名古屋で越冬活動開始
――生活困窮者に炊き出しなど――
https://imadegawa.exblog.jp/33757922/
■越冬実「遠慮無く相談を」
役所が長く閉まる年末年始に野宿者や生活困窮者を支える
「名古屋越冬活動」が12月28日の夜から始まった。
場所は、
中区三の丸二丁目の外堀通沿いに在る
大津橋小園だ〔注1〕。
越冬突入集会で名古屋越冬実行委員会の東岡牧代表は、
「今年は2人の仲間を路上で亡くした。
弱ってらっしゃることが分かっていながら、
救急車に乗っていただけなかった。
心が痛む」としたうえで、
「昨年も越冬に、
『もう死にそうです』と電話が掛かってきた。
安心して福祉に綱がれる社会にしたい」と語った。
突入集会に参加した日本共産党の本村伸子衆議院議員は、
「名古屋高裁で先日、
生活保護裁判で完全勝利の画期的な判決が出た。
この判決を国政に生かしていきたい」と述べた後、
「難民認定を求めている人などは、
働くことも出来なければ、
この生活保護の制度も利用できない。
数か月間 野宿していて、
医療にも かかれない人も居た」として、
「どんなルーツを持つ方も
一人も取り残さない社会を築くために
一緒に我ん張りましょう」と訴えた。
立憲民主党の近藤昭一衆議院議員も、
「政治や公共サービスがキチンと機能していれば、
皆さんに こうして御苦労を掛けることは無い。
本来、
こういう状況に なってはいけないはずだ」と
語ったうえで、
「みんなが支え合い、
安心できる状況を作るために、
私も国会で しっかりと我ん張っていきたい」と
決意を述べた。
その後、
笹島日雇労働組合の大西豊委員長は、
「『黙って野たれ死ぬな。
生きて奴らに やり返せ』。
これが越冬闘争の本質だ。
貧困問題の背景には労働問題が有る。
寄せ場で言えば、
大手ゼネコンによる日雇い労働者の使い捨てが有る。
日雇い労働者が年末に
オケラ公園でテントを張った生きる闘いが
越冬の原点だ」と
越冬闘争の意義を語った。
突入集会が終わると温かい豚汁御飯の炊き出しが有った。
名古屋越冬活動では
役所が開く年明けの1月4日の朝まで
大津橋小園で支援活動を続ける。
昼と夜の炊き出しの他に、
泊まる所の無い人には泊まる所の確保を行なう。
弁護士による法律相談や
医師などによる生活健康相談も無料で受けられる。
衣類の無料配布なども有る。
夜中でも誰かが対応する。
名古屋越冬実行委員会では、
生活に困っている人は遠慮無く相談してほしいと
呼び掛けている(電話:070-1677-0666)。
〔注1〕
大津橋小園:
名古屋市中区三の丸二丁目7番
(外堀通沿いのテニスコートの西側)
【物資・活動資金のカンパのお願い】
●毛布(不足しています)
●男性用冬物衣類・防寒具(新品またはそれに近い物)
●男性用肌着・靴下(新品限定)
●使い切りカイロ
●食料品(米・みそ・醤油・砂糖・野菜・乾物等)
受付期間:2024年1月2日(火)午前まで
届け先:〒460-0001 名古屋市中区三の丸二丁目7番
大津橋小園内(テニスコート西側)
名古屋越冬実行委員会
〔カンパ送金先〕
郵便振替口座 00840-9-11541 名古屋越冬実行委員会
他行、コンビニなどからは
ゆうちょ銀行 店名:二一八 店番218
普 4097550 名古屋越冬実行委員会
越冬支援、温かい豚汁ご飯を焚き火のそばでどうぞ 名古屋、困窮者へ炊き出し:中日新聞Web
https://www.chunichi.co.jp/article/829484
年末年始に住む所がないなど、困窮している人を支援する「名古屋越冬活動」が28日夜、
名古屋市中区の外堀通沿いにある大津橋小園で始まった。
市民団体などによる実行委が毎年開催し、49回目。
炊き出しでは、約70人が温かい豚汁がかかったご飯を受け取り、たき火のそばで味わった。
「おいしいね」。
湯気の上がる豚汁を食べながら、ボランティアにほほ笑んだ男性(59)は
約2カ月前から同市で路上生活を送り、
「炊き出しにはよく行っているので、顔見知りもいる。話すのが楽しくて来ている」。
実行委代表の東岡牧さん(59)は
「物価高騰などで、困窮者は増えている。炊き出しをきっかけに生活相談にも来てくれたら」と話した。