先輩からもらったあの飴の味を、
私はきっと忘れることができない。
>>0002.
こんにちは、ちあきです。
小説読んだら突発的に小説書きたくなりました.
掛け持ちです。すみません。
先に言っときます。
絶対更新しなくなります。
飽き性です。完結出来たらすごい()
とりあえず、目を通してくれたら
嬉しいです(*´・ω・`)
コメント、感想も質問も待ってます!
最近小説板過疎ってるから作家が増えるのは嬉しいよ
更新頑張れ
応援してる
>>0003.
最近、特に過疎ですよね・・( ´ー` )、
ありがとうございます.
頑張ります!
「 先輩さ、最後に “あれ” ある? 」
「 ほんとに君はミント好きだね。気づいたら君の周りミントばっか。 」
「 先輩がミント好きって言ったから、好きなんだよ。 」
「 乙女だね 」
「 乙女だよ。先輩、私のことバカにしてるの? 」
「 かわいい後輩だと想ってるよ 」
「 ・・チャラすぎ! 」
「 君は最後までタメ語が抜けないね 」
「 先輩だからかな。てか早く飴ちょうだい 」
「 これが最後の飴になるね 」
「 そーかもね。ありがと。 」
。.* 1 *.。
先輩は、綺麗好きだった。
先輩は、成績が良かった。
先輩は、飴が好きだった。
先輩は、眼鏡が似合った。
先輩は、常に丁寧だった。
先輩は、緑色を好んでた。
先輩は、好きな人がいた。
私は、先輩になんとも言えない感情を抱いてて、なぜかそれがすごく愛しかった。
*.。-*.。-*.。-*.。-*.。-*.。-*.。-*.。
春がいよいよ本格的になる4月。
私は念願の志望校に受かり、今日から高校生になる。
入学式を1時間後に控え、
今は高校に向かってる最中。
新しい高校は、県の中でもわりと偏差値が高く、頭の良い学校だった。
10年前にたてられたので、
校舎は内装もとても新しい。
実家からは5駅。
あまり遠くはないし、普通に交通の便もいい。
初めて満員電車にのって、
居心地の悪さを痛感しながら
学校へと向かう。
ホームに降りると、まだ慣れない新しい制服を、春風が包むように揺らした。
初めて履くローファーは少し痛くて
「これは明日、靴擦れになるパータン」とか想いながら駅から歩く。
学校は駅からはかなり近く、5分もかからない。
校門につくと、本日入学するであろう生徒や、正装した親御さんやらがちらほら見えた。
。.* 2 *.。
緊張というより、新しい場所に期待をしている感じ。私も、他の人たちも。
これから3年間ほぼ毎日通る校門を潜り、
私は学校の中へと足を運んだ。
昇降口では、先生がクラス分けの表を配っている。
薄水色のその紙をもらって、
自分のクラスを確認した。
1年B組。
自分で言うけど、そこそこ頭はいい方なので、まあ、妥当なクラスかな。
若干迷ってクラスに入る。
誰一人と知ってる人がいない中、
クラスを見渡すと、お洒落な女子だのガリ勉っぽい男子だの、当たり前だけど様々な人がいた。
座席表を見て、席につく。
一番前の廊下から2列目。
担任は女の先生。
先生の話を少し聞いてから、
出席番号順に並んで、入学式の会場となる体育館へと向かった。
小学校、中学校、高校。
3回目の入学式となると、
緊張というより、はっきり言うと慣れた。
わりと親の方が緊張してるんじゃないかな。
。.* 3 *.。
パイプ椅子が並んだ会場は、
はっきり言って親御さんの煩い声で満たされていた。
指定された席につき、入学式開始を待つ。
ピンポーン、という聞きなれた音が鳴り、親や来場者への注意が流される。
『 入学式中は、携帯電話をマナーモードにするか、電源をお切り頂きますよう、よろしくお願い致します。また、車でのご来場はご遠慮させて頂いております・・・ 』
暇としか言いようがないこの時間で、
聞きたくもない注意事項を聞かされている、こっちの身にもなってほしいもんだわ。
ああ、なんてつまらない。
『 生徒の皆様、来場者の皆様、御待たせ致しました。 これから、第10回、入学式を始めます。 』
少しの緊張と大きな期待の中で
入学式開始を告げるアナウンスが流れた。
『 それでは、校長先生、お願いします。 』
校長先生の長い話が始まる。
聞きたくもないしやることもないし、
私は校長先生が、話の中で何回
" えー、 "と言うか、カウントすることにした。
「 えー、新1年生の皆様、御入学おめでとう御座います。えー、本日は〜.. 」
言うの早いよ。
・・これは多い予感。
結局36回言ったのを、
私は一生忘れないと想う。