・・・ 幽霊の選択 ・・・
「 ...私は黒鉄城に行かせてもらいたい 勿論君の事は守る 心配しなくても ...君は君の出来る事をしてくれ
勿論敵の本拠地の近くという事は油断は出来ない 其れでも ...恐らく其方の方が責め立てやすく、早く終わらせられると思うんだ 」
( 透かされずに手をしっかりと握られ少し驚愕するも 優しい笑みを浮かべてから 少し移動速度を加速する
その選択が吉か凶かはやってみなければ分からない ...そうだろう? )
「 ......さて、行こうか?ドリフト.... 其れと、マスターなんて呼ばないで欲しい...確かに主従関係という物は大事だが...出来るだけ君との関係を崩しておきたいからな 」
・・・ 深海化物 ・・・
「 ...油断禁物無理禁物!!...んへへ、行ってらっしゃいです!! 」
( 抱擁と微笑み ...気も緩んで怒った気持ちも何処かへと飛んで行く 大きく左右に手を振り武運を祈る ただそれだけ
自分達はただ 無傷で迎える事 帰って来てくれたなら笑顔を見せて安心させる ...ただそれだけ )
[ グォ...ォォォォォォォ... ]
( 低い唸り声が海中に響き渡る ...剥がれ落ちたのであろう鱗が舞っている 一枚一枚が自分達の船のサイズ 銀と緑が混じったような色味で光も反射しない程濁れている ... 更に下から昇ってくる泡 )
薄らと見える影 その正体は...
___________________中心に“人型の顔”が張り着けられた 化石のように古びた巨大魚
ヒレは十枚も有り 口の中の舌は5枚 目は虚 穴が空いたかのように暗闇
[ ビシュッビシュッ!! ]
( 突如 騎士に向けられて飛ばされていく毒針!!位置把握など出来なさそうに見えるが...正確に下から撃ち上げられた!!! )
・・・ 飛び交う武器 跳び逃げる ・・・
「 ....邪魔だから......悪いけど壊すねっっ!!! 」
( 重く厚いシャッターが何重にも邪魔をしてくる かといって止まったならば嵐に巻き込まれるだけ
それならばやる事は一つ....小石を纏めて突っ走った速度のままに....放つ! )
[ ドゴォォォッ ...メギシャァッ ]
( そのままそこに突っ込み...駆け抜けて逃げる!!
刻まれたあの文字か気になりはするが 無視して )
「 ...キリ無いでスねぇッッ!! 」
( 襲いかかって来る武器やロボットを裁くので手一杯 草刈り鎌で切り掛かったり銃弾を放ったりするも 手応えと言うものが感じられない...
唯一ダメージ的に大きいのが恐らく砲弾 弾を込めるのに時間は掛かるが直撃すれば無事では済まない )
「 .....援護が要らなくなッてからが本番でスね!! 」