ああ〜カレー美味しい！
一度は言ったこと、あると思います。
そんな一言がきっかけで恋に落ちた少年と、冴えない女子の物語。
登場人物
成瀬 海人
ﾅﾙｾ ｶｲﾄ
中２。「初恋の相手はお母さんだぁ！」が口癖。
梅見 沙子
ｳﾒﾐ ｻｺ
中２。「私の事、知ってるの？」が口癖。
ほぼ毎日更新できたらな……と思っています。
コメントめっちゃ励みになります！
１ 給食のジカン！海人side
今日の給食、カレーじゃん！
俺、成瀬海人の大好物は、カレーだ。
特に、本場のグリーンカレーとか最高。辛いの大丈夫なんだよね、俺。
中２にもなって、カレーってどうなのッて感じだから、あんまり言えないけど。（だって前いったら、しばらくアダ名カリー君だったし）
小学校の時は、もっとカレー好きな子いたのになあ……
とかなんとかしみじみかんがえていたら、給食当番が来た。（俺の学校、給食なの）
あぁ〜やっべうまそ。
思わずよだれを垂らしそうになり、慌てて頬を引き上げる。
そうだ、俺、クールキャラだし。
「カレー大好きなんだよ〜」
なんて言ったら、もう終ったも当然だ。みんな引くし。
手洗いを済ませ、教室へ戻る。
ふわぁ〜
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったあ！
ヤベいい匂いすぎて入れねえ。
「いいにお〜い」
ん？
誰？
沙子side
「え？」
私達は互いに顔を見合わせた。
！
あの、クールな、海人くんが、よ、よ、よだ／「ぎゃああああああああ」
私の顔を見て気づいたのか、海人くんは慌ててハンカチを取り出し、とっさに口にあてた。
「み、た？」
恐る恐る、海人くんが聞いてきた。
「すっ、すいません、見てしまいました……」
「てか……」
その途端、海人くんが私の手をぐいっと引っ張った。
「ちょい、来て」
「えええええー？」
なんでですか〜！！！！
本文はありません
7：ラリホー：2015/10/27(火) 18:11 ID:tdc 海人side
梅見の手を握りながら、階段を駆け上る。
行く先は……
屋上。
「はーっ、あー」
息が切れる。当然か、四階駆け上ったもんな。
って、うぉぁ！
「ご、ごごごごごめん！その、慌ててたもんだから……」
パッと梅見とつないでいた手を離す。
「い、いえ。それで、ご用件は何でしょうか？」
「いや、その……あのさあ。
お前って、カレー好きなの？」
「ふぇ？」
予想外の質問に戸惑ったのか、梅見は一瞬ぽかっとして、それから、
「カレー、ですか？好きですよ？美味しいんですもん！」
マジか！
お、俺にも仲間がいたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！