こんにちは!りんごです!
文章力全くないです!←
よろしくお願いします。
「えー、これから捜査会議を始めます。」
松本警部の声で今までざわついていた第2会議室が静まり返った。
俺、黒羽新一は眠い目をこすりながら手元の資料に目を通した。
「黒羽くん、だいぶ疲れてるみたいね。」
突然隣に座っていた三池刑事に声をかけられ俺は目が覚めた。
三池美和子刑事は俺が27年間生きてきた中での初恋の相手なのだから。
「それにしても、どういうことかしらね、この事件。」
三池刑事は資料を見ながら言った。
その資料とは、一昨日と昨日の午前2時に藤野沢駅前通りでおきた通り魔事件に関することだった。
被害者は円谷歩美(27)と小島健太(27)。
今の段階で2人の被害者に共通するのは年齢しかわかっていない。
防犯カメラの映像は非常に不鮮明で解析には時間がかかる
。
しかも、犯人と思われる人物はフードのようなものをかぶっていて顔はわからない。
警察は、ローラー作戦の他、やることがなかった。
ローラー作戦をしてなんの情報もないまま一週間が過ぎた。
この日、俺は久しぶりに非番だった。
その日は午前中はずっと寝ていた。
睡眠時間が3時間しかない日々が1週間も続いたのだ。当然といえば当然だろう。
この一週間、朝5時に起きて夜帰ってくるのは日付が変わるギリギリ。
俺の体力もそろそろ限界だ。
明日も非番だ、今日の夜はゆっくり眠れそうだ。
………。
《プルルルルルルルルル》
俺は携帯の着信音で目が覚めた。
時間を見ると朝の7時。今日は非番なのに…、誰だよ?
イライラしながら携帯の画面をみると松本警部からだった。
急いで俺は電話にでた。
「もしもし、黒羽です。松本警部どうかされたんですか?」
「おぉ、黒羽くん、朝はやくにすまんなぁ。 実は例の通り魔事件がまたおきたらしくてな。非番の日に申し訳ないが、10時から捜査会議を開こうと思うんだ。来れるかな?」
またかよぉ、少々めんどくさかったが、松本警部に
反することもできずしぶしぶ行くことにした。
全く、何故非番の日に限って通り魔事件がまた起きるんだよ。
そういえば、最初の通り魔があったひも俺、非番だったなぁ。
俺が非番の日は不吉な日なのかもしれない。
そんなことを考えながら急いで支度をし、家を出た。
上から覗く、太陽を背に向けて。
職場につくといきなり松本警部が
「BIGニュースだ!!」と叫びながら捜査一課にはいってきた。
「例の通り魔事件の容疑者が確保された!!」
捜査一課から歓声があがる。
これで、やっと仕事が一段落つきそうだ。
安心した。まぁ、まだあくまでも《容疑者》であって《被疑者》ではないのだが。
俺は、自販機でコーヒーを買いにいくため席をたった。
「どこへ行くんだ?」そんな声が聞こえたような気がしたので振り返ってみたが、みんな黙々と仕事をしている。
空耳か?やっぱ、俺、疲れてんな。
10時に予定されていた捜査会議は中止となった。
まぁ、あたりまえだろう。容疑者が確保されたのだから。
俺は、帰ることにした。仕事に来て1時間で帰る刑事が俺の前にもいたなら是非とも名前を知りたい。
そんなことを考えながら帰路についた。容疑者の取り調べにも同席することも考えたが身体が疲れきっている。帰ってすぐに寝たい。
そうそう、容疑者の身分、これまた怪しい人なんだよなぁ。
名前は中森快斗(27)男性、フリーターだ。
犯行時刻午前2時の数分前に近くのパチンコ屋の防犯カメラに彼だと思われる姿が写っていた。
そのパチンコ屋から現場の駅までは歩いて1分弱。当初、中森もフードを被っており怪しさ満載だ。
《冤罪》、つまり無実の罪で刑務所に入ることは許されないことだ。
それはよくわかっている。
だけどなぁ、こんなこと思ったらいけないのかもしれないが、俺は中森が犯人であることを願っている。
正直、疲れたんだよな、この事件。
俺の心は闇に飲まれようとしていた。
面白い❗️