'19知事選:性別欄削除の賛否は?/愛知
――榑松氏賛成、大村氏回答無し――
https://mainichi.jp/articles/20190129/ddl/k23/010/152000c
■LGBT支援団体アンケ
2月3日投開票の知事選を前に、
東海地方のLGBTなど性的少数者やその支援者でつくる会
「レインボーなごや」は28日、
立候補している2氏の
性的少数者に関わる政策課題についてのアンケート結果を
公表した。
投票所入場券や印鑑証明書などの性別欄を
削除することへの賛否などをただした。
同会によると、
新人の榑松佐一(62)が賛成の意見を示す一方、
現職の大村秀章氏(58)は期限までに回答がなかった。
今後回答が届けば同会のツイッターで公表するという。
また、
同会は28日、
県選挙管理委員会に対して、
性的少数者に配慮した選挙事務の
徹底を求める申し入れをしたことを明らかにした。
2016年の参院選や17年の衆院選でも
同様の申し入れをしている。
県選管では衆院選から、
投票所での本人確認時に
年齢や性別は小声で確認するなどの配慮をするよう
各市町村選管に求めている。
こうした取り組みは全国でも先進的で、
既に投票所入場券に性別欄が残っているのも
弥富市など一部に限られているという。
共同代表の山口徳明さんは
「投票所で大きな声で性別を確認されるために
投票に行かないという話も聞く。
本人確認の必要性は理解しているので、
より配慮が進めば」と話している。
【道永竜命】(『毎日新聞』1月29日なごや近郊版)
LGBT支援団体の公開質問、候補者の回答公表
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/aichi-chiji2019/news/CK2019012902000243.html
性的少数者(LGBT)らの支援団体
「レインボーなごや」は二十八日、
知事選の候補者への
LGBTに関する公開質問状の回答を公表した。
公的書類から性別欄を削除することなどの賛否を問う
選択式の四問と、
LGBTに関する政策案を尋ねる記述式の二問。
県労働組合総連合(愛労連議長)の新人
榑松(くれまつ)佐一さん(62)は
性別欄の削除に「賛成」と答え、
記述回答では
「性的少数者を含め
全ての県民の尊厳や権利が侵されない社会」の実現を
訴えた。
現職の大村秀章さん(58)からは
二十七日の期限までに回答がなかった。
団体は回答が寄せられ次第、
ホームページやツイッターで公表する。
団体は
県選管にも投票所でのLGBTへの配慮を文書で申し入れた。
投票入場券への性別の記載や、
投票所での本人確認の際に
性別を口頭で聞くことをやめるよう求めた。
県選管は既に二〇一七年十月の衆院選から、
要請に基づく配慮の実施を市町村選管に周知している。
団体によると、
今回の知事選では
弥富市などを除く大半の市町村で
入場券の性別欄が削除された。
(『中日新聞』2019年1月29日朝刊愛知県内版)
'19知事選:大村氏回答届く/愛知
――LGBTアンケ すべて賛成意見――
https://mainichi.jp/articles/20190130/ddl/k23/010/268000c
LGBTなど性的少数者やその支援者でつくる会
「レインボーなごや」は29日、
知事選の候補者に対して実施したアンケートの回答が
現職の大村秀章氏(58)から届いたことを明らかにした。
同会は
投票所入場券や印鑑証明書などの性別欄を削除することへの
賛否などを候補者に問い、
大村氏はすべての質問に賛成の意見を示した。
この中で大村氏は
「性的少数者に対する差別や偏見をなくし、
正しい理解と認識を深めるために市町村などと連携し、
様々な啓発に取り組む」などとしている。
アンケートは
新人の榑松佐一(62)が期限までに回答した一方、
大村氏は期限までに回答していなかった。
【道永竜命】(『毎日新聞』1月30日なごや近郊版)
大村さんの回答も公表
――LGBT支援団体の公開質問――
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/aichi-chiji2019/news/CK2019013002000200.html
性的少数者(LGBT)らの支援団体
「レインボーなごや」が
知事選の候補者に送ったLGBTに関する公開質問状に、
現職の大村秀章さん(58)が二十九日、回答した。
公的書類から性別欄を削除することなどの賛否を問う
選択式の四問と、
LGBTに関する政策案を尋ねる
記述式の二問。
大村さんは性別欄の削除に「賛成」と答え、
記述回答では
「性的少数者に対する差別や偏見をなくし、
正しい理解と認識を深めるため、
さまざまな啓発に取り組んでいく」と回答した。
団体によると、
県選管は二〇一七年衆院選から
市町村選管に配慮するよう伝え、
今回の知事選では多くの市町村で
投票所入場券の性別欄が削除された。
新人の榑松(くれまつ)佐一さん(62)と
大村さんの回答は、
団体のツイッターで見られる。
(『中日新聞』1月30日愛知県内版)
19知事選:LGBT支援「前向き」 両陣営
2月3日投開票の県知事選に向けて、
性的少数者(LGBT)団体「レインボーなごや」は、
新人の榑松(くれまつ)佐一氏(62)と、
現職の大村秀章氏(58)に行った
LGBTに関するアンケート結果を公表した。
いずれも前向きに取り組む姿勢を示した。
アンケートは6問で、
投票所入場券や
印鑑登録証明書の性別欄削除などについて聞いた
選択式の4問と、
政策全般を記述式で書いてもらう2問。
2氏は4問について、
ともに賛成の立場をとった。
記述では榑松氏が
「すべての県民の
人間としての尊厳や権利が侵されない社会のため、
県民の声を受け止める県政にする」、
大村氏は
「差別や偏見をなくし、
正しい理解と認識を深めるために
市町村や民間団体等と連携し、
様々な啓発に取り組む」と
それぞれ回答した。
県選管によると、
今回の知事選では、
半数以上の自治体が
投票所入場券で性別欄を廃止しているという。
同団体の担当者は
「積極的に取り組もうとしていることがわかった。
県政でこうした政策が推進されることを期待している」と
話した。
回答は同団体のツイッターで閲覧できる。
(『読売新聞』1月31日名古屋市内版)
性的少数者政策 2氏の回答公開 民間の支援団体
東海地方の性的少数者を支援する
民間団体「レインボーなごや」(名古屋市)が、
知事選に立候補している
新顔の榑松佐一氏(62)と、
現職の大村秀章氏(58)に、
性的少数者についての政策課題を尋ねたアンケートを実施し、
結果を公表した。
知事選の投票所入場券や、公的書類の性別記載について、
2人とも削除に「賛成」と回答。
性的少数者に関わる政策全般について、
榑松氏は
「すべての県民の人間としての尊厳や権利が
侵されない社会のために、
県民の声を受け止める県政にする」、
大村氏は
「性的少数者に対する差別や偏見をなくし、
正しい理解と認識を深めるために、
市町村や民間団体などと連携し様々な啓発に取り組む」と
答えた。
全回答は団体のツイッター(@rainbow_758)で公開している。
(『朝日新聞』1月31日名古屋版)
投票所の入場券、廃止広がる「性別欄」 性への配慮尊重
https://www.asahi.com/articles/ASM245W89M24OIPE01Z.html
生まれつきの性と異なる性で生活する
トランスジェンダーの有権者による
投票の妨げにならないよう、
投票所入場券から性別欄を廃止する動きが広がっている。
性的少数者を支援する地元の民間団体も
性別欄の削除を呼びかけている。
2月3日に投開票された愛知県知事選では、
県内54市町村のうち
34市町村が投票所入場券に性別欄を設けなかった。
県選挙管理委員会が1月29日、
各市町村選管に聞き取りで調査した。
性別欄を設けていないのは
名古屋市や豊橋市、岡崎市など34市町村。
うち安城市や西尾市などは、
選挙事務の担当者用に、性別がわかる印を付けているが、
有権者にはわからないようにしている。
知多市は、今回の知事選から性別欄を廃止した。
市選管の担当者は
「以前から検討していたが、
2017年の衆院選は急な実施で
準備が間に合わなかった」と説明する。
日進市は有権者から要望を受けたのがきっかけで、
17年の衆院選から廃止した。
市選管は
「性別欄を廃止しても、
選挙事務で特に問題はなかった」という。
一方、
瀬戸市や弥富市、長久手市など
20市町村の投票所入場券には性別欄がある。
このうち半田市や常滑市などは
「男」「女」ではなく、記号などを振っているものの、
性別欄自体は残っている。
県選管によると、
今後、性別欄の廃止を検討している自治体も
いくつかあったという。
性的少数者を支援する
民間団体「レインボーなごや」(名古屋市)によると、
トランスジェンダーの当事者は
「性別が書かれた投票所入場券だと、
なりすましと思われるのでは」と悩むことがあるほか、
「投票所で周りにわかるような形で
性別を確認された」といったつらい思いをすることがある。
レインボーなごやは16年の参院選直後から、
入場券の性別欄廃止を含めて選挙事務で配慮をするよう、
県選管に複数回申し入れている。
県選管はこれを受け、
投票所での本人確認を
見た目の性別だけに頼らないようにするほか、
どうしても性別を確認する必要があれば、
小声で尋ねるなどの配慮を
市町村選管に呼びかけている。(日高奈緒)
◇
〈投票所入場券〉
選挙の告示・公示日以降に有権者に郵送される。
氏名や住所、投票所周辺の地図などが書いてある。
入場券があると、
投票所に来た人と選挙人名簿との照合がしやすくなる。
忘れたり紛失したりしても投票は可能。
「投票所入場整理券」や「選挙のお知らせ」などと
呼ぶ自治体もある。
(『朝日新聞デジタル』2019年2月5日10時20分)
投票所での男女確認は必要か
『朝日新聞』「声」欄 2019年2月17日
LGBT団体役員 酒井 徹 (愛知県 35)
https://www.asahi.com/articles/DA3S13896819.html
生まれつきの性と異なる性で暮らす
トランスジェンダーの有権者への配慮が広がっている。
3日投開票だった愛知県知事選では、
県内54市町村のうち34市町村が
投票所入場券に性別欄を設けなかったと記事で読んだ。
県選管は、
投票所での本人確認を見た目の性別に頼らないようにし、
確認の必要がある場合も小声で尋ねるなどの配慮を、
市町村選管に求めるそうだ。
私が投票した投票所では、
職員が操作する投票用紙交付機の前に、
つい立てが設けられた。
交付機には黒の「男ボタン」と桃色の「女ボタン」とがあり、
男女別投票者を数える。
ボタンを押すところが本人や周囲に見えたら、
自分が男に見えるか女に見えるか
「品定め」されているように感じるが、
つい立て一つでその抵抗感は解消される。
しかし、
同じ県内でも半田市のように、
投票所の受付が銭湯のように男女別になっているところも
ある。
「配慮」のあまりの地域格差にがく然とした。
性別は身分証明書でわかるからわざわざ男と女に分けなくても後で男女別に情報を集めることはできる。
男性と女性での考え方の違いは年によってどうなるのかは情報として得てもいいけど、性別によって場所を変えなくてもいいような気がする。投票する権利はみんな同じなのだから。