文豪の文体に似せて小説を書く

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1:匿名:2016/06/02(木) 01:05 ID:z1A

だれでも書いて、どんどん投下してください。
気軽にどうぞ。

2:匿名:2016/06/02(木) 01:05 ID:z1A

基本単発でお願い。

3:匿名 age:2016/06/03(金) 16:28 ID:z1A

します。

4:匿名 書いてもいいでふか:2016/06/03(金) 19:00 ID:UcI

書いてもいいでふか

5:匿名 age:2016/06/03(金) 21:40 ID:z1A

いいですよ。書いちゃってください!

6:オリヴィア◆O.onU:2016/07/24(日) 08:08

通りすがりです。
文豪というよりは、レトロな雰囲気の文章って感じになってしまったけれど。

   *


 其れは不思議な夜であった。カフェーを出た私が歩いて居たら、薄暗い路地で見知らぬ少年が俯き泣いて居た。年の頃は十四くらいだろうか。私はそっとハンケチーフを差し出した。


「何故泣いて居るのかね?」

「失くしてしまったのです」

「何をだね?」

「とっても大切な物で御座います」


 私は途方に暮れてしまう。泣いている少年を置き去りにすると云うのは善良な市民として誇れるものではない。しかし少年の説明は抽象的が過ぎて、手伝うことも儘ならないのだ。


 ふと、自分の足に何かしらが当たった気がした。足元を見下ろすと、其処には硝子玉が輝いていたのである。金剛石のような光を放つ其れは、空から星が落ちてきた様だ。


「此れのことかね?」


 私は拾い上げて少年に尋ねる。顔を上げた彼は忽ち安堵の表情を浮かべ、大きく頷いた。今まで見えなかった少年の顔が見える様に為り、私は失礼にならない程度に彼を見つめる。


 満天の星空を映したような瞳はぱっちりと開かれて居り、癖の無い髮は絹糸の様に艶やかであった。まるで人の世とは別の世界の住人の様だ。


 其の考えもあながち間違いではないのかも知れない。硝子玉を受け取った彼は、何やら不思議な呪文を唱えたのだ。そうしたところ、忽ち眩い光が現れ、瞬く間に少年を包み込んだ。


「有り難う御座います。此れで僕は帰られます」


 そう言い、少年は私に小さな布袋を手渡した。其れが私の手に渡りましたところ、彼は光と共に消え去り居なくなったのである。私は家に帰るのも忘れて呆けていた。

7:匿名:2019/02/26(火) 00:35

文豪風書いてみたいです

8:めい:2019/02/27(水) 19:01

>>6
なんか雰囲気がすごいです!(語彙力)
昔の文学っぽくて、綺麗です!

9:fairy◆O.onU:2019/02/28(木) 10:47

昔投稿したスレが上がってるね。
>>8さんお褒めの言葉ありがとうございます。

せっかくなのでまた投下。
またしても文豪というよりレトロ風味。

  *

 或る晴れた休日の昼のこと。私はする事もなくぼんやりと過ごして居た。

 モダンな造りをしてい無い我が家。私は白き障子に囲まれて居る。昼の陽光を受けてその白は眩しく感じられた。目を閉じたくなった私は畳の上で横に為る。

 其れが私を白昼夢へと誘ったのかも知れない。ただ、気づけば不可思議な世界に居た。

 夕日が空を赤く照らし、木々が森に影を落とす。影になった部分から時折何らかの気配がするが、姿形は現さ無い。何処までも鬱蒼と森が広がり、何時までも赤い空が覆い尽くす。

 一体此処は何処だろうか。唯、其んな疑問が私を満たす。

「どなた?」

 背後から聞こえた声に私は振り返った。其処には巫女装束の少女が提灯を持ち立って居る。此れが夢で在る所以か、私は其の少女が人間で無いと納得した。

 新月の夜空で染めた様な漆黒の髪は腰まで在る。赤い提灯を映す瞳もまた吸い込まれる様な黒。陶器を思わせる色白の肌には、椿の花弁の如く紅い唇が映えて居る。

「私は……私は誰なのでしょう」

 驚いた事に、私は自分の名を忘れて居た。可笑しな事だ。忽ち私は怖く為った。

「貴方は人間ですのね。此方に人が来るのは宜しく無い。今すぐ人の世にお帰りなさい」
「帰ると云いましても、私はどの様に此処へ来たのか解らぬのです」
「まぁ、大変。この御守をお持ちなさいな。きっと貴方の場所へと導きます故」

 少女は私に御守を渡した。神社で買える様な、普通の御守に見えるが、何かが違うと云う事が解る。

「有難う存じます。矢張り貴方は人間では無いのですね」
「ええ、此処は神隠しの里。わたしは嘗て神に隠され此処へ召されました。其れから此の姿を保ち、もうじき百年に成ります」

 私はぞくりとした。神隠しに遭って帰れぬのでは無いか。

「案ずる事は在りませぬ。貴方は帰れます」

 少女の指差す方向へ歩み始める。御守を持つからだろうか、何故か何処へ進めば良いか解る。

 其処からの記憶は無い。気づいたら和室で目覚めたのだ。勿論自分の名も今なら言える。然し不思議な事に懐には御守が在った。

 私が見た夢は本当に唯の白昼夢だったのだろうか。

10:舞 age:2020/04/17(金) 22:37

こんなスレあったのか
すごいな

誰か書いて欲しい〜

11:匿名:2020/04/18(土) 11:30

うお! 懐かしい……中坊の頃に立てたスレだ……
今さらになって上がるとは、珍しいこともあるもんですね

12:あ:2020/04/20(月) 16:21

文字数制限に引っかかったっぽいのでスクショで失礼します。
そんなに長くはないので誰かしらに読んでもらえたら嬉しい。

前半
https://imgur.com/3EgpYr9
後半
https://imgur.com/PtdXdBm

誤字脱字あったらごめんなさい><
話を無理やり終わらせたのと言葉回しがうまくないのとで
拙いできになってしまいましたが、書くこと自体は楽しかったです!
面白いスレあげてくれてありがとうございます!

13:Anjy:2020/05/28(木) 23:52

>>12
何これめっちゃ好きです!!
でも漢字難しい((

14:匿名:2021/05/14(金) 22:48

>>12
本格的ですごい!!

ついでにあげ


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