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1:れもんぐらす◆GKw:2016/03/29(火) 16:34 ID:11Y




私は今、恋をしています。
どの方向へ行くのか分かりません。
゛今゛だから。

私が、どうこの恋を向かえ、終わらせるのか。
皆さんに、見届けてほしいから。

まずは、あの人に初めて出会ったあの時へ。



>>2 登場人物紹介

2:れもんぐらす◆GKw:2016/03/29(火) 16:36 ID:11Y

主人公 河原 真希(かわはら まき)
好きな人 柴島 星也(くにしま せいや)

もう出た人

雪(ゆき)
亜美(あみ)
悠里(ゆうり)
裕樹(ひろき)
大地(だいち)

女子

早苗(さなえ)
鈴(りん)
るりか
美羽(みう)
桜(さくら)
成実(なるみ)

男子

蒼(あおい)
圭人(けいと)
時雨(しぐれ)
康太(こうた)

3:れもんぐらす◆GKw:2016/03/29(火) 16:39 ID:11Y

あ、すいません間違えました。
こっちです↓

主人公 河原 真希(かわはら まき)
好きな人 柴島 星也(くにしま せいや)


女子

早苗(さなえ)
鈴(りん)
るりか
美羽(みう)
桜(さくら)
成実(なるみ)
悠里(ゆうり)
雪(ゆき)
亜美(あみ)


男子

蒼(あおい)
圭人(けいと)
時雨(しぐれ)
康太(こうた)
裕樹(ひろき)
大地(だいち)

4:れもんぐらす◆GKw:2016/03/29(火) 16:41 ID:11Y

※「」の中は一応全て関西弁です。


第一話

まだ、暑さが残る9月の下旬のこと──。


私は河原真希。
小学5年生の11歳。

今日は、転校生が来るらしい。
親友の雪と亜美と、楽しみだね、と話していた。

8時50分、先生が教室に入ってきた。
騒がしかった教室の中は、一気に静かになる。

「今日は、昨日話した通り転校生の柴島さんが来てます!」

そこから一気に騒がしくなった。

早く、どこ?など、みんなわくわくしてばっかりだ

「みんな落ち着いてね。はい、それでは入ってくださ〜い!」

「どんな人かなぁ〜」

呟いた一言。

ガラッ

ドアが開いた。

「柴島星也…です。よろしく……お願いします!」

そう言って、席についた。
私は、そのときこんなことを思っていた。


(漫画とかでは、こうやって転校してきた人に恋するんだっけ……。

そんなの────……


























        ありえないだろうなぁ)

続く

5:れもんぐらす◆GKw:2016/03/29(火) 16:43 ID:11Y

第二話


転校生が来た日の、休み時間。
私は、亜美と話してた。

「せいや?だっけ。話してみたいけど、男子だから話しにくいよね……」
「だね、席が近くになったりしない限り話しにくいなぁ」

一応、皆とは仲良くなれるけれど、話しかけるまでが苦手だ。
年下の子なら話しかけられるんだけどな……。

結局その日は、転校生と話さずに学校が終わった。


それから話さず、数日が経った。


「今日は、柴島さんは来て少ししか経ってないだけど、席替えをします!」

「「「「やったぁぁぁ!!!!」」」」

1ヶ月に一回の席替えの日。
先生が、黒板に席を書いていく。

みんなドキドキしているようで、静かになったりざわざわしたりと繰り返している。

自分の名前が出た。
横は文で、前は────



























「柴島」と書いてあった。

             続く

6:れもんぐらす◆GKw:2016/03/29(火) 16:44 ID:11Y

↑横は大地です!
誤字すみません。

7:れもんぐらす◆GKw:2016/03/29(火) 16:51 ID:11Y

関西弁忘れてました…


第3話 初めて思ったこと


「はい、それでは席移動開始〜」

先生が言った。
皆、席を移動し始めた。


(この前言った近くやったら仲良くなれるかもってなんかのフラグ……!?
ほんまに好きになったりして……)

「えぇ…いや、ありえへんな。
てかもし好きになったとしても、初めてやから分からんかもな〜」

と、周りの人に聞こえないよう小声でそう言いながら、席を移動した。


移動し終わって、次は班全員で班長を決めることになった。
私と星也、大地、悠里と相談した。

「班長なりたい人!私はいややで!」
「俺も嫌」
「うちも無理」
「俺も」

「じゃあ、じゃんけんしよーや」

私が提案した。
それに皆賛成し、することにした。

「「「「さいしょはグー、いんじゃんほい!!!」」」」

全員あいこに

「あいこでしょ!」

もう一回

「あいこでしょ!」

もう一回

「どんだけあいこなんの!?」


「あいこでしょ!」


「あー、決まらへん!サッと決めたいのに」


「あいこでしょ!」


「まだ!?ちょっと真希負けてーや」


「え、嫌やし。 あいこでしょ!」


「もう指差しで決める?」

「そうする?」

「そうするか」


「じゃ、なってほしい人指差してな!」


「「「「せーのっ」」」」


大地以外が全員大地を指した。

「えっ俺!?嘘やろ!?最悪やぁ……」

「「「残念でしたwwwwww」」」

「変なとこ揃うな!」

「それより、決まった班のとこは黒板に丸しにいくみたいやで
もちろん、班・長が!な」

「クッソ……」


そして大地が立ち、黒板の方へいったとき、私はいいことを思い付いた。

「筆箱取っちゃおっかなw」

すると、星也が笑いながら「取っとけw」と言った。
悠里は別の子と話してて気付いてないようだ。

私は大地の筆箱をお道具箱にいれ、大地が戻ってくるのを待った。

そして、戻ってきた。

「ほんまないわぁー…」

全然気づいてない。それも見ながら私は隠れて笑っていた。
もちろん星也も。

「なぁなぁ文、なんか気付かへん?」

「え?……あ!!筆箱ない!!とったやろ真希!!」


「「あははははっ!!」」


私と星也の笑い声で悠里も気が付いて、こっちを向いて「何〜?筆箱とったんかww」
と言った。

私と星也はまだ笑ってた。
お互いに、顔を見合わせて。



今覚えばあの時、あの瞬間。
初めて話し、笑い合ったあの席替えの日。

あの日から、私は君に惹かれてたんだ。


続く

8:れもんぐらす◆GKw:2016/03/29(火) 16:57 ID:11Y

第4話 

10月二週目(1ヶ月全て四週間でいきます)


星也が引っ越してきて、三週間ほどがたった。
星也と一緒の班になってから、毎日楽しくなった気がした。

班になったばかりの時に大地にした悪戯は、大地が楽しめるくらいにたまにやっていた。

そのときは、私がとったり、星也がとったり、悠里に協力してもらったり。


「今とっちゃっていい?」

大地が座っているが、後ろの人と話している。筆箱に手をのせていてバレる気満々だが、試してみる価値はあるだろう。

「取っちゃって!」
「無理やって!気づかれるやろ」

悠里がそう言うなか、星也は賛成した。

「じゃあ取るな!そぉーっと……」

ゆっくり筆箱を掴んだ。
そして、少しずつ、少しずつ、動かした。

とす、と 、大地の腕が机に落ちた。

小声で笑い、話す。

『取ったで!すごくね!?気付いてねぇ!w』
『大地何で気づかんねや…、うちやったら絶対気付くわ』
『あいつアホやろ』
『『いや、星也のがアホやろ』』
『揃って言うな!』


みんなで笑っていると、大地が体の向きを戻した。
次は、早く気付いたようだ。

「俺の筆箱!!」

もっているのは私だ。
だけど……

「柴島!!とったやろ!!」

「「え?」」

「は!?」

私と悠里のこえがそろった。
星也は驚いていた。

「返せや!このアホ!」
「お前も言うん!?てか俺ちゃうわ!!」

「じゃあ誰やねん?」
「こいつやって」

私を指差した。
だが大地は…

「嘘つけ! 」
「なんでや!?」
「じゃあその手に持ってるそれはなんやねん
俺の筆箱やんか あ゛ぁ!?」
「へ?あ!?は!?いつのまに!?おまっ…」

「あははははっ!!大成功〜wwwwww
星也も同じくらい鈍感やんw」
「どうやっていれたん!?」
「えー?それは、星也の手がちょうどいいくらいに開いてたからスポッと」
「おい!」

班全員で大笑いした。
このとき、私は…、

もともとほんのり赤い頬が、林檎のようになっていた。


いつもは早く土日が来てほしいのに、今は来てほしくない。
何故でしょう?

続く

9:れもんぐらす◆GKw:2016/03/29(火) 17:03 ID:11Y

第5話 私から、あなたへ。

10月3週目。

私と星也は、毎日毎日話すくらい、仲良くなっていた。

ー給食時間ー

悠里と大地は、給食当番で私と星也だけだった。

私と、星也と、横の班にいる裕樹と話していた。
そこで、私が自分の接着剤を出した。

2年のときのもので、長い間開けていないし、所々穴が開いていて、接着剤のぶよぶよした塊がある。

私は、それを取って、あげようと思った。

(まぁゴミやけどな…)

「なぁ、二人ともこれいるー?」
「「なにそれ?」」
「接着剤のかたまりー。いらんからあげる」
「あ!それ頂戴や!裕樹これ好きやねん」
「俺も頂戴!」
「裕樹、これ好きってどうゆうこっちゃw」

問題は数…

「3つやから分けられh「これもらうでー!」あ!!裕樹!勝手にとらんといてぇやぁ!」
「ずるいで裕樹!」
「まぁまぁ、ちっちゃいから変わらんって。その残ってるやつ分けよ」
「お前二個もあるやん、俺一個やで!?」

「そうだねー、じゃ、はい」

渡したのは、星也。
2つ、一気に渡した。

「裕樹は、ずるしたからあかん!
えっと、星也、誕生日いつ?」
「9月21日」
「えへへ、めっちゃ遅れてるけど誕生日プレゼント!お返し頂戴や」
「おう。あんがと」

こんなのが誕生日プレゼントだから、きっとお返しもゴミだろう。

(まぁ、くれへんと思うけど…な。
ってなんか期待してる…?)

「んなわけないなぁ」
「え?」
「あ、ううん。なんもない」

一瞬、何か沸き上がるような感じがしたが、無視した。

「ちょ、真希!ずるいやん星也2つとかぁ!」
「だから、裕樹はずるしたからって言ってるやん!」
「えええええ」


(変な感じやわぁ…)



「好きって…」

こんな感じ?


(え、でもまだ話してちょっとしか経ってないし…。早すぎる気がするし
あー、やっぱ分からん)

いつも疑ってはみるものの、やはり違う。
今回のも、きっとそんなものだろう。

(ここまで一気に男子と仲良くなったことなかったからかなー)

そのときに、ふと聞こえた声。

「あ、裕樹とんなよこれ!
俺の、好きなやつの!」

















は?




















「〜ーーーっ!!!?」

(好きなやつの!?え?あ、いや聞き間違いかもやし…!!
そうそう、聞き間違い聞き間違い…)


(………なんでこんな慌ててんの)

なんだか、気持ちがふわふわする。


(風邪でもひいたかな……)


続く

10:れもんぐらす◆GKw:2016/03/30(水) 14:31 ID:11Y

第6話 いません。たぶん。

10月四週目


この前のことは、少ししたら気にならなくなった。
やはり、気のせいだったのだろう。

20分休み

私はまた、星也と裕樹と話していた。
女子一人だが、そこまで嫌じゃない。

「そうや、星也も真希もさ、好きな人おる?」

好きな人…。

「おらん…かな?たぶん」
「俺もおらん。たぶん」

「……ふーん…」

私も星也も「たぶん」を付けたから、裕樹は怪しがっているようだった。

すると

「真希ちゃーーん!!!」

親友の雪の声だ。
私のあだ名は、真希ちゃん。
雪のあだ名は、ゆぅちゃん。
私は、そう呼ばれ、呼んでいる。

「なにゆぅちゃっあ!!!!?」

声のする方を見ると、勢いよく雪が抱き付いてきた。
転びそうになったが、机を両手に引っ掛けて、なんとか助かった。

「大変やねんって!真希ちゃんどうしよ!!どうすればいいん!?」
「ちょ、苦しいって、とりあえず話聞くから手ェどけてっ!!」
「へ?あごめん、こっち来て!」

私は、 雪に手を引っ張られながら、教室を出た。

教室を出るとき、星也と目があった。
でも、なんだか恥ずかしくて、目を逸らして出た。


(もう少し、話したかったな…)

どこかで、そんなことを思っていた自分がいた。


続く


今回短いです。ごめんなさい!

11:レッド◆GKw:2016/04/02(土) 12:58 ID:11Y

第7話 離れちゃった

11月一週目

10月が過ぎた。
今日は、席替えだ。

「席替えすんで〜」

先生の声。

(この席離れたくないなぁ〜…)

そう思っても、先生は皆の席を黒板に書く手を止めてくれない。
こういうとき、時間が止まればいいのに、と思う。

最も、なぜ離れたくないのか分かっていないのだから、思っても意味がない。

先生が、最後まで席を書いた。

「皆、移動〜!」

私の席は後ろから二列目。
なんとなく確認してしまった星也の席は、列が違う上一番前だった。

(なんか残念…)

まぁ、私の横は仲のいい早苗で、後ろは康太、その横がまた同じはんになった大地。

横が本当に仲がいい女の子なのに、嬉しいはずなのに


前の席に、戻りたい。

続く

12:レッド◆GKw:2016/04/02(土) 12:58 ID:11Y

第8話 目があった。

11月一週目

休み時間

私は、雪と、亜美と、早苗と、王様ゲームをしていた。

「王様じゃんけんじゃんけんぽん!」

私が一人勝ちした。

「やった!」


「じゃあ真希、番号決めるからあっち見てて〜」

「わかったー」

後ろを向いた。
後ろには、星也、裕樹がいた。

「もういいで〜」

皆の方を向いた。

「じゃあ…、1と3が教室一周してから、早く戻ってきた方が遅い方を蹴って!はしんのはなし!」

1と3は雪と早苗。
二人同時に、早あるきで行った。

「がんばれ〜」

私はそう言いながら、また後ろを向いた。

すると…、星也と、目があった。

私も、あっちも、目があった瞬間、顔ごと逸らした。

なんだか、少しだけドキドキした。

ちらっとまた星也を見たら、また目があって、また逸らした。


それからは、目は合わなかった。

続く

13:レッド◆GKw:2016/04/02(土) 14:33 ID:11Y

たまに文章がおかしくなったりしてると思いますが、そこは適当に解釈してください(^_^;)

意味がわからなくならないようがんばります

14:レッド◆GKw:2016/04/04(月) 19:01 ID:zV6

第9話 とある日の日曜日


私は、家のなかでゴロゴロしていた。
今日はお母さんもお父さんもお兄ちゃんもいないし、暇だ。


「散歩しよっかな…」

外は快晴。気持ち良さそうな太陽が、キラキラと輝いている。
散歩するにはもってこいの日だ。

「準備しーよぉっと」

三階に行き、着替えを取りに行った。

「今日はあったかそーやからうすいの着てこー」

白いシャツをきて、黒と赤のチェック柄のスカートをはいた。
上に緑の上着を羽織り、玄関へ。

(散歩やからもう鞄いらんや。へへ〜楽チン♪)

ドアを開けて、私は歩いていった。



人が全く通っていない広い道を歩いていた。
ここに人がいないなんてめずらしい。

なんとなく、後ろを向いた。
すると、遠くに自転車でこっちに来てるのが見えた。

(ん…?なんか見たことある…)

なにか見覚えがある人に見えた。
だんだん近付いてきて、やっと気づいた。

「えっ…星也!?」

「あっ!」

あっちも気付いたようだ。
わかったとたん、自然と口角があがった気がした。

手を上げて、言った。

「バイバイ!」

「バイバイ、また明日な」

手を上げて、返してきた。


星也が過ぎて見えなくなった。

「"また明日"かぁ〜」

いつも雪とかといっている言葉なのに、何故かとても嬉しかった。


続く


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