※この作品はフィクションであり、実在する人物・団体とは一切関係ありません。
ここは海のはずれの孤島『葉っぱ島』。
善人からARASHIまで様々な漂流者たちが自治して、それなりに平和に暮らしていた。
そこへ突如『運営』と名乗る謎の団体が現れ、葉っぱ島を統治するとの宣言を出すのだった…。
葉っぱ民達「ざわ…ざわ…。」
管理人D「葉っぱ民たちに告ぐ!」
葉っぱ民達(シーン…)
管理人D「これより、この島は我ら『運営』が治める!」
管理人D「葉っぱ民達は皆、我らが定めた法に従ってもらう!」
管理人D「違反したものは、島から出ていってもらう!以上だ!」
葉っぱ民達「!?」
匿名(好戦)「おらおら、何言ってんだてめぇ!死ね!」
桃の蜜「我、タンタント違反者ヲ規制スルノミ。」
匿名(好戦)「あぁ!?」
桃の蜜「死ネハ流石ニナイトオモイマシタ。」
匿名(好戦)「うおっ…!」
桃の蜜は匿名(好戦)をひょいと持ち上げ、水平線の向こうへ放り投げた。
管理人D「匿名さん規制しました。」
かなたん(そんな…!たかが死ねと言ったくらいで…!?)
その日の夜、匿名村にて
匿名「おいおい、何だよあいつら。」
匿名「このままじゃ、俺たちの生活がめちゃくちゃにされちまうぜ。」
匿名「でもさ…。」
匿名「ん?」
匿名「俺、今日規制されたあいつのこと気に入らねえって思ってたんだ。」
匿名「何言ってんだてめぇ!」
匿名「だってそうだろ!?あいつ葉っぱ砲とかいうわけわかんねえ武器で島を荒らしてたろ!」
匿名「ま、まあなぁ…。」
匿名「違うわ。奴等は私達の敵よ。あなたたちは完全に奴等の術中にはまってるわね。」
匿名「どういうことだ、かなたん?」
匿名「かなたんじゃないわよ、私は。」
匿名「わかったから。どういうことか説明してくれよ。」
匿名「それh…」
匿名「おい…、どうした?おい!」
管理人D『匿名さん規制しました。』
匿名達「!?」
匿名「ちょっと待てよ、かなたんは何も違反してないだろ!」
匿名「そ、そうだ!ちゃんと説明してくれよ!」
管理人D「…。」
匿名(ここでだんまりかよ…。むちゃくちゃだぜ、こいつら。)
匿名(でも、逆らえねえ…!俺はまだ規制されたくねぇよ…。)
刑務所にて
かなたん「あら、元気そうじゃない。」
匿名(好戦)「おいおい、天下の風紀委員長様が規制第二号かよ、ざまぁ!メシがうめぇなこりゃ。」
かなたん「そんなくさいメシがうまいだなんて、ある意味うらやましいわね。」
匿名(好戦)「…それで、何やらかしたんだよ。」
かなたん「住民の煽動。未遂だったけれど。奴等島内の会話までバッチリ監視してるみたいね。」
匿名(好戦)「なるほどなぁ。それで、他の住民達は完全にあいつらの言いなりになってるわけか。」
かなたん「そういうことね。」
匿名(好戦)「…なあ、俺たちはこれからどうなる。このままずっとあいつらの言いなりか?俺は嫌だぜそんなの。」
かなたん「いいえ。まだ希望はある。」
かなたん「なんせ葉っぱ島にはまだあの男がいるからね。」
匿名(好戦)「あの男?」
葉っぱ島にて
???(葉っぱ島内部の謎のコンピュータ。運営とは…。)
???(これは…。以前の仮説が真実味を増したな。)
???(かなたんの識別情報は確か変動可能なはず。ならば規制されても簡単に戻ってこられるはずだ。)
???(…しかし、遅いな。かなたんも気付いているはずなのに、何故戻ってこない?)
???(かなたんが島に戻ってくればまだ…、いや、島内での会話は奴等に筒抜け…。)
???(そうか!そういうことか。ククク…。)
匿名「聞け、運営共!」
匿名達(!?)
匿名「貴様らは皆僕が消して見せる。この手で。必ずな!」
ギター侍「まあ、しょうがないよね。」
ギター侍は匿名を担ぎ上げ、空の彼方へ放り投げた。
ギター侍「僕だったらそれは規制する。」
管理人D「匿名さん規制しました。」
匿名「何考えてんだあの馬鹿?」
匿名「自業自得っすよね!」
刑務所にて
かなたん「あら、思ったより早かったわね。」
???「見くびってもらっちゃ困るな。ここで僕を待ってたんだろ?」
匿名(好戦)「お、お前は…!!」
かなたん「では、作戦会議を始めましょうか。」
かなたん・匿名(好戦)「Jソン!」
Jソン「ククク…!」
ギター侍で草
7:Trivia◆XI:2015/04/11(土) 12:20 ID:Fwc うはwwwwwwwwwwwノンフィクションでワロタwwwwwwwwwwwwwww
規制されるぞこんなんwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あら、読んでくれてる人いたのね
これからも応援よろしく
匿名(好戦)「ちょっと待てよ。作戦っつっても、俺達規制されてんだぞ?ここで何が出来るっていうんだよ。」
Jソン「規制されてるなら解除すればいい。」
匿名(好戦)「そんなことが可能なのか?」
かなたん「ええ。」
Jソン「葉っぱ島の住民にはそれぞれ個人を識別するための番号が振ってある。」
Jソン「番号は主にどこから、どんな手段を用いて来たかを識別している。」
Jソン「奴等はあたかも力づくで僕たちを島から追い出したように見せているが、本当はその識別番号をコンピュータ上で規制処理したに過ぎない。」
匿名(好戦)「…コンピュータ?」
Jソン「ああ。ずいぶん昔に気付いたことだが、葉っぱ島内部には謎のコンピュータがあるんだ。それをハッキングして確認した事実だ。」
かなたん「…。」
Jソン「僕はそのコンピュータにハッキングして規制を解除することができる。また、かなたんは識別番号を変えることで自力での規制解除も可能というわけだ。」
匿名(好戦)「ちょ、ちょっと待てって!」
匿名(好戦)「さっきから話聞いてりゃ、まるで…!」
匿名(好戦)(まるで、ここが電脳空間か何かみてえじゃねえかよ…!!)
かなたん「…あなたの言いたいことはわかるわ。」
かなたん「でも今は、運営の問題を解決することに集中しましょう。」
かなたん(所詮私達は、私達であることをやめることなんて出来ないのだから…。)
匿名(好戦)「…わかったよ。」
匿名(好戦)「それで、規制を解除できることはわかった。そこから先はどうするつもりだ。」
かなたん「考えられる妥当な道は運営全員の規制ってとこかしら。」
匿名(好戦)「な、なるほど…!規制を解除するだけじゃなくて、逆に誰かを規制することも可能なわけか!」
Jソン「だが奴等はなんせ数が多い。僕一人では途中で奴等に感づかれてしまう可能性が高い。」
かなたん「そこで、私達の仕事はJソンのサポートってわけ。そうね…。数分か、数十分、奴等の注意を他に向けたいわ。」
Jソン「ククク…。三分あれば十分だ。」
かなたん「数の力ってのは重要ね。私達ももっと人数が欲しいところなんだけれど。」
匿名(好戦)「うは!俺の出番だな。」
匿名(好戦)「俺が百人分になろう。」
かなたん・Jソン「!?」
匿名(好戦)「紹介するぜ!俺の葉っぱ砲は、村の至る所で話題を振りまいて島中を混乱させる武器だ!」
Jソン「…それって、ただの荒らしじゃねぇか!」
匿名(好戦)「まあまあ、最後まで聞け。」
匿名(好戦)「この葉っぱ砲は八月八日にこそ真価を発揮するんだ。」
匿名(好戦)「八月八日、つまりはっぱの日限定で、この葉っぱ砲は百人規模の匿名を発生させて島中を荒らすことが出来る!」
かなたん「…へえ。わりと使えそうじゃない。」
匿名(好戦)「だろ!?しかも都合のいいことに八月八日は明日だ!」
かなたん「まあ!都合のいいこと!」
Jソン「ふむ…。しかし、それだけでは心許ないな。」
Jソン「奴等の動きを見るに、なぜか島民を無用に規制することは避けているように見える。しかし島民でない者については不明だ。」
匿名(好戦)「どういうことだ?」
かなたん「つまり、島民じゃない匿名百人を発生させたところで、三分もかからず全員規制されてしまう恐れがある、ということね。」
Jソン「ああ。」
Jソン「例えば、土地としての葉っぱ島が目的であれば、僕たちを一人残らず規制すれば済む話だ。しかし、奴等は僕たちを支配することにこだわっているように見える。」
匿名(好戦)「うーむ、奴等の目的は一体何なんだ。」
Jソン「ちなみに奴等が島民の規制を好まないのはかなたんの規制されにくさにも繋がっている。」
かなたん「どういうこと?」
Jソン「規制にもいくつか種類があるんだ。今かなたんや僕たちがされているのは一番小規模な規制。」
Jソン「だがもう少し大規模な規制をかければ、巻き込まれで規制される島民が発生する代わりにかなたんの自力規制解除を封じることが可能だ。」
Jソン「そういう観点からかなたんの識別番号を調べてみたが、かなたんを大規模規制した場合島民の15%もの人間が巻き込まれることがわかった。」
匿名(好戦)「それって多いのか?」
Jソン「ああ。」
Jソン「これは推測だが、そのため奴等はかなたんの規制解除のカラクリに気付いても、うかつにかなたんを大規模規制することはないはずだ。」
かなたん「…へえ。」
かなたん「では作戦決行は明日ということでいいわね。」
匿名(好戦)「あれ?結局葉っぱ砲だけで大丈夫なのか?」
かなたん「いいえ、私も動く。葉っぱ砲は私の合図に合わせて撃ってちょうだい。」
Jソン「…何か秘策でも思いついたのか?」
かなたん「もちろんよ。」
匿名(好戦)「どうするんだ?」
かなたん「私が神になる。」
Jソン・匿名(好戦)「!?」
翌日
おっさん村にて
ルナ「うぃー、酒うめぇ。」
ルナ「あ、そちらのおっさん方も、ご一緒にどうっすか?」
匿名のおっさん(のんきなこと言いやがって…。)
匿名のおっさん(誰が運営の人間なんかと飲むかってんだ!)
ルナ(うー、なかなか馴染めないなー。)
ルナ「…ん?何か運営村の方が騒がしいな。」
運営村にて
ヨルカミツキ『何度でも言おう。よく聞け、葉っぱ民共。』
匿名達「ヒソ…ヒソ…。」
ヨルカミツキ『僕は神だ!』
ルナ「なっ…!?」