四月の半ば。
みんなやっとクラスに慣れてきた頃のことだった。
あれがきたのは…__
「今日は転校生が来ました〜。細井ゆいこちゃん入って」
うっわ〜『ゆいこ』だって『細井』だって。
超かわゆい名前。
女の子〜って感じの子なんだろうな…フッ
と、この時の私は思っていた。いや、そう思うだろう誰だって!!
でも、入ってきた女の子は私の想像とは似ても似つかない人だったのだ…__
「細井ゆいこです♡よろしくお願いします」
うん。ゆいこちゃんね。うん・・・って嘘だろぉおおおお!!!
え、このお方…「ゆいこ」ちゃん…??
「ゆいこ」ちゃんは、とにかく「おデブ!」って感じのまるまるとした子だった…。
しかも顔はやばいほどのたらこ唇。髪の毛もくるっくるのパーマかかってて…。
何気に◯ピピアルマリオ着てるし…ッッ
「じゃっ、ゆいこちゃん、んーと…桜庭さんの隣ね〜」
桜庭さんかわいそっ…って私じゃん!!!!!!!!
みいこさん、面白いです!頑張ってください!
4:みいこ:2016/08/30(火) 11:28 はぁあ…なんで私がこんな目に…
「よろしくね♡私のことはゆいこって呼んでね。あっ、遠慮しないで、呼び捨てでいいから♡」
「あっ…うん…」
遠慮してません遠慮してません遠慮してませんアアアアア
頑張れ私!!!!
「じゃ、えーと…桜庭さん、花子っていうの?…花子か……じゃあ花って呼んでいい?」
この子…名前と声は可愛いよね…正直だし友達たくさんできそう…
私は、名前はなこだし、口に出さないだけで結構腹黒いし…
こんなこと思うなんて私らしくないじゃん!!
キーンコーンカーンコーン!
あ、授業終わった。
私は、仲良しの唯と亜紀のところに行った。
「あ、はなこ」
「何話してたの?」
「転校生のこと…はなこかわいそう…」
ゆいこちゃんのことか…
やっぱり、しょうがないよね…あの見た目じゃ。
「そう…かな?」
「え?何?まさかあのこと仲良くなったの?嘘でしょ?」
「いやいやあの見た目で仲良くって笑無理に決まってるでしょ?ドン引きだよね逆に。ね、はなこ」
私は何も言えなかった。
みいこさん、面白いですよ!