韻と君

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1:滝咲:2015/11/23(月) 20:35 ID:vho


《韻(いん)と君》です。
小中学生向け恋愛小説をテーマに書いてきます((* •̀ㅂ•́)و✧

基本的に誤字脱字が半端なく多いです……(^^;;
かるーーーく指摘してもらえたら、嬉しいです。

未熟者なので仲良くしてください(๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅๑)
気軽に感想とか、絡んでくれると助かります!!

どうぞ!ヨロシクお願いしますヽ(`・ω・´)ノ

2:滝咲:2015/11/23(月) 21:06 ID:vho

◎キャラクター

〇篠ノ目弥那(しののめやな)

特徴的な喋り方でどこか中二病漂う女の子。
世界は他人のためでなく自分のためにあると豪語し、自身のためならどんな犠牲も厭わない。一応12歳頃。



〇暁(ぎょう)

韻に縛られた存在。弥那に仕えているものの、どこか上から目線。武器は短刀で俊敏なものの持久力に欠ける。


〇閑(しず)

おかっぱ頭で面を付けたミステリアスな女の子。
珍しく(基本和装なので…)洋装の白いシフォンワンピースにブーツ。
音もなく現れたり、気づけば消えていたりする。
明けの方とどこか仲良さげ。


〇時雨(しぐれ)

韻に縛られた存在。閑に忠実に仕えている。
武器は弓で百射会中なのだが、元々演舞用の弓であり、連射などか不可。複数の敵には向かない。


〇明けの方(あけのかた)

包帯だらけの意味不明な男。
煙管をいつも吹かせており、忍びの知識がある。
空き地に茣蓙をひいて日々過ごしている。
韻のことを知っているようで札を授ける本人。

3:滝咲◆Uc:2015/11/23(月) 21:43 ID:vho

むむむ……( ・ὢ・ )
完全に書き忘れがありました💧

この後話が進んでから再び登場人物を作る予定なので、そのとき加筆します。。。
ストーリー中にも描写します、やっちゃった( ๑´•ω•)


時代背景は下記の通りです!

◎舞台

室町と現在が入り交じる世界。
「怪」が横行し人々は恐れおののくしかなかった。
そんな時代に生きる1人の少女が、韻を従えて戦うお話です。

4:滝咲◆Uc:2015/11/23(月) 21:47 ID:vho

#00◎モンタージュ


「まじっ……何っなん、ですか‼」

狭い路地の向こう。雲で隠れていた月がようやく解け、私はようやく彼(か)の相手を見ることが叶った。

「――っ、そういう、ことですかっ……か弱いレディーに対して、失礼っデス‼」

妙に訛(なま)った言葉は無視されて、攻めてくる彼の手を私は何とか苦無(くない)で弾いた。

相手は――怪(かい)。

圧倒的な力の差の前では、私の武器で近距離に向いたそれはどう考えても不利だった。

人間離れしたその力と、異形の形は原因不明の怪として、ここ、山城(やましろ)で噂されている、それ。

そのとき胸元にしまいこまれた紙が、くしゃりと音を立てた。

「……本当にっ、あの人は……」

――――全部見透かしている。

怪と離れたところに一旦逃げると、仕舞っていた"札"を取り出す。

「……『名は示し、縛る、言(こと)の鎖。韻(いん)を持って彼(か)を縛り、韻を持って力とす。現(うつつ)の世に縛られて、今力となりたまえ。
――"暁(ぎょう)"』」

苦無で薬指を傷つけた。ぷっくりと膨らんだ血が札に落ちる。紅が札に咲くと、札は赤く小さく光ると消えた。

私はすぐに立ち上がり、空(くう)に向かって大きく叫んだ。

「イイですか、私がアナタの主(あるじ)なのデス‼
私にとっとと尽くせ、アホぉーーっ‼」

5:滝咲:2016/01/16(土) 00:23 ID:yCw

#01◎修羅


ことの始まりは、数刻前に遡る。

「おっはよーございまーす!
皆の寺子屋のアイドル篠ノ目弥那(しののめやな)ちゃんですよー」

戸を開け放つと一瞬の静寂が生まれる。
黒板もないこの学び舎は、簡易に机と座布団がただただ列をなすだけだ。
あたしはそこに不規則に模様をつくる人影に笑顔を向けた。

まあ、別に返事を期待してたわけではないのだが。

「……今回も無視デスか……」

なぜだか(案外簡単な理由なのかもしれないが)あたしは周りから浮いている。
ちょぴっとだけ、協調性が足りないのかも知れない。

取り敢えず、近くの席に座った。

そのとき部屋に若い僧が入って来た。
その表情にはどこか、落ち着きがない。

「……えっと、和尚……さまに、用事が入ったため、今日の授業は、無くなりました」

確か、この寺の修行僧の1人……だったはずだ。
そう言って、おもむろに襖を閉じると部屋を去っていった。

それと同時に周りがどうしたんだろー、などと騒ぎ出した。
それを横切り、あたしは勝手に奥へと向かった。
奥に和尚さんの私室があることをあたしは知っていたから。

勿論、あたしの辞書に遠慮はない。

「おっしょーさーんっ、どしたのデスか〜?」

入った瞬間に嗅ぎ慣れてしまったそれが鼻についた。
嗚呼、またか、とそれを見る。

ガラリと開けた襖の向こうにいたのは、生気のない、ただの肉片だった。
もう動くことのない、ただの、肉の、カタマリ。

見慣れた……だなんておかしいけれど、確かに私がよく知っている、それ。

「…………」

無言でそれを見ていると、1人の僧が駆け寄ってくる。先ほどの修行僧だ。

「……ここで見たものは、全て忘れなさい」

「これは、全部、悪い夢だから。――悪い、夢、だから」

ゆっくりと、合わない視線の中、彼の口の中でもごついた、言葉。
自分に言いかけるようなその言葉に私は寺を追い出された。
仕方なく、そのまま足を進める。

廊下には、もう学生はいない。
私しか、いない。

「和尚さんなら、悲しむかと思ったんデスがねー」

ハートブレイクなのです、と少しも痛まない胸を押さえた。



やっぱり。
あたしは相も変わらず、元気に溢れた、ヒト殺しなのだ。


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