挨拶
はじめまして!ほのあです。
前にも同じ小説を書いたんですが、書き直したくなったので書き直します。(前とはタイトルと内容が少し違います。)
明るい小説なので、暗い小説ではないのでご注意ください。
皆様に笑って読んで貰えると嬉しいです!
注意
・感想やアドバイスはいつでも書いてOKです!
・アドバイス何ですが、改行を開けるのは難しいです。なので、それ以外のアドバイスだと嬉しいです。
・荒らしや悪口をする方は退場ですよ〜
まったり村のハチャメチャ日常 第一話 まったり村に引っ越して来ました!編
ガタガタと揺れる一つの電車。その電車は、山も海も有り町も有る。田舎でも田舎過ぎない村、まったり村へと向かっていた。そこには、今日村長が降臨する日だ。と言っても、小学五年生の女性。今時の女性とは思えない程頭が悪い女性。名前はほのあ。持ちネタはほのあんぱんと言い、自分の名前のほのあとあんぱんを混ぜたと言った意味だ。自分の名前にしたのは、何となく。あんぱんは、単にあんぱんが好きだから、と言う平凡な意味。実際に理想のほのあんぱんも作った事が有るらしい。
そんなほのあが、今まったり村へと行く為に電車に乗っているのだ。よく電車に乗るからか、もう電車の乗り心地は慣れてしまっている様子。肩にはピンク色の兎が乗っているポーチを背負って下り、その中にはほのあが一人寂しく座っていた。
「今日からまったり村に行くぞー!エイッエイッオー!!」
と大声を出すほのあ。電車は静かだからか、大声を出せば一斉にその大声を出した人の方に視線を向ける。そして、ほのあの近くに居たエリートな会社員、OLの女性、無邪気そうな子供、その全ての人々がほのあの方に目を向ける。
ごめんなさい。と大声を出した事をこくりと頭を下げ謝罪した。しかし、無邪気そうな子供だけは目を?にしながら此方を見ていた。ほのあは目を剃らす様に、ポーチから手作りのほのあんぱんを食べながら、まったり村に着くのを待つ事にした。
待つ事三十分後。ほのあは朝早起きをし仕度をしたから眠くなったのか、口から涎を垂らしてぐぅぐぅと気持ち良さそうに寝て居る。さっきのOLの人とエリートな会社員の人は居なくなり、また新しい人が乗っていた。お年寄りのお婆さんがほのあの隣に座っていた。まったり村に着いたのか、アナウンスで目が覚めた。
「まもなく〜まったり村〜まったり村〜。お出口は右側です〜。」
「…ハッ!もうまったり村に着いたのか!早く降りないと…」
また一人で大きな声を出してしまう。心に言葉を収める事が出来ないのか、と自分で苦笑いするほのあ。さっきの無邪気そうな子供も、まったり村に住んでいるのか降りて行った。お年寄りのお婆さんは、まだ目的地に着いていないのかそのまま座っている。ほのあは無邪気そうな子供の跡に続きながら、電車を降りて行った。
電車から降り階段を降りる。すると、人でざわざわとしている駅に着いた。改札を通る為切符をポーチから出すのも面倒だが、そうしないと出れない。そう思いつつ切符を取り出し改札口に入れる。切符はスルスルと異常無しに吸い込まれて行った。ほのあはそのまま駅を出て、こんにちはーとさっきより大きな声を出した。
「こーんにっちわー!!この村の村長、ほのあでええぇーすッ!!」
その声は、村全体に聴こえるくらいの大声だった。まったり村には山も有るからなのか、そのせいで声が山びこの様に響いた。すると、パンッパンパンパンとほのあめがけてクラッカーが放たれた。ほのあの服には折り紙を小さく切った折り紙が身体全体に付いていた。
「ちょっとちょっとーー!?」
「サプライズ、だーいせーいこーう!」
いきなりのサプライズに驚いたほのあだが、回りに居る人々もわいわいと騒いでいた。ほのあは服に付いてしまった折り紙を取りながらも、目の前を見た。
目の前に居るのは、右側から女性二人と、左側からは男性二人が拍手をパチパチとしていた。全員ほのあと同じく、小学五年生くらいの歳頃だった。
言い忘れて居ましたが、タイトルは本当の題名ではないです(汗)
「まったり村のハチャメチャ日常」と言うものです。タイトルは前の小説のタイトルと被ってしまうので違うタイトルにしました。
紛らわしくてすみません!
始めまして!ほのあさん!私はすずかって言うアホです!1+1も出来ないアホ何ですううぅ!」
「この子がこれから村長になるのねぇ〜。まぁ、あたしが村長になってあげたい所だけど、今回だけは譲ってあげるわね!」
「貴方何処かで見た事有る気がするなぁ〜…そして、攻められたいでええぇーすッ!!」
「失礼だよっもみじ!…ま、そう言う僕も初対面の人に敬語使えないけど☆」
四人も人が居てペラペラと喋るからか、喋るターンが掴めないほのあ。四人は中身が空っぽのクラッカーを手に持ったまま挨拶をし、自己紹介を始めた。
右側の女性二人は、すずかともも。すずかはほのあの友達になりたいと言う事を代表して出迎えに来たらしい。ほのあと同様、前向きで明るい性格。ももはすずかに無理矢理やらされて仕方なく出迎えをしていると言うが、本当は代表をしたいと言う事で出迎えに来たらしい。以外にツンデレな一面を持っている。
そして左側の男性の二人はもみじとよもぎ。もみじは面白そうなので出迎えに来た。との事。見た感じ、ただのドMの様だ。そして最後の男性はよもぎ。元この村の村長だったらしく、ほのあが村長になると共に秘書になったと言う事で出迎えに来たと言う事。どうやら初対面の人に敬語が使えない人らしい。(どんなに偉い人でも)出迎えに来てくれたのは、全員個性的な人達だ。
「えっと…私はほのあ!理想のほのあんぱん作りを目指しているんだ!良かったら皆、お一つどう?」
そう言って、ポーチからは出せない様な量のほのあんぱんをそこら辺にばらまき、その出迎えの四人と村の人々は、そのほのあんぱんをネズミの様にかじった。
「…!美味しい…!こんなに旨いもん食べたのは初めてだ!」
「私、あんぱんは苦手だけどこれなら食べれそう!美味しい〜!」
「絶妙な甘さと口に広がるこしあんがなめらか…見た目からは想像も付かない美味しさ…凄く美味しーい!!」
ほのあんぱんを食べた全員は、全てほのあんぱんの味に虜になっている。さっき一口でかじっていたのが嘘の様にバクバクと食べ出した。不味い、と言う人は、この際一人も居なかった。もっとくれと言ってくる人は居ず、一つでお腹がいっぱいの様だ。ほのあは笑いながらそうだろうそうだろうと皆に自慢気に言っている。
「やっぱり、村長は村長に相応しい!こんな天才的なあんぱんを作るだ何て、村長の中の村長だっ!」
「村長村長うるっさいわよ!」
「まぁまぁ!ももだって美味しかっただろ?」
「うっ…まぁ、美味しかったわよ!また食べたいと思ったわね。流石にイチゴミルクチョコレートマシュマロには敵わないわっ!」
「ほのあんぱん…ネーミングセンスはアレだけど、味は美味しいから許してやるか!」
皆が笑顔になれる様なほのあんぱんを作っているから嬉しい。と皆に笑顔を見せるほのあ。ほのあが皆にあげほのあんぱんは、もはやももが言うイチゴミルクチョコレートマシュマロ何て目じゃないくらいだ。すずかはほのあんぱんをどうして作っているのかが気になり、ほのあに魅力される。…と言っても、何方も女性なので憧れるだけだ。
その後は、もみじが家を立てたらしく、村長になる為には家が必要としつこく言われながら、新築の新しい家まで行った。どうやらもみじは不動屋をやっているらしい。本当はもみじとよもぎ、そしてほのあで行くつもりだったが村長は人気者らしく、どさくさに紛れて着いて来てしまった。少し困ってしまうほのあだが、まぁ多くたって良いだろう。と許してしまった。
そして、歩く事数十分立つと、ほのあの家らしい所に辿り着いた。と言っても、村長をこんな住ませて良いのかと思える程豪華な家だった。
家の外観はジュエリーで、まるでお城の様だ。宝石や金属を贅沢に使っている家。これが百万円で住めるとすれば絶対に住むと言う人が出るだろう。
「えっ!?こんな家に住んじゃって良いの!?」
「あーこれは俺の家だよ!ほのあの家はあっち〜♪」
「ん?どれどれー?」
豪華な家に住めるとは思い、少し残念な気持ちになったが、他の家でも良いか、と思いもみじが指を指した方を見ると、それは酷い家だった。
「なっ…何じゃゴヤーー!!」
へへーんと鼻を鳴らし自慢気に家を見せるもみじだが、全くお金が無い貧乏な家よりも酷かった。
外観は藁で出来ていて、中もワンルームでトイレもお風呂も無く、勿論ダイニングもキッチンも無い。中はゴキブリが出そうなくらい汚くはないが、とても狭く人が住めると言う家じゃなかった。タダで住めるとしても絶対に住みたくない家だった。
「へっへーん!感謝しなね、こんな高級でお城みたいな家に住めるんだからさー!」
「ソレハオ前ガ住ンデル家ノ事ダロウガアアアアァァ!!ギッタギタノメッタメタニシテヤルウウウウゥゥ!!」
「…え?」
「あっ、これヤバい…」
ほのあは狂った様に怒り出し、もみじを殴ったり蹴ったりとボコボコにしていた。後の三人は巻き込まれない様二人から離れた。もみじが言う高級でお城みたいな家とは、もみじ自身が住んでいる家の事だろうか。
「人ガ期待スレバ調子ニ乗りヤガッテエエエエェェ!!」
「ぎゃあああぁぁ!でも大丈夫!ドMだから!…それでも痛いのには変わりないんだよーー!」
調子に乗るからあぁ言う事になったんだ。ふざけるから悪いんだ。こんな家住みたくない。ワンルームとかどうかしてるぜ!等と他人事の様に口々に喧嘩をしている所を見てそう言っている。もみじはドMだから殴られても蹴られても、何をされても良いがこれも相当な程痛い。ほのあはドSではないが、ほのあがドS。もみじがドMと言う光景だった。喧嘩をしている道を通る美人そうな女性と、その彼氏であろうと言う顔は普通の会社員は、ほのあともみじの姿を何やっているんだと言う目で見ていた。すずか達も同じ様にしている様。
ほのあがもみじを痛めつける事十分後以上立った。すずか達は目を細くして二人を眺めていた。その時には、ほのあの事を止めようと二人の所に近付いたが、よもぎはドSだ。それだから暴力を振られるのは嫌だ。と痛くも痒くもないほのあに、助けられずにごめんなさい…と謝った。
漸くほのあは怒りが収まったのかもみじに暴力を振るうのを辞めた。もみじの頭にはたんこぶが二段のアイスクリームの様に立派に出来ており、服はボロボロになっている。勿論手や足にも傷は有る。手や腕には猫に引っ掛かれた様な跡が残っており、足は傷だらけで倒れていた。
「どうだ、立てねぇだろ!」
「はい、立てません…」
(ほのあ/村長って怒らせると怖い…)
もみじは傷だらけで、もはや立てる事すら出来ない。もみじはドMだが、なるべくほのあを鹹かったり馬鹿にしたりしない方が良いか。とドMが思いそうもない事を思っていた。
ほのあは手をパッパと叩き、もみじを踏み躙る様な目で見る。もみじは目を罰にして倒れたままだ。明日までにはもっとちゃんとした家を作れ、じゃないと承知しないぞと言い残し、わざと足をドンドンと道のレンガに叩き付けながら去って行った。すずかはほのあの事が気になるのか、ほのあに着いて行くが、ももは弟と遊ぶ約束が有るらしく、家に帰り、よもぎは夕方過ぎに村長が来た記念にパーティーをする事になっているのを思い出し、その準備をする為に役場に行った。
その頃、ほのあは着いて来たすずかと一緒に、まったり村を散歩しながら喋っていた。この村の事、もみじに弄ばれた事、村長の事、友達の事、と色々話している内に、まったり村の半分を歩いていた。ほのあは少し疲れ、公園のベンチに座り体力を回復する。公園は広く、ベンチ以外にも子供が遊ぶ様な遊具が親切に有った。
「いや〜やはりこの村は広い…半分回るだけでも疲れるよ〜。」
「はぁ〜!?村長になる人が何言ってんのさぁ?今日は土曜日だから学校とか村長の仕事休みだけど、月曜日からは大変になるよ?勉強に仕事にWだからね!?」
すずかは人が良いのか、ほのあの事を心配している様子。と言っても、それにほのあは気付かない。当たり前だと思っているのだ。何とも性格が悪いのが滲み出ている。
少し休んで元気になった頃には、公園を離れまた村の方を見て回った。此処は村だが、むしろ村ではなく街と言って良い程発展している所だ。ほのあがこれからこの村の村長になってもっと発展して行くと思っても、これで十分と思える。
「っつーかこの村広すぎるだろ…」
「まぁ元々はよもぎが村長だったからね〜。村長になるから秘書になったんだって!」
「ふーん」
そう道端で立ち話をしていると、向こうから凄い勢いで走ってくる人が居た。すずかは、またれいなとあんこか…と独り言の様にぽつんと呟いた。ほのあはれいなとあんこの事を聞いてみると、れいなもあんこもはすずかの友達らしい。どちらも話すのに語尾が付き、れいなは名前のれいを取ってレイが語尾、あんこは名前を取らないで食べ物を語尾にしている。れいなは酷い程の綺麗好きで、あんこの事を嫌っている。あんこは汚い物が大好きでいつもれいなに汚い物を見せて来る食いしん坊。れいなとは語尾仲間だと言い、友達になりたいとは思っているが嫌われている。
「れ〜い〜な〜ちゃあぁん!友達になろうヨーグルト!今日こそは逃がさないの団子ー!」
「フギーー、こっち来るなレイー!」
「どっちも語尾付きだ…」
れいなもあんこも本気なのか、死ぬもの狂いで鬼ごっこをしている様なものだ。すずかはれいなをこっちこっちと手招きして誘き寄せ、息切れをしながらすずかの方に来て、ほのあ達の後ろに生えていた茂みの裏側にうずくまる。
そして丁度あんこがほのあ達の所に来て、れいなは知らないかと聞いて来たが、すずかは知らないよーと棒読みで答える様子。だが、あんこはほのあの事をれいなだと勘違いした。
「まさかれいなちゃんはこの子なのカレーライス!?変装したって無駄なのり巻き!全部脱ぐのだようかんー!」
「うわああぁ何するんだよ!」
「待て辞めろ!この人はこの村の村長だよ!れいなじゃなーーい!!」
その大きな言葉に、あんこはほのあの服を脱がすのを辞めた。もう少しで全裸になる所だった、とほのあは安心しているが、下着しか着ていないし半スボンも足の方に下がっている。全く安心出来る状態ではない。
ほのあがれいなじゃないと分かったあんこは、疑ってごめんと謝罪した。だが、ほのあはそれを無視する様に、服を返せと言わんばかりにあんこを睨み付け、あんこは気不味い様子をしながら服を手に返した。ほのあは誰かに見られる前に、直ぐ様服を着て、半ズボンを上げた。
「とりあえず自己紹介するゼリー!あんこはあんこだヨーグルト!この村の村長とはびっくらこいたなアイスクリーム!」
「う、うん。よろしくね…(食べ物語尾だと聴き取りずらい!)」