すみません、魔法少女モノ投稿し過ぎですよね…気を付けます(><)
ルールは荒らしじゃないれば誰でも来てください!
プロローグ
??? 「この奇跡の宝石を持って、奇跡の少女を探してくる。それが貴女の唯一の使命です。」
離魔 「…はい。」
??? 「必ず奇跡の少女を見つけ、一生その方に使える。貴女に出来ますか?」
離魔 「…はい。」
??? 「では、この奇跡の宝石を貴女に授けます。決して、目を離さないように…」
離魔 「…はい。」
??? 「奴の封印が解けるまでに、少女を一人前に育て上げて下さい。もう時間はありません…。」
離魔 「あ、貴女様はいつお目覚めになられるのですか!?」
??? 「私は目覚めることが出来ないわ。『希望の光』が12粒揃わない限り……」
(???の体が薄れる)
離魔 「……様っ!!」
??? 「早く行くのです!そして…そ…………この……を…………」
(???の姿が消滅)
離魔 「……様!」
(離魔、拳を握りしめる)
離魔 「必ず、必ず彼女を見つけ出します。待っていて下さい……」
第1話 奇跡の少女
離魔 「………あのお方が言ってた『奇跡の少女』って…一体何者なんだろう」
(離魔、空を飛びながら考える。)
離魔 「訊く暇もなかったし…とりあえず適当に探してみるかな………って、こんな広い世界全部探さなくちゃいけないの…?うわ、それ考えるだけで疲れるわ…」
スピカ 「きっと日本にいるわ。日本から強大な力を感じる。」
離魔 「本当!?じゃあニホンの中を探せば…ってうわあああ!」
スピカ 「大声出すな!」
離魔 「あんた誰!?」
スピカ 「えへん。自己紹介を忘れてたな。私はスピカ。貴女と同じ、見習い魔女よ。」
離魔 「う、うん。えっと、私は…」
スピカ 「クイーン・リマージュ・ハーティエル・ルビー。あのお方が言ってたわ。」
離魔 「あのお方って…」
スピカ 「もちろん、貴女の知っている方よ。」
離魔 「あ、貴女は何故ここに…?」
スピカ 「あのお方に頼まれたの。冒険には仲間が必要だから、あの子についていてあげてってさ。」
離魔 「あのお方が…」
スピカ 「何してるの!?早く行くわよ!奴の気配も感じるわ!」
離魔 「う、うん!」
スピカ 「貴女、ランクはいくつ?」
(魔法使いは強さや能力の豊富さでランクが決まる。)
離魔 「え、エメラルドランクだけど…」
スピカ 「ふーん、じゃあマジカルストーンは3つってことね」
離魔 「貴女は…トパーズランクなの…?」
(離魔、スピカの胸元で光る石を指差す)
スピカ 「いいえ。これは…妹の形見よ」
離魔 「形見?妹はどうしたの?」
スピカ 「静かに!日本に近付いてるわ!人間は空をほうきで飛んだりはしないから…一旦森の中に降りるわよ」
離魔 「は、はい!(訊ける雰囲気じゃないな…)」
スピカ 「あそこがいいわね。中学校の近くだわ」
離魔 「チュウガッコウ?」
スピカ 「私はダイヤモンドランクなの!だから人間の世界に来るのは初めてじゃないわ。貴女は魔法の基礎も知らないヒヨッコ何だから、静かに私に従いなさい」
離魔 「は、はい…(何よ、偉そうに!ダイヤモンドランクはすごいけど、ちょっと言い過ぎじゃない?)」
スピカ 「気を付けて!木に引っ掛からないように!」
離魔 「ひゃああああああ!」
(離魔、木に引っ掛かる)
スピカ 「何やってるのよ!?」
離魔 「ご、ごめん…」
スピカ 「エメラルドランクならほうきで空を飛ぶのくらい簡単に出来ないと!パールランクに戻されるわよ」
離魔 「ご、ごめん……」
スピカ 「ちょっと待ってて。動かないでね…」
離魔 「ちょ、何する…」
スピカ 「スピリチュアル・レボリューション!」
(離魔が自然と木から降りられる)
離魔 「すごい!」
スピカ 「これはエメラルドランクの2つ先…サファイアランクで習得する魔法のうちの1つよ。」
離魔 「う、うん」
スピカ 「じゃあ行くわよ。」
離魔 「行くってどこに?」
スピカ 「決まってるじゃない、奇跡の少女を探しにいくのよ!」
スピカ 「これを見て。私の奇跡の宝石が輝いてる。近くに奇跡の少女がいる証拠なの。」
離魔 「私の宝石は……輝いてない」
スピカ 「おかしいわね…」
離魔 「とにかく探そうよ!」
スピカ 「待って!奴の気配が近いわ!ここは様子を見て行くわよ!」
離魔 「はい!」
黒魔女 「こんなところにいたのか」
スピカ 「!!…黒魔女!」
離魔 「スピカ…!早く逃げよ…」
スピカ 「待って。今倒さないと、奇跡の少女に危険が及ぶわ。」
離魔 「でも、私には魔女の力の元の…シャイニージュエルがないの…」
スピカ 「なら私一人で行くわ。」
黒魔女 「お前たちに用はない。災いの元をよこせ」
離魔 「(災いの元……奇跡の少女のことだ!奴らにとっては厄介な存在だもんな)」
スピカ 「貴女たちに渡すわけないでしょ!」
黒魔女 「なら力ずくでも奪ってやる」
スピカ 「そんなことさせないわ!」
スピカ 「時間がない…離魔!」
離魔 「はいっ!」
スピカ 「貴女のエメラルドストーンを貸して!」
利
離魔 「な、何する気?」
スピカ 「早く!」
離魔 「わかった!」
(離魔、スピカにストーンを渡す)
黒魔女 「そうはさせない!スパークリングバースト!」
離魔 「はっ!」
(防御する)
黒魔女 「なに!?」
離魔 「私は防御なら誰にも負けないわ!スピカ、受け取って!」
スピカ 「ありがとう、離魔!」
黒魔女 「くっ…」
スピカ 「邪悪な闇に包まれし者よ…今ここで、その闇を全て消し去って見せる!」
黒魔女 「くっ…」
スピカ 「エメラルドバースト!」
離魔 「(すごい!スピカと私のエメラルドが、…2つの力が1つに…!)」
黒魔女 「くっ………今日のところはこれくらいにしてやる。だが次は手加減は無しだ」
(黒魔女、消える)
スピカ 「ふぅ。これで一件落着ね。力を貸してくれてありがとう、離魔。」
離魔 「う、ううん。大丈夫。早く奇跡の少女を探しに行こう!」
スピカ 「ええ。それと、エメラルド。返しておくわ」
離魔 「うん。」
(二人、手を繋ぐ)
スピカ 「私に従えなんて、生意気なこと言ってごめんなさい。同じ魔女だし、何よりあのお方は『仲間』として私に使命を与えて下さっていたのに…自惚れていたわ。」
離魔 「ううん、いいよ。スピカ、これからよろしくね!」
スピカ 「ええ!
さあ、もう時間はないわよ。早く…奇跡の少女を探しましょ!」
離魔 「………様、ありがとう。
そして待っていて下さい。きっと奇跡の少女を見つけて、一人前の魔女になってもらいますから!」
(離魔は奇跡の宝石を握りしめ、青空を見上げた。)
第二話 壊滅したミルキー王国
離魔 「うぅ…」
スピカ 「どうしたの?離魔」
離魔 「ご、ごめんスピカ…何だか嫌な予感がするの。胸騒ぎが酷い…」
スピカ 「待っていて、水晶で見てみるわ」
(スピカ、小さな透明の玉を出す)
スピカ 「これは災いの起きた場所を映し出す水晶よ。」
離魔 「うん…」
スピカ 「水晶よ、災いの元を映し出せ…」
(水晶が光る)
離魔 「!!」
スピカ 「な、何よ…これ…」
離魔 「あ、あぁ……あ…」
(離魔、後ずさり尻もちをつく)
スピカ 「嘘…私たちの国…ミルキー王国が………壊滅している…」
離魔 「こんなの嘘よ!だって、まだ友達やお母さんが…」
スピカ 「離魔!しっかりして!」
離魔 「う………うぁあん…」
スピカ 「泣いたって…私たちには何も出来ないわよ…」
離魔 「誰がこんなこと…」
スピカ 「奴らよ…アイツらが…」
離魔 「!!黒魔女…?」
スピカ 「アイツは幹部の一部に過ぎないわ。アイツらを従えてる超本人こそ………」
スピカ 「あのお方を封印した悪の親玉……『ラピスラズリ』…よ」
離魔 「!…待ってよ、ラピスラズリって…まさか……」
スピカ 「ええ。あのお方の妹に当たる、瑠璃様のおことよ。」
離魔 「え、何で瑠璃様が…?」
スピカ 「自分が女王になりたいと願っていたのに、その権利を姉に奪われた憎悪と嫉妬…その心の闇に支配され、悪の女王へと堕ちていったの」
離魔 「あの、『ミルキー王国の天使』と呼ばれていた瑠璃様が…」
スピカ 「ええ…」
離魔 「スピカはどうしてこの事を知っているの?」
スピカ 「……」
離魔 「スピカ?」
スピカ 「ごめんなさい、あとでで良いかしら…」
離魔 「う、うん…」
スピカ 「ごめんなさい、貴女は何も悪くないから…」
離魔 「…うん」
スピカ 「とにかく…行きましょ」
離魔 「…うん」
(しばらく無言で歩く二人)
離魔 「あ、あのさ、スピカ」
スピカ 「………あ、ごめんなさい、何?」
離魔 「顔色悪いよ…真っ青…」
スピカ 「ほ、本当?少し疲れたのかな〜…ははっ」
離魔 「無理して……笑わなくてもいいんだよ?今のスピカ、無理して笑っているようにしか見えないよ」
スピカ 「うん…やっぱり、母国が無くなっていて…悔しい。」
離魔 「そうだよね。私も同じだよ」