苦い恋と甘いナイト

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1:椎名:2015/01/17(土) 16:38 ID:bs6

椎名(しいな)です!

「*約束*」という小説を書かせてもらっています。
「かけもちできんのかー」って自分でも思うんですけど、書きたいのがあったのでそれも書かせてもらいます。

これは私のリアルでのことを所々に書こうと思うのでよろしければアドバイスなど意見を聞かせてもらいたいなと思っています。
勿論、小説に関しての皆さんの意見を一番に、書きたいので、これからよろしくお願いします!

2:椎名:2015/01/17(土) 16:51 ID:bs6

〜登場人物〜
・河野夏美(かわの なつみ)
普通の中学生2年生。
翔の彼女

・間宮由紀(まみや ゆき)
中学2年。可愛く、誰からも好かれる性格
夏美の親友。

・久我翔(くが しょう)
中学2年。クールなイケメン
夏美の彼氏

・マキ
・光(こう)
・直樹(なおき)

3:椎名:2015/01/17(土) 17:11 ID:bs6



「夏美っていいよね〜」


私、河野夏美。
どこにでもいるフツーの14歳。
で、目の前にいるのが、私の大親友の間宮由紀。
可愛くて、クラスのムードメーカーで誰からも好かれる性格だから、当たり前だけどモテる。
どうやって親友になったかは、長くなるので秘密ですっ。

「なーにが?」

「翔からあーんなに愛されてるし」

翔とは長身で、クールで照れ屋でイケメンの私の自慢の彼氏のこと。
私から告白して、付き合うことになったんです!
あと、少しで1年です!といっても全然進展はないんだけどねー

「だといいけどね〜。ってか由紀のほうが愛されてんじゃん」

そ、由紀にも彼氏がいるんです。
直樹っていうすっごく頭がいい人でクラスの委員長をしているんです。でもバカがつくほどド天然で、バカがつくほど由紀LOVE。

「そうかな〜?」

由紀、顔顔。
やっぱいいなぁー
二人とも、ラブラブで。私なんか1日に1回話せたら珍しいくらいだよ。

「あ、そういや、明日だよ!」

明日?何だっけ?
由紀の顔が興奮してるってことは…

「ああ!」

4:椎名:2015/01/17(土) 20:30 ID:bs6

「わーった!!修旅だぁっ!」

そーだそーだ!
そーだった!!
明日から3泊4日の修学旅行がはじまるんだった!

「ったく。相変わらず夏美ってば忘れっぽいね」

「えへへ〜。って!じゃあっ」

「ふふーん。そう!」

「4日間!翔くんと一緒!」

「4日間!直樹と一緒!」

へへ〜…楽しみだなぁ〜!

5:椎名:2015/01/17(土) 21:07 ID:bs6

「ねっみぃー……」

朝五時起床だった私はもう生が感じられない…

「ふぁ〜…おはよぅ夏美〜」

うぉー…由紀も眠そう…
でも、そうだよね。
えーっと今日は…ほほう広島ブラリのあと京都ですか!
確かゆっティー(担任の濱祐介の愛称)が今日はハードになるって言ってたなぁ…
うん!授業よりかマシか!

「ってことでバスのれ〜…ふぁ〜ぁ」

ありゃりゃ!
いつの間にか出発式終わってたよ!
ま、どーせ別に大したこと言ってないだろうから気にしないでおこう!
んーっとバスバッス〜
ででんででーん♪

「おねがいしまーす」

えーっと私の席は〜…
…おっ!あったあった。
真ん中辺りの窓際〜
ちょーっとズルしてGETしたんだ〜
翔くんは一番後ろの男子グループに座った。
直樹と由紀は隣同士だったっけ〜
ふふーん…しっかり観察させてもらおっ♪

「出発するぞ〜」

「「「はーーーい!!」」」

おー……
お母さんとお父さんがちっちゃく見える…
ふぅ…暇だな。
しおり見ようッと!

「しおりーしおりー♪」

__ガサガサガサ
あり?ないぞ?
朝急いで準備したからなー
適当に入れちゃったんだっけー

__ガサガサガサ

…お!あった〜!
…うぇ、なんか濡れてる…
慌てて、鞄の中を見ると…特に変化はなかった。
あれれ?でも濡れてるってことは水筒なんだろうけど…

「水筒…あったあったっ!……ぬ?」

水筒に触ると水っぽい感触があった。
ま、まさか…
水筒洗ったあとのまま入れたんだー!
ててててててことは…
__カチャカチャ

「ぬあ〜…やっぱり中身がないぃ〜」

う〜…今日は絶対必要だったのにぃ〜
どうしよ〜
由紀に貸してもらう?
う〜んでも〜…いーや!そうしよ!

「…ん」

ん?
なんでタオルが目の前に…?
顔を上げるとそこには…

「翔くん!?」

なんで?翔くんは後ろの席だったはずなのに!

「あいつらが…行けってうるせぇから」

あいつら?
ひょこっと翔くんの目線を見た
…っ!光くんの仕業か〜っ!
光くんは学校1のイケメンだけどカップルをからかって反応を見るのが好きなイタズラ男子。
ったく!大人しくしとけば王子様なのになぁ〜!もったいない!

「…手拭けば?濡れてる」

手?
手〜?…あ、ホントだ濡れてる
水筒触ったときに濡れちゃったかな?

「…聞いてる?」

「あ!うん!でも大丈夫だよ!自分のタオルで拭くから!翔くんのタオル濡らしたら今から翔くんが困るもん」

「いーから」

「へーきへーき」

「……ったく。しょうがねーな」

「へ?」

翔くんが私の手を取り、持っていたタオルで優しく拭いてくれた
ひゃ〜…///
天然?計算なの?何なの?
私の心臓はドキドキMAXで当たり前だけど赤面した。

「……これだけで赤くなんの?」

私にとっては凄いことなんです〜…!

「…はい。終わり」

「あ、ありがと〜……」

「…って座っていい?」

「へ?」

あ!そう言えば翔くん立たせたままだったんだ!!
いけないいけない!

「ここから揺れますからシートベルトをつけてくださーい」

__ガタガタッ

「うわっ」

6:椎名:2015/01/18(日) 16:25 ID:bs6

「うわっ」

おー…ホントに揺れたー
って翔くんをこのまま立たせたまんまだとホントに危ないじゃん!
片付けー片付けー♪
…よし、きれいになったね!

「ごめん翔く…って…へ!?」

なな…なんで翔くんの顔がドアップに…

「マジで危ねぇー…って大丈夫か?」

「だ、だだだ大丈夫です!」

身体は大丈夫だけど心臓が危険状態です!

「座っていい?」

「う、うん!どーぞ…」

7:椎名:2015/01/18(日) 17:56 ID:bs6

_ドキドキ

「……どした?」

「へ!?な、何が!?」

「いや、さっきからボーっとしてるから」

だ、だって隣に翔くんがいるんだもん。
緊張するよ〜…

「遅い」

「うん。もう3時間経ったね〜…ふぁ〜あ」

…ぬっ!
私、今っ翔くんの目の前で大きな欠伸をした!?
見たかな?見たかな?
どーか見てませんよーに!!

「大きな欠伸。眠ぃの?」

見られてたぁぁぁ!!!
恥ずかしいよぉぉ!

「う、うん…えへへ」

「ふーん。じゃあ寝れば?」

へ!?
翔くんの隣で寝んの!?
寝顔見られたくないから今まで頑張ってたけど…

「そうする…」

もう無理!!
睡魔には勝てないよ〜
私はうつ向いて寝ることにした。

「おやすみ…」

「はいはい」

8:椎名:2015/01/18(日) 19:10 ID:bs6

……

「…ふぁ?」

「あ、起きた」

んー…どれくらい寝たんだろ
…って私何かにもたれながら寝たっけ?
確か…うつむいて…
じゃあ私が今、頭を任せているのはなに?
ゆっくりゆっくり寝起きの顔を上に向かせた

「へ!?」

そこには翔くんの顔があった。

「おはよ。眠れた?」

「うん。じゃなくて私…翔くんの…肩に…」

「あー大丈夫だから気にすんな」

「あ、ありが…と」

え、えっと整理しよう。
私は寝てて…途中で翔くんの肩に頭をのせた。
それで、今。
肩に…
翔くんの…肩に?
ひゃぁあああああ…///

「フッ…顔真っ赤」

「だ、だって…」

翔くんの肩で寝たんだ!
憧れだったあのシチュ(エーション)で!

「あと1時間くらいだって」

「そっか。じゃあもう少しだね」

「んー…」

ん?
なんか翔くんの声眠そうだな。
もしかして…

「翔くん、眠いの?」

「ねみぃ…」

「そうだよね〜…」

私の代わりに2時間近く起きてたんだもん。
そりゃ眠くなるよね。
よし!次は私の番だ!

「翔くん!寝ていいよ!時間になったら起こすから!」

「ダメ。お前も寝ろ」

「え?もう眠くないよ?」

「どーせお前のことだから今日が楽しみすぎてろくに寝てないだろ?」

…ごもっともです。
昨日私は、確かに楽しみすぎて寝たのが2時くらいだった。

「図星か。じゃ、寝ろ〜…」

「う〜ん…分かった」

しぶしぶ私は寝ようとうつ向いた。

「頭貸して?」

_頭?
頭をどうやって貸すの?

「こういうこと」

そういって翔くんは私の頭を自分の肩にのせて、その上に頭を寄せた。
ひゃぁぁぁ〜…

「あ、ちょうどいい」

「も〜…」

9:初夏:2015/01/19(月) 16:30 ID:Ijw

椎名さん‼︎
メチャ面白いです‼︎

ハマりました。頑張ってくださいね。

10:椎名:2015/01/19(月) 18:47 ID:bs6

〜*初夏さん*〜
ありがとうございます!
こんなに早くコメントを頂けるとは思っていなかったので、すごくすごく嬉しいです!!
応援のコメントでやる気100%です!
頑張ります!

11:椎名:2015/01/19(月) 19:01 ID:bs6

……

「…き…きろ……起きろ〜」

へ?
なんでかな?
翔くんの幻聴が聞こえる…
あは…夢か…

「夏美!!」

「ふぇ?」

なんで、由紀の声が……
私はゆっくり目を開けてぼやける視界のまま目の回りをぐるりと見回した
いすがいっぱい…
人もたくさんいる…
少しずつ蘇ってくる記憶を辿った

「そうだ…修学旅行だった…」

「プッ」

「バカ!目を覚まして!」

あー…そっか私寝たんだ…
…ん?寝た!?
私が寝たの!?
翔くんを寝かせてあげたかったはずなのになんで私が寝てんの!?
あー!!私のバカバカバカ!

「翔くんごめんね!私が言ったのに」

「別にいいよ。俺もお前の寝顔撮ったからこれで許す」

「えー!消してよ〜…」

「お前が寝るから悪い」

うっ…そうだけど〜…
ま、いっか一枚くらい!
今度こっそり取ろっと

「あ、そうだ。あと10分くらいだって」

「おー…やっとか〜」

12:椎名:2015/02/04(水) 18:13 ID:bs6

「おーい着いたぞ〜!荷物持って順番に降りろ〜…ふぁ〜あ」

ゆっティーの言葉を始めに順にバスから降りていく。
私?私はね…

「ほら!夏美!早く片付けて!も〜…なんで10分前の時に整理してなかったの〜」

「ったく…しょーがねーな」

お分かりだと思うけど、
由紀の監視の下、翔くんに手伝ってもらいながら片付けをしてます☆
いや〜なんか動くのが面倒くさくて?
エヘヘ〜♪

「…よし!終わった!」

「じゃあ行くよ!もう!私達最後になっちゃったじゃん!」

「ごめんなさい〜…翔くんもありがとね」

「気にすんな〜」

うぅ…私って一体…
そして、バスから降りようとしたとき

「夏美〜…翔くんがあんたの荷物持ってるのってわざと持たせてんの?」

へ!?
私の荷物!?
…はっ!!
確かに私の両手には何もなかった。
私は急いで翔くんの下に行った

「ごめんね。翔くん」

「降りるまで持っといてやるから早く行け」

「え!いいよ!自分で持つ!」

「いいから。ってか早く行かねーと俺が降りれねーんだけど」

「あ、そっか。じゃ、じゃあお願いします…」

「おー」

そして私はバスから降りて、翔くんから荷物を受け取った。

13:椎名:2015/02/08(日) 00:25 ID:bs6

翔くんside

「あ、ありがと!」

夏美は顔を真っ赤にして俺に礼を言った
こいつ…天然なのか?
今だにバスのこと気づいてねーし
あいつ俺が寝ていいって言ったのに起きた途端、謝んだもん。
面白かったからそういうことにしたけど…
さすがに鈍感すぎだろ…
っつか可愛すぎ

「あれ!?翔!お前顔真っ赤!」
「うるせー」
「あ〜夏美のこと考えてたのかなぁ?」
「…うるせーって光」
「わりーわりー♪」

いやいや、絶対悪いと思ってねーだろ。
むしろ面白がってるような…

「あ、そだ!翔!」
「なに?」
「今日、ホテルで寝る前に恋バナするから。よろしく〜☆」
「は!?」

よろしくってなんだよ!
それに……恋バナ!?
なんか…ヤバイ気がしてきた…

14:椎名:2015/05/07(木) 20:48 ID:bs6

「広島だ〜!!!」

見渡す限り高い建物でいっぱい!!
都会ならではだよね!!

「夏美〜!!」

私の名前を叫びながら走ってくる影がひとつ。
その正体はすぐに分かった

「由紀?どうしたの?」


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