俺は、捨て子
ちゃんと わかっているんだ。 先生達は 俺達に
内緒にしているつもりだろうけど、でも、俺は理解している
他の3人のことは、よくわからないけど_____。
午前7:30。
「 おい ゆうり! お前 捨て子なんだろ? 」
「 やーい、捨て子のゆうり! ゆうり も しんり も りりあ も なつご もー!
お前ら全員 いらないから捨てられたんだよ! 」
癖毛な 栗色の髪が 風にたなびかれる。
そんな 優しげな 栗色とは違った言動が 飛び交う この場所は
雪夏 学校。 この 学校には普通とは違った4人の子供がいる。
途端に 1人の少女がすすり泣く声が聞こえた。
「 大丈夫、泣かないのしんり。あいつらなんか放っとけ! 」
「 りりあ の 言う通りだよ。 あんな人たち 僕がボッコボコにしてあげる 」
泣き声の正体は しんり と言う名の アルビノの少女。
つやのある黒髪を揺らす しんり の 隣にいる元気そうな少女は 金川りりあ
そして 左隣にいる 癖毛なクリーム髪の少年は 棚田なつご。
そして もう1人。
「 しんり、大丈夫! 俺が しんりのこと 守ってあげるから 」
児玉ゆうり。 この4人、 周りから見たら なかなかの美少女、美少年らしい。だが
雪夏学校での 評判はあまり良くないようだ。