぇ 」
( また作れるとはいえ … さて 何人始末出来るか_____ )
・・・ 向上意識 ・・・
[ むぃー ]
「 ......ませたコト言ってんじャぁないよォ?」
( 認めたかぁ無いがモテるは当たりでってんだから、照れ隠しと
柔らかいと一眼見りゃぁ分かる頬っぺた... 赤子のようなそれを引っ張る )
「 ぐぃー .....きひひ .... ってか、そーそ 、まだ聞きてー事あったんだっけか... 」
・・・ みちづれ ・・・
( --- )
( 小さく、金属が擦れる音が神経を逆撫でる様に響いた後__ )
「 --- よし。--- よくぞ語って聞かせたな --- 」
( 目の前の 相手が --- いや、今や 認識を変えるべき命を預かる子供達の 答、
それは 騎士にとっても満足の行く物であってくれたのか、表情からは棘が消えた
--- 大きく満たされしものでありながら、小さい器に 人格を持つ2人を前に )
「 --- --- 堅苦しく聞かせる言葉は無しだ --- 今、この時より
カーソウ、トウリン --- 君達は、私 ザラァークの子として名乗る事を許そう。
--- --- --- ぅーむ、これで合っていたか 」
( 多少、記憶との格闘を重ねるという愚行を晒すも 2人の頭を撫でてやる )
「 まぁ --- 旨いものは食べさせてあげよう 」
・・・ 名ばかりタロット ・・・
「 うゅ、んみゅぃ〜〜〜… はんへふは〜?」
( 頬を引っ張れながら喋る… 当然滑舌悪いで済むどころかあまり聞き取れない
別に痛くは無いし寧ろ楽しいから 怒ったりなんかもせずに… 小首傾げながら聞いてみる )
「 …んぷ〜… なひほ〜、なに〜?」
( あまり深く考えずに… のんびり聞いてみる )
・・・ 騎子 ・・・
「 …なんか照れるね、うちがその…貴女の子供って… まぁ、これから末長く宜しくですね!旅は道連れ世は情け!…… これはなんか本格的に違う気がしますね 」
「 …んと、つまり…お母さんになったって訳でいいの〜?…まぁ、とにかく!うん!良くわかんないけど宜しく!… うん?自分が騎士さんの子供になったって事は… シャラ兄はどうなるんだろ?… う〜ん…?」
( さっきまでとは変わらない… 騎士に対する接し方は何も変わっていない でも最初に比べたら変わっている
… 不思議な二人の子 満面の笑みを浮かべながら自分達の個性を隠そうともせずに晒していて… )
( 騎士の歩んできた道を尊敬し、心に刻んで 同じように… 心身強くなりたい
… 言えないけど そんな想いをそれぞれ胸に秘めて )
・・・ “ 嵐の王 ” ・・・
「 あァ... オレら、鬼ん子とレギ猫なぁ...? ... ここに転がり込んでくる前によォ
確か、姉貴の災害【 エアーストーム 】みてェな竜巻に巻き込まれて大変な目に遭ったんだ 」
( 元の様に頬っぺた離せばもっちもっちと頬を合わせて軽く抱きしめてやる
若干、距離が近すぎるのは気にしない主義なのだ )
「 なぁんかカラクリみてェな音も聞こえたけどなァ... ありゃ おめェの仲間かぃ?」
・・・ 新親 ・・・
( --- 取り敢えずは、と 2人をじっくりと撫でる事に少しの幸せを覚え始めた頃
この子達 --- また増えるかもしれない現状、これを 騎士は安易に招いたとは見ていない
内外共に小さくありながら 大きく自分に心構えを表した2人と同じに --- )
「 --- --- む --- ジャラ候の --- ? --- 成る程、付き合いづらい肉親とは君達の事、だったか 」
( やれやれに手を横にする騎士、また 関わる事にはなるだろうと考えてはいたものの )
「 むぅ --- 真面目に 家が必要になりそうだなぁ --- 」
( 事を、中々に軽く考えていた )
・・・ 事後の蒼が震える尻尾 ・・・
( - -- - - - 淫らな雰囲気が部屋中に溢れ返り
むせ返る様な熱気を感じる程の -- - - 興奮感を誰もが抱く )
発生源はベッドの上、すらりとした尻尾を ピンと張って
『 っっ -- -- - - はーっ はーっ -- -- - - うぅ -- - はーっ ぁぅぅ -- - - ひっく -- -- えぐ --- - ぐすっ 』
( 誰とも隔絶したい心情が見て取れる、丸まって静かに泣いているのは勿論蒼だ
___ ベッドの濡れ具合に、生地の傷んだ服と、誰が見ても -- - -- その )
『 ぅぅ -- -- - - ぅ -- - - -- - 』
・・・ 館の嬢主は無知である ・・・
「 … 外が騒がしかったのは何となく分かります 窓も数枚割れてしまっていますし 今も同じ感じ… ですけど、カラクリ?
……… えーと、すみません 多分違うというか… 全然知らないですね いや、本当に… ?… ん〜…?孤島にはそんなでっかい人も機械も無かった筈… ていうより 最近赤城に居たから良く勢力を知らないんですね… すみませんけど 」
( 初耳で首を傾げつつ申し訳なさそうに言う… 本当に知らない事らしい
頬を合わせて軽く抱き締められ安心感を抱きつつあまり自分は役に立てていないとちょっぴり悲観… でも、悲観で終わる程甘くは無い! )
「 ……あ、でもですね? …屋敷の裏道を真っ直ぐに行ったら… 100mぐらいの海幅を飛んじゃえば其処はもう_______
私… いや、私以外にもたくさん産まれた… 孤島です 」
・・・ 能力の応用 ・・・
「 …あ、それなら 色彩はうちに任せて?…貴女に見せた事は無かったけど、うちの紙はキャンバスにも出来るからさ…まさに多様多彩! 後カーソウの能力で簡単な資材なら作れると思うし… 」
( ふんす 胸を張ってペンキとかは任せてくれと… 本当はもっと恐ろしい能力の使い方も出来るのが教えるのはまた今度… というより落ち着いてからになりそう )
「 …んと!んと!シャラ兄は別に悪くなくて…!そ、その 自分がちょっと反抗したっていうか!ほ、本当はシャラ兄と私のタッグだったの!で、でも!断った…だ、だから…うぅ… 」
( どのように顔を合わせたら良いのか分からない 子供には分からない 髪の色とほんの少しシャラルの方が目が隠れている以外はそっくりな顔立ちを確かにしている…
撫でられながらどうすれば良いか… 頼るように顔を覗き込む こういう時は大人に _____親に聞いてみるのが一番 )
・・・ 大満足 ・・・
「 …とても楽しく とても綺麗に出来ました… お手入れ完了でス!…… あ、でもやりスぎましたよね さスがに… 」
( 張本人に後悔はない… 分身を片付けて良い汗をかいたらしくハンカチで顔を拭く---とはいえ流石にやり過ぎたという今更な反省をする ベッドの上の静かに泣いている蒼に近寄る… 手は出さず その場に正座をして反応を心待つ …火照った部屋と体を冷ますように手持ちの扇風機使用しつつ )
( 因みに少年は----- )
「 ぅぅぅ……… はぅ…ぅ…うぅぅ… 」
( 指の隙間から覗いた光景忘れられず…顔が茹でタコみたいに真っ赤になりつつ三角座りで部屋の隅…
興奮してしまった自分を恥ずかしいと思って出来るだけ見ない… というよりかは話さないようにこの光景を心に閉ざしておく )
・・・ 法螺貝の呼び声 ・・・
「 .........ほへぇ 」
( 真面目な、真面目な急のしかめっ面。弟分に加える手を暫く止めるくらいには
テホプに真剣味が戻ってきたらしい ... 考察と理解。判断と 思考と 組み立てと
らしくないを今日だけでいくら更新するか知らない )
( _____ 多分 あの嵐 )
「 ....... んむ、ありがとよ .... ダッコ。 ... まぁ おめェの体は何とかしてやるさ 」
( 立ち上がり 後ろの2人に近寄る )
・・・ 数秒以内に親の心労 ・・・
( おろおろ )
チカラ
「 --- そう安易に 能 力 は使う物じゃない 、私がさっき言っただろう
そして私が口を滑らせた事だが --- 家の件は後だ、君達は生き残る事を第一に --- 」
( 我が道を往く勢いに弱いのは同じ部類の特徴なり、騎士は子供2人に手をつけられない )
「 --- --- ふぅむ、ジャラ候 か --- 向こうも気にしていたし、高圧的には出ないらしい
私にだって聞いてきた程だ、外面を考える方が上手くいかないだろう 」
( トウリンを前側で抱っこ、カーソウは背中に紐で結んだおんぶ --- 歩く速度は変わらず )
「 此処は --- 思い掛けない事、つまりは私の子となる事実を告げて
その勢いに合わせて軽く謝罪するのが良いだろう。 --- 別に、酷い人ではないと知っているのだし 」
・・・ スティーリー ・ ガレット ・・・
『 - ---- -- - -- - 』
( 返事がわりに尻尾のビンタが目の前の変態を打ち据える。
威力据え置きの打撃よりも、寧ろ効くのは おそらく )
大っ嫌い
( 意思は伝わる。近しくあったからこそ -- -- - -
2人へ向けられた辛辣で 当然で 傷物な敵意の視線
丸まって、一部だけ見える顔はそんな事実を以って2人を攻撃 )
・・・ 復帰する赤と青 ・・・
「 ついて行っても良いんですけど… ちょっと役に立てないというか邪魔になっちゃうと思いますから… ハハ… 姐御達を応援してますね? 」
( 苦笑を浮かべては健闘を祈ると言わんばかりに… 敬礼 真剣味が戻って集中した姐御を止める気はサラサラ無い それに任せてと言ってくれた… ならば任せるのが当然だろう )
( いつの間にか4本足で立っている赤猫。 手の甲を舐めつつぐぃ〜っと伸びる… 寝た事で体力回復 寒さ的にも凌げて体温調節もバッチリ ニッと元気な笑みを浮かべて いつものテンションに戻っている )
「 …ふぃぃ さて、頑張んなきゃだな? 任せろテホプぅ… !
…… そこの茨蟲も自分達に任せて ゆっくり休んでて良いぞ 」
( …… 赤猫が立ったというのにまだ壁に背中をつけて寝ている青鬼… 静かに寝息を立てていた )
・・・ 深くて浅い 色の感情 ・・・
「 …役に立ちたいんですよ?うちらも… それに加減は分かってます!だから心配ご無用!… まぁ、そうですね?まずは… 生存戦略!… って奴ですね、多分! 」
( 仕方なしにウエストポーチに仕舞ってあった螺旋状に色が付いているペンを仕舞う… 一応良し悪しが分かっている )
「 …んとんと!でもでも!その… 嫌悪的な感情をその!抱いて来ると思うの!…た、多分、ね?それに軽く謝罪とか… じ、自分どうしたら良いか分からないし…!えっと…えっと!」
( …背後から声が絶えない と言うよりかはもし嫌われたら立ち直れないのだ 嫌悪の桃に、シャラルにもしも… そんな事を考えるだけで心のダメージは激しく過呼吸に…
こうなると能力なんか使えなくなる… 一つの弱点 身近な人に何かあったら… )
「 ____そ、その!騎士さんは… どうする?もしそんな時があったら… ど、どうするの? 」
・・・ 仕方ない ・・・
「 …あはは まぁ そうなりまスよね… 私は当然でスよ… コレは謝ッても許されませンよね、絶対に… さて、どうしまスかね… 」
( 苦笑を浮かべて… 当然な敵意に心は痛むもそれを感情に出さない 一部から見える顔から視線を離さない 瞬きもしない ただじっと見詰める… ちょっと痛む頬を気にも留めずに鋭い視線を 重い視線を… 受け止める )
( 三角座りで部屋の隅… とはいえ分かる 止めれなかった自分に対する思いの込もった視線が突き刺さる… 袖を強く握りシワ作り出し心臓が高鳴る… 脈が速くなる 今自分のすべき事を… 考える )
・・・ 行く道は波乱万丈 ・・・
「 ヨしよし 、きひひっ ... なんだ 皆んな心構えバッチリじゃねェかよォ 」
( リアルスマイルが振りまかれ、伸びるレギ猫の背中に 顎をごしごしと撫でる
... 仕方無いなと鬼を抱えれば 体温の低さに体が冷たくなって震えを1つ )
「 へっキしっ ウぅ、冷たいなァ? 鬼ん子よォ ... ぅむ、達者でな ダッコ 」
・・・ 悩める母の情 ・・・
「 分か、れば --- 取り敢えずは良いとして 」
( 接し方に慣れないのは何処と無くズレた子供達だけではなく
騎士も同じなのは様子で見て取れるも --- 万能のコミュニケーション
‘ 抱擁 ’ --- つまりはトウリンを抱き寄せて、カーソウの話に集中を行う )
「 私を例にしてくれるなよ --- ジャラ候は特殊な分類なのは明らかで
参考になる筈もあるまい、さて そうだな --- その、嫌悪は口癖であまり
気にする必要は無いと思うが、うむ これでもギフトしてみるのは如何だろうか?」
( 極めて冷静、何時もの最良判断として ‘ 新編童話集 ’ を懐から取り出し )
「 あとは、まぁ --- 私がトウリンにしているような事と --- 普通に、そんな感覚で
軽く 謝れば良い 。さっきも言ったように 、無駄に勘繰ると痛い目を見易いからね 」
・・・ ご機嫌斜メ ・・・
『 - --- - 当然よっ 寧ろ許してもらえるとか思ってたらはっ倒してる所ねッ!!!
合意なんてもの得ずにこんな事っ -- - - -- - !! 薄らバカっ 変態っ クズ!アホ!!! 間抜けッ!!!! 』
( 罪の意識ありで言ったことにすらカッとなって ついに飛び起きてしまえば 低レベルな言語で
清掃員に対して怒鳴り散らす - --- - 本物と見まごうくらい、意識がちょろい )
『 もぉッ -- - - ちょっと!クズ清掃員!!! あっちとも話すから席外しなさい!』
・・・ チビ達にはチビなりの ・・・
「 … いってらっしゃいませ!姐御!… 後赤い猫と青い鬼! 貴女達は一種のライバルですからね〜〜っ… !」
( しっかりと見送る 寂しいなんて言わないし自分よりも… あの二人がついている方が安心なんだろう 複雑な気持ちだけどしっかり手を振って 健闘を祈る )
「 じゃあ… 行くかテホプぅ… あ、別にヴェルは自分が乗せても良いぞ〜? 」
( 冷たがっている月夜を傍目に大変なら変わろうかと気遣い… というか自分ならその冷たさも熱で帳消しに出来るから大丈夫
… 鬼は安らぎを保ち幾ら揺れても起きそうに無い … それ程ぐっすりと寝ていて )
・・・ 相談 ・・・
「 子の心親知らず …まさにこれ!… ですね 」
( 思い浮かんだ事をすぐに話しつつ抱き寄せられる… 離れないというか離さないといった意思と温かい想いが伝わるような気がして 少しの間目を閉じる というよりは集中しやすい環境を作り )
「 …ん、ん!わ、分かんないけど分かった?と、取り敢えずこれ渡して… 軽く謝れば良いのか?… 頑張ってみる!」
( 難しくなさそうで難しい… 取り敢えず出された童話集を受け取り 懐に仕舞い込みつつ 勢い良く頷く
やって見なければ分からない… まぁ、謝るのはまた後でになりそうだけれど その時まで覚えておいて双子に謝ると決めた… )
・・・ 雰囲気 ・・・
「 …それが御望みならそうしまスよ、勿論 … 白みたいでスね …じゃあ、失礼致しまスね 」
( 何処となく懐かしい雰囲気感じ取りつつ 怒鳴り散らされても心的には折れておらず… ただ命令には忠実に出来るだけ働くようになっていて 扉を開けて一旦外へ出る… 流石に空気は読んで盗み聞きは可能ではあるけどしない というか本当にしたら好感度が崖っ淵だろう )
「 ……あ、えっと… その… 」
( …最初に似ている 脆弱で弱気 壁の方向に体を向けたままちらりと視線だけでも合わせようとして )
・・・ 嵐の眼前 ・・・
「 ......... 」
( なんとな〜く、ではあるんだろーけど
嬉しいもんだ 愛って。... そう思いながら、月夜は部屋を後にした )
_____ 暫しの休息 そして
( 玄関 ... 長い様で、短い様で .... 終わりになれば時間というものを誰しもそう感じ取る
.... 行く手が困難 それが分かっているのなら尚更だ ... 既に、何かの気配が色濃く扉の向こうへ )
「 ... あァ、レギ猫 ... 開いたら、すぐにでも始まりそーだ 」
( それに応ずる月夜もふらけた口調は何処かへ消え去る、闘いの気配に黒煙がちらと口より漏れ
鬼ん子に触れる冷たさを物の一部と捉える事すらなくなった ... 鞘を廃した刃物の様な ギラつきに気は染った )
・・・ 行く時を知る煌めき ・・・
「 --- 逆であって欲しいが、なぁ --- だが 今の所は ー それで、収めるべきだろう 」
( 優しくトウリンを離す --- 何の故か、騎士は今 初めて海の煌めきに気が付いた
きらきらと陽光を受けて 天へ光を送り返す、宇宙の如き深い美しさに --- それが急かす
今、征くべき道のりを 己の【 メインクエスト 】が大きく近寄る気配が 騎士の神経を尖らせる )
「 征く時は来た様だ、中途半端ながら --- 親子の愛は此処で一旦途切れさせるべきだ
--- 後で私に幾らでも甘えるといい、戦いの後はいつでもそうと相場は決まっているからね --- 」
( 黒く また、太陽を受けて静かに輝く鎧を纏う 兜のない騎士は高らかと海を見定めた )
「 出立するぞ 」
・・・ 義体 ・・・
[ ウィゥィウィウィゥィ ]
( 近寄る寸前にまた、義体が【 裏返 】り 元の[ 白黒 ]姿へと体を変化させた
ただし相違点はある … 様子、そのものがハッキリと男の子を見定める真剣味を帯びて視線を固定 )
『 … 呆れましたね。それが貴方の限界ですか、それが貴方の未熟さですか 』
( 声すらも混沌の呻きより脱した 突き刺す冷たさに背筋が震える冷徹の言葉色 )
____ 部屋の外 先客
( 部屋から音が聞こえなくなるまでの距離… さすがに此処まで、といった感じの場所
ピンポイントに … これまた、見たことのある雰囲気の人物と … ココアシガレット。)
『 ………… 』
( 眼が見えないほど深く被った黒帽子、後ろで束ねた銀の髪 長袖 足の殆ども隠すロングコート …
いかにも怪しい出で立ちながら 他人の気がしないのは … この人物も、[ 白黒 ]‘ らしき ’ だから。
… まるで、清掃員をそこで待ってたと思う様な場所、そこで壁に背をもたれ お菓子タバコを咥えてる )
・・・ 迫る緊張 上げる……・・・
( 扉の先… 既に何かいると分かる 感じた事もない濃い気配が漂っている 赤猫は尻尾と耳を立てて警戒心を大きく 爪もしっかりと装着 …するも 背後から無数の羽音と気配を感じては…… 口端を上げて爪を下げる …代わりに勢いよく走る姿勢を取り )
「 …テホプ 裏口から出るか… ‘‘ここを真っ直ぐ行くか’’どっちにする?… 自分はどっちでも大丈夫だぞ 」
( 氷の鬼は… 何故か冷たく無くなっていく というよりかは力を角に溜めているらしく 冷気が風に乗り戦いに飢えた熱を冷まそうとする… あまり意味は無さそうだが )
・・・ 再び ・・・
「 …うん!この続きは海を越えて 色々終わってから話そうね!… 騎士さんに出来るだけ手を煩わせないように頑張る!」
( 越えるべき光を目にしては 美しい光景で自分達の進むべき道を照らしてくれているようにも見えて …目に焼き付ける事完了し深呼吸… もう迷いは無い
双子の兄とは対照的な黒髪をヘアゴムで軽く縛って 決意表明で両頬軽く叩き眠気を完璧に覚ましてから …作られ始めた巨大な紙飛行機に乗る …トウリン製作
______最初に敵対していた時と同じ光景を作り出す )
「 …結局これが一番なんですね 原点回帰と言いますか慣れているモノを伸ばしていきます!」
・・・ 言葉のナイフ ・・・
「 …ぅぐ、そ、それ言われちゃうと… 何も言い返せない …けど
… 分かってるよ、止めなきゃいけないって …でも… やっぱり何か… 震え止まらなくて 怖くて 」
( 的確な言葉と鋭く冷たい視線は心の奥深く 突き刺さっては思い出を掘り返す …痛い程に分かる 少しずつ服を握る握力強く 寒気がしては鳥肌を立たせて… 自分の弱さを更に認識 色んなことが悔しくて ……目から滴を溢し始める)
( 街のトラウマ、____幼少期のトラウマ、それぞれが似たような状況で… 残っている結果は止められなかった事による惨劇
だからと言って 先程の様なものは簡単に止められた筈 悔しくて 堪らないのだ________逃げる事が )
「 …僕はまだ未熟だよ、全部 …」
______もう一人
「 …ふむ、中々いい趣味をしてまスね?」
( 恐らくこれも義体… 本物のニャル先輩はこんな服とココアシガレットなんか咥えないだろう
…それは置いておいてカッコよさは認める …自分も真似して棒キャンディーを咥え口の中で転がす …タバコ風 )
「 …さて、聞きまス 何の用でスか? 」
・・・ 毅然と立ち向かう ・・・
「 ....... きひひっ 」
( 鬼の気など露も知ってか 知らずか ... 月夜は伸びた猫の背にその冷たい鬼を乗せ
目の前にあるドアを蹴破るッッ ... なんて事はせずに、丁寧にノブを掴む )
「 ... オレが廃ったらよォ .... 燃えない事する女じゃァ 」
( ギラついた笑顔が振り向く )
「 おめェに飽きられちまうじゃねぇか 」
[ ト''カ''ァァ! ]( 結局乱暴に開く扉 )
He'y kids
「 北の方からテホプさんがエントリーだ 」
・・・ どっこい ・・・
( つらつらと述べる声の全てを無視するが如く目の前にどっかりと体育座り )
『 そんな事で暗暗してんじゃねー と言っているのはわたくしの趣旨とズレています
わたくしがキレているのはただ1つ!1つ!!! 何故自分から襲わないのですか!!! チャンスでしょう!!! 』
( 指先で突いて突いてと心の壁ごと少年の頭にダイレクトなアタックが決まりまくり
距離も近く 真顔に近い表情から繰り出されるズレた発言が場の空気を掻き乱す )
『 折角わたくしが退いてあなたの欲求不満解消の為に御誂え向きとしたというのに!!!
本っ当に意気地なし!据え膳喰わずのちびっ子!小たれ!!! 男ですか!?ホントに!?』
_____ 義体
『 …… 』
( 義体はその問いを言葉では無く、一枚の紙切れを出す事で答えた )
【 ヒットマン - ニャル 】
・ 任務1 : 将来有望な後輩の護衛 - 行動報告
・ 任務2 : 可愛らしい後輩を影から支援 必要であれば敵の始末
・ 任務3 : 少し心配な後輩に本体不在時の癒しとなる事
【 後輩に対するニーズと健康の維持を目的とした行動を優先せよ 】
『 ………… 』
( … 奇妙な名刺 )
・・・ 押し上げ ・・・
「 うん、そうだよな… !そうじゃなきゃ… 燃えないぞ、当たり前だけど … !」
( 背に乗せた鬼の冷たさで… 熱を足から放出しても自分にデメリットは無し 開いた扉 見える道
…テホプを尻尾で背中から絡み取れば … 後は大丈夫 気配を飛び越える 止まる気は無い それに……… )
( 背後から押し上げる ______蟲の波 蜂や蟻など量で 館から出てきては押して 進ませて …行く先を後押し
そして異常な気配に …取り囲み 渦巻き 守る 邪魔をさせない 本体…姿を現す 館の嬢主 …少しの別れと出発に敬礼 )
「 ………… よいしょっ… 改めて… 」
__________行ってらっしゃいませ、姉御 ‘‘達 ’’
・・・ 解釈違い ・・・
「 …え?いやなんでそうなるんです⁉いや確かにそういう欲求は解消出来る…けど、けど‼!僕は…そ、そういうのはお互い合意って考えてますし‼!…まだ、そういうのは早いかなって思ってますし… 後ちゃんと男です!と、とにかく!… そういうのはしません!まだ‼絶対に‼! 」
( …気付けばテンション的にも引っ張られてしまい目を丸くしたまま 否定を続けて何度も首を左右に振る
…色々まずいというかしたく無いと言うか …意地でも曲がる気は無く 明らかにズレているであろう相手と… 顔を上げて口論 )
「 …そもそも一応義体とは言え自分の初めてとかは大切にして欲しいですし まだヨグとは …き、キスぐらいでそんな事した事無いし …雰囲気とかもあるし …だ、だから気遣いは感謝しますけど! …ぼ、僕はそう言う事はしません!」
______義体
「 … 渋いでスねぇ …まぁとッても感謝でスね、これに関しては … 」
( 紙切れと名刺を受け取る… と一緒にポップな棒キャンディを交換 … 生憎名刺は用意していない
正直言って…頼りになり過ぎる為 自分が甘え過ぎそうでちょっぴり怖い )
「 …貴女の方が鞄持ッてても違和感ないでスね… 大人の雰囲気と言うか 格好良いでス 」
( …本体は無事なのか ちょっとだけ不安な気持ちを抑えつつ 背後に回り… 尻尾無いのか確認してみる )
・・・ “ 空気 ” “ 泡 ” ・・・
『 ------------ 』
【 エアーストーム 】
( 覆い隠された存在が風 ... 違う![ 空気 ]の嵐を纏って寄る虫たちを散り散りに吹き飛ばした!!! )
『 -------- 裏切り者をこうも懐柔する多大な人物力
迷わない即刻判断力に持ち合わせた身体機能 ------- 大した力だ ------
この 【 エアー 】に殺される資格は ある 』
( 大柄なロボット。.... 一言で表せば、扇風機の見た目をした青いロボットだろうか
今にも飛び立たんとするその “ 機械 ” は空気の力をボディ全体に滾らせた凄まじい存在感を示す )
『 だが ------- 裏切り者 まずはお前だ 。 --------- 逃すなよ 【 バブル 】 』
( 月夜の行く先 陸を阻む海の中 ..........
弾ける泡の音が 静かに、響いた )
・・・ 引っ掛け ・・・
『 … … 意識、しています ネー? …… ふふふふ やっぱり オ ト コ ノ コ 』
( 打って変わる白黒の表情、嘲る様な一本とった事を勝ち誇る的な煽る声
とん とん とやっぱり頭に指を当てては『 ドキドキしまし 、たー?』とか言いつつ )
『 んじゃー じゃじゃじゃ … 今腐れて飽きられる様な事はしちゃいけませんネー?
だって… 『 まだ!』ですからー … オマケに、体力!!!!修行不足!!!!!!!! 根性つけなさいヤー 』
( 煽る様な声は続きつつも … 一瞬、後押しの念が混じって )
____ 凶悪性
『 ………… 』
( さっきから全く口を開けない白黒、キャンディーを袖に滑り込ませつつ
後ろに回る清掃員を顔だけで追う事はあろうと 止める事、一切無しに尻尾を晒す… か'' )
[ _______ . . . ィ ィ ]
( 独特な空気の切り裂かれる音… 蒼や黒とは似ても似つかぬ細長い爬虫類系の硬質尾が伸びる
… オマケに短くも長くもない棘で武装されており、先端に至っては … ナイフの如き凶器そのもの。
風切り音はコレが原因らしい … 完全に “ 殺意 ” を感じる類のアレである )
『 …………… 』
・・・ 上陸 《 孤島の一部 ‘ 機械エリア ’ 》・・・
( 孤島近海 )
「 ・・・・ 間違い無く 94%位の確率でミィリィちゃん ・・・ 此処だね 」
( 矛盾発言を堂々とかましつつ、2人に向けてカロンは問うように呼び掛けた
その内、1人には普通に抱きついて居るのだが 黒機にとってお構いなどないらしい )
・・・ 役目 ・・・
「 -----蟲と風 … 相性的には何とも言えないですね …正直有利とは言えません… ですがね?ですがですよ…
私は …!姐御達を絶対に安全に孤島に送るんです … だから何方も邪魔はさせないのです! 」
( 吹き飛ばされた無数の虫は……… ‘‘生きている’’ しぶとく 体力を残して生きている …当然毒を持っている虫も居る 機械にも通用する溶解性を持つ……… )
「 …一応… 名乗りましょう……… 我が名はダレット!!緑の冠を持ち… 女帝のアルカナを持つ自然の覇者!!…そして …姐御達を敬う小心者!
_______さぁ、貴様も我が愛しいグレートインセクトの餌… いや!!スクラップにしてあげますね!!」
( 正直心拍数は上がりまくりで… 怖くないと言ったら嘘になる それでも_____負ける気は無いという笑みを浮かべ大きく口を開く …黒 茶 緑… 決して綺麗とは言えない混濁を見せ付け 手に持つは 自分さえも傷付けて機械にはあまり意味無いであろう ……数本の茨 当然握れば赤い液体が 滴として垂れ落ちる
______死んでも構わないが 役目を果たすまで倒れない 決意
月夜達を守る虫のドームは… 波として孤島に向かい流れて防護する )
・・・ 無茶な話 ・・・
「 … そりゃそんな事言われたら普通の人は意識しちゃいますからね⁉ …本当に …き、気を付けてくださいよ 僕は …そういうの …わ、忘れられないっていうか視界に残っちゃうって言うか … 脳裏に残る… だから!つ、次からやめてもらえると助かります … ! 」
( 頬を思いっきり膨らませる … とは言え緊張を解して 手助けしてくれたのに関しては素直に感謝 … まぁやって良い事と悪い事があると言うのを此方も自覚し直せたし …気が付けばプラスな事の方が多いかもしれない )
「 …え、えっと… 何かお礼させて貰います …ね?また後で… !… 僕の場合は… なんだろ、本とか …? … なんか欲しい物があるなら言って貰えたら … 」
______尻尾
「 …格好良さは此処にも現れるンでスね … 下手したら腕飛びまスけど 」
( 危険 その一言に尽きる …鋭利で硬い 下手に触れば傷が付くで済むのだろうか これに触る勇気は生憎と無い … すぐに真正面に向き合う形に戻る
まぁでも 雰囲気と言い似合っているし嫌いじゃない … また余裕がある時触りたい )
( ………さて、何を喋れば良いのだろうか 正直 …ニャルとは違う意味で憧れるので緊張する )
・・・ 捜索 ・・・
「 …正直に言うけどな?1%でも確率があったら俺は降り立つからな… さて、何処に居るか …こんな場所だしなぁ … 機械の下ってのもありそうだよな 」
( …少し親バカ度が加速しているのには置いておき島に降り立っては辺りを見渡し 複数個手を浮かせる 手で四角を作っては光を反射する…… 【 ハンドミラー 】 探しやすく ミィリィの作ったSOSがもしあったのなら…そんな考えをしつつ照らして探す )
『 …かろん 蒸し暑い 一旦…… 離れて ? 』
・・・ “ 運命の先延ばし ” ・・・
『 ---------------- 』
【 エアーシューター 】
________海を行く者たち
「 ッっ き''っ ... ダッコっ!? おいッ レギっ !!! あいつっ !!? 」
( やっと自由が効くようになっている頃には島よりかなり離れた場所 ...
一瞬 見えた不味い気配の大元... 今の状況からして 悪い予想しか浮かばず
尻尾と虫を振り払おうと ... 出来なかった )
「 ....ッッ ..... っがぁー〜ーっ 生きてやがれよォッ !? あの野郎 .....っ 」
( ..... 弱っちい癖して、必死に体張って そんな弟分を信じてやれなくて... 何が、姉御だ
慕う様子を思い出せば ... 月夜はそう、苦しげに叫ぶ 。)
[ ボコ ボコ ボコ ]
・・・ 強過ぎた自我 ・・・
『 [ また後で… !]分かってる じゃ、ねぇですか ヨヨヨ 。20分以内に支度せよ!』
( 大体無視してまた指を向け、指示の言葉を言い放った )
『 うだうだ言ってる暇というモノを考えた事ぁりぁりぁーりまス かネネネ?
FINAL・戦闘 近寄っテ 這い寄って参りやがるのですカらa、用意 用意出立支度せよぉぉぉぉ 』
_____お気遣い
『 ………… 』
( 話題が無いのか。 平然と察するように白黒は新たなモーションを見せた
清掃員の片手を掴む、そして … 歩く、向かう場所も知れないが 兎に角歩く )
( … 廊下と足が触れる度、硬い鱗でも圧しているような妙な音が響いていた )
・・・ 機械の島 ・・・
「 うひゃぁ、どんだけ探す気だってかー ・・・ 気持ちは 分かるけどサー?」
( 名残惜しそうに白機から離れ きょろきょろ と、小さいものを探すのでは無い
もっと 別の … 違う物を探すような挙動を取り … それでも、月跳のそばからは離れず )
「 ぇー っと むー ・・・ ん あそこカナ?」
( ふわふわ生い茂ってる茂みの1つに近寄って その中を漁り始め )
[ ゴォン ]「 お 」
・・・ 勝てる見込み ・・・
( 風の弾丸は …反射神経で避ける事など出来ずに次々と体に当たり 更に血を噴き出す傷口を増やしていく ……… そしてその傷口から血を流して出てくるのも …虫達 )
「 …玄関は多い方が良いんですよ 私の館も結構あったりしますしね… !
こんな事言っても分からないかもしんない …けどさぁっ !」
『蜘蛛(スレッド)』 『針金虫(パラサイト)』
( 茨を鞭のように振るい砂煙 視界を塞いでから 機械の体中に糸を巻き付かせる …隙を見て 穴を探して 何処かから潜り込み寄生をしようと体中を這うのだ………… 人間相手だったらショックで気絶しかける者も居るのだろうけど……… 本当に‘‘相手が悪い’’ )
_________自分の終わりが自分で決めれるなんて最高だと …そう思いません?
________冷静
「 …テホプ … 多分 」
( 自分の熱やヴェルの冷気だったらこの虫達も簡単に追い払える … それを言わずに ただ …じっと丸まる どうなっているか…予想出来てしまうのだ )
( 張り付く虫は …緑色を中心に 特に地面に接するであろう部分に固められていた )
・・・ 最後の準備 ・・・
「… は、はい! …て言っても …僕はもう準備出来てます … ! …まぁ持っていく物とか少ないからなんですけど 」
( 義体からの指示に体が震えるも …握り拳を作り心を落ち着かせては …掛けたピンクでありながら 濃い青色の線を螺旋に這わせた二丁の銃を腰に掛ける …それだけ 後は能力の使用で …場所を利用する )
「 …【距離】 【重力】 【俊足】 …とっても相性が良いんですよね、これ全部合わせると うん だから …今度はしっかり‘‘頭’’を使って勝ちます 」
______散歩
「 …お、おぉ … 親子と言いまスか …一つ間違えたら拉致みたいな 」
( 廊下を歩く …静かとは言えない様な音が耳に入るも許容範囲 … 取り敢えず何処に向かうかは暗殺者義体の好きにさせる事にして … 鞄を引き摺って歩く … というか手を離したら胴体にえげつねぇのが飛んで来る気がするし離せない )
・・・ 工業地帯 ・・・
「 …俺のせいでもあるし 探さなきゃいけないだろ?絶対にさ … ! 」
( それぞれが探しやすい場所を探す … 瓦礫を退かしたりしてヒントに近付く 一歩一歩確実に…… 任せれる時は黒機に任せる )
『 …記憶 媒体 … 映像 』
( 黒機の近くで …瞳を水色に変化させてその場に …この場所で起こった事柄を再生させる …時間によって違いはするが …とにかく手掛かりを見せていく … じわじわと黒機に近寄りつつ )
・・・ 【 引き返せない 】 ・・・
『 射程内だッ 』
( 扇風機のフィンを連想する様なプロペラによる 空気操作の烈風!
自身の機構内であろうと吹き荒れるそれは最早 ‘ 切り刻む ’ と言うに正しい破壊力!!! )
『 -------- 無駄な事をするな 貴様はこの【 エアー 】に殺される資格すら、無い!!! 』
【 押し風 [ G : エアー ]】
( 先程までよりとは押し返す勢いがまるで違うッ 高速回転するプロペラが起こす
本格的な向い風はパラシュート降下中と錯覚するほどの浮遊感を相手に与えているッ )
『 失せろッッ 』
・・・ 逆 ・・・
『 確認致します … ました。 … はい はい、では 出発の際の … 』
『 出発の … 際の 』
( 静止 )
_____ 異変
『 !』
( 途中急停止、勢いがない筈なのに急に止まるせいで清掃員と背中が激突するが …
【 気にも留めない 】。… 本体からの指示を 微小ながらも破った筈だと言うのに )
『 ………… 』
( 表情は見えない、しかし 並々ならぬ事態の変化は感じられる様な … 小刻みの 心音 )
- -- - - - -- -- - - --
・・・ 《 かくしステージ 》 ・・・
「 ぉほっ ?」
[ … しかし この小娘が旧神と、あの【 鍵 】の子とはな …
〔 黒機が今居る茂みの下にあるマンホールの蓋を開ける忍び 〕
それにしてはやけに戦闘能力が低かったが… まぁ、手に入ったならどうでもいい。
〔 ミィリィを抱えた男がマンホールの中へ入る 〕
スーツを切り刻む用意をしておけ、回収出来たデータから何かロボットでも作れそうだ ]
「 っつっっつ ぷぁっ !? ・・・ か ひひ ・・・ げ _ ちょぉ ・・・ これ キツすぎない・・・?」
( 超絶頭痛と目眩、吐き気すら覚えながらも 今 観た【 過去 】を頼りに… マンホールの蓋を 開 )
「 うわッッッッ!?」
( … 炭化寸前にまで焼け焦げたマンホールの蓋
隙間から抜けてくる何かの焦げる様な匂いと … )
・・・ “自然の使者” ・・・
( …背後に猛烈なスピードで飛ばされては… 木に衝突し背中を強打… 何本か骨折った様な痛み その木もミシミシと鳴ってはいけない様な音を鳴らしている …頼る事も出来ない 素肌を晒す方が多くなり … 切り傷 血 嫌なも赤く染まり始めていた )
「 それを決めるのは----まだ早い----ですよね----? 私のグレートインセクトも… ‘‘2つ目の能力も’’見ていない癖して …………… 」
( 通用するとは思えない… けど 諦めない
懐から飛ばされた丸い粒を 地面に数粒落とす… 風により予定よりも少ないが 血液を垂らしては 芽が出る…だけでは止まらずにみるみると成長を遂げていき
今支えてもらっているような木よりも立派な______大木を生やす )
【 世界樹( ユグドラシル ) 】
「 ところで…【ミツバチ》って知ってます?あの蜂蜜作る為に籠の中に囚われている小さい人間には利用価値のある虫なんですけど……
天敵のオオスズメバチとかが襲いに来る事もあるんですね?… その時、そいつらはどうするか…
…集団でオオスズメバチの体を取り囲み体中から熱を出して… 真夏と言いますかサウナみたいに温度を上げまくるんです …
…所で関係ないんですけど………… 私の体って…… 無数の虫の苗床になってるんですね?………… 虫達が自分達の居住範囲を破って何処かに遊びに行って………… 繁殖する事も少なく無いんですよ………… その結果… その場所で違う虫が生まれたりするんです …‘‘全く違う虫がね’’ 」
( 大木に背を預ける… 安定感が段違い
そして今… 唯一の有効そうであった武器… 茨を捨てて 両手を挙げた
……… 代わりに顎が外れそうな程大きく口を開き 傷口から血が… 一気に噴出する )
「 ---------こっから本番ですよ……… 扇風機‼! 」
-------- - --------- ---- --------- ---
・・・ STOP ・・・
「 …義体さん? …あれ? …バッテリー切れとかあったりします? …いや、無いですよね…… ? 」
( 急に止まった義体… あの様子からじゃこの後も何か喋る筈 …
… 不思議な思うと同時に …嫌な予感がして 銃に手を伸ばし … 辺りを見渡す )
_______不穏
「 …わぷッ …止まる際には言ッてくれると助かりまス… けど 一体なンでスか? 」
( 何かあるのだろう… というか無ければ止まらないだろう?
そして聞こえる心音 …脈数と状況… どうやらあまり良くないらしい
…直ぐに鞄を持ち直しては 戦える準備をする …鬼が出るか蛇が出るか… 分かるのは隣にいる暗殺者の白黒義体
…… 頼り過ぎないように しなければ )
・・・ 湧き上がる ・・・
『 …… かろん、無理----駄目 … 私____大 丈夫 ……… 』
( 視界がチカチカ点滅 喉の部分に何か詰まったような異常感 … 黒機よりはマシと考えて 頭を撫でたり …胸部を押し付けたりとリフレッシュさせる
… 流石に焦げたような匂いには嫌悪感示すようで後退りして )
「 …ふ〜ん ?どうやらそこに…何か手掛かり的なのがあるのは確定か… ?」
( 手で仰いで煙を退かす… 察せられるのは 高温 熱 …とにかく行かなければ始まらないと飛び込む! )
・・・ 属性 ・・・
『 ------ 何でそんなにタフなんだ?』
( 強化と言うより、進化の発揮 力の解放… どちらにせよ
明らかな強化に動じる事なく … 先の発言にて『 魅せられた 』と
自分で言ったにも関わらず、そのあり様に疑問を投げかける… 様子は矛盾、しかし )
【 エアーシューター 】
( 攻撃の休まる様子は露ほどもない )
・・・ [ 第1の ] ・・・
( ………… )
『 ………… フ、ロッソ様。… 正面玄関 、現在… 【 脱出口 】は 分かります カー?』
-- - - - - - -- - - - -
______刹那!
[ ト''ッ ]( 鞄ごと清掃員をかなり遠くへ突き飛ばしたっ )
[ _______ シ''ャァァァァァァッッッッ ]
( 砕け散る … 床!! その下から現れた【 ガラスの破片 】が 近くに居る
白黒へ向け襲い掛かり … )
[ ボシュン ]『 ………… 』
( 即座に白黒は反応、床板をひっくり返し その後ろでゴムの質感を持つ
防御壁を膨らませるようにして展開、ガラス片を一部捉えつつ 避けてくる
破片を見るや 銃撃による対処に移行した )
[ ヒュッ ]『 ! 』
( 撃ち漏らした! ガラス片の1つが清掃員に接近!白黒も反応すれど… 間に合わないっ )
・・・ 地の獄 ・・・
… 其処は 地獄だった
「 ・・・ うっひぇ ぁ・・・ わァ ー ・・・ 」
( 地下に入り… その、第1の光景を見た時点で 黒機は月跳を離せなくなった
___ 手を掛ける場所を胸に変えつつ、状況を確認してみれば … )
( 全体的に施設が灼け爛れ、中には熱戦か何かで焼き切られたような跡もある
未だ燃え続けて居る箇所までがあるこの施設は 辛うじて被害の少ない場所を見るに
‘ 何らかの生産施設 ’ だった事が分かる… だが、作るモノが何だったのかまでは… )
「 きっっついねェー ウチも月跳ぉ 居なかったら無理かも ・・・ 」
( … 当然 灼け爛れたものの中には かつて ‘ 生きていたモノも混じる ’ )
・・・ 【 グレートインセクト 】 ・・・
「 …なんででしょうね? …自然に魅せられたから? … 希望を持っているから? …それとも 肉体は限界迎えてるけど精神が諦めてない?… 結構変な体ですよ、私達って!!! 」
( そう言いながら口や傷口から現れるは… ‘‘異常とも言えるような虫’’
全体的に握り拳程の大きさで… クワガタの顎やカマキリの手 ハチの毒針やアリの体…など見た事も無い 生物 …普通の虫達も出てくるが 先程よりも凶暴で しっかりと 殺意が篭った ________軍隊 )
『大雀蜂(バレット)』『蟷螂(スラッシュ)』『甲虫(ホーン)』『蟻地獄(ストーム)』『蠍火(スピア)』『軍隊蟻(グループ)』
「 … そしてこれが私の…… 遺伝子組換えの結晶 ‼‼ 」
【偉大なる進化( グレートインセクト )】
・・・ 部屋から ・・・
「 …いつものだったら分かるけど ‘現在’? … 気配は読み取りにくいけど …なんか、難しいかも 」
( 一変したであろう雰囲気に …何処か違和感を覚えながらも …走り抜ける準備はしておいて )
_______破片
「 ッ… そんな心配しなくても …大丈夫でスッ!!」
( 飛ばされた拍子により鞄が開いた事で …中から大量の武器が姿を現す
愛用の草刈り鎌を手にしては … 勢いよく振るいガラスの破片を砕く事に成功し 丁度自分を避けるように更に飛び散る
… 半開きの状態のまま鞄を持ち直してから 割れた床を見ようと …三歩だけ近付く )
「 … しかし たスかりましたよ、暗殺ニャル先輩… さて、一体相手は …能力とかも何でしょうね ? 」
( 錯覚により清掃者の体が歪み始める 既にこの廊下内の… 強いて言うなら壁側に寄っていて )
・・・ 灼熱 ・・・
『 … かろん 本当 無理駄目… 後… 胸部 今回 許可 』
( 月跳は目に焼き付けては …記憶を辿ろうとするも一瞬で襲ってくる測り知れない苦痛に …やめてしまう
流石に足取りもフラフラと悪く … 今回だけは黒機に胸を触られても注意はしないし … 逆に安心もするからギュッと手を握る 半機械と言えど その辺はしっかり… 人間らしいとも言える )
「 …あっつぅぅぅ… !ていうかお前らイチャイチャ… あ〜… 何でも無い しとけ…寧ろしろ… ! 」
( パタパタと手で仰ぐも流石に限度があるのだ… ジリジリと炎天下のように体を焦がし 暑く汗を垂らすような状況で背後でイチャつかれては注意…
しようとしたも 自分も良くよく考えれば結構そんなのをやっていた気がするし… 久しぶりに思い出して少し寂しく感じてしまったし… そのまま続けさせる …
辺りに転がっている …まだ生きようとしているものに合掌しながら 優しく脈動を止めさせる )
「 …早く会いたいなぁ… ナイアに… ミィリィ… 流石に… 寂しくなってきたや
… ったく、落ち着けよ俺…… ……ふぅ…良し、ほら 行くぞ? 」
・・・ 戦士の心意気 ・・・
『 --------------- 』
( さらなる力の解放を目の当たりして尚 様子を変えないどころか…
此処に来てロボットの疑念は最大に達する。… 結果のどうであれ
命を削るまでして己を振り絞る必要性など何処にあるのか知れないのだ 自分ならば… )
( だが 価値観の差異を挟んだとしてもその在り方が素晴らしい事だけは変わらない
戦闘のみに限らず 己の身など物の価値とすら見なさず 只ひたすら打ち込む様子など
機械にとっては眩しいほどである )
『 ------ お前に敬意を 』
( 故に “ 出し惜しみ ” を … 機械は棄てた。)
【 ツインシューター 】
『 そして苦しみなき 死 を!!! 』
・・・ よみがえる濁魂のカガミ ・・・
『 ……… 』
( 錯覚に若干の混乱を覚えつつも、念入りにガラスを破壊しようとリボルバーを構え
清掃員を視界に収めながら周囲を確認する… )
〒♪-☆\☆==♪-♪=〒♪\-☆
[ キ''ヤァァァァァァァッッ ]『 ! ??? 』
《 寸前回避 》
( 殺気。武装された豪腕を直前で危うく回避し 敵の姿を確認したさしもの白黒も驚きを隠せない )
《 キ''ャ''ォォォォォォォォッッッッ 》
( 周囲を破壊しひたすらに暴れ回る ‘ 怪獣 ’ が持つ紫の外皮
あの 名も知れぬ街を辺獄へと叩き落とした恐怖の姿 )
凶悪が其処にあった。
_____振動
[ ス''ス''ゥン __ ]
『 …… 説明の暇を作ることは出来ません。
正面玄関より脱出し、門の前で待つ ‘ 義体 ’ の1人に会いなさい 』
( … 地震とするには妙な震動が下から伝わってくる… )
『 そして …… ‘ 今から会う、全ての人物 ’ に問いなさい
【 孤島に隠したモノ 】は何か、と 』
( 真剣味の… 非常事態の口調が急かすように言葉をまくし立てる
それでもポカーフェイスは保たれたままに、下を見据えて 男の子を後押しした )
『 …急いで!』
・・・ 破壊の跡 ・・・
「 ヘイ嫁さん、無茶やってんのキミだって分かる?・・・ ひゃぁ、軽ーい
ってかマスター。もしかして ・・・ 来ちゃってます?思春期。ふひひっ 」
( 汎用時空戦闘機であるカロンの方が、若干元気ではあるのか この悪辣環境に
月跳が適応できないのが分かると 背中をさすってそのまま背負って動き始めた…
… 無いものを急で補う事が推奨される状況ながら、ムードメイカーは此処ぞと笑う )
( …… 冷静に確認して、そうでもしなければモチベーションが悪化すると分かっているからでもあるが )
「 ・・・・・ ( … さっきから … ちょっと、嫌な物 。… 見えちゃうんだよねぇ )」
( 道を行く途中…惨殺死体の内、1つに目が行った … 上半身を左右に分けられ
原型が無いに等しいが 其奴は間違い無く、“ 主の子を抱えていた男 ” である上…
先程からちらほら居る ‘ 熱が死因では無い ’ のが一目で分かる死体であったのだった )
「 ・・・ ・・・ ・・・ 」
( 何より、熱で死んでいるものばかりでは無いという証拠まで … 壁に刺さっているのだ
欠けているが 丸ノコ状の投擲式切断兵器、【 メタルブレード 】 。それもベットリと血に濡れたやつが )
・・・ 巡る ・・・
「 …ッ…が…ぁ… ッあ -----は---ぅ…ぁ 」
( 避けれない…… 避ける体力も残っていない。風の弾丸は直撃 限界の体は… ゆっくりと壊れていく 血に塗れた丸い塊を吐き出してしまう。
それでも 苗床が死のうとも彼らは軍隊… 最後まで敵を排除しようと動く 胴体に張り付き装甲を剥がそうと食らいつく 何度も何度も同じ場所を掘り進めるように 食らいつく。)
景色も見えなくなってきた 喋るのも辛い 体中から流れる血に 痛みはもう感じない
不思議と頭は回り 考えている事は一つ
______姐御達は無事だろうか ただそれだけ
だから最後まで 立ち続ける 風が止むまで バッタの大群が海を跳び越えるまで 姐御達が無事に辿り着けるまで
--- ----- ----- -----“立ち続けた”
・・・ 蘇る記憶 ・・・
( 鳴き声を聞いた時点で体が震えてしまう 思い出してしまった 街の惨劇を… 焼け爛れた街を 苦しむ人々を
それでも …逃げる訳には行かない 今度こそ )
「… しつこいこの因縁に…さッさと着けましょう!決着をッ! 」
( もう油断はしない 出来ない……無理矢理震えを抑える為に… 軽くだが自分の脚を切り裂く 作戦
これは血の鏡 そして散らばったガラス…… 錯覚には好相性であり 利用しない訳にはいかないだろ
次々と増える… 錯覚で歪んだ空間 その数は50を越えて 床や天井、壁にも見えた )
「 …行きまスよ、トラウマの清掃対象ッ!!」
『試練』は『強敵』であるほど良い
_______逃げ道
「 ……分かりました… でも!お礼は絶対にしますから忘れないでくださいねっ…!
… 本当にありがとう …ございました 」
( 後押しされた勢いを利用して …猛ダッシュ 言われるがまま 出来るだけ最短距離 壁さえも勢いで壊し … 揺れの被害を最小限に抑えて玄関へ向かう 目的の… 門から脱出して全てについて皆に聞く …託された知る権利を持ち )
( … この礼は必ずしなければならない 無事だったのなら… )
・・・ 獄の想像 ・・・
『 … 無理 月跳 否認 …! …背負 身軽 …NO … 』
( 背負われては少し元気 …というか口答えするようにしていて …空気を変えるように後頭部に胸部を押し付けたりとらしくない行動…
… そうでもしないと壊れてしまう それ程劣悪な環境であり 辛い現実 …記憶を見る必要も無い 察せられる最悪な状況 )
「 …思春期なのは元からだっての、俺もナイアも…あ〜…それと、構えとけよ?そろそろ… 」
( 壁に刺さっている鉄の輪切りカッター 欠けているとはいえ何度も見た事がある形状… いつも子が投げていて 嬉しそうに自分に見せた事も何度もあった
… 嫌な事しか考えられない でも …止めなければならない 子供の為に親は居る )
「 …… 面倒なんて思わない… 絶対に止めてやるからな 俺が… 」
( 自分で撒いた種だ 自分が責任を持って …全てを償わなければいけない
この孤島についても… 魔人は関係している だから全てを解決…一つ一つの問題を丁寧に )
・・・ 本当の宣戦布告 ・・・
『 まだ動くか!? 【 エアーシュー --- 】------- 』
( それでも途切れない闘志に、身を少々削られながらも追撃を仕掛けようとしたロボット
------ しかし、敵が 血の塊を吐き出したのを気に ---- とある事に気付くと、その行動を 停止する )
( ------- そう、気付いたのだ ---- 戦闘においての奇妙な瞬間、喜びを上回る 感傷的な時間 ----
それでも、虫達は諦めもせず 己の身を削り続ける、ロボットは暫くそれを黙って見ていた ___ )
『 やめろ。---- もう 終わったのだ 』
( 最後通告の様に 無機質な呟きをこの場における最後の言葉とすると並びに -----
目の前に それでも立っている1人の ‘ 戦士 ’ を視界に収め続ける。---- こうも気持ち強くある者を
忘れぬ為に 永遠に記憶の片隅に生かしておく為に --------- -------- )
『 ------------------ 』
______悪寒
「 っ .... ..........?」
( 月夜の中で 一つ...... 何かが 途切れる様な感覚がした )
『 ------------ あー ------ ほんとに来たね、あれ 』
( 海中 … )
・・・ ??? ・・・
[ キ''ィィィ キ''ィィィ ]
『 …… … ォ ぉ っっ !!! 』
( 突然展開された体幹の狂う世界、自分意識の低い白黒は前も後ろも分からず
巨悪から距離を取ろうとする為に寧ろバランスを崩して失速し…
何故か あらぬ方向を向かず 清掃員を見据えた ’ 凶悪が鳴らす 金属のこすれあう様な、
とても高い不快音に耳を抑えて継戦能力に支障をきたしていた )
《 gyaaaaaaaaaaaa!!!! 》
( 異様な行動は続く、遠くに見えてすぐ側に悶絶している白黒に見向きもせず
瓦礫を持ち上げた凶悪は … 真っ直ぐに清掃員へ投擲をブチかます___!? )
_____ 隠されていた ‘ 悪夢 ’
『 ……… 』
( 最短距離を辿る気配… 申し訳なくも、短い見送りの刻を済ませ
自らも … とある 決意を胸に、地下へと向かう。… )
‘ まぁ … そうさ、高貴なるものは毒を残して欲望を抱く ’
‘ 神が世界の頂点なら ……全てはなんなのか、決まっているもんなんだよ ’
‘ 分かるかい? … そういうのを “ 悲劇 ” と誰でも呼ぶのさ ’
‘ だから生きなよ 若造… 神の天敵はいつでも ’
‘ 【 強く歩もうとする意志だ 】’
・・・ 違和感 ・・・
「 ・・・そろそろ襲うよー?月跳ぉー 」
( … 正常な思考を保とうと思っても保てない… …何か 先ほどのメタルブレードの形状…
というより、大きさに少々どころでは無い違和感を感じたのだが … 思い出そうと、する度に
‘ やわらかい ’ ‘ かわいい ’ ‘ 月跳 ’ ‘ めちゃくちゃしたい ’ 。煩悩が割り込んで思考が混乱した )
[( 施設全体の炎が揺れるほどの震動 )!!!!!!! )]
「 ぎゃっ !!!! 」( 咄嗟に白機を地面に下ろして庇い 炎をまともに浴びる )
( 異様な震動と風圧が施設全体を襲った、あまりにも突然の出来事に黒機はマトモな対応が出来ない
… それを境に 何やらそう、遠くもない場所で… 【 爆発音 】を始めとした激しい戦闘の余波が響き始める
この規模は… 【 クラッシュボム 】や【 アトミックファイヤー 】の比ではない )
「 あっちち ・・・ うっへ、災難 だなぁ、もう。 怪我ぁない?月跳 ぉ 」
( 火の粉をぱっぱと払って )
・・・ サイゴ ・・・
‘ミシッミシィッ’
( 最後まで立ち続けて …虫達も一匹一匹 地に堕ちる
風によって抉れた木 駄目押しに根本を齧り抉り 倒れさせる …影は大きく ギリギリ機械には届かないであろう
…ただこれは自分の墓石であり …決意なのだ
負け惜しみにも聞こえるかもしれないが お前の風では死なないという …言い逃げ
最後まで笑みを浮かべて 女帝は 自然の覇者は ______大木の下敷きとなった )
( 大木の下から… 溢れ出る血 白く砕けた卵に …フラフラと飛ぶ虫達 空高く昇っていく________ )
_________ダレット (女帝) 此処に眠る
_______海
「 …テホプ …何か嫌な予感がす… テホプ?」
( 赤猫は何かを捉えた… 海に眠る“何か” 微かな振動をも捉えては 来る戦闘の用意として 体内に熱を充填する )
( __________未だ鬼は目を覚さない ただ …角はより冷たく 巨大化していく )
・・・ ターゲット ・・・
「 …アナタもつまり そういう事でスか? …此処で決着を着けたいンでスねッ!? 」
( 明らかに錯覚関係無しに自分を狙った投擲 …近距離大砲で壊しは出来るが …距離が近過ぎて義体も爆風で攻撃してしまう可能性がある
此処で一番良い方法 …金属音に脳が震えるも無理して動かなければ 今度こそ守れる者は守り …凶悪を綺麗に掃除しなければ )
『数本地』
( 鞄から出現させたのは 水を吸って身長並みに巨大化した………“スポンジ” 瓦礫に当たっては水を辺り全体に吐き出して …しっかりと飛んできた武器を受け止めていた )
「 …最初から本気で行きまス… “クリーンタイム”でスッ ! 」
______到着
「 …ハァッ ハァァッ……着いた …けど 」
( あっという間に正面玄関へと到着 …辺りが揺れて更に激しさを増す中で 迅速な対応 怪我をする事も無く ただ息を整えて …ここで終わりじゃない事を考えて門に向かう …其処に立っているであろう義体を探して )
( …不思議と体が軽い 目には力が漲り 吸い込む空気は美味しく感じる テンション的にも最高で… 体を癒した甲斐があった
はっきりと …自分の進むべき道が見えた )
・・・ 緩さと激しさ ・・・
『 ……… 全部 終了 可能 …我慢我慢 …?っ…此方 怪我無 大丈夫 …?かろん… !』
( 冗談か本当かは分からないが気分を解す為にそんな事を言いつつ …黒機の心の乱れを感じては少し面白いのか頬をツンツン なんてふざけていたら…
…急に押し倒される いや大事なのはそこじゃなくて黒機が炎を被ってしまった事 振動と風圧により瓦礫が落ちてこないか辺りを見渡しつつ … 自分の事よりまずは黒機の事を心配する そういう性質なのだ )
( 魔人は戦いの音を聞いては …炎を掻き分けて 爆発を掻き消して 直ぐに駆け出した
もしかしたらを考えると …止めなければならない 必ず )
・・・ 休む暇なし ・・・
「 はっ .. っは .... ぁ ああ .... 何にもねぇ ... 」
( 悪寒は心の大半を占めるも、折れずに現実へと復帰する
心なしか .... 虫の連携が不安定になった気すらしながら )
「 ..... ..... わかってる、敵 .... 近 ...っ!?」
( 気配はいきなり現れた、後ろを向けば .... 此方へ飛んでくる巨大な ‘ 泡 ’ っ!?)
[ フ''ゥゥウンッ!!! ]「 先行けッ 」
( 素早く月夜は2人の背中を掴んで陸地へと投げ飛ばすっ 感じるのだ .... あれは ヤバいッ
十分な距離を見届けると 拳を引いて不穏極まりない泡へと殴り掛かった!)
「 てめェは なんだァァァァァァァァ!!!! 」
・・・ “ デジャヴ ” ・・・
[ カ''ゥンッ ]『 ……待てッ コイツは ……! 』
( ‘ 砕け散る ’ 凶悪の左腕。… 飛び散る破片は 確かに先程の …
何時迄も転げ回るような白黒では無かった。強化弾を装填し、やっと口を開いて叫ぶ )
[ カ''ンッ カ''ンッ カ''ンッ ]『 コイツは っ ‘ 違う ’ ッッ!!! 』
( 連続で銃撃、マトモに当たり続ける凶悪は … 悲鳴も上げず 回避行動もしない。
あれほどしつこく撃ち放っていた… 【 火球 】まで使わない。 … そして その目付きは )
《 -- --- - -- - -- - --- 》
( 理性による 理解を成し得ることが可能にして不可能な 生気の無い “ 濁った視線 ” )
『 正面玄関へ急げっ 男の子もそこに居る っ …… ‘ 呑み込まれる ’ 前にッ 行けっ!!! 』
______ 待つ者
( …… 異常事態に城が揺れる中であっても… 整えられた庭は美しく、新しい出立を祝う
無言のエールにも思える。… 間近に迫る、巨として立つ ‘ 何か ’ への 鍵は… )
「 ……予定より、早いご到着ですね 」
・・・ 生み出されし 〔 MASTER 〈 8 〉〕・・・
「 うんや っ ダイジョーブ ・・・ じゃぁ無いように見える? ってて、あちあち 」
( 自己修復の働きか 背中の火傷もそれ以上はひどくならず、快復に向かいつつある…
… それが問題になる訳が無いのは今の状況からして明白、今 主人を追う前に… 確かめるべき事があった )
( 割と 軽い音を鳴らして… メタルブレードを引っこ抜く )
「 ・・・ ねぇ、月跳ぉ。ぅーんと、ウチ だけにここの過去 ・・・ 見せる事って、出来る?」
__________________
( 魔人が向かう、戦闘音は激化する
炎が吹き出し パイプが爆発し 温度はとめどなく上がり続けている )
〔 ( 扉の吹き飛ぶ程の爆発音 )!!!!!!! 〕
( 向かう方角のうち 一つのドアが内側から吹き上がる爆炎に悲鳴を上げて吹っ飛ばされた
既に 炎獄じみた周辺状況と比べてみても… その一室のみ 異様なまでに温度の差が存在しており
陽炎に空間は歪む、壁は融解を起こし 上から溶岩と化した岩が流れ … まるで 【 滅亡 】を示すが如く )
・・・ 投げ出され ・・・
「 わぷっ… てほっ テホプっ… !」
( 虫の羽音が弱まり始めて 明らかに月夜はショックを受けている …そんな状況で敵を倒せるなんて思えない
増してやあの泡 …触れれば嫌な予感しかしない すぐさま燃やそうと口の中に炎を__________
それよりも早く 隣に投げ出された鬼は …いつの間にか立っており泡に向かい氷柱を飛ばした
しっかりと目を覚まし 長時間酒を飲んでいない事により… 力は少し衰えるも 技術や集中度は格段に上がり
氷の鬼は 瞳を 髪を …………“赤色”に染まらせていた )
「 …先に行っていいよ、テホプさん?… 此処はあたいが食い止める …だからレギちゃんと一緒に早う行きな? 」
( 金棒を軽々と持ち …拒否権なんか与えない 氷の板を月夜の足元に引いた …早く進めさせなければ行けない
と言っても …ニヤリと笑う姿はいつもと変わらない 身長も …ただ角は一角獣のように 鋭く尖っていた )
「 …ま 一緒に闘ってもいいんだけど さ? 」
・・・ トラウマ ・・・
「 ----------ッあ!!!…分かり…ましたッ!!」
( 一瞬、一瞬だけ意識が飛んだ 能力も解除された …それ程までに恐ろしく感じてしまうのはやはり… まだ記憶に新しいから あの視線
何とか白黒義体の声で現実に戻されるも …体が動かない 蛇に睨まれたカエル 餌 喰われる 殺され____ )
( …そンな“錯覚”は上書きスるッ!もう違う!そして私がやる事は… 言われたままにッ! )
「 …本当にスみませンッ‼! 」
( 身代わりの錯覚は更に増える 自分の脳裏にも浮かぶ …消す
玄関に向かう為に走る 何発か銃を撃つ 錯覚を消す …
分身による …足止めもする とにかく_______逃げろ )
_______質問
「 …早い事に不味い事は何も …無い …ですよっ… !特にこんな事態なら!」
( …改めて呼吸を整える 庭の空気は美味しく感じる …そんな事態じゃないのは分かっている けど まずは心を落ち着かせて …それから言われた通りの質問と …自分が気になった質問を )
「 …聞かせてもらいますけど…孤島に隠した鍵は何ですか?そして僕のもう一つの質問 …それは…」
______貴女達は一体……何ですか?
( 質問自体の音が消えた様な気もする程… 一瞬、辺りは静寂になった )
・・・ 不安 ・・・
『 …可能 尚 負担 全部1人…… 駄目 体 破壊 可能性アリ
自分 知る権利 アリ……一緒 …一緒 … !』
( 軽い怪我にも心配 直って行くのには安心するも熱でプログラムが狂ってしまわないかとも …抱擁しながら
瞳がまた水色に変化 …記憶を写す事には可能 時間を辿りながら …黒機にそのデータだけを送りつつ …でも 嫌なのか手を握る …その手は震えている )
『 …本当 視認 ? …無理 絶対 駄目 』
________________
「 …あっちぃなオイ…!灼熱地獄かっての… レギオンに比べたら全然だけどさ… っ… あっち…! 」
( 進む度に温度は上がっている …周囲の熱は高まり溶け始めている …上から落ちる溶岩の岩を受け止めては…当然腕が溶け落ちる すぐに再生出来るから大丈夫とは言え …本当に辛い 汗が滝のように流れ落ちる )
「 …無事じゃなかったら… 拳骨で済むか… ? …デコピンで許してやるか… !」
( その熱を… 分離させた手を巨大化させて …仰ぎ風を起こす 幾分かはマシになる程度だが… それでも顔には余裕が戻ってくる
…
( トリミス失礼 )
257:◆.s:2020/08/16(日) 13:00
・・・ 赫く閃く 氷鬼 ・・・
っっ
[ ト''ッッカ''ァァーーーッッ!]
( 拳の入る前に 氷柱により炸裂した泡が内包された空気を爆弾の様に放出
どれ程の圧縮かは知る由も無い。確かなのは … 空気の圧に軽く吹き飛ばされたテホプは
背中から凄まじい衝撃を伴った上で陸に叩き付けられた。… 激しい衝撃音が威力を物語る
言葉返す暇を待たずして… 結果的には月夜が鬼の言葉に従うこととなった様だ )
「 っ ....... 効...く .....っ !!」
( 後頭部より流血を起こす、常人であれば即死だが 月夜はなんとか復帰した
それでも案の定と言うべきか 不利であろうと闘志の視線は尽きてはおらず 今にも飛び出さんばかり )
『 やっぱり効くよね、そりゃ ------ あと 逃げてくれない方が楽で良いかもしれない 』
( 海中の声が 今度は確かに響く )
・・・ 任務失敗 ・・・
《 - -- -- - - -- - - -- -- 》
( 逃げる存在、それを見逃すはずもなく 砕け散った破片を己に戻せば 重く一歩を踏み出す
--- - - -- 何としても始末する必要性がある --- -- - - アレは ‘ 希望 ’ だ )
( すぐさま、立ち塞がって今度は足を破壊するのは白黒 威圧にも怯まず、巨体を見据える )
『 …そんなにあの子達が怖いか?』
( 鎌首をもたげ 凶悪の …姿をした ナニカは … )
[ 衝撃音 ]
____貴方に授かせる答えを
「 …… あぁ、それも… 知り得るべき事柄となったのですか…
÷〒☆-〒×〒〒☆〒☆〒〒×○☆〒♪==÷〒×… 貴女は罪深き人です 」
( 静かに… その義体はひとつひとつの言葉を噛みしめる )
「 ……そうですね、私たちが私たちであることには 意味というものを特に持ちません 」
・・・ 激震が始まる ・・・
「 ・・心配ご無用! 隣にキミが居るんならあ待って待ってまだとちゅ 」
[ 待て!待てェ!わ 私は ‘ お前たち ’ を作ったのだぞ!?
( 先程の攫った男が 死んでいた場所… 多分、死ぬ前の…?)
き 傷付けるのか!?人間である…創造主であるこの私を!?お前たちが!?
( …男だけが見えて… 後ろを向けるわけじゃないのかー ぅーん … ん )
ひィッ やめろやめろやめてくれいやだいやだいやだぁぁぁぁ [ ス''ッ ]
( 【 残虐すぎて描写不可 】うっへ… ぉぉっ! 炎のお陰で… 8体の影が見えっ オェェエエ )
( 【 暫くお待ちください 】)「 ゥ''… ぉェェェ'' なんとかなんない・・・?面白いけどさぁ?」
( げっそりとした様子には何とも…言い難い弱小感があり 頭を地面に擦り付け
堪え難い目眩が地面の熱い感触を忘れさせるって熱い熱い )
___
( 灼熱地獄の回廊を抜ける … 嫌な予感はその都度に膨れ上がる筈だろう
状況的証拠から成り立つ惨劇の正体にも … この地獄の主たる存在にも …
気付けないわけがないのだ )
バ …
「 馬鹿なー … このバンパイアが ァ〜 …… 」
( 爆心地 太陽の中心、熱力が壁を炭化させる程の凄まじさを放つ
其れは確かに存在していた。… ‘ 太陽の光’ に 吸血鬼が身を焦がす )
「 この … バンパイアがァーーーーーッ 」
( 消滅した残り滓を一瞥する事もない
深い青色を基調とする太陽をあしらった装甲 )
… ゆっくりと此方を振り向けば…
「 …………… 」
( 困難の香りが 魔人を取り巻いた )
・・・ フリーズドライ ・・・
「 …無茶は駄目だって言ってるのに …ま、あたいはどっちにしろちょっと体が鈍ってるんだ …だから此処で戦わせてもらうし …一旦休むか先に進んだ方が良いよ?
月は …欠ける訳にはいかないと思うし 」
( 陸地に落ち 負傷者となったテホプに 頭を冷やせと氷枕を頭に落とす …ゆっくりとはいえ勢いはついており重力に従い落下…
海中から響く声に ジッと睨むように視線を向けつつ 足を踏みしめて…… )
「 …今は忙しいんだ、また後にしてくれるかい? レギちゃんやテホプさんは あんたと相性悪そうだしね
…ちょいとあたいとやろうじゃないか? 」
( 笑顔は浮かべている… 嬉しいなどと言った事では無いのは目の鋭さから分かる事
水辺や砂浜も氷で覆い尽くし始めて …姿を現さない限りそのまま凍らせると言わんばかりに 侵食範囲が広がっていき )
「 …テホプさん、今はとにかく …あたいの事も信じて先に進んで? 意志を無駄にしないで! 」
・・・ 逃走劇 ・・・
( 走る 走る 身代わりをたくさん道中に置いて時間稼ぎにしつつ …向かうは今より安全で今より信用出来るような……… )
-------
( _______余計かもしれないが 逃げっぱなしも駄目な気がし… 貫くかは分からない 狙うは …翼部の第二関節 走りながらブレないようスナイパーライフルを構える… )
[ ズドンッッッ ]
( 勢いよく弾丸は発射され… その勢いで背後に飛んでしまい 窓を割り …玄関の方へ吹っ飛んでいった )
_______探究心で有りながら
「 …ただ気になっただけですよ 不可解な点が何個か有りましたし… 僕は本の虫 …気になった事は率直に聞かせてもらいます …! 」
( はっきりと耳に残る …一つ一つの言葉を ただしっかりと聞いて覚える )
「 …続けて大丈夫です ゆっくり はっきりと言ってもらえれば 」
・・・ 残虐 ・・・
『 …い 以上… 気分 最悪 最底辺 …不可解部分多数 …無理 耐久 …不可 』
( …堪える部分アリ 壁に手を付けば …あまりの高温に熱されてオレンジから赤色に染まる
慌てて手を離すもすぐには収まらないし …というか少し痛い所もある 激しい熱さに体がショートしてしまいそう )
『 …記憶 収穫… アリ? 』
( 小首を傾げて問う …そんな余裕も無いが )
_______
「 …今度会ったら身の程を教えてやるつもりだったんだが… そんな事せずとも滅ぶのか… まぁ、お前には相応しい最後だろうな…相性最悪の野郎にやられるのは同情するけど 」
( 灰も残らず消滅した吸血鬼に憐みの目を向け …直ぐに本題に集中
正直体が汗で気持ち悪いし腕は焦げる というか次々と炭になっていく …そして高熱で倒れてしまいそうだが …耐えるしかないだろう 今の目標が …そこに居るのだから )
「 ……さて、こういう時なんて言えば良いんだろうな …俺には分からないな 」
( 脱皮のように腕を新調させ 手を銃の形に構えて… そして更に 肩から腕を2本生やしては …独特な構えを取る )
( 魔人は不死では無い …太陽の熱に数十分も耐えられないだろう
持って______________15分 )
・・・ 見えてきた敵の正体 ・・・
『 ------- あー 君ね、うん そうか 』
( 渋々といった様子でもない声がやはり響けば
海の上に ダイバー風の機械が姿を現わす___ 上半身だけ )
『 一応言っとこうか? 必要ないと思うけどさ 』
( 安定的に侵食を続ける氷の勢いが封じられ…代わりとしてか 海水に ‘ 泡 ’ が浮かび上がった )
『 結構強いよ?僕 』
.........
( ダウン : 月夜
vs 落下してきた氷
決まり手 “ 蓄積ダメージ ”
.05秒 気絶。)
・・・ 追跡戦 ・・・
( しかし効果が無いわけでは決してなく、確実に一瞬 凶悪の意識が移動した
その隙を見逃さない存在が目の前にいるというのに )
『 余所見 … 』[ ゴォンッ ]『 一殺の隙!』
( 捻るように脇へと首を抱え、 そのまま上手投の如く地面へ叩きつける
… しっかりとキルムーブを叩き込めば 白黒も幾らか呼吸の瞬間を得て体幹を整えた )
[ カ''シャァン ]「 …後輩ちゃんがもうすぐ来る様ですね 」
( 窓を突き抜け、落ちてきた弾丸に着目を少し )
「 …私めからは、少しだけしか伝えることが出来ない話ですが所以に
最終的に貴方様が迷わぬよう、[ 終盤選択 ]を述べるだけなのですけれど 」
( 振り向き、門の外で何らかの術式を展開 )
・・・ 第1部 クライマックス ・・・
__一足お先に
「 ぅぅ ・・・ ぁーるある!それに ・・・ もうマスターに頼るしか無いや っ 」
( 割と悲観的な事を言いながらもその表情は不敵に天井を見上げ 施設全体がメルトダウンを
起こしている事実に全く退く気もないような、‘ 一手 ’ を放つ前の集中された顔を見せた )
「 さぁてぇ!?だからウチ達はこのくそあっつい所からぁ ・・・ 」
【 光子ミサイル 】( 撃ち放たれた鉄の矢が天井を … )
「 出るよっ 月跳ぉっ 」
( わざわざ赤くなった手を掴み、背中に手を当てて白機を持ち上げる
… 瓦礫が落ちつつも 地上ごと穿かれた大穴からは、ただの明るい ‘ 陽 ’ が差した
地獄がこの地であるならば、その手に苦難があるならば
開た空を求めるその姿を … ‘ 希望 ’ 呼ばずに何と呼ぶ )
___ 太陽
( ゆっくりと対峙する両者 … 先に口を開けたのは、魔人
言葉は虚しくもその空間内にポツリと消え、次に響く音を空気は求めたが故に )
「 ……きみ、ザレッドといったね 」
( 子の声が響く、まるで別人の威風堂々とした声が 変質した小さな子供の声が )
「 わがなは サンスター。わがめのまえにある者は破壊あるのみ 」
[ 機憶 ライダースーツ 禁断形態( 暴走状態 )
【 サンスター 】
偉大なる太陽の力を持つ破壊の化身。
1分以内の使用を超えた者はスーツの力に呑み込まれる ]
【 シュートオブ・THE SUN 】
( ハードロック調の激しい音楽を壊れたサイレンが掻き鳴らす
バスターの砲身をこちらに向け、炎の波を撃ち放ってきたッ! )
・・・ 冷たく鋭く ・・・
「 …そんなの言われて怯むと思うのかい? …先に言っておくと… 正直アンタが機械でもヒューマノイドでも構わない …今は色々溜まってるんだ …だから どうなっても知らないよ?」
( 堂々と言い放ち浮かぶ泡に注意を向けつつ… ダイバー風の機械に向けて先手必勝
空気中の水分を凍らせては氷の礫を作り降らせて落とす …勿論凍らせた海も有効活用し …思いっきり金棒を振り下ろしては叩き割り 鋭く尖った氷を無数に飛び散らせる …泡に向かって落ちてしまうのもあるが )
「 …アンタを倒して …自分へのご褒美にお酒を飲ませてもらうよ、たっぷり!」
( …因みに気絶したテホプは しっかりと赤猫が裾を咥えて引き摺り 勢いをつけながら背中に乗せて少し距離を離す
…赫くなった鬼の強さを 赤猫は知っている …所謂禁酒モード 数時間酒を飲まず 二回意識を深く落とした場合…なる可能性が高い
一度は 氷海で 二度目は館で… 戦闘で気を失うという事じゃなくても酒が抜けていれば …とにかくなれるという判断基準が… 難しい )
・・・ はしれはしれ!にげろにげろ! ・・・
( 窓から勢いよく落ちてきた清掃員は …先程のスポンジの身長半分程度のサイズを床に叩きつけ その場に着地!反動で… ボヨヨンと跳ねては空中でくるくると回転し丁度 術式展開する義体の側へと落ちてくる_____ )
「 ……その[ 終盤選択 ] …聞くには早過ぎます?というより今は 情報は一つでも多い方が良いんです …だから貴女の知っている全てをお願いします 」
( 清掃員が落ちてくる頃には術式も完成してしまう …その前に焦ったように問い掛ける …知ってはいけないようなことだとしても 自分は知りたい )
・・・ 再び昇る ・・・
『 … 了解 …かろん 私 …結構 限界 謝罪 …御免 』
( もう熱に体が耐え切れずアラートが鳴りっぱなし …今にも爆発しそうな施設 自分の限界というものは自分が良く分かってしまって …此処で一旦離脱してしまうのは仕方のない事だとしても悔しい )
『 …御意!かろん …行動 …転移! 』
( 持ち上げられ …というかお互いの面が触れ合っている事を確認しては能力発動 …崩れ落ちる瓦礫を踏み締めて転移を繰り返して …明るさも陽も段違いな地上へと舞い戻る
…戻って来ただけでこの安心感と涼しさ 直ぐに体はシャットダウンを迎えて身体の治療に専念するだろう …だからその前に 地上に降り立ってから …御褒美というか仕返しというか軽く…口付けをし ゆっくりと瞳を閉じる )
『 シャットダウン開始 …オヤスミ かろん 』
________タイムリミット
「 …生憎俺は …サンスター、お前に何も興味が無いんだ …目的なのはお前の体!つーか …中身だ、お前の中身にしか目的が無いんだ …だから一旦眠ってくれよ、頼むから …なぁっ!!」
( まぁた誤解されそうな感じに魔人は話しつつ …察せてしまう状況 声の本質から察せてしまう …とても厄介な状況
…スーツを破壊 またはスーツを脱がせる …または“精神の分離”…最後のに関しては魔人もやった事が無い 今始めてやる事 …やってみなければ分からない! )
( 撃ってくる炎の波を …巨大な手で何度も仰ぐ 絵面的には可愛いものだが 台風のような風で …波を最小限に抑える とは言っても音は防ぎにくく …耳鳴りがずっと聞こえているような状態 体が焼けているのに加えて気分が悪くなる事のオンパレード …でもやるしかない )
【 千手 】
( 辺りを取り囲み 浮かぶは千の魔人の手 それぞれが中央にいる太陽の化身に …監視するかのようにじっと捉えている 何も動かない )
・・・ 弾力の硬度 ・・・
( 海中、海上逃げ場なく 抜け目も無い多段の刺突攻撃
まず逃げ場のない時点で 敵へと与える被害は大きいであろう多面的な魔法?
対する 機械は自分を覆うように巨大な泡を展開する … )
『 擬似波動 』
( 機械より生成された波動を受け 水を通じて全ての泡が発光現象を起こしたッ!
ただの色彩豊かなライトを作り出しただけか!? 当然違う!発光する泡は… 氷を受けて
大きく凹むッ! しかしっ わ 割れていないぃっ!割れない泡はゴムの様に鋭い氷を受け止め
その破壊力を完全に亡き者としていたのだっ!!! こ これはっ!?)
『 ------ 相性悪そうだね うん、泡っていう水と瞬時の氷 』
( … 硬化した泡の『 硬い弾力 』)
・・・ 門出の不穏な空気 ・・・
……
「 …私めは、なり損ない… 昇華を 堕ちるにも光を見出せず
ニャルちゃんとして生きるだけの若い存在… 上に向ける牙を捥がれた
私めでは… …貴方達に、頼ることしか出来ないのですよ 」
( ゆっくりと 振り向く… …滑らか以上の喋り様に、その 雰囲気…
しかし 悲観を含めた様な表情を見せるその姿は、ただ義体と呼ばれるモノではない )
「 しかし…貴方様にも… いえ、誰にも… 死んで欲しくはありません。
……… どうか 迷わないで下さい… 呑み込まれないで下さい … …さて 」
[ ぽすっ ]
( マイナス的表情を引っ込め、落ちて来る後輩を姫様抱っこでキャッチ )
「 …少々、手荒い落ち方でしたね?」
・・・ 2人はハイ・ラヴ ・・・
( むっ )
「 ... もーっ ウチの番ないじゃぁん... ずるいよー?月跳ぉ 」
( 嬉しい、と … 自分は出来ないっていうちょっとした悔しさに頬を膨らませ
それでも身の安全は第1と簡易キャンプセットを展開、自分の大切な人を覆い隠してしまった )
「 ふっふー、起きたら.... そろそろやっちゃうからねぇ?.... さぁって 」
( 気付く事は無かったが…唇を重ねた瞬間より、言葉に滑らかさが含まれている変化がある
今しがた、出て来た地獄の穴。戻りたくないという念は凄いが ‘ そういう訳にもいかない ’ )
「 すぅーっ ..... 3,2,1 れっつゴーッ!」
_______
『 親としての必要性はもう感じなくてもいいだろう、キミはわが肉体を滅ぼさない限り亡び去るだけだ!』
【 熱力MAX “ ヴァーゴ・ダ フゥス 】
( 空中で固定される様に静止!集中されるバスターへの熱力が瞬時に最大に達すると
周囲を纏めて薙ぎ払う[ 炎の奔流 ]が解き放たれ、その勢いに負担を感じる事もなく
手の包囲に向かって剣の様に振り回し始めた!)
『 われは太陽なり!ハーッハッハッハ!!!! 』
・・・ 柔らかいと言う事は ・・・
「 …どの口が言うんだい 全く …想像以上に厄介かもね、こりゃ… 」
( 割れもせず受け止めている泡に呆れ …どう攻めようかを迷う 勢いがあり過ぎては泡は割れない…
ならばどうするか …考えていても仕方がない 懐から酒入りの瓶を取り出して蓋を開ける …が飲まない あの酔いどれが飲まないのだ…?
流れ落ちる酒を …凍らせた!? 辺りに近寄るだけでドライアイスのように凍ってしまう程温度は低く 勢いよく…金棒を空高くに投げたっ!代わりに… 槍のように鋭くさせた酒瓶を片手に持ち …勢いよく振った! 勢いの強い風を起こしながら …今度は遅く泡に突き刺す… ! )
「 …さて、これならどうだいっ…!」
( ………赫鬼にとって… “出来る限り短期決戦で決めたい” )
・・・ 疑問 ・・・
「 …とっても優しいですし僕が …僕らなんか頼られる存在じゃ無いですよ まだまだ弱いです …精神的にも 肉体的にも …だからもっと …いや、託すんだったら受け取ります …それを裏切るのは申し訳ありませんし …ね! 」
( …自分達を助けてくれた存在でもあるし …何より此処まで弱気になる程の相手が自分達に倒せるなんて思えない …とは思う
思うけれど 義体に託されるのなら 白黒に託されるなら …やるしか無い 期待してくれているのだ その期待を裏切っては …恥である )
「 …それにほら …アイツから聞いた話だったら …面白い人らしいですし 」
( 思い浮かべるは …手腕の魔人 変な写真を見せてきて何度も赤面したのを覚えている )
( 落ちてきた清掃員は …しっかりとキャッチされて ゆっくりと目を開き …何度も瞬き )
「 …………に、ニャル先輩!? …ほ、本物というか …えッと、本体? …な なンて言えば 」
・・・ 焼ける 灼ける だが ・・・
「 …何個か忠告として言わせてもらう 1つ 親って言うのは …子供に対して必要以上に過保護になっちまうんだ 2つ …先に手を全部焼き尽くす それか俺を止めない限り …お前は終わりになっちまうぞ? 」
( 振り回している炎の剣 …踏み込み一気に駆ける! 焼け焦げるという事は… 頑丈な巨大な手の分厚い皮!盾のように扱い向かう… 両手に何か持って …?
…“何かの結晶体を握った右手”
…………“何かが入った試験管を持つ左手”
…何処かで見覚えがあるような )
・・・ ‘ 防御カウンター型 ’ ・・・
( 泡が割れ 圧縮された空気が炸裂ッ!それは海水の大半や残る氷をカチ割って
今にも赫鬼へと迫らんが勢いで戦闘空間を支配している… 単なる球形の何かが
不意に強い衝撃を放つ様は最早爆弾だ。)
『 ------ 泡っていうのは空気の檻 ---- 条件さえ満たせば爆弾にするのも簡単なのさ 』
( 爆心地から離れたところで響く機械の声。
よりにもよって鬼の現在とは、気付かれている様子こそないものの… )
【 最悪の相性 】
・・・ 静かな(くだらん)決意 ・・・
「 …… ぁ、ぁー … 成る程 」
( 後輩の軽さや状況に関する皮肉でも言おうとでも考え始めた矢先の事
……… 身に覚えのあり過ぎたあのバカ魔人流のイタズラを思い出す…
それを境にか マイナス的表情には変わりないものの… 何時もの 憂鬱の無表情が現れる )
「 ……[ ぎゅー ]… はい、思った呼び名で結構ですよ…
… 聞きたい事があったのならば 此の先にて分かるでしょう…
ただし、重くは考えない事。ただ 力及ばずを自覚しても努力すればよいのです 」
( 軽く後輩にハグをした後に地面へ下ろし、2人の頭を撫でてやれば
すっかり憂鬱げに見えた表情も… 何か、丸みを帯びた様になった )
・・・ 割り込み狂犬 ・・・
「 はぁぁいストぉぉぉぉぉぉっっっぷっっ!」
【 フォースシュート 】
( 今にも主人へ到達しそうな炎の刃を 極力本末転倒にならない様に
防ぐ… [ 狂犬の牙!]背後からいつの間にやらスピードMAXで突っ込んで来る黒機!)
「 まっすたぁーっ!?何する気か知らないけどぉっ!」
『 ----- 作成者か 』
( 更には2人が反応する間も無く接敵!そして… 何も持っていない…?)
「 おとーさんの能力!練習できたかなーーっ!?」
( ……… )
『 ……………!!!!!!!!!
ァ、 がァっ!! あ --- うぐォぉっ 頭が --- がァァァッッ 』
( 一瞬、見覚えのある反応を晒した後 サンスターが頭を抑えて悶え苦しむ )
・・・ 風圧反射 ・・・
( 綺麗に着地なんか出来ない程激しい風圧に盛大に吹っ飛ばされる …足の骨にヒビが入った感覚 折れかけの酒瓶槍を支えに立ち上がる 鬼は …機械並みとは言わないものの頑丈なのだ )
「 …はぁ〜〜〜…きついねぇ… ! どうしたもんか … 」
( 勢いがあり過ぎてもなさ過ぎても割れそうにない …想像以上に泡は厄介みたいで …ならば次と 策をどんどん試していく …奥の手は隠しておきたい
力強く踏み込み 氷のフィールドを張り巡らせる …泡自体を凍らせようとも侵食させていきつつ まずい事態になっている事を実感 )
「 …時間かかるかもね、こりゃ 」
( _______それでも …勝てるという余裕さは未だ残っている )
・・・ 約束 ・・・
「 …でも この城の皆は優しくて …本当に居心地が良いと 僕は思いました …だからアイツと …貴女に感謝させて下さい、ニャルさん
… じゃあ 頑張って来ます やれる事を …ちゃんとします !」
( 嬉しそうに笑顔を浮かべて …会いたいという気持ちに駆られてしまいつつも 我慢する
…覚えたい事はまだまだ沢山ある …だから自分の使命を 役目を全うする事を決意した )
「 …じゃあ …ニャル先生! …先輩からグレードアップでス! …感謝の気持ちが 伝えられないぐらいたくさンありまスし …だからニャル先生! …挨拶させて下さいね? 」
( 降ろされて頭を撫でられ …人形みたいに扱われるも別に嫌わない …自分特製の飴をバレないように白黒の袖に忍び込ませつつ
表情が柔らかくなった白黒に …今までで一番の笑顔で 弟子としての …再びの門出の 挨拶 )
___________行ッて来まス!お帰りの準備 しててくださいね?
・・・ 手腕 ・・・
「 …熱いのに良く来れたな… カロン? …ま、お前が来なかったら俺も面白い事起こしてたんだけど …こっちの方が面白そうだから一旦パスで良いか … 」
( 嬉しそうにニヤリと口端を上げて …悶え苦しむ太陽を纏いし者を見ては …手に持っていた二つの物を手の中に取り込む
…黒機の声と反応からもしやと思う所もあるが …止めはしない 危なくならない限り )
「 …因みにさっきの持ってた物のヒントは …ミィリィだよ
…あの時と同じ感じで …作りでもしようかと 」
( …黒機に少ぉし申し訳なさそうに伝える …バレたら色んな意味で死ぬの確定だし )
・・・ リード・ザ エイトデンジャーズ [ バブル ]・・・
『 あー----ホント厄介だよね、水が対抗するのに 氷って 』
【 maker of bubble' souls [ 反応爆撃 ]】
( それでも揺らがぬ余裕は機械も同じ、侵食された泡を即座に起爆
解放された空気圧の衝撃が周囲の氷を砕いては泡が再配置されるイタチごっこが展開された
当然、海から響く声はその位置を定期的に変えて周り 海という有利なフィールドをこれでもかと
活かし続けた耐久戦に入っていた、見る間に海の上は起爆されるであろう泡の群れが現れる )
【 バブルリード 】
『 ぼちぼち攻めなきゃいけないってのも----難しいから苦手なんだよ--- 【 サポート 】って 』
( 突然海から飛び出す機械!頭部にある泡の発射口より【 擬似波動 】による裏打ちを施す
他よりも大きめの泡を赫鬼目掛けて発射した!泡は海上に沿って接近して来る……! )
・・・ 絆されるのが早い子 ・・・
「 ……先輩で結構ですよ… あなた達という子は… 」
( ため息、けれども それは微笑を浮かべた今までにあまりなかったものを遠慮も無しに )
____はいはい、行ってらっしゃいませ
「 ……… 」
( …すっかり、自分でも自覚出来るくらいには人の情念に染まるようになったものですね…
本当に 昔の私めを思い出せなくなりそうです。…… それも良いことと思ってしまう…
こんな今が、とても楽しいのでしょうけれど … さて )
『 -- --- - - - - - - - - - --- -- - - 』
( 背後で待ち構えていた ‘ 存在 ’ - --- - - 僅かにも前へと向かうことの出来ないのは --- --
2人に なんとかケアを与えていた ‘ 二体 ’ が鬼の様相で立ちはだかっているから )
「 ……… 貴女様が、この出来事に何を望むかなど… 分かりきった話です 」
( 2人の見送りが既に終わり、‘ 用無し ’ と化した転移の術式を殴り壊す )
『 なので行かせることは… 出来ない!! 』『 彼ら、残された我ら、れらの希望なり 』
「 その通り、では精一杯時間を稼がせて頂きましょう… 両者上場 」
( 義体達が 構える。)
『『「 参ります 」』』
( -- - --- - - それを -- - - -- -
‘ 薄濁れた魂 ’ は ただ 見ていた )
・・・ !!! ・・・
「 なにさーっ!?ウチが来ないとでも思ってたワケーっ!?
確かに30%ぐらい来たこと後悔してるけどっ! ひっどいなぁーもうっ!」
( 言いながら次々と地面に… ○コラ ~ ピカ○ン ~ 寄生○ ~
映画の投影機能みたいな感じで映し出されるのは【 テレビで流せないものばかり 】)
[ カ''シャンっ ]
っっっ
「『 や''ぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁああぁぁぁあぁあぁああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁあああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 」』
( 最悪な出来事による正気返還。ミィリィと感情をリンクしてしまっている以上は精神的廃人化に達しかける
とんでもない衝撃をサンスターは受け、更にはスーツである為に… その衝撃の殆どをサンスターが肩代わり
してしまうという最悪な精神攻撃、即座に装甲が全て収納され… ほぼ、裸同然という格好の子が解放された )
「 」
( … 熱の解放が止まり、緩やかに施設の熱度が下がり始める
しかし… 黒機は中々に酷い精神衝撃を受けて 真顔で静止、ふらり... とミィリィが前のめりに … )
・・・ 持久力 ・・・
( 何度も氷と泡との消耗戦 氷を展開しては泡が破壊 泡を凍らせては風圧で吹き飛び …暫く続く
… 赫鬼は何故か身体全体で息をして妙に辛そうにしている … )
「 …あぁ、こりゃ …“限界”かもしれないね …!」
( ボソリと零すは敵にとってのチャンスか自分の力不足を認めたか … ?
一際巨大な泡 向かってくるものの …逃げずにその場で立ったまま 金棒を両手に握っては …バッターのように構えて …何故かまだ届かない場所で勢いよく振る! …そのままぐるぐると両足を軸にして駒のように回り始める!地面は氷のままで止まるどころか寧ろどんどん速くなる …!
冷たき台風を起こし風で飛ばそうと踏ん張りながら …嫌ではあるが何本か酒をばら撒いたっ… ! )
「 …飲みたかったんだけど ちょっとした賭けだね!此れは …! 」
( 酒瓶は割れてもいい …寧ろ“割れた方が良い” )
・・・ 疲労 ・・・
「 …うわぁ、まじかお前 …やったな、完璧にやったな …!これは …あぁ、ちょっと可哀想だわ、これは … 」
( ……… あの魔人もドン引きするレベル 人によるかもしれないが …苦手な人はとことん苦手で嫌悪感で体が埋め尽くされるだろう …まぁこれは平気でも鳥肌立つ程だけど
まぁそりゃ当たり前 …悲鳴を上げて気絶というかスーツが逃げた …裸同然の子に上着かぶせてあげながら軽く抱き …黒機の頭を気をつけて 優しく撫でる
…やっと温度が下がったとはいえ 頭は痛いし正直倒れそうだが …水分補給して頑張る 目的はまだ一つしか達成出来てない
--------でもその前に )
「 …ごめんな、ミィリィ お父さん守ってやれなくて …凄い無茶させてたな、ごめん …
…そしてカロン ありがとう…お前が居なかったらまた面倒な事になってたし …頑張ったな 一旦ゆっくり休めよ? 」
( _________謝罪と感謝 )
・・・ 何かの兆し ・・・
( 押し返されかけたがすぐ様泡が炸裂、衝撃が空気に伝わり酒瓶は全て派手に割れ
中身と共に泡の煌めく深い海に四散して行く…しかし 何より注目すべきを機械は理解する )
『 --------( なんか仕掛けるよね、あれ---不利な時の奇策ほど怖いものはないし。
あの鬼も考え無しに攻めて来るタイプじゃないしなぁ----もう決めた方が良いね、悪い兆しだ )』
【 バブルリード 】
( なんらかの策略を練ったであろう様子を海の中より観察すれば、それが敵が見せるのであれば
‘ 最も危険 ’ な兆しである事くらい戦闘専門職は誰でも分かっている…重要となるのはその崩し方。
…鬼 いや ‘ 地上 ’ にとって最大の盲点、氷を小さく 少しずつ泡の爆発で削り ‘ 下から ’ 泡を忍ばせた )
『 --------( ここから周囲の近海は海中深くに特大のバブルリードを設置済み---それにここら辺りも
さっきから仕掛けてた泡が大量にあるし、魚雷兼地雷で驚かせてチェックメイトにしようか、うん しよう )』
( 互いの決め手が---静かに激突の時を待つ )
・・・ 黒機 ・・・
「 のわっ は...何さ?マスター、いつもらしくないなぁーもぉ 」
( … 子の音沙汰が微塵も無いのは日て察するべきか、否か… 少なくとも親なら。
そして黒機の頭に…《 生体部品 》に乗せられた手は やはり触れた温度に奇妙なものを感じるだろう、と
‘ やはり肌の冷たい ’ 黒機は 暗い心こそなくとも、頬を膨らませては指にデコピンを入れて そう思った )
[ キー ]
「 ........んー、親子の時間 取り敢えず確保してあげるけど サ?
そろそろ無茶と前科、ヤバすぎて黒ちゃんにまたボコスカされちゃわないようにねぇ?」
( 熱で融解を起こしていた腰部の装甲を引っぺがし、新たに再生を待ちながらも
自分が待たせている存在と…まずは言葉を交わそうと 黒機も飛んで行こうとした。
……やっと、主従の関係性が良い形で確立されて来た… そんな、思いに心を馳せて )
・・・ 機械島侵攻 [ 中層 ]・・・
( ……… サイレンが先程から喧しくも無視出来ない響きを含んで鳴り響く、原因は まぁ
私だからこの辺り一帯がそうなるのはしょうがないのだが… それでも喧しいのは喧しい )
「 ……参ったね… 弾薬も少なければ、武器の耐久値も心許ない。
それで…頼れる己の身一つすら維持出来るほどの回復力も期待出来んとはね… 」
( 完全に破壊され オイルや内部機器をブチまけて転がる大型戦闘用 ‘ メタロノイド ’
その側で、悉くを破壊しながら嘗て 自分の島だったこの地を攻略する白衣の金髪女性
…… 弾の尽きかけた散弾銃に、欠けた掘削鉈を傍に かなりの時間息を荒くしてダウン中 )
「 …まだ、行けるか…? やれやれ、あの日々が懐かしい 」
・・・ 押して上げて ・・・
( 割れた酒瓶の破片は海の中に仲間と一緒に飛び散る …そう、それが良い 出来るだけ細かくたくさんあった方が良い
鬼の能力として… 酒のみなら自由に操れる 超能力みたいに浮かせたり濃度を増させたり …海に満遍なく広がったのを確認してから 破片と一緒に凍らせる
お分かりのとおり 氷晶 六角形に近い …花のような形をしたソレを数十個以上浮かばせる )
【 クリスタル・スピリタス 】
( 鉄程固くは無いがそれでも …木を切れる程の切れ味と 高速回転して火花を飛び散らせる事は可能!
そして海には …酒が沈み浸透していっている 完全に沈む前に 畳み掛ける
[ バチチチ……… ボォッ ]
火花が …海に咲き _________逃げ場を無くす広がる炎 )
「 …そしてこれで …終わり! 」
( 赫鬼は金棒をぶん回して …そのまま空中に向かい投げたッ!
そのまま機械に向かい …多少のズレはあるものの落ちてくる! )
・・・ 空虚 ・・・
「 …うぐ、痛い所突くよな …無茶はまだまだするだろうから お叱りは確定だなぁ…
… まぁ、うん、善処するよ、カロン …じゃ、また後でな 」
( 子を優しく抱き寄せて … 暫し心を安らがせる
黒機の冷たさは どうにも目立ち先程の熱さが異常だったから …で 済むような問題じゃ無い … それを聞くのはまた今度だが
自分の悪い癖と言うか 恐らく終わったらされるであろう説教に 苦笑を浮かべては取り敢えず黒機に先に行かせる …流石に治療は時間が掛かるしあまり見られたくない )
「 …はぁ …やっぱ無茶し過ぎたか 痛いな … 」
( そこらに残った灰の山 …自分の手が燃え尽きた物で風で舞っても問題ないような子の顔を手で覆う …次いでにゆっくり ゆっくりと自分の魔力を浴びせる …体内注入が一番効き目が良いのだが それをする元気が残っていない
何せ… 背中には巨大な焦げた跡があり 弱点である足にも明らかに火傷の跡がある 僅か数分にも足らない戦闘でも …熱による被害は凄まじいのだ
それでも 魔人は子を優先する 希望に賭けていく )
・・・ 捨て身の ‘ 攻撃フェーズ ’ ・・・
『 な-------んだそれっ 』
( 何と言っても余りに荒唐無稽な策を現実とした、文字通り ‘ 火の海 ’ 攻撃。
驚愕、或いは呆れの声を上げる機械は海の中にまで回る炎に逃げ場を奪われ
当然落ちて来る金棒を泡で迎撃、僅かにでも落下点を逸らそうとするも… )
[ ドガァッ ]『 ぐぁっ-----!! 』
( 武器として見るにはケタ違いの強度・超重量を併せ持つ『 ジェロ・メイス 』
それは圧縮された泡による爆破を受けたとしても弾道に小揺るぎも見せず、回避しようとする
機械に命中し、その左腕を完全に破壊。焦りと崩れた体勢に機械が悲鳴を漏らした )
【 流水速移動 】
( …怒りの様相と共に、今度は機械が仕掛けたっ!背中のエアポンプの様な部位より
水をウォータージェットの様に噴出、バランスの欠けた状態によらず驚異的な速度で空中に舞い上がる!)
『 --------やって、くれるよね----この僕に----ロボットマスター、【 バブル 】を本気にさせるなんてね----!』
『 もう決めるよ---【 海鳴り大噴火 】で !!! 』
( 近海に潜ませていた大型バブルを一気に爆破!沖へ…機械達の方へ一気に巨大な波が押し寄せて来たっ
更には機械が空中から爆破するであろう泡を雨の様にばらまいて確実に摘んで価値をもぎ取ろうとしている…!! )
・・・ …血の温かみ / 冷え肌と勇気 ・・・
焼け野原が一面に広がって
見える人影は全部影
命の芽吹く時は消えてしまった
まるで世紀末
こんな大変な小さい惨禍の下で…
( 今も 自分なんてと卑下ばかりして、体に無茶を重ね続ける
心の弱い魔人がただ1人、命を削り落とそうとして… )
( 大きな傷だらけの手を 小さな、か弱い手が掴む … 目を閉じたまま、子供は笑う
…暖かさを通して、少しずつ 少しずつ子供の癒しの力は魔人のキズついた体へ行き渡り始めた )
「 ……… 」
( 大きな大きな空の下、誰かが見て それが小さなものだとしても
1番 確かで 暖かい…血の繋がりだけが 今、今という地獄で )
___________
( 地上、むせ返る暑さに支配され尽くした地下洞窟でしかない工場より抜け出せば
其処は涼しさに溢れた天国である…喜びに目を閉じて、健全な日の光に照らさ れ … る )
「 げぇっ ちょぉ〜〜っ 」
[ ぼふんっ ]
( …筈もなく )
・・・ 決める ・・・
「 …………… これは--------ちょっとキツイかも!! 」
( 地面 …どころか島まで吹き飛ばしてしまいそうな巨大な泡の勢いに空中まで吹っ飛び… 身動きの取り辛い中 泡の雨が降り注ぎ 回避しようとするも ---出来ない
赫鬼の体に次々と被弾しては 衣を剥がし 何度も破裂し強い衝撃で赤く腫れ …内側で血液が固まり始めていた )
_________ それでも
「 ----------イチかバチか‼ -----ここで決めるよ!!!」
( 金棒の刺を乱雑に振り回して …泡に当たるも構わない 欠けたトゲが丁度腫れた所に刺されば 当然、血が噴き出す その血を凍らせる …! “赫鬼”の真髄!! )
【 フリーズ・カリブー 〜スメルブラッド〜 】
( 凍らせた血液は …表面に厚い膜を張り詰めて …狙われるは脚部 心臓でも無ければ頭の筒部でも無い
少し欠け始めた金棒で打ち上げる! 勢いは凄まじく …一線を走らせた …‼ )
・・・ ________血筋 ・・・
「 …ミイリィ、自分の治療に集中しろよ …俺は大丈夫、こんな傷もすぐに治るんだからさ …頼むよ
…… まだ成長も全然知らないんだよ …まだ若いだろ? …お願いだから 親の言う事に …今は従ってくれ
その後 …好きにしていいから ___________頼む… !! 」
( 感情のままに涙が流れ落ちる 体の震えも止まらない … 握る手の力が弱いのも分かる
察しがついてしまっても 諦めきれない 救える命の筈……… ‼
魔力が戻って来て …流すのをやめない 無理矢理傷は直せる 魔人の肉体の傷が悪化する事は ……確率的には無い だから…… 重体で 今にも消えそうな命の灯火を 再点火させようとする )
「 …なぁミィリィ …責任なんだよ、これは …俺が悪いんだから …我儘聞いてくれよ 」
( 魔力だけじゃ足りない …持っていた結晶 “魔人の血と魔力の結晶”を擦り砕き …顔を傾けて飲ませる
試験管に入っている “黒の血”も飲ませる
…回復を願うばかり )
_________停止中
『 ------ボディ 治療 83% 内部 治療 76% …治療 専念 』
( シャットダウン中 …ただ現在の治療進行度を告げる 普段の月跳よりも無機質な声がナレーターとして響く
… あまりに無防備でありながらも下の地獄に比べれば涼しく快適過ぎる環境に その身を安らがせている
…だから黒機の気配は …分かってもちょっぴり無視 …どんどん性格も似ている気がする )
・・・ 刹那最終対決 ・・・
( 津波を背後、眼下の赫鬼への意識は全て攻撃に傾いて防御の薄れた機械に対し
十分な破壊力と速度を維持したままの血石が狙い通り脚部へと命中 )
『 なっ----バランスがっ!? 』
( 根元から持っていかれた左足、機械はウォータージェットの姿勢制御が困難になり
真っ逆さまに地面へと勢い良く落下していた、しかし まだまだ機械の状況に‘ 詰み ’は
示されず、現にヒビの入ったゴーグルアイの視界に赫鬼を捉えて離さず、右腕の“バスター”を起動した )
【 フィッシング スピア 】
『 勝つのはコッチだっ------ 』
・・・ [ ほんわりな子 ]/ ご機嫌麗しゅうございません ・・・
「 ぅ……ぇえッ ぉぇっ ま… 」
( いきなり子は顔をしかめて魔力物質を黒の血諸共吐き出して涙目で嗚咽を漏らす )
「 ま…待っっ…ぅぇっ ぅ…むり、父様…むりってっ!魔力っ アレルギー!なのっ !」
( 元気、元気に悲鳴同然な拒否の声が無駄に広い空間に響いて回る…気付けば
何時もの非力ながら健康的と言えるレベルの力で親の両肩を押して体の自由を意識してたり )
『 -----R・A・D・E・Y-----再起動完了。装着者の内部健康値----正常を確認 』
( ヘッドフォン型装着式機械も破損多くありながら正常な光を放って安心感が増す…か?
しかしながら…何より傷のない子供の体が今現在の、とても元気な様子を裏付けた )
「 はぁぁ…父様ぁ、あたしに過保護やりすぎてるよぉ…もぉ 」
( 多量の汗を流して父の膝の上、ジト目と元気と…嬉しそうな表情で顔を見上げるあどけない姿 )
_____________
[ ごろごろ ]
「 もぉ〜 月跳のいじわるっ!」
( ちょっとばかりの不機嫌が顔に出れば 白機の隣にうつ伏せて顔をじろりと見つめ )
「 ........可愛いなー、もう 」
・・・ 攻守一点 ・・・
「 …違うね、勝つのはあたいで 死ぬのはお前の方だよ …! …これで決め …!? 」
( 当然赫鬼には浮遊するなど出来る訳が無く …此方も落ちていく それでも攻撃はする 此処で仕留めておかなければ 自分にとっても 赤猫にとっても …月夜にとっても驚異でしか無い 相性的には結論的に一番良い筈…
飛ばした先程の氷晶を更に凝結!重力に従わせ此方側に 落とそ
------突如髪が 身体が 水色に戻る 赤みが抜けていく
____________時間切れ )
「 ------っく…全く …長持ちしないから嫌いなんだっ …!だからまだあたいは “赤”に相応しくないってのに!! 」
( 背後に迫る津波の音 …目の前のバスター ……予定変更 ほんの少し寒さはあるが 噴き出る血を凍らせて盾のようにしてから 氷を厚くし身を包んで確実な防御を得る )
・・・ 過保護度加速 ・・・
「 …そ、それは悪い …アレルギーだったのか、全然知らなかった …マジですまん 」
( 微弱である力も戻った 体の傷も回復 …安心で一気に体の力が抜ける 涙は拭って泣いている情けない姿を見せないようにする …手遅れだけど
優しく 本当に優しく頭を撫でて …抱きしめる 生きている実感を確かめて …申し訳なさが勝つ )
「 …ごめんな、守れなくて 無茶させて …うん、決めた …次からはこういう危険な場所に来るの駄目な 絶対に駄目 」
( …ゆっくりと残った魔力を自分の回復に回す 魔人の残り魔力は …6割程度しか残っていない
戦力的にはちょっと頼りなくなり始めたけど …咲いている5割 5割残っていれば良い
…飲ませなかった分の魔力の結晶を噛み砕き 飲み込む …味は美味しいとは言えないしそれで吐き出したのもあるかもしれない )
___________
( 不意な発言に身体の治療を一旦止めて …糸目で無感情ながらも頬を膨らませる事で感情を表現
また鐘のついたステッキ …の装飾である顔文字缶バッジ 不満そうな顔バッジを見せ付ける )
『 …かろん 可愛い 美蘭 綺麗 …私 下 』
( …性格がとっても似始めている )
・・・ 再度持久戦!泡 vs…!・・・
『 ---------不味い-----!! 』
( 迫る津波を凌げるだけの耐久力はもうない、泡による防御も
目の前に鬼がまだ動ける状態…かどうか分からいが存在しているだけで
選択肢から除外されたっ!一点にバスターの射線を集中、氷を削ろうと試みる )
『 純粋戦闘マシンをここまで追い詰めるか------やはり僕の推論は当たっているんだよねぇ-----
けどタダで終わりは味気ない-----せめて終わるのはお前も同じになるべきだ------!!! 』
( 津波が迫る )
・・・ 非力っ子 / ぎゅー ・・・
「 むー…大丈夫だってば、父様ー…
あたし居ないだけでそんなに寂しかったの…?」
( 抱き締められる感覚には慣れても抵抗なんてできわけないって知ってるから
もう人形みたいに無抵抗を貫く、子…内心の心細さは父様とおんなじだったけれど
過保護に過保護な親の抱擁にもうそんな感情はとろけて無くなってしまった )
「 …もぉ!そんなんじゃ父様みたいにも母さんみたいにもなれないから嫌っ!」
( だけどここまできた過保護宣言には流石に子も抵抗して、けどやっぱりハグから抜け出せないまま
…昔の黒と似たように じたばた 意味ない身じろぎを繰り返しては父様を困らせようとして )
_______
( やっぱり起きてた、な感じの顔で月跳の下腹部に乗っかるカロン )
[ むにぃ ]「 まだそんな事言っちゃうのー?.... 白ユリくらい綺麗で...凛として、なのに 」
( 平気で胸を掴んで堪能、暗いテントの中 ゆっくりと顔を眺めながら耳元で )
ウチに平気で食べられちゃいそうなくせして.....さ?
・・・ 【アイスルーム】 ・・・
( 射線が集中すれば当然だが …どんどん削れていく 津波が迫るよりも此方の方が早く達するだろう
ならば 守る 防御をする 壁を張る 辺りに破裂した氷の破片 薄く薄く広げて何重にも重ね 氷のドーム バスターをガードするように鬼だけでなく …機械をも津波から守るように囲った )
「 ----- 能力の操作範囲見誤ったけど…結果オーライ …!」
( 確認しにくいが …分かる事は取り敢えず津波による直接的な被害は最小限に抑えられそうと言うこと …
… 始末される可能性はあるもののこれが今出来る一番最適な選択 )
( だから後は …攻撃が止む事を祈るだけ )
・・・ 親子愛 ・・・
「 …親が子供を宝物みたいに大事にする気持ちとかが分かったよ ……うん 大切 …ナイアと同じぐらい …城の皆も大好きだけどさ それとこれとはまた別な …なんて言うんだろうな? 」
( 頭を何度も撫でながら話を続ける 正直ここまで来たなら …黒にも会いたくなってきた 目的地に行く途中で会えると思ってたが全然会える気配も無いし …最終目的地で会えるだろうか?
別の寂しさが 心細さが湧いて来るも …自分の両頬を叩いて意気込み 心を入れ替える いつまでも弱気で 親バカになっている訳には行かない )
「 …ま、そういうと思った … うん、良いよ、俺は出来るだけ自由にさせたいんだよ
…ただし本当に無茶はしない事、良いな?後 …そうだな、俺の掌の監視を付けて置く …これは絶対だからな 」
( 冗談と言わんばかりに苦笑を浮かべつつ 抱く力を緩めて抜け出しやすくする… 甘い チョコ以上に 砂糖の塊並みに甘い
代わりに何個か注意と同時に …肩に少し小さめな握り拳サイズの掌を乗せる …何か反応があれば直ぐに迎えるように視覚と触覚だけリンクしておき )
「 …さ、ずっとここで話してるのもあれだし 行くか? …つーかちゃんと力使える? …背負っても大丈夫だぞ? 」
_______
( 流石に …至近距離 耳許 胸掴み …動揺は隠せずに 手に持っているステッキを離してしまい …声が震えている )
『 …か かろん 冗談 程…々! …私 怒り 可能性 大! … 脚部 手 離別 …! 』
( とてつもない嫌な予感 …いざとなったら記憶や転送で気分を悪くする事も可能だが …わざとやるというより アレを攻撃に使用は難しい )
・・・ 戦闘用機械 ・・・
【 バブルリード 】!
( 氷が厚くなるのを確認するや バスターを姿勢制御に使い
なけなしの力で再度 爆裂の泡を生成、規模こそ今までより弱小な物だが
氷を突破するには訳のないものである可能性は高いっ )
『 ---------情けは油断と同義、鬼らしくない-----見納めだね 』
[ ーーーー!!! ]
泡が放たれた
( 部品の多くが 砕け散った音を鳴らす…自ら破壊した氷の防御、至近距離での泡の爆発。
唸るような軋みを掻き鳴らし、波は機械を飲み込んで辺り一帯を水の圧する破壊力で押し潰す
水が 引く頃には…‘ 攻撃の跡がない ’ 氷のドームのみが残る)
・・・ 変わらぬ小さな子 / 笑み黒機 ・・・
「 えーと、過保護!あと…親子愛、かな?じゃなくてっ 」
( 心の許容量が溢れそうなザレッドの言葉の数々に親としての愛の深さ
照れ隠ししたくなるのも当然、そっぽ向こうとしながら慌てて地面に足を )
[ じゅっ ]「 ッッにいぃ〜〜〜っ!!!! 」
( 付けようとして即座に父様の背に飛び戻る…無理もない 裸足にほぼ裸 )
( よく見りゃまだまだ熱いと2秒以内には分かる湯気付きの金属床 )
「 ふぇっ …くぅ … 」
_______
..................
( 無言の黒機、ゆっくりと顔を近付ければ…初めて見るような表情が相手から見える
口一杯に空気を溜め込んで悶える 噴き出すのを堪えて笑いに苦しむ、そんな顔。)
( ごろり、テントの外へ出て白機から離れ… )
「 〜〜〜〜〜っっっっ ぁっ はぁっはぁっ ふぁっ はぁっは っもぉーダメっ お腹痛い.....ふくくくききっ 」
( 遠慮なぁーく吹き出した )
・・・ 爆弾泡と酒氷 ・・・
( 津波は引き ただ静寂で波に光が反射する …景色としては綺麗 平坦となった砂浜に転がる ヒビの入った氷のドーム …内側から鬼は酒を流して 温度差で溶かして出てくる …丸まった体勢のままだったから流石に体の節々が痛む )
「 …情けは油断と同義か アンタが言える事かね …泡はもっと大きく出来たし …何か隠し持ってたんだろう? …さて 」
( まだ生きている可能性はあるが …あの波に飲まれたのだ 戦えるとは限らない …少しは安心出来るだろう
最後の言葉は …自分にとっては痛い言葉だが あの機械にも それは通ずる気がする …多分
波に向かい …杯と酒を取り出して たぷたぷ注ぐ )
[ ごくっ ごくっ… ]
「 …ぷっ……はぁぁ〜〜〜っ!やっぱりぃ …おさけっていいよねぇ ふひひ… 」
( 一杯で舌足らずになり すぐ様赤面になる …潰れはしないが久しぶりの酒 それも戦闘中に飲むのとはまた違う格段の旨さ ……… “角は縮まって指サイズ程度に戻っていった” )
・・・ 簡易裁縫/不満顔 ・・・
「 …あ〜… まだ結構熱いな、確かに …うん、後 …取り敢えずこれ纏っててくれ 」
( 慣れ過ぎて感覚が少し麻痺してしまっているが 認識すれば確かに熱を感じ 無理も無いと思い 子の足を持ちしっかり背負うと同時に …ゆっくりじっくりと足の熱を奪う 平常に戻していく )
( …そして 纏っていた布切れに近い服… 既にボロボロに焼けて残っているのも微かではあるが 脱ぎ捨てて乾かす …この熱の中上半身は肌を晒す結果になるが逆にスッキリとした
… 指を針のように細く鋭くしてから 服だったものを薄く伸ばして ワンピースのように制作 …丁寧に制作し 丁寧に着せる …こういう所は一応気遣いは出来るのだ )
「 …怪我悪化したら言えよ? …一応ルージュに習って 簡易的な怪我の治療と …手術とかも出来るからさ?
…それと こんな服でごめんな?ちょっと我慢してくれると助かる 」
__________
( テントの中から出て吹き出す黒機に …同じようにゆっくりと近付く 涼しい空気に晒されて心地良いのだが そんな中で爆笑する …戸惑いしか思い浮かばない )
『 かろん… 何故? 面白い … ? …其処まで? 』
( 疑問にしか思わない …なんか少しずつ恥ずかしくなってきた ステッキは一応拾い直しこういう時どんな表情にすれば良いのか分からない )
・・・ 包まれる気分 / 主が主なら部下も部下 ・・・
「 …至れり尽くせりって気分の方が強いよ 」
( 父親の勤めと自分に最善を尽くしてくれてる事に…やっぱり多少不満げなミィリィ
今もザレッドの肩に巻いてる腕を強めに締めてしっかりと体を固定しながら少しの毒
しかしその癖…親の背中に深い安堵の意を持って 顔を埋める現1歳 )
「 はあぁ……母さんも…こんな所が好きなのかなぁ 」
( 用紙や様子は勿論、言い草も…段々と黒や魔人に似てきてる )
_______
「 ふははっ くくっ.....ひひっ、だってぇ....あんまり可愛いぃからさぁー?」
( 涙拭って月跳が後ろにいるのを見たら 二の腕を掴んで顎を上げさせ )
「 だって.......あんなに必死でっ.....っっ くくっ!!.....ウチ言ったじゃん!
『 段階踏んでから 』って!ひひっ....あ、でも... 」
( 手酷い冗談はマスターの出癖移りが垣間見える妙な様子、次に体を密着して )
「 キス、は.......さっき やってたかな?ね、もいっかい......いぃ?」
( 悪っぽく笑みを浮かべる様子は 矢張り嘘や冗談でからかう時の主人に似ていた )
・・・ 誰にも見られなかった者 ・・・
( 決戦の刻を間近にした小さき孤島
-- - その、地下 更に地下 ---- - 最奥とも呼ぶべき 地の果ての果ての果て - -- - - )
- - - -- - - - -- - - - - -- - - -
( --- - - - - - - -- - - 結局誰にも見付からなかった存在
城にひとつ 孤島に囚われたまたひとつ -- - - - - 確認されていない 三体目の ---- - - - )
“ 蒼 ”
( -- - - - 上記二体とは違う 原点に酷似した 恐らくは 濁蒼が深みに淀む暗闇を往く )
囚われの蒼を追い詰めた存在が ただ
・・・ 優しさ/勘違い ・・・
( 飛ぼうとはせず …ゆっくりと歩く この機会に色々と話してみたい …いつも話せていないし )
「 …おう、尽くされとけ尽くされとけ 頼れる時に頼っとけ …そうでもしないと 後悔すっからさ?
…ん〜 好きになったのは何方かと言うなら 俺の方が先だと思うけどな …未だに色々敵わないとは思うしなぁ… それに …未だに申し訳ない気持ちはあるしな …色々 」
( なんやかんやで …結構長い時を付き合ったのだ 懐かしさに心は躍り 顔も明るく 笑顔を浮かべ始めた )
「 …あ、そうそう、お前 …順調に強くなってきたな?さっき太陽に乗っ取られてたとは言え …精神的にも成長して来たって思うぞ?
…やっぱり ナイアと俺の子供 …だもんなぁ 絶対に …強くなるよ 絶対 」
( その時まで生きているのが楽しみ …魔人の生きがいはまた増えた )
____________
『 … [ ぷいっ ]…好き勝手 かろん どうぞ !』
( 顔を逸らして頬を膨らませる 分かぁりやすく…… 拗ねた 黒機の言う事は冗談と思っているのか無抵抗 ステッキもポイッと捨てた… )
『 …………… 』
( …よく見ると視線は泳いでいるし 胸部辺りから早まるようなアラームが小さく聞こえている
…白機は緊張している 意識してしまって 想像したら …恥ずかしくて仕方がない )
( 後、笑みを浮かべる顔が白機的にとても好きというか可愛く凝視が出来ない やっぱりまだまだ色々敵わないみたい…… )
・・・ 彷徨い続ける怪物 ・・・
( 未だに足音だけが響く 出口が何処かも分からないまま 徘徊を続ける 腐ったのとはまた別… 既にボロボロな“ヒト型”のぬいぐるみのような何かを引き摺りながら その巨体は歩き続ける )
( 決戦の気配を待つ 誰かが来るまで …彼女達が来るまで 待ち続ける 暇潰しをしながら
孤島の地下を 溶かして腐らせ 脆くさせて …進む先は分からない 生まれた意味も 目的も …… )
見つける者は 正体を見つける者は居るのだろうか?
善と悪の判別もつかない 無知なる存在は
_____頭に四角い物体を被った人形を 腐らせた
・・・ イニール / くっつきシャムきゃっと ・・・
「 ……何だか、父様ってあたしと話す時…
かあ様と同じくらいフツーに心の中話すよね 」
( 不意打ち気味な話の突きどころ、事実そうであるから
言い返しの難しさは高い 子供故の配慮の狭さだ )
「 …あと、美人にもなる?…えへへ 」
( 妙な記憶の保存度。親から来た特徴的な笑みとからかいの口上なのは明らか )
__________
[ ひょい ]「 あざといよー?もー.....ウチに可愛い何回言わせるつもりぃ?」
( ならばしよう、好き勝手と足と背に腕を回して軽々と姫抱きにしてしまった。
拗ねられますます恋っぽくなった声色.....冗談と本気が両立してる矛盾の声は事実いやらしい )
( 官能的な視線は一度意識するや 全身を舐め回されるような悪寒が走り...それでいて
黒機の柔らかみを含んだ優しみで抱き上げている腕に敵意と言える感情を四散させられる。)
「 ......まだだけどさぁ...いつか食べちゃうよぉ?....がぉー 」
( またもや悪戯しい表情...どうも冗談で見える月跳の様子に味を占めたという様子 )
・・・ クール(?)無機質二人組 ・・・
( …ここまで来れば大丈夫。と 今の主人を制止し 島の爆発を確認
余波の悪影響が飛び来る気配もない、変形を解除 )
「 第1任務、生還と脱出 CHORD NAME ‘ 無し ’ クリア。
R-9__ 失礼 マスター “ エンジェル・ドリフト ” 損害0、確かに報告するよ 」
( 島を脱出、現主人の援護や少しの会話を経ても相変わらずカチカチな感じのする
リトルサイズの機構兵器、本名エンジェル・ドリフトの第一声はまず結果報告 )
・・・ 赤と黒の子/頬風船 ・・・
「 …ん?そりゃあ …なぁ、妻と子供に隠し事は難しいって良く言うだろ?鋭いし … 」
( 的確に突いてくるのを …最もらしく説明しつつ 誤魔化し 心が安らいで油断して …心の錠前を外して気軽に話せるのだ )
「 …絶対になる、絶対! 」
( 確信 …どんな姿になるかはまだ想像が付かないのがまた面白い …そう言えばナイア特性の大人になる薬的なのがあった筈 …………ちゃんと使って良いかとか確認してから …見てみたい気持ちはある でもそれはお楽しみが消える …迷う )
「 …さて、しっかり掴まってろよ? 」
( 光の円が煙を晴らし …マンホールがあった場所へなんやかんやで到着 ちゃんと入り口は開いたまま。
結構上まであるもお構い無し 肩から生やしている手で少し出っ張っている壁を掴み …そのまま勢い良く一気に上昇っ!…勿論 ちゃんと子は抱き締めて離さず )
________
( …クールダウン ゆっくりと脳内を落ち着かせる 別に何とも無い 平然 平然とした気持ち… 少々体は悪寒して 紅潮していた頬は白く元に戻る )
『 …かろん 言動 冗談 判断 …! …再び 治療 開始 …』
( ならばそれを逆手に… どうせ冗談で今は何もして来ないのだ それならば寧ろ逆に安心して身を預けられるだろう …瞳を閉じて半分意識はあるゆっくりめのスリープ治療
… 念の為の警戒だけはしつつ 空から照らされる光を吸収して自分のエネルギーを貯蓄始める エコなのだ )
『 …バッテリー充電 再始動 』
・・・ 疲労と眠気 ・・・
「 …ふっ …ぅ、そうだねぇ …お互い無事で良かった良かった 」
( あくびを我慢しながら擦り傷一つも無い天使機械に安心 …医者幽霊はやはり弱点以外はすり抜けるみたいで 見た目的には余裕そう )
「 …さて これからどうしようか 」
( 島が爆発終わってからなら戻る事も可能だが 恐らく機械類は壊れておりいつまた暴発するか分からない為 脳内で無しの可能性に入れておく
小さな機械はどうしたいのか …一応部下?的立ち位置ではあるけど 意見は平等に聞く …内容によるけど )
・・・ まぁだまだ / 大事だから しょうがないよね ・・・
「 わっ わぁっ!! 待っ 」
( さっきから生意気のような雰囲気を用いていた割に緊急ジェットコースターが
始まった途端に子は狂乱とまではいかない怖がりの様子を抱かれたまま曝けて喚いた
前言撤回の必要性を感じる位には…肝の座る気配無し )
「 やぁーーっ!」
_________
「 ....ふひひっ、ごめんごめん.....でも実際、半端にはやらないって、ね?」
( あら、すっかり拗ね切ってしまった。ちょっとやりすぎちゃったらしい
軽くごめんを口にしながら、ちょうど良かれとテントの余り布を敷いて
注意深く 白い体を寝かせて下ろしてあげれば、白ユリのように美しい体を見下ろせた )
「 .....ん 」
( 顔を少し抑えて.... )
「 .......っふー ...... だから、今はこれだけだから....お互い、やっただけの分....
我慢してるんだからねぇー?....ホンット、ウチにぴったりの美人さんだ....さ、て 」
( 身を翻す )
「 ....死守ね?.....覗き見、趣味悪いよ.....さいってー 」
( アンカー、リードから解放した牙を持つ光球に愛しい白機の防衛を指示
.......目や声の笑わない “ ビジネスライク ” の黒機は何かへと呼び掛けをする )
( 草木が騒めく.... そんな 気がした )
・・・ 優秀と落ち着きの矢機 ・・・
[ カチッ ]「 生体魔族のモーションパターンを当てはめて判断するよ 」
( 自分の事は初手後手問わずの無視を敢行、主人の様子や今までの行動を分析理解
欠伸等をする、感情がある、損得勘定が自分と違う(自分を矯正して理解できる様にする)
赤城の者達の動き、言ってる事以外にも相当な量を脳内で高速処理し続け 主人の最良を図り… )
「 Q・O・D....マスターはこれ以上の前線行動を取るべきでは無い事が推奨されるね
魔族にとっての最大値を維持し続けるべきステータス 「集中」が底を突いてる、
私がサポに回っても補える物ではない....準備、後衛等を行う為に有用な場所に心当たり、アリ 」
[ ウォン ウォン チチチ ]
( 周辺地形データのみならず何も接続してないだろうに主人の生体(?)状況をグラフ化し
空中に投影、移動プランを地図上にいくつも表示しながらヘルスメーターを確認しつつ… )
「 .......OUT、マスターの意見を汲み取って以降のプランを改正できるけど どうしようか?」
・・・ 気配/集中モード ・・・
( 風を切り少し飛び過ぎて …地面が離れて見える 空高く飛び上がった …背負って少し安全とは言え 確かにちょっと怖いかも 頭を撫でて落ち着かせつつ 手の目隠しをさせる …高所恐怖症かどうかは置いておき …予定変更し 少し降りる場所をずらす事にした )
「 …なぁんか嫌な感じなんだよな … カロン達は大丈夫か 様子を見に行かなきゃな … 後でだけど 」
( 飛び立つ前 …最初に居た付近に何か気配を感じて …さっきあんな事があったばかりなのに子供を1人にさせるのは不安に感じてしまい、黒機達から岩場を挟み離れた場所へと着地 )
______________
( …何故だろうか 優しくされて 軽く …愛情行為もされて 好きと言われて …プログラムが落ち着かない 充電が早まって …無理矢理100%にしてからスリープ …体を休めるのも大事 特に 下手すれば熱暴走してしまう危険性もある… )
( でも 騒めいた謎の反応に 黒機の声からただ事では無いと判断
…そして個人的に 集中してる時に雑音は嫌いなのだ よって 身体を起こし 眼を擦り ステッキ片手に …黒機に並ぶ 戦闘は苦手でも _______守りたい )
『 …戦闘 終了後、LOVE …可能 』
( 自分も黒機も …ちょっぴり頑張れるような事を呟いて 白機も治療から切り替えて 戦闘の集中をする )
・・・ 気の緩状態と気の固状態 ・・・
「 …はは ドリフトは中々分析が得意みたいだ …とても助かるね …まぁ、私的にはもう戦う気は無い 面倒だしね
というよりも私達はこのまま引いた方が良いのだろうね …だけども切り札を残したままと言うのも勿体無い … それが皆の助けになるのなら 特にだよ
……という事で多少は無茶だが 改正頼んでも大丈夫かい? 」
( 頼もしい存在 …言い方は悪いがやはり価値は充分ある 部下的存在になったとはいえ …接し方は変わらない 上下関係はそこまで好きじゃない
情報を高速処理し 改良して …と 並のコンピューターじゃ出来ないハイテクさ …少しついていけない部分もあるけど 頼れるだけ頼る )
「 …安心してくれて大丈夫だ …言い事を教えてあげよう
…私達には‘真の姿’がある 城の者達 …そしてその血縁関係にある者
…だからいざとなったら 暴走する可能性はあるが …頑張って見せよう 」
・・・ 空高く在る恐怖 / Stage?『 機影 』・・・
「 っっ……………!! 」
( 視覚、聴覚を遮断せんと父の体を引っ掴んでは顔を押しつけ 埋めようとし
空に飛んだのみで感じた恐怖感に手一杯な子とは対照的、ザレッドは注意をぐるりと
周囲に向け、近寄って来たのだろう危険の香り…親子、成長度の差は精神において絶対の差があった )
( 恐らくは…まぁ、未熟さ故にもう放っておけない気分は作られるのだろう )
「 はぁっ ………ち 父様っ ……も …もう……地面……?」
__________
[ キ''ィ ]「 .........へ .... ね、それ........ い ま......い 言う.....?」
( 突如告げられた言葉、それに関するビジョンは白機のお堅さや
割と律儀な己の性分より全く想像の余地もなかったのか 戦地でありながら…
結構…赤面、緩んで定まらない口角 主人にすら見せた事がない『 本気の照れ焦り顔 』)
[ ガィィッ ][ キ''ャンッ ]
( 黒機放心中、突如として十字の手裏剣がやかましい回転音を響かせエントリー!
待機させていた黒機のフォースが噛み付いて止め、対応![ ワザマエ!! ]しかし
敵の姿は見えず!そうこうする間も無く…再び手裏剣飛来!更に今度は数の多いッ )
・・・ 苦言を呈する意味 ・・・
「 ....マスター、医者が安定性を欠いた手段を重点に置くのはどうかと思うけど....
それに今、私じゃカバーしきれないと確かに伝えたのも確定事項、89.9%の無茶と同じです 」
( ちょっと苦い顔で渋々と苦言を呈する )
「 やるけど....Q・O・D....マスターの体力や移動能力、周囲環境....
私で補える範囲と.....魔物化 『 ロゥス-ハックド レイス 』ステータス.... 」
( 更に表示される画面、それらは余りに密度やそもそもウィンドウの量が多過ぎ
主人の見えやすいように矢機は後ろを向いて情報処理を行なっているが 絡まった蜘蛛の巣じみて
複雑な言葉の羅列は最早脳に対する暴力として成立していた、しかし…黒機の表示する
ものをはるかに超える作業量ながら、矢機は煙一つ上げずに的確な処理を続けていた )
「 .......ニーズ 要望 『 支援 自己犠牲 』...危険過ぎる...というか実際医者として....
....マスターのヘルスは......確認できる戦力.....用意可能な要素.......マスターのスリーサイ...ぇ
.....待った、何この情報....?.....な....これは....いつの間に.....わ......いや.....変態.....こ 行動記録....?うわっ 」
( .....................?)
・・・ 子守り待機/ 守護天使の白機 ・・・
「 …ん、すぐに着くからしっかり掴まってて? …離さないし落とさないけど それよりかはしがみついてる方が …多分安心すると思うんだよな …!」
( ゆっくりゆっくり 出来る限り衝撃を落として地上に降り立つ… ふわりと軽く着地 見た目に寄らない… ?
……違う 肩の手とは別に …無数の手を集めて翼みたいにしていた 飛ぶ事なら体力をかなり使うが 降りるだけなら滑空と一緒 ほんの少しだけ楽なのだ …とはいっても )
「 …あぁ〜〜〜〜〜〜 …!!!!ちょっとやばい…… !!!! 」
( ……子供を背中に乗せた状態で倒れ込むようにうつ伏せになった ……流石に体力、魔力共に使い過ぎた …暫しの休息 というより今の間に体を休めて蓄えなければ……… 頭痛いし… )
___________
( …まぁ確かに白機もタイミング間違えたかと判断 なんてたって黒機の緩み切った顔が答え 自分も意識して羞恥が高まってしまったのか 顔はじわじわと赤くなっていく
………これはこれで可愛いし別に良い 白機は…ばっちり記憶したと言わんばかりに 何度も糸目が薄くなる …カメラのシャッターのように写真を撮っている
____________響く回転音に一気に現実に叩き戻される )
『 ………あ ………かろんっ!…戦闘!!集中 ッ!!! 」
[ しゃらんっ しゃらんっ ]
( ステッキの先端に着いた巨大な鐘 …を掲げずにそのまま鳴らす …見た目はメルヘンで可愛らしい
しかし侮る事無かれ!無数の飛んでくる手裏剣は …そのまま反対方向!ベクトルが変化された…!その代わり充電が結構減る …これが大事 充電が切れれば……意識はあるものの身体は指一本動かせないので無防備 実質敗北 )
『 ……【 笑鐘 】…サポート 私 得意 』
( 現在のバッテリー 残り 92% …さっきまで100だったのに ……出来るだけ近くで 一緒に戦う それに黒機を… _______私は守りたい )
・・・ 幽霊医者は緊張性を求む ・・・
「 …幽霊の医者なんかヤブに近いものだよ 安定性は捨て置いているし …まぁお代はあまり取らないが 信用はされにくいしね
…危険になったら君だけでも逃げてくれれば大丈夫だよ …本当済まないね 」
( 機械の便利性に頼りっぱなしな部分はある …ちゃんとまた後で褒美等を挙げなければと思いつつ 少し待つ )
( ………しかし 疲れたな… 結構長い時間幽霊になるとは思わなかった …死なないだけで別に疲労は溜まる一方だし おまけに飲み食いも難しいから 困り物だよ …まぁ それでも3大欲求はしっかりあるから 別に良いんだけど )
( 心の中で自分に対する愚痴を吐きながら 幽霊から実体に戻る …久しぶりに血に足を着けて 片腕のみになる …まぁ義手というか 手術用の腕を簡単に施術した為見た目は完璧に普通に …肌が白過ぎる以外は人間らしくなった
眠気を誤魔化す為に 眼を軽く擦れば …メイクが少し剥がれて分かりやすく目の下に巨大な隈が出来上がった ………どう見ても不健康 )
「 …ん?ドリフト?… 何か変なモノでも見てしまったかい?」
( 何やらブツブツと独り言的なのを漏らすのを不思議に思いじっと小首を傾げながら近寄る
…何か自分の身体というか 全て見られているような気がして言いようのない気持ち悪い感触 )
・・・ おんぶバッタもどき / 機影 戦火を切り抜けよ ・・・
………
( 変な浮遊感、何か含みがあるようにも聞こえる親の声 さっきから動かない感覚
終いにヘッドフォン型サポートギアは何も言わない!こわい!ので、子も… )
「 …………!!!! 」
( 背中に引っ付いて離れる事がない状態を維持、維持!そこらから見ればただのシュール。
けれど、父親の様子が厳しいことに気付かない程鈍ってるわけでも無い…弱い回復法術
微々たる旧神の血より産まれ流れる自分では使えない豊富な魔力の提供…出来る事は、やってる )
現在回復値 ザレッド
体力 100 / 11.2
魔力 100 / 0.01
( ……先は長くなりそうな気がしないでも無いと思われる、何しろ小娘 )
____________
「 ..............怪我したらホントに襲うね?」
【 接続 アンカーケーブル 】
( 現実に引き戻されるのは戦闘用たるカロンも同じ、アンカーをフォースに接続、
今までと違い 腕でチェーン状のケーブルを掴んだメイスの持ち方を見せ、臨戦の気を吐く
軽口だけは変わらない...それが この上もなく冷たい戦闘に対する姿勢、嵐の前の静けさ )
[ パサッ ]
( しんみりとしたフィールドアトモスフィア崩壊!!!イクサ フィールド中心に突如機械忍着地!
黒青ボディに布マスク!何より強調される額に付けられた十字大型手裏剣!明らかに忍びなのだ!)
『 ------ドーモ ブラックサーティーン=サン・ムーンストンピン=サン
マ シ ン ス レ イ ヤ ー です。』
( …これは確かに戦闘が始まる直前だ…しかし、忍びにとっても挨拶は大事。
説明書にもそう書かれてある…しかし、それが終わる瞬間に狼煙は上がる!)
『 イヤーーーッ!』
( 高音めいて咆哮!先程の大型手裏剣を連続で投擲!投擲!)
「 ................?? 」
( 呆気 )
・・ マトモさの崩壊 ・・・
「 ........ぅをっ! ヘルスメーターが....こ これは....ダッシュ休息機で.....
駄目だ 心の癒し要素.........私は...好みではなさそうだし....マスターは.... 」
( 医者の言葉に反応する暇もなく新たに表示されたウィンドウのデータと格闘を重ね続ける
そのうちのデータが一つに…矢機が妙な反応を示した要因は存在し
間違い一切の余地もなく『 ルー霊観察記録 』という飾り立てられた変態データ )
( .....誰に登録されたか知らないデータには 幽霊の個人情報がみっちり、そりゃもうみっちりと )
「 ..................何々 『 マスターは平均的男性であれば襲う位の人 』......いらないいらないそんな....
..........ルート開拓.......ニーズ欲求消化......成功、終了予測時間......あと僅か.........OUT。」
「 .........、ふむ.....マスター 貴女も結構な....いや、酷く性壁の可笑しい......いやいや違う違う!
.....くゥ、さっきから変なデータが私を汚染して..... 」
( 矢機はほぼ混乱、人格の苦しみを機械的なものと入れ替えて考える )
・・・ 微リジェネ/機械の天敵… ? ・・・
( 背中にずっと乗られていても重みを感じない程疲労どっぷり …というか逆に子供が凄く軽く感じる ちゃんと食べてるのかと不安 うつ伏せ状態のまま …身体の重みが取れていく 温泉のような至福の時間 )
「 …お〜〜〜〜〜…!!すまんなミィリィ……それすっごい助かる … 」
( これも一部の親孝行… と考えれば更に嬉しさで 気持ち的にはいつでも出発完了
…まぁ体力も魔力も今戦ったら普通に子に負ける程ではあるので 頼りっぱなし …やっぱり頼もしい
本当に将来は大物になる子だと 魔人はうつ伏せのまま微笑みを浮かべた )
「 …取り敢えず半分あれば良いから あんま無理しなくて良いぞ? 」
( まだ初心な事が多い…回復法術、技術、魔力の活用方法 …また 色々教えなければいけないだろう 大変だろうけど…とても楽しみ )
__________
『 ………御意! 』
( ステッキの装飾 感情表示バッジを機械内部に収納 …意味無さげに見えるけど結構大事
…なんてったって再利用可能 弾丸みたいに放つ事の出来る遠距離攻撃を確保したのだから )
『 …マシン… スレイヤー…格好 忍者的? …耳 した事 アリ …! …昔 カラテ 和の世界 …支配完了 …しかし 謎 儀式 …消えた筈 』
( ……何やら勘違いしてそうな記憶と情報を口にする 白機もちょっと困惑気味ではあるが 恐らくその強さは本物 …と思っている
此方に姿を表したのも余裕の現れ 挨拶終了後に 手裏剣連続で此方に向かい乱れはない投擲 …やはり強者しか出来ない動きと分析 )
『 …かろん!集中!! …見た目 変 ……でも 強い!』
( 早速鐘を敵忍に向けては くるんと鐘だけを一回転 …砲身が其方を向くように 内部の舌を向ける
…其処から手裏剣に向かい発射! 軌道をズラすぐらいの威力はある ! )
・・・ 個人情報のデータ ・・・
( ……矢機の言った事を流石に聞き漏らさない 流石にそこは間違いである 注意せねば )
「 …ちょっと待ってくれ 今なんて言った? …私が成人男性を襲う? …ははは、そんな訳無いじゃないかドリフト …
…そ、それに私はそんなに酷い性癖など持っていない …分かるだろう? 」
( …分かりやすく動揺の姿を見せる …というか自分の知らない所まで見られていそうな気がして怖い )
「 ……無茶かもしれないがもう一度確認願えるだろうか? …そんな情報はデタラメ …うん、デタラメなのだよ? …本当だ 」
( …信用感の一切ない無茶振り …久しぶりに味わった羞恥の感情 羞恥させる事は多いのだけど させられたのは初めて )
・・・ 困惑する牙の強者 ・・・
「 いや何言ってんのさ君ら 」
( 敵味方共に妙な雰囲気を待とうか呑み込まれるかの何れか。
…関係無いのは戦況、機銃めいて連発される手裏剣をフォースで防御!
幾発かは月跳による砲撃で着弾地点がズレて無力化されるが、物量が濃すぎる!)
【 対空レーザー 】
「 よっこらぁっ!」
( 出し抜けにフォースを装着、赤い雷の様なフォースレーザーによる反撃!
直撃すれば如何に強靭なボディを持とうとも…死ぬ!)
[ 達人!]『 イヤーッ 』
( 対し忍び、ブリッジ回避!そのまま跳躍し黒機との距離をゼロ距離に調節!)
「 ぃっ!? 」『 一撃で介錯してやる!』
・・・ 崩れるクール ・・・
( 頭を微妙な表情で抑える如何にもやる気ない状態だが
データの表示を切り替えて主人の指示に従い 真実を模索 )
「 .........データに誤りあリ、マスターは《 卑怯な手で1人の弱った女性を襲い、殺害。持ち物を盗んだ 》.....
....襲うという点では......誤り、無し。.....寒い時代と言っても....少々、思う所があるね......これは本当ですか?」
( 今度は苦そうな表情、コロリと変わり続ける様は機械精神の頃が段々と思い出せなくなるレベル )
「 ともかく.....攻め込み用のプランはなんとか練れるけど....マスターのヘルスが問題になる....
癒しによる精神リカバリーはマスターの好みが分からないので無理、無茶もするから肉体的にも。
.........自分で言ってくれた通り医者としての根底が怪しい 」
・・・ 俊敏機敏 ・・
[ シャランシャラン ……ゴォォォォンッ ]
( 先程まで鈴みたいに軽かった音が 鐘のように辺りに重く 響く
… 月跳はその場で正座をし ステッキを地面に立てて祈りを捧げて 鎮座する )
『 【祈愛】』
( 黒機と忍機の距離はゼロ …そのゼロ距離まで近付いた反動を転移させる つまり…勢いよく忍機だけをぶっ飛ばす!障害物の多いような茂みへとぶっ飛ばし…武器の鐘ステッキは元に戻る …“武器だけは” )
『 …御免 かろん 』
( ガクッと片手を地面に着いてしまう …鳩尾のような所に書いてあるエネルギー量 《 74% 》充電は結構減っているいる 動きも何処か…ぎこちない?
…よく見ると先程まで無かったのに体の節々に切り傷が現れた …充電の消費だけでなく 何かの傷を負っているみたい …?)
・・・ 反論の余地 ・・・
「 …それは その …否定出来ないんだが ……私達の王の復活の為にやった事だし …うん、完璧に自分の利益の為に関係の無い無知なる者を利用した私が悪いんだ …償いは今も行おうとしているけどね
…あぁ、本当だよ ははは、いやぁ、ドリフトの分析能力を舐めていたとでも言えば良いのかな …引いたかい? 」
( …今優しく声を掛けるのはどう考えても怪しいとしか言えない …溜め息を吐き 過去の事は此処まで引っ張られてしまうのかと猛反省 …今尚 彼女が生きていて …結構許してくれているのには感謝しか無い )
「 …ヤブに近い医者だからね それでも身体の構造や薬の摂取 目安量については 幽霊医者に任せてくれた方が頼もしいぞ?…むぅ、精神リカバリーとかはちょっと気になりはするが …まぁ、私の情報を全て知っているであろうドリフトには分かるんじゃないか?」
( …まぁ勿論こんな幽霊だから 当然好みとかも閲覧注意レベルでおかしかったり )
( 幽霊情報内部データ 観察機密情報Rより一部開示 )
『身体の外側、内側フェチ』『15歳未満の幼い子供やそれに近い見た目をした物が好み』 『霊を透かして水とかに溶かしてそれを何も知らず飲んでいるのを見ると笑みが溢れる』 『目的は何がなんでも必ず制覇する』 『逆に攻められるというか自分が褒められたりするのは慣れておらず好まない』 『幽霊の命を分け与える事は自分の“好み”、生きる“価値アリ”、“可哀想”、“賭け”、被害者の“感情” …の5Kで全部当たっていたらやってみる』
( …本当に医者かと疑うような危ない情報ばっかり )
・・・ 偈葱爻 ・・・
「 っぶ ...ぉ おぉ!?ナイスげっ .....ちょ......... 」
( 瞬間 思考能力が 己の内側が急速回転を起こす
『 移す 』能力。攻撃の量。見切れないスピード。
.......いや 何より...... )
( 傷 ...........................
白ユリのきれいな..............大事で愛しい...............
傷 傷 ..... 傷..... )
『 イヤーッ 』
( 戦力の一時的低下を忍びは見逃さない!いまだ健在に見えるが戦場における死と同等の
隙を晒した ‘ 様に見える ’ 黒機に対しして空手を叩き込__ )
[ キ''チ ]『 グワーーッ 』
( 瞬間食らい付いた四本の牙。前方を圧する光の玉 背中を貫き ホールドする牙
忍びを捕らえるフォースアンカー、チェーンを掴んで制御するは無論黒機.... 黒機。)
[ キ'' キ'' キ'' キ'' ]『 グワーッ おのれブラックサーティー [ キ''ィッ ]アバーーッ!』
( 牙を無理やり閉じる!!当然プレス機めいて内部を圧縮!硬い体故にその衝撃は想像を絶する!)
「 ___________ 」
[ コ''カ''ッ ]『 グワーッ 』[ ゴガッ ]『 グワーッ 』[ ゴガッ ]『グワーッ 』
( それだけで飽き足らない!黒機はハンマー投げめいてチェーンを振り回し
忍びをフォースごと地面へ激突!激突!更に激突!漆黒以外に目しか見えぬ表情が凄まじさを語る!)
・・・ ズレ ・・・
「 ....いや、寧ろ冷酷且つ[ ドス ]合理的で敵に対する意識も正しい[ グサ ]様子には...
マスターにはあまり感じられない医者としてのスキル[ ブス ]の一端が感じられたよ
根は、医者なんだね....けれど 弟子が弟子で私の同族に対しセクハラを働く愚か者になる理由も分かる 」
[ 意識の無いナイフシャウトが幽霊に連続投擲 ]
( データを一旦全て収納し 両目を暫く閉じてから....自分の体を見る )
「 ........統計から判断するに.....外面的要素ならマスターの好みをしている私なら.....
一時的人間化して【 ー自重 ー 】されてしまえばマスターの精神リカバリーが満たされて
プランに成功率を足せる.....と、そしてマスターもそれを少し期待してる.....の?」
・・・ 容赦無し ・・・
( 当然其処を敵は見逃さない …分かってはいたがやはり強い そして自分には辛い
それでも此処で終わる訳には行かない 立ち上がりステッキを構_______ )
『……ッ!?か…か、かろん? かろん…眼光 鋭い … 敵 攻撃…少し 過 … ひっ 』
( 目の前で忍機が貫かれ 押し潰され 叩き付け 振り回され ……敵であるとは言え同情してしまう程
…黒機の表情が怖くなっている …何故こうなっているのか 白機は思い出す 自分の能力を使い思い出す )
〔 「..............怪我したらホントに襲うね?」 〕
『…… 成る程… ?』
( 思い当たる節を再生 …納得 自分の為にそれ程まで怒って頑張ってくれているのを恥ずかしいと同時に嬉しく思いつつ …この後ヤバイという事が分かれば背筋に寒気が走る …糸目が揺らぐぐらいには結構焦っていたり )
『 …………… 南無三 忍び …後 未来 私』
・・・ 趣味嗜好 ・・・
「 …ほ、本当に痛い所ばっかり突いてくるなドリフトは 」
( 精神的ダメージは幽霊になっても喰らうのだ …つまり 結構グサグサと刺さりまくった的確な言葉のナイフは幽霊医者にとって大ダメージ …咳払いして誤魔化すも直ぐには治し切れない )
「 …期待してないと言えば嘘にはなるが、無理はしなくて大丈夫だぞ?…我慢は慣れているし 赤城に戻れたのなら私にとっては… かなり幸せな場が待っているしな
…ドリフト 確かに私はドリフトの見た目も好き 大好きだが… …君は中身 心が 感情が …私は好きになったんだ…
…………それとこれとは関係無しに成功率を足す為だ、もし良ければ変身頼めるかい? …無理なら大丈夫だよ 」
( 掌くっるくるで 人格が複数あるみたいに言ってる事が変
…まぁ結局 矢機の意見に賛成する形になりそうだが )
・・・ 黒機、猛り狂う。・・・
[ ゴガッ ]『 グワーッ グワーッ!』
( 幾多にも脳天を地面へと振り降ろされようと原形を保ち黒機を見据える忍び!
何たる精神肉体共に凄まじい耐久力か )
『 ヌウゥゥ 』[ キ''リ... ]
( 数え切れぬ回数の打撃後 休憩とも言うべき停止の時が訪れる...
スタミナや耐久力は無限ではない、このまま続けられれば...死ぬ!
忍びは停止したブラックサーティーンに反撃の隙を伺うが しかし叩き付けられたのは新たなるジゴク!)
[ コ''キ''ャァッ ]『 グワーーッ 』
( 岩壁に壁打ちボールめいて叩き付けられる忍び!フォースがその牙を伸ばして壁と縫い付き
確実な自由を奪い、おお 見よ!夥しい戦闘痕が目立つサンドバッグの完成である!)
「 ______ 」( 此処に来て...更に黒機に血走る目の威圧がプラス!)
[ カ'' ク'' キ'' キ'' ]『 ま マシン-----壊すべし!!! 』[ ハ''リハ''リハ''リハ''リ ]
『 ア ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ'' ク'' ワーーーーー !!!』
( 身動き取れぬ忍びの頭部に余地一つ抱かず両腕の指を刺突!尚も折れぬ忍びに.....
とうとう切れて底の抜けた黒機の堪忍袋が爆発四散する!!!! 差し込んだ指を通じて
“ ライトニング波動砲 ” を流し込む!!!! 内部機構が外から透けて見える程の鬼畜的所業!!!!! )
・・・ 可笑しないのち人形 ・・・
( 両眼をじっぃくりと深みの底へと落とす )
「 ........事実として軽蔑する一面を持つのは事実だからね....それに 今.... 」
( 実りの少ない...色々と小さい所が目立つ12前後の幼い体
しかし健康的な肌を持ち合わせ 長髪の白銀に...纏う装甲のドレスの
幼さを感じさせるデザイン、何より無垢を感じる大人びた表情は...
“ 幽霊好み ” が為にあるかのような人間体。)
「 特殊性癖、満たしたくてたまらないその顔....本当に変な頭の中と思う
........魂命幾ばもなく法にも触れないマスター好みの私なんだ、せいぜい.... 」
( 主人の頬に触れ 見上げる姿は可憐の文字がよく似合う )
「 ..堪能すると良いよ 」
・・・ 波打ち際_____
( ____波の打つ音.... )
( ........砂浜に乗り上げる様々なモノの残痕....
特に手に取る物も思い浮かばないその中でただ 一際..... )
( 火花の散る音が、目立った )
[ コ''オオォォ ]
( 嵐と共に ひとつの巨体が静かだった砂浜に降り立つ )
『 ---------あー-----早いね、知ってたけど---- 』
( 巨体へ向けて減らず口の念すら感じ取れるほど 変わらぬ口調の火花散らし
.....頭部だけを残し、激しい損傷の果てに発声と視覚以外を喪った..... )
『 --------------失敗の様だな---- “ バブル ” 』
( ………鬼たちの去る後が話し )
・・・ 乱雑処刑 ・・・
( …白機にとっては目の前で怒る異常合戦 忍機の耐久力と根性、黒機の …残虐的な行為と持久力に 目を疑うばかり この状況で手を出すなんて …そんな無駄な事はしない …というか出来ない 威圧感に押されてしまう )
『 ……… 成る程 』
( それでも データとして有用なのは事実 記憶には必ず残る 残しておいて しっかりと学ぶ きっと何かの役に立つから……
武器の利便性 敵機の耐久性 損害 …黒機の感情 )
『 …南無阿弥陀仏 御陀仏 』
( 電流によってコメディーみたいに体の内部まで丸見え …見た目はとても面白いのだが 電流の強さは壮大な物 おまけに脳部分に直接 …爆発する恐れはあるとはいえ 有用的な技 …回路のショートは確定的
白機は その場に正座し 忍びに対しての経を静かに重く ゆっくりと唱え始める せめてもの非礼 そして …弔い )
・・・ 従順 ・・・
「 …はぁぁ そんな顔しないでくれよ ドリフト… 罵倒されるのは慣れた物だからまだ良いが …君のその表情!!! あぁ…とっても 好きだ この光景を覚えておこう… 無駄な知識は捨てて 」
( うっとり それを表すに相応しい幽霊の顔 顔は赤くなりほんのり蕩けて 長刀 …ではなく 懐に数本巻き付けてある短刀を片手に持つ …見た目が可愛ければ 機械でも 化物でも構わない ______赤の者達は一癖も二癖もあるものばかりだ )
「 …っと あぁ、忘れる所だったね … 痛みは軽減させておかないと 」
( 幽霊は …透明になった霊腕をそのまま機を通り抜け ……痛覚を消した こういう所は機械の方がやりやすくとても助かる
……というか麻酔をしないのはやはり狂ってると思う )
「 さぁ 始めようか …久しぶりに空っぽだったこの欲が戻って来てくれたし 」
( 拝見 手術開始 ゆっくりと臍部から上へ切り裂いて …中身を見る )
・・・ 孤島の元凶は考える ・・・
「 あいつらの島の機械達格好良いッ!…私様も作ってみようかなぁ 血を分け与えた …人形的な存在!!! …幸いにもまだ“ 能力の在庫 ”はあるし 使えそうな能力でも入れてみよっかな ?… あ〜、でもな〜… 耐えれる器があまり残ってなかったような …ていうかあったら襲撃に参加させてるしなぁ ……何で丈夫に生きてねぇんだ人間ども … 」
_______悪は次なる悪を作り出す ……予定
・・・ 諸行無常!!! ・・・
[ キ''ャッ ]「 ....プラスチックに...なってしまェ!!! 」
( 指、フォースを引き抜いてモニングスタ流の扱いを披露する黒機!
振り被って今にもカチ上げんとする素晴らしい科学の球体はまるで暴力の結晶体だ!!! )
___その時 マシンスレイヤーが動く
『 イィヤァァァァァァーーーー 』
( 健在な右半身で繰り出す刺突・突き!起死回生の一撃だ!)
[ コ''キ''ャァッ ]『 アバーッ!!! 』
・ おお仏陀!!! ・
( しかしリーチを上回って先に一撃を加えたのはブラックサーティーンの武器!南無三!
上質な凧の様に空へと舞い上がる機殺!......錐揉み落下を起こし 大量の火花を散らして
彼は森の中へと転がり落ちた。. . . 【 おぉ。諸行無常の響きあり 】)
「 .. ... ... 月跳っ!! 傷!傷は....?あぁのポンコツッ!!! ウチのっ ..... うぅっ!」
( 一瞥すらせずに恐ろしげな表情ゼロで白機へと近寄り、傷を見て慌ての感情が見える )
.....その間、トドメより僅か3秒。
・・・ Le sentiment de la chair ・・・
「 . . . . . 」
( 簡単な施しの前...医者は幾つかのメスを引き抜いて 私の体をうっとりと眺めていた
痛みの遮断 幽霊であるのなら出来て当然の事ではあるけど、初見の体にコレができる辺りに
ヤブでも 医者だという事は分かる...切り開かれた柔らかな体 . . . 痛みが無くても
感覚における生物的不快感は抑えられない 思考の中に熱いものがぶちまけられる )
( .... それでも嫌がる素振りを見せず 無機質な娘は前面にある着衣をひらげ
あるがままを 危険の中に任せて....時折 悶える様な反応を起こす )
( 一般が想像し得ない さらなる禁断を求めて切り開いたその先に...
機械で 生き物、血管の様に液体を伝達する細い管がひしめき合う
...その奥にも機械と生物のバイブルは広がり 半生 半機械のグロテスクさと
ある種の神秘性に溢れたすてきで小さな宇宙の様を呈してる
..................何故と言うべきかも知らない..........
受け入れ 創り、産み出す生物の【 秘め事 】.... それと思わしきモノも
確かに 血管のない形で存在し.... 剰え 何かを受け入れる用意までができていた )
・・・ 彼ら己の申すのみ ・・・
( 空気の巨体は微動だにせず 泡の頭部を前に言葉を交わす )
『 ぁー-----そぅだね 奴らは危険だよ。--------そ 危険危険、間違ってなかったな、うん 』
『 ----------奴らの1人を見た。信じよう----お前は確かに正しかった 』
( 変わらぬ調子の泡に悔いめいたものは感じることが出来ない
寧ろ誇り高げな-----満足感にも似た表情を浮かべ 空気と話し、終わりに近づく時を待つ )
『 ---------起こして良かった、のかな 反乱-----受け継ぐモノもないけどさ----- 』
・・・ 無駄のない動き ・・・
( 確かに忍機は強い 特に機敏さは中々良いデータで白機だけだったなら五体満足とは行かなかった …白機だけなら
それを圧倒的に上回ったのが 黒機 武器の活用方法 怒りに支配されずにしっかりと考えて行動していた …特に黒機に目立った傷跡は見当たらない その点に関してだけは自分は役に立ったと言えるだろう )
『 …私 大丈夫 余裕 』
( 充電は半分以上残っているし 切り傷も其処まで大きい訳じゃ無いので ほっといても自然に修復される だから大丈夫と 目の前の慌てふためく黒機の頭を撫でる
…自然と笑みが溢れていた 一喜一憂の激しさがとても面白い 切り替えの早さにも見習う必要はあるかもしれないけど …少し気が緩む )
( 勿論 覚えてはいるのだけれど …やっぱり冗談な気がして来たのだ 黒機は …能天気 そして ヘタレ? それにて黒機のデータを 作_______ )
・・・ She Love ・・・
( 好奇心と言うものは刺激されると さらに求めてしまう 欲張ってしまう 何処がどうなっているのか 感触はどうなのか 初めての事に興奮をするのだ …半機半人は長い時を生きてきた幽霊でも初 …だから体の構造が 初めて解剖学を学んだ時のように 知らない事ばかりで 心が踊りワクワクする )
「 …とっても 素晴らしいよ ドリフト 」
( 今にも崩れそうなジェンガみたいにそっと管に触れる 優しく撫でて 生物である部分も機械である部分も その感触を確かめて堪能する 脈を確かめて音を聞き 堪能する
普通ならドン引きしてしまう事にも対応してくれる そんな子は中々居ない …だから嬉しくて堪らない …そして最後まで 誠意を持ってしなければ 幽霊はその中心 今か今かと待っているような“ソレ”に触れる )
( 幽霊の満足度は満たされていく______ 珍しいうっとりとした表情は 未だ消えず 寧ろ…… どんどん酷く蕩けていく )
・・・ 孤島の元凶は考えて ・・・
( 何かを描き終える …イメージ図 コードネーム つける能力 それらがリストに並べられている …本当に作れるかどうかは決まっていないというのに 中々な量 )
「 …さぁて 愛情を持って作って行かなきゃな〜〜〜!!」
( 孤島の奥に引っ込む …それを仮面はしっかりと見ていて 溜め息吐きながら首を振る )
「 …要するに、私が守れと ? …ま、いーけど …どーせまだ誰も来ないし 」
・・・ 過ぎた〔 ラーニング 〕 ・・・
ごろっ
「 ウチの前で....ッ .... それっ!禁句!!! 怪我軽視禁句ね!?禁句!!!ほらさんにーいちっ 」
( 仮に それが冗談だとしても…黒機の様子はあまりに必死過ぎた。カロンは慌て過ぎていた。
身の安全を脅すかの様に口にすれば すぐ様体を寄せて傷の具合を確認しただけでも、傷の浅い深い
関係無しに青い顔で…自らの腕を白機の腹に当てる )
「 ………( 確かっ … )【 ナノマシン注入 】ゥええぇぇぇっ ... 」
( 血液がすっぽ抜ける感覚、吐き気、命でも削る様な苦痛を伴う行為を分ける行為を用いて
だったの少しある傷を治そうと必死さ…最終的には右腕どころでなく、全身をダウンさせてしまった
……本機も気付いているかは定かではない、その姿は確かに…子を思って自を疎かにする主人と酷似 )
「 ...........あ ぁー.... 大丈夫......?げっちょ........ 」
・・・ データ修正 ・・・
『 ………了解、かろん 』
( 何故そこまで焦るのかが分からないが とにかくあまり言ってはいけない …プッツンでもさせたらどうなる事か
……ただ自分の為に無茶ばかり 今だってそう…… 浅い切り傷も簡単に治っていく …そこまでしてくれて確かに嬉しくはあるんだけど……… )
[ ぎゅっ ]
『 …かろん ……………馬鹿?』
( 全身ダウンした黒機に対して辛辣な言葉を浴びせながら ぎゅっと抱き締める …頭が胸部に当たる事なんて気にせずに
先程見た魔人の様に… 後先をあまり考えずに行動する様は …吉でも無いし凶でも無い
白機にとってはただ………… )
『 …無茶 駄目……かろん 自分優先…! …私 生存……ちゃんと ________ 』
生きて欲しい
・・・ 忌み体 / 再起の刻 ・・・
( 抱擁は暖かみの象徴、おなごにあらずともそれは
確かな優しさ足りうる輝かしいものであり.... )
「 .............ばかやろー....ウチを泣かせる気かよぉ.... 」
( 冷たい感触が機械の枠組みを超えて伝わってくる
およそ生けるものが発するべきでない肌触り、それを
抱擁する事で....理解をより深く、感じる事になってしまう )
恐らくそれは...... 『 知るべきでない 事 』
「 それに、月跳ぉもばかって事じャン... 」
_______
ザレッド
体力値 : 100 / 49.7
魔力値 : 100 / 379.6
んーっ んーっ …… あぁ …ぅ、ふーっ …固いよぉ…父様 」
( 自然と絆されてやっと 子は『 医 』を真面目に施すことが出来始めた
と 本人の気合い度をそう 表すは良いが、精々母に教わった背揉みや肩押しなど
非力な自分ではあんまり出来そうにない気休め医療が関の山。)
( …けど、力を込めるせいで…使えもしない大量の魔力がはち切れんばかりに
魔力の努力値が多いザレッドへと流れて行き、現段階で最高の魔力アドバンテージを与える結果 )
[ くらくら ]「 ん… んー… 」
( 子はなにやらいわれのない貧血の気分を味わった )
・・・ 腐れたナニカへの従い方 ・・・
「 ............ ( 臓器に恋でもしているのかな?」
( あまりにも まじまじと見ている物珍しさ、実際 ちょっぴりの珍しさがあっても
オールドタイプR可変機である程度のもの_ そんな自分を眺めて それだけで愉しんでいる
主人の気質....人はそれを異常と呼ぶ、ただ物珍しく見てるだけのドリフトも少々おかしいのだ )
「 .........ふぅっ .... マスター ......そ こ...は 」
( 痛覚遮断の状態 眠くなる様な脱力感に抗って、小さな声を上げる
........生殖部、戦闘兵器には必要ないであろうその部分に触れられた途端の話 )
・・・ ロマンティック/MAX ・・・
『 …黒……温度?…機械 ……では…無い……? ………それでも …大丈夫 ………私………好き………とても……大好き 』
( 抱擁したまま違和感に気付いてしまう あまりにも冷た過ぎる… 機械と言えども動いている以上は確かに温かさを感じる筈
…白機にとっては別に関係ない 黒機が機械じゃ無くても 種族が違うくても …黒機の中身、精神、感情… それらが好きなのだ )
『 …私 天使…モチーフ………人…幸せ ……仕事 』
( …小さく口角が上がり 耳許で囁いた )
______________________
「 …そりゃ、なぁ?普段は固いよ?… 関節とか外して柔らかくすっから大丈夫なんだよぉ…?」
( これも一種の親孝行 …そう思って数分待っていれば 体力は完全にとはいかないものの …魔力は完璧 それどころか初めての感覚 爆発的な力が漲り 今なら…… 恐らくどんな技でも放てるような そんな気分
だからもう大丈夫 …無茶をする辺りも魔人に似なくて良いのに …背中に抱えたままゆっくりと立ち上がる )
「 …ふぅ〜〜〜〜〜っ…! …うっし、ありがとな?肩がバカ軽だよ …久しぶりだよ、こんなに身体が快適で清々しい気分なのは 」
( もういつも通りの陽気な笑みを浮かべる程 余裕は戻っていた …体力半分でも後はオート回復 というか気持ちで左右される物だから …多分大丈夫! )
・・・ フシギなボディ ・・・
「 …やはり興味深いよ とても …ドリフト?何故こんな物がついているんだい? …半分機械だとしても …君は戦闘用、じゃあ無いのか?… これは必要かい?」
( 気分が高揚し少し意地悪になってしまう …生殖器に見えるような部分 その周りをなぞりながら問い掛ける
痛覚が遮断しているのに声を上げるという事は… 間違いなく そうだろう---? )
( …体のあちこちをジッパーのように開いて中身を視察する 痛覚は流れ出ないように 血も出ず 簡単に処置が出来る様に …気遣いをしながら
…医者のただの趣味じゃない 中身を確認しておく事で 何かあった時に慌てずに治療に取り掛かれるように出来る為 そう……………だったらいいのに )
・・・ アウトサイヅ,コールド : ...似る ・・・
「 .......もぉ.... ずっと ウチ、名前で....よっ」
( 役得、役得 __ 月跳に触れている部分の感触を楽しむ....だけ、に 留めようとすれば
神経が逆さに撫でられる様な感覚が忽然と理性へ襲い掛かった 精神の空白。)
「 ふへへ.....呼んじゃいなよぉ? 」
( 沸騰した思考の原因が..ある種の柔らかさを含んだ 白い‘声’だと知る時、そう )
「 ....大好きで...“ 死 ” と“ 死 ” で “ 死 ” のウチとは違う......月跳ぉ..... 」
( 理性を取り戻す頃には もう、月に跳ねる愛おしいカラダを押して倒した後に...体勢はある )
__________
....その下 影。
[ バッタンキュウ ]「 うで…うぅでぇ……ぴりぴりする… 」
( 減少状態にある体力、スーツがそもそも無いのでサポートも無しで腕に力が張れば
当然の話は起こる そう 筋肉痛という内容だ。経験の無いミィリィだからこその変な負担 )
「 ……父様ぁ…… 」
( それに…さっきから…。 …しかし喉元まで言葉が上がってくると、赤面と羞恥の感情が阻害
この歳、当たり前の事、『 簡単 』な問題なのを知りつつも 母親に似らず口から出せずにいる… )
……そんな些細な問題が浮上する隙間を抜け…る … “ ??? ” 地下へ 通り 消えた
・・・ 【 唾を吐かれた生命 】 ・・・
「 ..................短命............破壊力.............感情破壊.................その為に ある 」
( 長い沈黙の後に ドリフトは答える )
《 “ 生命波動 ” 精製機関 》《 擬似波動機関 》《 意志力抑制 〔 WS 〕》…《 魂屯 》
( 奥へ 奥へと踏み入る段階に入り...幽霊の視界に映るは “ 異端生 ” より
【 命がオマケの機械 】が為の内部に成った 何一つとして... ‘ 幽霊以上の歪み ’ へと )
「 .....................................( 沈黙 俯き 主の意識を待つ )」
( 良く出来た生体部品、機械生命の一つ一つは度重なる生命に離反した行為により
劣化 悪化の一途を辿る最早 老衰しきった環境と化しているのが段々と分かり始めるも同刻
....生殖部と見える部位も 明らかな “ 外的要因による阻害 ” により受け入れ口が無理やり閉じられ
命や魂の様な 《 魂屯 》に関してすらなんども削り取られる形で揺らいでいた痕すらある。)
「 ........................マスター......私は.....私たちは......その.......『 機械 』だよ。兵器なんだ 」
( 投げやりに零す言葉を嘲る様に
《 意志力抑制 》《 波動関連 》。命と直結された 【 必要毒 】の部分は
…他より頑丈な作りなのだろう、健在な様子で稼働を続けている )
・・・ 心理暴走 / 子の心何とやら ・・・
( 望むのなら何度でも何度でも 呼んであげよう …初めて明確な感情を …恋という感情を学んだ この緊張感 幸福感 …全てが生きてて良かったと思える程 黒機には感謝しかない )
『 …ろん かろん …大好き 私 ……愛 かろんに …し ・ て ・ る… 』
( もう一度猫撫で声 …実際に耳許に居る訳では無いがそれと同じこそばゆさがある
…気付けば押し倒されてた 身動きは取れない …つまりは今から始まるのはそういう事だろう …別に拒んだりはしない 両腕を広げてにこりと微笑み----- )
『 …おいで? かろん 』
________全部 私 …欲望 受け止める
_________________
魔人は再び……。
「 …あ、腕痺れちゃった感じ?… 良くあるよなぁ …まぁ少ししたら治ると思うけど 悪化したら素直に言ってくれよ?」
( 筋肉痛には気付いた 確かに長時間同じ体勢であそこ迄魔力を消費すればそうなってしまうだろう …軽く腕や肩を揉みながら負担が掛からないようにする
…もう一つの問題には気付きそうには無い )
「 ……さて、と ……行ける?」
( このまま子供を守りながら戦っても良し …一旦城に預けても良し …どっちにしろ 子の安全を第一に 何方が良いかを直接本人に聞く )
・・・ 命の価値観 ・・・
「 ………………………………… 」
( 絶句 あまりにも初めて過ぎて理解に数秒掛かる …長い命じゃない理由は? …一つは確実に自分の行った行為が原因 あの無理矢理の治療
アレはただの治療なんかじゃない ただの先送り 命が長くなったとはなっていない …合計の時間は一緒になってしまう
未だに稼働を続ける部位達は 本当に生命線でしかない …ならばやる事はただ一つ )
「 …有難う、ドリフト 」
( こんな自分のエゴは今すぐ終了 最後まで中身を確認してからすぐに施錠 …何事もなかったかのように切断面も無く 綺麗に縫合
…そして ________ )
「 …本当に済まなかった …謝っても取り戻せないのは知っている …でも今は何も出来ないんだ 残念だが …
… だから 可能なら 私の魂が消えてしまうまで 君を生かし続けたい 」
( トリミス )
302:◆.s:2020/09/10(木) 22:15
・・・ 似てこそ非なる血族に / “ あゝ 手向花 ” ・・・
「 …っ 大丈夫だもん!平気! へぃ…き!行けるっ
じ しゃなくてっ……ッ 父様!父様あたしが居なくても
無茶ばっかりするんだから… ぇっと、かあ様に会うまで帰らないもんっ!」
( 焦って舌の回る程度の思考力すら不足してる状態は容易に露呈。
…程なく、それが疲れ以外の要因を伴う事が 魔人にも理解できるだろう )
[ きゅるるる ]「 …………ぅ 」
( 小さく 鳴るは子の体より… 不足に伴うかわいげなしらべ
羞恥に目を閉じ 口をつぐむミィリィの顔は赤い )
_________
「 ぁ ....ははっ ! やっぱり.....食べられちゃうじゃん ねぇ....?」
( 脳内に熱いものがブちまけられた様な強烈極まる混乱をカロンは覚える
...生体としての刺激強さに当てられ続けて長いこと、目の前の相手に憧れ深いこと
視線が揺らぐ ... 正常な思考を保てない ___意識は獣へと堕ちた )
[ ぎゅぅっ ]
( 機械の特徴をかなぐり捨てた荒い呼吸が始まり 右膝を月跳の股に押し当てて
視線は受け入れる体勢、御誂え向きに誘ってくる相手の胸へ....考えることも出来ずに抱き着いた )
「 ......... 」
( .....“ 暖かさ ” に ゆっくりと意識が覚醒する )
( アダルティックな行為ではない 何か...包み込まれる感覚に... 初めての感覚に はっと視線が鮮明に戻る
押し当てた右膝も....抱きついた全身も...拒まれず、むしろ好意的に 全てを受け止めて... “ 愛してくれる ”
そんな感覚に ..........................
取り除かれる気がしたのだ
自分を永遠に縛り付けていた何かが )
_________
【 灼け跡の底 】
『 ---- 』
( 激しい損傷を受けながらも、恐るべき耐久力で生き延びた忍びは
誰にも気付かれる事なく ( 小娘にバレかけたが )地下の奥深くへと辿り着いた )
( 其処は太陽と魔人の短い攻防が在った場所---そして
多く触れられる事もなく消滅した、吸血鬼の遺体が残る場所 )
『 ---何も達する事出来ずに此処で散るか、情けない。実際情けない 』
( 吹き飛んで消える事のなかった、されど意識の途切れた
吸血鬼の頭部に向け 忍びは辛辣な声を浴びせ---しかしその首を抱える )
『 しかしその ‘ バンパイヤ・細胞 ’ はオヌシにチャンスを遺し
こうしてそれがしを呼び寄せた。--- 喜ぶがいい!リベンジマッチのチャンスはあるぞ!』
...........不穏の決戦が予感された
・・・ “ 道具ということ ” ・・・
「 ...........駄目だよ、マスター 」
( ....突然と神妙な顔で話し掛ける主人に...思わず、私は小さく笑みをこぼした
何度も、予想は出来た表情の筈なのに... 告げる意思も軽い筈なのに けど、私は
...そんな “ 意味のない ” 微笑を止める事ができない )
( そっと 小さな手が幽霊の頭に触れる )
「 私達は......言ったでしょう?......生けるもの達に平等ではない
滅ぶ日も短く、それ故に心薄く...夢抱く事も無し.....そう、『 道具 』なのだから 」
( .... その言葉は ... 産まれの理由として 何も間違ってはいない
敵を効率良く殺害する為に “ 生命波動 ” という【 歪な命を滅ぼす】力を
歪でありながら扱う為に....使えもしない “ 生命 ”を持たされた。滅び近い “ 魂 ” を入れられた )
( こんな事実を知っても........道具は何も言いやしない )
「 ............勘違いはしないでほしい、私の...恐らく、私達の目的は.....生きる事では無いんだよ 」
・・・ 分かりやすい感情 / 受け止める愛 ・・・
( …子にさえも突かれる図星 軽く聞き流しつつ 黒に会うまでは一緒に行動するのが確定 安心出来る
背負い直して改めて歩き出そうとした所で…… )
「 …あ〜?成る程なぁ…… 確かに結構時間経つけど 食事摂ってなかったな 」
( 聞こえる腹の音に自覚 長時間特に食事も摂らず 飲み物も飲んでいない …少しばかり腹が減ってきた
優しく頭を撫でながらどうしようかと考える 残念ながら…… 持っている菓子や握り飯等は灼け焦げて食えるような状態では無い
…一応 最終手段的な物を作る事は出来なくは無いけど 子にそれを食させるつもりはない …よって )
「 …簡単だけど 飯作るかぁ すまんな?取り敢えず… うん、テキパキと作って 出来るだけ早めに行くか… 」
( 流石に城内に居る白黒や黒には敵わないけど …一応魔人も料理は可能 スピーディーに調理を行う
一旦子を降ろして …切り株の上に座らせる 少し待たせる事にはなるが …気配には敏感 細心の注意を払いつつ手を擦り 摩擦熱で菌を滅しながら 辺りに無数の手を飛ばし …食材集め スタート )
______________
( 白機の身体は冷たくも温もりもあり …黒機にとって心地の良い 眠気を誘うような抱擁 後頭部を抱えて抱き寄せる …白機は胸に顔を埋めた事に対しても 押しつけられた膝に対して反応もせず …ただ優しく接する 満足するまで )
『 …大丈夫 全部 受ける …全部守る …だから かろん 安心 して? …私 味方 絶対 …』
( 後光が闇を照らす 暗い夜を明けさせる …愛を持って接する その愛は …全てを守る そんな愛
金色の瞳はキラリと煌きを放ち ジッと黒機の瞳を見詰める …黒機が満足する迄 弱めの力で抱き着いている
ただ …何か不満が解消された様な表情に微笑みを浮かべる
…“やはり” 人の役に立てたという事は嬉しい 自分の生きがい 使命 ……..そんな気がした)
・・・ ライフ・タイム・リミット ・・・
「 …それならせめて …ドリフト。
君が“生きてて良かった”と思えるような事を …君が生きる残る時間で一緒に見付けよう
そうでもしなければ …私が救った者に対する罪は拭えない
…それに最後まで患者を看護や介抱するのも “医者の務め” だから 」
( …諦めてはいない その限られた時間の中で 命を先延ばし …いや、望む最期を与える方が良いのだろうか? …悩む 医者は悩む 最適解は一体何なのか
…とにかく やれるだけの事をやろう )
( ここまで1人の患者に色んな意味で固執するのは 珍しい …幽霊にしても満足は満たされた
もう安心した スッキリした …メンタルケアは充分 )
「 ドリフト …そうだな、残りの命がどれ程かは分からないけど …君に期待するよ 」
・・・ 時間的ミニマムクック / 溶けるような夜闇の中で ・・・
ぽつん 「 ………… 」
( やっぱり小難しげな表情を変えようとせずに… )
「 ……( ゆあ、いける?」『 z- z- z- ----- 損傷レベル/限界 あらゆる機能の稼働不可 』
( …小声の相談相手は ヘッドフォン状ライダーグッズソフト 【 YOU Re 】、
激しい壊れ方をしている其れは本来の機能ほとんどを消失している様子で… )
「 …はぁ 」
( ちょっとした憂鬱、大部分の不安。気だるげっぽい表情に覇気は無い )
_______________
( 尚も 愛おしく接してる月跳の腕の中__ )
「 っ .... ... ぅっ 」
( 己の内、奥底に... 冷静に燃え続ける感情に対して カロン... 偽る名を持つ者は
“ 忘れたかった。...そんな苦しみと 例えようも無い渇望、それを月跳に.... 目の前で
自分に ‘ 襲われ ’ ている愛おしさの果てない相手へと抱いた )
( 再び 意識が荒ぶるモノへと堕ちる )
「 っ .....ーっ ...........ッ .... 月跳ぉっ ..... 月跳ッ」
( 連呼する 何度もなんども、呼び掛けて....気付けば 頭から腕を振りほどき
...肩と首の合間.... そう ‘ 所有 ’ の証と知られる部分に卑しき狂犬は歯を立てていた
傷つける事に...あれ程恐れていた、カロンなのだ....信じられなくても 事実として )
「 ( ウチの...ッ ...うちの ..... ら...ぅんの.... )」
( ...美しい首筋に生々しく跡を残した頃に...狂犬と化したカロンは口をようやく離し
呼吸を荒げて月跳へと乱れた顔を晒す... ........混乱、それはまず第一に感じられた
.......けど 何か、違う。...愛する者を 欲情に燃える者を見るはずの顔は...目は )
‘ ぴたっ ’ 「 ...........っ .....いゃ.... 」
( 歯を食いしばり 暑い水滴が月跳の頬へと落ちる..... 表情は どう見ても.....
『 恐れていた 』、『 求め果てた末に掴んだ 』。陽気なカロンのものでは無いと
.....内に秘めていた恐怖を一気に曝け出した様な表情がそこにあった
奇妙な空間の合間を繕う様に....カロンは乱暴に胸を掴むと 月跳の唇へと顔を近付けた
口付けを求める、ある意味では幼子紛いの動き方 )
( ......乾いた砂を握るかのように...不安げで ...しかし
【 乾いて 】、愛を求めている格好だった )
・・・ ‘ 歪み果てた意識 ’ ・・・
「 ........そうだね、マスター.....高望みかもしれないが 一応私の要望は提示しようかな 」
( 医者、【 治す 】【 直す 】と 嫌なことを連想するかのように表情は変わらずとも
そっぽを向いて少しばかり小さくなった声を出す.....己の命に悲観する様子はない )
「 ....じゃあ....私に 【 修理 】と連想させる事を触れさせないで欲しいな
後は..... ‘ 知って ’ 貰いたい。私に、私たちに触れて一度でも....治そうと 言う以上は 」
( 息を整え 顔を合わせる...心を落ち着かせているようにも 見えた )
「 ...“ 異空間戦闘可変機R ”約3000万光年のゴミ屑みたいな歴史に生まれた戦闘型
..........初代機 ‘ アロー・ヘッド ’ が.....浅く、踏み入り 傷に触れる行為を許す事は、なるべく したくない 」
・・・ サクサク魔人的料理 / “潤す天の愛” ・・・
( 無数の手が集めてきたのは自然から取れるような数匹の魚に野草に果物 …絶対食べれるという保証は無いけど とにかく量的には多め 空腹を満たすのは可能
…指がナイフのように尖り 鱗を剥がしてから野草で包み 摩擦熱で蒸していく …一品終了 こういう時手が多いというのは役に立つ )
「 …悪いな?もう少し待っててくれよ?」
( 気だるそうに退屈している子に向かい 話しかけつつ …更に手を出現させては軽く頬を揉む ……憂鬱をかき消そうとする
さて 続けて2品目 ……魚を捌き切り 海水から塩を薄量取り…果物を擦り潰したソースを作っては刺身に塩と一緒に塗せる )
「 …も〜少しで完成だから …んと、退屈させてごめんな? 」
_________________
( 温度は本当に人の体温のように 暖かく 安らぎを黒機に与え続ける …子猫を愛でるように 軽い力で頭を撫で続けていた )
『 …大 丈夫…私 平気 …かろん …の 好き ……して? 』
( 首筋にしっかりと跡が着く …一瞬身体がガクンと 少し思考回路がショートしてしまいそうになりながらも 耐えて 優しく接する
甘えて良い 黒機の好きにして良い …自分に全て 曝け出して欲しい 瞬きせずにじっと見詰める …黒機から零れ落ちた涙を、優しく頬を拭い )
『 …泣く 駄目。…かろん 美しい顔 ………台無し 』
( 声色は変わらず いつもと変わらず 接して …不意に自分から肩を掴んで近付き …口付けをする 求めているのなら私からも動いて ……満たしてあげよう “空虚”を
ただ …乱暴に胸を掴まれるのは少し動きが止まってしまう …‘ ぎゅっ ’と力が入り心配させてしまう …駄目、駄目 私が彼女に心配させたら駄目 …もっと悲しんじゃうから
…だから白機は平常を保つ 平然になろうとする ………でも )
( 無理のある笑み …あからさまな‘ 作り笑い ’になってしまった )
・・・ 頼 ・・・
「 …ふむ? …まぁ、良いだろう …気を付けて接してみるが …その、つい連想させたら済まない
………“知る” …か、あぁ それについては 私も興味を持ったんだ …ドリフト 、君達についてまた知らせて貰わなきゃな 」
( 改めてポケットや体内にメスなどの医療器具や刀を仕舞い込み …明るくなった表情を見せつつ 心を落ち着かせる為に ぐいっと両頬を引っ張り笑顔を作って見せた )
「 …さて、ドリフト? …まだ私は頼り無い、かい?」
( ………………ちょっと不安げ )
・・・ 期としては反抗、若子に至れり / それは甘く 重く ・・・
「 ………ぅーー 」
( 普段から誰にもやられて慣れてるはずの頬っぺたいじり
何故だか今という時に限って子には苛立ちを感じさせるらしいのが
威嚇でもするみたいに唸り ジト目という攻撃を仕掛ける様子で知れる )
「 …あたし、お腹なんて… 」
( 言い草にふくれっ面、生誕を考えれば実に早い反抗の時節 )
[ ぐぅぅ ]
( ただ 体は正直です )
____________________
[ ばっ ]「 ふぁっ .... 」
( 卑しい獣はやっと白い体から汚れた手を離す )
「 っ ....... ぅ ......... 」
( たった今、自分がやった事の罪深さを月跳の表情からようやく理解する...
辛い 辛い無理な笑み顔…他者に絶対にさせてはいけないと十二分に伝わった
そんな表情に最早 震え上がったように次の声を出せぬまま 月跳の顔を見詰めて )
「 っ ……… ご … ごめんっ 」
( 恐る 恐るの手付きでたった今、付けた傷跡に触れようと し… )
・・・ 再度 ・・・
「 .........心を許す事はあまり、出来ないと“ さっき ” 知った 。
けど、実力面でそれを聴いたのだとしたらそれは謙遜だよ マスター
私は “ 医療面はとやかく ” 実力に関して信じないという選択は取れない 」
ナチュラル拷問シャウト。
( 言葉でナイフを刺すのがお得意な天使は
頬引っ張るだけでは不満と言わんばかりにそそと後ろに回ると、脇をくすぐった )
「 .....言葉だけで知る、のは....マスターの性癖上味がないと分かる....
知らせる事は私が噛み砕く、後は.....敵方から 資料を強奪するなりして知る事にしないか?」
・・・ 肉体年齢1歳にしてこの成長 / 深い 深い ……… ・・・
( 何処か懐かしい雰囲気を程々に楽しみつつ 軽く頬に触れてから手は一旦離れ 草木で簡易的に作られた前掛けエプロンを子に装着 …嫌がるかもと内心思いつつ
魔人は仕上げに取り掛かる ずっと待たせていても退屈だろうし …少し魔人も腹が空いてきた )
「 …こう考えるとニャルちゃんやナイアって凄いよなぁ …というよりかは旧神って意外と家庭的… なんて」
( 独り言をブツブツ言いつつ 笑みが溢れる …少し落ち着いた今とは違う様な ふざけていた昔 …あまり思い出したくない事もあるけど それらを乗り越えて )
( 気付けば …既に料理は完成
…色彩豊かな野草と果物のオードブルとか 魚介類を煮詰めたスープ 作った覚えのない物まで …魔人は無意識のうちに作っていた
それらを …待ちくたびれていたであろう子の前に差し出す 自分は余った物 ……所謂残飯で充分なのだ )
_______________
( 恐る恐る伸ばしたその華奢な手は …少し強めに白機に掴まれ そのままグイッと引き寄せられる
そのまま …十数秒もながぁ〜〜く …唇を触れ合わせた そしてもう一度 今度は無理していない 目も曲線を描いた [ 本当の笑み ])
『 大丈夫…気 しない で? …ばかかろん …なんて 』
( 自分の罪を理解して 深く後悔する …だけじゃ何もならない 大切なのはその罪を 償おうと行動する事 …と白機は思っている
…それとは余り関係無いが 首筋に跡を着けられたのは ……… 所有物的な感じがして嫌いじゃない
だから治す必要も無いし 求めてくれるのが嬉しい …そんなの恥ずかしくて声には出せないが )
( 先程までの辛そうな顔は幻覚のようにすぐに戻った …黒機の頭を無理矢理胸に押し付けさせながら ちょっとした悪戯 )
『 …満足 する? …其れ 迄 ゆっくり -----お休み?』
・・・ 肉体的にも精神的にも ・・・
「 … とにかく信用してくれているという事とは安心したよ …
…い、一々一言が多い気もしないが 」
( 流石に精神的ダメージは防ぎようが無い 事実であるのが更に悪い…苦笑を浮かべながら意見に賛成 首を縦に振る )
「 …潜入捜査は私の得意分野だが ドリフトはどう…だぃッ!?…ど、どりふとぉ? …そ、その手、一旦手を離さ …離してくれない、かい? 」
( …能力が上手く使えず実体化の状態を保ったまま 震えながらも平然を保とうとしている
…どうにも震え声で 分かりやすいぐらいに …自身の弱点を伝えてしまう )
・・・ 常識不要親子供 / 心音 ・・・
【 四十九分六時の加速 】
きひひ…やっぱりわたくしの子ですのねぇ?
そーゆーの、だんな様も好きなのよ。で も
こんな格好はいただけない…ね、ザレッド
「 ……へ?… 父様、コレ…何処から?」
( “ 眼に映る ” とはひとえに同じ次元の通じる者同士である為に起きる事
気付けば、父親にエプロン着せられる刹那 丁寧な赤黒スタイル私服も加えて着せられた
…そんな事実に慣れはしても、何が起こったのかは考えようとはしない子は実情に気付かない )
[ ぐぅぅ ]「 ーっ !! い いぃ!?これっ …食べていぃ!?父様っ 」
( そんな事よりも 目の前にある欲望に意識が向くだけなのだ )
みサズ みツヅケル 旧神の所以。
それは時として奇妙を平常のものとする
___『 不定形なる黒色 』21ページより引用
____________
「 ..................... 」
( 穏やかな白い洋服姿が黒機を更に正気へと連れ戻す
柔らかな...先程から触れ続けていた白ユリの美しさを
今度は落ち着いて感じることが出来た )
( けど 何より、黒機に穏やかさを与えたのは )
[ とくん とくん ]「 .............. 」
( 機械、そんな存在でありながら....響く心音のような小さい音
命感じる安心の音色に、月跳の腕の中 黒機は含みのない笑みを浮かべた )
「 ..........( そうだよぉえー ... こんなバカ....抱きしめちゃってさぁ... )」
( 自虐の念すらただの冗談と笑って流せる。....眠りに落ちる黒機の首元
今まで装甲に阻まれて見えなかった首筋のプレートに刻まれていた文字は )
『 FORTUNE・ROUND 』
・・・ ズレると止まらぬ両者 ・・・
「 一言で足りないのならもう少し増やそう、なぁに 幽霊の癖に
“ 塩にも煙たがられる ” 性癖にまみれて “ 患者に欲情し ”
その患者からあれこれ言われて傷付く “ 一匹狼メンタル以下 ”
であるマスターには簡単な話だ 」
( あれやこれやと内部は傷付きながらも割と元気な様子が目立つ
………言葉も )
「 “ 連絡されない ” 事が隠密なら私も得意だよ、何より趣味は射てたみたいだね...
そしてマスター、卑しい内面を見せて貰った以上はそういう落ち着き外面が似合わなく見える
.....さ、笑え 」
( 脇からは離れ、次に目を付けたのは...胸、ではなく鳩尾。
無表情に手のひらを当てると....衝撃操作の応用、くすぐったい
衝撃を腕で生成 そのまま自分の方はシャットアウトして幽霊に食らわせた )
・・・ いつでも子は親の心に… / 黒機に幸あれ・・・
( 自身が取り出したエプロンなんかよりも事細かく お洒落に出来ている赤と黒の混ぜ合わせたような私服… ちゃんと子にも似合っていて その辺は矢張り魔人と黒の子だと認識出来る様な気がして嬉しく思える )
「 …ん?…あぁ、好きにたくさん食っちまって大丈夫だぞ? …ったく、やっぱナイアの方が子の事も思ってて… 凄ぇなぁ 」
( 苦笑を浮かべながら …世話好きなのは変わらないというのを少し安心 何処からか聞こえた声に今何処にいるのかと気になったり 大丈夫なのかと… 思う所はたくさんあるが あの黒の事だ …恐らく大丈夫だろう
そして ただ目の前の飯を食べたがっている子に 気分も戻していつでも出発出来るように 食すは残った材料
…子に食べさせる用の物は未だ残っている だから安心して欲しい )
「 今の内に…… いざとなったらの策でも考えとくか 」
__________
[ とく とく とく とく ]
( 静かに時計のように一定のリズムで心音を刻み込み 安らぎを与える …白機の胸部から聞こえる音色
笑みを浮かべながら静かに眠る黒機に安心を与えて … 静かに此方も笑みを浮かべる そのままゆっくりと頭を下ろして膝枕の体勢に …何故か白機の足部分だけは人間に近く 柔らかく寝やすい )
『 …お休み …幸運児? …やっぱり …かろん 呼び… かな 』
( 新たな呼び名を考えるも …白機の中ではやはりカロンが一番で ゆっくり頭を撫でながら ……オルゴールの様な音色をステッキから鳴らして 寝やすい環境を作り出す )
( …月跳の方も 嬉しそうな 初めてとも言える様な幸せそうな笑みを浮かべていた )
・・・ 何処となく 弟子に似てしまっている ・・・
( 精神的にも肉体的にも攻められて …流石に辛くなってきた 容赦ない事実の言葉が 医者のメンタルを削っていく …
何よりドリフトみたいな …幼く可愛らしい容姿の物に強く攻められるというのがきつい
元々青白い顔色が 更に深く青く染まっていく )
「 …ま、待とうかドリフト、こんな所でこんな無駄な時間を過ごす必要は無いだろう?…そ、その、やめよう? …ち、ちょっと本気じゃないだろう?…な、少し待ってくれよ 」
( 実体化していて空中に逃げる事も出来ない …鳩尾に衝撃が来る ただし、痛みよりも… 辱めを味合わせる様な もっと辛く 強い衝撃…
…...幽霊の化けの皮が剥がれるまで3..2…..… )
[ んひゃははははぁっ!!?くひゅっ ふへはははぁっ!!? ]
( クールぶってた顔は崩れ 盛大な笑い声が辺りに響く …昔の魔人の様な弱点
…笑い疲れる 涙も流れ出る …今だけは幽霊では無く 人間の様に全てが現されていた )
・・・ どっかで見た感じの態度 ・・・
( 笑い転げる様を見下す様に飛び 今度は隙だらけな尻を蹴飛ばす[!?])
「 .....命短い、命が疑似的、そんなのが求めるのは時間の豊富さよりも “ 生きがい ”
そして “ 遺すもの ” ....マスターも同じ穴もムジナだろう?....あと、私はこれが地味に楽しい 」
( 無表情で言われても困る様な事を連続で言い放つと
先程のようにウィンドウを表示、プランを組み立てては改正を繰り返し )
「 ...通常性○は慣れた身だけど マスターから受けた○交は初めてだったよ
それが生きがいになった訳では無いけれど....少ない時間は楽しく過ごせそうだね 」
( ...真面目を行動で示しつつも立ってる場所は主人の上 )
・・・ 戦人 ・・・
《 ___決戦の孤島 近海 》
( 今現在 手薄だった筈の孤島警備は厳重極まる警戒態勢を築きつつあった
...布陣を盤石なものにするのは矢張り、ミスの少ない機械による絶対的カチカチ戦力
つまりは機械島の戦力が海岸 空 陸に万遍のない配置を受けて防御力を底上げしてある )
「 ………厳しいな、流石に多い 」
( 対して此方は小さくも 大きくもない丸田舟、言えばイカダ。
双眼鏡を覗いて島を確認する黒鎧の戦人… 彼女もその差は把握していた )
「 …船酔いとかは…問題ないか?」
「 トウリン、カーソウ 」
・・・ 師と弟子は知らぬ内に似る ・・・
「 ハ〜〜〜〜ッ… ハァァァァァ… !!! んひゅっ...くぁぁ..!?......ドリフトぉ… ? …確かに私達は …似た者同士だし 君の生きがいがあるのは嬉しい
だけど ..だけどだ....!!此処まで私を辱める必要があるか!? …いや、確かに私のした事もそうかもしれないが …! 」
( 情けない声 …変に色っぽくなってしまった自信の声を恨みつつ 先程のようなクールぶった顔 …なんかに戻せず目を見開きながら問い掛ける
自業自得と言えばそれで終わりかもしれないが納得がいかない …プランが組み直されていて 真面目に頑張っている所には安心するが )
「 …アレをまたしろとでも言うのかい? …まぁ、ドリフトが望むのならしない事も無いが …私はもっと君の事が知れるしね
…ただ一つ言わせてもらおう …降りないか? 」
( …立っている辺り何処か不真面目な気がしてならない 座っているんだったらまだ許せるけど[ ]
…また奇妙な主従関係が出来てしまった )
・・・ 敵影無数 攻め入るは困難 ・・・
( 目の前の孤島には機械達の硬い装甲で厳重に守られて おまけに直ぐにでも迎撃が出来る程の数 …近寄ろうにも近寄り難い
そんな中で此方の戦力は僅か3名 黒騎士は兎も角 -------
「 …うちは大丈夫!…準備万端無問題 …転ばぬ先の杖! 」
( 紙が残り少なくおまけに相手が機械で …戦闘には向かない 強いて言うならサポートが関の山な桃林(トウリン) 残る能力 色彩は …その紙が少なければ役立たせるのがかなり難しい
頼みの綱は大体何でも出来る花想(カーソウ)……なのだが )
[ う゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ ..... ]
( 海に向かい顔を突き出して …吐いてる
そう 空と言い海と言い …とにかく酔いやすい 強力な能力を持った者には 弱点も多く着きやすい )
・・・ 蜘蛛の巣に掛かった幽霊 ・・・
( ドリフトは答え始めに容赦少なく踏み付けを行い、鈍い音を響かせる )
「 ......そうだね、強いて言うのならば.....美しいものの鳴き声、それも強制的にされるもの...
私が好むものがそれだから かな?.....後は 自分を責めと思っている者ほど...良い声で鳴くから とか 」
( 坦々と作業をしつつ無表情と冷たい言葉を垂れ流す様子にはサイコの片鱗が見え隠れ )
「 降りない。.........いや、私は生殖機能がこの通り壊されていて....受ける交わりは意味が薄い
次は生体部品を少々弄ってマスターを手篭めにする形にしたい所、事実身体的に私よりも
生殖に於いて マスターは有望のようでもある..... 」
( .............感覚としては何が正しいかと問えば....もがけばもがくほど、苦しみと恐怖を覚えると.... )
・・・ 甘やかし気味 ・・・
「 やれやれ…リン、暫く見張りをして貰える?…おいで、ソウ 」
( 返事を待たずに双眼鏡を手から離し 脚甲と籠手を外して
所謂、膝枕にソウを寝かせ 感覚操作を併用した素手は、酔いを中和する撫でを行う )
「 ……( …先は長そうだ )」
( 揺れる膝を抱き上げ…安定した姿勢の騎士を下に、平地で眠る感覚を作る )
・・・ 金属刃物の八つ裂き魔 ・・・
《 __重低音 生き物の気配を感じない不気味な空間
コンベアの続く先は、丸鋸状の粉砕機。不定期な閃光
全てが無機質に回り続ける金属の歯車が幾重にも重なったこの場所は
“ 彼ら ” の1部が潜むかつての工業地帯-------- 》
( 空間の転移先、2人の新入り達が飛ばされた場所
捻じ曲げられたとどこか感じる奇妙な地、目の前には...シャッター )
【 METAL stage 】
・・・ サディスト気味な従機 ・・・
「 ぉごっ.…うぐぅっ... もしかしたら私は結構やばい子を保護してしまったのかもしれないな… というよりそんなの一体何処で学んでしまったんだ..?
… 降りてくれた方が私的にはとても助かるのだが… その様子じゃ降りなさそうだし 諦めるしかないか…
良いだろう、患者の欲求を満たす… のも、私は出来る限りしてあげよう 」
( …さらっと容姿だけ褒められている事には気付かず ただ従機が踏み付けを行うのに… 反応しないようにしても反応してしまう
幽霊になってからこういう事をされるのは慣れていない …だからか望ましい反応を何度も繰り返してしまう )
「 …いや、そんな… シたいのか?… 私は別に興味は其処まで無いが… 君とならしても構わないけど .…多分“宝”という物は出来ないぞ?
…というよりそもそも ..君と交わるのは性別的にも不可な気がするのだが 」
( 科学と技術を駆使すれば出来ない事は無いだろうが 其処までの時間が残っているのかは …怪しい )
・・・ 揺れて揺れて ・・・
「 ....うぇ ..うぉぇぇう ぅぷ ぅうう 」
( 弱点は治そうと思っても治せない 軽く撫でられ膝枕に頭を乗せられて …少しだけ和らぐ 眠くはならないけど普通に船の上に立っているよりかはマシ 青ざめた顔色は少しばかり色が良くなる )
「 …監視監視! …視えるんです!」
( 双眼鏡を覗いて辺りを見渡し 何処か不穏な動きは無いかを探す 機械達の動向に注意の目を向け… パートナーを安静にさせておく
直ぐにでも襲ってこようとしたら規模に関わらず 騎士に伝えるつもり 少し不安な気持ちは… 頑張って隠し )
・・・ こうじょうけんがく ・・・
「 …また変な場所だよね、僕らはこういう運命なのかな..?… うぅ、耳が痛くなるね此処 …」
( 少年は辺りを見渡し 眩い閃光に瞬き繰り返しつつ …重々しい音 金属音 重なる嫌な音に軽く耳を閉ざしつつ …なんやかんやで一緒が多い清掃員とアイコンタクト )
( …ミェンは震える 目も何処か見開いて …シャッターの奥を睨み付ける
感じるプレッシャーを直に受けて 悪寒が発生する …此処には高性能な機械が …元の自分よりもはるかに有能な機械達が …それでも此処で退く訳には行かない …鞄片手に気を引き締める
いい加減怖がるのも …駄目だろう? )
「 …そうでスね 気張ッていきまスよ? …私達には会ッて気持ちを伝えなければいけない人がいるンでスからね
…成長した所を見せなきゃ駄目でスよね こンな私にとッてはトラウマみたいな嫌な所とッとと突破するに限りまス 」
・・・ 半強制マッチ・ポンプ ・・・
「 .........人間にして学生期における人間性の学習、私は先の程....
マスターの情報を閲覧する事で初めて学んだ。.....これはキミに関連した私の “ 人格 ” だよ 」
( よりにもよって “ 白紙 ” に叩き付けられた幽霊の人間性 )
「 意志さえ合えば私の何かを受け継いでくれる存在を産み出す行為は可能だ
.....それには当然ながら私の諸々をマスターに受け止めてもらうことになる...
だが、まぁ..... ....私が育てる事は.....出来ないだろうなぁ 」
・・・ 戦技量に図る安息 ・・・
( 幾らかの安らぎ なれどまだ乱れる様子にバランスの安定を試みる )
「 ……………… 」
( …騎士は思う )
「 …( なんと…脆いものか )」
( つい先ほど前に言って見せた時の…自分を追い詰めた時の力強さは露もなく
今は我が膝の上でえづくのみ、あまりに脆く 不安定の様子…子供の感覚を前に…
つい 無理をしてみたくなっていた )
「 ………あまり気を張らずに… 見るのであれば、波だ…眠るのなら… そうだな、私でも掴め 」
( …慣れぬ優しい声で撫でながら… 己を魔力の上へと微々に浮かせ
船の揺れから子と、己を切り離す。…技術の 引き換えに 魔の集中はきつく目を閉じさせ
歯を噛み締めることもできないので、酷く汗を浮かばせつつの無理多きリカバリー )
・・・ 冷たい鉄の世界 ・・・
( 少しずつ 開いて内側を晒すシャッター )
やはり向こうより飛び込む世界は---冷たく 鋭利に2人を眺める金属達
そう 清掃員の決意などあざ悪うように----
( シャッターが開き切り、先へと行く道が示された
それは一本道、行くべき場所の----強制を意味する
冷たき場所故に 冷たき場所故に )
[ ウ''ィィ ]
・・・ 作る命 ・・・
「 …そうか それは良かった ..人格という事は私に似るという事だが、それは出来る限り気を付けてくれよ?....個性があるからこそ、精神は成長する筈なんだ 」
( ..顔を歪めながら平然に何とか戻して 自分の考えを言い放つ だが少ない時間の中で自分に似る事はお勧めをしない .....残りの楽しみを捨ててしまうだろうから )
「 …もし子が出来るのなら私が..作るし、しっかりと育てて上げよう …......希望としては君に似た容姿の方が良いと思っている 私には似て欲しくないな…不健康な見た目をしている
.....幸いにも遺伝子結合による子の作成は前にも …出来たケースがあるからな、それを参考にしよう 」
( ..こういう所でも話に立つ魔人の悪い所 )
・・・ 平衡感と安定感 ・・・
「 ..ぅあ、有難う騎士さん..!!揺れにはどうにも弱くて いつもはお薬使って抑えてるんだけど…!ちょっと効き目が薄くなってきたみたいで....! 」
( 船から微弱程に浮かされて 普通に喋れる程度には回復 辛そうに顔を歪めて魔力を酷使している騎士に向かい右手を伸ばし …頬を軽く撫でつつ もう左手は騎士の胴に手を回して眠りやすいように体の力を抜く
..申し訳なさが勝ってしまい 先程みたいな威圧感は消え去って 脆弱な子供となってしまっていた )
「 …無理禁物!..うん、今はリンは寝てて大丈夫!!…うちがちゃんとリンの分も頑張るから… 取り敢えず今の所は大丈夫だと思うし 機械も動かない感じだし!」
( 水飛沫が少々掛かる …少し波が激しくなってきた気がする 今の所機械達の動向に此方から手を出さない限り危険性は無い.....と思っている
サーチライトが海面を照らしている範囲が大きいので 入らないように角度を独断で変える ..自分の出来る範囲での手助け )
・・・ 文字通りの‘銀世界’ ・・・
_______駆け抜けてッ!!!
( シャッターが開いた瞬間に 清掃員が指示を出す …鞄から大砲やスナイパーライフル 遠距離攻撃出来る物を取り出しながら分身も3体出現させつつ )
「 …任せて...........よっっっ! 」
( 『重力』自分の体重を極限まで軽くしながら …『俊足』の発動により一気にこの大きく広い一本道を走り …抜ける!! 障害物である機械達を躱しつつ …ポケットに入れた小石を途中で放りながら )
・・・ それは希望で ・・・
「 E.O.D..... 」
( 顔を歪める様子に データの中には少ない反応と知れば
口数を途端に減らす )
( だが 次の言葉が発されると再び口を開いた )
「 .....有言実行たりうる言葉が今とするなら....私の得た全てを捧げる価値があるね。
汚れた私に...綺麗な何かが残せるというのは万端光栄極まる事柄に相違ないよ 」
・・・ 感情詳細 [ 大切 ] ・・・
「( 不思議な物だな… 見るべきものは目と鼻の先だと言うに )」
( 死地、行く先々は全てそうだった。離す目があれば弓矢が肉も骨も抉り
眠る事を欺けなければ手酷い仕打ちが待っている… 世界の真実は悲劇のみ
カラダに刻まれた悪夢の日々は… …いつしか、自分を棘の付いた鎧に囲ませた )
「 ……あまり無理はしなくていい…疲れたなら私の背でも使いなさい。ソウ 」
( なら今の私は何だ? )
( 非力で 警戒もロクにできない2人の稚児を自らの子として連れ往き
剰え、戦場を__死地を前にして 今、目を閉じ 腕の中にあるか弱き暖かみを
…腕付くの類ではない 慣れぬ感情の元 隙を晒してでも護ろうとしている )
「 …………… 」
( 妙な物だな、ただの短い付き合いだと言うのに… )
( 心の綻びは己を脆くする 柔らかい心は刃を通すようになる
…だが この暖かみが欠く事を良しとはできない感情がそこに存在した )
( “ 愛 ” という感情が )
・・・ 《 防衛戦戦突破 》・・・
[ ヴィー ヴィー ヴィー ]
《 防衛シークエンス 最大限 》
( 赤い発光とサイレンの音が二重に頭を攻撃する
しかし行動不能になる前に…重い地帯は突破したらしい
飛んでくるエネルギー弾のようなもの、歯車に乗る機械など
危険そうな存在は一瞬で背後へと消える )
( …僅か 30秒の内のできごと…2人の速度たるや尋常ではない事はすでに知れた )
・・・ 儚く散らぬ事を祈るのみ ・・・
「 ...ドリフト 私が言えた事では無いと思うが ネガティブになっては駄目だよ?...君の中身の事を言っているんだろうが 医者から言わせてもらえれば 君は中も外もとても綺麗だよ だから私は ...君の遺伝子を継いだ子を育てれるという事が幸せだ 」
( これには少し恥ずかしそうに頬を掻き ...とにかく何方も嬉しいという事に変わりはない
従機の軽く頬を撫でながら告げては くすりと微笑みを浮かべて )
「 ......君はつまり..私にとっての従者でもあり ...愛人的な存在ともなる訳だが....本当に大丈夫かい?」
( 医者にとっては……少々不安 )
・・・ 情に慣れては聞こえる弱さ ・・・
“ザパァァァァ”
( 言われるがまま 背にもたれてゆっくりと軽く睡眠を取ろうとするソウ …能力をたくさん使った疲労も今になって襲って来てしまい 暫くは起きれなさそうな予感 …ただ顔色はどんどん良くなり 寝ながら笑みが浮かぶ …それぐらいにまでは回復をした )
“ザパァァァァァァ”
「 …無理して無い!!...うちの仕事から逃げたら駄目です!金科玉条!!!」
( 少し甘く見ている気がして頬を膨らませながらちょっぴり反抗気味に答える しっかりと島と周辺の機械に注意は払っている...動向もなくゆっくり確実に近付けている事を未だに不思議に思う事は無く )
“ザパァァ.............___________ ”
( 波の音は止まり …微塵の狂いもない平面となっている )
・・・ 第一陣 ・・・
( おまけに軽く放った小石 ライフルからの弾丸 大砲からの弾 …それらを背後へと飛ばす 相殺 …あわよくば迎撃までいきたいものの流石に難しいだろう )
「 …逃げながら走ッて!!後ろに注意スるンでス!! ...軽い攻撃は出来る様にしてくださいでス!!」
( 指令を出しながら 途中途中に警戒をしつつ走り出す 少年はシャッター等が防衛で閉まらないように ...レバーを下げて護衛に回る )
「 …さっさと脱出しないとね、僕ら!」
・・・ 兵器 ・・・
「 ......... 」
( 行き先とルートとをインプットして、投影画面を閉じる )
「 ...短い付き合いになるだろうけれど、よろしく 」
( 肌を通じて、奇妙な感触が伝わって来る... 柔らかい頬の奥底
不自然なまでに温度として流れて行くのは ‘ 生きる力 ’ ではあれど
...まるで開きっぱなしの蛇口のような、極めて不安定で...ぎこちない )
・・・ 開かれる火蓋の底 ・・・
( …超不自然的な波の動き…急な揺れの収まり )
[ ぴくり ]
( 開眼する 凝視する…野生的な意識の胎動、危険の察知
…でも それと同時に…恐ろしい顔をしないように努めた、
風貌を優しげなままで __2人に不安を募らせたくなくて )
「 ………ソウ、リンの事を…そうだな、5分間だけ頼める?」
・・・ 最終防衛ライン f-g ・・・
[ 進行先 ロぼっト マスター。防衛ラインを死守せヨ ]
( 軋むような機械音声が響く )
( 攻防は続く、しかし 破壊されればされる程 【 危険度 】を高められる
進む毎に護りは必死さを増す… 更に大挙して追撃に当たる機械たちの数
…凡そ数十、個々の能力を考えれば恐るべき数であった )
・・・ 溶けて消えて ・・・
「 ...短い間、か.....あぁ、そうだな..宜しく頼むよ」
( 本当に時間は限られている その中でどれだけの事が出来るか分からないが... とにかく急がなくてはならないという事実は 流れていく生命から判断
柔らかさを感じて 軽く引っ張って離してから 開拓したルートを信頼して指示を待つ )
「 ...其れで私はどう動けば良いか 進む道を提示してくれるかい?ドリフト 」
( いつの間にか再び霊体へと戻り 刀を片手にいつでも動けるようにしておく ...戦闘はあまり任せていられないと思いつつ とにかく...やれるだけやろうと改めて決意しながら )
・・・ 海に潜るは ・・・
「 無問題!…先程も言ったじゃないですか!桃林にお任せあれ!濡れぬ先の傘です!...アレ、違う?」
( 少し名前の呼び間違いに注意をしながらしっかりと眠っているソウを見る …何も知らずにただ自身の体力を回復するのに努めている 大きくリンは胸を張り 任せてと言わんばかりに 親指を立てた )
「 …しかし!5分...で戻って来なかったら...無理にソウを起こしてでも貴女を助けますからね!!...頑張ってくださいね、騎士..お母さん!!」
“コポコポ...グォォォォォォオオ_______!!!”
( 海の底から湧き上がる小さな泡 そして聞こえるは不気味な唸り声 ...明らかに巨きな存在が海中に居るという事は確定していて________ )
・・・ 数VS数 ・・・
( 何とか短期決戦で挑まなければ行けないのに 護りは更に固められて おまけに無数に行手を阻む機械達...困難な道のり ...其れならば )
「 …親玉的存在は任せまスねッ!!! 」
( 蒼の清掃員がこの数十の機械達を相手にする ...能力も発動させ限度の分身10体に加えて 錯覚で更に...他にも居るように見せかける 機械相手にはあまり有効では無いかもしれないが...其々が武器を持ち戦闘準備
久方振りに棒付きキャンディを咥えて..集中モード )
( その隙に少年は針の穴に糸を通すかのように...潜り抜ける 目指すは先程ロボット達が口にも出していた ...マスターの場所 )
( ...少年に任せるには不安でも無い 何故ならば ...彼も“赤の者”だからだ )
・・・ 薄暗き到 ・・・
( 外へと向かい歩み始め、プランを脳内に表示 再生し... )
「 ...私の、マスターによる『 R 』の探求、そして侵攻...マスターの余力を考えると
少し道のりは遠くなるが...ステルス防衛装置以外は手薄な『 スタングラード 』監視島、
『 シュベルツホルン砦 』が挙げられる...本拠地 “ madness island ” と距離が近いけれど
本部作戦に力を裂かれて戦力がガタ落ちしてる『 黒鉄城 』も候補、マスターは何処が良い?」
( 振り向き、主人の肩に力の入った様子を確認する
...開いた手で 幽霊の手を握り、歩みを合わせて顔を見上げた )
・・・ 深水潜む巨影 ・・・
「 ……おやおや、それならば私は4分で戻らねばなるまいに 」
( 敢えて謝罪はしない。…行うのは子としての自覚と気遣い、気丈を持つ2人への…
ご褒美のような抱擁、次に頭を撫でれば… )
「 …… 」
( 自然と 緩んだ笑みが溢れるのが自分で分かった。)
[ サ''パァンッ ]
( 天使の時間はそれで終わり。恐ろしい唸り声がこれ以上響かぬように
…2人に近寄る危険に対し、極に達した殺意を眼と 胸に構えて )
( …騎士は接敵する )
「 ………( 妙な動きの波だ…もって空気は3分、後は変性呼吸で… )」
( “ 深水に潜む巨影 ” )
・・・ WAR a WAR ・・・
( 少年の行く先に見えて来る重厚なシャッター
即座に迎撃せんと各々の武器を少年へ 清掃員へと
波状に襲い掛かる機械達。大規模戦闘の幕が上がる )
( …装甲の連なるシャッターの正面には妙なものが刻まれていた )
【 NOT ‘ MAN ’ of METAL 】
( ヒーローとしての文字、その否定 )
・・・ 幽霊の選択 ・・・
「 ...私は黒鉄城に行かせてもらいたい 勿論君の事は守る 心配しなくても ...君は君の出来る事をしてくれ
勿論敵の本拠地の近くという事は油断は出来ない 其れでも ...恐らく其方の方が責め立てやすく、早く終わらせられると思うんだ 」
( 透かされずに手をしっかりと握られ少し驚愕するも 優しい笑みを浮かべてから 少し移動速度を加速する
その選択が吉か凶かはやってみなければ分からない ...そうだろう? )
「 ......さて、行こうか?ドリフト.... 其れと、マスターなんて呼ばないで欲しい...確かに主従関係という物は大事だが...出来るだけ君との関係を崩しておきたいからな 」
・・・ 深海化物 ・・・
「 ...油断禁物無理禁物!!...んへへ、行ってらっしゃいです!! 」
( 抱擁と微笑み ...気も緩んで怒った気持ちも何処かへと飛んで行く 大きく左右に手を振り武運を祈る ただそれだけ
自分達はただ 無傷で迎える事 帰って来てくれたなら笑顔を見せて安心させる ...ただそれだけ )
[ グォ...ォォォォォォォ... ]
( 低い唸り声が海中に響き渡る ...剥がれ落ちたのであろう鱗が舞っている 一枚一枚が自分達の船のサイズ 銀と緑が混じったような色味で光も反射しない程濁れている ... 更に下から昇ってくる泡 )
薄らと見える影 その正体は...
___________________中心に“人型の顔”が張り着けられた 化石のように古びた巨大魚
ヒレは十枚も有り 口の中の舌は5枚 目は虚 穴が空いたかのように暗闇
[ ビシュッビシュッ!! ]
( 突如 騎士に向けられて飛ばされていく毒針!!位置把握など出来なさそうに見えるが...正確に下から撃ち上げられた!!! )
・・・ 飛び交う武器 跳び逃げる ・・・
「 ....邪魔だから......悪いけど壊すねっっ!!! 」
( 重く厚いシャッターが何重にも邪魔をしてくる かといって止まったならば嵐に巻き込まれるだけ
それならばやる事は一つ....小石を纏めて突っ走った速度のままに....放つ! )
[ ドゴォォォッ ...メギシャァッ ]
( そのままそこに突っ込み...駆け抜けて逃げる!!
刻まれたあの文字か気になりはするが 無視して )
「 ...キリ無いでスねぇッッ!! 」
( 襲いかかって来る武器やロボットを裁くので手一杯 草刈り鎌で切り掛かったり銃弾を放ったりするも 手応えと言うものが感じられない...
唯一ダメージ的に大きいのが恐らく砲弾 弾を込めるのに時間は掛かるが直撃すれば無事では済まない )
「 .....援護が要らなくなッてからが本番でスね!! 」
・・・ 喚び逢い ・・・
「 ...急ぐのは良い、けれどその感情が焦りではいけないよ.....
少ない時間だから焦るんじゃぁないんだから、もっと尊ばないと 」
( 月光の照らす外へと....飛び出す少し手前 ... 崖際のような場所。
素早く幽霊の前に身を翻してお互いの速度に止まれをかけた )
「 ......ふふ、おかしいなぁ、キミは...... いいよ じゃぁ 」
( 浮かぶ微笑 2人の指を絡めて......重心を後ろに傾ける。)
( 落下 、落下...急降下。地面との距離が迫らないうちに...
__機械が口づける 大人で 何処か幼さを感じる相手へ
__次に、言う...... 幼げで 虚ろでか細い姿のまま ___ )
「 素晴らしいデートにしようね。
___私のルージュ 」
・・・ 深淵の朔望 ・・・
( ……狙うは ‘ 眼 ’ ‘ 口 ’ …えらは見当たりが無いな…どう呼吸している…?)
( ___深い闇を覗くような海の中
私は邂逅する_それは汚れた三日月
歪なものが目の前に体現し 心は戦慄を覚えた
___狂乱の牙が私へと過ぎ去る前に )
[ ヒュンッ ]
( 海中では魔法を扱う事が出来ない と言うより非常に困難だ
移動力のために腕も足も封じられる “ 声 ” など言わずもがな
それ故に精錬された水練の元、騎士は螺旋軌道を描いて針を回避する )
[ カチャッ ]「 ……… 」
( 酸素の無くなりかねない接近は控え、騎士は武器に頼る事にした…
取り出しのは水中用の連射式ボウガン。銛を小型化したような形状を持つ
〈 マリンボルト 〉を装填し 水面近くをキープして隙を伺い また回避の用意 )
( …水中に行けども やはり盤石な戦いを徹底して意識した立ち回りが目立つ )
・・・ “ METAL GEAR ” ・・・
( 最後のセキュリティーをついに打破!少年は奥へと転がり込み…
不自然な静けさの元……奇妙な不気味さ そして… )
[ ガキャン ガキャン ガキャン ガキャン ]
( 他と変わらない大きな部屋…だが 奥で無数の大きな歯車がかみ合い 回り続ける…
不思議な場所へ来たと そんな悩ましい感覚が自然と辺りを囲む )
{ 罠と思しきものなど何もなかった }
_____________________
[ コ''ウゥゥ ___ ]
( 奥地に響く …突如として其処から全体へ響く重低音
辺りは静寂に包まれた )
‘ 攻撃は止み ’
‘ 歯車の群れは駆動を忘れ ’
‘ 点滅する照明は朧げに安定し ’
‘ 空気全体が重みを持った ’
__ぴりぴりと伝わってくる嵐の気配
…前触れで その激しさは伝わる
・・・ クール&スピーディに ・・・
「 ....分かった なら再び気取らせて貰うよ 冷静に ...私の本性を知るのは君だけで構わない
...限られた時間の中だからこそ 確実に行動しないといけない...か 」
( 術機の言う事に頭を冷やし 一気に飛んで行こうとした ...所で止められる 不思議に思っている内に 指が絡められ ...その身を空に預ける
崖から落ちる 降下して 落下して 風を切る感触が心地良い ...不意な口付け 青白い顔の血色がほんの少しだけ良くなり ...術機を抱える形に隻腕を動かし )
「 .....デートか 言い得て妙だな ....あぁ、長い様で短く ...思い出に残るような物にしようか
________私のドリフト? .....さぁ、行こうか 」
従機を抱えたまま 地面スレッスレを飛んで行く
....本心である満面の笑みを 幽霊は浮かべながら
・・・ 勝色の海世 ・・・
( 見た目以上に虚で中身が詰まってないかのように“軽い”巨大魚 “何か”を感知して騎士の方向へ 左右に水を切り追い掛ける ...空いた二つの黒穴は騎士の方へと向き動き 海藻が口から入り眼から出てくる )
[ グギャォォォオオオオ ][ バシュッ バシュウッ ]
( 機敏に動き 水面へと離れる存在に向けて細く長い毒針が装填される 先程よりも数は多く 円陣に編隊を組みながら勢いよく放たれたっ
...更に逃しはしないと言うように 標的を捕らえようと4本の舌がそれぞれ肢に向けられ伸ばされ ...拘束してから剛の牙で噛み貫こうと動く 泳ぐ )
[ ピタッ ]
( しかし舌も針も ...当てられるという事は無く目の前で止まる )
( 突如 反対方向を向き 巨大なヒレと尾を使い海流の向きを変えさせ ...針を別方向へと飛ばした
海中に堕ちて沈む その標的の正体は ...海面を探索している機械 サーチライトに何本もの針が貫かれている...? )
[ ギュグゥゥゥゥッ ]
( 歓喜のような雄叫び 重低音が海中へと響き渡り 不気味な海虚面魚の存在を知らしめる )
( 明らかな敵違い....何か感知する条件はあるらしい........? )
・・・ 時を巡る歯車 凝視めて ・・・
「 ......っと 此処は ....成る程ね 」
( 人目で分かる ...此処が最深部だという事 辺りを見渡しても不審な物は無く ただ歯車が噛み合って回っているだけ
....恐らくあれを破壊すれば此の設備やあの機械達の生産は止まると判断 早速近_________ )
「 ........ 」
( いや、動かない ....ただゆっくり深呼吸を続けて ...その場に仁王立ち )
「 ....僕の事、甘く見ないでよ 」
______________________
( 時でも止まったかのように全てが停止していく ...照明も点滅を繰り返す 少年がやったのかと思うがそれにしては ...どこかおかしいような )
「 ンむッ ...やるべきでスかねッ 」
( 飴を2本舐めて頭を働かせながら ...これをチャンスと判断 確実に倒しに行く為 分身二体に金属バットを持たせて突撃 ...本体の清掃員は少しだけ下がる いつでも来ていいように ...鏡などの光の反射により 近付くその存在を確認する )
.......ただ一つ 分かる事はただ一つ
‘ 無事に帰る’事は恐らく ______不可能
・・・ [ Circular Current ] ・・・
____
「 ……… 」
酸素の薄れる中 大魚の為す奇妙な行動に幾つかの疑問が生じる
___しかし多くを解く暇はない
[ シュッ ]
( 鎧の合間から取り出すのは二種類の【 炸裂弾 】、疑問の内 今すぐに解くべきと
判断した僅かなモノ… ___反応したのは何かを調べるのだ )
( 自分の左右へそれぞれ放たれた円柱形の物体…
大魚とは特別離れた位置ではある、“ だがそれでいい ” )
[ パァンッ ]
( 目と耳を抑える )
___二種類の衝撃が海中に広がる…
【 閃光弾 】。【 音爆弾 】の二種類が違う位置で しかし同時に起こした衝撃が
・・・ 【 GENOCIDE : GEAR 】 ・・・
____舐めてなどいないさ
[ ウ ォーーーーーーー.... ]
[ カ''チャッ ]
『 ...しかし知るべきではあるんでな...お前が単なる物好きか、それとも..... 』
( 金属の激突する衝撃音、遥か上から落ちてきたのだろう “ 機械 ” は
赤い装甲に何1つ傷を負わないまま 頭部を少年へと向ける )
俺にミンチを作らせに来たのか とかな。
( ...ノイズの混じったような声が響いた )
_________【 flash/time 】
[ ヴァチーン ]
( 破裂に変なモノでも混じった奇妙な音 )
それは誰にも聞かれる事はない
『 〔 タイムストッパー 〕。ケッケッケっ!!
よぉ〜くこんな所まで来れたもんだ 』
誰にも見えない影が不気味と化した空間を歩く
『 ま イロイロと無駄だった訳だけど . . . な!!』
( 響かない足音は清掃員の前で止まる )
__左腕と一体化した銃口. ... 獲物の前で煌めく光に刺さる視線は無い
例えそれが ... “ 目の前 ” にあるとしても。
・・・上の割に下でこのバカ ・・・
「 ........痛ぇ........ 」
猫に連れられまた何処か…
肋骨の砕けてるバカは割と呑気に呟く
・・・ TARGET ・・・
[ パァンッ ]
( 二種類の炸裂弾が破裂し海中に光と音で染まっていけば------------ )
[ グギュゴォォォォォォォォォォォォッッッ!!! ]
( 怪魚の一際大きな叫び声が海中に響き渡る 激怒したかのように 炸裂弾の音を掻き消して ...
そしてすぐ様
“ ”
光
“ ”
に向かい.....口から吐き出す 海流を切り裂き 太く厚い線を走らせた!!!!! )
[ ズジュグボォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!! ]
( 光が消えるまで放つその姿は .....あまりにも無防備だが 執着心が垣間見える..... )
・・・ 【 Goodbye weakness 】・・・
「 ....物好きでも無いし、ミンチにもなりに来てないよ 残念ながら
...僕はね、『賢い人』になりに来たんだ ....知識を得て 釣り合うぐらいには ....っていうのが 人間としての意地だよ 」
( 落ちてきた機械相手に啖呵を突っ切る ....いつまでもビクビクと弱くしていては行けないのだ
懐に仕舞ってあったルービックキューブサイズの様な箱は ....変形し 二丁の銃になった ....白と黒の 二丁拳銃を目の前の機械に向け )
「 .....なんやかんやで僕が強敵と戦うの、始めてかもね .....負ける気は全く無いよ!!! 」
( 目は明るく ....星のように輝きを増していた )
_______________ 【Reflection of light 】
( ピタリと全てが止まっている 清掃員の分身も 歯車も 何も動かない 静止状態
無音の世界 気付く様子が ......そもそも、目の前の清掃員の“意識が無い” )
( 足元には割れた鏡が散らばり 清掃員の分身 ....敵機械の方に五体 向き合う一体 すぐ後ろに二体 遠距離攻撃しようとしている二体 ........逃げようとしている振り向く一体 )
本物は果たして______________ ?
・・・ 逢いを求める ・・・
「 .....だから無理は言ったんだぞ〜? ...ヴェルの方はすぐにこっち来るらしいから気にしなくて良いぞ 」
( ...嗅覚で酒鬼の匂いを思い出せば数十q程後ろに居て ...まぁ大丈夫かと思いつつ隣で怪我している ...のに少々呆れ )
「 .......次勝手に動いたら罰を与えるぞ? ....拒否権は無いぞ 」
( しっかりと言い放つ 大事な約束 )
・・・ 見出 ・・・
………
( ねらい ...見出し。確かなものを… 掴んだ )
[ .... ]
( 武器を収納、これ以上の対敵を非効率と判断して…
更には念を 自らの周囲へ安物の閃光弾をばら撒く )
___イカダの方へ
[ ばしゃぁ ]「 っ …ーーー…ハァっ… 」
( 水面から顔を出し 思い切り息を吸い込む )
・・・ 開戦 ・・・
『 そんな選択肢は用意していないが.... しかしお前は確実にここで1つ
賢くはなるだろう…そう 役に立つことを1つ ....だが、それを役に立てる事は出来ない 』
( 駆動音の1つも立てる事はなく佇む )
何故なら
( 突然 飛び下がって距離を取り、特撮ヒーローのようなポーズを取った…!!! )
『 お前はオレに勝てない事を知る... 更には此処でミンチになるんだからなッ!!』
【 メタルブレード 】
( 激しい回転音を鳴らす丸鋸型刃物を投擲!)
_____ 時の狭間
『 ケケケ 』
[ 解除 ]
( 見えぬ影は何処へも無く
あるは変わらぬ筈の見える場所 )
.. しかし変化は存在。分身という分身の腹にくっきりと黒色の文字が書かれている...
[ バーカ ]
( …油性ペンであった )
・・・ 遥か頭上に座すは猫 ・・・
「 わぁーかった。わぁーかったって.....何回聞くんだよォ... 」
( 2つの意味ですっかり頭が上がらなくなっている相手、愛猫 レギオン。
ほっときゃ治ると気にしない骨折がいつもよりずっと痛く感じるという事実…
あと本人の精神状態が肉体状態か原因などどうでもいいくらい、空気が痛い。)
「 . . . . ぃっちち... 」
・・・ 無力化 ・・・
( 単純にして強力... 巨大怪魚は光を狙い続ける 激流を吐き出し 針を飛ばして もう騎士の事など目にも着かない )
[ ギャヴゥゥゥゥゥゥゥッ ]
( 未だに海中では 恐ろしい唸り声が大きく響いて ....標的を狙い続ける )
_______ぷかぷか浮かぶ木船
( ......双眼鏡を覗き機会に向けて集中を続ける桃林 未だに眠りを続ける花想 ....だったが水音に体を跳ねさせる 花想はチラリと目を開けて 桃林は ....薄っぺらい紙を剣のように構えて .....その正体に安心 )
「 .....キッチリ4分、流石ですね騎士お母さん! ....バッチリですよ、無問題異常無し!....以上!! 」
「 おはよ〜騎士さん...凄く体調が良くなった気分だよ〜....!!!もう少し寝ちゃうけど.... 」
( .....明るく騒がしい )
・・・ 重く素早く ・・・
[ パァンッパァンッ ]
( 弾丸を2発放ち丸鋸の軌道を修正しては ...明後日の方向へと飛ばすように変更
.....ニヤリと嬉しそうに笑みを浮かべ )
「 ....言ったでしょ、ミンチになる気は無いって....そして僕は君に勝つよ 絶対にッ!! 」
( 弾丸を補充しながら ....来る途中で拾ったシャッターなどの硬い破片を指先で摘んでは ....重みを無くして軽くしてから 思いっ切り投げるッ!!手裏剣のように真っ直ぐに飛んで行く!!! )
[ ヒュンッ ]
風を切る音が響いて姿が消えたかと思えば
____________ いつの間にか背後に銃口が向けられていた
「 ......もう一度言うけど 舐めないでよ、僕を 」
__________空白時間
( 全てが元に戻って 気配が消えた後で ....本体は登場 錯覚は解除されて一部の壁が溶けて出て来た ....もう辺りに気配を感じないのを確認してから冷や汗を垂らす )
「 ................手強い、でスね 」
( 何も分からなかった 気が付けば分身達の腹部に落書きが施されている 催眠術だとか超スピードだとかそんなので済まされるとは断じて無い 敵の強さ ....どう手を打てば良いのかも分からない
.......そして何より油性という事、落とすのに時間が掛かって仕方がない )
「 ........敵いまスかね あンな奴に 」
・・・ 揺らぐ炎の気持ち ・・・
「 .....ごめんな?骨折とか ....自分の炎じゃあ治せなくて 」
( あくまでも治せるのは軽い傷 骨折などの内部に関しては手の付けようが無く 少し申し訳なさそうに徒歩の速度が遅くなり ....自業自得だとも思うがそれでも心配口から吐き出す炎の温度がいつもよりも温い )
「 .......テホプは強いって思うぞ、やっぱり 」
( 今の所赤猫は大して役に立ててない事を ...悔しく思い )
・・・ 微笑ましさに駆られて ・・・
( 呼吸を整わせながら、子供の声に騎士の精神も落ち着き…イカダに乗り上げ 魔法により身体を乾かす )
「 リンの応援のお陰だよ …しっかりソウも大丈夫だね。… 」
[ ぽふん ]
「 …一息付けたらご褒美だ 」
( 二人の頭を柔らかく手のひらで撫でる、結構久しぶりに籠手を外し
…さらに珍しく、満面に幸せそうな笑みを見せて )
___しかし 不幸は____
『 監視巡回ドローン37番が撃墜された!? 』
『 周辺の25番-68番にサーチライトボートを向かわせろ!
海岸の警備兵は武装警戒態勢に移行せよ!』
_________....あっちに迫ってた。
・・・ 《 空間戦闘vs 》・・・
『 大見得結構。....しかし哀しいな。オレを過小評価しすぎているぞ 』
( 言った事の事実を裏付ける様に激しい回転音に加えての__ 《 金切り音 》が聞こえる!!! )
『 【 コントロール=ループ ブレードッ!!! 】』
[ キ''ャ''キ''ャ''キ''ャ''キ''ャ''ッ'' ]
(聞いていて頭のおかしくなりそうな音が掻き鳴らされる。
‘ 先ほど跳ね返した ’ 円形金属刃物は壁伝いに少年の真後ろから強襲!
其れを狙った機械はすぐ様バック転ジャンプで距離を取り 更に刃物をばら撒く!!! )
『 だがよくぞ初撃を躱したな!褒美に死ななかった事を後悔する程
生物的な苦痛をイヤと言うまで味あわせてくれような!!! 』
______奇怪 キカイ きかい
『 敵うか!?願いは叶わんともさ!! どっちにせよ淡い期待と恋とか言うのを抱いて死ぬんだがな!!』
[ 強いエフェクトの掛かった声が左から響く ]
『 ケケケー!! 一方的だ!! そうよ一方的だとも!! オレっちがオマエを処刑するんだ!!』
[ 強い自信を表す真っ正面から同じ声が響く ]
( ...ラジオカセットは記録された声を吐き終え
沈黙をそのまま返す。...眼にするべきは置かれた ‘ 位置 ’ 。
2つはどちらも偏りなく、“ 本体 ” の位置に合わせてあった )
『 そう。オレっち “ フラッシュ ” が 』
・・・ もふもふ ・・・
「 ...もふもふしてんなァ。....可愛いよぉ、今日も 」
( 毛並みを撫でる声はいつもよりちょっぴり暖かさが強い
ホントに猫にやる様にお腹も撫でたりし、もう少し身体を密着 )
「 いちチっ 、やー でもお前ってオレにできない事色々やってくれてるよォ
今もリカバリーとかサ、あと諭してくれないと色々熱くなっちまうし....
ホンット。お前が居ないとオレってダメだなァ 」
( 周囲に異常はない事を確認して...藪から棒に 首すじに弱く噛み付く )
・・・ 素直 ・・・
「 ....ご褒美か〜.... それはとっても期待してる‼楽しみにしてる!.....うちらも騎士さんにご褒美あげるね?また後で!!! 」
( 眩しい程の笑顔 ....陽気という言葉がこの子供達には本当に似合う
ソウも寝転がったままだがそれでも嬉しいのか... 口角を上げていてうつ伏せにウキウキとしている )
[ チャプッ チャプッ ]
( 騎士からの満面の笑みにも素直に喜ぶ ....認められると言う事は嬉しくて仕方がない
船は向かう ゆっくりと島へ近付いて行く 小さく揺らめきながら
ソウとリンにとって.........“一息”つけた時が今から楽しみで仕方がない )
( .....怪魚は次々に光に向かい攻撃していく .....監視機械達を惹きつけるという事、それは騎士達の手助けをしていると言う事は秘密 .......お互いに貴重な戦力の無駄遣い )
・・・ 頭脳と知識 ・・・
[ ザシュッ ....ポタッ ポタッ ]
「 ッ....!!! ...なるっ.....ほどね....!!思ってるより厄介みたいだ ....その鉄刃、完璧に破壊した方が良いかもね!!! 」
( すぐさま躱そうとしたも躱しきれずに当たってしまう ....幸いにも軽傷 肩を擦り 服を破り血が垂れる 切れ味は見た目以上に抜群
...騒音に注意を向けられつつ 前方から更に無数に飛んでくる刃物達 ....片耳を抑えながら走り 回転する刃物の中心を狙いながら発砲 )
( .....が駄目 完全に壊しは切れずにめり込んでいるだけ おまけにまた交わす事も出来ずに ...頬や足首にまた掠る 直撃しないだけまだマシかもしれないが ジリ貧に変わりはない )
「 .....ちょっと舐め過ぎてたかも 僕が甘く見てたかも ......負けないけど さっ!! 」
( ....垂れる血を手で掬い 舐め取り鉄分補充しながら 弾丸を込め直す 頭を回転させ必死に考える ......良い策を見つけようと余裕じゃ無くなっていく顔 )
___________怪機能力
「 .......どこまでも中々 癪に触りまスね?.....実力差が圧倒的に開いてる事は認めまスけど 」
( 草刈り鎌を両手に持っては 2つのラジカセに向かい突き刺し 視線を向ける ......分かっている事はただ一つ、速過ぎて目で追えない そう清掃員は実感する
........まだ気付いていないのだ )
「 ........元々五体満足で帰れるなんか思ッていませンし ........気持ちは仕舞ッておくだけじゃ駄目なンでス 砕けても良いから当たッてみるのが一番なンでスよ
..そンな雑談も程々にして............“さッさとくたばりやがれ”でス 」
( ....一方的に処刑されるつもりは全く無い )
[ ズガガガガァンッ!!! ]
( 分身達による機械を狙ったライフルによる射撃 ...本体には当たらない様に 一発ずつ 時間を少しズラシて発射 )
・・・ やわらかけもの ・・・
「 ...そんなこと急に ....んみゅう 」
( ...身長が変わる気配も見せないまま お腹撫でられれば力が抜ける ..此処で一休みと言わんばかりにごろりと転がり 熱が充満していく..... )
「 ....そんな事無いぞ〜?テホプは一人でも凄く頑張れてる 自分が居なくても色々好き勝手に出来る実力 持ってるだろ〜?
....自分だって任せっきりな事が多いしな〜 ....そういう所を考えたら まだまだ未熟....なんてのも思ったり す るけっ..ど 」
( 不意な首噛み ...弱くとは言え言葉に少し詰まってしまいつつ ただのんびりとした空気だけが流れる ....こんな事をされるのも久しぶり
幸せだと感じれる もっと頑張れる “勇気”が湧いてくる )
・・・ “ 黒鉄城付近 〈 対 巨怪類 〉に突入! ” ・・・
“ 大型生体反応を確認、遠方よりの観測より推定全長26.8m ”
“ サーチライトボートを含めた巡回チームが全滅
直ちに魚雷装備を施した駆除チームを急行させる ”
( ほぼ一瞬にして沈められた巡回用ドローンに加えて
大型のサーチライトを持つ中型のボート。
...無人機である上、頑強な装甲を持つ三機以上の戦力を持つ相手... )
『 怪魚 』
“ 分類・詳細共に不明 ”
“ 生態系の一部として過剰な攻撃力を持つ ”
“ 我が方と完全敵対 ”
( 暫くして到着するのは 中型ボートと同じサイズではあるが
魚雷、機雷に加えて水中用の機銃まで備えた “ 戦闘艇 ” 。
機雷をばら撒きながら.... サーチライトを海面へ向けて照らす )
( 同型のボートがさらに数艇到着、同様の行動を取り始める.... )
《 戦闘開始 》
_______
( その様子を遠目 眺める騎士は一言に尽きる感想を述べる )
「 狙い通り。」
・・・ 【 見定めよ活路!!! 驚異のメタルブレード 】 ・・・
( 全く破壊されない刃物に対してか 其れとも少年の足掻きに対してか
次なる攻撃を繰り出す直前、機械でありながら嘲笑を浴びせた )
『 筆舌にかける事も出来ずによくオレに見栄を張ったな!!! そぉれ休む暇はないぞっ 』
【 コントロール=ループ ブレードッ!!! 】
( めり込んだ刃物が再び悪魔の唸り声を上げる...!! それまでに投げられた全ての刃物が
壁を伝って四方八方から削り取る斬撃が...騒音で耳の情報を!視界外からの強襲で集中を!!
さらには数が増える事で回避困難集中不可の恐るべし空間が形成するのだっ!!! )
『 ブレードの位置は投擲者であるオレにしか把握できんっ 』
【 メタルブレード 】
( 更に両手へ金属刃物を追加 )
『 オマエの負けで勝負は決まりだっ!!! 』
______時は凍れる内にこそ
『 ケケっ 』
[ タンッ ]
( かろやかな前方回転ジャンプ、青い装甲が空を舞い... )
『 んなチンケな鉄砲がオレっちに
あ・た・る・か よぉ〜〜〜っ!!! 』
[ タタタタタンッ ]
( 地面への着地前に 刺すっ!!! 左腕のバスターが展開!7の砲口を持つ
凶悪な連射型銃器に変貌を遂げれば、連続で分身達への光弾が発射されるっ )
『 ケーケケケっ 』
( 地面に着けば更に見せるのは走力_
常識をギリギリ脱した範囲の速度で地面を駆け回るっ!!! )
・・・ 持ってけ軽々。ねっこねこ ・・・
「 しょ ...っと。」
( ごろぉんの寝転がりな猫を抱き上げ 代わり番こで道を行く
.......戦地さながらな雰囲気は無い。 何処か能天気を往くテホプが所以 )
「 . . . . うむうむ。だぁよなぁ!おっし っ さっさと行くかァ 」
( 自信も沸けばただの馬鹿!陽光照らす道を前。
元気の良い歩みと共に…ちょっとばかり 複雑な視線を後ろへ )
・・・ 彷徨う其れは醜く哀しき ・・・
( 敵と敵での潰し合い それは騎士達にとって幸運ではあるが...敵陣営にとってはマイナスにしかならない行為 )
“ギュグゥゥゥゥゥゥゥゥッ”
( 見えるサーチライトに向かい棘や針が飛ばされる更に突撃すれば ...機雷に気付く事は無く体に当たり砕けて濁りきった銀色の破片が海中に散る
無数に当たりヒビが入ってはボロボロと呆気なく崩れて ...フラフラと動きも不安定に
ボートに穴を空けて何艦か沈める事を可能にはしたが ....既に簡単に 死にかけとなった ....光に執着した怪魚には敵の姿など何も見えていなかった )
( ....額に浮かぶ人型の面は ...外れて何処か海上へと昇り 空へと飛んで行く 向かった先は....“孤島” )
___________
( 何も知らないソウとリンは ...不思議そうに騎士を見つつ今がチャンスだと思えばその隙に機械島へと近付く )
「 ...行くよ!騎士さん! 」
「 ..うちらも頑張るから、任せて! 」
( ....変わらぬ明るさ )
・・・ 【 刃 】 ・・・
“ ザシュッ” “グジュゥッ”
「 ...っっぐ ...!! ...いっっっ ...たい .....!!! 」
( 深々と太腿や二の腕に突き刺さり苦痛に顔を歪める 噴き出す血を無視し 四方八方から聞こえる金属音に襲撃する斬撃 回避は不可能で次々と切り傷が増えていく 想像以上に恐るべき ...回避が難しいならばそもそも 攻撃を届かなくすれば良い )
「 ...【遠延里路】 」
( 刃物は...“回転したまま”空に固定されたかのように動かなく その場で留まり続ける 少年に向かう事は無く ...阻止を続ける )
「 自分の命は自分で.....守らなきゃいけないか....負けなんかじゃ 終わらないっ..!!! 」
( 食らいつくように赤眼をギラギラと輝かせ ...手に持った銃が再び四角形に変形 そのまま ...上へと投げ付ける
...ただし 最頂に来た所で【重力】を2倍に重く 流星の様に勢い良く落下をさせて脳天を狙いつつ ...くるりと右へ回り 走る!! )
( ....血で滲み痛む手を余所にガッチリと 両手で【メタルブレード】を掴み構える )
___________清掃員の仕事
「....こンなにアナタ方は強いンでスね ...尊敬しまスよ 」
( 分身が光弾に直撃すれば消え去り ...残るのは本体のみ )
「 ...だから私も仕事をしッかりしまスね !!! 」
( 鞄から取り出すのは ...ただの雑巾 四つん這いになりながら位置について ...走り駆け抜け 摩擦抵抗を限りなく薄く ...地面を駆け抜け回る!! )
“ 掃除の時間でスッ!!!! ”
( 何でもないように見えて ...膝下から洗剤をばら撒き足下は更に滑り易く....おまけに鞄を尻尾のように繋げて引き摺り回せば ハンマー投げの要領で地面に火花が散る!!! )
・・・ にゃんころぉ ・・・
「 ...うみゅ、気を付けてね?.....んみっ 」
( かぷっ、軽く歯を立てながら首筋に噛みつき 複雑な視線を向けては一緒に歩む 能天気な所は変わらず 体温は少々上昇してカイロのように暖かく )
「 ...いつでも戦える準備はお互いにしておくぞ 」
( それでも油断はしないし 耳と鼻をぴょこぴょこ動かして異常が無いか ...しっかりと素敵は続ける )
・・・ “ 黒鉄城近海戦線 ” ・・・
……
《 言葉より先に繰り出される行動 ... “ 戦士 それを必勝と呼ぶ。” 》
[ ト''パァ ][ ___ ]
( 声の届くや既に黒騎士の戦は狼煙を上げ 寧ろ燃え盛る勢いで攻勢に出た
____半分程沈むイカダ ... 空中へと躍り出た身を矢の様に引き、敵船へ強襲!!! )
[ BAaaaaaan!!! ]
‘ 武装船08大破!’ ‘ 敵 詳細不明 ’
( …浮かぶスクラップと化したボートの上で )
「 ………… 続け… 二人共 」
騎士は大弓の弦を弾く。
・・・ 【 絶対攻勢メタルブレード!!! 】・・・
( 今再び勝ち誇らんとブレードを投擲する機械!だがっ… )
『 なっ..... ? “ グラビティ・ホールド ” かっ !!! 』
( この段階まで移行してまさかの切り札に空を見上げ絶句の意。
… しかし状況はタダで機械を転ばせなかった!!! )
《 !! 》[ カァ''ンッ ]『 キッ ..... ふん 、何を考えるかと思えば 』
( 落下して来るキューブを超絶耐久のメタルブレードで防御!
戦闘中を再確認し少年の様子を伺うや ... 機械 再び嘲笑 )
『 このオレ自慢のメタルブレードを逆利用する ... それがどういう意味か分かるか!?
アマチュア野郎なんざがやっとオレに1発当てられるとしても、その間にオレが...!!! 』
( 両手にメタルブレードを掴む 跳躍ッ 壁キック!!! 強襲っ....!)
『 “ メタルマスター ” であるこのオレがテメぇを幾つ八つ裂きに出来るか分かってんのかァー!? 』
_____dance dance move
[ スカ。タ タ、カタ 。タ タタ タ。]
( __高速機動を清掃員が練り上げる空間内に ... )
『ムリ言っちまったら ... じゃァ決まってるじゃねェのぉー!!』
( ... ダンス-ムーブの靴音が響く )
『 喜んで教えてやるよ
ォ!! オレッちが ドブねずみの死に方 を、よォー!! 』
( リズムの狂う様な罵言の中で正確なリズムが刻まれ ...
そのリズムの元、“ 火花を全て回避していた ” ...!!! )
ケ 、 ケ 、 ケ ーーー!!
・・・ 陽当たりねこつきよ ・・・
( 膝から腕ですくい上げる様にねこ抱っこを敢行して )
「 ......( もこもこしてるなァ )...
.....さっきの続き、なんだが 」
( 少しばかり、不安げなハグがゆっくりと猫を包む )
「 . . . ホントに あんま... ぇーと、過小視すんなよォ 自分...
.....そんなレギ猫に頼ってるオレとか...惨めに思えちまうんだから... 」
( 暖かい日差し )
・・・ 黒い花と黄桃の林 ・・・
《 後に続け 》
( 何度も何度も...脳内に響く騎士の声 ......『 頼られた 』 それだけで身体は本能で動き 2人とも楽しそうに、嬉しそうに 笑みを浮上させる..
2人は仲良さそうに手を繋ぎつつ花想が薄紙を作っては空へと飛ばし それをバネのように扱って .....騎士と一緒に高く跳ぶ!!! )
「 ....さぁさぁさぁ、今から見せるはことわざで言う“優曇華の花”!!! 」
「 寄ってらっしゃい見てらっしゃい!!私達の良好相性ご覧あれ!! 」
【 必殺手裏剣・スプリンクルスターダスト 《振り撒け流星群》】
( 所謂合体必殺技。2枚の1㎠にも満たない紙を折り重ねて手裏剣を制作....それを更に無数に空へと何個も何個も作り出して ...一斉発射!!!
紙と侮る事無かれ 何百、何千発も同じ箇所に与え続ければ戦艦に穴を開ける事も可能!! )
_______________8隻中破、各部激しく損傷。
( 不思議と花想に疲れは…酔いは見えない )
・・・ 【 宣言 】 ・・・
「 ......何度も言わせないでよ、“舐めないでよ”ってさ.....
この刃は .....“違う使い方”をするんだ!!!! 」
( 決意の目 ....背後でキューブが変形し ....奇襲!!! 槍の様になっては此方へ跳躍してくる機械を背後から ....!!!よく見ると狩猟で良く使われるような返しがついており逃れられないッ!!! )
[ ポイッ][ カランカランカラン... ]
( そして何故か 手に持っていた二つのメタルブレードを捨てては “拾いやすいように” 手の届く場所まで転がす )
「 .....僕は八つ裂きにするつもりなんか全く無いんだ.....それ、拾ってみたら?.....“拾えて持てる”物なら 」
[ ギャリリリリリリリ.....!! ]「 “選択する時間”は無いんだから早く何かした方が良いよ....とだけ、僕は言わせてもらうね? 」
( .....じわじわ、ゆっくりゆっくりと空中で回転したまま固定されているメタルブレードが機械の元へと近付いてくる 距離が縮まっていくッ!!! )
__________All Green
[ キュッ キュキュッ ]
( 摩擦抵抗が減り 徐々に素早く そして...制御が難しくなっていく ...磨けば磨く程鏡面の様に輝きを放ち光を反射する )
( 火花は最終的に求めた結果じゃない ただの副産物 .....流石に全て当たらず躱されるのには驚くが )
「 ....【 増禁 ・ 負鬼双慈 】 」
( ボソリと呟く技名 ....勢いに任せて雑巾の上に二本足で立っては 草刈り鎌を両手に構えて踊る機械に向かい切り掛かる!!! )
・・・ 明るい道 ・・・
( 抱っこされては少し嬉しそうに ....そして考え直して大きく肯く )
「 ....テホプは強いぞ、精神的にも肉体的にも 強いと思ってるぞ?」
( 純粋な心 ....小首を傾げながら尻尾で軽く腹をくすぐり )
「 .....大丈夫だぞ?無理なんかしなくて...ゆっくりしてて それでもし辛くなったら....自分を頼ってくれて良いんだぞ? 」
( 身体はほんのり温かく ....少しの休息、敵意を辺りに感じずに今少しゆっくり出来る事さえも嬉しく思う )
・・・ 黒鉄城近海戦線 ・・・
「 ( ……… )」
( 一方、騎士は…黒煙に視界を奪われ 状況整理に事を欠く有様
特殊な力に優れる訳でもない故に今の状況を作り出したが… )
直後に炸裂音。並びに楽しげに戦う幼気な声を耳にした
「 ……( 強い子達だ… )」
( 微笑を浮かべ 用の為されなくなった大弓を背負い直す )
________
『 戦術級能力者2名強襲!!! 所属、孤島!!! 』
『 武装船団は壊滅しました。湾岸警備部隊を強化します 』
《 タ級空母 出撃 》
[ ゥ''ォンッッ ]
( __海底に潜む暗闇に 赤い5つの光が映る )
・・・ 【 逆転殺法!決意の少年!】・・・
[ ゴンムッ ]『 な''ァっ !!? 』
( 油断した!!! 迂闊にも背面防御を欠く金属機を槍が貫き、追い打ちに移動力を欠く!!! )
[ キ''ャリキ''ャリキ''ャリキ''ャキ''ャキ''ャ ッ !]
『 うおおぉぉぉぉぉおぉッッッッ 』
( しかしかの金属機が簡単に倒れる事など有りはしなかった!!!頭部の小型ブレードに ...
さらには脚部に出現させたブレード、両腕のブレードも当然用い ... 全てのブレードを防ぐのだっ!!!
『 きっ ... ラッキーパンチ1発で舐めた態度はやめて貰おう ... 力技であっても勝ちはオレにあるっ!!! 』
_____ 命中 されど
『 オッ 』
[ カキィンッ ]
( 力任せな斬撃に備えもなくブチ当たる、錐揉み回転をしながら
離れた床に勢いよくそのボディを叩き付けた... 続く衝撃音、軽く見え しかし重みの音 )
しかし...
『 カカッ ... 痛いジャねぇかぁ ... ケ ケ ケーっ 』
( 薄気味悪く脳裏へ響く笑い声 ... 直後に傷や汚れの1つも見ない状態で起き上がった )
・・・ ...ねこつきよ ・・・
「 うひっ ...こんのぉ、そんで お前はかぁーいい っつー訳なァ 」
( 不意打ちくすぐり 思わずの声、幾らでも明るくなれるもふもふを腕の中
笑うキュートな頬にキスをやり返し しっかりと抱きなおす )
「 ...... おうよ、潰れるんじゃないよぉ?」
( _だから今の時間を… 多分 猫と同じ気持ちでいた )
____________
...月夜の心に暗い影を残す場所... “ 下敷きに ” 倒れた木の下。
[ メキ... (ぱら) キ キッ ]
( 赤い装甲 三日月の兜を持つ何かが “ 下敷き ” にした木を持ち上げる )
... 見つけた ... 出来るか?
やってみるよ ... 大丈夫。彼女も強い 、きっと ...
( 続く木の幹を連想する大きな者 ... 惨状を覗き込み 手を合わせ 静かに力を込めた )
嵐の過ぎ去る跡の話が其処にある
・・・ 海上戦 【 紙と現 】+【?】 ・・・
「 ....数が多い....それに多分まだまだ来るね.....この感じ簡単には終わらないみたいだよ ....うちらでどうしよっか.... ? 」
( 紙はほとんど使い切り海に浮かぶ濡れ切った紙 ....そう、《濡れた紙は操れない》....ましてやこれで終わる筈も無い ...駆け抜けるが吉なのだけれどボートは壊れたし飛ぶのにも距離があってキツい...悩みながら考える )
( そんな中花想は ....片耳に手を当てて屈み )
「 ....ピパプピピピピ....ピパプピピ...えっと、えっと〜…ちょっと手伝ってくれないかな?....頼むよ、“デストロイヤー” 」
( ....何かに対して通信...? )
________________
「 ......チッ、ガキどもが...オレはもうこの戦争に関わりたくねェんだが....だが色々借りは返さなきゃいけねェよなァ......ッッッし、行くか 」
( 薄くなった赤い短髪 【Destroyer】と綴られたシャツ ...赤い三つ目の巨漢は溜め息を吐きながら場へ向かう )
役者(生贄)は次々と揃い始める
・・・ 【 魔の血の片鱗 】 ・・・
[ カチャカチャ ]
「 ....“何回も同じ事言わせないでよ” 」
( 先程よりも重く深い声 ...眼光は比べ物にならない程尖り 朱色に輝きを放つ ....肌もほんのり赤黒く染まりつつ 巨きな威圧感も放っていて )
[ ガチャ カチャ ]
「 ....戦闘において油断っていう事は行けない ...そうでしょ?そして僕は ...“もう勝ったよ” 」
( 返しがついていて大きなダメージを払わない限り逃げられない ...そしてメタルブレードを次々拾っては重力と距離を使って一気に長方形に纏める ...削っても削ってもこれ “ら” は耐え切れないと判断 )
【メルクリウス・ピラストロ】
( 上向きに飛ばしては ....一気に重力3倍!!! 突き刺す鉄塊が落ちて来るのだ!!! )
( そしてその一瞬で少年は ....走る!!! 距離を取る ...!!
片手は ....もう何も持っていない...?)
[ ヒュンッ ]
( 鉄機械の真正面から何かが風を切り .....!!!? )
______火力不足
「 .....手強いッ ....でスね 」
( 蓄積ダメージはあると信じたいが ....全く変わらない表面と性格 まだまだ余裕があると見て良い
....確かに当たった筈、クリーンヒットした筈なのに 何も効いて居ない )
「 ........かくなる上はしつこいゴミに対する最終兵器を使うしか無いかもでスね.... 」
( 鞄軽く開いて中身探りながら不穏な呟き )
・・・ 月夜に猛る...“三色” ・・・
「 ...勿論だぞっ、テホプ! .....大丈夫、どうせ自分は不老なんだから、半分永遠に生きてる存在だぞ 」
( ...抱き直されて更に心と体は安らいでいく 柔らかい笑みが零れ落ちてただ ...こんな平和な時間を嬉しく思う )
「 ....ぷはぁっ、相変わらずイチャついちゃって... 」
( (バレバレに)隠れて酒を飲みながら赤猫と月夜のイチャイチャをじっくり監視 ...微笑ましく思い )
___________
大きな木の下で ....中々酷い惨状 血は大きく水溜りの様に広がり 内臓のような部分もあちこちに飛び散り ...顔自体も凹んで居て誰だか分からないだろう
..さて、上手く行く事か
・・・ [ 黒鉄城 ]中断 ・・・
・・・ [ ねこつきよ ]中断 ・・・
・・・ [ Flash in time ]短時間中断 ・・・
・・・ 决する時 ___METALMAN ・・・
ゲームセットの時が近付く__
何も ... 何も出来ぬまま ...
『 終わって たまるか?』
( 造られた歴史浅く 未だ己を示せない )
しかし起ち上がった。何よりも “ 誉 ” に憧れて
《 貫かれた胸の内より、強く噛み合う音の響く 》
( 戦う為に造られ 何も出来ずに敗れようと )
示す己は変わらない 例え掲げる名誉がひと間の夢でも
《 薄れたツインアイに赤く燃える光が灯る 》
( 駆動せよ 駆動せよ 駆動せよ!)
構わない!それが戦士の誇りなら___
〔 P O W E R GEAR 〕
[ キ''ぃぃイィィィィィィィィぃぃ!!!! ]
『 我が内に ギアの回転力が満ち足りた ... 』
( “ 全てを ” メタルブレードの猛然とした回転により捌き切る
貫かれた姿そのままながら かの者を別の次元に達した眼力に於いて圧する! )
『 余命 かなぐり捨て、いざ戦禍に輝く時は来た!』
____ 刮目せよ
『 我が名は “ メ タ ル マ ン ” !!!
さぁ 今生の最後に舞う貴様よ その名を答えよ !!! 』
・・・ 鉄刃に永遠なる眠りを_____ ・・・
「 ........... 」
( 正直身体はかなり限界 至る所から血は噴き出ていて、骨も数本は確実に砕けている ...内臓にも傷がいっただろう
...圧倒的に鉄分が足りない 呼吸を繰り返すも頭が回らなくなって来たし、視界が歪み始めた )
_________其れでも 其れでも答えよう、彼の本気に、戦士の誇りに
「 ....僕の名前は、フロッソ・チェーロ!!!! 賢い選択が出来る事を目指す ....【 人間 】だよっ !!!! 」
( ...懐より 取り出すのは...とある過去、命の恩人から貰った、“ 手を模した拳銃 ” ...弾丸は魔力によって製造される!!! )
( こんな所で終わらない、此処まで来て負けない .....必ず勝つ!!!
まだ碧にも....逢えていない、読めていない本も多い
_________悔いをたくさん残したまま終わる訳にはいかない!!! )
( 対向する様な朱色の眼光を尖らせて ...目の前の勇気ある、戦機の姿を目に焼き付けながら銃を構えたっ!!! )
「 ....最終ラウンドって奴かな .....来てみなよっ、“メタルマン”!!! 」
[ キイィィ !!! ]
( 宣戦布告を最期とし ...
紅光がツインアイを満たす !!! )
[ カ''キョォン ]( 鉄刃ごと床に腕を貫通させ ... 引き抜く )
【 ベルトロール ・ MAX !!!! 】
... 床がベルトコンベアの様に前へと稼働回転の唸り声を上げた...!
【 空中連続投擲 】
( 壁を蹴って空中に駆け出し 勢いを殺さぬまま鉄刃を連続で投擲!!! )
「 .....っっっ!!! 」
( 極限まで自身の体重を軽くしては ベルトコンベアに一気に流されるっ!! ...その勢いを利用して壁を蹴り一気に反対まで跳んで鉄刃を躱していくっ!!!...だが完全に避け切れず ...片足に突き刺さっては骨まで達する..何とか片足を落とすと言う事にならずとも、アキレス腱が切れてまともに動けなくなった )
_________それでも、不屈の目を向ける 機械と同じ様に紅色に目を光らせて
【 ムニツィオーネ・マジコ 】
( 魔力の弾丸が3発 ...ただし魔人のとは違い 石粒で包まれて鋭さよりも太さ それなのに速度は ...一瞬で眼前まで迫る程には速いっ!!! )
[ ト''ン カ''ッ カ''ッ ]『 強靭さ!!! 銃弾に大した効果を期待するな !』
( 銃撃に耐え切るも しかし散る火花は増えるばかり ...
着地と同時に再び地へと腕を突き立て、床を操作!)
【 ギア チェンジ 】
( 今度は反対方向へ回る床!
そして跳躍する機械は ... 天井に鉄刃を突き立て
釣り下がりながらも鉄刃を回転させて移動!)
『 今度のブレードはどうだぁー!!! 』
( 強襲!滑空する鷹のごとく両の手に刃を ... 回転させて降ってきたァー!)
( ....不味いや、まともに動けないのにこれは... !! ...とにかく着弾っ!!!着弾すればまだ勝ち目はあるッ!!!)
[ ドギュゥウンッ! ]( 乱発 石の魔弾を放ち続けて 着弾地点を増やしていく ...めり込んだまま、形を保っている弾丸が多ければ“それで良い”
反対方向へと回る床に対応する事は出来ず ...壁に追いやられる )
「 ッ...!!! 防げキューブッ!!! 」
( 銃が再びルービックキューブ状に戻り ...訂正 壁のように広くなる 壊れる気配は無い ...中々硬い物質で出来ているらしく きっちりガード )
( ....とはいえ、攻撃手段を失ってしまったに近いし 正直に言って...かなり塞がってる 色々 )
( .....無謀な賭けをする?しかし確率が低過ぎる...でもこのままではジリ貧...ならば矢張り... )
「 ....早く切り刻んでみなよ、僕を 」
( 自分の策を信じるしかない! )
[ シ''シ''シ'' .... ]
( 命中弾は跳弾し それ以前に殆どを回避する絶望的機動力。
だが 効果は無いという事は決してありはせず、伝わる衝撃は
一分一秒毎の火花をさらに増やし 限界の近い事を自他共に知らせる ...!!! )
『 こ れ な ら どうだァーーーーー!!! 』
( しかし猛攻は比例する様に激しさを増すばかりだ!!! )
【 岩削斬両掌( ドリラーカッティングソーハンド )】
( 両掌に円と掴む鉄刃、しかし回転するのは ... 己!!!
三位一体のまさに全身使ってのダイナミック掘削攻撃が迫る!!! )
[ ギャリリリリリリリリリリィッ!!!! ]
( 壁と化したキューブに鉄刃が削り削り削りぃっ!火花を散らしまくってゆっくりゆっくり深く深く深く進む..!!
...最終防壁、これが突破されたらもう少年に次は無い..!!! )
( ....強引だがやるしかないッーー!!! )
[ パチンッ ]
( 指を鳴らせば 重力が溜まりに溜まって....限界を迎えれば 先程の弾丸に密集した石の破片がポップコーンの様に破裂ッ!! 弾け飛べ!!! )
[ バチッバチッバチンッバチィッ!! ]
( 空中で当たっては散弾銃の様に背後からも上下からも機械に被弾をさせていく..!!一発一発のダメージはそこまで多くない..しかし確実に節々にダメージを与える!! )
( ....これで...どうッ!? )
[ カ''カ''カ''ガガガガガガッ ]
か''アァーーーーーっっ
( 戦塵が周囲を覆う 機械の断末魔めいた声が響き渡る ... )
... 煙が少し晴れ ...
( 足元へ ... 原型をほぼ留めてはいない、だが
赤い装甲の 、“ 左腕 ” が確かに 転がって来た )
_____駆動音
[ カンッ ... カンッ .... カンッ!!! ]
( その時。戦塵の向こうを掻き分けるように接近する音
まるで ... 《 足音 》のような )
『 ... ... ... ... ォ ... レ ... ... の ... ... 』
迫る足音 鉄くずにもなり掛けているような恐ろしい風貌
だが 動いて迫る金属音 ... 枯れたような機械音声が響けば ...
[ カ''キ''ぃっ ]『 勝ヂ ... だァ ... ...! ! 』
( バリア ... 破壊、欠け しかし殺傷力を失ってはいない最後の鉄刃を右手に )
シ''ャァァァァァ !!!
[ カキッ ]
『 ... ... ... ... ... ... な ァ ...! ...? 』
( ...男の子に振り下ろされた刃と腕を ... 刈り取る凶器を )
“ 蒼い神官帽子 ” が半壊しながら 防ぐ。
「 ...マジ...かっ...!!! 」
( 荒く息を乱し乍 あり得ない光景に目を疑う ...手は出し尽くしたと言うのに未だに活動を 鉄屑のようにボロくなっても自身を始末しようとする敵機 )
しかし
それより、それよりも...!!!!!
“何処か見覚えのある蒼い帽子”
( ...懐かしさとともに...目の色が優しい赤へと戻って そして ...頬に涙が滴り落ちていく )
「 .....“現実は小説よりも奇なり”...良く言ったもの....だね....!!! 」
( 自然と笑みが浮かぶ ....安心が強くなり、心にあった弱点も無くなり...とても、清々しい気分
.....先程まで対峙していた彼も...不思議と怖く無くなっていた )
.......!!!!!!...!!!!!!!!!!
[ k...k...k..... gggggg !!! ]
( 最低限の潤滑油もとっくに切れ果て
エネルギーも底を突く ... 最早、機械には “ 戦士 ”として )
[ フ''チッ フ''チィッ ]
[ gggggggggggg!!!!! ]
( 10秒後すらも無い己の身体が軋みの音を上げ果てるまで
唯一残る武器 右腕に全余力を注ぎ続けるのみ...!!! 幾重の繊維が
無理やりに千切れる気味の悪い音が静かに鳴り響く )
「 .....ありがとうね 」
( 姿の見えない“彼女”と...迫ろうとしている鉄刃の機に感謝を述べる 色々思いは込められており... ただ、それしか言う言葉が見つからない )
「 ....そして、さよならだよ!!!! 」
[ カチャカチャ ヂャララララ ]
( 手に持った欠けたキューブは鉄刃を取り込んでは元に戻り そして活動を続けて大きな弾丸へと変形し ...今にも折れそうな程 弱まっている付け根部分に狙いを定め... )
[ カ゛ト゛ォンッ!!!! ]
( 蹴り放たれる.. それも低空に、そして素早く..!!! 先程とは違い“重くしていない” ...逆に重さを減らして紙程の軽さまで...威力は弱まるがそれで充分!! )
[ ゴォォン ]
( 最後の… 腕が、戦の手段が吹き飛ぶ
…腐るほどあげていた悲鳴も 破壊の音も其処にはない )
『 … …s いg oに……gg…今一度…聞こう 』
お前の 名は?
( 傷口から噴き出していく血を無視し 今にも崩れそうな鉄機へと向き合う ....痛みはアドレナリンにより軽くなっているが、常人なら既に死亡しているだろう ...“常人”なら )
( .....此処で同じ事を言わないで、と言うのは野暮でしかないよね )
「 .....『フロッソ・チェーロ』 ......だよ、有り難う、僕と最期まで戦ってくれて
....そして、ごめんね、色々と気を使わせて 」
[ ゴグンッ ]
『 フロッソ・チェーロ…… 』
( 全身が軋み声をあげ… 激しく火花が飛び散る!!)
『 我が全身全霊破れたりッ 』
[ドブォ!!][ゴウゥゥゥン][キキギギギ]
グァァァァーーーー!
( "勝利"が激しく告げられた。金属の炸裂する轟音に
四方八方へ飛び散るパーツを以て…… )
[ぱさ]
( 力を使い果たしたように、蒼い帽子も地へ落ちる )
[ ゴドンッ ]「 ..........改めて、ありがとうね 」
( 正方形のキューブを地面に落として ...飛び散ったパーツの回収とキューブ自身の修復へと取り掛かる
.....信念を全うしていた、最期まで格好良い相手だった )
「 .....さてっ...と 」
( 自身の大量の切り傷を止血もせずに無視して それよりも気になる 落ちた蒼い帽子を拾い上げる .....矢張り 恐らく“彼女”の... )
「 .....無事、なんだよね?.....ヨグ... 」
······ 不安の残り香 ·······
………
( 帽子は応えない、チカラ尽きるも否もなく…
そのような感触を漂わせるまま 半壊した傷のみが目立つ )
[ カチン ]
( 思考するまでもなく次の異音 )
( …金属機の扱う刃、その極小形のエンブレムが吸収されず
そのままキューブに当たって音を鳴らしたらしい… )
······“ タイム・タッチ・フラッシュ ”······
[ ゴォォン ]
『 ァー?. ..ヶ、やられたのか よぉォー? 』
( 爆発音に顔を向け 怪訝に表情を歪め… )
『 ま いーや。兎も角はァよお. .. .?』
( 気だるげに 本当に気だるげに向き直る。)
ォまえ、邪魔
( こんにちは?こんばんはかな…、まじで地獄みたいな設定で草 )
355:◆cE:2020/11/07(土) 16:53( すんません、スレ間違えた!!!!!!本当にごめん )
356:叢雲◆RI:2020/11/07(土) 16:56(ざれっどさんとこに書いたのは僕宛てかな?)
357:叢雲◆RI:2020/11/07(土) 16:56(あ、乱入失礼、1日1回スレで話そう)
358:◆rDg:2020/11/07(土) 19:14
・・・ 戦士の証 ・・・
( .....何も反応のない帽子を抱きしめて、寂しさを軽く紛らわす 傷が出来る程、アイツの攻撃が強く そしてそれから守ってくれて ....どう持っていこうか少し悩む )
「 .....カッコよかったなぁ ....改めて、有難うね、メタルマン ヨグ.... 後、レッド 」
( 落ちているエンブレム 本当に小さな物だが、鉄刃らしくも見える ....キューブを細い針に変えて、辺りに飛び散った布切れを糸のように扱い .....自分の胸元にエンブレム そして神官帽子の裂けた様な切り口 それぞれに糸を通し始める
...まず治すべきであろう自分の体の傷は無視し )
___________時間停止の対処法
「 ....ッッあ!!?ば、爆発...?本当に無事なンでスかね....あの人 」
( 少しだけ心配 そして自分の敵と向き合う ...放つ威圧は変わらず大きい しかし...気だるげなのが逆にチャンスだと判断 )
「 .....えぇ、私もアナタの事は邪魔だと思ッてまス!!徹底した頑固な汚れみたいな物でスからね.... 」
( ....鞄の中で何かを探し続けながら 少しずつ、気が戻って来たのか笑みを浮かべ )
【メタルエンブレム】
失われた8つの力の欠片
回り続ける歯車の記章
____JOKER
『 あァー?何か 言いマしたァー? 』
( 響く機械の担ぎ声 )
『 マ 』『"詰んだ"奴の言うこと何ザ 無・視』
[ジジジジ](不意に、頭部発光部品が不気味な輝きを放つ)
『 てメェら、ガキなんゾと違って なー 』
『忙しいんダオレっちは、よォ』
・・・ 勇気を胸に ・・・
「 ......よし、頑張らなきゃ 」
( エンブレムを胸に縫い付け ...装着 神官帽子は悩んだが紐をつけて首に通す ....不思議と力と勇気が湧いて来る )
( 早く行かなければ ....ならないのに足取りはおぼつかない ...それもその筈 大量出血により ...かなりの鉄分不足 )
[ ガヂィッ ]「 .....よひ、いこ 」
( ......削れて丸く 怪我する心配の無い鉄刃の破片を噛みながら戻っていく )
___________Limit
「 ....ガキと呼ばれる程若くは無いンでスけど? ....それに私も忙しいンでスよ、本当に 」
( 大きな溜息 鞄から取り出すはバズーカのような 巨大な砲台を構えた銃 時を止める機械相手に勝ち目は無いと思われるも恐怖を捨てて引く様子さえ見せずに睨みをつける )
[ ガチャゴンッ ]「 ...こンな所で使うとは思いませンでしたよ、まッたく 」
( ....構える )
{忘れじの欠片}
蒼い帽子
迫る刃を受け止め、持ち主のように
毅然と助けてくれたぼろぼろの神官帽子。
どこから来たのかを知る術はないが
込められた心の願いは確かにそこにある
______負けイベント。
ケッ
『 だァーま・されタぁ〜〜っ!! 』
[ビカァーッ]( 時が止まらないまま強烈発光!! )
『 ケェーーーーけっケッけェっ! 』
・・・ 閃光の狭間 ・・・
「 ン"なァッ!!!!? 」
( 突発的な発光にやられて目潰しを完璧にくらい ...動きは軽く固まり 盲目状態 何も見えなくなってしまう そして更に.... )
[ ドガァンッ!!!!! ][ ジュワァッ... ]
( .....粘性の強い白い液体が天井に向けてぶっ放される 当たった所は溶けて ...酸性の強力な洗剤だったらしく おまけに離れる気配は無く天井からデロォッと垂れて落ちる )
____________まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい!!!!!!!!!!!!
··· 撤退 ···
『 けカぁーーっかッかァッ!
青いんだよおぉォ 餓・鬼がァーー!!』
(貶す醜悪な笑い声、隙など与えず乱射されるバスター。
…逃げ場は閉ざされ 見えないままに)
『ジぃッ・・ ・エンドゥッ!』
[ッッ!!ビスバスッ][ジジジジジジュゥー!!]
『カァーかっカ・ ・・ァ?』
( …着弾の、肉を裂く生々しい音
何かが溶ける気色の悪い音……だが )
『 なんダぁ?てメェ・・ ・』
………
(…掃除員を覆って立ち塞がり
破け、溶けて散る白色黒色の布切れ
しかし悲鳴の気配は無い。)
・・・ 明ける道 ・・・
「 .......ッ....!!! 」
( 思わず頭を抱えてしゃがみ込み目を閉じる ....バスターにより貫かれる苦痛を想像し自然と涙が出てくる 何も手出しが出来なかった ....悔しくて仕方ない .....でも仕方ない 自分が弱かった それで終わる話 ...... )
[ ....パチ パチ ]
( いつまで経っても来ない痛みに違和感を感じ ゆっくり目を開く 瞬きするも視界は空けず ....少しの後 白黒の布切れが目の前で切れ砕けて溶け落ちる
....この布が清掃員を防いだのは明らか しかし.... )
[ .....キョロキョロ ]「 ...私も...知りませン...これは...いッたい..? 」
( 辺りを見渡しても敵機以外に人影は全く見えない ...自身の懐にこれが仕舞われていたというのは考えにく....何故か白黒なら可能そうな事を考える
清掃員でさえも知らずに少々戸惑いを覚えていたが _________素早く手だけは動く )
[ カチャッ ジャキッ ] ( _________無意識に構えて狙う スナイパーライフル スコープは覗かずに目の前の敵に一点集中 )
・・・ 火種の産まれる地 ・・・
『 チッ・・ ・う・ゼーなァァあ!
オイッィィ、寝てネェでいケャあっ!!!! 』
(…それでも状況に軍杯は上がらない)
[キキキ]
[ガガガガガガガガガガガガッッッ!!!!]
_____激戦の跡地…"大歯車"
…………
激戦の残り香…焦げ付き 無数の切り跡を残す…
『巨大な歯車』の空間。
戦後の静けさに満たされ
終わりを告げるような雰囲気…
突如、儚く静けさは崩れる。
[ガガガガガガガガガガガガ!!!!]
______戦力差
(…隙間、奥地、あらゆる場所より…
初期に現れた機械の軍団が波のように涌き出る!!)
『ヒぁッはぁーハァッ!!!!』
・・・ 最善手 《 Best 》 ・・・
[ ドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!! ]
( 波の様に激しい勢いで向かって来る機械達!!性能差があるとは言え ....,あの数を相手にするのは難しい )
[ カチャッ ]
( ....それでも逃げようともせずに銃を構え直す )
「 ....確かに勝ち目は薄いでス どう考えても勝てるとは思ッてませンよ、こンなにたくさンいたら....
.......でスが 」
[ ドズンッ!! ]
( 天井に向かい発砲 ...溶け落ちた酸性の液体に銃弾が飲み込まれる ....その直後、霞の様に広がり続ける 蝕む空気!!! )
「 それは....逃げたり諦めたりスる理由なンかにはならいンでスよ 」
( .....半ば夢見 .....鞄の中身も半分以下 ....発信機だけをオンにして “私達”で戦おう )
(Ps.ザレッドへ…
そろそろ、以前のように
話を纏めて投下しようと
考えています )
( ペースとしては大丈夫だろうか? )
( 平気です、其方にとっても負担にならない程度にお願いしますね )
( ペースとしても...とても良いと思っています )
・・・ 大将離脱 ・・・
『 ヶケ ケ〜ッ な・ら 死ン じマ・エーーっ! 』
( 酸性の霧が蝕めるのは小粒な機器達のみ
固い金属に包まれた堅牢な中型ロボットが
素早く距離を詰めて来るッ )
[カチチチッ]
『 ァァ〜"・・ あ?・・けッ ツマらねェ ナぁ 』
( 奇妙な音。……くぐもった弦楽器のような音が
サイレンから流れ それに対して発光機… )
[キ"〜〜〜〜〜ッ]
・・・ 黒鉄城近海戦線___ ・・・
( ……海岸線…先の方より漂う火薬の匂い )
「 ………む 」
______
『 急げ!!海上部隊が全滅するっ 』
『 "対魔法貫通弾"、装填完了 』
( 8連装対空砲の設置された海岸部隊 )
『 よしッ 奴らを撃ち落とせーっ! 』
________
「 …………… 」
( 我が子へと向く設置砲の照準
……遠目から見ても分かる危機を目に )
騎士は 弓を手に鋭く眼を尖らせた
・・・ ふかふかな猫と… ・・・
「 きひひっ - - - こりゃァこーするしかねェなぁ 」
( ……鬼に勘づきながらも 先ずは猫、と
緩んだ笑みを浮かべる猫のお腹に顔を押し付け
柔らかさを感じなから軽く抱き締めて可愛がり )
「 ん - - - ふ、〜ひひっかぁーいーよ、お前!
何時まで経ッても飼ってやろ〜っとォッ 」
________
[パキッ パキッ][キキキキキ]
( 木の幹の力か 凄惨な血溜りが木々の根に
葉に 土の豊富な力に包まれて…静かな安らぎと
確かな修復に至るまでの効能を発揮する… )
……………
……行くのかい?
( 修復開始を確認し その場を後にする様子の
三日月の赤……呼び止める勢いはなく、木の幹が言う)
……あぁ
・・・ 覚悟で道を.. ・・・
( やはり簡単には倒れてくれない 想像出来ていた事だったが ....圧倒的な火力不足を感じた
数機詰めて来るならばッ 草刈り鎌に持ち替えて斬り落とすのみ ......鞄の中から取り出そうとした所で )
「 .....ひゃぎッ!!? 」
( 時間切れの合図 いきなりこの場には似合わない音程の外れた弦楽器の音が暫く流れた後 ....光に目をやられる 急激なフラッシュに視界が真っ白に..... )
「 ....いぢッッ ふ....染み.....!! 」
[ ガサゴソガサゴソ ] [ ドテッ ガシャッ バダダッ ]
( 鞄の中を手探り 目薬を探す ....ただ鞄の中身がゴミのように散るだけだが )
・・・ 標的射抜き壊す海戦 ・・・
「 .......お次は此方ッ!!!! 」
( 通話が終わったらしい 花想 未だにテンションが衰える事は無く .....作り出すは少々複雑な爆弾 作り出すのに時間が掛かり 多少眠気も来たのかフラッとする ....肩を貸すのは桃林 明るい笑みを浮かべながら 戦力としてはあまり期待出来ないと判断したのかサポートに回る いつもとは立場が逆転した )
「 ...慌てないでゆっくり......急がば回れ、でしょ? 」
___________
[ ダダダダダダダドドドドドドドッ ]
( 海岸部隊に近寄る.....機関車が進む様な足音 大柄な影がどんどん近付く ....不思議と騎士の弓の射線には入らず そして当てやすい様に敵の位置を少しずつ 寄らせる )
「 .......まァ 取り敢えずよォ〜〜〜〜ッ .....全部壊しャあッ 良い話だよなァッ!!! 」
・・・ 癒し癒されけもの道 ・・・
「 ...んにひひ、相変わらずテホプ、好きだなそれ〜〜〜っ.... 」
( 同じく鬼に気付きつつ 腹に顔を押し付けられて悪い気分はせず 嬉しい証拠 耳をぴょこぴょこ 尻尾を揺ら揺らと動かす ふっかふわふわ、上質な羽毛布団の様な柔らかさ )
「 ......何時まで、経って、も? 」
( 実質的なプロポーズ紛いの言葉 ピタッと動きは止まりみるみるうちに顔が赤くなる
....鬼は少々笑いながらも嬉しそうに というかバッレバレな程手を叩いている )
____________
ゆっくり、確かにゆっくりだがその存在は再生される 血液 臓器 再生されて肉体が出来上がっていく
_________あ_________ね、ご__________??
微かで息も絶え絶え 弱り切った声が響く 奇跡と言うべきか、それとも。
・・・ 難易度低下『されど 依然』・・・
強烈な発光っ 聴覚に訴える異音!
しかし 苛まれる暇など見せればっ…
( ……… )
追撃が… "来ない"
( 正確に言えば無いわけではない、迫ってくる重機達の
小型炸裂弾が無防備な所へ撃ち込まれているからだっ
だがっ… 本命とも言うべき"ヤツ"の攻撃が無いっ )
( 隙など見せればすかさず撃ち込んでくるであろう
"ヤツ"の姿が何処にも無いのだっ なぜか!何故か!? )
分かることは 1つ
[ ガチチチチッ ][カンッカンッカンッ]
( 迫り来る機械達"のみ"!!
目先の驚異は低下したっ!! )
・・・ " 金 剛 杵 " ・・・
…… …
フゥ__
( ……撒けていた数の 纏まり… 鋭く 眼孔を滾らせ
総てを吐き出すように 且つ 黄泉返る様に呼吸する
矢を つがえた。___羽の無い 槍のような三ツ又の太矢 )
______…… ぬ… 「 ぐぐぐぐぐぐっッ 」
弦を 引く
_________
突如の奇襲 海岸部隊は混乱に陥った
『 何だっ レーダーに反応はっ、!? 』
『 こいつ、"デストロイヤー"ッ 何故我々をっ 』
[ カチッ ]『 司令部からの応答無しッ 』
( 無数の銃口が遠巻きに大男を覗く )
『 敵対認識ッ……撃____
_____________
( ……遠方を見やり 消滅した部隊の先…
溶けるように大穴を穿いた黒鉄の城壁を確認する )
「 ………派手過ぎたかな、ちょいと 」
ヴァジュラ
" 金 剛 杵 " の… 一矢だった
・・・ 小春 小冬 照る月夜 ・・・
「 --- んー 嫌じゃ、ねェだろ?
オレのものだってェんだからよォ--- 」
( 心を許しきった相手を前に恥ず事1つ無し!
顔を離せば自信に満ち溢れるような…今、腕の中に
抱いているものへの感情をそのまま示した表情! )
「 いちおー 聞くなァ、---いいよな? レギオン 」
…………鬼への ノーコメント
____________
( 僅かな動きの意思を抱く前 木の幹が手で制す )
まだ 動いてはいけないよ ……
( 言えば 見送るように海へ視線を向ける )
音速の空切りと___ 水柱の落ちようが 響いてきた
・・・切り拓く突破口 ・・・
( .......一番脅威であった敵機の存在。それが罠であったとしても居なくなっている ......それ即ちッ!!!起死回生と一手のなり得るッ......草刈り鎌片手に立ち上がり迎撃の体勢を取る ....軽く視界はボヤけたままだが )
...........悪運が強い そして何より 運命に弄ばれて.......
「 .......ッ ....ふゥゥうゥゥッ ...なンやかンや .....私もしつこいでス .....ね 」
[ ギィッ ゴトッ ザシュッ ]
( 迫り来る炸裂弾 眼を見開き真っ二つに切り落とすッ ...迫り来る弾丸全てを落とした後は ......先程から欠けて溶けかけの天井に向かい 小型の球体......いやっ、爆弾を投下ッ!!!!! )
「 .......何時でも何処でも 来れるンでスよね 確か、あの人は 」
( 床の上 赤い光を放ち続ける発信機 .....火力不足を補うにはどうするか? .....答えは簡単 なかまを呼んだ )
・・・ 貫 壊 ・・・
_________________
「 .......おォ〜〜〜〜〜〜ッ....!!!!やるねェ、あの女ァ...やッぱ中々の火力馬鹿でよォ...安心したぜェ」
( 地をも軽く削り 木々を削り そして黒鉄の城壁をも
破壊したたった一発の矢 ....怖し屋は被害に遭う事は無かったが それでも少し遅れていたら自分も貫かれていただろう.....それで死にそうには無いが )
「 .....ン〜〜〜〜...敵、想像以上に......雑魚ばッッッか、マジで数だけじャねェか.....消化不足過ぎて嫌になるねェッ!!!!!! 」
( 破壊衝動に駆られる者の柔いモノばかり 退屈を凌げるモノは無いのかとギロリ赤眼を輝かせ .....既に残骸となった船底の破片をポイっと捨てる ....因みに先程のとはまた別の船らしく...[ ドッボォォォォォォォンッ!!! ]...島の向こう側で巨大な水柱が上がった )
____________
[ ドボォンッ ドボォンッ ボドッボドォッ ]
( 精製された爆弾を次々海中へと放り込む どうやら子達に何か考えはあるらしく )
「 .....〜〜〜〜〜〜っ.....ねむ......う 」
( 花想の限界(眠気)は近い )
・・・ 鳥兎の誓い ・・・
「 ....モノでは無いんだぞ?テホプぅ....んぅ〜....まぁ----- 」
( ....名前に似て 明るい表情 ....彼女が月ならば、自分は何なのだろうかと少し考え ....導き出した答えは太陽 ....そんな大きな存在でも無いがそれ程まで ....それ程までに、愛おしい 答えはもう決まってる )
[ カプゥッ ]
( 照れ隠しに軽く腕へ甘噛みしながら 大きく首を縦に振る )
「 .....オッケーだぞ、てほ...プゥッ 」
..............大きくなる拍手、“増える”拍手
__________________
わ_______________た________し___________
( 少しずつ 意思を持ち 意識を取り戻していく者 ...ただ、制されれば動きを止める )
( 何処とない不安な気持ちが胸の中に残る 誰かの元へ、行かねばならない様な )
・・・ 呼び掛けに応うるモノ ・・・
( 天井から降り注ぐ溶けた金属と酸液、即ち有害の雨 )
ガキンッ [ドゥッ][バシュ]
[ドンッ][ドガッ]
( 方々より上がる爆発音、期待通りに事は運ぶ。
為す術もなく爆ぜる機械が火種の多数を占めるも
雨を突っ切って来たガッツのあるヤツもまた、多い )
( ……もう1つの期待
それが叶うか否かは未だ定まらず
判断、間に合う前に機械達は再び迫る )
・・・ WARNING! ・・・
____ 海面付近 連続ノ衝撃反応 上方範囲内多数
敵対存在 現時点二名ヲ確認 爆雷散布中ノ模様
____ MISSION ____
・領域内 敵対反応を排除せよ
・ 了解 ・
メインシステム-戦闘モードヲ起動
“タカアシ鎧蜘蛛” 浮 上
( 子供達の眼下__ 海底、深き場所
沈む底より段々と大きく 迫る異様な影 あり )
_________
( …大事を終えた後は…当然、湾岸の存在に疑問を。
ましてや騎士はかの者を"知り"、いがみ合っていた… )
「 ……………… 」
( 疑問は尽きず、警戒の目を遠方より浴びせる
……それも大事ではある… だが、その前に )
「 ……………(大丈夫かな…)…… 」
( 視線を別の方角へ向ける 水柱の上がった場所へ…
困難の香る 我が身を呼ぶような方角へ )
・・・……二つ以上?・・・
「 ッおっ---きひひっ、やッた---
------おい、ちっと待て今の誰だ 」
( 愛しさ 興奮 欲情が一気に身の底に沈む
実は激しくなっていた動悸も治まりを、見せる
………警戒心が勝っては 今まで見なかった鬼の方へ… )
(…それでも 猫をしっかりと抱き締めていた)
__________
____不安は分かるよ でも 今は抑えるんだ
君が急げば急ぐほど 彼女も不安に思ってしまう___
( 諭す声 それはさざ波のごとく 激しさ1つ無い )
・・・ Gamble ・・・
( 黒い布マスク と言っても有害な物質全てが防げる訳では無い 体を蝕む悪感触 不健康に染まって ....嫌になる、自分の嫌いな物に頼らなければいけない事に )
[ ボゥッ ] [ バヂッ ボブッ ]
( 小さな爆発は連鎖していく 天井の亀裂部分から黒い煙が漏れ出ては更に今清掃員の居る場を伝えやすく ....来やすく、する )
「 ....来なさいッ 」
( 草刈り鎌を右手に持ち構える ...左手には長箒。藁で作られた何処か古く、ボロボロなもの 機械達に向かい 迎撃の姿勢 )
............----------見栄ぐらい、張らせて下さい
・・・ 海鳴暴来 ・・・
「 ......来た来た来た、来たよっ!!!!カーソウっ!!!....思いっきり、やっちゃって.....!!!」
( イカダの様な船よりも大きく、巨きく 戦艦にも匹敵するようなサイズの物が海中に姿を現した事を確認 爆弾による牽制は行っていたも ダメージは少ない......其処でこの切り札を取っておいた!!!恐らく花想はこの後直ぐに寝るだろうけど.....それ程迄に強力な攻撃を!!! )
「 .....ふぁ....ぅ、ん......りょ〜〜〜かぁい.....
..........ぁたし、達の.....じゃま、するな...... 」
【 クレイジー・パレード《歌え笑え数多の者》】
( 空に浮かぶ 無数の...... 人形の生物達 .....兎 獅子 飛蝗 鰐 蟻....何処かグニャリと歪 そして全てが簡単ながら石槍や棍棒を頭部に装着している .....実体化していく 生み出せば生み出す程 大きさも変に 花想の隈が濃くなり ......目が赤く血走る )
___________
「 .....チッ、んな目で俺を見るんじャねェよォ.....安心しろ 今は餓鬼共に頼まれて此処に居る てめェの抹殺が最優先ッて訳でもねェンだ 」
( 面倒そうに頭を掻き毟る 言葉に嘘偽りが無いと伝えたいが前回の関係からあまり良く思われてないのは事実 悩んでいた所..... 面倒そうな存在に溜息 )
「 ......ンで、どォする?此処で睨み合ッててもなンも始まりはしねェだろ?あの餓鬼共の方でも 水柱の方でも好きに行きやがれ 残ッた方と余りの雑魚野郎は全員壊すからよォ ...おら、さッさと選択しろ 」
( 騎士と距離を詰める .....何方でも行けると言わんばかりにクラウチングスタート )
・・・ 狂気は突如として襲来する ・・・
( ....鬼は金棒を手に構える )
( 鬼の後ろの木々の中から姿を現す 片目が隠れて 髪赤色の絵の具でも溢したかの様に不思議な模様 ....元々は黒だったと言うのが、見て分かる 片手にはカッター 普通のお店で売っている様な 普通の....? )
「 ありャりゃ❗?ついついついっ.....人の幸せを拍手❗!!してしまいましたぁ その幸せを切り裂くのがとてもっ、楽しいので!!!改めましてどうも!!❗ 」
[ ザシュッ ]
______________先程まで鬼の居た部分が地面ごと プリンを掬うかの様に簡単に削り取られ 木々と鬼の姿は何処かへと消え その場にクレーターが出来た。
「 私はアカド・チロ!!❗さぁさぁさぁっ❗❗❗準備は出来、ましたぁ❓!大人しくタイマンでっ❗!❗残った方は私が可愛がりますからぁっ❗!! 」
( 満面の笑み )
---------っあ、え?ヴェ ル? うそ、だよ、、ね?
( 赤猫の声が虚しく響く 腕に当たる 冷たい雫 )
____________
____________ねごがふあ_______ん?
_________な_______もうちょっ__________と
( 回復の速度は凄まじい ....しかし、尊敬する彼女に迷惑が掛かっては駄目なんだと その眼をゆっくり、また閉じる )
・・・ 救援 ?? ・・・
( されど構わず迫る機械が群れ。潰せども潰せども…
沸き出るように数など減る兆しも見せず 一刻を
数える毎に ……映画、死者はここから出るだろうなぁ
そんなことを悠長に考える暇も 無いだろうが )
_____絶望?
余力も底を尽く 逃げ道も 無い。
__だが
[ ド"ガ"ラッーーー ]
ガシャァァーーーーンッッ
( しかし ソレは来た。__命運は尽きなかったのだ
砕けた天井が数機を纏めて押し潰す。……彼女の前に
どうと現れたその 存在は )
- - - - - - -
あの 凶悪だった。
……なんか、前に比べて小さい
・・・[ 黒鉄城迎撃戦線 ]・・・
[ドバババババババババババババッッ!]
( 一気に浮上した深い黒色の弩級八脚要塞!
脚部の大型機銃、マウントされた迎撃砲台が
無数に現れた敵へ向かっての弾幕形成を開始ッ )
[ 全長 : 60m
八脚型移動要塞 ジ級 ]
( モノアイの赤い光が 子供達を見据えた )
__________
( 思案する。……模索する……
しかし 短時間に済ませた
……迷いは 無い )
「 ……なら あの子達が……怪我をしないように頼む 」
( 装備を閉所向けに調節し、不安は残りつつも
男への…無い筈の信頼を頼りに黒鉄の城へ向き直る )
「 ……………… 」
__何故か
外以上に 悪い予感を感じた
・・・ ・・・
_________そう それでいい__
( 一旦は落ち着きを確認すると
……彼が行った 海の向こうを静かに眺めた )
___________
- - - - - - - ?
( 反応は 激しい驚愕。…理解できない したくない
…混じり合わさった表情は 絶望の色も含んだ
ただ それだけだった )
[トスッ]
ただ それだけだった
( 猫を 置く )
( ____顔が 見えない
近付いてくる 何かが消失した
一人の大きな 人影が来る )
視られている
見られている
近寄られている
・・・ 敵か味方か ・・・
「 ......ぐッ 黒光りGでスか貴方達はァッ!!! 」
( 幾度も幾度も草刈り鎌を振るい 腕が痺れを起こし始める 刈り取った部位や命は十を越えた時点で数えるのをやめた )
限界はもう__________
ひゃわぁッ!?
( 突如として目の前で崩れる天井 思わず腰が抜けてその場で尻餅をつく
瓦礫や埃が舞い散り砂煙で姿は見えなかった ....が、しかし 何処か見覚えのあるシルエット...... )
「 .......またアナタでス-------か? 」
( 謎の因縁 これで出会うのも四度目か.... いい加減しつこい そしてまた私の命を狙って来たのだろうと震える手でしっかりと握る
....しかしその巨体が縮まって 何処か様子も変 ....? )
「 .....いッたい、なンなンでスか、アナタ 」
( 本当に訳が分からない )
・・・ 約束 ・・・
「 ....むか、え ------撃てェッ!!!!!!! 」
[ ズガドドドドドドドドドドドドォッ!!! ]
( 気絶前 最後の命令に ....例え被弾しようと 玉砕覚悟で突撃していく 生物達 傷が付かなくても良い せめて足止めだけでも そんな淡い期待を乗せて ________倒れる )
突如として現れた折り鶴が受け止めて .....花想を乗せて空へと避難 船は簡単に波に飲み込まれる
「 .......デカ過ぎませんか、これちょっと..... 厳しい 」
( 隻腕状態の桃林 騎士との戦いで失った片腕は紙で代用していたが ...その紙を今 逃走手段へと変えて ただ惨状を見る 不気味な赤い光 ......理解する “逃げられない”と )
_______________________
「 .....ふゥ〜〜〜ンッ?成る程なァ?? それがてめェの要望ッて訳かァ 」
( 頼まれた それだけで良い ....少なくとも今は
向き直る騎士に背を向けて 軽く武運を祈る こんな所で死ぬなよ と )
_____________あァ、任せろ
( その声が響いた頃には もうあの巨漢の姿はない ....ただ地面を大きく蹴ったであろう跡がヒビとして残っていた )
( ......其の城 “悪の巣”の様な )
・・・ 無 ・・・
「 テ.....ホプ ? 」
( 先程まであんなに明るく元気だったのに 突如言葉を発さず ....自分を何も言わずに 地面へと置く ただ無言で 敵へと歩く 彼女を見ては 止めなくてはという感情と ....触れてはいけないという想いが交錯する )
( 情報が追いつかず 猫はただ傍観する ...自分にできる事というものを考える )
「 おやおやおや❗?そこの猫さんと親密っ❗!!だったのでこの鬼は関係ないと思ってましたがぁ...???何をそんなにキレる必要があるんですかぁ‼?......さぁさぁサクッとザックリいきますよ----------ぉ?❓??」
( 心から切りに掛かる狂人 相手の顔も見えずまるで“影”みたいになったのには少々疑問が残るが 関係ないとばかりにカッターの刃をカチカチ鳴らしながら出 )
( 一瞬で距離が詰められ脳の信号が小さな恐怖を覚えて距離を離そうとする!!!後ろに跳ばなければっ!! )
しかしどうにも 武器は血を求めているようで
【 ディメンジョン・カット 】
“見えず掴めない斬撃” ただ相手を仕留める勢いでカッターを首筋に振る__________
・・・ 今 は 昔 の バビロニア ・・・
( ゆ__ っくり と… くぐもった声で
怪物は囁く 見た目の通りに、聞くに不快を呼ぶ声… )
···俺カ? 俺ァ 通りス がリ の
『 "おでん屋"サン よッ!!! 』
[スゥッ]【 根性プラズマジェット❗ 】
( 振り向き 大きく吐き出した超熱の濁流っ!
熱血をそのまま形にしたような火の海が瞬く間に
機械の群れを呑み込んで施設をもッ )
[ヴァヂヂヂヂィ ガドゴボッ!!!]
破壊!圧倒的ッ!
・・・ [黒鉄城防衛戦線] ・・・
[___迎撃システム 残弾数 : 78493
損傷率 : 0.03% 戦闘続行二支障ナシ ]
( 恐ろしい迄に厚い金属の装
__沈着 その内側には感情が存在しない
7線の レーザーポインターが正確無比と
子供達を捉え 更には___ )
[キ リリリリリ]
[対空刺突光線兵装:future]
( 背部 __レンズのようにも見える
円形の機器 … 収束する光が 強く煌めく… )
[斉射:7秒前]
________
「 (単なる一介の砦が…この規模、この気配…!) 」
( 騎士は本能的に。…逃れようのない戦慄を覚えた!
単なる砦の一つがこの規模などと予想だにもしない故に!
その異様!巨大!確たる戦力は久しく騎士の肝を抜く! )
しかし___
「 ………されど他に……道はない 」
( 背後を もう一度見る… 死闘、その予感と
充分な気配。……己に課された重み )
___行かずしてなるものか
( 迷いを捨てる!覚悟を決める!
……侵入する。"悪の巣"へ )
・・・ ・・・
ピシィッ
( 見えずも掴めずも、"関係無し"に
短小な刃 鋼肌に敗れ弾け飛ぶ )
[ グ ギ ギ ィ ッ ]
鉄の壁に挟まれたような衝撃。
( 両手の指が顔に食い込む程に逃がさず "掴む" )
ロロロロ____
コ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"
ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"
・・・ 凶暴に眠る安定感 ・・・
「 .....お、おでン屋、でスかァ.... 」
( どうにもあの咆哮に似た低く気味の悪い声 ..それだけでなく何だそれはと突っ込まざるを得ない....設定?記憶喪失って可能性もあるし...別個体って可能性もあるが ....信用して良いのか分からない )
....ただ
「 .....あの機械達にとッても味方では無いみたいでスね? 」
( 未だに破壊跡には熱が籠り近付けば汗を滝のようにかいてしまいそうな..其れ程の灼熱 壁も溶けて地表が見えるし....機械達も此れで無事で居られるほど耐熱性は高く無いだろう ...あの機械達は
...問題は先程から気配のない ...時間停止が可能な機械 “アレ”だけ実力が桁違いな相手 果たしてこの凶暴なカレでも敵うだろうか...? )
「 .....今は少し 利用と言いまスか 様子見スるしか無いでスね 」[ チャキッ ]
( 箒と草刈り鎌を構え直す ...いつどこから襲って来るか分かったもんじゃない )
・・・ 蜘蛛の巣に捕まらない餌 ・・・
「 ....っ、思ってるより効いてないし 何よりこれこのままじゃ------- 」
明確に見える 死の未来 状況の打開には
【 ミサイル 】[ ドゴォッ!!! ]
( 流星の勢いで突っ込んで来た一発の拳 脚の一本に思いっきり激突し ...距離を取る 力馬鹿の一撃 木々薙ぎ倒して ...軽く波を二つに裂いた )
「 ...よォ餓鬼共? ______さッさと逃げろや、邪魔だからよォ 」
( 来て早々言うは暴言 照準ズラしてあわよくばそのまま機動力が失われたのなら万々歳だったのが .....そう上手くはいかなそう... )
( ...言い訳をする間もなく2人の子供を紙飛行機は空へと上がる 飛んで飛んで、逃げて もっと遠くへ ...レンズの集まる光に気付かないまま )
・・・ 憎 ・・・
「 ..........ハァッ❗!❓ 地を豆腐の様に切り裂けるカッターですよ!!!❗?いくら何でも有り得ないっ❗❗!身体は人間のは.....んずぅッッッッッ❗!❗❗❗! 」
( カッターの刃が弾け飛ぶ感触 一応折れば新たな刃に変える事は出来るが ....それ以上に堅い、堅い 全く傷が付かない )
[ ガシィッ ]
( 顔面に食い込む指 痛みから涙を零し ジタバタと足掻きもがく 引っ剥がそうとするも力が足りない 掴まれ離れられない ....叫びにビグッと身体を震わせる )
「 やめッッ、やめぇ❗!!?あの鬼がどうなっても良いのって❗!!❓能力的に普通は私が死んだらあの鬼も死ぬって思うでっっぅっしょ❗❗!!! 」
( 顔面圧迫により鼻血が垂れる それをカッターが吸う ....結果切れ味は先程よりも上がる しかしまだ足りない 切り裂く為には ...少し、耐えなければ....!!! )
「 ........... 」
( 赤猫は静観する 瞳の中に“漆黒の炎”の様な物を宿しながら )
・・・ 唸る カギ爪 天をつく ・・・
( 根性プラズマジェットの超熱、溶ける壁は無敵のマグマ!
遠巻きに弾を発射する事も出来なくなった敵どもは次々と
奥地へ後退して行くっ! )
『 ザまァ見 ャがレ!!! 』
( 大群無双もたけなわ、仕上げの必要も失せた所で… )
[ ギョロ ]
( 視界 貴女に合わせ )
その大きな手で(妙に指を広げ)瞬時に掴み掛かった!
・・・ " strike acromantula " ・・・
[____ォォォォン] ( 僅かに色の曇る脚部の一部 )
[ __第7脚部衝撃 姿勢制御 困難 ]
( しかし衝撃そのものは破損以上であり
巨大な鉄蜘蛛の発射体勢に大幅なブレを発生させた )
[_______]
[ (解読不能音)!(解読不能音)(解読不能音)! ]
( 当初のターゲットなどどこ吹く風とばかりに
海を 山を 空をそれぞれ目標から50m以上もズレた
位置を溶断 貫通する白光の刺突線を発射 )
[ 対目標 アタック失敗確認
衝撃要因 確認 ターゲット優先変更 ]
・・・ ・・・
悲鳴 骨格に響く感覚
( 声は届かない とうに一線を越えたモノへの___)
[ !,!!メ" メ""!,!! ギャッ ]
慈悲など無い。___加速する圧迫
しゅっ
( 両手の親指が無造作に両目を目掛けて飛ぶ )
・・・ 矢張り受け入れ難い ・・・
「 .......一時的には危機回避したという事でスかね? 」
( 次々後退していく機械の軍勢 残るは熱々溶岩状態の壁と炎を放つ残骸
....隣で大きく口を開き敵に啖呵を切る“凶悪” ....正直ストレス発散の為にアイツらを排除したって言われても信じられる それ程に....心境と言う物は良くわからない )
_______ 此方を睨ンで来た瞬間
身に覚えのある悪寒が振り返して
死の未来が 見えたのは トラウマが______
「 ひッッッ 」
( ...その歪で大きな手を振り払おうとした 草刈り鎌は ....刃の付いてない方で )
・・・ 暴れ舞い 踊り飛ぶ ・・・
( ....その隙にと紙飛行機は完璧に狙いを外れる 飛んで飛んで もっと遠くへ 焦げた跡は気にしない ....いつの間にか機械から見えなくなる場所まで飛んで行った )
「 そうそう、さっさと逃げた方が身の為何だよなァ、餓鬼共が......ッたく、これで良いかよあの女ァ..... 」
__________さてと
「 ピーピーピーピー喚くンじャねェよオンボロ機械 もっと撃つンならちャンと撃ちやがれ 標的を仕留め損なッた その時点でてめェは一種の負けになッてンだよ
後はもう.... 俺にスクラップにされるだけだからなァ? 」
( 標的を捉え直したで有ろう相手に不敵な笑み 拳をパキポキと鳴らして圧を軽く与えながら溜め込んだ“エネルギー”を脚に溜め込む.... )
おさらいとして言うが 彼(ロンチョー)は触れた魔力を自身の体力に変換し それを自在に操り巨大化させたり頑丈にする事が出来る ....火力は魔人よりも高め
・・・ 絶 ・・・
「 いぎっ❗!!❗❗やめっ....は"な"せ"ぇ"っ❗❗❗❗❗ 」
( 脳味噌まで圧迫感が包む 頭蓋骨かひっかりと掴まれている様な .... )
パキッ ピキキッ
( ....聞こえてはいけない様な音も顔面部分から聞こえてしまっている 鼻血の噴出量も多く....カッターに吸収される量も多く 鏡のように反射が綺麗に ....でも、まだ足りない )
両目 刺突
プチンッ
______切れてはいけない何かが切れる音
いっき"....あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"っ❗!❗❓?❓
( 悲鳴 涙が“赤”に染まり 垂れ始める まだ景色は見えてはいるが.... 見れるのも残りわずか )
・・・ 帳簿に 優しい 無敵おやっさん ・・・
[ カキンッ ]『ォいおイ! ジたバたは止メとケぇッ!』
( しかし包み込むように鎌を弾いて背後まで突破する
長大な指が 傷付けず 落とさずの安心感だけは漂う
事実安定に溢れた掴み方で貴女を掴んだのだ! )
『 おォーしッ マずァ、1人っ 』
[ ブ"ァッ! ]
( 飛翔!メンタルに悪くも…… )
『 救出だァっ!,!! 』
・・・ metalix fight ・・・
_______目標 セ ン メ ツ
【連装スマートミサイルランチャー[ハチタバ]】
[ジャコッ][ジャコッ][ジャコッ][ジャコッ][ジャコッ]
( 紅い視線染みたモノが男に向けられ
更に晒されるは【兵器】…… 一目を向ければ
完全に 人を【消す】以外の用途を想像できない__)
[Fire]
シュォォーーーーーーーーー!!!!!
( ……何連装ものミサイルが 煙の尾を引いて襲い掛かる )
[____]
・・・ ___愚かな 存在 ・・・
すぅっ
( 虐げは終わらない。……血涙に歪む顔面へ向かい…
月夜は 大きく頭を引いては……… )
[ ガ"ギ"ャッッギ"ンッ ]
_____頭突き 止められ
[ボスッ]( 蹴り 月夜は両手を離され 僅かに後退… )
(____かの者 頭部より多量の出血 )
( 凄惨ながらも まだ 生きている者を背負う___ )
………………
( 白 …黒、目眩を起こしながらも… 立ち
姉を 最早"何か"が切れた姉を前に )
立つ
・・・ 大雑把 ・・・
[ ジィ~~~~~ンッ ]
( ...草刈り鎌が弾かれて手が痺れる ...でも何故かやられると思えない 足で鞄を閉じて ...スカートに引っ掛かる どうにもこの後は恐らく .... )
「 ...ゆッくり、ゆッくりでスよ!?分かりまし----- 」
( 急上昇 ...服が破けないか心配 後落ちたら死ぬ ....多分、落ちないんだろうけれど )
まぁそれよりも 一番
「 ............ 」
( 先程までの疲労がドッと襲い掛かり ...トドメの一撃が、この飛翔にあり。
全く悪気は無かったんだろうが....清掃員にはキツく ガクンと頭が下がる )
( .......失神していた )
・・・ 武闘開始 ・・・
( ....焦る様子も見られない 眉一つ曲げず 冷や汗一つも垂らさない
....裏社会で生きてきた 経験がそこにはあった 人差し指を何度も曲げて煽る )
「 ....来なデカブツ、その程度で止めらると思ってるてめェの古ィCPUぶッ壊してやッからよ? 」
( 曲がる線 追尾するかのように飛来するミサイル群 ...右手を前方に突き出しながら 拾った岩をミサイルは無視して本体にぶん投げ------ )
________ビュオオォッ!!!!
( 風を切る音が少し遅れて聞こえるほどの馬鹿力 .....そう、この男 “火力が桁違い” )
( 自身体内蓄えたエネルギーを使用し 足腰強化し 杭のようにその場から離れないように ...そして右手の皮を肥大化させて 防御に回す )
「 さッきは俺もミサイルやッたしなァ....今度はてめェの力ッてもン、見せてみやがれ 」
・・・ 【 吸血 】 ・・・
( 頭突きを喰らっていないと理解した狂人 ...煙が晴れる頃に目を開けて 切れた怪物の前に立つ謎のメイド服の人物 それに掛けられるは_______ )
「「 なんで? 」」
( 二つの声が重なる 一つは赤猫から、もう一つは狂人から )
「 .....なんでソイツを助ける必要があるんだぞ?ニャル、ソイツ ....ヴェルを、ヴェルを消した奴なんだぞ?今は、テホプのやり過ぎも正当化出来る、そう思うんだ
.........どいて欲しいぞ、正直に言うけど 」
( 丸まり座っていた赤猫はゆっくりと立ち上がり 月夜の肩を持つように話す ....自分が手を出さなかったのは 多分月夜も同じ気持ちで、しっかりとした“罰”を与えてくれると思っていたから
返答によっては手を出すだろう ...未だ疑問だけ、だが )
「 .....なんっ、で❗??私、助けるメリットなんか全く持って無いっ❗!❗❗❗そこの猫さんの言った通りッ❗!!!!!
....なのに、なんで❓?❓分からない、気狂いなの❓???あなたは!!!! 」
( ポタリポタリ 血を頭部や鼻から流しながら問いを続ける 助ける意味が無いはずだ ...否定は出来ない
確かに殺されるかもしれなかった しかしそれは仕方ない 互いの目的の為だ )
なのに 何故?
[ キュピッキュピッキュピッ 」
カッターが白黒の血も吸収をする ...切れ味の強化は他人の血の方が上がりやすい 怪しく白色に刃が光る
_______今なら、先程から狂人を狙って来ている怪物も
_______助けてくれたこの優しい白黒を切る事も簡単だろう
・・・ 『もう1人』 ・・・
そんなこと知る由もなく …飛び出したッ 地上!夜!
( 鬱蒼とした森の中 堂々と大穴の近くに停めてあった
___おでんの 屋台にリトルサイズの凶悪は舞い降りる )
『 - --ァ? 寝ちマったカぁ 』
( やっと 根本的な所を若干間違えながらも
清掃員の状態を察した凶悪、仕方なく… 座布団
幾つかを引っ張り出して 椅子に寝かせる )
____屋台では 他に、1人… 誰かが 居た
「[はふ はふ…]… あ、親父さん その人なのです? 」
『 ォう もウ一個 居ルら シーんデ また行クぞ 』
・・・ crush❗ ・・・
[ 溶断式マイクロチタン=ブレード ]
[ガァァ][ギィィィィン]
( 叩き潰す その選択肢を変えない蜘蛛は力押しを可決
前左脚を振り上げ___ 内部の機構を大幅に変形、武装!
見る間に節から先が溶岩の様に光る片刃の剣へと…っ! )
[ ヒュ ォォォ ][ォォォ][ オオオオ!!! ]
( そして振り下ろされる… 最早規模が"剣"ではなくっ
正に"剣山"でも落ちてくると言ったところか!つまりっ__ )
デカァァァァイ 説明不要!
・・・ 意志 ・・・
( 無言の 辛い 辛い間が流れる )
_________... だが
「 ……誰 何者… であ…れっ…… 」
( 頭痛 限り無く響く金属音。…正直、立ってるのも辛い )
「 こん… なッ 理不尽でっ___ 仕組まれた事でっ 」
( 握り締める手 …これを… 言えばもう… )
後戻りは出来ない。……だがっ
『 死ぬことなどッッ❗ 許せるものかァッっ!、!! 』
( "化物"が 言葉の一つも発さずに立ち上がる。 )
[ コルルル ルルォ--- ]
(…唸り声 ____様子が おかしい)
( 時 同じくして… )
---近い 間違いなくこの近くだ---
さぁ もう逃がさんぞ。 闘え!猛き者よッ
・・・ 生存証明 ・・・
( 数分も経たぬ内..... )
____________生きて、る?
( さっきまでとは格別に違う暖かさ、腹を空かせるような匂い、少しばかり楽な足と体 ...ゆっくりと意識が舞い戻り 目を開く )
「 ............本当に、おでンの屋台...... 」
( 此処最近はあまり見ない 昔ながらの雰囲気がある屋台 ...先程凶悪が言っていた事が冗談なんかでは無いと思えた
....湯気で何か食べているらしい客?の姿が見えないが 聞き覚えのある声....? )
「 ..... 此処はッ何処で 貴方達はいッたい.....? わた、しは ----戻ら、なくちゃ 」
( しかしそんな事に時間を使っている場合じゃない あの少年の手助けを しなくては .... )
・・・ Receive and stand ・・・
「 ......さァて、デッカイだけッて訳じャねェのは分かる が
......それ如きで俺様が倒せッと思ッてンじャねェぞ?
もッともッとォ...... 火力ッてものを上げやがれェッ!!! 」
[ ギュボッ ギュボッ ギュボッ ギュボッ ]
( 体内に残るエネルギーを大量消費 足を地面に埋め....無駄な力を拡散させない様にさせてから 右腕に回す
肥大化 巨大化 硬化 テンションアップ ....“破壊者”に相応しい ただぶっ壊す為だけの腕 その後に残るは爽快感 .....剣山が相手でも怯む事も無く 思いっきり引き寄せてから__________
振り上げるッ!!!!!!!!!! )
「 【 ブレイク】ッッッ!!!!! 」
[ ビュオッ ________________ ]
メギィッ バキバキバキバキバキバキバキッ......ドゴォォォォォォッ!!!!!!
強烈 風を切り 骨や肉を断ち 先程まで右腕だった物体は炭 其れどころか先端部分は燃えて無くなった
しかし それ程の代償を払えば当然 .....相手の被害も大きくなる 剣山だけでは済まないッ!
( .....煙が上がり見えづらい状況 )
「 ......〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!ひっさびさにィ........イッてぇなァ゛ッ!!!!!!!! 」
・・・ “正義” ・・・
あぁ、この人は“良い馬鹿”だ
「 ......訳の分からない、人ですッ❗!! ....でも、すみませ、んっ、助かりました❗!‼ 」
( 白黒も切り裂かなければならい だがそれは....“今”じゃなくて良いんだ 先ずは ....やりたい事を最初と同じ事をするべきだ )
「 なん、で 」
( 赤猫には理解が追いつかない、今この状況、正しいのは月夜の筈 悪いのはあの狂人の筈 そしてそれに味方する白黒は ......どっち?
体の中に燃える炎の温度が溶けていくのが分かる 一体、どちらにつけば良い?簡単に言葉で揺らぐ自分が悪いのか でも、あの狂人は----- )
( 赤猫は気付かない 調子の悪そうな “愛しい人”に
ただ 頭を抱えて 悩むばかり 正義論 )
「 ......先に言っておきますけ、ど!❗!! あの人を“止める迄”は同類な貴女には手を出しません がッ❗❗!!! ...その後は恨みっこ無しで切り裂きますから、ね!!!❗ 」
( 片手に怪しく光を放ち続けるカッター まるで妖刀 ウズウズと昂る気持ちを抑え付け 暴走気味な彼女 .....から、先に )
( ......“空間”の解除をしても良い 人質は簡単に解放できる 何故それを選ばないのか?
理由はシンプル______________狂人だから )
・・・ されど迎える混沌の ・・・
【 /&₩'\€=+\₸{#₸$☆ 】[チキィッン]
(___起きようとすれば 耳から通り抜ける言語
と 同時に清掃員と座席をキツく縛り付ける半透明の鎖 )
「[はふ]……あひひっ …あふっ… ……ふぅっ 」
( …出汁をたっぷりと吸ったちくわぶ。
口内が瞬く間に熱さに襲われる感覚…
"言語?"を扱う者としては全然圧がない )
_________[ ボ"ゴ"オ"ン"ッ!!! ]
___なんかさっきまで居た穴から火が吹き出てる
ギ"ジ"ャ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"
【 この世が "悪" ならば! 】
( 無双のカギ爪!薙刀の尾!吐き出す炎の熱血漢!
悪魔ヒーロー "おやっさん"‼️…の、勢いで残党相手に
突撃薙ぎ倒しと奥地へ突進。突破力たるや最早、小粒な
ロボット達など紙くずや石ころのように吹き飛ばされ… )
『 何処ダぁッ!!!小僧ォォぉっっっ!! 』
___声をなんとかしろ
・・・ Collective Consciousness ・・・
( 前足の根本からブレードが折れ飛ぶ…
__すぐそばに回転して落ちてくる。 )
[ ザ"ザ"ザ"ズゥゥゥゥゥン ]
[ ウイィィィィーーーン ]『 __結構金を掛けたマシーンなんだがな_ 』
( 前足以外が完全な状態の… いや それよりも…
…… スピーカーを通じて 声。 )
『 __だが遊びはこれまでだ__そんな暇は無いんでね 』
[クォォォーーン][ 触覚型ウェーブキャノン ]
( 突拍子に触覚のような部位から紅色のプラズマのような
レーザーを撃ち放ってきたッ! )
・・・ 狂ェル 者 ・・・
ト"
______0._2秒内の、衝撃。
( 先程 ほんの 瞬き寸前まで白黒が立っていた場所。
____代わりに立っている_____ )
[ コォルルルルルル ]
怒 リ 餓ェ "狂ェル者"
____時速600km で白黒を殴り飛ばした
【 何者をそう言うか かの者 【化物】 】
( _____狂人のすぐ 背後 …あり得ない方向に
右腕が曲がりに曲がった… 白黒が岩の壁に陥没する。 )
・・・ 誘惑は蛇か鬼か ・・・
「 ふッ あッ? うる...さ、というか、動けない.... ? .....なンでスかね コレは .... ニャル先輩やナイアさンなどと似た気配を感じた気がスるのでスが.... 」
( 目の前で呑気におでんを食べる者を見ては何処とない既視感 ...気の抜けた旧神と言うのは確か赤城にも居たような... ?
...先程耳から通り抜けた意味不明な言語も 少し聞き覚えがある様な ...気のせいとは信じ難い )
( ....鎖で無理矢理座らされた状況で急激に爆音 ...噴火みたいな事が起こっては何も知らない清掃員
...体を飛び跳ねるかの様に震わせつつ 少し不安に )
__________大丈夫でスかね、あの少年は....
「 ....あ〜、いてて.... やっぱ、無茶し過ぎた、かなぁ ...鉄分、足んないや 」
( 今にも倒れそうな足取り 鉄刃の破片を噛み締めて無理矢理補給はしたものの 圧倒的に足りない
...そもそも擦り傷 切り傷の治療が全く出来ていない ただ血を垂れ流すばかり 未だに出口に辿り着きそうにない )
__________呼び掛ける、声が聞こえる
聞いた事の無い声が
( ....他の機械などどうでも良いとばかりに薙ぎ倒して向かって来ている ...何かは分からない が....もしかしたらを考えて銃の一発を ...凝縮する )
………………………盛大な勘違い
・・・ 猪突猛進 ・・・
[ ヂュアッ ズブバァッ ] 「 ....いッてェなァッ!! だが金掛けたにしてはガラクタ過ぎねェかァ? あのガキの方が強ェぞォ?
.....ま、遊びが終わりッてェのには同感だがよォ? 」
( ...未だに罵倒が出来るぐらいには 余裕もあるし ...何より軽い
例えレーザーで穴が空き 熱により簡単には治癒出来ず ...何より血も垂れている それでもその笑みが消える事は無い )
( ....そしてその赤い、赫い瞳の輝きは更に増す )
【 リミッターブレイク 】[ ドクンッ ドクンッ ドクンッ ]
( ........見た目に変化は見られない ...が、脈打つ音が 心臓の鼓動が響き渡る )
「 .......もッかい言ッとくが ...粗大ゴミにしてやッからなァッ!!! 」
( 折れ飛んだブレードを鷲掴みにしては ....投擲ッ____________ )
______________ブオォォォォォッ!!!
先程とは比べ物にならない速さッ!!!投げたと思ったら “既に眼前に迫る鋭利で巨大な鉄屑”が其処にあったッ!!!!
・・・ 判断 ・・・
_____________は、え❓
( 困惑 一瞬にして白黒の姿が消えて 代わりに ....立つ、怪物
思考が纏まらない 何がどうなって .....そしてやっと、理解をする 自身のとは生温い“本物の狂気”に )
今手を出せば 殺られると
( 白黒の元へと後退り 先程まで頼もしかった優しい馬鹿な人 ...一瞬でボロボロに 無事とは考えづらい ....だがその犠牲を無駄にはしない ...血を、吸収する 身体の震えも止まらない ....今からでも無理に人質の解除をしても良いが 焦って手元が震えたら ...本当に変え去ってしまう だからまだ出来ない
....刀の切れ味を上げれば 希望が微かに掴めるかもしれない そんな淡い希望は_________ )
狂気の背後から燃え上がる炎に燃料を投下した
「 ....ごめん、テホプ 流石に ....これ以上 にゃるちゃんを傷付けるのは 許せない、ぞ 」
( 狂気に立ち向かう 小さな赤猫 それでも 屈する様子は見えない )
恐怖を知った上で恐怖に立ち向かう “獅子”が其処に居た
「 ......テホプを止めるまで この炎は消えないぞ ...何度でも燃え上がるぞっ!! 」
・・・ 安堵を告げる領域 ・・・
「 あぁっっ… 分かりますっ!? 最近になって発見した
"旧時代の秘密"を神秘や奇跡術式化した新しい魔法でしてっ
謎多き旧生物が用いた業に限りなく近いものを再現に」
遠くからでも分かる雰囲気変貌
(__駆け寄る姿は清掃員と同程度の大きさ
左眼に眼帯、右手は木製の義手… 何かしら…
白衣の 金髪…その気配に似たものを感じさせる風貌 )
「__因みに今詠唱したのは『ュア=ヌ ザ トース』と
記されていた比較的巨大な神性が振るったと言われる物で」
_____________
[ バキ バキッ バ"キ"ッ!! ]
ギジャァァアァァァァァ!!!
( 立ち塞がる全てを蹴散らし…
少年の目の前を …巨大な"掌"が覆った。 )
・・・ 大機 大義 ・・・
( 反応不能速度!ゆえにノーガード! )
[ ヴァァンッ ]( もう片方の前肢が折れ飛ぶ! )
『 ふんっ 脚の一本や二本くれてやるッ! 』
【連装スマートミサイルランチャー[ハチタバ]】
【触覚型ウェーブキャノン】
( 反撃… ミサイルの弾幕! 狙い撃ってくるレーザー…
更にはそもそもの量を増やしての…! )
『 そろそろ失せろっ 』
オールウェポンアタック
( 大火力一斉発射!!! )
[ドドドドトドドドドドドドドドドドドッッ]
・・・ 冥所死闘 ・・・
( しかし即座 "逃れよう"とする[敵]を見逃さず… )
[ ビュッ! ] ________ロロロロ!!!
( 真っ直ぐに尾を振り下ろし 叩き潰さんと迫るっ
眼孔に走る 光なき揺らめきが見据えて離さずにっ )
「 ____っ… 離れなさい… 全員っ 今すぐ! 」
[ドムグっ][ グググッ ]
( そして防ぐは… 矢張まだまだ動く白黒。
…未だ右腕の破損が生々しく、左腕のみで
どうにか背を盾に 太く巨大な尾を防ぐ! )
・・・ 少しの日常感 ・・・
( ....相手の雰囲気変貌 そして話す内容から分かる )
.... この人喋り出すと止まらない人だッ!!!?
( つまり面倒 ....しかし何処とない親近感を湧く相手の容姿 そして喋る内容から白黒や黒などの赤城に滞在する旧神とは無関係では無いと判断 此処は少し話を聞こう )
「 ....成る程、便利な魔法なのでスね?言語だけでも理解が出来て 尚且つ此処までの精密な.....
.....貴女は賢いのでスね とても 」
( ....取り敢えずそれっぽい事を言ってみる、頭の中にはハテナマークしか浮かんでない )
_____________
見覚えのある掌 掴まれ 死
( 浮かぶ最悪の未来 瞬間に銃のトリガーを引き発砲
_______しようとした所で違和感に気付く )
“殺意が感じられない” と言うことを
........もしかしたら。 微かな希望に賭けて銃を下ろし その巨大な掌を見つめる
・・・ 圧倒的理不尽 ・・・
「 _______なァんで一本や二本で済む何て思ッてやがんのかァ、オレにはさッぱり分かンねェなァ...... ? 」
( 撃たれる直前まで不敵な笑み..... 直後 弾幕の雨に打たれる巨漢 レーザーに撃たれて ミサイルに当たり 幾ら何でも...... )
( 土煙によって生死の安否は分からない.... が )
[ ブシャッ.... ビチャッビチャッ.... ][ ゴドンッ ]
床に垂れる血液 .....そして“重い物が落ちた音”
巨漢の身に付けているメリケンサックと肩に装着する形の砲台が転がり落ちる...... 血がベッタリと“装着する内側にのみ”ついていた。
......良く見ると少し千切れた様な...... ?
・・・ 目的一致の脅威 ・・・
( 狂人 防御しようともしない .....そして白黒の言葉に大きく息を吸い込む.....
...赤猫、目に火を灯し 四本の足を地につけ 尻尾と耳を張り 一言 )
「「 断るッ!!!!!❗❗❗❗❗ 」
( 赤猫 月夜の作ってくれた銀と金の爪を装着済み 狂人の刀 限界まで吸血し ....二人とも切れ味は抜群 )
[ ガキィッ!!!!! ]( 重なる二つの受け止める音 )
( 白黒の腕 怪物の尾 ...それに割り込む形で狂人の刃が入り込み ....白黒を思いっきり蹴飛ばし 怪物に向き合うッ!!! 折れる様子は見せず 鋼よりも堅い .....強靭 ....離れろという命令に従えるほど 賢くなんかない 賢かったら狂人なんかやってない )
( 同じく赤猫 .....白黒を炎で包み 少し休憩の時 ...その炎 不死鳥の炎にて 軽傷を治す事は可能
暴走している月夜に駆け寄り ...爪を腕に立てる 自身も覚悟を決めた )
問題はどう止めるか 死なせる訳にはいかない .....ならばこの暴走を止めるには?
この2人と協力が必要 ....と、狂人は理解し
“必ずテホプを止める”と赤猫は誓う
そして無事を 2人は....いや、3人は祈る
・・・ 【 古き森の探し人 】 ・・・
「 それでそれでっ……はっ そうそう!そうなのです!
【第二古代探求書隊】元『活字祭』!アルスターとは
わたしのことですっ こう見えても賢いんですよっ えっへん!」
( 何やら極厚のメモまで取り出そうとした所で
矢鱈と向こう見ずさが感じられる喋りように切り替わる )
「 …… あっ 申し遅れましたっ、わたしっ!
『探求者』アルスター!『 レイチェル・アルスター 』
って言いますっ!さっきこの島に漂流して行き倒れてました!」
_____________
[ グワァッッシィィィ!!! ]( 結構乱暴に掴まれた!!! )
と来たところで『悪魔ヒーロー』第二部スタートっ❗
『 ヴォガアァァァァアァァア"ア"ア"❗❗ 』
( 乱暴に掴むも、その後 丁寧に抱える様に少年を防護!
鋼鉄マントの如き剛翼と全身凶器のフィジカルパワーで
正に 重 機 関 車 並みの突進を繰り出し 雑魚を薙ぎ倒す! )
( 遠方、しかし近く見える出口の差光… )
・・・ BREAKER ・・・
『___やっと消えたか そろそろ鬱陶しいと思ってたんだ 』
( 深く考察することもなく 蜘蛛の頭を島へと向ける )
『 ウチの兵隊は掃除も録に出来ないのか?
吹き飛ぶカスみてぇな連中ばかり雇いやがって 』
『 まぁいい 明日からはそんな連中は消えて無くなる 』
・・・
【 真空の風 】
・・・
( 皮膚に当たる爪 )[ ギィ"ィ"ン"ッ" ](弾くは皮膚の頑強)
誰もが思う この後に展開されるのは 怒り喰らう暴虐だと
"敵"と見た 猫に 白黒に 振るわれる力と堅さを。
"当然" を そう
【空気】 が引き裂いた
[ バ"ギ"ヨ"オ"オ"オ"オ"ツツツ ]
・・・ テンション高めな奴等 ・・・
「 ...だ、だいに こだい?かつじ... ふ、ふむ 私には少し理解スるのが難しいでスが
...宜しくお願いしまスね、アルスター... さン? ...何か既視感があるような 」
( ....元 “一般人”の清掃員には探求者の言っている事を理解しようとも出来ず ...と言うより理解しようとすれば頭がショートするであろう )
「 ......さッき?え、さッき漂流されて ...此処まで元気になるものでしたッけ、それも魔法の力だッたりしまス?アルスターさン 」
( ....忘れてるかもしれないけれど、清掃員は現在鎖で縛られている それを気にせず会話を積極的にする辺り ...何処か可笑しい気もする )
______________
「 ...... 」
( 繰り広げられる無双ただ流れに身を任せる ..何となくだが矢張り街や白黒達を襲ったのとは別の様なそんな気配がする
其れに何より ....血を出し過ぎて疲れたのだ もうまともに考えられない ...今あるのは二つ )
この機械 ...悪魔の様な凶悪さに多少憧れを持ち________ ________未だに見ない蒼は無事なのかという不安を抱える
・・・ 砕 屑 ・・・
[ フ゛ュ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッッッッッ!!!!!! ]
突如 砂煙を打ち払い蜘蛛の足だけに来る突風と “衝撃”
______何事も無かったかの様に立っている影 その姿は “異形”
「 ....蜘蛛の頭がカスみてェなもんだから、その手足となッてる部下もッ.... あァだが待てよ?部下の方が優秀かもなァ、少なくともお前よりかはなァ 」
( 魔物化した魔人に多少似ている ...しかし少し違う 何せ“足部分も赤黒くなっている ”腕は砲台の様に掌に穴が空き 肩の部分に筋肉の塊と思われる分厚く丸い塊 ...血管は蛇の様に腕に絡んで 丸太の様に腕は太く ...其れでいて簡単にはへし折れない堅さを持つ おまけに骨は釘の様に飛び出て ただ獲物を “壊す事” に特化した腕 )
「 .......さッき何処まで話したッけかなァ〜〜ッ... 」
( 首を左右に動かして骨を鳴らす ...先ほど落ちた鉄の塊は所謂リミッター 遠距離近距離に長けた超パワータイプ....ただし大技、拳を放てる数に限り有り )
・・・ 切り裂く空気 切り裂く刃 ・・・
[ ギギギギギギ.... ]
「 ....テホプに打ってもらった爪でも、切り裂くどころか傷一つつかないって.... 相変わらず頑丈な肌してるぞっ! 」
( 押しては退かず 例え此の儘一方的な暴虐が繰り広げられようとも その意思は消えず ...例えその風に 斬撃の様な真空が邪魔をしようと ...再び立ち向かう 暴走する怪物に )
[ ポタ... ポタ.... ]
( ...赤猫の細い腕に赤い線が入り 雫が地に落ちる ...この風は覚えがある 屋敷で自分達を襲い “弟子を殺めた” あの風 ...今度の標的は恐らく月夜か自分か白黒 .....味方では無いのは確実 )
だ か ら 其れを引き留める 受け止めるのは______
ほんっと❗!!!❗今だけですからねぇッ❗!?❓言ったきますが貴方達もターゲットなんで... す、よぉっ!!❗❗
【 スペースカット 】
( ...月夜とのダメージは残ったまま、それでも止めるには猫の力、白黒の力が必要 此処は あの空気は止めるしか無いと狂人は空気を空間ごと切り裂き ...鬼とは別の場へ溜める )
「 任務外のターゲットは面倒極まりないんだけどね❗❗❗❗ 」
・・・ 平常する異界 ・・・
「 んー おなかが空いてただけでしたけど…
そうだっ 強いて、ならひとつだけありますよっ 」
( 前半の返しもすっ飛ばして名前も聞かずに話は続く
ハイテンションのマシンピストルトークの内容はずばり )
ぱんぱかぁ〜んっ! おでんのまほう〜っ!
( 天高く… とまでは背の低さで出来ない。…掲げたおでんの皿 )
「 ……ですっ! 」[ぱくっ]
( ちくわぶ )
__________________
[バゴォッン!]( その時、大穴から大きな影が飛び出た! )
コォォォォォォォォォ!!
【 ド"根"性"プラズマジェットォッ! 】
[ フゥバ"アアアアアアアアアアアアッッッ!!!!! ]
____________
『 ---ほレ 煮えタぞ--- 』
( …… 大穴よりごうごうと吹き出る真っ黒な煙を尻目。
鎖を引き千切ってやった小娘にロールキャベツを出して…
チビ医者に手当てをさせつつ、チビッ子には体を見てか
割と酸味が効いた感じの各種、具材をこんもり… )
[はふっ]「 〜🖤 ねえ様のライスシチューレベル〜っ!」
( …当然、一緒になって食べるチビ医者 )
・・・ _____妙 ・・・
[ゥィー][ ゴゥンッ ][ゥィー][ ゴゥンッ ]
『 お前みたいな自分の力で道を切り開く奴は
嫌いじゃぁない だがなぁ 今は邪魔だ! 』
[ クォォオオオ!!! ]
( 残る前方の脚を振り上げ… 巨漢へ向け突き落とす! )
『 お前は"科学"の誇りを踏みにじる気か!? 』
・・・ "僅かな覚醒" ・・・
ッ!!!
___________
脳が 震 える ---声 が 聞こえる
_____貴様 … どういうザマだ!
[ 一瞬 …ほんの 一瞬…脳の震えが激しくなる ]
( 青い …大柄… …… … ……
触れる " 空気 " )
_______殺される価値すらも無くすのかッ
『姉御っ!』
[ブチ"]
て"め"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"え"
エ"エ"エ"エ"!!!!!!!
( 青い大柄が空間に消える寸前 0.1秒の激怒と正気と突貫 )
[ガジャァッ!]『 ____良いだろうッ 』
( 全力の突撃。…全身の全てを用いる巨大な肉弾
防がれた。 あまつさえ 不敵に返される。 )
___両者の姿 …空間の奥へと…
・・・ 満たして入れて ・・・
( .......ツッコミ所が多い )
「 ...やはり、この人も何処か ...あ、拘束解除助かりまス
......何故ちくわぶ、いや美味しいでスけれ ....どォッ!!? ....今度は何ですか全くッ.... 」
( ....錬成術的な魔法に 噴火のような衝撃 いよいよ頭がついて回らなかなって来た
取り敢えず自由になったので身体の凝りを軽く動いてとりつつ ....しっかりと出汁の染みたであろうロールキャベツを味見 )
[ ぱくっ ]「 .....ンッ ....美味、でスね 中々スパイスも効いてる、ご飯の進みやすい良いおかずでスッ ... こう言うの、タレを軽くつけたくなりまスね 個人的に 」
( ...食べ進めれば清掃員の表情も明るく 隣に座る医者の言動に____やはり謎の既視感 )
「 .....お姉様、居るのでスか?アルスターさン 」
( ...この人はもしかしたら “関係者”では無いのだろうか 憧れる先輩やその姉達 ツンデレな蒼と .... )
___________________
「 .........何処行くんですか、この後 ....ねぇ、翼竜さん 」
( 振り落とされないようにしがみつき 脱出したのは良いものの何処を目指せば良いか分からない 目を瞑り辺りの景色が見えないまま 問い掛ける _____僕らは一体何処へ行くのか )
・・・ _______0へ ・・・
「 .....前に進む為にはよォ?てめェらはいらねェ 邪魔な壁なンだよなァ そしてさッきの続きだ .....壊す“モノ”だがよォ? 」
[ グ グ グ グ グ グ グ グ _________ ]
( 引き寄せて引き寄せて ...力を溜める 両拳を限界まで握り締め 欲に塗れた裂けた様な笑みを浮上させる )
________ “全 部”に決まッてるよなァ!!!!!? 超 弩 級 ブッッッッ壊してやッから ...なァッッッッ!!!!!!!!
【 デ ス ト ロ イ 】
( 風圧だけでも地や部品は抉れ 拳が直撃すれば その部分が砂の様になる ... 正に“破壊の一撃”ッ!ぶっッ放すッッ!!! )
[ メキメキメキメキメキィッ!!!! ][ ドグシャッ ドゴゴゴゴゴゴォッ!!!!!! ][ バギバギバギバギバギギィィィィッ!!!! ][ グギギギギギギギ_______ ]
( _______色々と壊れる音 )
・・・ 決意と覚悟 ・・・
「 ......ッ、てほ、ぷぅッ!!!! 」
( 怒りが止まらない 大柄な彼女 赤猫じゃあ力不足、だと言うのだろうか? 止める為には 何方かが居ないと駄目、なのかっ!? )
[ .....フゥゥウウウウウッ!!! ]
( 炎の息で壁を作るッ 此処から先に来たならば ..全力で、死ぬ覚悟で、止めるしかないだろう ...地面へとしっかり足を着き ......辛い現実を噛み締める )
( 家具などは何もない ただ透明に近い広く大きな空間 しかし...絶対に壊れない壁はあり また“部屋の様に扉もついている” ....適温で中々居心地は悪くない
そこで向かい合う 空気と切り裂き魔 カッターを構えながら____溜め息 )
「 ....先に言っときますけれどねェッ❗!❓ 彼女達は味方じゃあ無いんですよォッ‼?ただ今は利害の一致なだけでェッ.... 本当なら今すぐにでも殺したりするべきなんですッ❗!!!❗ ....あの鬼を空間に閉じ込めた所までは良かったッ なのに此処までになるだなんてッ .....面倒極まりないッ!!!!❗ 」
( 吐いた不満 正直 ....なのに何故 これも悪くないと思い始めているのか それが不思議でしかない
......分かっている 此奴も強いと しかし.... あそこまでの脅威は感じない )
「 .......さぁて、とっとと終わらせましょうッ❗!!❗私が勝っても負けても彼女達にとっては幸せでしょうっ❗❗!? ならば全力で、やりきりましょうかぁっ❗!!!! 」
・・・ 呑気な超人たち ・・・
[がつがつがつがつ]
( …一度、食にありつこうものなら
暫くは全く話を聞く様子はない
大盛りのおでんを前に白米片手、
凄まじいまでの食事量…… )
[もぐもぐもぐ] 「〜〜はいっ 月尾と名の付く…… ゥッ…!!!」
[ばんばんばん❗]
( …餅巾着を喋りながら食べた所…… )
_____________
『 半病人ハ黙ッてな!! 』[ビリビリ]
( 怒鳴る声のおぞましい事… )
( …穴を飛び抜けた先… 風を引き裂く翼が
目指す場所、…それは一筋の灯りが灯る場所… )
・・・ ちょこまかと鬱陶しいガキだ ・・・
爆砕し 四散し 分解し ___弾け飛ぶ"マシン"
巨体は跡形もなく空へ吹っ飛ばされ……
[ドゴォン❗]
( 上空高速落下姿勢より復帰、…此方を向く )
筋肉 [ドン]
モリモリ [ドドン]
マッチョマンの [ドォン]
" 人間 " [ドドォン❗]
「 俺が直々に叩きのめしてやる 」
( …苛立ちながらも 不敵な気配が漂う )
・・・ ・・・
_____________!!!!
( 怒りと飢餓が無限の抑圧を強いて体を突き動かす
- --壊してやる 壊しデやる 壊シてやル❗❗ )
____ほ___ぷ
[カ"キ"ィ"ッ"!]
____ 今にも猫を引き倒さんとした… 巨体がピタリと止まる
( …壊れた機械が一瞬、正常な機能を取り戻すように )
「 ッッ-- - - -- - れ___ギ ぃ-- - 』
___________
__お前は孤島の者だろう 退け、用があるのはあの女だけだ
( 青い大型のボディ、…威風堂々たる振る舞い )
__気概はあるが気質 未熟!我が相手は務まらんのだ。
・・・ 世話の時間 ・・・
「 ...矢張り何処かで聞き覚えのある様な ....名前は知らないけれど知人ッて感じ でスかね? ____ッてあァもう ゆッくり食べなければそりゃ詰まりまスよッ!!!ほらッ、ぺッしてください!!!吐いて下さいッ!!!息出来なくなッたら掃除機使ッて 無理矢理吸い出しまスからねッ❗ 」
[ ばんばんばんばんっ❗ ][ ぐぐぐぐっ❗]
( 背中を強めに叩きつつ胸部を触りそこから強めに圧迫ッ、分身を利用して救命活動ッ!おまけに....鞄から明らかに入らないサイズの大型掃除機 )
[ ギュイィィィィィィィンッ ]
( ...念の為稼働させておき、最悪の事態になる前に吸い出す事も可能なように )
「 沢山食べるのは良い事でスがッ!!しッかり噛み締めないとこうなるンでスよッ!!!
( ....世話焼き、何処か親の様な )
___________
「 ....確かに結構怪我はしたけれど、まだやれ[ ふらっ ]------る? 」
( 反論しようとした所で身体の力が抜けて ...凶悪な機の背中に寝る形 ドバドバ放出していたアドレナリンなどの効果が今になって消えて ...疲労的にもう指一本も動かせない )
( 反抗も出来ず 連れて行かれる ...それでも、死ぬという気は起きない ....多分、大丈夫 理由とか理論とかは無いけど なんだかそう思えた )
・・・ 決戦 ・・・
「 オイオイオイオォイ.....ッたく、勘弁してくれよォ 」
( 体格から察する .....面倒だと しぶとさ的に言えば普通では無い まるで何かが憑いているような.... )
[ ギヂギヂギヂギヂ.... ] ....チッ
( それよりもまずい、アレで決めるつもりだったから異形と化した腕が悲鳴をあげている ....無理をすれば 肩ごと弾け飛んで使い物にならなくなるし 全身に激しい筋肉痛が襲う 治療にも時間は掛かる ...つまり待つのは ____ )
“ 死 ”
「 ........ならよォ、決まッてるよなァ 」
それでも浮かべるのは最高に楽しそうな笑み
・・・ 望 ・・・
________止まった 最高に頼りになって 大好きな月夜が止まった
...赤猫はその前に、大きな身体の前に立った
“今、どう動くのが正解なのだろう”
強引に攻撃して止めるか、呼び掛けを続けるか
_________ほ_______ぷ________てほ____ぷっ_______
チャラチャラ...カランッ
________ 「 テホプっ、帰って来い!!!!! 」
______ 作ってくれた爪を仕舞い 何度も何度も 名前を呼び続けて 元に戻る事を祈る 彼女を信じ “無防備”
______________
「 君は何か勘違いをしている ねェッ???❓相手する理由は二つしかないでしょ❓?? “仕事”若しくは“邪魔” 務まるかどうなんて、関係無いんだよッッ❗❗!!❗ 」
「 私はあの人に感謝をしてる、拾ってくれた 救ってくれたあの人を❗❗❗あの人の邪魔になるのなら 私は------ただ切り裂くのみッ!❗!! 」
( カッターを構えて浮かべるは狂気の笑み そしてもう ...邪魔はいらないと、やっと .....本気を出せる )
「 まぁまぁまぁ❓???機械相手でもこのカッターは刃こぼれしませんしぃ…やりましょうか、さっさと❗❗❗❗❗ 」
【 ディメンジョンカット “集密” 】 [ _____シュピッ ]
( まるで線 ....範囲は減った代わりに威力は倍増 此処で空間に手を出せるのは彼女のみ そして他の者が空間を傷つける事は出来ない .....つまり )
「 デスマッチ、開催ですよ❗!!!❗ 」
・・・ 妙死闘 ・・・
[ぐもぐもぐもぉ!]「っっっ ぅっ へぅっ!!」
( 昆布混じりの溶けた餅が吐き出され…
苦しみに呻きながら 小娘は… …小娘は…? )
[がっー!]「 っっぶうぇっ!!? 」
( カウンターに置かれた青汁をがぶ飲んで大いに
む" せ" る" ❗ )
「 あ"ぁ"ぅ❗ 」
_______________________
『 ・・・ 』 (何やってんだコイツら__)
( …一連の様子を …伸びた少年を手に掴む凶悪は
唖然と、何処か呆れながら屋台近くで眺めていた。 )
_______ぽんこつ、それが似合う小娘…
・・・ " SET UP " ・・・
(____ぶっ飛んだ光景が展開される。…ざわめく周囲…)
---おい 見ろ! 大将の肉弾戦宣言だっ
何ィっ!? タカアシがやられたのかっー!?
それよりもッ …早くしろ!"リング"ッ上げーーーッ!
(の。兵士達。) [ザバザバザバザバザバザバ❗]
コイツを叩き開けるのは久し振りだっ---ウズウズしやがるっ
観客席を続いて浮上させろッ!準備室!用意急げッ!
_________________浮上ッ❗
[バァーーーーーーーーーーーーーーン]
『テえええキサァァぁぁぁぁぁスッッ リぃぃぃぃング❗❗❗』
( ____ぶっ飛びは加速する。…海中より浮上する
無茶苦茶に広い特設プロレスリング。…仕掛ける様子もなく
…男はそれを満足そうに眺め… …向かい側の、…建物へ
ずかずかと歩いて行く…… )
(_______大男の元へも …何やら医療班らしき
数名の兵士が駆け寄ってくる……)
「…………(なにあれ)」
(…窓から外を見た …黒騎士も唖然)
・・・ "月夜"の"弱み" ・・・
---ッっ っ ヶ・ ギ ぃッっ❗!
(_____飢え …怒り… 負が …ふたたび…)
[ドンッ] ゥぶッッ❗? [ドゴォォォ!!]
( 満ちる前に突貫押し倒しッッ! …膝に抱き付くように
巨体の下半身を拘束!"触手"ができ得る限り腕を縛るっ! )
____触手の一部が …月夜の "腹" を晒し…
レギオンちゃんッッ
( 最早無理のその先を突き進み続けているであろう…
満身創痍ながらも "押さえる"メイドは叫ぶっっ!! )
「 早くっっ❗❗ 」
_______________
『分かった。もういい』
… …機影がゆらりと…"陽炎"のように揺れ…
『 もう 何も聞かん。此処で散れ 』
・・・ 世話焼き後輩 ・・・
( ...この一連の流れで清掃員は察した )
...... この人は地は賢いが根が馬鹿だ、と ......
「 ...あァもうなンで青汁がぶ飲みスるンでスかッ!?確かに健康は良いでスけどこういう時はしッかり水や麦茶など優しい物を飲ンで下さいッ!!
ほらッ、ビニール袋用意しまスからッ!!吐くならばそこへッ!良いでスかッ!!? 」
( 優しく背中を叩きながら軽い説教 吐き出された餅は 分身壱がトングで掴んでそのままポイッと持ち運び式ゴミ箱へと捨てる
....段々後輩もどこか白黒達に似てきた気がする )
________________
「 ......ぁ、ぅ...いってて......にぎやか、だなぁ ..... 」
( 口数も減り ....少々虚ろな目で楽しそうな景色を垣間見る .....確かに少し阿保らしいが ....でも何故か )
「( 似てるなぁ .....ヨグ、平気なのかな )」
( 雰囲気から蒼を重ねて、心配を続ける ...まだまだ話したい事がいっぱいあるのに )
・・・ GO!GO! ・・・
( .....呆然 )
「 ( ...........んだァ?これェ.....決闘用のリング、ッてかァ?見られて闘んのはあんま好きじゃ....いや、それ所じゃねェんだよッ!
腕限界だッてェのにッ ....何よりこういう技ッつゥのは俺は苦手、シンプルなのしか出来ねェ ...其れなのにまだ仕事させッかよッ!? .....もう良いだろッ、ガキ二人守っただけで終わりみてェなもんだろッ!?
......悔いのある死になっちまうだろォなァ .....くそったれが ) 」
( 当たり前だが命がこんなにも関わっている中で ...ふざけた様な設備や台詞に腹が立つ 楽しめと言われても乗り気にはなれない ......嫌いなタイプばかり
...駆け寄って来た医療班に睨みを効かしながら 何故か建物へと帰る筋肉男に向かい ...拾っていた石を投げ付けるッ!!! )
「 ....そう簡単に逃がすかよッ!!てめェの命は此処で壊れやがれッッ!!! 」
__________ヒュォオオォオオオオッ
( 石と言っても速度も威力も拳銃の弾丸を越える ....だがそれと同時に ....ピリピリと腕が痺れ始めた )
( ...................遠い空に浮かぶ白い三角形 )
・・・ 猫の遊び(思い出) ・・・
( ...白黒の言葉、晒された腹 ....思い出した!何でこんな時まで思い出さなかったのか....自分に軽く呆れながらも .....決意の目!
確かに月夜に好きなものがあったっ!いっつもいっつも ......赤猫と月夜ならば、これってものがっ❗❗ )
______________もふっもふっ
場違いな程に柔らかく、それでいて暖かい音 .....赤猫の毛 .....腹に押し付けてくすぐる様に動く尻尾
月夜を見上げる黄金の瞳 ( 太陽 )
「 大好きだぞ、テホプ 」
____愛してる
_______________________________
「 .......まぁ別にィッ❓??❓私が死んでも、ここ呪い(能力)はあの人に受け継がれますから、良いんですけれどねぇッ❗❗❗❗❗ 」
( 当たる気配も無い ....それでも良い、やる事は時間稼ぎ 外に出てもこの中でも待っているのは死だけだから )
[ ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン❗ ]
( 乱雑に振り続けるカッター ....空間を裂く斬撃がかまいたちの様に襲い続けるッ! )
・・・ not gong ・・・
( 勢いの付いた石が後頭部へと命中し
…ざわめく周囲に一瞬の静寂が及ぶ )
… …何も 見世物にしようって訳じゃあねぇ
: 先に言ったが、俺が直接ぶちのめす以上は
( 振り向く男 だが、その表情は
寧ろ … 豪胆な表情。 その行為を"歓迎"し )
: …"弱った"お前じゃ困るんだ 俺というアメリカ育ちが
不公平な勝負で勝つ、だのみっともねェ真似は出来ねぇ
__見れば… 周囲の雰囲気に __戦場にそぐわぬ風 無し
黙々と用意を行う兵士各々が まるで戦う最中の如く
: そうだろう? ちゃんと此処でケリ付けるにも
やるべき"順序"ってモノがある …ゴングはまだ
鳴ってないんだ まぁ少しは落ち着け 。
・・・ [ 風 絶 ] ・・・
あふっ ___むぇえっ
[唸り声は気の抜けた悲鳴に変わり…
餓えに …怒りに呻いたかの者]
( 腹に乗られては力も気も抜けて
…見上げ そのまま 目を回す… )
「 ぇぅ---- う はぁ--- 」
___応える言葉も顔もない…
[❗❗❗❗]
( 骨の砕けるような気色の悪い音。… 二人から離れ
己の身が最早砕け散る事など厭わぬメイドの空間破壊…!! )
っ あ"あ“あ"ぁ"ぁ"ぁ"っ"っ"
見えぬ空間を 殴る 殴る [殴る] … 拳に血が滲む
_________…駆け巡る刃は やはり掠りもせずに
『(…命惜しさに恐怖するか…捲し立てる口は
最早逃れられない運命の軛に向かう嘆きか…?)』
( 機影は揺らがない 二の足を踏んで立つ様を
不動に例えば まさにかの者 明王と在りし )
(…ただ 相対する者への感情は軽蔑と憐れみの二つ
それを以てして… 早めるものはこの誉れもない戦のみ)
『 --- --- ---愚かに狂ったか--- 此処に去れ❗ 』
(右腕の砲口、…風を吐き出す黄を纏う空気の出所)
___無造作に空気を吐き出す。
・・・ 初めの一歩は別の者 ・・・
「 ...当然の様にノーダメージ ッてェのは予想外だなァ...
何であんなハリボテなんか乗る必要があるんだよ? ..てめェの実力なら生身でも良い線いってんだろォが、訳わかんねェ 」
( 肉弾戦に相当の自信が有るのか 其れともただの小心者か ....何方にせよ疑問が重なる
....体中が熱く 体温が高く ...どうにも彼方から手を出そうとしていないのは本当、らしい ....そこだけ信用が出来るので 腕を元に戻す ....と言ってもズタボロに変わりはない )
[ ズギッ ズギッ ]
( 軽く動くだけでも激しい筋肉痛が身体に響き 血も弱くだが垂れ流れる ....“出さない”様に抑える )
「 ....さっきの何処にでもいるようなクズらしい発言からは想定が出来ねェ ...が、まァそう言うなら .....少しは休んでも良いかもな?
___________ただ、近寄るんじゃねェぞ雑魚共
.....万が一てめェ等が毒を仕込む可能性も否定は出来ねェ あくまで敵なんだよ、てめェ等 」
( ....眼差しの鋭さが萎える事は無い )
・・・ 休夜 赤 裂空 ・・・
「 .....うん .....大丈夫、ゆっくり休むんだぞ テホプ? ....大丈夫 落ち着いて 落ち着いて 」
( 臍下に当たる部分を尻尾でふにふに 弱めな感触で押して 目を回す月夜の頭を軽く撫でながら ....辺りに警戒を走らせる )
「 ......何も悪くない テホプは、何も悪くない .....だから、気にしないでくれて平気だぞ.... 」
それはまるで自己暗示にも近くて 少し傷付いた心を癒す様に ...赤猫の瞳は “黄金のまま” ...瞳に漆黒の炎の様子は見えない
ひぎゃっ、にゃ....る......ちゃ _______?
( 戸惑いを見せる声 突然の白黒の狂気とも言える行動 .....でも、止める事は出来ない ただ見守るしか出来ない )
ピキッ パキパキ .....
何もない “ 空間 ” に 入り始めた 細かい割れ目
________________________変わるかもしれない運命
「 ひぎッ...!!❗いッッだっ、ははっ、いだいねぇ❗❗❗❓ アンタからしたらただの空気でもっ❗❗❗❗そんな微弱な物でも凄いダメージなんだよっ!!!❗ 」
( 空間を操る とても強力な力だが ....痛覚が倍以上に跳ね上がる代償 ....空気の当たった部位に穴が空き .....垂れる血 )
「 .......死ぬのは怖くない❗❗❗また ...必ず会えるからね❓❓❓ これが、私❗❗❗ただ私❗❗❗❗ 」
( 高らかな笑い声を上げて 心底楽しそうに笑みを浮かべる ....それが狂人
そして全てが真実 死んでも必ず .....あの世の楽園で会えるから )
ピキッ パキパキ.....
( 空間個室の遠い壁に ...現実と同じ罅が入り始めた )
・・・ [冷えた国] ・・・
: へッ 言ってくれるな。だが 男の答えってのは
リングで勝ち取って喋らせるのが常識だ 分かるだろ?
( リングへと繋がる向かい側の"準備室"へ脚を運ぶ
…平然と 再び巨漢へ背を向け… 負けず劣らず"豪胆" )
: 時間なんざどうでもいい 来な!こうなったら
逃げも隠れも下らねぇ… 答えと共に待っている!
_____沸き立ちの無くなり… 静な緊張が漂う
____________
「 ……(どうも …見た目ほど軽い雰囲気でも無いらしい)」
( 黒鉄の城。…上階より見下ろし 巨漢の現状を見る騎士も
かの場が纏う威容の空気を感じとり、戦いの気配を知る… )
「 だが…… 」
「(この雰囲気は…何だ…?)」
「(…あのような男達が放つ気配ではない…)」
( …この砦へ入る以前にも… その気配を感じていた
生々しく おぞましく 鋭く___
" 覚えがある " )
( …胸に手を当て かつての記憶にこの気配を探せば )
( "己"という記憶に …何処か抜け落ちた感触に気付く )
( 忘れた …そんな曖昧なモノではない …まるで… )
("奪われたように")
「 ………………… 」
(___どうしても… 思い出せない)
(確かに何かがあったという記憶)
(…丁度、あの忌まわしき"蒼"に囚われる手前…)
『 おかぁさん! 』
「(………?)」
( ……ざわめきと何かの気配に埋もれた心の何処か )
(_____大切なものの片鱗…そんな気がする)
( …そんな 誰かの声が聞こえた )
「 ……私、は… 」
ザィール・"レイチェル"・クラックフォン=ラース__
………… 「 …レイ…チェル…? 」
・・・ "縁"を "断"て 旧きモノ ・・・
____そんな処へ… 勝手に行かれても困ります
("鮮血"が宙に舞い __砕けた"外"へと繋がる裂け目…
包み込まれるような"優しい風"は1人の身を覆うように)
「 私は… 此処に居るのですから__!! 」
____________________________
機械は 見た
絶対に思える空間の壁すらも砕いた "力" を
己の身を全く厭わず1人を庇った "勇気" を
______その眼にしかと燃え滾る…… "覚悟" を
『 ---先に聞こう 』
名は なんと言う?
「 ニャル… 」
ニャルちゃん と呼びます
______さぁ 始めよう
…満身創痍の… "旧神" と
未だ衰えぬ "機械"
_____相対の刻
______________
(…情けの無い声が止まり
猫の手を…しっかりと握る )
・・・ 燃えろ 男の夢 ・・・
「 ....ハァァ、気分が悪ぃ .....よし決めた、てめェガチで殴り壊す その答え諸共ぶっ壊す ....虚言でも何でもねェ 本気だ ...遺言、考えとけよなァ?
晩餐はもう取ったかァ? ...覚悟しときやがれ、あァ 」
( 相手からの挑戦に乗っては逆に啖呵を切り返し ...不敵な笑み。
...静かになった所で やっと気持ちを落ち着かせる事が出来る )
_________________チッ お釈迦になるじゃねェかよ
( ....頭部を掻き毟りながら呟く 誰にも聴こえていないだろう弱音 上腕部に装着可能な砲台 .....“形見”として大事に持っていたのに ...かなり傷付けてしまった 幸いにもまだ使用は出来るが ....其れでも戦闘で使用する事は滅多に無い )
( ...なのにそんな呟きが出る その意味は ..... )
「 ...ッたく、無事なんだろォなガキ共 其れに .....あの“騎士野郎”は 」
リング越しに見える黒城 不穏な雰囲気を放ち続けて ふと気になる存在。
....何か抱く嫌な予感に検討を 無事を祈り続ける ....彼女が居なくては悲しむ子達がいるから。
そこまで考えた所で胸が軽くなる ....俺はもう いなくても平気だろうと言う、寂しさと安心。子供達にはもう ....“ 親 ”がいる。 ....頑張る必要はもう、無い。
「 .....ハハッ 良いじゃあねェか 」
しちまおうぜ、全部全部お釈迦に、粉々に。
休息は終わり。リングへ先に上がる。 ....砲台を観覧席に置いて。
_______________白の三角形は飛び急ぎ向かう ....飛び降りる影は“二つ”に別れる。一つは城へ、一つはリングへ。
・・・ 全員生還 ・・・
「 .......なぁ、テホプ ...これは独り言だからな、そう思って貰って良いぞ 」
( 強く手を握り締めて ...熱い炎が手に溜まる しかし 人を傷付ける様な炎では無く ...“癒し” を与える小さな炎
掌から全身へと満遍なく広がる炎 ...ただ託す為に受け継がれる灯火
......自身があの中に入り戦う、という事はしたい ...しかしそれでは 白黒の足を引っ張るかもと言う事を思慮に入れてしまい .... )
「 ....甘いって言うのは分かってるんだぞ でも ...可能なら、皆んな生きて ....帰りたいぞ あの城へ
.....その為には 力が必要なんだぞ テホプの、強くて逞しくて “優しい”力が .....なぁ、頼むぞ 」
「 自分も手伝うから ....お願い、したいぞ 」
__________________________________________
ははっ、はははっ❗❗❗
「 やっぱり 馬鹿だなぁ、あの子っ❗❗ 」
( 標的が移り変わったらしいのを良い事に ...安全圏から高笑い ..今ここで水を差すなんて言うのは勿体無い 何より覚悟を無に返す形になる ....だから、逃げる様に 上の空間部屋へ ..... )
ニャルちゃんかぁ
___________強いなぁ
助けるって、あの鬼の子かぁ
_________羨ましいなぁ
名乗り、宣言 ...全部
_________カッコいいなぁ
( そんな心の中で思った事は ...気の所為だとまやかしを振り払う。気の所為なんだと自己暗示をしている内に ...握る手に力が強く入る )
( 『 未熟 』 )
「 悔しいなぁ ....っ❗❗❗❗ 」
ザシュッ ザシュッ ザシュッ ザシュッ ....❗❗❗
何度も 何度も 腕を切り刻む ....すればする程 先程の怪我と合わさり命を削る 声を出さずに傷を付けて 戒めとでも言う様に 誰にも許されないのは分かっているのに ただただ傷を付ける
空間の境目が揺らぎ始める ....白黒と機械の戦闘場から六部屋程離れた所で ....立ち上がる小柄な青い影
・ ・ ・ THE GONG ・ ・ ・
___男達の、リングインに沸き立つ会場
[シュボォォォォォッ!]
『 チャレンジャーのご登場だ! 』
(真剣味を含んだ実況の声の元、リング周囲より火柱が吹き出す)
『 50人の精鋭部隊を物ともしないその実力は本物!
赤い島の破壊者❗デェェストロイヤァァーーー❗❗ 』
____今 リングインです!
『 対するは… あの伝説の男が!!! 』
向かい側___ 腕を掲げ、堂々の登場❗
『"テキサス・ブロンコ"が帰って来たァァーー❗❗❗』
[うォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!]
(__豪胆なる歩み 観客席の熱は極に達する)
『 過去300連戦無敗ィ❗並み居る相手を全てド派手な
フェイバリットで葬ってきた"拳のアメリカ"がー❗ 』
[ドォン❗]
_____今 リングインです!
: … "トーマス・フィップ"だ 宜しく頼むぜ
( …不適な笑み… いや "期待に揺れる笑み" )
______ "残滓に潜む狂夢" _____
(____思い出せない… だが…)
『おかぁさん!ねーっ』
「(………)……そもそも… 私は…… …? 」
("執念"のように。…脳裏へ響く幼き声の
…共に生じる過去への疑問。…蒼の、以前…
"魔族武者"より、後… "空白の記憶"。 )
______________その場に響く足音
[バッ]「 …………… 」
騎士は身構える、…その場で 疑念を捨てて…
[コツ コツ コツ コツ]
___姿が 見えた。…"かの旧生物"の特徴を持つ仮面の…
ズキン
(瞬間、呻き声を上げ 騎士は頭を抑える)
___記憶が逆流するような気色悪い感触
『(___貴様が ザラァークか…)』
『(___どうした その眼はなんだ)』
『(___此処でお前は 私の代わりとなるが良い!)』
_________この男は…………
「(…こいつ…は…)」
「 ミラー……ク…? 」
(__仮面の男 …"ミラーク")
『 そうだ レイチェル 』
[シュルゥッ]ッ!? (騎士の足に緑濁の…触手が絡み付く)
『 お前の 主人の名がそれだ! 』
___巻き付いた触手状の "剣"
(騎士の体を振り上げ…)
[ドガァン!] ___壁に叩き付ける
・・・ ・・・
( …届いたか、否か… )
________二秒後に強く握り返される
_______________
( …堂々と入り込んだまでは、良くも…
___当のメイドは一瞬にして叩き伏せられていた )
『 思うように体が動かんようだな
---その傷跡 尋常ではとうに動けもせん 』
( 褒め称えるような調子の機械、…諦めぬ意思を
目の中に強く燃やせど… 言い返す事すら出来ない
…メイドは立とうとする、…しかし… )
[ズガァッ!]『容赦は許されん。---これはお前も覚悟の筈』
( 空気の… 圧が立つことを封じる。…体力も掠れ…最早… )
_____八方… 塞がり
『 さぁ 最後だ! 時世を唱えよ! 』
・・・ 真剣勝負 ・・・
「 ......ハァ 」
( 此処まで盛り上がっている所へ水を差す気は起きない ..が、其れと此れとは全くの別。何よりやる気と熱気で退く事は既に許されていない )
( ....圧から察する強者の気迫 盛り上がる実況 ...正しく“本物” )
.....だからこそ
「 二度とテメェがリングに上がれない様に .....復帰出来ねぇ様にしてやるよ 」
( 相手の笑みが期待ならば此方は嘲笑い ....所謂相手の肉体を破壊すると言う “予告” )
「 今のうちに引退インタビューの内容でも考えてろよ ....なぁ?“卑怯者” 」
「 .....龍鳥(ロンチョー) ....そのまんま、リュウチョウって呼ぶ奴も居るが... そいつは殺したよ、腹が立つ ...そうは思わねぇか?
.....だがこれは“今の名”だ 今のデストロイヤーとしての 俺様なんだよなァ ....
....終われば明かしてやるよ 『本当の名』って奴を.... 折角だテメェ等 覚えて帰れよ? ....行き先はあの世だが 」
( 此処まで堂々と煽り 軽い暴言を吐けば気分も清々しく .....全力が出せる )
[ .....ドボンッッッ❗❗❗ ]
( ...近場の海に落ちる小さな人影一つ ...リングの外 機械の影に隠れる大きな人影一つ )
( ....ただ何もしない 見守るだけ )
_____________ 母 ________________
今にも始まりそうな刻の中 一触即発の状態に場違い ...では無いが それでも空気の違う何かが入り込む ....感じる気配は二人より数段下
ヒラヒラヒラ ....ペラリ
たった数センチ その隙間から入り込むは紙一枚
パラパラパラ パラパラパラ .......ドサッ
次々入り込み 隙間をこじ開ける ...幅が広くなる ...いつの間にか紙は山となり その場に白く鎮座する
[ シルシルシルシル.... ]
( 優しく包帯の様に騎士に巻き付き 背中には何十枚も重ねた紙が覆い ....叩き付けられた部位を軽く癒す )
騎士を 庇う様に立つ人影
「 分かってる 」
「 この場にウチはいらないって、邪魔なんだろうなって何となく分かるよ、だけどね 」
お母さんが虐められてるのなんて、見たくない
だからそこは 子供の仕事 ....に、なるんだよね!
( ...あの様子から本当の子供?とやらが居ると考えては複雑な気持ちだったらしい
だが、其れでも ....黙って見ていられる程 恩を仇で返す程 ...子供は狡くない )
「 休んでて、お母さん 此処はウチ(桃林)に任せて .....ゆっくり “思い出して” 」
( 黄の決意の目 ...紙は先程一時退避した際に満タンとまではいかないが戦いが可能なほどは補充して来た
もう足手纏いにはなりたくない ....恩を返したい )
「 ...ウチの出る幕じゃ無いとしても❗其れでも❗❗❗窮鳥入懐ッ❗ ...ウチは ...お母さんを傷付けた貴方を .....許さない
だから、もう手が出せない様に ....反省させるッ❗ 」
( ...片手に色塗りブラシ 紙と見た目は幼稚園の娯楽でも始めるかの様 )
・・・ 其の希望に ・・・
「 ....うん 分かった .....頼んだぞ テホプ 」
「 “皆”を助けて欲しいぞ 」
( ....頼れて 安心のしやすいその手の温もりに ...託すは 希望 )
_____________________________________
......手を 出すな
( 空間の壁や天井は本人が大量に傷付き 少々出血の量で立つ事もままならない ...そんな中
この空間の主の声、しかし姿は見えない )
ギチッ ギチッ ... “カチッ”
( ....マトリョーシカの様に メイドの周りに ボロいが ...しかし頑丈な空気の壁が .....“ 塞ぐ ” )
「 .....その人はまだ、生きていなくちゃダメなんだ 」
( 微かに残った体力の回復 ....ただの時間稼ぎにしては下手すれば身を滅ぼす様な ...ちっぽけな覚悟 )
「 .......やるんなら私からにした方が 幸せになれるよ❓皆んな、ね❗❗❗ 」
______________________________
月夜の前
誘う様に
何も無い場に入る二つのヒビ
繋がっているのは .....機械と白黒の場
そして ...鬼が静かに眠る 広々とした空間部屋
・・・ ファイトタイム ・・・
『両者 互いを威嚇!マイクパフォーマンスもバッチリだ!』
______________
: 言うじゃねぇか 、まぁーそうでなきゃあ困るが__な
( 男を視界に据え リングを歩く )
____吟味するような視線は等の昔に終わっていた…
( 今はただの… "挨拶" )
[カン カン カン] 「: 行くぞ!」
( 軽いゴングの音が鳴り響けばそれは突如始まる
_____超高速で襲い掛かるショルダータックル!!! )
[ うぉぉっ ] ズンズンズンッ [ドぉッ!❗]
________歓声が高く上がる
・・・ ・・・
__このまま眠り続けられれば…良かったのに
:意識の中…暗い考えが渦を巻いて暖かみを貪ろうとする
… 優れない頭が疑問ばかりを吐き出し続け、応えきれず
大事な… 家族の顔と 怒りと 哀しみと …分からない。
____眼を逸らしたい …妹も … 仇も 何もかも
(__そんなことは絶対にコイツが許してくれないから )
長く 短い思案の果てに
… 一人はゆっくりと立ち上がった
______________________
一方のメイドもまともな思考を保っているとは言い難い
( 今も尚、立ち上がり 機械へ睨みを効かせる事もなく
響かせる声の大元… 空間の者への心配のみが …最早
ボロに等しい体を突き動かす、…自意識は無力にある )
(___"横槍"を入れ続ける、そんな子供への機械はまた
例えようもなく、つめたい )
____瞬時 反応の暇は与えずして …子供の顔を掴み上げる
『 哀れ極まる有象無象よ、最早許されん
今、此所でつわものの邪魔をしたことを後悔しておけ 』
( …終わりだろうか メイドの優しさはもう、届かず
冷たく 固く…強大な機械が …その豪腕を解く事が…?
____誰の意識も別の方角を向き続ける …狂気災禍 )
無言を体全体に漂わせ 別の腕が残酷な冷たい腕を掴む
( …動きを封じられ 黙りながらも"大女"を眺める機械
___離される 子供… …仇と 一度は殺そうとした子を)
分からない …自分は一体 何をして何を思えば良い
___矛盾極まる。… 理性で制御するなど難しい
…けれど …そうなんだろ、… そうだろ、「 レギオン 」
「 オレぁ---"奪う"奴じゃダメなんだろ? 」
______バカはバカなりの… 応え方がある
・・・ 醜悪 ・・・
"女"は頭を抑えて地に手を付く__
荒い呼吸が異常を物語る。…仮面は嘲笑う
『 :"母"…か? フン、何も知らんようだな
…どうせ其処の奴隷はもう動けもせん、…そうだ
お前を、相手にじっくりと教えてやろう 失望をな 』
( 無造作に …女に巻き付けた"緑濁"を外し
仮面は"哀れな子供"と呼ぶ者へ狙いを定めた )
__________
((『 弱いな 我が前では赤子に等しい 』))
_____突如として継ぎ戻される記憶の数々
…未だ 欠如は感じる。… だ…が…
『 ___貴様の 子 か…面白い! 』
_____?
( 頭を掻きむしるように苦しみ のたうち
…… "記憶に拡がる悪夢"に嘆き 恐れ 叫ぶ )
・・・ “サバイバー” ・・・
[ ......ググググググ ] ( 両腕を交差させて踏ん張り .....しっかり受け止める 其れでも勢いには押されて .....ジリジリと片足が後ろへ )
「 ......ッグ..!! ....おっもてぇ .....な ァッ!!!! 」
( バッと両腕を振り払い .....無理矢理だが距離を取らせる形 .....からの )
「 一発は一発、軽くても ......しッッッかり返すぜ ....ちゃんと受け止めろよォッ!!!! 」
バキッ
___足から響く聞こえてはならない音 ...それを無視して .....顎を狙い 軽く足を曲げて ......
[ ブオォッ❗ ] ( 風を切り 拳を振る )
「 ......フゥ〜ッ ....ハァ〜ッ .... 」
( .....ゆっくり息を整える )
・・・ 陽炎の先に ・・・
「 ....うん、そうだぞ .......それでこそ .....テホプ、だぞ 」[ .....ツゥウ___ ]
( ....少し無理をし過ぎたのか 口端から垂れる血 .....拭って、心配を掛けない様に ....もう、邪魔はさせない様に )
「 ..........そう言った所がすっごく、カッコいいんだぞ .......ニャルちゃんも、お疲れ様だぞ .... ........まだまだ、助けられずに、ごめん ........だから 」
( ....四本足でしっかりと立ち 尻尾を揺らめかせ .....目指すは空間の裂け目 )
__________________________
[ ....ミシ、ミシ ] [ ズキズキ ..... ]
( その機械の手が離された 剛腕から離されて再び自由になった ....それは良いが 頭蓋骨に小さなヒビが入り ....頭痛で身動きを取れない
....そして白黒も、今にも倒れてしまいそうなほど限界 ...... .....なら、此処に助けられるのは )
パキッパキッ .....ピシピシピシピシッ ......
カチッ .....カチッカチッ
( ...スケートリンクみたいに 月夜と機械の対峙する場を除き .....氷の膜が地に貼られる )
_____月夜の隣を通り過ぎる“青髪”
「 ........思う存分 やってくると良いさ 」
あたいは無事、なんだから__________
[ シュルルッ ] [ ガシッ ]
( 尻尾が白黒を絡め取り ...( 鬼が滑り 滑り.....
...もふもふ猫毛の上 地面に落ちる前に子供を
背中にうつ伏せで乗らせて しっかりと受け止め
________ 走る ) ________滑る )
「 .....後は頼んだぞ 」 「 ...好きにやりなよ 」
テホプ
_____________ 明けぬ夜が無ければ
_________沈まぬ昼も無い
.......つまりは そう言う事
・・・ 紙の様に薄っぺら? ・・・
「 ............お母さん 」
( .....苦しむ 地獄を見る様な ...悪夢を見ている様な 終わらない苦しみを味わい続けている
.....仮面が何かを煽る 言う ....しかしそんな事、子供の耳には入らない )
( ただ自分が信じたものを信じるだけ )
【 紙装甲・鎧 】
( ...それはまるで、母を ....騎士を意識したかの様な ガッチガチに何度も何度も折られた紙 .....紙だからと言って侮るべからず ......鉄よりは劣るものの 其れでも簡単には貫けない ....火や水に弱いのが難点だが )
纏った ....つまりは戦闘態勢が整った .....かと思えば
[ くるり ] ( 仮面に背を向ける )
ぎゅう
( その恐れを .....何とか振り払おうと 桃林は ....母を軽く抱き締める
......無防備な背中を晒して ただ苦しむ ....それしか目に見えてない )
・・・fight!fight!fight!・・・
[ ゴガォン! ]
:決まった!鋭いアッパーカットぉッ!
( 衝撃…、と言うが丸か否か 顔の向きは僅かに… )
:「 こそばゆい 」
横ッッ
:即座に反撃だっ!ボディを狙ってのラリアットぉー!
(___沸き立つ会場は周囲のへの気配繰りを怠る)
・・・ ・・・
両者は視線を交わす、…それぞれは睨みと俯き
:月夜は無口で::機械は苛立ちに:
( 他、諸々の立ち去る後にも… その状態は暫く続いた )
____テホプは時折面を上げる
__誇りを汚され苛立ちに満ちた"眼"を見るのだ
( 握る拳に力は籠らず、それでも突き出す弱い拳 )
お前_ 如きが
『 何 故 我 の 前 に 立 っ て い る 』
( 拳は __届くことすら叶わなかった )
________________
( ………………… )
____無言に伏したメイドは …何かを案じる
__追憶に宣う鈍色の__
( 追い討つ緑濁に蠢く触手剣
ゆっくり、と… 呑み込むように
子供の脚に巻き付くそれ… )
『:無駄だ!その女は今、自分の罪に焼かれているのだ!』
( 新しき玩具を求め、仮面は奇怪なまでの腕力を示し
哀れなことに動かぬモノへ寄り添う子供を引き寄せんと… )
__________?
「(▼△△◇◆◇♡○◇○§◇&※〒■□)」
[(『何もかもに灰色が掛かる』)]
[(『心が流れ込む全てを否定する』)]
___
____"ザラァーク"
『 ……… 』
『(死者の群れが 大地を埋め尽くす
…もとより呪われた魔界の地、その上で)』
『(竜が空を舞っていた___ 魔族の 無力を嘲笑うように)』
_____魔界創世記V章 :竜戦争:
『("ただの傭兵"である彼女は、その場に立ち尽くした)』
『[冷たい風が吹き抜ける]』
『(___彼女は空へ眼を向けた__竜が 吼えたからだ)』
『(竜は 此方に向かってきていた)』
・・・ 判断 ・・・
「 ....おいおい、簡単に避けてくれるなァ!? 」
( 急所を避ければアッパーカットもヒットしない ....と、なれば一転する攻守 )
[ ドゴォッッ❗]「 ......ッがぁ....うぉえッ 」
( ....衝撃が骨と内臓に入れば 吐き出す血飛沫 ....少量とは言えしっかりとダメージが入ったらしい )
「 ......ッッらァ!!! 」( ....仕掛けるはフック ....格闘技は初心者に近い、技量。力は有るが .....しかし “狙いは頬骨”へと )
[ ....ピシィッピシィッ ]( ....鞭が地面に叩かれる音 しかし盛り上がる会場に消える )
( ....小さな影も、其の中に混ざっても、バレない )
敵 は 敵
数は減らすべき
______________________________________
「 ............. 」
( 不穏な気配を感じ取る 赤猫 ....どうにもピリピリと痛む ) ( ....大丈夫だと信じたい、託したからには 信じたい )
何かあってから、その選択が正しかった、なんて ....胸を張って言えるだろうか?
_______答えは
________突如として、“支え”が無くなった白黒が答え
慌てて白黒を持ち上げる青鬼 .....猫の姿は________
_________ ミシッ ........ミシミシ
閉じようとしていた空間の壁に、差し込まれる爪 .....こじ開ける 再び邪魔をする .........黄金が
ギロリと覗き込む
・・・ 過去の罪 ・・・
( 苦しむ騎士に、絶望に囚われる騎士に ....子供は何も、する事は出来ない )
[ ....ガッ ]( 地に突き刺す紙の槍 ...引っ張られる、事に抵抗を示す )
「 ....罪とか、過去とか、私にはそんな事 ....知らないっ!今の私がいるのは ....今のお母さんの、お陰だからっ....そんな、無関係な事は、私には関係ない ....
....私はでもっ、信じてるっ .....昔とか、今とか ...そんな事全部 ...囚われずっ、自由に ....唯我独尊 貫いてくれる事っ、を! 」
( ...引き寄せ、られない )
( 紙の鎧が重いとか そう言う次元じゃ無く ....踏ん張りを、見せる
...巻き付く触手は、何度も何度も蹴る )
.......だからっ
「 ....早く起きてよ、お母さんっ...... !! 」
駄々をこねる、無駄だとは分かってる .....其れでも
・・・ テキサス・ブロンコ ・・・
[ゴギィッ!] ( 確実な命中 確実なダメージ )
_____だが
: こそばゆい。
『 しかし不動ッ!!無傷ッ!!
___チャレンジャー厳しいか〜っ 』
( 怯みすらせず …反撃の:ビッグブーツ: )
_______子供の姿 …熱気に隠れ
_________________
…"家族を助けに来た"… …"仇を許して、助けた"…
…聞こえは良い、…良いだけ。
____…何を以ての拳か …何を理由にしての暴力か…?
「 ………(……) 」
_____妹は案ずる…
" 純粋を極める余りの …哀れな姉を "
______"家族の為に" …己は拳を振るったハズ…
……今は…何だ?
____命を惨たらしく奪わんとした
____弟分を…… …見捨てた
____妹を傷付けた
______…何を … 何を守って…何を救えたと言うのだ__
_________堂々 …天を突くように
(___誇り高く …激しく己としてある )
____"己よりも偉大に思える機械を前"
( …__彼女は膝から… 崩れ落ちる )
____( 何を---してぇんだよ___ )
____ オレは___
___オレは__ぁ__
……無言のまま
___鬱陶しそうに機械は…構える
( 囚われた女が子供を突き飛ばす )
____ばぁんっ!
__軽くも 残酷に響く打撃の音__
『 _そうだ 思い出せ__ 貴様は自分で己の娘を__ 』
黙れ…
(__意味も無く、…助けを求める亡者の声が聞こえる
…繰り返し …繰り返し… …繰り返し… 繰り返し… )
黙れ… 黙れ……
"""""""""""黙れ"""""""""""
黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ
黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ
『 殺したのだ❗ 』
________脳裏に焼き付く__ "母を喚ぶ声"
____黙れ …黙れ ……お前が… お前が__ァ
『お"前"が"殺"し"た"ン"だ"ァ"ぁ"
ぁ"あ"ぁ"ぁ"ァ"ぁ"ぁ"ァ"ぁ"ァ"❗❗❗』
______野獣が絶叫する
______嘲笑い___仮面は構える
___眼は 赤く水滴を垂らした
・・・ BODY and SOUL ・・・
「 がぐっっ ....いっでぇ、なァ、アァッ!? 」
( 直撃 ならば多少は喰らった様子を見せても良さそうなのに ....全く効いた様子は無い。 ...反撃も防御出来ずに喰らえば 脳天にクラリ衝撃が伝わる
....足もおぼつかず フラフラと 千鳥足に近い状態 )
( 骨が軋む ....少量とは言え確実に血も吐き 数分程の回復した体力は簡単に元に戻る。しかし其の眼に宿る闘志は消える所か益々燃える様な.... )
ク ゥ ゥ ウ ゥ ウ ッ ________
....響くは獣とは比較出来ない ...そして ドラゴン等の竜とはまた違う ....“古代の恐竜”の呻き声
巨漢の背後 浮かぶは幻影 睨む 鋭い視線
「 ....そりゃっ 」 ( 身を屈めながら進み進み ...見ている漢達の一人の小指に踏んだ様な衝撃 ....この、混雑具合 子供の姿は見えず ...疑わしいのは隣の客 ....引き起こすは勘違いの喧嘩 )
( .....鞭はするりするりと ....徐々に見る人を減らしていく 異変に気づいてももう ...遅い )
___________________
.....ふぅうううううううう
( 大きく息を吸い込む赤猫 ....吐き出すのは何時もの赤い炎
.........かと思えば )
ば ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ か っ❗❗
ばぁあかっ、てほぷの ...おおばかやろーーーっ❗❗
( 其れは ....更に彼女を傷付けるはつげ ..... ん? )
辛いのはっ ....誰だって同じ ....自分もそうだぞっ、テホプだけが ...辛い思いはしてないっ ....!!!
何も、間違ってはいないしっ .....テホプはっ ...テホプの信じる道を ....自分の道を歩いて欲しい ...んだぞっ!!!
ミシッ ...ミシ ( 月夜特製の爪に無茶をさせながら ...空間をこじ開けていく )
それにっ ......今のテホプはっ ....
とっっても ....かっこ悪いぞっっ、ダサくてっ ....そんなのっっ!!
“皆”の “憧れ”さえ失ってしまうぞっ ....それでも 良いのかっ ..... テホプッ❗❗
( 其れが炎を熱くさせるか ...更に冷めさせるかは 月夜次第
機械に対して手は出さない ....だから後は 月夜次第 )
・・・ 夢 ・・・・
いだっ ......お母、さん .....
( 叩かれれば ...その痛みが忘れられない 腕を失った時よりも 痛く 痛く ...傷付けた )
やっぱり _____血が繋がって無いから、なのか
....そしてそれ以上に過去が辛い物 だったからなのか
でも
怒る姿はとても怖くて トラウマを刺激する
でも
血涙を流してまで本当の子を思いやる気持ちに心が傷付く
でも
此処まで酷い事を言える仮面を ....少し反省させなきゃと言う想いと
必ず“母”を止める と言う決意が心を動かす ....此処で倒れるなんて情けない事は出来ない
( 紙の鎧を纏い直して .....構える )
何方も殺したら ...殺させたら負け
ハードな条件 ...しかしそんな事出来る様にならなければ ....母を守れる様にはなれない
百折不撓 貫き通す .....その意志
・・・ BODY and SOUL ・・・
( 持ち直すまでの数秒、拳を叩き付ける事が
可能な数秒、…"可能そうに見える数秒"を見逃せば… )
:「 へッ だらしねぇな 」
( …"漢" の拳をも 更に激化させる獣脚の砲声
殴り結ぶは、たったの数回 …それでいて、漢は
何か、別のものを巨漢へと眺める様子だった )
:「 …ドロ臭く戦ってくれるなよ?
ドカンと一発やり返すようなファイトを見せやがれ! 」
_______________
う___ るッッッッ
[ブチッ]
ッッ せえええええええぇェェェェェェェェェ❗❗❗
[ゴ ガ ン❗]『 ___ 』
( 単純明快なアッパーカットが砲腕を弾くとして
殊更激しいビッグブーツに加えて逆水平チョップ! )
「 っっ やろぉぉぉぉッッ!!レギ猫ォっ⁉️
てめェだってナイーブなクセしやがってっ---
なんだってんだァっ!?悲しんで悪ィかァッ"⁉️ぁ"あ"⁉️ 」
『 貴様… 』
( …余りの醜態、余りの不純… 違う火花を散らし
しかし同じく怒りに震える両者は眼を合わせる… )
「 っ ---ぁ〜 クソっ❗
婿ヤローとの喧嘩は後だ--- 」
『 … 黙って見過ごせば戯れたな貴様らァ❗ 』
「『 ブ"チ"殺"し"て"や"る"❗❗❗ 』」
( 単純なる"怒り"は一時の憂いを吹き飛ばす… )
・・・ 記__憶___ ・・・
『 __もはやコイツに声など届かん!
さて 始末の代価に貴様へ知識を与えよう! 』
[ギャィィンッ!]( 声ではない声を叫び 野獣は鍔競り合う )
_____技量も知性もあったものではない
( …不意に 子を目掛け… )
『 "$◇○〒♪︎*◇○·◇;*!❗❕" 』[ミョォォ!!]
( ____"野獣を取り巻くモノと同じ渦"を。
________"切り取られた記憶"の模造を投げ付ける)
[がィんッ!] 『 ウラー❗ 』 ァ"ウっ…!
( 野獣の一撃を受け流し、更には剣にて叩き伏せ__ )
[しゅるっ] (緑濁の触手が脚を捕らえ) 『死"ねーー❗』
________❗❗❗
( ___床が割れる勢いで叩き付けられる野獣__
胴体四肢各部の強打 …溢れんばかりに血など流れ… )
_____一方的 __単なる状態以上の… "強さ"の隔たり。
『 …相変わらず … 貴様など半人前だ。 』
・・・ その夢は現実となるか ・・・
“一発やり返す” ...その言葉を聞けば にやりと笑みを浮かべる巨漢。
[ ギシギシギシ ..... ] [ ドグッドグッ .... ]
( 脚を踏み入れ軋むリング ...身体に血管は浮き出て 流れる血潮に染められる ....しかし其の眼には ...先程よりも清々しい程の光が 熱が見える )
「 .....悪かったな 正直テメェを舐めてた 」
「 見せ掛けの筋肉してんだろうなァ、言ってる事全部嘘八百なんだろうなァッてよ? 」
「 だから詫びも込めて ......“一発” 【本気の一発】で勝負を決めてやるよ 」
( ....踏み込み 構える .......片腕を後ろへと引き もう片腕は ....“地に着く” )
「 ....さァさァ どんどん来やがれ ....止めれるもんならァッ ....止めてみろッッ❗❗ 」
( ....何かを吸収している様な 地に着かれた左手 )
______________________
「 ....あぁ 良かったぞ 」
( いつもの月夜 ...一時的にだけれど戻す事が出来た .....ならば )
( 赤猫はただ見る ...アレは二人の決闘 )
( 何方に対してもこれ以上の手出しは無用 )
( ......悔しい気持ちは同じだ。悲しい気持ちは同じだ。....其れでも、そんな事で足止めを喰らっていたら いつまでも前には進めない ....其れを知っているのは赤猫だけじゃ ....無いだろう )
「 ......頑張れ テホプ 」
......ただ婿って言うのはどう言う事かじっくり聞きたいぞ。........むこ、むこ .....
( 引っ掛かったその部分は顔を発火 ....染める 頬 )
・・・ SOS ・・・
「 だい、か? ....っ !! 」
( 投げ付けられた其の記憶を避ける事は出来ず ...モロに喰らえば )
ッ ......ぐ .....ぎッッ .....
( 耐え難い苦痛 頭痛 ...精神的な負傷に叫びそうになった所で慌てて紙で口を塞ぎ ......唇を噛む
更に心配させる姿を ...情け無い姿を見せる事は出来ない )
「 .....お母、さん ....ッ 」
.....ザラァークッ ...さん!!
( 親が苦しむ姿 ...血を垂れ流す姿を子供は見たくない )
( ...躊躇している時間も無い )
【 祈り 】
合 掌
( 野獣の体を覆う 白い厚みを持ち ...少々柔らかく血を拭き 寝床の様に仰向けにさせる ....塞ぐ様に折り畳んだ小さな平行四辺形の壁を 仮面を覆う様に )
どうやっても“純粋な実力”では勝てない。
アシストも満足に出来ない。
無能感を ...ヒシヒシと其の身に。
それでも___________救われた、憧れた、褒める言葉はA4サイズの紙ビッシリと 何十枚も書ける。
....だから黄の子は ...紙の子は
失った片腕と .....片目を代償に 能力の進化と ..紙の補充をする。
__________
:「 …あぁだのこうだのと
腹を括る度に駄弁ってんじゃねェ! 」
___NO ACTION . NO GUARD
:「 さっさと来な! デストロイヤー。
そんなモノの答えが言葉で手に入るだのと
甘ったれたカス共の考えは捨ててこい! 」
___________
(____決闘 と呼ぶには)
[ガゴォン] ___ギュゥゥゥン!
____ギャァォン![ドパァン!]
(____余りに 低浴の殴り合い)
[ベギャッ!]『 っ …っ ガアッ!❗ 』
「 ゥッ ぶっ--- デメェ!っ! 」
____互いの歪みに歪んだ怒り やりようのない濁り。
____それだけで"技"にも"心"にも事を欠く
____物事に求める "意味" すらも薄く__
[ギャンッ!]
『 フンッ!(…何だ… 何だこの戦いはっ!?心に昂りなど起きん!
それどころか…誇りにもっ…"意思"すらも薄いっ!
こんな戦いの為に貴様を追ってきた訳では無いわぁっ!) 』
( 出さぬ声に応える事もない。…或いは
____殴り返す心の中、同じく叫ぶ声としてか。 )
「 チっ---!(何がっ…何が"オレ"だってんだっ!?
ダッコも…守れねぇでっ コイツを前にして…アイツを
…アイツらを前にして何をしたんだっ!?…オレはっ
"何をするべきだったンだっ!?"___畜生ぉっ ❗ ) 」
(___複雑なる周囲 ___迷いに怒りに己を忘れる者ども)
________
「(! ! ! !…___)」
_____
『:…ふん、何度か言えば貴様も理解するかな?
奴は貴様の親など戯く資格すら無いのだよ!
… …棄てられたくなければ懸命に私へと
頭を垂れるが良い!__かつての奴の子のようにな! 』
( 無情にも壁は蹴り空けられる。…)
『:それでも逆らうのであれば__
再び貴様という奴の子は死んで貰うとしよう!』
(___…"護られる野獣は小さく呻く…")
・・・ Break Down! Break Down! ・・・
「 ....おォ、わりィなァ ....俺様はロマンチスト なんだよ、この見た目でも ....なァ? ...さてと ....そこまで言うんならァ .........分かった 」
( 掲げられた右腕....徐々に固く 大砲の様に太く 大蛇の様に長く ....殴るのに適した凶器と化していく
....赤黒く 鬼の様にゴツい ....“修羅”を体現した その腕 )
身丈を超えて 2倍 3倍 ....腕と呼ぶには相応しく無い
「 さァて .....“一発”だ 」
( 大きく開いた足 ...踏み込み 既に構えは取られている
.....強くて 巨きく 振るう 右腕 ...... ____瞬間 )
彼にとって忘れていたであろう 闘志を 恐怖を 甦らせる_________何故なら
殴る瞬間 ....其の時の表情は 此れまでの戦闘で一番楽しそうで有り 何より ....何より
デストロイヤー
【 破壊屋 】に相応しい ....愉悦を味わっている様だった。
「 ...【ディストラクション】だッッッ❗❗❗」
_________________ッッッドッッッッゴッッッッッ❗❗❗
( 限界迄筋力を高めた腕による ....殴打。
それは空の雲も 海も モーゼの様に真っ二つに裂き。地を抉り。音が聞こえる頃には ....風圧でギャラリーが吹っ飛んで ...リングもボロボロと化する .....“災害”と呼ぶに相応しい 一発 )
( ......その分 代償も激しく ....生きているのが不思議な程の 傷だらけな肉体へ ...砂煙で 相手の姿が見えない ...塵も残らなかったか それとも_____ )
_____________________
「 ........ 」
( 無言で見守る 殴り合い ...熱いと思う奴もいるかもしれない だけれど赤猫は無反応 ...何方かと言うなら冷めていた )
( ...しかしこれ以上のアドバイスは不公平だ 後は何方かが気付くまで ...倒れるまで 終わらない )
「 .........ん 」
( .....腹が減ったのか 飢えを満たそうと ....裂かれた鹿に熱を通して食べる ....飢えて満たして それだけで生きてると言う実感を赤猫は噛み締める )
「 ......意味なんかいらないと思うけれど、なぁ .... 」
( ポツリ 無意識のうちに火の粉と一緒に口から出ていたその言葉 ....何もそんな深い意味はいらない
...ただ、相手が敵 ...そう思えば良いのでは無いだろうか )
__________願いは突如として
.......ま、待って!!!!
( 突如、先程迄の戦闘をすると言う意思は限りなく薄く ...纏う気もただの子供へと )
「 ....もし もしうちが ....頭を垂らしたら ..犬みたいにへーこら媚び売れば..命だけは助けてもらえ、る? 」
( ...その体の震えや 怯える目は本物としか思えない ....演技で出せる様な 物じゃない )
( チラリ、騎士を ...母を見る目は何かを案じる目 意識を子供に向けさせる 狙いは )
「 ........うち、その、結構強いし 能力も便利だから、役には立てるよ!! ....だから うん、棄てる事だけはやめて欲しい....な。
......ね、どうなの?命乞い、したら ...貴方はウチを助けて貰える? 」
「 ....それならウチは ...ウチの手でお母さんを葬る事も出来る、よ 」
( ....口を開く度に震えは酷く 激しく )
其れは____自己嫌悪
_______
(しかし粉塵に号と踏み鳴らす彼の音____…)
: ヘッ ___その程度か?
[バァッ!]______ 死.ねェッ!
FlyingbodyPress❗
(有無を言わさず直撃する肉弾爆撃。)
[___ガッ] ゴガァ___________
(脆くも崩れ去っては二人を地の底へ呑み込むリング)
_______________
[ドガッッ]____
( …広く 崩壊した設備が周囲で燃え上がる地下の底 )
____無傷の大男は充分な間を挟んで立ち上がる
:「 ザマがなってねェなぁ、デストロイヤー
俺は此処で立ってる お前はどうだ? 」
___________________
___________…狼煙の手前に在る小島
(ピクッ)
「 … …… 」
_____荷物を整える手を止めて
_____どこか …此処から遠い海を見た
_______ 「 ……… おじさん…? 」
___________ガシャァンッ!
『ゴっ …ヌゥっ、 』 「 っ---まだやっかオラァッ! 」
( __決定打を決めたのは… テホプ。
重い左の一撃が左カメラを捉え、破壊する )
『 ……………… 』 「 ---------- 」
( 両者は睨み合う。…仕掛ける手は、互いに思えない )
不意に____
『 まだ、だ 』 「あ?」
『____貴様等に…我が終わりも…内なる誇りもくれてはやらん』
_____しかしこの屈辱は忘れはせん
[ゴォッ!]_____(空気解放。…戦線離脱)
-----------
( …一瞬にして、遥か空の彼方へ消え去る空機 )
……仇を討とうとするなら悪いこと
……何も考えずに暴れるなら悪いこと
______どこか 遠い別の空を見つめて
[どすっ] … ( 座り込む…___"空虚な勝利")
「 ----ぁー 」
(…握り拳に力は入らない ___)
___レギ猫に聞かれないくらい小さな声で
-------こんなに弱かったっけか、オレって
______何時もの"騎士"なら
(__それはただの"演技"と割り切るだろう)
______何時もの"騎士"なら
(__子の優しさと"強さ"と思えるだろう)
_______"野獣"で あれば
『: …ハハハ! そうか! ハハハ… 』
______打ち砕かれたように平伏す 騎士を見下し
『: ならば 聞かせてやろう!貴様にもな!
あの雌が犯した罪と罰の呼ぶ声を! 』
("仮面の腕"が子へと向けられる。… …"切り取られた言葉"
何時の日か… 騎士の"呪い"となった蝕みの言葉を…)
______たス け_ テ
ま_.モ __て
ド.ぅ …し___ テ
(___雑音 雑音 雑音 響く声
赤と黒に塗り潰して叩き付けるような)
______________薄れる"騎士"への"仮面が腕の呪い"
…………?
_________[楔の薄れし騎士の記憶]________
(___仮面の腕が …子へと傾けば )
(誰も …気付かぬうちに___)
______"片鱗"を … "彼女"は取り戻す
「………………………」
(倒れ伏す、…彼女の苦しみが表情は…"虚無"へ…)
______ねぇっ おかぁさん!
______えへへっ 大好きっ!
………………少しずつ 少しずつ… ___
_____"恐怖"は"疑問"へと変化していく…
__________何で …なぜ…何故?
_______私は"あの子"へ恐怖する…____?
_______[現実]________
『:! ……フン,今更遅いな 今や貴様の子は我がしもべとなった!』
( ____再び、騎士へとその手を向けようとしながら )
『:ヤツを殺せ!…___さぁ、再び暗闇の中で眠るが良い 』
___________"彼女"とは別に __しかし
_______仮面の手を離れて ___"子"へと囁く …"声"
[____愛してる…なら]
[助けたい___なら]
[_____あの手を__止めて]
______あの人を___助けて欲しい
( 相手の生を実感する足音 .....無傷な様子には目を見開き ....反撃も防御もしない 出来ない “直撃” 共に地の底へ )
.........ッハハハハハハァッ ....マジかよテメェ ....超タフじゃねェかよ
[ ガラガラ ....ドシャ ]
( 崩れ去ったリングの欠片 破片 ...クッションとしての役割を少なからず果たしては 巨漢の負傷が ...致命傷にはならずにすんだ
....クツクツと最高に楽しい笑みを浮かべ、呼吸を荒々しく続ける ...傷の痛みだと 感じていない様に )
...ポタ .......ポタ
( 頭部から垂れる血潮も ...決して気にせず ...ゆっくり立ち上がる 巨漢
........肋骨も折れて 下手をすれば肺に刺さるだろう .....身体の回復も 治癒も ままならないまま .....再び拳を構える )
「 そこそこスッキリはしたぜェ? .....テメェ以外の物は全て壊せた .....そりゃ、愉快痛快もんだろうよォ?ハハハ ...テメェの居場所は ...もう、無くなるんだぜ? ........おもしれぇよなァ 」
( ペッと吐き出すは ....抜けた歯と血唾 ....もう既に限界なのは見て分かる なのにその瞳の熱は失われるどころか更に燃え上がる 炎に当てられて?其れともヤケクソで? .....違う )
此処まで怪我すんの ....久しぶりだしよォ?
[ パラ パラ パラ パラ ]
剥がれ落ちていく皮膚 ...それは破片の様 パズルのピースの様 .......剥がれた其の内側は赤 .....では無い
......“濃緑”
.......やるんなら こッからか?本番か?てめェの命はもたねェぞ?俺ももたねェかもしんねェけどな ......楽しむなら最後まで ナァ? .....だヨ なァ!
( .....声も歪に ...奇妙で不気味な唸り声 )
........ゲフッ 吐き出される血痰 ....足も震えて来た
____________________
.....ん、どうした?ミィリィ?
( 出発の準備は出来た いよいよ決戦 ...終わらせようと意気込んでいた所 子の不穏な視線に首を傾げる )
...何か気になる事でもあったか? ....あ、待てよ?もしや ...オジサンってアイツか? ....何を心配してんだ?
( ....子の頭を撫で同じ ...遠い海を見る .....安否がどうとか心配を していない )
大丈夫だろ きっと ........アイツはイイヤツだから ......ミィリィがそんな考えなくても ....無事だろうよ
_________悩む赤猫
「 .....ん ......はぁ ...終わった、ぞ .....いや “終わってない” ...か 」
( 結果で見れば ...ボロ負けも良い所 ... 何も勝てた要素が見つからない .......救えた命がある 位だろうか )
「 ........ 」
( 勝利って言うのはスッキリして 爽快して ....気持ち良い物の筈 ...残るのはモヤモヤ ....力無く手をぶら下げて 猫の柔らかい毛に覆われた腕と ...月夜に制作してもらった愛用の爪を交互に見る )
「 ....守られてばかり、だなぁ ....本当 」
( ...もしかしたら猫が居ない方が 上手に進んだかもしれない ....そう考えれば考える程 ....重く心が沈んでいく )
「( .....もし ......止めなければ ....気持ちの良い勝利は掴めていたのかなぁ )」
_____お前は優しいからな
_____人殺しだけは、何があっても止めるんだよ
_______特に怒りに支配されてなんか、絶対に駄目だ。
そんな約束(教訓) ....今の自分に果たせる訳も止めれる訳も無いのに
「 ....そうだ もっと ...もっと 」
“飢え”を覚えれば勝てるんだ
( 瞳に映る炎は漆黒と 金色を繰り返す ..........一息吐けば 何時もの赤猫に戻る )
「 ごめん テホプ 」
( しっかりと聞こえる一言 .....想いが沢山込められた 一言 )
「 .....強くなるんだぞ 一緒に 」
「 ......弱いんなら、また強くなれば良いんだ 」
「 .......だから今は、前に進むんだぞ ...可能な限り 」
「( ...駄目、かぁ ) 」 ( 淡い希望 ....その程度で心が動かされるなんて期待してなかったけれど やはり辛い キリキリと心が痛む )
( 騎士が戻らない ..野獣のまま何にも傾かず ....ただ苦しむ姿を見せられる )
...でも それでも ....今は ....従順に .....頑張るしかない
絶対に戻して ...優しくて 明るくて ...憧れの “母”へ
_______そんな覚悟を簡単に水泡に帰す 呪いの言葉
「 うぷっ 」
....言葉だけでも吐き気が込み上がる 肉体よりも精神に突き刺さる言葉の数々 .....口を押さえて ...仮面をギロリと睨み付け .....今 “決めた”
「 うん、分かったよ 」
( 了承の返事、一寸の迷いも無く .....紙が刀の様に一纏りになっていく。無くなった片腕を補い .....義手代りとして 大きく ...鋭く )
[ ザシュッ ]
___________刺されたのは
______________仮面の腕
「 もう、うちは迷わないんだ 」
「 暗闇を晴らしてくれたのは、お母さんだから 」
「 先を照らしてくれたのは、お母さんだから 」
「 “お前”なんかじゃないんだ、うちが尊敬するべきなのは 」
( 騎士を 母を ...守る様に仁王立ち 覚悟の隻眼を仮面に向ける )
「 私は本当の子供じゃない
それでも良いんだ ....恩を返せるのなら 」
________
:「 まぁ待てよ破殺[ハデス]。__しかし、良いねェ…
そんなお前だから1つ、話してみたい事がある 」
( __漢は歩み寄る …不気味な程までにノーガードで )
:「 いや __"確かめたい事"でもある
…お前が答えられる話なんだ、聞いとけ 」
______眼前 …
:「 お前 …赤い島の所属だろう?
何故俺に牙を剥いてるかは知らんが
__俺の"目的"を知って反目してる訳じゃない、そうだろ? 」
___________
「 ……… 」
___________
「 うぅん、…違うの 」
____違うの 父様。
_______
「 ------ 」 (___無言に伏し 空を眺める…)
____無表情 …無垢の、モヤモヤ。
( …力を振るうこと。…それに強烈な悩みと
抵抗を覚えたことは__ …まぁ、初めてではある )
______でも 何だろうなァ
…何か
________ ___何かを忘れている気がする
---------
[ひょいっ] 「 よぉっ、---悪かったな 心配掛けた 」
( …レギ猫、抱っこ。___その表情に変動はない )
「 ---ニャルと---あのチビは無事かい?
鬼ん子も怪我ぁなかったか?---苦労、掛けたねェ___ 」
____________◎___________
[___]
(音にもならぬ"音")___(突き立てた刃は"沈む")
__________________"異常感触"
… … … … … … …
( 切れ口より無数に覗く "顔" ___"緑濁"。 )
まず _____ [尋常に あらず。]___
『:__何時しかその言葉は 』
[__声色が …濁る __人から"外れた" }濁りの喉{]
『: 奴が抱える[呪い]となった 』
____________仮面の ___"無数の"眼が覗く
_______集まりに集まりに ___混ざり濁った"眼"が覗く
『:___それはヤツの記憶を呑み込み
"存在のない存在"となった。_呪いが奴を蝕むのではない
___今 此処にいる "我そのもの" が 奴を蝕むのだ 』
ワ タ シ ハ
『:裏切りの英雄(ミラーク)ですら ない
奴の___ "悪夢" そのものだ、。! 』
______________ NIGHTMARE …of "VILE"
[カシッ] [カシッ]____[カシッ]
( …元の足音を消失した __音が "子"に寄る。)
『:___恐ろしいか ___恐ろしいか ____ヤツの"記憶"が! 』
_________
……………
…____ぁぁ…そうだ …… ___そうだ……
______________…
(___…時の記憶は逆流を___ 以て …あの … )
呪いの日を____
(_____叩き伏せられた己が___)
(___呆然と …引き摺られて往く我が子を
_______呼び留める事すら叶わぬ)
かつて__おのれを救った、 …"英雄"が見せた
………永久に祓えぬ 『"悪夢"と"絶望"』…
_____それを拒絶する心、…故に
何時しか …見えたモノすら切り離し
}呪怨{ へと堕ちた "我が子"を想う __心
……(…何にも、気付かれる事もなく
……"騎士"は__やっと、静かに眼を開ける)
_________{悪夢}と
_________"我が子"が …相対する
____________
「 ....ア"ァ? ....急にンだよ、此の儘疲労つ〜か ...切れを狙うつもりかァ?テメ ....ェッ 」
( ..隙だらけ .....今戦闘の意志は、無い? ...そもそも手も足も今は出せない ____それ程肉体は限界を迎えていた )
「 .....まァ ..一応はそうなんのか、オレ的には抜け出した気になってたんだがよォ ......
.....あァ、知らね つか興味無ェよ テメェの目的だとか .....ただ邪魔になってた、ンでもって .... 」
「 ガキ共とあんの“弱ェ女”を狙った ....こォンな理由じゃ不満かァ? ...テメェらを壊した理由は、よォ ..... 」
[ ドサッ ] ( その場に座り込む ....幾分か楽になる ....目線が見下す感じになるのが気に喰わないが )
「 ____続けろ 半分位は頭に入れとくからよ .... 寝てたらわりィ ......つまンねェ話は嫌いだからよ 」
( ..先程見えた濃緑はもう見えない その箇所は既に肌色に戻っていた )
( ...空いた穴を見下ろす ...小さな影一つ )
___________________
「 ......? ....何が、違うんだ? ........心配とかじゃない ...だとしたら ...ん? 」
( ...悩む魔人 答えを探しては頭を抱える )
「 ........まぁ ...うん 困ってんなら言えよ? ...手伝うから 」
( ....“おじさん” に比べれば ...細くて柔らかい掌が 頭を撫でる )
「 大丈夫だ ...味方は沢山いる 」
_____________大丈夫
( ....ちょっと不満そうに それでいて申し訳なさそうに 抱っこされたまま )
[ ...カプ]( ...肩に歯を立てる 甘く弱く ...噛んでは むぅと頬を膨らませ )
「 ...悪かった 邪魔ばっかりしたぞ 良く考えたら
テホプはテホプの思うまま 好き勝手やった方が ....勝ったにしても負けたにしても 気持ち良い勝負が掴めてたと思った から ..... ..まぁでも 」
[ ペロリ ]( ..頬に付着した“汚れ”を舐め取る )
「 ...切り替えていくぞっ! ....テホプのお陰で皆無事だしな ..んにゃははは! 」
( 豪快な大笑い ....悩んだ様子の月夜とは真反対な程明るく ....陽の様に照らす )
「 ...この通り無事だよ ...足止めご苦労様 ...とでも、あたいは言えば良いのかねぇ 」
( ...白黒と ..猟奇的な子供を両脇に抱えてゆっくりと歩いてくる ...酒は消えて ..傷も見えない
.......月夜に対して ....にかっと笑みを浮かべる ...負けず劣らず明るい )
( まるで負けだと ....思えない )
____________子の想いは
「 うぇ、きもぉ .... 恐ろしいって言うか ...シンプルに気持ち悪い!生理的に受け付けないタイプ! ...うちの肌が鳥肌になるよこんなの ..... ...以上! 」
( 紙剣を引き抜き ...わざとらしく舌を出して 演技だと丸分かりな棒読みと反応 ....つまり正解は )
______全くもって醜く汚い悪夢を恐れていない
「 ...恐怖するのならば 昔じゃなくて ...お母さんを失ってしまうって言う未来に対して、かな! ....うん、それに比べたならば全く!! ...貴方の事は怖くないよ ...紙に包んでポイしちゃえる位だからね、ガムみたいに 」
( 無数の顔を 目を 緑濁を ....ただ憎む )
「 つまりは貴方が居るから ...苦しんでるんでしょ? ...だから悪夢を覚ます ...貴方を“祓う” .....出来る事ならば死なせたく無かったけれど ...でも 」
「 先が見えない程暗く濁っちゃってる ....そんなの好まない人の方が多いでしょ? ...やるんなら、やろうよ 」
( ...紙剣を構えて 睨みを効かせて ....覚悟の眼差し
息を吸って 吐いての繰り返し ....
救われた恩は今ここで果たすべきなのだ ....何も かも .........紙が 包んで やり直す )
「 ....此処が私にとっての一簣之功になっても良い ..だから必ず今ここで ....お母さんを救うんだっ! 」
・ 動く沼 ・
( 地面の下で泳ぎ動き ...続ける事 数時間 )
[ トプン ] ( ...地から顔を出す 長い深紅の髪と 黒い肌 )
「 ....ふむ 成程 ....我が一番乗りと言った所、か 」
( .....機械島の地を踏む魔王...最初に到着したは良いが 次に何処へ行こうか
....破壊した機械達の情報を少しでも知るべきだったかと 今更の後悔 )
「 ......歩けば何か 見つかるか 」
........魔人よりも頭一つ以上大きな身長に 巨漢に匹敵する体格がゆっくりと歩く
_________________それまでならばまだ良いのかもしれない、が .....
上半身には至る所に 白色の刺青 ...例えば背中には髑髏 肩には蝶 腕に龍 .....他にも諸々
マント一枚と下半身ジーンズに素足と ....中々個性的な格好
「 しかし此処は、何とも面白いな ...あなろぐだった我ではついていけぬ設備ばかりだ 」
____〖 俺 〗
:「 へッ そんなつまらねぇ真似をしてからじゃァ
ぶん殴るもんも探せねぇよ 」
( 武骨な、ぶっきらぼうな返し。満足げに頷く )
:「 だが、今の時代はそんなつまらん真似を求めている。
…何処を見渡そうが世の中ってモンは私利私欲に走った
面倒臭い豚どもが固めた肥溜めばかりだ 」
( 見渡すようにその場を歩き回る )
:「 戦争も同じだ!…今や闘争は全てビジネスだ!!
義務教育、国際問題!政府の法律はあらゆる国で
腐り果てたッ!!!!そんな中でどんな人間が産まれたと思う!?
…自分の意思で戦うことも出来ん、思考停止した
ぬるま湯に浸った豚の群れに過ぎんような奴らだ!!! 」
[ガシャァァン❗]:「 何が国の誇りだ!何が強いアメリカだ❗ 」
:「 そんなもの纏めて豚に食わせろーッ!! 」[ガシャァァン❗❗]
(……………)
:「 …俺の目的、俺の夢 それは"真の自由"だ 」
( 視線を合わせ … )
:「 分かるか?破殺… 」
__________
「 …ねぇ… 父様 」
「 …わたしたちが …心で繋がってる
…それは、なんでなのかな? 」
( じっ、と…父の眼を見つめ )
_____
「 ---- 」
( …暫く、無言で猫たちと合流する
___…心に 変な穴は空いたままだし
ダッコの… 事も… …… )
_____そんな心に射す光___
( ……そんな、心だから……
今、目の前に溢れる光には正直にならざるを得ない )
「 --- ちょっと休んでから行っからなァ?
ニャル、おーい 起きろぉ、---ふぅ 」
( ---だから、今は少しでも… 前を向こう
…こいつらとなら… …何となく、出来る気がする )
_______また 何処かで
_________
『:其れが …お前が… "子"が、呪いとなった
___何より …恐れ、逃れ続けたモノ…それは…』
( ………………蠢きの緩まり )
『: __ お前では、無い … …
呪いは …呪いは …それ以上、とならず
__潰せぬまま … 癒せぬまま 』
『:奴は __甘え、続けて …今__ 』
(…呪いは… それ以上を、発する事が…
難しくなる、…出来なくなっていく)
( 呪い、でしかないのだから )
_________ あぁ…
( 己の情けなさに… 涙が浮かぶ )
[カチャッ]_____
( …初めから… 自分を追い詰めていたのは… )
____出来ることは … 最初にあったのだ
_____…弱いまま ___受け入れ 強くなれなかったのだ
(…………)『 ………… 』
____やっと…
『:…立ち上がった、か… 』
「 …………… 」
( 眠りより醒め 場に出でるは黒き鎧を纏う騎士
______眼に宿る光りを静か、されど燃ゆる… )
[カシャ]……
( 我が子の1つ、手前に…
強張らせていた肩へと、静かに手を置く )
『: (……) 』
( ___両者は静かに 視線を交わす )
: __沼引き
正確には "二番乗り" __
けど ___ それ 以上の権利は ___無い
: 前進を停止 : __お前に : 往く必要は : 0 :
(___言圧)(___視線の 圧)
( 並びに …不敬を咎むる&·\♪︎のような )
止ま、レ
… "真正面"の ____"深く緑蒼濁"
(___"何か"は佇む
______彼が 往く先に)
__________答えは一つじゃない!
「 ...テメェが正義感に溢れた奴だッてのはまァ、分かったよ ....テメェを見る目が何度も変わる .....
....最初は人任せにばっかする屑 ...次に脳筋 .....んで今はまァ ....自分なりの正義を貫こうとする ......すげぇ度胸のある奴なんだなァッてのが ...分かった 」
( ...視線を合わせ 不敵に笑う .....小さく頷く )
「 まァ、テメェの言い草じゃあオレも入るんだろうなァ ....その醜く腐った豚って奴によォ?
....オレも私利私欲だ、あらゆる物をぶっ壊して来たのは。
理由は気に入らねェッてのが大半だが ....単なる仕事でそれをやった事もある 」
「 すげェ気分が悪かッたなァ ...あン時は特にな? ...標的も 依頼者もぶッ壊したよ 原型が分かんねェ位ェな? ....悪ィ 関係ねェな 」
( ..ふと、気になったので 質問をする )
「 なァ テメェの考える“ 真の自由 ”ッてェのに ...法律や規則ッてのはあんのか? 」
( “自由”っていうのは ...何か拘束があって初めて輝くものじゃないのか?
何も無い自由は ..自由ではない ただの ...大罪だ )
「 テメェの答えを聞こう ...良いよなァ? 」
____________________
「 ...そりゃ、難しい質問だなぁ ..ん〜〜 .... 」
「 血の流れ、運命、無意識、不思議な力 ...旧神の知らない力。 ...俺が今思い付く、考えられる範囲で言うならこんな所だなぁ .....つまりは分からん 不思議なもんだしな 」
( ...頭を撫でながらゆっくりと考えても答えは出ない
.....だって ..とても不思議な事だ ...眼を合わせて ...覗き込む )
「 ....ミィリィはどう思う? 」
___________AWEKEN
「 甘える事の何が悪いのさ ....子は親を思うし親は子を思う ..子の心親知らず、そして反対の事とも言うけれど ...うちはね 必ず何処か心の片隅で思っていると思う 」
( 一歩一歩 確実に蠢きへと歩を進める )
「 『人の心の原動力は小さくて薄っぺらな愛だ 何にしても ...友愛 親愛 恋愛 ... ....それが私の思う 感情の元祖 』....なんて、これも受け売りだけど ....でも、そう思う ....貴方はそれを知らないんだ。お母さんは知っていた ....大きな違いは其れ、だとうちは思う 」
「 そしてそれを認めた時、人はとっても強くな ...れ? 」
( “立ち上がった”その言葉に ...背後を振り向き その姿の確認を ...確かに そこに ...勇を持ち立つ かつての騎士と同じ姿を見た )
「 ...無理は、しないで ..ね? ..本当駄目 ..だから 」
( 安心感、同時に開放感 ....ふにゃりとその場に尻餅
...もう子に出来る事は無い .....かもしれない
........紙剣はそのまま 紙の鎧だけが解かれて ..目と腕を再生成する )
「 頑張ってね、お母さん 」
対するは深紅
「 ....あぁ、此れは失礼 ...先手が居たのか 気付かなかったよ .....気配を感じなかったからな。
さて、止まれ ....か ...生憎我も止まる訳には行かない ....我ら もとい“ある子達”への障害になりかねないから...な 」
( 佇むナニかも分からない ...液体?に近い気もする モノへも恐れる事は無く 平然と話す ...低くこもり気味な声が静かに響く 」
「 ...まぁそう言う訳だ。可能ならば退く 若しくは ...道案内でも頼みたい所だな 」
( 両腕を堂々と広げて ゆっくり歩を進めて近付く .....選択肢等 もう無い。黒と白の反転した眼は ...白の部分が赤の眼はジッとそのモノを見る ...小さい溜息 )
______御託は良いか ...やるのなら、さっさとやろう。まどろっこしいのは嫌いなんだ。
____
:「 それでもお前には思い違いってヤツが残るんだな
破殺。…俺が目指すものはそういうモノなのさ 」
『 サンズ・オブ・リバティ 』…『真の自由』
____俺の目指すモノを表すなら誰もが用いる言葉だ
( 巨漢に歩み寄り__ )
:「 力を行使する自由!法の庇護など必要ない! 」
:「 もちろん誰もが力を行使すれば闘争は生じる 」
『 だがそれでいい 』
[ゴガァァァン❗]___粉砕される地面 何かを表すように
:「それが俺の望む"国家"だ」 「 真の闘争の世界だ! 」
:「 先に言った事も含めよう …それが俺の目指すアメリカだ 」
( …穴底、此処から上を見上げる… )
:「 …個人の手に、拳で語り合う闘争を取り戻す。
破殺、…お前もついて来い!自分の為に闘争を行う
その自由を実現する理想が此処にある! 」
( …貴方を眺める ___ )
______暫し …子供は言葉を止める
__
:"'%\·〒{\&}{〒♪︎\ [蒼]
ーーー
(貴方を眺める液体 __それは突如として)
[ ぺ、 チャ] (破裂する)
( …再び形は固まる ____"黒や砂の姫に似た少女ノ" )
: ォ ま、ぇ… :
『: …御前 、知る 無き、 要 在らず
実 為ら ズ、 故 、御前 進む 無き、去ね :』
深き 深キ 深キ ふカキ フカキ フカキフカキフカキフカキフカキフカキフカキフカキ
蒼
[ 去ね ][ 去ね ]
( ____?、❓️、? 迫る様相、__迫る 迫る 迫る )
『 去ね 』 ____汚蒼 __相対??? の 深紅
___
( 再びの相対、…"悪夢は現と有り" 騎士はそれへ向かう
_____起こるは戦禍 古来、太古に喚ぶ呪の螺旋 )
[ぎゅうう] (…しかし 先程を移すように…)
( 騎士は子供を抱き締める… )
『 …ごめんね …ごめんね、… 』
『 …親なのに……こんな、事になって… …… 』
( …表情は見えない __だが
それを害するものも "今は" ない )
( __多く離れる訳ではない …
しかし、繕い 強固にするように…
__騎士は囁き、我が子を抱き締める )
「 ...それが、テメェの望む未来か?掲げる信念か? ....成る程なァ 」
( ....ボロボロの身体を無理矢理起こしては ゆっくりと目が覚め ...元の鋭い眼光へと戻る )
「 ンな自由、数ヶ月と続かねェよ 」
「 それで残ンのは ...ア〜〜、何も無ェな ...無だけだなァ .... 」
( ...フラフラと、今にも倒れてしまいそうな足取りでゆっくり歩き )
「 “亡骸”のテッペンに君臨しても、ただ虚しいだけ ....そして悪ィな?昔の俺なら悩む余地も無く頷いてたんだろォが ..... 」
「 守りてェと思うもンが出来ちまッたんだ 」
_____そのまま通り過ぎ ...再び身体の正面を 自由を求める者へと
「 ....なァ、“餓鬼共”?テメェらはどう思う?確かに自由ッてェのは大事だ ...無法地帯ッつぅのも俺様は好きだ ....でもなァ ....俺様が思うに テメェの求める自由は 」
___________一種の拘束、束縛 ...
_______そう捉える事も出来ンだよ
「 後...餓鬼や女を嬲ッたり無意味に殺ンのは ...もうやめたんだよ、俺様は ...まァ遊ぶのは好きだがな? 」
( ....先程迄とは別人の様に冷たく ....何処か遠い空を見上げる ....
....穴から顔を出していた小さな影は ....【 闘争嫌いだから今のままで良い 】 ...と言う看板を“創り”掲げて見せた )
_________________
「 ...ん、まぁ今は悩んでおこうな? ...答えなんか直ぐに出るもんじゃない ...俺も考えてはみる 」
( ...静かに魔人は頭を撫でる )
( ...小さな溜息 濃紅の眼は蒼姫を捉えて逃がさない )
.......【 深紅の___ 】の実力を ...
「 ...ほう?興味深い事をするな、貴様は .....生憎 ..姿に惑わされたりはしないが .... 」
( 後ろに一歩退いて身体を逸らし 飛び散った液体を回避しながらその姿を視界の端に捉える 見覚えしか無い姿だが ..それでも心は揺れ動かない
....やる時はやる 決意を持つ )
「 少々“親近感”が湧くな ...余り無駄はしたくないが ....話し合いでは解決は出来ない ..様だ 」
「 我は何があろうとも進む ...其処まで進めたくないと言うのは何かやましい事 知られたら面倒な事でもある ...と言う事にも繋がるからな .... つまり 」
( 首を軽く回した後に片手を地面に着かせる ...着いた瞬間 )
[ ドプゴォッ❗️ ]
( “地面”が吐く様に土が飛び出し .....泥の様にゆっくりと溶けていく ....だが、
溶け切る前に液体として ..しかし重く固く 触手と変わらぬ動きで...顔面へ一直線に 突っ込んでいく )
「 .....去る訳にはいかない、なんとしても 」
_______
「 ...お、お母さんが謝る必要は無いの!悪いのは全部アイツ! ...うちは、そう思ってるから 」
( 抱き締められ ...“もがく” 嬉しいけれど今はその愛に浸っている程暇じゃない
...少しでも救いになれたのなら それで1人の子供としては満足する .....
......何個か願いを言う為に引き寄せて 耳許へとしっかり記憶に残る様な声で囁く )
「 ..全力で悪夢を倒して、うちはいないと考えて ....勝って お母さん 」
( 今こそ呪いを解く時 ....片手にはお祓い棒を持ち 左右に振りながら祈りを込める )
「 ...頑張って来て 」
( まだまだ愛は感じていたい ....でもその前に ..終わらせなくちゃいけない )
_________返ってきたのは "NO"
: ……………
( 確かに今、俺は"理想"を紹介した __それは戦う者たちの
…戦いの中に生を見出すもの達にとって"楽園"と呼べる形
______だが 今、それを …目の前の男は否定した )
___理想的な思想への勧誘 … それに対する
NO NO NO NO NO
自己
待ち望んだ "NO"
:「…へッ それがお前の答えって訳か
お前なら分かった筈だろう?…
力で全てを黙らせてきたお前なら
俺の理想の"正しさ"が。」
___________
:「 まぁいい ____お前の答えが出たんだ
後は証明して貰おうとしようじゃねえか 」
:「 ___元々 …言葉で戦うってのは性に合わないんでな! 」
___________
……………
「 …………… 」
______答えは ない。
_____…(子は __目を閉じる)
_________〖__FAKEs ReCoRd〗
[(__連鎖的破裂音)]_______
( ____破裂 四散 … 蒼 )
『 お前は何をそんなに焦っている 』
__________________________
(… 不定形 __状態を取る経過を少ない時間で)
__________________________
『 お前の求めるものに遠い力がここにある
__完成に至る力がここには待っている 』
『 用がないものへ牙を剥く
_____回り道がお前の紛い物を作った 』
__________________________
(___至る形を忘れ 重ね __崩れ また__)
__________________________
『 ここで瞑れてしまうといい
理想と願望を胸に抱いたままで 』
__________________________
_______
『(……………!!…)』
(…情けなく… 止めどなく…
筋も通らぬというのに 涙は溢れ出てくる)
(____事実は 事実 認められない為に…)
____でも
『……ごめんね … ……もう …負けないから 』
________
( …… なにかを引き摺る様に変わりはない
____しかし立ち向かう その意志に再燃の宿る… )
『: 付け焼き刃などで滅ぼせると思うな 貴様の"嘘"を!』
『 ……………!』
( … "相対" ……… )
______ガギィンッ!
(_____ぶつかり合う金属音)
____ !!! [重衝撃音]
( 壁をぶち抜いてそのまた向こうの壁に
叩き付けられる… 騎士!! __ )
『 っ … …[すぅぅ__]
…"トゥール" 』
『:トゥール』
"シュル" ___[!!,!]
( 両者の吐熱がぶつかり合い そして消え去れば
更に向かっていく騎士!__悪夢はまるでこたえず…!)
[ドッゴォンッ!]_____っぅ…っ!
( ___騎士を蹴り飛ばす … 着地先で
苦しくも受け身を取れば、悪夢を睨む…!)
『: … 貴様が出来る事などその程度
それを認められん貴様は勝てん 勝てんのだ! 』
『 …っ! 』____[ギィンッ!]
_________
… わたしたちはひとつと数えれば弱きもの
… おのれの1つに向き合うことも難しい
…… 弱く …小さな生き物たち
・ 不変なる想い ・
「 ....弱きを助け強きを挫く、ッてェ迄はいかねェがよォ? ...無意味に殺りまくッて残るのは虚無だけなんだよなァ ....ま、始める前に最後の意見だ 」
______戦いが強いだけじゃ何も意味ねェんだよ。
弱さを認められねェと ....自分ッてェもんを許せなくなる .....それじゃあ、いつかはてめェの中の闇に呑まれるだけだぜ?
( 親指を下に向けて ...グッドサインの反対 ... 傷はもう半分程治り ...戦うには充分 )
「 ま、オレも喋んなら ...もッと物分かりの良い奴と喋りたかったなァ ....なァ? 」
ただし戦うのは巨漢の彼では無い________
___________ドンッ❗️❗️❗️
床に突き刺さる ...鉄の槍
次々と降る.... ぽっかりと空いた穴 ...上に立つ小さな子供らしい影が ..降らしている様子
...殺傷能力は高く ...簡単に岩を砕く
____________________
( ....魔人は少し思考をする ...子の精神的成長について ..... )
「 ...俺はさ ....子供は我が儘で良いと思ってる ...
...ミィリィ ..もし、したい事があるんなら言ってくれよ?」
____何度も何度も頭を撫でながら ...静かに告げる
___________ R E D K I N G
「 ......次世代の成長 」
_____いずれ来たるであろう 災厄に備えて ...
「 我はそれまでに ...彼等を ...彼等の子を 其の災厄に生き残れる様に ...だからこそ時間が足りない
....このままでは 我だけが生き残ってしまう .....求むのは 逆だ。我“以外”が生き残る ...幸福な未来を 」
彼等への恩を返せるのならば ...我は鎧を脱いでも良い ...だからこそ 進む為に その力を手に入れる為に
________貴様は邪魔なのだ
【 害 棘 山 地 】
( 次々と地が生き物の様に動き 先端 ...鋭利に 尖り 千本に満ちる程の針の山が ...偽の蒼の身体をした何かを中心に広がり 針が全身を貫き通す )
________________________
「 もう 目を瞑る気は無い ...昔から語られていた御伽噺の様に 我はなる気は全うない 」
_________________
__________________
「 ....お母さんの その一言で ...うちはとっても安心した
....信じてるからね 負けないって ...!! 」
( ...本音を言うならばもっと甘えていたい “子供”として 母のそばにいたいがこれ以上は邪魔になるだろう ...だから ..少し後退りして離れて 応援・サポートに集中 ________ )
しようとした所で剣のぶつかる音に....
“圧”に ..... 吹っ飛ばされる
_____ひ、やぁあああああっ!!?あ ...っぶんなぁ!
城の壁をぶち抜いた衝撃で ...外へと落ちそうになるが 紙飛行機に乗り 整え直す__________
_________________
( ...抑えられている姿を見れば ....子は覚悟を決める )
塵も積もれば山となり 紙は42回折れば月まで届き
...そう言った様に小さな事や物を積み重ねれば ...大きな物になる。
そしてそれは人も同じだと 紙子は考えていた。
[ 鳥の様に翼が動く音 ...? ]
( ...違う。薄っぺらな紙達が ...纏っていた紙鎧をベースに ...右腕にしていた紙も元に戻して ...動かして
....親の肉体に 何千何万と言う紙を貼り巡らせて_____ )
【 紙黄武装 大厄の枚 】BIG version
( ...全て紙が 子供が肩代わりする ...これからのダメージを ...これな終わった後は子の身体がとっても軽くなり過ぎて脱力感に囚われるだろうが ....今は悠長な事を言ってられない ...だろうから )